JPH0922301A - プラント運転支援装置 - Google Patents
プラント運転支援装置Info
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- JPH0922301A JPH0922301A JP17075395A JP17075395A JPH0922301A JP H0922301 A JPH0922301 A JP H0922301A JP 17075395 A JP17075395 A JP 17075395A JP 17075395 A JP17075395 A JP 17075395A JP H0922301 A JPH0922301 A JP H0922301A
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- Japan
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- plant
- memory
- control
- data
- driving
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- Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
- Feedback Control In General (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熟練者の運転技術を制御運転に反映できると
ともに、制御運転の変更に容易に対応できるプラント運
転支援装置を実現する。 【構成】 プラントの制御運転を支援するプラント運転
支援装置に関するものである。プラントを制御運転した
ときに運転操作歴をとる。とった運転操作歴を第1のメ
モリに保存しておく。第1のメモリから運転操作歴を読
み出し、解析及び評価を行う。解析評価の結果、正式登
録データとする運転操作歴は第2のメモリに登録する。
プラントの制御運転をするときは、第2のメモリから運
転操作歴を検索する。検索した運転操作歴をプラントの
制御装置へ送り、制御運転を実行させる。
ともに、制御運転の変更に容易に対応できるプラント運
転支援装置を実現する。 【構成】 プラントの制御運転を支援するプラント運転
支援装置に関するものである。プラントを制御運転した
ときに運転操作歴をとる。とった運転操作歴を第1のメ
モリに保存しておく。第1のメモリから運転操作歴を読
み出し、解析及び評価を行う。解析評価の結果、正式登
録データとする運転操作歴は第2のメモリに登録する。
プラントの制御運転をするときは、第2のメモリから運
転操作歴を検索する。検索した運転操作歴をプラントの
制御装置へ送り、制御運転を実行させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラントの制御運転を
支援するプラント運転支援装置に関するものである。更
に詳しくは、熟練者の運転技術を制御運転に反映できる
とともに、制御運転の変更に容易に対応できるプラント
運転支援装置に関するものである。
支援するプラント運転支援装置に関するものである。更
に詳しくは、熟練者の運転技術を制御運転に反映できる
とともに、制御運転の変更に容易に対応できるプラント
運転支援装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、CRT表示装置を用いて、プ
ラントの制御運転や監視を行うための分散形制御システ
ムと呼ばれるプラント制御システムがある。このような
プラント制御システムは、CRT表示装置の画面に、プ
ラントの制御運転や監視に必要な各種の情報を表示した
り、プラントに異常が発生したときにそのことを警報表
示してオペレータに通知し、オペレータは異常に対して
適切な指示や処置を行える構成になっている。このよう
なプラント制御システムでは、より良い制御運転を実行
するために、運転を支援する手法がいくつかあった。プ
ラントの制御運転の支援のしかたとしては、if〜th
en〜ルールに基づくルールベースや、数式モデルに基
づくモデルベースを用いて制御運転を支援する手法があ
った。if〜then〜ルールに基づくルールベース
は、どのような場合にどのような操作をするかを定めた
ルールを作り、作ったルールをコーディングすることに
