JPH09222011A - 内燃機関の触媒劣化検出装置 - Google Patents
内燃機関の触媒劣化検出装置Info
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- JPH09222011A JPH09222011A JP8030590A JP3059096A JPH09222011A JP H09222011 A JPH09222011 A JP H09222011A JP 8030590 A JP8030590 A JP 8030590A JP 3059096 A JP3059096 A JP 3059096A JP H09222011 A JPH09222011 A JP H09222011A
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- air
- catalyst
- fuel ratio
- vos
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- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 触媒下流側にO2 センサを設け第2の空燃比
フィードバック制御を行う内燃機関(特に、触媒上流側
にA/Fセンサを設けたO2 ストレージ量一定制御シス
テムの内燃機関)において、触媒劣化検出処理の誤検出
を防止し、その精度を向上させる。 【解決手段】 触媒下流側O2 センサ出力電圧VOSの
反転時前後の期間だけモニタ条件が成立し、VOS軌跡
長が積算されていくと、定常走行で上流側A/Fセンサ
出力電圧の軌跡長が小さいにもかかわらず、VOS軌跡
長は大きくなり、正常触媒でも触媒劣化ありと誤判定さ
れるおそれがある。本発明では、VOSと目標値VTと
の偏差の積算値SVがSV≦a又はb≦SVとなった時
点から、VOSの反転後所定時間td が経過する時点ま
で、触媒劣化検出のためのVOS軌跡長演算を中止す
る。
フィードバック制御を行う内燃機関(特に、触媒上流側
にA/Fセンサを設けたO2 ストレージ量一定制御シス
テムの内燃機関)において、触媒劣化検出処理の誤検出
を防止し、その精度を向上させる。 【解決手段】 触媒下流側O2 センサ出力電圧VOSの
反転時前後の期間だけモニタ条件が成立し、VOS軌跡
長が積算されていくと、定常走行で上流側A/Fセンサ
出力電圧の軌跡長が小さいにもかかわらず、VOS軌跡
長は大きくなり、正常触媒でも触媒劣化ありと誤判定さ
れるおそれがある。本発明では、VOSと目標値VTと
の偏差の積算値SVがSV≦a又はb≦SVとなった時
点から、VOSの反転後所定時間td が経過する時点ま
で、触媒劣化検出のためのVOS軌跡長演算を中止す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気ガスを浄化す
べく内燃機関(エンジン)の排気通路に設けられた触媒
の劣化を検出する装置(触媒劣化検出装置)に関する。
べく内燃機関(エンジン)の排気通路に設けられた触媒
の劣化を検出する装置(触媒劣化検出装置)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車用エンジンにおいて
は、排気ガス浄化対策として、排気ガス中の未燃成分
(HC,CO)の酸化と窒素酸化物(NOx )の還元と
を同時に促進する三元触媒が利用されている。そのよう
な三元触媒による酸化・還元能力を高めるためには、エ
ンジンの燃焼状態を示す空燃比(A/F)を理論空燃比
近傍(ウィンドウ)に制御する必要がある。そのため、
エンジンにおける燃料噴射制御においては、排気ガス中
の残留酸素濃度に基づき空燃比が理論空燃比よりもリッ
チかリーンかを感知するO2 センサ(酸素濃度センサ)
(図1参照)を設け、そのセンサ出力に基づいて燃料量
を補正する空燃比フィードバック制御が行われている。
は、排気ガス浄化対策として、排気ガス中の未燃成分
(HC,CO)の酸化と窒素酸化物(NOx )の還元と
を同時に促進する三元触媒が利用されている。そのよう
な三元触媒による酸化・還元能力を高めるためには、エ
ンジンの燃焼状態を示す空燃比(A/F)を理論空燃比
近傍(ウィンドウ)に制御する必要がある。そのため、
エンジンにおける燃料噴射制御においては、排気ガス中
の残留酸素濃度に基づき空燃比が理論空燃比よりもリッ
チかリーンかを感知するO2 センサ(酸素濃度センサ)
(図1参照)を設け、そのセンサ出力に基づいて燃料量
を補正する空燃比フィードバック制御が行われている。
【0003】かかる空燃比フィードバック制御では、酸
素濃度を検出するO2 センサをできるだけ燃焼室に近い
箇所、すなわち触媒コンバータより上流側に設けている
が、そのO2 センサの出力特性のばらつきを補償するた
めに、触媒コンバータより下流側に第2のO2 センサを
更に設けたダブルO2 センサシステムも実現されてい
る。すなわち、触媒下流側では、排気ガスは十分に攪拌
されており、その酸素濃度も三元触媒の作用によりほぼ
平衡状態にあることにより、下流側O2 センサの出力
は、上流側O2 センサよりも緩やかに変化し、従って混
合気全体のリッチ/リーン傾向を示す。ダブルO2 セン
サシステムは、触媒上流側O2 センサによるメイン空燃
比フィードバック制御に加え、触媒下流側O2 センサに
よるサブ空燃比フィードバック制御を実施するものであ
り、メイン空燃比フィードバック制御による空燃比補正
係数を、下流側O2 センサの出力に基づいて修正するこ
とにより、上流側O2 センサの出力特性のばらつきを吸
収し、空燃比制御精度の向上を図っている。
素濃度を検出するO2 センサをできるだけ燃焼室に近い
箇所、すなわち触媒コンバータより上流側に設けている
が、そのO2 センサの出力特性のばらつきを補償するた
めに、触媒コンバータより下流側に第2のO2 センサを
更に設けたダブルO2 センサシステムも実現されてい
る。すなわち、触媒下流側では、排気ガスは十分に攪拌
されており、その酸素濃度も三元触媒の作用によりほぼ
平衡状態にあることにより、下流側O2 センサの出力
は、上流側O2 センサよりも緩やかに変化し、従って混
合気全体のリッチ/リーン傾向を示す。ダブルO2 セン
サシステムは、触媒上流側O2 センサによるメイン空燃
比フィードバック制御に加え、触媒下流側O2 センサに
よるサブ空燃比フィードバック制御を実施するものであ
り、メイン空燃比フィードバック制御による空燃比補正
係数を、下流側O2 センサの出力に基づいて修正するこ
とにより、上流側O2 センサの出力特性のばらつきを吸
収し、空燃比制御精度の向上を図っている。
【0004】以上のような精密な空燃比制御を実施して
も、排気ガスの熱や鉛等の被毒の作用により触媒が劣化
してくると、十分な排気ガス浄化性能を得ることはでき
ない。そこで、従来より、種々の触媒劣化検出装置が提
案されている。その一つは、触媒下流側O2 センサによ
って暖機後のO2 ストレージ効果(過剰の酸素を保持し
未燃焼排気物の浄化に利用する機能)の低下を検出する
ことにより、触媒の劣化を診断するものである。すなわ
ち、触媒の劣化は結果として暖機後の浄化性能の低下を
誘発するが、この装置は、O2 ストレージ効果の低下を
浄化性能の低下と推定し、下流側O2 センサの出力信号
を使用して、軌跡長、フィードバック周波数等を求め、
O2 ストレージ効果の低下を検出し、触媒の劣化を検出
するものである。例えば、特開平 5-98948号公報に開示
された装置は、理論空燃比へのフィードバック制御中に
おいて下流側O2 センサの出力の軌跡長を求め、それに
基づき触媒劣化を検出する装置である。
も、排気ガスの熱や鉛等の被毒の作用により触媒が劣化
してくると、十分な排気ガス浄化性能を得ることはでき
ない。そこで、従来より、種々の触媒劣化検出装置が提
案されている。その一つは、触媒下流側O2 センサによ
って暖機後のO2 ストレージ効果(過剰の酸素を保持し
未燃焼排気物の浄化に利用する機能)の低下を検出する
ことにより、触媒の劣化を診断するものである。すなわ
ち、触媒の劣化は結果として暖機後の浄化性能の低下を
誘発するが、この装置は、O2 ストレージ効果の低下を
浄化性能の低下と推定し、下流側O2 センサの出力信号
を使用して、軌跡長、フィードバック周波数等を求め、
O2 ストレージ効果の低下を検出し、触媒の劣化を検出
するものである。例えば、特開平 5-98948号公報に開示
された装置は、理論空燃比へのフィードバック制御中に
おいて下流側O2 センサの出力の軌跡長を求め、それに
基づき触媒劣化を検出する装置である。
【0005】一方、近年においては、三元触媒が常に一
定の安定した浄化性能を発揮しうるように空燃比を制御
する内燃機関も開発されている。すなわち、O2 ストレ
ージ能力は、排気ガスがリーン状態にあるときに過剰分
の酸素を吸着し、排気ガスがリッチ状態にあるときに不
足分の酸素を放出することにより、排気ガスを浄化する
ものであるが、このような能力は有限なものである。従
って、O2 ストレージ能力を効果的に利用するために
は、排気ガスの空燃比が次にリッチ状態又はリーン状態
