JPH09221799A - 浴室ユニットの支持構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持脚と連結杆との固定に用いられる固定具
の種類を減らし、在庫費用の軽減と、組立工数の削減を
図ることが可能な浴室ユニットの支持構造を提供する。 【解決手段】 複数対の支持脚により支持され、各対の
支持脚１、１同士が連結杆２により連結されてなる浴室
ユニットの支持構造において、上記支持脚１、１が開角
度可変のほぼＶ字形の固定具３、３により挟持された
上、連結杆２にボルト・ナット４により固定されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、浴室ユニットの支
持構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、複数対の支持脚により支持され、
各対の支持脚同士が連結杆により連結された浴室ユニッ
トの支持構造において、上記支持脚と連結杆との固定に
は、例えば、特開平７−１８０３７６号公報に、支持脚
と連結杆とを直角に交差させ、支持脚をＵボルト内に介
在させ、連結杆をナットにより締め付けてＵボルト内の
支持脚を強固に固定するようにした浴室ユニットの支持
脚が記載されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平７−１８０３７６号公報に記載されているように、
支持脚と連結杆の固定にＵボルトを使用する方法におい
ては、浴室ユニットを支持する支持脚の太さに合わせ
て、それぞれに適合できるサイズのＵボルトが必要とさ
れてきた。

【０００４】即ち、強度の面から支持脚の太さや直径が
大きくなると、それに合わせてＵボルトの直径も大きく
なり、必然的にＵボルトの種類を多く保持することが必
要となり、在庫管理等の工数が増え、ひいては管理費用
の増大につながるといった問題が生じていた。又、施工
に当たっては、Ｕボルトの先端に設けられた雄ネジのそ
れぞれにナットを締結しなければならないといった組立
工数がかかる固定となっていた。

【０００５】本発明は、上記のこのような問題点に着眼
してなされたものであり、その目的とするところは、こ
れらの問題点を解消し、支持脚と連結杆との固定に用い
られる固定具の種類を減らし、在庫費用の軽減と、組立
工数の削減を図ることが可能な浴室ユニットの支持構造
を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の浴室ユニットの
支持構造においては、複数対の支持脚により支持され、
各対の支持脚同士が連結杆により連結されてなる浴室ユ
ニットの支持構造において、上記支持脚が開角度可変の
ほぼＶ字形の固定具により挟持された上、連結杆にボル
ト・ナットにより固定されていることを特徴とする。

【０００７】

【作用】本発明の浴室ユニットの支持構造においては、
支持脚が開角度可変のＶ字形の固定具により挟持された
上、連結杆にボルト・ナットにより固定されるようにな
されているので、ほぼＶ字形の固定具の開角度を支持脚
の太さに合わせて任意に変えることができ、従来のよう
に種々のサイズの固定具を必要とせず、１種類の固定具
を、１箇所のナットの締め付けだけで固定することがで
きるようになり、大幅に部材の在庫費用の軽減と、組立
工数の削減を図ることが可能となった。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下に図面を参照して実施の形態
を説明する。図１は、本発明の浴室ユニットの支持構造
の一例を示す分解図である。図１において、浴室ユニッ
ト（図示しない）は、複数対の支持脚により支持され、
各対の支持脚１、１同士が連結杆２により連結されて支
持される構造となっている。

【０００９】上記支持脚１、１は、連結杆２に設けられ
た挿通孔２ａに挿通された開角度可変のほぼＶ字形の固
定具３、３によりそれぞれに挟持された上、ボルト・ナ
ット４、４により締結されて固定されるようになってい
る。

【００１０】本発明の浴室ユニットの支持構造において
用いられる固定具３は、図２に示すように、ほぼＶ字形
をしており、その対称形に設けられた挟持部３ａ、３ａ
の一端は開角度を任意に変えることができるように、回
動軸３ｂにより軸着されている。又、二股に分かれた他
端の一方にはボルトの貫通孔３ｃが穿設され、他方には
雌ネジ３ｄが設けられている。

【００１１】上記Ｖ字形の挟持部３ａ、３ａの内側の側
面には、挟持される支持脚１の滑りを防止するためのゴ
ム等の滑り止め材５、５を貼着することにより、より強
固に支持脚を連結して、固定することも可能である。

【００１２】図３は、浴室ユニットの支持構造の組立態
様を示す要部の断面図である。図３において、支持脚１
は、固定具３の挟持部３ａ、３ａの内側に挟持され、挟
持部３ａ、３ａは、それぞれに連結杆２の挿通孔２ａ、
２ａに挿通され、ボルト・ナット４により締結されて強
固に連結杆２に固定された状態となっている。

【００１３】上記固定具のボルト・ナット４による締結
に際し、他方の挟持部３ａには、雌ネジ３ｄが設けられ
ているので、上記のようにナットを締め付けなくても、
支持脚１を強固に固定することも可能であるが、ナット
を螺着することにより、より確実で、安定した固定を可
能とすることができる。

【００１４】上記と同様の支持脚１の固定は、一対の支
持脚１、１の反対側においても同様にして行われる。従
って、一対の支持脚１、１は、連結杆２により強固に連
結、固定された状態となり、その上方に載置される浴槽
ユニットを安定して支持することができる。

【００１５】又、複数対の支持脚１、１は、浴槽を安定
して支持することが可能な位置に配設されることによ
り、浴室ユニットの設置が完了される。尚、本実施例に
おいては図示していないが、支持脚１には、浴室ユニッ
トのレベル調整のための高さ調整機構が一般的に設けら
れている。

【００１６】本発明の浴室ユニットの支持構造において
用いられるほぼＶ字形の固定具は、その変形も可能であ
り、例えば、特に断面形状が円形の支持脚の場合には、
その挟持部の内側に対向して外脹らみの丸みを持たせる
ことにより、滑り止め材を用いたのと同等の滑り止めの
効果を期待することができる。

【００１７】

【発明の効果】本発明の浴室ユニットの支持構造におい
ては、支持脚が開角度可変のＶ字形の固定具により挟持
された上、連結杆にボルト・ナットにより固定されるよ
うになされているので、ほぼＶ字形の固定具の開角度を
支持脚の太さに合わせて任意に変えることができ、従来
のように種々のサイズの固定具を必要とせず、１種類の
固定具を、１箇所のナットの締め付けだけで固定するこ
とができるようになり、大幅に部材の在庫費用の軽減
と、組立工数の削減を図ることが可能となった。従っ
て、浴室ユニットの支持構造として好適である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の浴室ユニットの支持構造の一例を示す
分解図。

【図２】固定具の一例を示す正面図。

【図３】浴室ユニットの支持構造の組立態様を示す要部
の断面図。

【符号の説明】

１ 支持脚 ２ 連結杆 ２ａ 挿通孔 ３ 固定具 ３ａ 挟持部 ３ｂ 回動軸 ３ｃ 貫通孔 ３ｄ 雌ネジ ４ ボルト・ナット ５ 滑り止め材

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数対の支持脚により支持され、各対の
   支持脚同士が連結杆により連結されてなる浴室ユニット
   の支持構造において、上記支持脚が開角度可変のほぼＶ
   字形の固定具により挟持された上、連結杆にボルト・ナ
   ットにより固定されていることを特徴とする浴室ユニッ
   トの支持構造。