よって得られたルールベースである。数式モデルに基づ
くモデルベースは、プラントを微分方程式の数式モデル
で表したモデルベースである。しかし、これらのやり方
では、制御運転に関する知識を現場の熟練オペレータか
ら引き出してルール化することや、現実どおりに動く論
理モデルを定式化することが困難であった。このため、
熟練者の運転技術を制御運転に反映させることが難しか
った。また、プラントにおける生産量や生産品の銘柄等
を変えるときは、制御運転のしかたを変更しなければな
らない。運転変更をするには前述したルールやモデルを
変える必要がある。ところが、ルールやモデルの構築者
がいないときは、ほとんどの場合はルールやモデルの変
更が不可能になる。近年、生産量、銘柄等の変更を行う
場合が多く、運転変更に容易に対応できるシステムが望
まれている。
ラントの制御運転や監視を行うための分散形制御システ
ムと呼ばれるプラント制御システムがある。このような
プラント制御システムは、CRT表示装置の画面に、プ
ラントの制御運転や監視に必要な各種の情報を表示した
り、プラントに異常が発生したときにそのことを警報表
示してオペレータに通知し、オペレータは異常に対して
適切な指示や処置を行える構成になっている。このよう
なプラント制御システムでは、より良い制御運転を実行
するために、運転を支援する手法がいくつかあった。プ
ラントの制御運転の支援のしかたとしては、if〜th
en〜ルールに基づくルールベースや、数式モデルに基
づくモデルベースを用いて制御運転を支援する手法があ
った。if〜then〜ルールに基づくルールベース
は、どのような場合にどのような操作をするかを定めた
ルールを作り、作ったルールをコーディングすることに
よって得られたルールベースである。数式モデルに基づ
くモデルベースは、プラントを微分方程式の数式モデル
で表したモデルベースである。しかし、これらのやり方
では、制御運転に関する知識を現場の熟練オペレータか
ら引き出してルール化することや、現実どおりに動く論
理モデルを定式化することが困難であった。このため、
熟練者の運転技術を制御運転に反映させることが難しか
った。また、プラントにおける生産量や生産品の銘柄等
を変えるときは、制御運転のしかたを変更しなければな
らない。運転変更をするには前述したルールやモデルを
変える必要がある。ところが、ルールやモデルの構築者
がいないときは、ほとんどの場合はルールやモデルの変
更が不可能になる。近年、生産量、銘柄等の変更を行う
場合が多く、運転変更に容易に対応できるシステムが望
まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した点に
鑑みてなされたものであり、熟練者が行った運転操作歴
の良い例を、そのまま、運転時のプロセスデータの遷移
状況とともに登録し、プラントの制御運転を実行すると
きは、登録しておいた運転操作歴を参考にして制御運転
を実行することによって、熟練者の運転技術を制御運転
に反映できるとともに、制御運転の変更に容易に対応で
きるプラント運転支援装置を実現することを目的とす
る。
鑑みてなされたものであり、熟練者が行った運転操作歴
の良い例を、そのまま、運転時のプロセスデータの遷移
状況とともに登録し、プラントの制御運転を実行すると
きは、登録しておいた運転操作歴を参考にして制御運転
を実行することによって、熟練者の運転技術を制御運転
に反映できるとともに、制御運転の変更に容易に対応で
きるプラント運転支援装置を実現することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、プラントの制
御運転を支援するプラント運転支援装置において、プラ
ントを制御運転したときにとった運転操作歴を第1のメ
モリに保存する保存手段と、前記第1のメモリから運転
操作歴を読み出し、解析及び評価を行う解析評価手段
と、この前記解析評価手段による解析評価の結果、正式
登録データとする運転操作歴を第2のメモリに登録する
登録手段と、前記第2のメモリから運転操作歴を検索す
る検索手段と、この検索手段で検索した運転操作歴をプ
ラントの制御装置へ送り、制御運転を実行させる実行手
段と、を具備したことを特徴とするプラント運転支援装
置である。
御運転を支援するプラント運転支援装置において、プラ
ントを制御運転したときにとった運転操作歴を第1のメ