のいずれとなってもよいように、触媒中に貯蔵されてい
る酸素の量を所定量(例えば、最大酸素貯蔵量の半分)
に維持することが必要であり、そのように維持されてい
れば、常に一定のO2 吸着・放出作用が可能となり、結
果として触媒による一定の酸化・還元能力が常に得られ
る。
定の安定した浄化性能を発揮しうるように空燃比を制御
する内燃機関も開発されている。すなわち、O2 ストレ
ージ能力は、排気ガスがリーン状態にあるときに過剰分
の酸素を吸着し、排気ガスがリッチ状態にあるときに不
足分の酸素を放出することにより、排気ガスを浄化する
ものであるが、このような能力は有限なものである。従
って、O2 ストレージ能力を効果的に利用するために
は、排気ガスの空燃比が次にリッチ状態又はリーン状態
のいずれとなってもよいように、触媒中に貯蔵されてい
る酸素の量を所定量(例えば、最大酸素貯蔵量の半分)
に維持することが必要であり、そのように維持されてい
れば、常に一定のO2 吸着・放出作用が可能となり、結
果として触媒による一定の酸化・還元能力が常に得られ
る。
【0006】このように触媒の浄化性能を維持すべくO
2 ストレージ量を一定に制御する内燃機関においては、
空燃比をリニアに検出可能な空燃比(A/F)センサ
(図2参照)が用いられ、比例及び積分動作(PI動
作)によるフィードバック制御(F/B制御)が行われ
る。すなわち、 次回燃料補正量=Kp *(今回の燃料差)+Ks *Σ
(これまでの燃料差) ただし、燃料差=(実際に筒内で燃焼せしめられた燃料
量)−(吸入空気をストイキとする目標筒内燃料量) 実際に燃焼せしめられた燃料量=空気量検出値/空燃比
検出値 Kp =比例項ゲイン Ks =積分項ゲイン なる演算により、フィードバック燃料補正量が算出され
る。
2 ストレージ量を一定に制御する内燃機関においては、
空燃比をリニアに検出可能な空燃比(A/F)センサ
(図2参照)が用いられ、比例及び積分動作(PI動
作)によるフィードバック制御(F/B制御)が行われ
る。すなわち、 次回燃料補正量=Kp *(今回の燃料差)+Ks *Σ
(これまでの燃料差) ただし、燃料差=(実際に筒内で燃焼せしめられた燃料
量)−(吸入空気をストイキとする目標筒内燃料量) 実際に燃焼せしめられた燃料量=空気量検出値/空燃比
検出値 Kp =比例項ゲイン Ks =積分項ゲイン なる演算により、フィードバック燃料補正量が算出され
る。
【0007】上記した燃料補正量の演算式からわかるよ
うに、その比例項は、O2 センサによるフィードバック
制御と同様に、空燃比をストイキに維持すべく作用する
成分であり、積分項は、定常偏差(オフセット)を消去
するように作用する成分である。すなわち、この積分項
の作用により、触媒におけるO2 ストレージ量が一定に
維持される結果となる。例えば、急加速等でリーンガス
が発生した場合には、かかる積分項の作用により、リッ
チガスが発生せしめられ、リーンガス発生の効果が相殺
される。
うに、その比例項は、O2 センサによるフィードバック
制御と同様に、空燃比をストイキに維持すべく作用する
成分であり、積分項は、定常偏差(オフセット)を消去
するように作用する成分である。すなわち、この積分項
の作用により、触媒におけるO2 ストレージ量が一定に
維持される結果となる。例えば、急加速等でリーンガス
が発生した場合には、かかる積分項の作用により、リッ
チガスが発生せしめられ、リーンガス発生の効果が相殺
される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したO2 ストレー
ジ量一定制御システムにおいても、A/Fセンサの出力
特性のばらつきを補償するために、触媒下流側にO2 セ
ンサが設けられることがある。従って、この場合にも、
ダブルO2 センサシステムと同様に、触媒のO2ストレ
ージ効果の低下をO2 センサで検出することにより、触
媒の劣化を検出することが考えられる。しかしながら、
その場合には、以下に示されるような要因により、誤検
出に至る可能性がある。
ジ量一定制御システムにおいても、A/Fセンサの出力
特性のばらつきを補償するために、触媒下流側にO2 セ
ンサが設けられることがある。従って、この場合にも、
ダブルO2 センサシステムと同様に、触媒のO2ストレ
ージ効果の低下をO2 センサで検出することにより、触
媒の劣化を検出することが考えられる。しかしながら、
その場合には、以下に示されるような要因により、誤検
出に至る可能性がある。
【0009】図2に示されるように、A/Fセンサは、
空燃比をリニアに検出可能な特性を有する。そのため、
A/Fセンサの出力電圧VAFは、図3(A)に示され
るように、一般に空燃比が荒れる過渡走行状態において
は大きく振れるが、空燃比の荒れが少ない定常走行状態
においては安定した値を示す。これに対して、O2 セン
サの出力電圧VOSは、O2 ストレージ能力の低下した
劣化触媒の下流にある場合には、図3(B)に示される
ように短い周期で変化するが、一方、正常触媒の下流に
ある場合には、そのO2 ストレージ効果により、図3
(C)に示されるように長い周期で緩やかに変化する。
空燃比をリニアに検出可能な特性を有する。そのため、
A/Fセンサの出力電圧VAFは、図3(A)に示され
るように、一般に空燃比が荒れる過渡走行状態において
は大きく振れるが、空燃比の荒れが少ない定常走行状態
においては安定した値を示す。これに対して、O2 セン
サの出力電圧VOSは、O2 ストレージ能力の低下した
劣化触媒の下流にある場合には、図3(B)に示される
ように短い周期で変化するが、一方、正常触媒の下流に
ある場合には、そのO2 ストレージ効果により、図3
(C)に示されるように長い周期で緩やかに変化する。
【0010】サブ空燃比フィードバック制御において
は、図3(D)に示されるように、VOSの目標電圧か
らの変位を積算していき、その積算値に基づいてA/F
センサ出力電圧VAFを補正していくことにより、VO
Sを目標電圧に近づける(つまり、目標電圧に達するま
で空燃比変動の中心を徐々にシフトしていく)制御がな
される。従って、図3(C)においてO2 センサ出力電
圧VOSが目標電圧に関して反転する時期は、A/Fセ
ンサ出力電圧VAFの瞬間的な変動には関係がなく、V
AFの値が安定しているときにもVOSは反転する。
は、図3(D)に示されるように、VOSの目標電圧か
らの変位を積算していき、その積算値に基づいてA/F
センサ出力電圧VAFを補正していくことにより、VO
Sを目標電圧に近づける(つまり、目標電圧に達するま
で空燃比変動の中心を徐々にシフトしていく)制御がな
される。従って、図3(C)においてO2 センサ出力電
圧VOSが目標電圧に関して反転する時期は、A/Fセ
ンサ出力電圧VAFの瞬間的な変動には関係がなく、V
AFの値が安定しているときにもVOSは反転する。
【0011】さて、O2 センサ出力電圧VOSの軌跡長
に基づく触媒劣化検出は、所定のモニタ期間におけるV
OS軌跡長を求め、その値が判定基準値以上となった場
合に触媒劣化ありと判定するものである。ただし、その
判定基準値は、当該所定期間におけるA/Fセンサ出力
電圧VAFの軌跡長に応じて定められ、VAF軌跡長が
大きいほど、判定基準値も大きくされる。
に基づく触媒劣化検出は、所定のモニタ期間におけるV
OS軌跡長を求め、その値が判定基準値以上となった場
合に触媒劣化ありと判定するものである。ただし、その
判定基準値は、当該所定期間におけるA/Fセンサ出力
電圧VAFの軌跡長に応じて定められ、VAF軌跡長が
大きいほど、判定基準値も大きくされる。
【0012】モニタ期間が図3に示される全期間にわた
るものであれば、図3(B)に示される劣化触媒の場合
のVOS軌跡長は、図3(C)に示される正常触媒の場
合のVOS軌跡長よりも大きくなっており、触媒劣化検
出が正常になされる。しかしながら、モニタ期間は、所
定のモニタ条件が成立する期間を合計した所定時間にわ
たるものであるため、例えば、図3(C)においてΔt
1 及びΔt2 により示されるように、VOS反転前後に
わたる期間だけモニタ条件が成立し、VOS軌跡長が積
算されていく可能性がある。このような場合には、定常
走行でVAF軌跡長が小さいにもかかわらず、VOS軌
跡長は大きくなり、触媒劣化ありと誤判定されるおそれ
がある。なお、ダブルO2 センサの場合にも、定常走行
時におけるVOS反転前後の期間だけモニタ条件が成立
するような事態が起こりうるが、触媒上流側O2 センサ
のいわゆるZ特性(図1)のため、上流側O2 センサ軌
跡長も大きく、従って誤判定の可能性は上述のO2 スト
レージ量一定制御システムに比較して小さい。しかし、
発生する可能性は存在する。
るものであれば、図3(B)に示される劣化触媒の場合
のVOS軌跡長は、図3(C)に示される正常触媒の場
合のVOS軌跡長よりも大きくなっており、触媒劣化検
出が正常になされる。しかしながら、モニタ期間は、所
定のモニタ条件が成立する期間を合計した所定時間にわ
たるものであるため、例えば、図3(C)においてΔt
1 及びΔt2 により示されるように、VOS反転前後に
