JPH09221475A - 新規なオキシム誘導体 - Google Patents

新規なオキシム誘導体

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JPH09221475A
JPH09221475A JP8025094A JP2509496A JPH09221475A JP H09221475 A JPH09221475 A JP H09221475A JP 8025094 A JP8025094 A JP 8025094A JP 2509496 A JP2509496 A JP 2509496A JP H09221475 A JPH09221475 A JP H09221475A
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JP
Japan
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group
lower alkyl
atom
general formula
formulas
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Withdrawn
Application number
JP8025094A
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English (en)
Inventor
Akihiro Tanaka
昭弘 田中
Norimasa Kouno
則征 河野
Akira Matsuhisa
彰 松久
Yoshiaki Shimada
佳明 島田
Hiroaki Akane
裕昭 赤根
Takeyuki Tanitsu
雄之 谷津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP8025094A priority Critical patent/JPH09221475A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高いV1受容体親和性を有しつつ、体内動態
が改善されたアルギニンバソプレッシンのV1作用阻害
薬を提供する。 【解決手段】 一般式(I)で示されるオキシム誘導体
又はその製薬学的に許容される塩。 (R1、R2:低級アルコキシ基で置換されていてもよい
低級アルキル基。R2は水素であってもよい。A:一般
式(II)等で示される基。 (環B:置換基を有してもよく、さらに酸素又は硫黄を
有してもよい、少なくとも1つの窒素を含む芳香族5員
環。R3:同一又は異なり、水素、ハロゲン等。))

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬、特にアルギ
ニンバソプレッシンのV1受容体に拮抗する新規なオキ
シム誘導体又はその製薬学的に許容される塩、及びそれ
らを有効成分とするアルギニンバソプレッシンのV1
容体拮抗剤に関する。
【0002】
【従来の技術】糖尿病性腎症は糖尿病の三大合併症の一
つであり、その発症進展に高血糖を中心とした代謝異常
が深く係わっている。現在では蛋白尿以前に微量アルブ
ミン尿による診断等により早期に診断が可能となり、初
期糖尿病性腎症の予防・治療へのニーズが高まってい
る。
【0003】糖尿病患者や糖尿病モデル動物において、
血漿中のアルギニンバソプレッシン(以下、AVPと記
載する。)濃度の上昇がみられることから(Diabe
tes,38(1989),54−57)、糖尿病にA
VPが関与していることが示唆されている。AVPは視
床下部−下垂体系にて生合成・分泌される9個のアミノ
酸からなるペプチドであり、その受容体としてV1及び
2受容体が知られているが、特にV1受容体が輸出細動
脈の収縮(Am.J.Physiol.256(198
9) F274−F278)、プロスタグランジンE2
類の合成に関与し(J.Hypertention 1
1(1993) 127−134)、糸球体の付加を増
大させ、更にAVPによるメサンギウム細胞の増殖作用
に関与することが知られ、糖尿病性腎症の発症憎悪に深
く係わることが示めされている。又、V1選択的拮抗剤
であるOPC−21268(EP 382185号公報
実施例141の化合物)が実際にNIDDM患者のアル
ブミン尿を改善したとの臨床報告がある。以上より、V
1拮抗剤が初期糖尿病性腎症の有効な予防・治療剤とな
りうることが期待される。
【0004】又、最近バソプレッシンはV1受容体を介
して血管透過性亢進因子(VPF)/血管新生因子(V
EGF)の産生を強力に促進することが明らかになった
ことから、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、動脈硬化症
等の種々の疾患における血管病変の成立過程への関与が
指摘されている(Biochimica et Bio