モリに保存する保存手段と、前記第1のメモリから運転
操作歴を読み出し、解析及び評価を行う解析評価手段
と、この前記解析評価手段による解析評価の結果、正式
登録データとする運転操作歴を第2のメモリに登録する
登録手段と、前記第2のメモリから運転操作歴を検索す
る検索手段と、この検索手段で検索した運転操作歴をプ
ラントの制御装置へ送り、制御運転を実行させる実行手
段と、を具備したことを特徴とするプラント運転支援装
置である。
【0005】
【作用】このような本発明では、プラントを制御運転し
たときに運転操作歴をとる。とった運転操作歴を第1の
メモリに保存しておく。第1のメモリから運転操作歴を
読み出し、解析及び評価を行う。解析評価の結果、正式
登録データとする運転操作歴は第2のメモリに登録す
る。プラントの制御運転をするときは、第2のメモリか
ら運転操作歴を検索する。検索した運転操作歴をプラン
トの制御装置へ送り、制御運転を実行させる。
たときに運転操作歴をとる。とった運転操作歴を第1の
メモリに保存しておく。第1のメモリから運転操作歴を
読み出し、解析及び評価を行う。解析評価の結果、正式
登録データとする運転操作歴は第2のメモリに登録す
る。プラントの制御運転をするときは、第2のメモリか
ら運転操作歴を検索する。検索した運転操作歴をプラン
トの制御装置へ送り、制御運転を実行させる。
【0006】
【実施例】以下、図面を用いて本発明を説明する。本発
明の実施例を説明する前に、プラント制御システムにお
ける本発明装置の位置付けについて説明する。
明の実施例を説明する前に、プラント制御システムにお
ける本発明装置の位置付けについて説明する。
【0007】図1は本発明装置が適用されるプラント制
御システムの一例を示した図である。図1で、ICSは
監視装置(オペレータ・ステーション)で、マンマシン
インタフェイス機能をもったCRTのような表示手段、
プラントの操作と運転、データ入力等を行うキーボー
ド、マウス等のポインティングデバイスを備えている。
FCは分散配置された制御装置(制御ステーション)、
PLTは制御装置FCにより制御されるプラントであ
る。プラントPLTは、例えば、石油等を精製するプラ
ントである。WSは本発明にかかるプラント運転支援装
置で、制御装置FCの制御運転を支援する。BSは監視
装置ICS、制御装置FC及びプラント運転支援装置W
Sが接続された通信回線である。
御システムの一例を示した図である。図1で、ICSは
監視装置(オペレータ・ステーション)で、マンマシン
インタフェイス機能をもったCRTのような表示手段、
プラントの操作と運転、データ入力等を行うキーボー
ド、マウス等のポインティングデバイスを備えている。
FCは分散配置された制御装置(制御ステーション)、
PLTは制御装置FCにより制御されるプラントであ
る。プラントPLTは、例えば、石油等を精製するプラ
ントである。WSは本発明にかかるプラント運転支援装
置で、制御装置FCの制御運転を支援する。BSは監視
装置ICS、制御装置FC及びプラント運転支援装置W
Sが接続された通信回線である。
【0008】このように構成したプラント制御システム
では、分散配置されている制御装置FCは、プラントP
LTに設置してある蒸留塔V1,V2を制御運転し、プ
ラントPLTを制御する。各制御装置FCが扱う各種の
制御情報は、通信回線BSを介して監視装置ICS側に
送られ、監視装置ICSは、表示手段の表示画面にプロ
セスの制御情報や監視結果等を表示する。また、プラン
ト運転支援装置WSは、プラントを制御運転するための
情報を通信回線BSを介して制御装置FCに送り、制御
運転を実行させる。
では、分散配置されている制御装置FCは、プラントP
LTに設置してある蒸留塔V1,V2を制御運転し、プ
ラントPLTを制御する。各制御装置FCが扱う各種の
制御情報は、通信回線BSを介して監視装置ICS側に
送られ、監視装置ICSは、表示手段の表示画面にプロ
セスの制御情報や監視結果等を表示する。また、プラン
ト運転支援装置WSは、プラントを制御運転するための
情報を通信回線BSを介して制御装置FCに送り、制御
運転を実行させる。
【0009】図2は本発明の一実施例を示した構成図で
ある。図2は図1のプラント運転支援装置WSの具体的
構成例を示した図である。図2において、1はプラント
を制御運転したときにとった運転操作歴を第1のメモリ