わたる期間だけモニタ条件が成立し、VOS軌跡長が積
算されていく可能性がある。このような場合には、定常
走行でVAF軌跡長が小さいにもかかわらず、VOS軌
跡長は大きくなり、触媒劣化ありと誤判定されるおそれ
がある。なお、ダブルO2 センサの場合にも、定常走行
時におけるVOS反転前後の期間だけモニタ条件が成立
するような事態が起こりうるが、触媒上流側O2 センサ
のいわゆるZ特性(図1)のため、上流側O2 センサ軌
跡長も大きく、従って誤判定の可能性は上述のO2 スト
レージ量一定制御システムに比較して小さい。しかし、
発生する可能性は存在する。
【0013】かかる実情に鑑み、本発明の目的は、触媒
下流側にO2 センサを設け第2の空燃比フィードバック
制御を行う内燃機関(特に、触媒上流側にA/Fセンサ
を設けたO2 ストレージ量一定制御システムの内燃機
関)において、その触媒下流側O2 センサによる触媒劣
化検出処理の誤検出を防止し、その精度を向上させるこ
とにある。ひいては、本発明は、排気ガス浄化性能の向
上を図り、大気汚染防止に寄与することを目的とする。
下流側にO2 センサを設け第2の空燃比フィードバック
制御を行う内燃機関(特に、触媒上流側にA/Fセンサ
を設けたO2 ストレージ量一定制御システムの内燃機
関)において、その触媒下流側O2 センサによる触媒劣
化検出処理の誤検出を防止し、その精度を向上させるこ
とにある。ひいては、本発明は、排気ガス浄化性能の向
上を図り、大気汚染防止に寄与することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく案
出された、本発明に係る、内燃機関の触媒劣化検出装置
は、内燃機関の排気通路に設けられた、O2 ストレージ
能力を有する三元触媒と、前記三元触媒の上流側に設け
られた空燃比センサと、前記空燃比センサの出力に基づ
いて、内燃機関の空燃比を理論空燃比に制御するための
第1のフィードバック補正量を演算する第1の空燃比フ
ィードバック制御手段と、前記三元触媒の下流側に設け
られたO2 センサと、前記O2 センサの出力の反転時か
ら次の反転時まで前記O2 センサの出力と目標出力との
偏差を積算することにより第2のフィードバック補正量
を演算し、該第2のフィードバック補正量に基づいて前
記第1の空燃比フィードバック制御手段による演算を修
正する第2の空燃比フィードバック制御手段と、前記第
1の空燃比フィードバック制御手段による空燃比フィー
ドバック制御中の所定期間内での前記O2 センサの出力
の軌跡長に基づき前記三元触媒の劣化を判定する触媒劣
化判定手段と、前記第2のフィードバック補正量が設定
値以上となった時点から、前記O2 センサの出力の反転
後所定期間が経過する時点まで、前記触媒劣化判定手段
による軌跡長の演算を禁止する軌跡長演算禁止手段と、
を具備する。
出された、本発明に係る、内燃機関の触媒劣化検出装置
は、内燃機関の排気通路に設けられた、O2 ストレージ
能力を有する三元触媒と、前記三元触媒の上流側に設け
られた空燃比センサと、前記空燃比センサの出力に基づ
いて、内燃機関の空燃比を理論空燃比に制御するための
第1のフィードバック補正量を演算する第1の空燃比フ
ィードバック制御手段と、前記三元触媒の下流側に設け
られたO2 センサと、前記O2 センサの出力の反転時か
ら次の反転時まで前記O2 センサの出力と目標出力との
偏差を積算することにより第2のフィードバック補正量
を演算し、該第2のフィードバック補正量に基づいて前
記第1の空燃比フィードバック制御手段による演算を修
正する第2の空燃比フィードバック制御手段と、前記第
1の空燃比フィードバック制御手段による空燃比フィー
ドバック制御中の所定期間内での前記O2 センサの出力
の軌跡長に基づき前記三元触媒の劣化を判定する触媒劣
化判定手段と、前記第2のフィードバック補正量が設定
値以上となった時点から、前記O2 センサの出力の反転
後所定期間が経過する時点まで、前記触媒劣化判定手段
による軌跡長の演算を禁止する軌跡長演算禁止手段と、
を具備する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態について説明する。
の実施形態について説明する。
【0016】図4は、本発明の一実施形態に係る触媒劣
化検出装置を備えた電子制御式内燃機関の全体概要図で
ある。エンジンの燃焼に必要な空気は、エアクリーナ2
でろ過され、スロットルボデー4を通ってサージタンク
(インテークマニホルド)6で各気筒の吸気管7に分配
される。なお、その吸入空気流量は、スロットルボデー
4に設けられたスロットル弁5により調節されるととも
に、エアフローメータ40により計測される。また、吸
入空気温度は、吸気温センサ43により検出される。さ
らに、吸気管圧力は、バキュームセンサ41によって検
出される。
化検出装置を備えた電子制御式内燃機関の全体概要図で
ある。エンジンの燃焼に必要な空気は、エアクリーナ2
でろ過され、スロットルボデー4を通ってサージタンク
(インテークマニホルド)6で各気筒の吸気管7に分配
される。なお、その吸入空気流量は、スロットルボデー
4に設けられたスロットル弁5により調節されるととも
に、エアフローメータ40により計測される。また、吸
入空気温度は、吸気温センサ43により検出される。さ
らに、吸気管圧力は、バキュームセンサ41によって検
出される。
【0017】また、スロットル弁5の開度は、スロット
ル開度センサ42により検出される。また、スロットル
弁5が全閉状態のときには、アイドルスイッチ52がオ
ンとなり、その出力であるスロットル全閉信号がアクテ
ィブとなる。また、スロットル弁5をバイパスするアイ
ドルアジャスト通路8には、アイドル時の空気流量を調
節するためのアイドル回転速度制御弁(ISCV)66
が設けられている。
ル開度センサ42により検出される。また、スロットル
弁5が全閉状態のときには、アイドルスイッチ52がオ
ンとなり、その出力であるスロットル全閉信号がアクテ
ィブとなる。また、スロットル弁5をバイパスするアイ
ドルアジャスト通路8には、アイドル時の空気流量を調
節するためのアイドル回転速度制御弁(ISCV)66
が設けられている。
【0018】一方、燃料タンク10に貯蔵された燃料
は、燃料ポンプ11によりくみ上げられ、燃料配管12
を経て燃料噴射弁60により吸気管7に噴射される。
は、燃料ポンプ11によりくみ上げられ、燃料配管12
を経て燃料噴射弁60により吸気管7に噴射される。
【0019】吸気管7では、空気と燃料とが混合され、
その混合気は、吸気弁24を介してエンジン本体すなわ
ち気筒(シリンダ)20の燃焼室21に吸入される。燃
焼室21において、混合気は、ピストン23により圧縮
された後、点火されて爆発・燃焼し、動力を発生する。
そのような点火は、点火信号を受けたイグナイタ62
が、点火コイル63の1次電流の通電及び遮断を制御
し、その2次電流が、点火ディストリビュータ64を介
してスパークプラグ65に供給されることによりなされ
る。
その混合気は、吸気弁24を介してエンジン本体すなわ
ち気筒(シリンダ)20の燃焼室21に吸入される。燃
焼室21において、混合気は、ピストン23により圧縮
された後、点火されて爆発・燃焼し、動力を発生する。
そのような点火は、点火信号を受けたイグナイタ62
が、点火コイル63の1次電流の通電及び遮断を制御
し、その2次電流が、点火ディストリビュータ64を介
してスパークプラグ65に供給されることによりなされ
る。
【0020】なお、点火ディストリビュータ64には、
その軸が例えばクランク角(CA)に換算して720°
CAごとに基準位置検出用パルスを発生させる基準位置
検出センサ50、及び30°CAごとに位置検出用パル
スを発生させるクランク角センサ51が設けられてい
る。なお、実際の車速は、車速を表す出力パルスを発生
させる車速センサ53によって検出される。また、エン
ジン本体(気筒)20は、冷却水通路22に導かれた冷
却水により冷却され、その冷却水温度は、水温センサ4
4によって検出される。
その軸が例えばクランク角(CA)に換算して720°
CAごとに基準位置検出用パルスを発生させる基準位置
検出センサ50、及び30°CAごとに位置検出用パル
スを発生させるクランク角センサ51が設けられてい
る。なお、実際の車速は、車速を表す出力パルスを発生
させる車速センサ53によって検出される。また、エン
ジン本体(気筒)20は、冷却水通路22に導かれた冷
却水により冷却され、その冷却水温度は、水温センサ4
4によって検出される。
【0021】燃焼した混合気は、排気ガスとして排気弁
26を介して排気マニホルド30に放出され、次いで排
気管34に導かれる。なお、排気管34には、排気ガス
中の酸素濃度に基づき空燃比をリニアに検出するA/F
センサ45が設けられている。さらにそれより下流の排
気系には、触媒コンバータ38が設けられており、その
触媒コンバータ38には、排気ガス中の未燃成分(H
C,CO)の酸化と窒素酸化物(NOx )の還元とを同
時に促進する三元触媒が収容されている。こうして触媒
コンバータ38において浄化された排気ガスが大気中に
排出される。
26を介して排気マニホルド30に放出され、次いで排
