JPH09221975A - 揚排水装置 - Google Patents

揚排水装置

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JPH09221975A
JPH09221975A JP2795096A JP2795096A JPH09221975A JP H09221975 A JPH09221975 A JP H09221975A JP 2795096 A JP2795096 A JP 2795096A JP 2795096 A JP2795096 A JP 2795096A JP H09221975 A JPH09221975 A JP H09221975A
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aquifer
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pipe
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Masaharu Katsumata
正治 勝又
Shunei Yamashita
俊英 山下
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第2帯水層へ第1帯水層の地下水を適切に排
出可能であり、かつ排水層スクリーンのストレーナに蓄
積された濾過物を適切に除去できる揚排水装置を提供す
ること。 【解決手段】 地中の第1帯水層5の地下水を、地中に
埋設された外管11内に揚水層スクリーン3を介して流
入させ、この流入水を揚水管15を介して揚水ポンプ1
2で揚水して貯水槽14に貯水し、この貯水槽14に貯
水された地下水を圧入ポンプ18により外管11内部に
設けられた排水管16を介して排水層スクリーン4から
第2帯水層6へ排出させるようにしたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は揚排水装置に関し、
更に詳細には地中の第1帯水層から地下水を揚水すると
ともに、前記第1帯水層の下方に位置する第2帯水層に
前記地下水を排出する揚排水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大規模な地下の山止め掘削工事等におい
ては、地下に設けられた山止め壁や掘削底面に作用する
膨大な水圧の低減や作業効率向上等のため、揚水井を設
けて地下水を揚水することにより地下水位の低下を図る
工法が良く知られている。
【0003】この揚水井から揚水された地下水は、通
常、工事現場付近の下水用の埋設管やU字溝等に放流さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、下水道の使用
量は高いため、この地下の山止め掘削工事のコストは高
いものとなるという問題点があった。
【0005】本発明の目的は、工事のコストを低減で
き、第2帯水層へ第1帯水層の地下水を適切に排出可能
であり、かつ、排水層スクリーンに蓄積された濾過物を
適切に除去できる揚排水装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、地中の第1帯
水層から地下水を揚水するとともに、前記第1帯水層の
下方に存する第2帯水層に前記地下水を排出する揚排水
装置であり、前述した技術的課題を解決するために以下
のように構成されている。
【0007】すなわち、本発明は、地中にほぼ鉛直方向
で埋設される筒状の外管と、前記外管に設けられ、前記
外管が埋設される際に前記第1帯水層の存する位置に設
置され、前記第1帯水層の前記地下水を前記外管内に流
入させる揚水層スクリーンと、前記外管に設けられ、前
記外管が埋設される際に前記第2帯水層の存する位置に
設置される排水層スクリーンと、前記揚水層スクリーン
の下端部、または前記揚水層スクリーンの下方における
前記外管内部の所定位置を閉塞する第1閉塞部材と、前
記排水層スクリーンの上端部または前記排水層スクリー
ンの上方における前記外管内部の所定位置を閉塞する第
2閉塞部材と、前記第1閉塞部材の上方に設置され、前
記揚水層スクリーンより流入した前記地下水を揚水する
揚水ポンプと、前記揚水ポンプにより揚水された前記地
下水を貯水する貯水槽と、一端が前記揚水ポンプに接続
され、他端が前記貯水槽に接続される揚水管と、前記外
管内部に前記第1閉塞部材及び前記第2閉塞部材を貫通
させて設けられる排水管と、前記貯水槽に貯水された前
記地下水を前記排水管の一端から圧入して供給するとと
もに、前記排水管の他端から前記地下水を噴出させて、
前記地下水を前記排水層スクリーンから前記第2帯水層