2に保存する保存手段である。運転操作歴は、例えば、
バルブの開度、自動操作/手動操作の指定等である。3
は第1のメモリ2から運転操作歴を読み出し、解析及び
評価を行う解析評価手段である。解析と評価は次のよう
にして行う。例えば、制御運転に要するコストを求める
評価関数を定義しておき、運転操作歴を解析し、解析結
果をもとに評価関数からコストを算出する。算出したコ
ストが低い制御運転ほど良い制御運転のしかたと評価す
る。4は登録手段で、解析評価手段3による解析評価の
結果、正式登録データとする運転操作歴を第2のメモリ
5に登録する。このデータは通常運転用データとして登
録されている。通常運転用データは、ヘッダ部、運転名
(文字データ)、操作手順等からなる。正式登録データ
としては通常運転用データの他に異常回避用データも用
意されている。異常回避用データは、運転名の代わりに
警報パターンのデータ(パターンデータ)を含んでいる
点が通常運転用データと異なる。異常回避用データも通
常運転用データと同様に解析と評価を行った後に正式登
録データとして登録される。6は検索手段で、変更運転
名、または、警報パターンを含んだプロセスデータをも
とに第2のメモリ5から正式登録データを検索する。変
更運転名をもとに検索するときは文字検索を行い、プロ
セスデータをもとに検索するときはパターン検索を行
う。運転を変更するとき、例えば、プラントにおける生
産量を変えるために運転を変更するときは、変更運転名
を検索手段6に入力する。検索手段6は変更運転名をキ
ーワードにして通常運転用データを検索する。制御運転
を実行している最中に、プラントが正常な動きから逸脱
したことが監視装置により検出され、警報が発生したと
きは、警報を含んだプロセスデータを検索手段6に入力
する。検索手段6は入力されたプロセスデータのパター
ンと似通った警報パターンを含む異常回避用データを検
索する。7は検索手段6で検索した運転操作歴をSFC
(SequentialFunction Char
t)に変換する変換手段である。SFCは、製品を作る
ための手順をグラフィカルに記述したチャートで、公知
である。8は変換手段7で変換したSFCを制御装置と
監視装置へ送り、制御運転と監視を実行させる実行手段
である。9は運転支援に必要な各種画面を表示する表示
手段、10は表示手段9の画面表示を制御する表示制御
手段、11はデータ、命令等を入力するキーボードであ
る。
ある。図2は図1のプラント運転支援装置WSの具体的
構成例を示した図である。図2において、1はプラント
を制御運転したときにとった運転操作歴を第1のメモリ
2に保存する保存手段である。運転操作歴は、例えば、
バルブの開度、自動操作/手動操作の指定等である。3
は第1のメモリ2から運転操作歴を読み出し、解析及び
評価を行う解析評価手段である。解析と評価は次のよう
にして行う。例えば、制御運転に要するコストを求める
評価関数を定義しておき、運転操作歴を解析し、解析結
果をもとに評価関数からコストを算出する。算出したコ
ストが低い制御運転ほど良い制御運転のしかたと評価す
る。4は登録手段で、解析評価手段3による解析評価の
結果、正式登録データとする運転操作歴を第2のメモリ
5に登録する。このデータは通常運転用データとして登
録されている。通常運転用データは、ヘッダ部、運転名
(文字データ)、操作手順等からなる。正式登録データ
としては通常運転用データの他に異常回避用データも用
意されている。異常回避用データは、運転名の代わりに
警報パターンのデータ(パターンデータ)を含んでいる
点が通常運転用データと異なる。異常回避用データも通
常運転用データと同様に解析と評価を行った後に正式登
録データとして登録される。6は検索手段で、変更運転
名、または、警報パターンを含んだプロセスデータをも
とに第2のメモリ5から正式登録データを検索する。変
更運転名をもとに検索するときは文字検索を行い、プロ
セスデータをもとに検索するときはパターン検索を行
う。運転を変更するとき、例えば、プラントにおける生
産量を変えるために運転を変更するときは、変更運転名
を検索手段6に入力する。検索手段6は変更運転名をキ
ーワードにして通常運転用データを検索する。制御運転
を実行している最中に、プラントが正常な動きから逸脱
したことが監視装置により検出され、警報が発生したと
きは、警報を含んだプロセスデータを検索手段6に入力