気管34に導かれる。なお、排気管34には、排気ガス
中の酸素濃度に基づき空燃比をリニアに検出するA/F
センサ45が設けられている。さらにそれより下流の排
気系には、触媒コンバータ38が設けられており、その
触媒コンバータ38には、排気ガス中の未燃成分(H
C,CO)の酸化と窒素酸化物(NOx )の還元とを同
時に促進する三元触媒が収容されている。こうして触媒
コンバータ38において浄化された排気ガスが大気中に
排出される。
【0022】また、このエンジンは、A/Fセンサ45
の出力特性のばらつきを補償すべくサブ空燃比フィード
バック制御を実施するエンジンであり、触媒コンバータ
38より下流の排気系には、O2 センサ46が設けられ
ている。
の出力特性のばらつきを補償すべくサブ空燃比フィード
バック制御を実施するエンジンであり、触媒コンバータ
38より下流の排気系には、O2 センサ46が設けられ
ている。
【0023】エンジン電子制御ユニット(エンジンEC
U)70は、燃料噴射制御、点火時期制御、アイドル回
転速度制御などに加え、本発明に係る触媒劣化検出を実
行するマイクロコンピュータシステムであり、そのハー
ドウェア構成は、図5のブロック図に示される。リード
オンリメモリ(ROM)73に格納されたプログラム及
び各種のマップに従って、中央処理装置(CPU)71
は、各種センサ及びスイッチからの信号をA/D変換回
路75又は入力インタフェース回路76を介して入力
し、その入力信号に基づいて演算処理を実行し、その演
算結果に基づき駆動制御回路77a〜77dを介して各
種アクチュエータ用制御信号を出力する。ランダムアク
セスメモリ(RAM)74は、その演算・制御処理過程
における一時的なデータ記憶場所として使用される。ま
た、バックアップRAM79は、バッテリ(図示せず)
に直接接続されることにより電力の供給を受け、イグニ
ションスイッチがオフの状態においても保持されるべき
データ(例えば、各種の学習値)を格納するために使用
される。また、これらのECU内の各構成要素は、アド
レスバス、データバス、及びコントロールバスからなる
システムバス72によって接続されている。
U)70は、燃料噴射制御、点火時期制御、アイドル回
転速度制御などに加え、本発明に係る触媒劣化検出を実
行するマイクロコンピュータシステムであり、そのハー
ドウェア構成は、図5のブロック図に示される。リード
オンリメモリ(ROM)73に格納されたプログラム及
び各種のマップに従って、中央処理装置(CPU)71
は、各種センサ及びスイッチからの信号をA/D変換回
路75又は入力インタフェース回路76を介して入力
し、その入力信号に基づいて演算処理を実行し、その演
算結果に基づき駆動制御回路77a〜77dを介して各
種アクチュエータ用制御信号を出力する。ランダムアク
セスメモリ(RAM)74は、その演算・制御処理過程
における一時的なデータ記憶場所として使用される。ま
た、バックアップRAM79は、バッテリ(図示せず)
に直接接続されることにより電力の供給を受け、イグニ
ションスイッチがオフの状態においても保持されるべき
データ(例えば、各種の学習値)を格納するために使用
される。また、これらのECU内の各構成要素は、アド
レスバス、データバス、及びコントロールバスからなる
システムバス72によって接続されている。
【0024】以上のようなハードウェア構成を有する内
燃機関(エンジン)において実行されるECU70のエ
ンジン制御処理について、以下、説明する。
燃機関(エンジン)において実行されるECU70のエ
ンジン制御処理について、以下、説明する。
【0025】点火時期制御は、クランク角センサ51か
ら得られるエンジン回転速度及びその他のセンサからの
信号により、エンジンの状態を総合的に判定し、最適な
点火時期を決定し、駆動制御回路77bを介してイグナ
イタ62に点火信号を送るものである。
ら得られるエンジン回転速度及びその他のセンサからの
信号により、エンジンの状態を総合的に判定し、最適な
点火時期を決定し、駆動制御回路77bを介してイグナ
イタ62に点火信号を送るものである。
【0026】また、アイドル回転速度制御は、アイドル
スイッチ52からのスロットル全閉信号及び車速センサ
53からの車速信号によってアイドル状態を検出すると
ともに、水温センサ44からのエンジン冷却水温度等に
よって決められる目標回転速度と実際のエンジン回転速
度とを比較し、その差に応じて目標回転速度となるよう
に制御量を決定し、駆動制御回路77cを介してISC
V66を制御して空気量を調節することにより、最適な
アイドル回転速度を維持するものである。
スイッチ52からのスロットル全閉信号及び車速センサ
53からの車速信号によってアイドル状態を検出すると
ともに、水温センサ44からのエンジン冷却水温度等に
よって決められる目標回転速度と実際のエンジン回転速
度とを比較し、その差に応じて目標回転速度となるよう
に制御量を決定し、駆動制御回路77cを介してISC
V66を制御して空気量を調節することにより、最適な
アイドル回転速度を維持するものである。
【0027】以下では、燃料噴射制御及び本発明に係る
触媒劣化検出について詳細に説明すべく、関連する処理
ルーチンの手順を順次示す。
触媒劣化検出について詳細に説明すべく、関連する処理
ルーチンの手順を順次示す。
【0028】図6は、筒内空気量推定及び目標筒内燃料
量算出ルーチンの処理手順を示すフローチャートであ
る。本ルーチンは、所定のクランク角ごとに実行され
る。まず、本ルーチンの前回までの走行により得られて
いる筒内空気量MCi 及び目標筒内燃料量FCRi を更
新する。すなわち、第i(i=0,1,…,n−1)回
前のMCi 及びFCRi を、第(i+1)回前のMC
i+1 及びFCRi+1 とする(ステップ102)。これ
は、図7に示されるように、過去n回分の筒内空気量M
Ci 及び目標筒内燃料量FCRi のデータをRAM74
内に記憶し、今回新たにMC0 及びFCR0 を算出する
ためである。
量算出ルーチンの処理手順を示すフローチャートであ
る。本ルーチンは、所定のクランク角ごとに実行され
る。まず、本ルーチンの前回までの走行により得られて
いる筒内空気量MCi 及び目標筒内燃料量FCRi を更
新する。すなわち、第i(i=0,1,…,n−1)回
前のMCi 及びFCRi を、第(i+1)回前のMC
i+1 及びFCRi+1 とする(ステップ102)。これ
は、図7に示されるように、過去n回分の筒内空気量M
Ci 及び目標筒内燃料量FCRi のデータをRAM74
内に記憶し、今回新たにMC0 及びFCR0 を算出する
ためである。
【0029】次いで、バキュームセンサ41、クランク
角センサ51、及びスロットル開度センサ42からの出
力に基づいて、現在の吸気管圧力PM、エンジン回転速
度NE、及びスロットル開度TAを求める(ステップ1
04)。次いで、これらのPM、NE、及びTAのデー
タより、筒内に供給される空気量MC0 を推定する(ス
テップ106)。なお、一般に、筒内空気量は、吸気管
圧力PM及びエンジン回転速度NEから推定可能である
が、本実施例では、スロットル開度TAの値の変化より
過渡状態を検出し、過渡状態においても精密な空気量が
算出されるようにしている。
角センサ51、及びスロットル開度センサ42からの出
力に基づいて、現在の吸気管圧力PM、エンジン回転速
度NE、及びスロットル開度TAを求める(ステップ1
04)。次いで、これらのPM、NE、及びTAのデー
タより、筒内に供給される空気量MC0 を推定する(ス
テップ106)。なお、一般に、筒内空気量は、吸気管
圧力PM及びエンジン回転速度NEから推定可能である
が、本実施例では、スロットル開度TAの値の変化より
過渡状態を検出し、過渡状態においても精密な空気量が
算出されるようにしている。
【0030】次いで、筒内空気量MC0 及び理論空燃比
AFTに基づき、 FCR0 ←MC0 /AFT なる演算を実行して、混合気をストイキとするために筒
内に供給されるべき目標燃料量FCR0 を算出する(ス
テップ108)。このようにして算出された筒内空気量
MC0 及び目標筒内燃料量FCR0 は、今回得られた最
新のデータとして、図7に示されるような形式でRAM
74内に記憶される。
AFTに基づき、 FCR0 ←MC0 /AFT なる演算を実行して、混合気をストイキとするために筒
内に供給されるべき目標燃料量FCR0 を算出する(ス
テップ108)。このようにして算出された筒内空気量
MC0 及び目標筒内燃料量FCR0 は、今回得られた最
新のデータとして、図7に示されるような形式でRAM
74内に記憶される。
【0031】図8は、メイン空燃比フィードバック制御
ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。この
ルーチンは、所定の時間周期で実行される。まず、フィ
ードバックを実行すべき条件が成立するか否かを判定す
る(ステップ202)。例えば、冷却水温が所定値以下
の時、機関始動中、始動後増量中、暖機増量中、A/F
センサ45の出力信号変化がない時、燃料カット中、等