へ排出させる圧入ポンプとを備えることを特徴とする。
【0008】以下、この発明の構成要素を個別に説明す
る。外管は第1帯水層の地下水の流入口となる揚水層ス
クリーンと排出口となる排水層スクリーンとを有するも
のである。
【0009】第1閉塞部材は外管内部を閉塞することに
よりその上方に第1帯水層の地下水がたまるようにする
ものである。また、第2閉塞部材は外管の下端内部にた
まる地下水が一定の水位以上に上がらないようにするも
のである。
【0010】第1及び第2閉塞部材は、ともに透水させ
ない限り、金属や合成樹脂等の材質を用いることができ
る。また、外管内部の所定位置を適切に閉塞できる限り
その鉛直方向の厚さ等の構成を問わない。
【0011】揚水ポンプは、適切に貯水槽へ地下水を揚
水できる限り、従来存する全ての種類のポンプを用いる
ことができる。貯水槽は揚水ポンプにより揚水した地下
水を貯水するものである。これにより地下水を必要に応
じて排水管に供給することが可能となる。また、貯水槽
において地下水の懸濁物を沈殿させることにより、第2
帯水層へ揚水時よりも清浄な状態の地下水を排出するこ
とができる。
【0012】揚水管は揚水ポンプと貯水槽との間の通水
路となるものである。排水管は必要に応じて1または2
以上設けることができる。圧入ポンプは、貯水槽に貯水
された地下水を排水管に圧入して供給でき、かつ排水管
の他端から地下水を噴出させることができる限り、従来
存する全ての種類のポンプを用いることができる。
【0013】(本発明の付加的構成要素)本発明の揚排
水装置は、上記した必須の構成要素からなるが、以下に
説明する構成要素を付加した場合であっても成立する。
【0014】すなわち、前記排水層スクリーンは、前記
地下水を濾過するストレーナを有するものであっても良
い。この場合には、排水管の他端から噴出した地下水が
ストレーナにより濾過されてより清浄な状態で第2帯水
層に排出されるようになる点で好ましい。ここに、スト
レーナにより濾過されるものは、第1帯水層に存する地
下水に含まれる砂等の懸濁物である。
【0015】また、前記排水管が複数設けられ、これら
の複数の排水管のうち、少なくともいずれか一つの排水
管は前記貯水槽に連結され、他の排水管は圧縮空気を供
給するエアコンプレッサに連結され、前記エアコンプレ
ッサは、自己に連結された排水管に圧縮空気を供給し、
前記第2帯水層の地下水を前記排水層スクリーンから流
入させ、この第2帯水層の地下水を前記ストレーナに蓄
積された濾過物とともに前記貯水槽に連結された排水管
を通じて前記貯水槽まで揚水するようにすることもでき
る。
【0016】これは、揚排水装置の排水層スクリーンに
ついていわゆる逆洗を行う場合を示すものであり、この
ようにすると、排水層スクリーンの有するストレーナに
蓄積された濾過物が除去され、ストレーナの適切な濾過
機能を維持することができる点で好ましい。
【0017】以上説明した本発明の揚排水装置による
と、第1帯水層の地下水は、揚水層スクリーンから流入
し、第1閉塞部材の上方にたまる。このたまった地下水
は揚水ポンプにより揚水管を通じて貯水槽まで揚水され
貯水される。
【0018】この貯水された地下水は、状況に応じて圧
入ポンプにより排水管の一端へ圧入して供給され、排水
管の他端から噴出して第2閉塞部材の下方における外管
内部にたまった地下水を押圧し、その水圧をもって排水
層スクリーンから第2帯水層へ第1帯水層の地下水を排
出する。
【0019】このとき、排水層スクリーンがストレーナ
を有する場合には、第2帯水層に排出される地下水はス
トレーナにより濾過されて排出される。また、ストレー
ナのいわゆる逆洗を行う場合には、複数の排水管のいず
れか一つが貯水槽に連結され、他の排水管がエアコンプ
レッサに連結される。これによれば、エアコンプレッサ
により圧縮空気が排水管に供給されると、第2閉塞部材
の下方に存する地下水は圧縮空気に押圧され、貯水槽に
連結された排水管を通じて貯水槽まで揚水される。
【0020】このとき、排水槽スクリーンから第2帯水
層の地下水が流入し、これによりストレーナに蓄積した
濾過物が除去される。この濾過物は、第2帯水層から流
入した地下水がエアコンプレッサからの圧縮空気により
押圧されて貯水槽まで揚水されることに伴い貯水槽まで
搬送される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の揚排水装置に好適
な実施の形態を図を用いて更に詳細に説明する。図1に
は本発明の一実施の形態における揚排水装置が符号10
で示されている。
【0022】この揚排水装置10は、外管11と、揚水
ポンプ12と、貯水槽であるスラッシュタンク14と、