する。検索手段6は入力されたプロセスデータのパター
ンと似通った警報パターンを含む異常回避用データを検
索する。7は検索手段6で検索した運転操作歴をSFC
(SequentialFunction Char
t)に変換する変換手段である。SFCは、製品を作る
ための手順をグラフィカルに記述したチャートで、公知
である。8は変換手段7で変換したSFCを制御装置と
監視装置へ送り、制御運転と監視を実行させる実行手段
である。9は運転支援に必要な各種画面を表示する表示
手段、10は表示手段9の画面表示を制御する表示制御
手段、11はデータ、命令等を入力するキーボードであ
る。
【0010】このように構成したプラント運転支援装置
の操作を説明する。図3及び図4は動作手順を示したフ
ローチャートである。図3のフローチャートは、運転操
作歴を第1のメモリ2に保存するまでの処理手順を示し
たフローチャートである。図4のフローチャートは、第
2のメモリ5に正式登録データを登録するまでの処理手
順を示したフローチャートである。
の操作を説明する。図3及び図4は動作手順を示したフ
ローチャートである。図3のフローチャートは、運転操
作歴を第1のメモリ2に保存するまでの処理手順を示し
たフローチャートである。図4のフローチャートは、第
2のメモリ5に正式登録データを登録するまでの処理手
順を示したフローチャートである。
【0011】図3のフローチャートについてステップの
順番に従って説明する。 (A1)例えば、プラントにおける生産量を変えるため
に運転を変更するときは、変更運転名を検索手段6に入
力する。検索手段6は変更運転名を抽出する。 (A2)検索手段6は、変更運転名の制御運転のしかた
に似通った運転事例を第2のメモリ5から検索する。こ
のときの検索は、変更運転名をキーワードにした文字検
索である。検索は通常運転用データに対して行う。通常
運転用データに付ける運転名は、例えば、プラントにお
ける最大生産量の70%の生産量の制御運転を行う運転
操作歴には、「70」の運転名を付ける。すなわち、運
転名は、運転条件を象徴した名称にする。 (A3)表示制御手段10は、検索した運転事例の操作
手順と、この操作手順によるプロセス変数の模範的な動
きを表示手段9に表示する。 (A4)オペレータは、表示手段9の表示内容をもとに
操作パラメータの調整を行うかどうかについて判断す
る。 (A5)判断A4がYESである場合は、パラメータを
調整する。NOである場合はパラメータの調整を行わず
に次の処理へ進む。 (A6)オペレータは、この操作手順(現段階で得られ
た操作手順)を実行するかどうかについて判断する。 (A7)判断A6がYESである場合は、操作手順を実
行する。NOである場合は、処理を終了する。 (A8)今回の運転変更に関連するプロセスデータを収
集する。 (A9)収集したプロセスデータを記号化し、操作値と
共に第1のメモリ2に保存する。 (A10)収集したプロセスデータが模範的なプロセス
データの軌跡から外れたかどうかについて判断する。 (A11)判断A10がNOである場合は、運転変更を
終了するかどうかについて判断する。判断A11がYE
Sである場合は処理を終了し、NOである場合は処理A
8へ戻る。 (A12)判断A10がYESである場合は、プロセス
の状態パターンを抽出する。抽出されたプロセスの状態
パターンは警報を含んだパターンである。 (A13)検索手段6は、抽出したプロセスの状態パタ
ーンと似通った警報パターンを検索する。このときの検
索は、プロセスの状態パターンをもとにしたパターン検
索である。検索は異常回避用データに対して行う。 (A14)検索した警報パターンの操作手順を表示手段
9に表示する。以後、処理A6へ戻り、前述したのと同
様な処理を行う。
順番に従って説明する。 (A1)例えば、プラントにおける生産量を変えるため
に運転を変更するときは、変更運転名を検索手段6に入
力する。検索手段6は変更運転名を抽出する。 (A2)検索手段6は、変更運転名の制御運転のしかた
に似通った運転事例を第2のメモリ5から検索する。こ
のときの検索は、変更運転名をキーワードにした文字検
索である。検索は通常運転用データに対して行う。通常
運転用データに付ける運転名は、例えば、プラントにお
ける最大生産量の70%の生産量の制御運転を行う運転
操作歴には、「70」の運転名を付ける。すなわち、運