はフィードバック条件不成立となり、その他の場合は条
件成立となる。条件不成立のときには、フィードバック
制御による燃料補正量DFを0とし(ステップ22
0)、本ルーチンを終了する。
ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。この
ルーチンは、所定の時間周期で実行される。まず、フィ
ードバックを実行すべき条件が成立するか否かを判定す
る(ステップ202)。例えば、冷却水温が所定値以下
の時、機関始動中、始動後増量中、暖機増量中、A/F
センサ45の出力信号変化がない時、燃料カット中、等
はフィードバック条件不成立となり、その他の場合は条
件成立となる。条件不成立のときには、フィードバック
制御による燃料補正量DFを0とし(ステップ22
0)、本ルーチンを終了する。
【0032】フィードバック条件成立時には、本ルーチ
ンの前回までの走行により得られている燃料量差(実際
に燃焼せしめられた燃料量と目標筒内燃料量との差)F
Diを更新する。すなわち、第i(i=0,1,…,m
−1)回前のFDi を第i+1回前のFDi+1 とする
(ステップ204)。これは、過去m回分の燃料量差F
Di のデータをRAM74内に記憶し、今回新たに燃料
量差FD0 を算出するためである。
ンの前回までの走行により得られている燃料量差(実際
に燃焼せしめられた燃料量と目標筒内燃料量との差)F
Diを更新する。すなわち、第i(i=0,1,…,m
−1)回前のFDi を第i+1回前のFDi+1 とする
(ステップ204)。これは、過去m回分の燃料量差F
Di のデータをRAM74内に記憶し、今回新たに燃料
量差FD0 を算出するためである。
【0033】次いで、A/Fセンサ45の出力電圧値V
AFを検出する(ステップ206)。次いで、後述する
サブ空燃比フィードバック制御により算出されているA
/Fセンサ出力電圧補正量DVにより、 VAF←VAF+DV なる演算を実行して、A/Fセンサ出力電圧VAFを補
正する(ステップ208)。このような補正により、サ
ブ空燃比フィードバック制御において目標電圧に達する
まで、空燃比変動の中心が徐々にシフトしていくことと
なる。次いで、補正後のVAFに基づき図2の特性図を
参照することにより、現在の空燃比ABFを決定する
(ステップ210)。なお、図2の特性図は、マップ化
されてROM73にあらかじめ格納されている。
AFを検出する(ステップ206)。次いで、後述する
サブ空燃比フィードバック制御により算出されているA
/Fセンサ出力電圧補正量DVにより、 VAF←VAF+DV なる演算を実行して、A/Fセンサ出力電圧VAFを補
正する(ステップ208)。このような補正により、サ
ブ空燃比フィードバック制御において目標電圧に達する
まで、空燃比変動の中心が徐々にシフトしていくことと
なる。次いで、補正後のVAFに基づき図2の特性図を
参照することにより、現在の空燃比ABFを決定する
(ステップ210)。なお、図2の特性図は、マップ化
されてROM73にあらかじめ格納されている。
【0034】次に、筒内空気量推定及び目標筒内燃料量
算出ルーチンにより既に算出されている筒内空気量MC
n 及び目標筒内燃料量FCRn (図7参照)に基づき、 FD0 ←MCn /ABF−FCRn なる演算により、実際に燃焼せしめられた燃料量と目標
筒内燃料量との差を求める(ステップ212)。なお、
このようにn回前の筒内空気量MCn 及び目標筒内燃料
量FCRn を採用する理由は、現在A/Fセンサにより
検出されている空燃比と実際の燃焼との時間差を考慮し
たためである。換言すれば、過去n回分の筒内空気量M
Ci 及び目標筒内燃料量FCRi を記憶しておく必要が
あるのは、そのような時間差のためである。
算出ルーチンにより既に算出されている筒内空気量MC
n 及び目標筒内燃料量FCRn (図7参照)に基づき、 FD0 ←MCn /ABF−FCRn なる演算により、実際に燃焼せしめられた燃料量と目標
筒内燃料量との差を求める(ステップ212)。なお、
このようにn回前の筒内空気量MCn 及び目標筒内燃料
量FCRn を採用する理由は、現在A/Fセンサにより
検出されている空燃比と実際の燃焼との時間差を考慮し
たためである。換言すれば、過去n回分の筒内空気量M
Ci 及び目標筒内燃料量FCRi を記憶しておく必要が
あるのは、そのような時間差のためである。
【0035】次いで、 DFP←Kfp*FD0 なる演算により、比例・積分制御(PI制御)の比例項
を算出する(ステップ214)。なお、Kfpは比例項ゲ
インである。次いで、 DFS←Kfs*ΣFDi なる演算により、PI制御の積分項を算出する(ステッ
プ216)。なお、Kfsは積分項ゲインである。最後
に、 DF←DFP+DFS なる演算により、メイン空燃比フィードバック制御によ
る燃料補正量DFが決定される(ステップ218)。
を算出する(ステップ214)。なお、Kfpは比例項ゲ
インである。次いで、 DFS←Kfs*ΣFDi なる演算により、PI制御の積分項を算出する(ステッ
プ216)。なお、Kfsは積分項ゲインである。最後
に、 DF←DFP+DFS なる演算により、メイン空燃比フィードバック制御によ
る燃料補正量DFが決定される(ステップ218)。
【0036】図9は、燃料噴射制御ルーチンの処理手順
を示すフローチャートである。このルーチンは、所定の
クランク角ごとに実行される。最初に、前述した筒内空
気量推定及び目標筒内燃料量算出ルーチンにおいて算出
された目標筒内燃料量FCR 0 、及びメイン空燃比フィ
ードバック制御ルーチンにおいて算出されたフィードバ
ック補正量DFに基づき、 FI←FCR0 *α+DF+β なる演算を実行して、燃料噴射量FIを決定する(ステ
ップ302)。なお、α及びβは、他の運転状態パラメ
ータによって定まる乗算補正係数及び加算補正量であ
る。例えば、αには、吸気温センサ43、水温センサ4
4等の各センサからの信号に基づく基本的な補正が含ま
れ、また、βには、燃料の壁面付着量(過渡運転状態に
おいて吸気管圧力の変化に伴い変化する)の変化に基づ
く補正が含まれている。最後に、求められた燃料噴射量
FIを燃料噴射弁60の駆動制御回路77aにセットす
る(ステップ304)。
を示すフローチャートである。このルーチンは、所定の
クランク角ごとに実行される。最初に、前述した筒内空
気量推定及び目標筒内燃料量算出ルーチンにおいて算出
された目標筒内燃料量FCR 0 、及びメイン空燃比フィ
ードバック制御ルーチンにおいて算出されたフィードバ
ック補正量DFに基づき、 FI←FCR0 *α+DF+β なる演算を実行して、燃料噴射量FIを決定する(ステ
ップ302)。なお、α及びβは、他の運転状態パラメ
ータによって定まる乗算補正係数及び加算補正量であ
る。例えば、αには、吸気温センサ43、水温センサ4
4等の各センサからの信号に基づく基本的な補正が含ま
れ、また、βには、燃料の壁面付着量(過渡運転状態に
おいて吸気管圧力の変化に伴い変化する)の変化に基づ
く補正が含まれている。最後に、求められた燃料噴射量
FIを燃料噴射弁60の駆動制御回路77aにセットす
る(ステップ304)。
【0037】図10は、サブ空燃比フィードバック制御
ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。この
ルーチンは、メイン空燃比フィードバック制御ルーチン
の場合よりも長い所定の時間周期で実行される。まず、
メイン空燃比フィードバックの場合と同様に、サブ空燃
比フィードバック制御を実行すべき条件が成立するか否
かを判定する(ステップ402)。条件不成立の場合に
は、A/Fセンサ出力電圧補正量DVを0に設定し(ス
テップ404)、本ルーチンを終了する。
ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。この
ルーチンは、メイン空燃比フィードバック制御ルーチン
の場合よりも長い所定の時間周期で実行される。まず、
メイン空燃比フィードバックの場合と同様に、サブ空燃
比フィードバック制御を実行すべき条件が成立するか否
かを判定する(ステップ402)。条件不成立の場合に
は、A/Fセンサ出力電圧補正量DVを0に設定し(ス
テップ404)、本ルーチンを終了する。
【0038】フィードバック条件成立時には、O2 セン
サ46の出力電圧VOSを検出する(ステップ40
6)。次いで、検出されたVOSが目標O2 センサ出力
電圧VT(例えば0.5V)に関して前回検出値から反
転したか否かを判定し(ステップ408)、反転した場
合のみVOSとVTとの偏差の積算値SVをクリアする
(ステップ410)。次いで、 SV←SV+(VOS−VT) なる演算を実行することにより、前記した積算値SVを
求める(ステップ412)。
サ46の出力電圧VOSを検出する(ステップ40
6)。次いで、検出されたVOSが目標O2 センサ出力
電圧VT(例えば0.5V)に関して前回検出値から反
転したか否かを判定し(ステップ408)、反転した場
合のみVOSとVTとの偏差の積算値SVをクリアする
(ステップ410)。次いで、 SV←SV+(VOS−VT) なる演算を実行することにより、前記した積算値SVを