揚水管15と、排水管16a、16bと、通水管17
と、圧入ポンプ18とを備えている。
【0023】外管11は一端が閉塞された筒状にされ、
閉塞された側を下端側としてほぼ鉛直方向で地中に埋設
されている。この地中には第1帯水層5が存在し、その
下方には第2帯水層6が存在している。この第1帯水層
5は地下水の揚水を予定するものであり、第2帯水層6
は第1帯水層5の地下水の排出を予定するものである。
【0024】なお、第1帯水層5と第2帯水層6とは主
に砂で形成されており、第1および第2帯水層5、6の
間は主に粘性土で形成されている。このため、第1及び
第2帯水層5、6に存する地下水は相互に容易に透水し
ないようになっている。
【0025】外管11は、第1帯水層5が存する位置に
埋設される部位が開口され、この周りにフィルタ材11
aが設けられ、そのフィルタ材11aの内周に沿ってメ
ッシュ状のストレーナ3aが設けられて揚水層スクリー
ン3が形成されている。これにより、第1帯水層5に存
する地下水が揚水層スクリーン3を通過して外管11内
に流入するようにされている。
【0026】また、外管11の地中の第2帯水層6が存
する位置に埋設される部位も開口され、その周りにフィ
ルタ材11aが設けられ、その内周に沿ってストレーナ
4aが設けられることにより排水層スクリーン4が形成
されている。
【0027】これらの揚水層及び排水層スクリーン3、
4の鉛直方向の長さは、第1及び第2帯水層5、6の鉛
直方向の長さにほぼ一致するように設けられている。も
っとも、完全に一致する必要はなく、揚水層及び排水層
スクリーン3、4の鉛直方向の長さは、第1及び第2帯
水層5、6の鉛直方向の長さより長くても良く、または
短くても良く適宜変更可能なものである。
【0028】なお、外管11における揚水層スクリーン
3の下方には、外管11の外周に沿って止水材であるグ
ラウト材11bが設けられている。その他の外管11の
外周面にはフィルタ材11aが設けられている。もっと
も、他の部材が用いられていても良く、例えばグラウト
材を用いても良く、あるいは土砂等で埋め戻したもので
あっても良い。
【0029】外管11の内部には、揚水層スクリーン3
の下端部に沿って第1閉塞部材である板状の底蓋13が
設けられ、外管11内部が閉塞されている。この底蓋1
3の上方には鉛直方向に所定の間隔をおいて側面及び底
面に吸水口を有する揚水ポンプ12が設けられている。
【0030】これにより、揚水層スクリーン3から流入
した第1帯水層5の地下水は、下方に落下することなく
底蓋13上方にたまり、このたまった地下水が揚水ポン
プ12により揚水されるようになっている。
【0031】なお、底蓋13は、その上面が揚水層スク
リーン3の下方に配置されるように設けられていても良
い。外管11内部には、排水層スクリーン4の上端部に
沿って板状の第2閉塞部材20が設けられ、外管11内
の下端部における地下水の水位がこの第2閉塞部材20
の下面以上には上がらないようにされている。なお、第
2閉塞部材20は、その下面が排水層スクリーン4の上
方に配置されるように設けられていても良い。
【0032】揚水ポンプ12には、地下水の揚水路とな
る揚水管15の一端が連結されており、揚水管15の他
端は地上に設けられたスラッシュタンク14に連結され
ている。これにより、揚水された第1帯水層5の地下水
はスラッシュタンク14に貯水されるようにされてい
る。
【0033】排水管16a、16bは直線状にされ、外
管11内部にほぼ鉛直方向で底蓋13と第2閉塞部材2
0とを貫通した状態で二つ設けられている。これらの排
水管16a、16bの一端は外管11のほぼ上端に沿っ
てそれぞれ配置され、他端は第2閉塞部材20の下面に
ほぼ一致するようにそれぞれ配置されている。
【0034】なお、図2は図1中のA−A線に沿って揚
排水装置10を切断した際における横断面図であり、各
排水管16a、16bは揚水ポンプ12の側方を通過す
るように配置されている。
【0035】圧入ポンプ18は地上に配置され、スラッ
シュタンク14と各排水管16a、16bとにそれぞれ
通水管17を介して連結されている。これにより、スラ
ッシュタンク14に貯水された第1帯水層5の地下水
が、各排水管16a、16bの一端から圧入されて供給
されるようになっている。なお、この圧入ポンプ18は
図示しない制御部を有し、地下水の圧入の度合いが制御
可能にされている。
【0036】このような揚排水装置10によると、第1
帯水層5に存する地下水は外管11内部に流入し、底蓋
13上方の外管11内部にたまる。このとき、外管11
内部に流入する地下水に含まれる砂等の懸濁物は揚水層
スクリーン3のフィルタ材11a及びストレーナ3aに