転名は、運転条件を象徴した名称にする。 (A3)表示制御手段10は、検索した運転事例の操作
手順と、この操作手順によるプロセス変数の模範的な動
きを表示手段9に表示する。 (A4)オペレータは、表示手段9の表示内容をもとに
操作パラメータの調整を行うかどうかについて判断す
る。 (A5)判断A4がYESである場合は、パラメータを
調整する。NOである場合はパラメータの調整を行わず
に次の処理へ進む。 (A6)オペレータは、この操作手順(現段階で得られ
た操作手順)を実行するかどうかについて判断する。 (A7)判断A6がYESである場合は、操作手順を実
行する。NOである場合は、処理を終了する。 (A8)今回の運転変更に関連するプロセスデータを収
集する。 (A9)収集したプロセスデータを記号化し、操作値と
共に第1のメモリ2に保存する。 (A10)収集したプロセスデータが模範的なプロセス
データの軌跡から外れたかどうかについて判断する。 (A11)判断A10がNOである場合は、運転変更を
終了するかどうかについて判断する。判断A11がYE
Sである場合は処理を終了し、NOである場合は処理A
8へ戻る。 (A12)判断A10がYESである場合は、プロセス
の状態パターンを抽出する。抽出されたプロセスの状態
パターンは警報を含んだパターンである。 (A13)検索手段6は、抽出したプロセスの状態パタ
ーンと似通った警報パターンを検索する。このときの検
索は、プロセスの状態パターンをもとにしたパターン検
索である。検索は異常回避用データに対して行う。 (A14)検索した警報パターンの操作手順を表示手段
9に表示する。以後、処理A6へ戻り、前述したのと同
様な処理を行う。
【0012】図4のフローチャートについてステップの
順番に従って説明する。 (B1)変更運転名を抽出する。 (B2)抽出した変更運転名をもとに第1のメモリ2の
保存データを検索する。 (B3)抽出した変更運転名をもとに第2のメモリ5の
正式登録データを検索する。第1のメモリ2と第2のメ
モリ5の両方に同じ条件における運転操作歴、例えば、
プラントにおける生産量が等しいときの運転操作歴が記
憶されているときは、上述した保存データと正式登録デ
ータが見つかる。 (B4)検索した保存データと正式登録データを比較表
示する。 (B5)評価関数等を用いて2つのデータについて解析
と評価を行う。 (B6)解析と評価の結果、保存データを正式登録デー
タとして第2のメモリ5に登録するかどうかについて判
断する。 (B7)判断B6がYESである場合は登録を行う。こ
れによって、運転操作歴が更新される。判断B6がNO
である場合は登録をせずに処理を終了する。
順番に従って説明する。 (B1)変更運転名を抽出する。 (B2)抽出した変更運転名をもとに第1のメモリ2の
保存データを検索する。 (B3)抽出した変更運転名をもとに第2のメモリ5の
正式登録データを検索する。第1のメモリ2と第2のメ
モリ5の両方に同じ条件における運転操作歴、例えば、
プラントにおける生産量が等しいときの運転操作歴が記
憶されているときは、上述した保存データと正式登録デ
ータが見つかる。 (B4)検索した保存データと正式登録データを比較表
示する。 (B5)評価関数等を用いて2つのデータについて解析
と評価を行う。 (B6)解析と評価の結果、保存データを正式登録デー
タとして第2のメモリ5に登録するかどうかについて判
断する。 (B7)判断B6がYESである場合は登録を行う。こ
れによって、運転操作歴が更新される。判断B6がNO
である場合は登録をせずに処理を終了する。
【0013】なお、第1のメモリ2と第2のメモリ5の
両方に同じ条件における運転操作歴がないときは、第1
のメモリ2に保存されていた運転操作歴を解析と評価し
た結果、正式登録データにするときはこの運転操作歴を
第2のメモリ5に新規登録する。
両方に同じ条件における運転操作歴がないときは、第1
のメモリ2に保存されていた運転操作歴を解析と評価し
た結果、正式登録データにするときはこの運転操作歴を
第2のメモリ5に新規登録する。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、熟練者が行った運転操
作歴の良い例を、そのまま、運転時のプロセスデータの
遷移状況とともに登録している。従って、登録にあたっ
て従来例のようなルールや数式モデルが不要である。プ