求める(ステップ412)。
【0039】そして、 DV←Kvs*SV なる演算により、積分制御(I制御)によるA/Fセン
サ出力電圧補正量DVを決定する(ステップ414)。
なお、Kvsは、積分項のゲインである。こうして求めら
れた補正量DVは、前述したように、メイン空燃比フィ
ードバック制御ルーチンにおいて、A/Fセンサの出力
特性のばらつきを補償するために使用される。
サ出力電圧補正量DVを決定する(ステップ414)。
なお、Kvsは、積分項のゲインである。こうして求めら
れた補正量DVは、前述したように、メイン空燃比フィ
ードバック制御ルーチンにおいて、A/Fセンサの出力
特性のばらつきを補償するために使用される。
【0040】さて、図3を参照して先に説明したよう
に、VOS反転前後の期間だけ触媒劣化判定のモニタ条
件が成立する場合には、触媒劣化ありと誤検出するおそ
れがある。そこで、本発明ではかかる期間には触媒劣化
判定のためのモニタを禁止するようにしている。サブ空
燃比フィードバック制御ルーチン(図10)のステップ
416以降及び後述する触媒劣化検出ルーチン(図14
及び図15)は、触媒劣化判定処理に係るものであり、
以下、それについて詳述する。
に、VOS反転前後の期間だけ触媒劣化判定のモニタ条
件が成立する場合には、触媒劣化ありと誤検出するおそ
れがある。そこで、本発明ではかかる期間には触媒劣化
判定のためのモニタを禁止するようにしている。サブ空
燃比フィードバック制御ルーチン(図10)のステップ
416以降及び後述する触媒劣化検出ルーチン(図14
及び図15)は、触媒劣化判定処理に係るものであり、
以下、それについて詳述する。
【0041】触媒が劣化するにつれて、そのO2 ストレ
ージ能力が低下するため、触媒下流側にあるO2 センサ
46の出力電圧VOSの反転周期は、図11に示される
ように短くなっていく。O2 センサ出力電圧VOSと目
標電圧VTとの偏差の積算値SVは、反転時にクリアさ
れその反転時から次の反転時まで積算されるものである
ため、図11に示されるように、触媒の劣化度が大きく
なるほど、積算値SVのピーク値は小さくなる。すなわ
ち、図12に示される関係が得られる。従って、積算値
SVのピーク値に関し、正常触媒の場合には越えること
ができるが劣化触媒の場合には越えることができない値
を設定することが可能となる。そのような値を触媒劣化
判定のためのモニタを禁止するマスク設定値として用い
れば、劣化触媒に対する検出性を損なうことなく、正常
触媒に対する劣化誤検出を防止することが可能となる。
ージ能力が低下するため、触媒下流側にあるO2 センサ
46の出力電圧VOSの反転周期は、図11に示される
ように短くなっていく。O2 センサ出力電圧VOSと目
標電圧VTとの偏差の積算値SVは、反転時にクリアさ
れその反転時から次の反転時まで積算されるものである
ため、図11に示されるように、触媒の劣化度が大きく
なるほど、積算値SVのピーク値は小さくなる。すなわ
ち、図12に示される関係が得られる。従って、積算値
SVのピーク値に関し、正常触媒の場合には越えること
ができるが劣化触媒の場合には越えることができない値
を設定することが可能となる。そのような値を触媒劣化
判定のためのモニタを禁止するマスク設定値として用い
れば、劣化触媒に対する検出性を損なうことなく、正常
触媒に対する劣化誤検出を防止することが可能となる。
【0042】本発明では、VOSがそのようなマスク設
定値以上となった時点から、VOSが目標電圧VTに関
して反転した後所定期間が経過する時点まで、触媒劣化
判定のモニタを禁止する。例えば、VOSがVTよりも
リーン側に振れているときのマスク設定値(下限値)を
a(<0)及びVOSがVTよりもリッチ側に振れてい
るときのマスク設定値(上限値)をb(>0)とした場
合の具体的処理について、図10に戻って説明する。
定値以上となった時点から、VOSが目標電圧VTに関
して反転した後所定期間が経過する時点まで、触媒劣化
判定のモニタを禁止する。例えば、VOSがVTよりも
リーン側に振れているときのマスク設定値(下限値)を
a(<0)及びVOSがVTよりもリッチ側に振れてい
るときのマスク設定値(上限値)をb(>0)とした場
合の具体的処理について、図10に戻って説明する。
【0043】まず、ステップ416では、現在の偏差積
算値SVが下限値aよりも大きく上限値bよりも小さい
範囲にあるか、すなわちa<SV<bが成立するかを判
定する。a<SV<bが不成立のとき、すなわちSV≦
a又はb≦SVのときには、モニタディセーブルカウン
タCMDISに所定値d(>0)を設定する(ステップ
418)。従って、図13に示されるように、SV≦a
又はb≦SVの範囲においては、CMDISの値はdに
保持されている。
算値SVが下限値aよりも大きく上限値bよりも小さい
範囲にあるか、すなわちa<SV<bが成立するかを判
定する。a<SV<bが不成立のとき、すなわちSV≦
a又はb≦SVのときには、モニタディセーブルカウン
タCMDISに所定値d(>0)を設定する(ステップ
418)。従って、図13に示されるように、SV≦a
又はb≦SVの範囲においては、CMDISの値はdに
保持されている。
【0044】一方、a<SV<bが成立するときには、
現在のCMDISの値が正か否かを判定し(ステップ4
20)、CMDIS>0のときには、CMDISをデク
リメントする(ステップ422)。従って、図13に示
されるように、O2 センサ出力電圧VOSが目標電圧V
Tに関して反転し、偏差積算値SVがクリアされた後
は、モニタディセーブルカウンタCMDISの値は、漸
次減少していき、所定値dに相当する時間Δtd の経過
後、0になる。そして、本発明では、このCMDISの
値が正のとき、すなわちVOS反転時前後の期間にある
ときに、触媒劣化判定のモニタを禁止することにより、
前述した、正常触媒に対する劣化誤検出を防止する。
現在のCMDISの値が正か否かを判定し(ステップ4
20)、CMDIS>0のときには、CMDISをデク
リメントする(ステップ422)。従って、図13に示
されるように、O2 センサ出力電圧VOSが目標電圧V
Tに関して反転し、偏差積算値SVがクリアされた後
は、モニタディセーブルカウンタCMDISの値は、漸
次減少していき、所定値dに相当する時間Δtd の経過
後、0になる。そして、本発明では、このCMDISの
値が正のとき、すなわちVOS反転時前後の期間にある
ときに、触媒劣化判定のモニタを禁止することにより、
前述した、正常触媒に対する劣化誤検出を防止する。
【0045】図14及び図15は、触媒劣化検出ルーチ
ンの処理手順を示すフローチャートである。本ルーチン
は、所定の時間周期で実行される。まず、ステップ50
2では、モニタディセーブルカウンタCMDISの値が
0か否かを判定し、CMDIS>0のときには、前述し
たように、VOS反転時前後の期間であるため、モニタ
を禁止して、そのまま終了する。CMDIS=0のとき
には、ステップ504に進み、劣化判定のための通常の
モニタ条件が成立するか否かを判定し、モニタ条件不成
立の場合には本ルーチンを終了し、モニタ条件成立の場
合にはステップ506以降に進む。このモニタ条件は、
例えば、A/Fセンサ45の出力に基づくメイン空燃比
フィードバック制御中であること、O2 センサ46の出
力に基づくサブ空燃比フィードバック制御中であるこ
と、機関負荷が所定値以上であること等である。
ンの処理手順を示すフローチャートである。本ルーチン
は、所定の時間周期で実行される。まず、ステップ50
2では、モニタディセーブルカウンタCMDISの値が
0か否かを判定し、CMDIS>0のときには、前述し
たように、VOS反転時前後の期間であるため、モニタ
を禁止して、そのまま終了する。CMDIS=0のとき
には、ステップ504に進み、劣化判定のための通常の
モニタ条件が成立するか否かを判定し、モニタ条件不成
立の場合には本ルーチンを終了し、モニタ条件成立の場
合にはステップ506以降に進む。このモニタ条件は、
例えば、A/Fセンサ45の出力に基づくメイン空燃比
フィードバック制御中であること、O2 センサ46の出
力に基づくサブ空燃比フィードバック制御中であるこ
と、機関負荷が所定値以上であること等である。
【0046】ステップ506では、A/Fセンサ45の
出力電圧VAF及びO2 センサ46の出力電圧VOSを
検出する。次いで、ステップ508では、VAFの軌跡
長LVAFを、 LVAF←LVAF+|VAF−VAFO| なる演算により更新する。次いで、ステップ510で
は、VOSの軌跡長LVOSを、 LVOS←LVOS+|VOS−VOSO| なる演算により更新する。次いで、ステップ512で
は、次回の実行に備え、 VAFO←VAF VOSO←VOS とする。なお、A/Fセンサの軌跡長LVAFの算出に
おいて、A/Fセンサ出力の最大値と最小値との差(振
幅)が瞬間的に閾値を超えた場合、軌跡長LVAF及び
LVOSの積算をストップ(積算値はホールド)し、閾
値以下となった時点で積算を再開するようにしてもよ
い。
出力電圧VAF及びO2 センサ46の出力電圧VOSを