physica Acta 1243(1995)19
5−202)。従って、V1拮抗剤は種々の疾患におけ
る血管病の予防及び治療に有用である。
【0005】一方、V2受容体拮抗剤は水利尿作用を有
することが知られており、浮腫を伴う腎疾患にはV1
びV2両受容体に拮抗する化合物が好ましく、このよう
な化合物として、例えば、国際公開WO 95/033
05及びWO 95/06035に記載されたベンズア
ゼピン誘導体が知られている。しかしながら、浮腫等を
伴わない疾患、例えば、口渇、多尿等の症状を有する初
期の糖尿病性腎症においては、選択的V1受容体拮抗剤
がより好ましい。
【0006】又、AVPに非常に類似し、かつ視床下部
−下垂体系にて生合成・分泌される9個のアミノ酸から
なるペプチドとしてオキシトシンが知られており、ある
種のAVP拮抗剤が、このオキシトシン受容体にも拮抗
して子宮収縮、射乳作用等の作用阻害を引き起こすこと
が知られている。
【0007】従って、初期の糖尿病性腎症あるいは種々
の疾患における血管病等の、浮腫を伴わないV1受容体
が関与する疾患に対しては、V2受容体及びオキシトシ
ン受容体に対して、V1受容体選択的で、かつ、より強
力な拮抗作用を有する化合物が良好な治療剤となること
が期待されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のような背景のも
とに、本発明の発明者らは、選択的でかつ高いV1受容
体親和性を有する化合物のスクリーニングを進めてきた
結果、新規なオキシム誘導体が上記の条件を満たすこと
を見いだし、本発明を完成するに至った。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
(I)で示されるオキシム誘導体又はその製薬学的に許
容される塩に関する。
【0010】
【化9】
【0011】(ただし、式中の記号は以下の意味を有す
る。 R1:低級アルコキシ基で置換されていてもよい低級ア
ルキル基。 R2:水素原子又は低級アルコキシ基で置換されていて
もよい低級アルキル基。 A: 一般式(II)又は一般式(III)で示される
基。
【0012】
【化10】
【0013】(ただし、式中の記号は以下の意味を有す
る。 環B:置換基を有してもよく、少なくとも1つの窒素原
子を有し、さらに酸素原子又は硫黄原子を有してもよ
い、含窒素芳香族5員環。 R3:水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級
アルキル基で置換されていてもよいアミノ基、又は低級
アルコキシ基。)
【0014】
【化11】
【0015】(ただし、R3は前記と同様の意味を有
し、式中の記号は以下の意味を有する。 R4、R5:いずれか一方は水素原子、他方は一般式(I
V)で示される基。
【0016】
【化12】
【0017】(ただし、式中の記号は以下の意味を有す
る。 D1、D2:同一又は異なって、単結合、低級アルキレン
基、又は低級アルケニレン基。 m:0又は1。 E:一般式(V)、(VI)、又は(VII)で示され
る基。
【0018】
【化13】
【0019】
【化14】
【0020】
【化15】
【0021】(ただし、これらの式中、窒素原子はオキ
シド化されていてもよい。又、これらの式中の記号は以
下の意味を有する。 D3、D4及びD5:同一又は異なって、単結合、低級ア
ルキレン基、又は低級アルケニレン基。ただし、D3
びD5は、隣接する基が窒素原子又は酸素原子を介して
3又はD5に結合する基であるときは、低級アルキレン
基、又は低級アルケニレン基を意味する。 R7:水素原子又は低級アルキル基。 s及びt:同一又は異なって、1乃至3の整数であり、
sとtとの和が3乃至5の整数。 u:2乃至7の整数。)
【0022】p:0又は1乃至3の整数。ただし、pが
2又は3であるときは、各Eは同一であっても異なって
いてもよい。 R6:水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、
シクロアルキル基、水酸基、低級アルコキシ基、カルボ
キシル基、低級アルコキシカルボニル基、シアノ基、置
換されていてもよいアリール基、置換されていてもよい
含窒素芳香族5乃至6員複素環基、架橋を有していても
よく、環窒素原子上の水素原子が低級アルキル基で置換
されていてもよい含窒素飽和5乃至8員複素環基、又
は、一般式(VIII)で示される基。
【0023】
【化16】
【0024】(ただし、これらの式中、窒素原子はオキ
シド化されていてもよい。又、これらの式中の記号は以
下の意味を有する。 q及びr:同一又は異なって、1乃至3の整数であり、
qとrとの和が3乃至5の整数。 X:−O−又は−S(O)W−で示される基。 W:0、1又は2。))))。
【0025】
【発明の実施の形態】一般式(I)の化合物をさらに説
明すると、次の通りである。