ラントの制御運転を実行するときは、登録しておいた運
転操作歴を参考にして制御運転のしかたを決める。これ
によって、熟練者の運転技術を制御運転に反映できる。
また、運転を変更するときは、ルールや数式モデルを変
更する必要がなく、登録しておいた運転操作歴の中から
変更する運転と似通った運転操作歴を検索すればよい。
これによって、制御運転の変更に容易に対応できる。
作歴の良い例を、そのまま、運転時のプロセスデータの
遷移状況とともに登録している。従って、登録にあたっ
て従来例のようなルールや数式モデルが不要である。プ
ラントの制御運転を実行するときは、登録しておいた運
転操作歴を参考にして制御運転のしかたを決める。これ
によって、熟練者の運転技術を制御運転に反映できる。
また、運転を変更するときは、ルールや数式モデルを変
更する必要がなく、登録しておいた運転操作歴の中から
変更する運転と似通った運転操作歴を検索すればよい。
これによって、制御運転の変更に容易に対応できる。
【図1】本発明装置が適用されるプラント制御システム
の一例を示した図である。
の一例を示した図である。
【図2】本発明の一実施例を示した構成図である。
【図3】本発明の動作説明図である。
【図4】本発明の動作説明図である。
1 保存手段 2 第1のメモリ 3 解析評価手段 4 登録手段 5 第2のメモリ 6 検索手段 8 実行手段
Claims (1)
- 【請求項1】 プラントの制御運転を支援するプラント
運転支援装置において、 プラントを制御運転したときにとった運転操作歴を第1
のメモリに保存する保存手段と、 前記第1のメモリから運転操作歴を読み出し、解析及び
評価を行う解析評価手段と、 この前記解析評価手段による解析評価の結果、正式登録
データとする運転操作歴を第2のメモリに登録する登録
手段と、 前記第2のメモリから運転操作歴を検索する検索手段
と、 この検索手段で検索した運転操作歴をプラントの制御装
置へ送り、制御運転を実行させる実行手段と、を具備し
たことを特徴とするプラント運転支援装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17075395A JPH0922301A (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | プラント運転支援装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17075395A JPH0922301A (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | プラント運転支援装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0922301A true JPH0922301A (ja) | 1997-01-21 |
Family
ID=15910757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17075395A Pending JPH0922301A (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | プラント運転支援装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0922301A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001242930A (ja) * | 2000-02-28 | 2001-09-07 | Yokogawa Electric Corp | 制御方法及びこれを用いた制御システム |
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JP2019121257A (ja) * | 2018-01-10 | 2019-07-22 | 三菱電機株式会社 | 監視制御支援装置 |
-
1995
- 1995-07-06 JP JP17075395A patent/JPH0922301A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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