検出する。次いで、ステップ508では、VAFの軌跡
長LVAFを、 LVAF←LVAF+|VAF−VAFO| なる演算により更新する。次いで、ステップ510で
は、VOSの軌跡長LVOSを、 LVOS←LVOS+|VOS−VOSO| なる演算により更新する。次いで、ステップ512で
は、次回の実行に備え、 VAFO←VAF VOSO←VOS とする。なお、A/Fセンサの軌跡長LVAFの算出に
おいて、A/Fセンサ出力の最大値と最小値との差(振
幅)が瞬間的に閾値を超えた場合、軌跡長LVAF及び
LVOSの積算をストップ(積算値はホールド)し、閾
値以下となった時点で積算を再開するようにしてもよ
い。
【0047】次いで、ステップ514では、モニタ時間
を計測するためのカウンタCTIMEをインクリメント
し、ステップ516では、そのカウンタの値が所定値C
0 を超えたか否かを判定する。CTIME>C0 のとき
にはステップ518に進み、CTIME≦C0 のときに
は本ルーチンを終了する。ステップ518では、LVA
Fの値に応じた劣化判定基準値Lref を決定する。この
Lref は、LVAFが大きいほど、それに応じて大きく
なるような基準値である。
を計測するためのカウンタCTIMEをインクリメント
し、ステップ516では、そのカウンタの値が所定値C
0 を超えたか否かを判定する。CTIME>C0 のとき
にはステップ518に進み、CTIME≦C0 のときに
は本ルーチンを終了する。ステップ518では、LVA
Fの値に応じた劣化判定基準値Lref を決定する。この
Lref は、LVAFが大きいほど、それに応じて大きく
なるような基準値である。
【0048】次いで、ステップ520では、O2 センサ
出力軌跡長LVOSがその劣化判定基準値Lref 以上か
否かを判定する。LVOS≧Lref のときには、触媒劣
化ありとみなし、所定のアラームフラグALMを1にす
るとともに(ステップ522)、アラームランプ68
(図4,5参照)を点灯する(ステップ524)。LV
OS<Lref のときには、触媒劣化なしとみなし、アラ
ームフラグALMを0とする(ステップ526)。アラ
ームフラグALMは、修理点検時に収集されることがで
きるように、バックアップRAM79に格納される(ス
テップ528)。最後のステップ530では、次回の触
媒劣化判定に備え、CTIME,LVAF,LVOSが
クリアされる。
出力軌跡長LVOSがその劣化判定基準値Lref 以上か
否かを判定する。LVOS≧Lref のときには、触媒劣
化ありとみなし、所定のアラームフラグALMを1にす
るとともに(ステップ522)、アラームランプ68
(図4,5参照)を点灯する(ステップ524)。LV
OS<Lref のときには、触媒劣化なしとみなし、アラ
ームフラグALMを0とする(ステップ526)。アラ
ームフラグALMは、修理点検時に収集されることがで
きるように、バックアップRAM79に格納される(ス
テップ528)。最後のステップ530では、次回の触
媒劣化判定に備え、CTIME,LVAF,LVOSが
クリアされる。
【0049】次に、以上の実施形態を改良した第2の実
施形態について説明する。一般に、自動車用エンジンに
おいては、燃費の向上、排出ガスの浄化、触媒の加熱防
止、エンジンの破損防止等を目的として、所定の運転状
態のときにエンジンへの燃料供給を停止する燃料カット
(F/C)が行われる。燃料カットの実行中は、空燃比
はリーンとなり、すなわち、図16に示されるようにA
/Fセンサ45の出力電圧VAFが高くなる。そして、
燃料カット状態から燃料供給状態への復帰後は、メイン
空燃比フィードバック制御により空燃比はすぐにストイ
キに戻る。しかし、O2 センサ46の出力電圧VOS
は、しばらくの間、リーン相当の電圧値を示した後に、
サブ空燃比フィードバック制御による効果が現れて、リ
ッチ相当の電圧値に変化する。このような変化の瞬間に
ついても、触媒劣化の誤検出を防止すべく、モニタを禁
止することが好ましい。
施形態について説明する。一般に、自動車用エンジンに
おいては、燃費の向上、排出ガスの浄化、触媒の加熱防
止、エンジンの破損防止等を目的として、所定の運転状
態のときにエンジンへの燃料供給を停止する燃料カット
(F/C)が行われる。燃料カットの実行中は、空燃比
はリーンとなり、すなわち、図16に示されるようにA
/Fセンサ45の出力電圧VAFが高くなる。そして、
燃料カット状態から燃料供給状態への復帰後は、メイン
空燃比フィードバック制御により空燃比はすぐにストイ
キに戻る。しかし、O2 センサ46の出力電圧VOS
は、しばらくの間、リーン相当の電圧値を示した後に、
サブ空燃比フィードバック制御による効果が現れて、リ
ッチ相当の電圧値に変化する。このような変化の瞬間に
ついても、触媒劣化の誤検出を防止すべく、モニタを禁
止することが好ましい。
【0050】そのため、第2の実施形態では、燃料カッ
ト実行時点から、O2 センサ出力電圧VOSがリッチに
反転し、その後所定時間が経過する時点まで、さらに、
触媒劣化判定のためのモニタを禁止するようにしてい
る。具体的には、触媒劣化検出ルーチン(図14及び図
15)の最初、すなわちステップ502の前に、図17
に示される処理が追加される。
ト実行時点から、O2 センサ出力電圧VOSがリッチに
反転し、その後所定時間が経過する時点まで、さらに、
触媒劣化判定のためのモニタを禁止するようにしてい
る。具体的には、触媒劣化検出ルーチン(図14及び図
15)の最初、すなわちステップ502の前に、図17
に示される処理が追加される。
【0051】まず、燃料カット(F/C)実行中か否か
を判定する(ステップ602)。燃料カット実行中であ
れば、第2のモニタディセーブルカウンタCMDFCに
所定値dをセットし(ステップ604)、ステップ61
2に進む。一方、燃料カット実行中でなければ、O2 セ
ンサ出力電圧VOSの値が目標電圧VTより大きく(す
なわちリッチ)(ステップ606でYES)、かつ、第
2のモニタディセーブルカウンタCMDFCの値が正
(ステップ608でYES)のときに、カウンタCMD
FCをデクリメントする(ステップ610)。そして、
このようにして求められたCMDFCの値が正のときに
も、図16に示されるように、触媒劣化判定のためのモ
ニタを禁止する。そのため、次のステップ612では、
第2のモニタディセーブルカウンタCMDFCの値が第
1のモニタディセーブルカウンタCMDISよりも大き
い場合に、CMDISにCMDFCの値をセットする
(ステップ612,614)。以後は、ステップ502
(図14)に続く。
を判定する(ステップ602)。燃料カット実行中であ
れば、第2のモニタディセーブルカウンタCMDFCに
所定値dをセットし(ステップ604)、ステップ61
2に進む。一方、燃料カット実行中でなければ、O2 セ
ンサ出力電圧VOSの値が目標電圧VTより大きく(す
なわちリッチ)(ステップ606でYES)、かつ、第
2のモニタディセーブルカウンタCMDFCの値が正
(ステップ608でYES)のときに、カウンタCMD
FCをデクリメントする(ステップ610)。そして、
このようにして求められたCMDFCの値が正のときに
も、図16に示されるように、触媒劣化判定のためのモ
ニタを禁止する。そのため、次のステップ612では、
第2のモニタディセーブルカウンタCMDFCの値が第
1のモニタディセーブルカウンタCMDISよりも大き
い場合に、CMDISにCMDFCの値をセットする
(ステップ612,614)。以後は、ステップ502
(図14)に続く。
【0052】以上、本発明の実施形態について述べてき
たが、もちろん本発明はこれに限定されるものではな
く、様々な実施形態を案出することは当業者にとって容
易なことであろう。例えば、ダブルO2 センサシステム
において下流側O2 センサ出力の積分値に基づきサブフ
ィードバックをかける構成に対しても適用可能である。
さらに、触媒劣化判定の手法としては、下流側O2 セン
サ出力の軌跡長と上流側空燃比センサ出力の軌跡長との
比に基づくもの等、種々の手法を適用することができ、
上述の実施形態に限定されることはない。
たが、もちろん本発明はこれに限定されるものではな
く、様々な実施形態を案出することは当業者にとって容
易なことであろう。例えば、ダブルO2 センサシステム
において下流側O2 センサ出力の積分値に基づきサブフ
ィードバックをかける構成に対しても適用可能である。
さらに、触媒劣化判定の手法としては、下流側O2 セン
サ出力の軌跡長と上流側空燃比センサ出力の軌跡長との
比に基づくもの等、種々の手法を適用することができ、
上述の実施形態に限定されることはない。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、サブフィードバッ
ク補正量が下流側O2 センサ出力電圧と目標電圧との変
位積分制御であり、この補正によって目標電圧に達する
まで空燃比の中心を徐々にシフトしていく制御を行う内
燃機関では、空燃比センサがほとんど振れない定常走行
においても下流側O2 センサ出力がZ特性の中心を横切
るため反転し、O2 センサ出力が大きく振れる。そし