【0026】Aが一般式(II)で示される基である場
合において、環Bが示す「置換基を有してもよく、少な
くとも1つの窒素原子を有し、さらに酸素原子又は硫黄
原子を有してもよい、含窒素芳香族5員環」は、一般式
(IX)で示される基であることが好ましい。
【0027】
【化17】
【0028】(これらの式中の記号は以下の意味を有す
る。 Y1、Y3:いずれか一方は式 =N− で示される基で
あり、他方は式 −NR8−、−O−、−S−、又は
=N− で示される基。 Y2:式 =CR9−、−O−、−S−、又は =N−
で示される基。 R8:水素原子又は低級アルキル基。 R9:a)水素原子、 b)未置換若しくは以下に掲げる基で置換された低級ア
ルキル基、低級アルケニル基又は低級アルキニル基、
【0029】アミノ基;モノ若しくはジ低級アルキルア
ミノ基;アミノ基、モノ若しくはジ低級アルキルアミノ
基で置換された低級アルカノイルアミノ基;保護された
アミノ基;1−ピロリジニル基;ピペリジノ基;モルホ
リノ基;環窒素原子上の水素原子が低級アルキル基で置
換されていてもよい1−ピペラジニル基;1−イミダゾ
リジニル基;1−ホモピペラジニル基若しくは1−ピラ
ゾリジニル基;グアニジノ基;アミジノ基;水酸基;低
級アルコキシ基;シアノ基;カルバモイル基;カルボキ
シル基;低級アルコキシカルボニル基;低級アルカノイ
ルオキシ基;低級アルキル基、ハロゲン原子、低級アル
コキシ基、アミノ基、モノ若しくはジ低級アルキルアミ
ノ基、水酸基若しくはカルボキシル基でそれぞれ置換さ
れていてもよいフェニル基、若しくは含窒素芳香族5乃
至6員複素環基、
【0030】c)炭素数3〜8のシクロアルキル基、 d)アミノ基;低級アルキル基、低級アルケニル基、低
級アルキニル基若しくは低級アルカノイル基(これらの
基はアミノ基;モノ若しくはジ低級アルキルアミノ基;
1−ピロリジニル基;ピペリジノ基;モルホリノ基;又
は環窒素原子上の水素原子が低級アルキル基で置換され
ていてもよい1−ピペラジニル基、1−イミダゾリジニ
ル基若しくは1−ホモピペラジニル基で置換されていて
もよい。)でモノ若しくはジ置換されたアミノ基;1−
ピロリジニル基;ピペリジノ基;モルホリノ基;環窒素
原子上の水素原子が低級アルキル基で置換されていても
よい1−ピペラジニル基、1−イミダゾリジニル基若し
くは1−ホモピペラジニル基、
【0031】e)グアニジノ基、アミジノ基、 f)水酸基、低級アルコキシ基、メルカプト基、低級ア
ルキルチオ基。) 環Bが示す含窒素芳香族5員環部分としては、具体的に
は、例えば、イミダゾール環、トリアゾール環、オキサ
ゾール環、チアゾール環、オキサジアゾール環、チアジ
アゾール環等が挙げられる。これらの環は、隣り合った
2個の環形成原子においてベンズアゼピン環に縮合す
る。
【0032】又、環Bは、一般式(IX)で示される基
のうち、一般式(X)、(XI)、(XII)、又は
(XIII)で示される基であることがより好ましく、
【0033】
【化18】
【0034】(これらの式中、R8及びR9は前記の場合
と同様の意味を有する。) R9は、未置換又はフェニル基若しくはピリジル基で置
換された低級アルキル基、シクロアルキル基、未置換又
はアミノ基で置換されていてもよい低級アルカノイル基
で置換されたアミノ基、又はグアニジノ基であることが
好ましい。又、R8は水素原子であることが好ましい。
【0035】又、一般式(II)で示される基におい
て、R3は水素原子であることが好ましい。
【0036】Aが一般式(III)で示される基である
場合において、R6の置換されていてもよいアリール
基、若しくは置換されていてもよい含窒素芳香族5乃至
6員複素環基における置換基は、当該技術分野で芳香族
複素環やアリール環上の置換基として通常用いられてい
る置換基であればいずれでもよく、これらの環は、同一
又は相異なる1又は2以上の置換基を有することができ
る。これらの置換基としては、例えば、ハロゲン原子、
低級アルキル基、低級アルコキシ基、又は低級アルキル
基で置換されていてもよいアミノ基が好適な置換基とし
て挙げられる。又、一般式(IV)において、D1及び
2は単結合、かつ、mは1であること、即ち、一般式
(IV)中、
【0037】
【化19】
【0038】で示される部分が
【0039】
【化20】
【0040】であることが好ましい。
【0041】Eが一般式(V)で示される基である場合
にはpは1であることが好ましく、D3は単結合又は低
級アルキレン基であることが好ましく、R6は水素原
子、低級アルキル基、シクロアルキル基、又はフェニル
基であることが好ましい。
【0042】Eが一般式(VI)で示される基である場
合にはpは1又は2であることが好ましく、uは4、
5、又は6であることが好ましく、D4は単結合である
ことが好ましい。
【0043】ここで、pが1の場合には、R6は水素原
子であることが好ましい。