よってある程度濾過された状態で流入する。
【0037】この外管11内部にたまった地下水は揚水
ポンプ12の吸水口から吸入され、揚水管15を通じる
ことにより揚水され、スラッシュタンク14に貯水され
る。スラッシュタンク14に貯水された第1帯水層5の
地下水は、揚水層スクリーン3において濾過しきれなか
った砂等の懸濁物が沈殿した状態になるまで一定の時間
放置される。そして、懸濁物が沈殿した後の上澄み部分
の地下水が圧入ポンプ18により通水管17を通じて各
排水管16a、16bの一端に圧入されて供給される。
【0038】これにより、第1帯水層5の地下水は各排
水管16a、16bを通って各排水管16a、16bの
他端から噴出し、この際の圧力により第2閉塞部材20
の下方にたまった地下水が排水層スクリーン4を通過し
て第2帯水層6へ排出される。このとき、地下水は排水
層スクリーン4を形成するフィルタ材11a、ストレー
ナ4aによりさらに濾過されて第2帯水層6へ排出され
る。
【0039】次に、前記した揚排水装置10の排水層ス
クリーン4を形成するストレーナ4aに付着した濾過物
等をいわゆる逆洗を行うことにより除去する場合につい
て説明する。
【0040】第1帯水層5に存する地下水には砂等の懸
濁物が含まれている。この懸濁物は揚水層スクリーン3
において濾過され、さらにスラッシュタンク14にて沈
殿させることにより除かれている。このような地下水が
排水管16a、16bに供給されているが、この地下水
には未だ懸濁物が含まれている。
【0041】このため、この懸濁物を排水層スクリーン
4のストレーナ4a及びフィルタ材11aにより除いた
状態で第2帯水層6へ排出している。従って、揚排水装
置10の使用継続により、排水層スクリーン4のストレ
ーナ4a及びフィルタ材11aには濾過物として砂等の
懸濁物が蓄積した状態となる。また、懸濁物は外管11
の下端部に沈殿した状態にもなり砂だまりを形成する。
【0042】このような場合には、図3に示されるよう
に、各排水管16a、16bの一端に連結された通水管
17を取り外し、排水管16aに圧縮空気を供給するエ
アコンプレッサ19を連結するとともに、排水管16b
に延長管21を連結して排水管16bを延長させた後ス
ラッシュタンク14に連結する。
【0043】そして、エアコンプレッサ19から排水管
16aの一端へ圧縮空気を供給すると、その圧縮空気は
排水管16aの他端から噴出される。これにより、外管
11の第2閉塞部材20の下方にたまった地下水が押圧
され、排水管16bを通じてスラッシュタンク14まで
揚水される。これはいわゆるエアリフトと呼ばれるもの
である。
【0044】このとき、外管11の下端部に砂だまりを
形成していた懸濁物も地下水とともにスラッシュタンク
14まで搬送される。他方、外管11内部の第2閉塞部
材20の下方にたまった地下水がスラッシュタンク14
に揚水されて減少することに伴い、第2帯水層6に存す
る地下水が排水層スクリーン4を通じて外管11内部に
流入する。すなわち、第1帯水層5の地下水が第2帯水
層6へ排出される際の水流の向きとは逆向きの水流が生
じる。
【0045】この第2帯水層6の地下水の流入によって
排水層スクリーン4のフィルタ材11a及びストレーナ
4aが洗浄され、第1帯水層5の地下水排出により蓄積
した懸濁物がストレーナ4aから除去される。そして、
外管11内部に流入した第2帯水層6の地下水が、排水
管16aの他端から噴出した圧縮空気に押圧されてスラ
ッシュタンク14まで揚水されることに伴い、濾過物と
してストレーナ4a等に蓄積していた懸濁物もスラッシ
ュタンク14まで搬送される。
【0046】以上説明した実施の形態における揚排水装
置10によると、地下の山止め掘削工事等において、狭
い工事現場でも設置でき、適切に地下水位の低下を図る
ことができ、さらに下水道の使用を回避して工事のコス
ト低減を図る効果の他に以下の効果を奏する。
【0047】すなわち、揚水ポンプ12により揚水した
第1帯水層5の地下水をスラッシュタンク14に一旦貯
水しておき、揚水ポンプ12とは別個に設けられた圧入
ポンプ18を駆動することで第2帯水層6に第1帯水層
5の地下水を排出する。
【0048】従って、第2帯水層5に排出する第1帯水
層の地下水の排出量を状況に応じて制御することができ
る。例えば、第2帯水層6に存する地下水の割合が大き
くなり、圧入ポンプ18の圧入によっては第2帯水層6
へ地下水が適切に排出できない場合には、第2帯水層6
の状況が好適に変化するまで地下水の排出量を減少させ
る、あるいは地下水の排出を停止することによって対応
することができる。
【0049】また、場合によってはスラッシュタンク1
4に貯水した地下水を下水道へ排出すること等で対応す