て、この瞬間のみモニタ条件が成立している場合、触媒
劣化検出の精度が悪化し、誤判定に至る可能性がある。
しかし、本発明によれば、この期間のモニタが禁止さ
れ、かかる誤判定が防止される。すなわち、本発明は、
触媒劣化検出処理の精度を向上させることにより、排気
ガス浄化性能を高め、ひいては大気汚染防止に寄与する
ものである。
ク補正量が下流側O2 センサ出力電圧と目標電圧との変
位積分制御であり、この補正によって目標電圧に達する
まで空燃比の中心を徐々にシフトしていく制御を行う内
燃機関では、空燃比センサがほとんど振れない定常走行
においても下流側O2 センサ出力がZ特性の中心を横切
るため反転し、O2 センサ出力が大きく振れる。そし
て、この瞬間のみモニタ条件が成立している場合、触媒
劣化検出の精度が悪化し、誤判定に至る可能性がある。
しかし、本発明によれば、この期間のモニタが禁止さ
れ、かかる誤判定が防止される。すなわち、本発明は、
触媒劣化検出処理の精度を向上させることにより、排気
ガス浄化性能を高め、ひいては大気汚染防止に寄与する
ものである。
【図1】空燃比とO2 センサ出力電圧との関係を示す特
性図である。
性図である。
【図2】空燃比とA/Fセンサ出力電圧との関係を示す
特性図である。
特性図である。
【図3】触媒劣化検出における誤検出パターンを説明す
るための図である。
るための図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る触媒劣化検出装置を
備えた電子制御式内燃機関の全体概要図である。
備えた電子制御式内燃機関の全体概要図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るエンジンECUのハ
ードウェア構成を示すブロック図である。
ードウェア構成を示すブロック図である。
【図6】筒内空気量推定及び目標筒内燃料量算出ルーチ
ンの処理手順を示すフローチャートである。
ンの処理手順を示すフローチャートである。
【図7】推定された筒内空気量及び算出された目標筒内
燃料量の記憶状態を説明するための図である。
燃料量の記憶状態を説明するための図である。
【図8】メイン空燃比フィードバック制御ルーチンの処
理手順を示すフローチャートである。
理手順を示すフローチャートである。
【図9】燃料噴射制御ルーチンの処理手順を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図10】サブ空燃比フィードバック制御ルーチンの処
理手順を示すフローチャートである。
理手順を示すフローチャートである。
【図11】O2 センサ出力電圧VOS及びVOSと目標
値との偏差の積算値SVを、触媒劣化度が小、中及び大
の場合について示すタイムチャートである。
値との偏差の積算値SVを、触媒劣化度が小、中及び大
の場合について示すタイムチャートである。
【図12】マスク設定値を説明するための図である。
【図13】O2 センサ出力電圧VOS、VOSと目標値
との偏差の積算値SV、及びモニタディセーブルカウン
タCMDISのタイムチャートである。
との偏差の積算値SV、及びモニタディセーブルカウン
タCMDISのタイムチャートである。
【図14】触媒劣化検出ルーチンの処理手順を示すフロ
ーチャート(1/2)である。
ーチャート(1/2)である。
【図15】触媒劣化検出ルーチンの処理手順を示すフロ
ーチャート(2/2)である。
ーチャート(2/2)である。
【図16】燃料カット実行時におけるモニタ禁止を説明
するためのタイムチャートである。
するためのタイムチャートである。
【図17】第2の実施形態に係る触媒劣化検出ルーチン
の処理手順を示すフローチャートである。
の処理手順を示すフローチャートである。
2…エアクリーナ 4…スロットルボデー 5…スロットル弁 6…サージタンク(インテークマニホルド) 7…吸気管 8…アイドルアジャスト通路 10…燃料タンク 11…燃料ポンプ 12…燃料配管 20…エンジン本体(気筒) 21…燃焼室 22…冷却水通路 23…ピストン 24…吸気弁 26…排気弁 30…排気マニホルド 34…排気管 38…触媒コンバータ 40…エアフローメータ 41…バキュームセンサ 42…スロットル開度センサ 43…吸気温センサ 44…水温センサ 45…A/Fセンサ 46…O2 センサ 50…基準位置検出センサ 51…クランク角センサ 52…アイドルスイッチ 53…車速センサ 60…燃料噴射弁 62…イグナイタ 63…点火コイル 64…点火ディストリビュータ 65…スパークプラグ 66…アイドル回転速度制御弁(ISCV) 68…アラームランプ 70…エンジンECU 71…CPU 72…システムバス 73…ROM 74…RAM 75…A/D変換回路 76…入力インタフェース回路 77a,77b,77c,77d…駆動制御回路 79…バックアップRAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 45/00 370 F02D 45/00 370Z
Claims (1)
- 【請求項1】 内燃機関の排気通路に設けられた、O2
ストレージ能力を有する三元触媒と、 前記三元触媒の上流側に設けられた空燃比センサと、 前記空燃比センサの出力に基づいて、内燃機関の空燃比
を理論空燃比に制御するための第1のフィードバック補
正量を演算する第1の空燃比フィードバック制御手段
と、 前記三元触媒の下流側に設けられたO2 センサと、 前記O2 センサの出力の反転時から次の反転時まで前記
O2 センサの出力と目標出力との偏差を積算することに
より第2のフィードバック補正量を演算し、該第2のフ
ィードバック補正量に基づいて前記第1の空燃比フィー
ドバック制御手段による演算を修正する第2の空燃比フ
ィードバック制御手段と、 前記第1の空燃比フィードバック制御手段による空燃比
フィードバック制御中の所定期間内での前記O2 センサ
の出力の軌跡長に基づき前記三元触媒の劣化を判定する
触媒劣化判定手段と、 前記第2のフィードバック補正量が設定値以上となった
時点から、前記O2 センサの出力の反転後所定期間が経
過する時点まで、前記触媒劣化判定手段による軌跡長の
演算を禁止する軌跡長演算禁止手段と、 を具備する、内燃機関の触媒劣化検出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8030590A JPH09222011A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 内燃機関の触媒劣化検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8030590A JPH09222011A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 内燃機関の触媒劣化検出装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09222011A true JPH09222011A (ja) | 1997-08-26 |
Family
ID=12308090
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8030590A Pending JPH09222011A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 内燃機関の触媒劣化検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09222011A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007162681A (ja) * | 2005-11-18 | 2007-06-28 | Toyota Motor Corp | 排気浄化システム |
| JP2009524755A (ja) * | 2005-12-05 | 2009-07-02 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 内燃機関の排ガス領域内に配置された触媒を診断する方法、および、該方法を実施するための装置 |
-
1996
- 1996-02-19 JP JP8030590A patent/JPH09222011A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007162681A (ja) * | 2005-11-18 | 2007-06-28 | Toyota Motor Corp | 排気浄化システム |
| JP2009524755A (ja) * | 2005-12-05 | 2009-07-02 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 内燃機関の排ガス領域内に配置された触媒を診断する方法、および、該方法を実施するための装置 |
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