【0044】pが2の場合には、もう一つのEは一般式
(VI)で示される基又は一般式(VII)で示される
基であることが好ましい。もう一つのEが一般式(V
I)で示される基のときには、R6は水素原子であるこ
とが好ましい。又、もう一つのEが一般式(VII)で
示される基であるときには、D5は単結合、又、R6及び
7は低級アルキル基であることが好ましい。
【0045】Eが一般式(VII)で示される基であ
り、p=1である場合には、D5は単結合又は低級アル
キレン基であることが好ましく、R6は水素原子、シク
ロアルキル基、フェニル基、ピリジル基、イミダゾリル
基、環窒素原子上の水素原子が低級アルキル基で置換さ
れていてもよいピペリジル基、キヌクリジニル基、水酸
基、低級アルコキシ基、又は低級アルキル基であること
が好ましく、R7は水素原子又は低級アルキル基である
ことが好ましい。p=2である場合には、もう一つのE
も一般式(VII)で示される基であり、D5はそれぞ
れ単結合、R7は同一又は異なって水素原子又は低級ア
ルキル基、R6は水素原子又は低級アルキル基であるこ
とが好ましい。
【0046】pが0の場合は、R6は水酸基、低級アル
コキシ基、環窒素原子上の水素原子が低級アルキル基若
しくはシクロアルキル基で置換されていてもよいピペリ
ジル基、又は一般式(VIII)で示される基であるこ
とが好ましい。
【0047】又、Aが一般式(III)で示される基で
ある場合においては、R4が水素原子で、R5が一般式
(IV)で示される基であること、即ちZ体であること
が好ましい。
【0048】なお、本明細書中、「低級」なる語は、炭
素数1〜6個の直鎖又は分岐状の炭化水素鎖を意味す
る。
【0049】従って、「低級アルキル基」としては、具
体的には例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチ
ル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル
基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、1−メチ
ルブチル基、2−メチルブチル基、1,2−ジメチルプ
ロピル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、1−メチルペ
ンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル
基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチ
ル基、2,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブ
チル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチル
ブチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、
1,1,2−トリメチルプロピル基、1,2,2−トリ
メチルプロピル基、1−エチル−1−メチルプロピル
基、1−エチル−2−メチルプロピル基等が挙げられ
る。
【0050】「低級アルコキシ基」としては、具体的に
は例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イ
ソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec
−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ
基、イソペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、t
ert−ペンチルオキシ基、1−メチルブトキシ基、2
−メチルブトキシ基、1,2−ジメチルプロポキシ基、
ヘキシルオキシ基、イソヘキシルオキシ基、1−メチル
ペントキシオキシ基、2−メチルペントキシオキシ基、
3−メチルペントキシオキシ基、1,1−ジメチルブト
キシ基、1,2−ジメチルブトキシ基、2,2−ジメチ
ルブトキシ基、1,3−ジメチルブトキシ基、2,3−
ジメチルブトキシ基、3,3−ジメチルブトキシ基、1
−エチルブトキシ基、2−エチルブトキシ基、1,1,
2−トリメチルプロポキシ基、1,2,2−トリメチル
プロポキシ基、1−エチル−1−メチルプロポキシ基、
1−エチル−2−メチルプロポキシ基等が挙げられる。
【0051】「ハロゲン原子」としては、フッ素原子、
塩素原子、臭素原子、ヨード原子が挙げられる。
【0052】「低級アルケニル基」は炭素数が2〜6個
のアルケニル基であり、具体的には、ビニル基、アリル
基、1−プロペニル基、イソプロペニル基、1−ブテニ
ル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−メチル−