ることも可能である。これによって、第2帯水層6に存
する水の割合が過剰となって地盤に悪影響が生じるのを
防止できる。
【0050】また、揚水した地下水に含まれる懸濁物を
スラッシュタンク14内で沈殿させた後、上澄み分の地
下水を排水管16a、16bに供給するため、排水管1
6a、16bを通水する地下水に含まれる懸濁物の量を
減少させることができ、これより、排水層スクリーン3
で濾過される懸濁物の量を減少させて目詰まりを起こし
難くすることができる。
【0051】さらに、排水管16a、16bをエアコン
プレッサ19とスラッシュタンク14とにそれぞれ連結
することにより、外管11下端部に存する砂だまりやス
トレーナ4aに付着した濾過物である砂等の懸濁物を適
切に除去できるため、ストレーナ4aの目詰まり等によ
る機能低下が防止できる。
【0052】以上のことから、第2帯水層6へ第1帯水
層5の地下水を適切に排出することが可能である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の揚排水装
置によれば、工事のコストを低減でき、第2帯水層へ第
1帯水層の地下水を適切に排出可能であり、かつ、排水
層スクリーンのストレーナに蓄積された濾過物を適切に
除去できる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における揚排水装置を示
す側断面図である。
【図2】図1に示された揚排水装置をA−A線に沿って
切断した際の横断面図である。
【図3】図1に示された揚排水装置のストレーナ逆洗時
における状態の側断面図である。
【符号の説明】
3 揚水層スクリーン 3a、4a ストレーナ 4 排水層スクリーン 5 第1帯水層 6 第2帯水層 10 揚排水装置 11 外管 12 揚水ポンプ 13 底蓋(第1閉塞部材) 14 スラッシュタンク(貯水槽) 15 揚水管 16a、16b 排水管 17 通水管 18 圧入ポンプ 19 エアコンプレッサ 20 第2閉塞部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中の第1帯水層から地下水を揚水する
    とともに、前記第1帯水層の下方に存する第2帯水層に
    前記地下水を排出する揚排水装置であって、 地中にほぼ鉛直方向で埋設される筒状の外管と、 前記外管に設けられ、前記外管が埋設される際に前記第
    1帯水層の存する位置に設置され、前記第1帯水層の前
    記地下水を前記外管内に流入させる揚水層スクリーン
    と、 前記外管に設けられ、前記外管が埋設される際に前記第
    2帯水層の存する位置に設置される排水層スクリーン
    と、 前記揚水層スクリーンの下端部、または前記揚水層スク
    リーンの下方における前記外管内部の所定位置を閉塞す
    る第1閉塞部材と、 前記排水層スクリーンの上端部、または前記排水層スク
    リーンの上方における前記外管内部の所定位置を閉塞す
    る第2閉塞部材と、 前記第1閉塞部材の上方に設置され、前記揚水層スクリ
    ーンより流入した前記地下水を揚水する揚水ポンプと、 前記揚水ポンプにより揚水された前記地下水を貯水する
    貯水槽と、 一端が前記揚水ポンプに接続され、他端が前記貯水槽に
    接続される揚水管と、 前記外管内部に前記第1閉塞部材及び前記第2閉塞部材
    を貫通させて設けられる排水管と、 前記貯水槽に貯水された前記地下水を前記排水管の一端
    から圧入して供給するとともに、前記排水管の他端から
    前記地下水を噴出させて前記地下水を前記排水層スクリ
    ーンから前記第2帯水層へ排出させる圧入ポンプとを備
    えることを特徴とする揚排水装置。
  2. 【請求項2】 前記排水層スクリーンは、前記地下水を
    濾過するストレーナを有することを特徴とする請求項1
    に記載の揚排水装置。
  3. 【請求項3】 前記排水管が複数設けられ、これらの複
    数の排水管のうち、少なくともいずれか一つの排水管は
    前記貯水槽に連結され、他の排水管は圧縮空気を供給す
    るエアコンプレッサに連結され、 前記エアコンプレッサは、自己に連結された排水管に圧
    縮空気を供給し、前記第2帯水層の地下水を前記排水層
    スクリーンから流入させ、この第2帯水層の地下水を前
    ストレーナに蓄積された濾過物とともに前記貯水槽に連
    結された排水管を通じて前記貯水槽まで揚水することを
    特徴とする請求項2に記載の揚排水装置。
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