1−プロペニル基、2−メチルアリル基、1−メチル−
1−プロペニル基、1−メチルアリル基、1,1−ジメ
チルビニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、
3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、3−メチル−1
−ブテニル基、3−メチル−2−ブテニル基、3−メチ
ル−3−ブテニル基、2−メチル−1−ブテニル基、2
−メチル−2−ブテニル基、2−メチル−3−ブテニル
基、1−メチル−1−ブテニル基、1−メチル−2−ブ
テニル基、1−メチル−3−ブテニル基、1,1−ジメ
チルアリル基、1,2−ジメチル−1−プロペニル基、
1,2−ジメチル−2−プロペニル基、1−エチル−1
−プロペニル基、1−エチル−2−プロペニル基、1−
ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、
4−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基、1,1−ジメチ
ル−1−ブテニル基、1,1−ジメチル−2−ブテニル
基、1,1−ジメチル−3−ブテニル基、3,3−ジメ
チル−1−ブテニル基、1−メチル−1−ペンテニル
基、1−メチル−2−ペンテニル基、1−メチル−3−
ペンテニル基、1−メチル−4−ペンテニル基、4−メ
チル−1−ペンテニル基、4−メチル−2−ペンテニル
基、4−メチル−3−ペンテニル基等を挙げることがで
きる。
【0053】「低級アルキニル基」は、炭素数が2〜6
個のアルキニル基であり、具体的には、エチニル基、1
−プロピニル基、2−プロピニル基、1−ブチニル基、
2−ブチニル基、3−ブチニル基、1−メチル−2−プ
ロピニル基、1−ペンチニル基、2−ペンチニル基、3
−ペンチニル基、4−ペンチニル基、3−メチル−1−
ブチニル基、2−メチル−3−ブチニル基、1−メチル
−2−ブチニル基、1−メチル−3−ブチニル基、1,
1−ジメチル−2−プロピニル基、1−ヘキシニル基、
2−ヘキシニル基、3−ヘキシニル基、4−ヘキシニル
基、5−ヘキシニル基等を挙げることができる。
【0054】「モノ若しくはジ低級アルキルアミノ基」
とは、炭素数1〜6個の直鎖状又は分岐状のアルキル基
を有するアミノ基を意味する。「モノ低級アルキルアミ
ノ基」としては、具体的には例えば、メチルアミノ基、
エチルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピルアミ
ノ基、ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、sec−
ブチルアミノ基、tert−ブチルアミノ基、ペンチル
アミノ基、イソペンチルアミノ基、ネオペンチルアミノ
基、tert−ペンチルアミノ基等が、又、「ジ低級ア
ルキルアミノ基」としては、1−メチルブチルアミノ
基、2−メチルブチルアミノ基、1,2−ジメチルプロ
ピルアミノ基、ヘキシルアミノ基、イソヘキシルアミノ
基、1−メチルペンチルアミノ基、2−メチルペンチル
アミノ基、3−メチルペンチルアミノ基、1,1−ジメ
チルブチルアミノ基、1,2−ジメチルブチルアミノ
基、2,2−ジメチルブチルアミノ基、1,3−ジメチ
ルブチルアミノ基、2,3−ジメチルブチルアミノ基、
3,3−ジメチルブチルアミノ基、1−エチルブチルア
ミノ基、2−エチルブチルアミノ基、1,1,2−トリ
メチルプロピルアミノ基、1,2,2−トリメチルプロ
ピルアミノ基、1−エチル−1−メチルプロピルアミノ
基、1−エチル−2−メチルプロピルアミノ基等が挙げ
られる。
【0055】「低級アルカノイル基」とは、飽和脂肪族
カルボン酸から誘導された炭素数1〜6個の低級アシル
基であり、具体的には、ホルミル基、アセチル基、プロ
ピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル
基、イソバレリル基、ピバロイル基、又はヘキサノイル
基等が挙げられる。「低級アルカノイルアミノ基」と
は、上記の低級アルカノイル基をアルカノイル部分とし
て含む基であり、具体的には、アセタミド基やプロピオ
ニルアミノ基等が挙げられる。
【0056】「保護されたアミノ基」としては、脂肪族
又は芳香族アシル基、カルバモイル基、カルバミド基、
フタロイル基等で保護されたアミノ基が挙げられる。
【0057】「低級アルコキシカルボニル基」とは、炭
素数1〜6個の直鎖状又は分岐状のアルコールとカルボ
ニル基とでエステル形成された基であり、具体的には、
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、イソプ
ロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、イソブ
トキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、
tert−ブトキシカルボニル基、ペンチルオキシカル
ボニル基、イソペンチルオキシカルボニル基、ネオペン
チルオキシカルボニル基、tert−ペンチルオキシカ
ルボニル基、ヘキシルオキシカルボニル基等が挙げられ
る。
【0058】「低級アルカノイルオキシ基」とは、前記
の低級アルカノイル基をアルカノイル部分として含む基
であり、具体的には、アセトキシ基やプロピオニルオキ
シ基等が挙げられる。
【0059】「炭素数3〜8のシクロアルキル基」とし
ては、具体的には、シクロプロピル基、シクロブチル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプ
チル基、シクロオクチル基等が挙げられる。
【0060】「低級アルキルチオ基」としては、具体的
には例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチ
オ基、イソプロピルチオ基、ブチルチオ基、イソブチル
チオ基、sec−ブチルチオ基、tert−ブチルチオ
基、ペンチルチオ基、イソペンチルチオ基、ネオペンチ
ルチオ基、tert−ペンチルチオ基、1−メチルブチ
ルチオ基、2−メチルブチルチオ基、1,2−ジメチル
プロピルチオ基、ヘキシルチオ基、イソヘキシルチオ
基、1−メチルペンチルチオ基、2−メチルペンチルチ
オ基、3−メチルペンチルチオ基、1,1−ジメチルブ
チルチオ基、1,2−ジメチルブチルチオ基、2,2−
ジメチルブチルチオ基、1,3−ジメチルブチルチオ
基、2,3−ジメチルブチルチオ基、3,3−ジメチル
ブチルチオ基、1−エチルブチルチオ基、2−エチルブ
チルチオ基、1,1,2−トリメチルプロピルチオ基、
1,2,2−トリメチルプロピルチオ基、1−エチル−
1−メチルプロピルチオ基、1−エチル−2−メチルプ
ロピルチオ基等が挙げられる。
【0061】「低級アルキレン基」は、炭素数1〜7の
直鎖又は分岐状の2価の炭素鎖であり、具体的には例え
ば、メチレン基、エチレン基、テトラメチレン基、ペン
タメチレン基、ヘキサメチレン基、メチルメチレン基、
プロピレン基、ジメチルメチレン基、メチルエチレン
基、メチルトリメチレン基、1,1−ジメチルテトラメ
チレン基、1,2−ジメチルテトラメチレン基、ペンタ
メチレン基、1,2−ジエチルエチレン基、ヘキサメチ
レン基等が挙げられる。
【0062】「低級アルケニレン基」は、炭素数2〜7
の直鎖又は分岐状の2価の炭素鎖であり、具体的には、
ビニレン基、プロペニレン基、2−プロペニレン基、1
−メチルビニレン基、2−メチルビニレン基、ブテニレ
ン基、2−ブテニレン基、3−ブテニレン基、1−メチ
ルプロペニレン基、1−メチル−2−プロペニレン基、
2−ペンテニレン基、1−メチル−1−ブテニレン基、
2−ヘキセニレン基等が挙げられる。
【0063】「アリール基」は、好ましくは炭素数6〜
14のアリール基であり、具体的には、フェニル基、ビ
フェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリ
ル基等が挙げられる。
【0064】「含窒素芳香族5乃至6員複素環基」とし
ては、具体的には、イミダゾリル基、ピリジル基、ピラ
ジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラゾリ
ル基、ピロリル基、テトラゾリル基、トリアゾリル基、
チアゾリル基、オキサゾリル基等が挙げられる。
【0065】「含窒素飽和5乃至8員複素環基」として
は、具体的には、ピロリジニル基、ピペリジル基、モル
ホリニル基、ピペラジニル基、イミダゾリジニル基、ホ
モピペラジニル基、ピラゾリジニル基等が挙げられる。
【0066】本発明化合物は、無機酸又は有機酸と塩を
形成することができる場合があり、それらの塩もV1
用阻害作用を有する。好適な塩としては、例えば、塩
酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸若しくはリ
ン酸等の鉱酸との塩、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、シュ
ウ酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、乳
酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、炭酸、グルタミン
酸、アスパラギン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホ
ン酸等の有機酸との塩、ナトリウム、カリウム、マグネ
シウム、カルシウム、アルミニウム等の無機塩基との
塩、メチルアミン、エチルアミン、エタノールアミン等
の有機塩基との塩、リジン、オルニチン等の塩基性アミ
ノ酸との塩等を挙げることができる。又、低級アルキル
ハライド、低級アルキルトリフラート、低級アルキルト
シラート又はベンジルハライド等との反応で4級アンモ
ニウム塩を形成することもできるが、4級アンモニウム
塩としては、メチルヨージド又はベンジルクロリド等と
の塩が好ましい。又、本発明化合物において、3級アミ
ンを有する化合物は当該アミンがオキシド化されていて
もよく、それらのオキシド化誘導体をすべて包含するも
のである。
【0067】本発明化合物には、不斉炭素原子に基づく
光学異性体、二重結合やシクロヘキサン環に基づく幾何
異性体が存在する場合があり、2以上の不斉炭素原子を
有するときは、更に、ジアステレオ異性体が存在する。
本発明には、これらの各種異性体の単離されたもの及び
これら異性体の混合物が含まれる。又、本発明化合物に
は、水和物、各種溶媒和物、また互変異性体等が含まれ
る。さらに、本発明化合物には結晶多形を有する化合物
もあり、本発明化合物にはそれらの結晶形がすべて包含
される。
【0068】本発明化合物は、国際公開WO 95/0
3305及びWO 95/06035に記載された公知
のベンズアゼピン誘導体の部分構造である4’−[(縮
合及び/又は置換ベンズアゼピン−6−イル)カルボニ
ル]アニリンが、2位にヒドロキシイミノ基若しくは低
級アルコキシイミノ基のオキシム構造を有するアシルと
アミド結合をした点に特徴を有し、従来報告のないオキ
シム構造をその部分構造とするベンズアゼピン誘導体と
して新規である。当該オキシム構造を有することによ
り、本発明化合物は選択的、かつ良好なV1受容体拮抗
作用を有し、さらに本発明化合物は、経口吸収性、生体
内での代謝プロフィールも良好である。
【0069】(製造法)本発明化合物及びその塩は、そ
の基本骨格あるいは置換基の種類に基づく特徴を利用
し、種々の合成法を適用して製造することができる。そ
の際、中間体化合物又は本発明化合物のアミノ基、カル
ボニル基、ヒドロキシ基、メルカプト基を適当な保護
基、すなわち容易に官能基の種類によっては、当該官能
基を原料ないし中間体の段階で適当な保護基、すなわち
容易にアミノ基、カルボニル基、ヒドロキシ基、メルカ
プト基に転化可能な官能基に置き換えておくことが製造
技術上効果的な場合がある。しかるのち、必要に応じて
通常の操作により保護基を除去し、所望の化合物を得る
ことができる。このような保護基としては例えばグリー
ン(Greene)及びウッツ(Wuts)著、[Pr
otective Groups in Organi
c Synthesis」、第2版に記載の保護基を挙
げることができ、これらを反応条件に応じて適宜用いる
ことができる。その他、例えば容易にカルボニル基に転
化可能な官能基としては、例えばヒドロキシメチレン基
(CH−OH)を挙げることができ、このような官能基
もカルボニル基の保護基として使用することができる。
【0070】以下に本発明化合物の代表的な製造法を例
示する。 (第一製法)
【0071】
【化21】
【0072】(式中、A、R1、R2は前記の意味を有す
る。)
【0073】本発明化合物(I)は、一般式(XIV)
で示される置換アニリン又はその塩と、一般式(XV)
で示されるカルボン酸又はその反応性誘導体とをアミド
化し、保護基を有するときは保護基を除去することによ
り製造することができる。
【0074】化合物(XV)の反応性誘導体としては、
カルボン酸のメチルエステル、エチルエステル、イソブ
チルエステル、tert−ブチルエステル等の通常のエ
ステル;酸クロライド、酸ブロマイドの如き酸ハライ
ド;酸アジド;2,4−ジニトロフェノール等のフェノ
ール系化合物や1−ヒドロキシスクシンイミド、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール等のN−ヒドロキシルアミ
ン系化合物等と反応させて得られる活性エステル;対称
型酸無水物;アルキル炭酸ハライド等のハロカルボン酸
アルキルエステルやピバロイルハライド等と反応させて
得られる有機酸系混合酸無水物や塩化ジフェニルホスホ
リル、N−メチルモルホリンと反応させて得られるリン
酸系の混合酸無水物等の混合酸無水物;が挙げられる。
【0075】又、カルボン酸を遊離酸で反応させると
き、又は活性エステルを単離せずに反応させるときな
ど、ジシクロヘキシルカルボジイミド、カルボニルジイ
ミダゾール、ジフェニルホスホリルアジド、ジエチルホ
スホリルシアニドや1−エチル−3−(3−ジメチルア
ミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩等の縮合剤を使
用するのが好適である。
【0076】特に、本発明においては酸クロライド法、
活性エステル化剤と縮合剤との共存下に反応させる方法
や通常のエステルをアミン処理する方法が、簡便容易に
本発明化合物としうるので有利である。
【0077】反応は使用する反応性誘導体や縮合剤等に
よっても異なるが、通常ジクロロメタン、ジクロロエタ
ン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、エーテ
ル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、酢酸エチル等
のエステル類、N,N−ジメチルホルムアミドやジメチ
ルスルホキシド等の反応に不活性な有機溶媒中、反応性
誘導体によっては冷却下、冷却下乃至室温下、又は室温
下乃至加熱下に行われる。
【0078】なお、反応に際して、置換アニリン(XI
V)を過剰に用いたり、N−メチルモルホリン、トリメ
チルアミン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニ
リン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリ
ジン、ピコリン、ルチジン等の塩基の存在下に反応させ
るのが、反応を円滑に進行させる上で有利な場合があ
る。ピリジンは溶媒とすることもできる。 (第ニ製法)
【0079】
【化22】
【0080】(式中、A、R1、R2は前記の意味を有す
る。)
【0081】本発明化合物(I)は、一般式(XIV)
で示される置換アニリン又はその塩と、一般式(XV
I)で示されるカルボン酸又はその反応性誘導体とを製
法1と同様にアミド化して得た化合物(XVII)を、
一般式(XVIII)で示される化合物と反応させてイ
ミノ化することによっても製造することができる。
【0082】イミノ化は、アミド化に用いたのと同様な
反応に不活性な有機溶媒中、冷却下で行うとともに、化
合物(XVIII)を大過剰とすることが有利である。
【0083】(第三製法)
【0084】
【化23】
【0085】(式中、A、B、R1、R2、R3、R4、R
5は前記の意味を有する。)
【0086】又、本発明化合物(I)は、一般式(XI
X)で示される置換アミン又はその塩と、一般式(X
X)で示されるカルボン酸又はその反応性誘導体とを製
法1と同様にアミド化し、保護基を有するときは保護基
を除去することによっても製造することができる。
【0087】(第四製法)
【0088】
【化24】
【0089】(式中、R1、R2、R9は前記の意味を有
する。又、Halはハロゲン原子を意味する。)
【0090】本発明化合物のうち、Aが一般式(II)
で示される基であり、さらに、B環がイミダゾール環で
ある化合物(XV)は、化合物(XXI)をハロゲン化
して得たハロケトン(XXII)を、式(XXIII)
で示されるアミジン類と反応させることにより製造する
ことができる。
【0091】ハロゲン化の工程で用いられるハロゲン化
剤としては、飽和環状ケトンのハロゲン化に用いられる
ハロゲン化剤が使用されるが、臭化銅(II)、塩化銅
(II)等のハロゲン化銅(II)等の金属試薬、ジオ
キサンブロミド、フェニルトリメチルアンモニウムトリ
ブロミド、ピリジニウムヒドロブロミドペルブロミド、
ピロリドンヒドロトリブロミド等のピリジン、α−ピロ
リドン、4級アンモニウム、ジオキサン等の過臭過物等
が好適に用いられ、又、塩素、臭素等のハロゲン単体や
塩化水素、臭化水素酸等のハロゲン化水素酸を用いるこ
ともできる。
【0092】金属試薬や過臭化物を用いる反応は、通
常、化合物(XXI)とこのハロゲン化剤とをジクロロ
メタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化
水素系溶媒、エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン等のエーテル系溶媒、メチルアルコール、エチルアル
コール等のアルコール系溶媒、ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素系溶媒、酢酸、酢酸エチル等
の反応に不活性な有機溶媒又は水又はこれらの混合溶媒
中、必要により少量のハロゲン化水素等触媒の存在下
で、室温乃至加熱下に実施するのが有利である。
【0093】又、ハロゲン化剤としてハロゲン単体を用
い、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハ
ロゲン化炭化水素、エチレングリコール若しくは酢酸等
の反応に不活性な溶媒中において反応を行ったり、ハロ
ゲン化剤としてハロゲン化水素を用い、その酸性溶液中
若しくは水酸化ナトリウム水溶液等の塩基性溶液中で反
応を行うことによりハロゲン化を行うこともできる。な
お、この場合の反応温度は、−30℃乃至使用する溶媒
の還流温度とすることが好ましい。
【0094】環化工程においては、対応するアミジンが
酸との間で塩を形成している場合がある。又、反応を促
進するために、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭
酸水素カリウム等の無機塩基若しくは弱酸と強塩基との
塩、又はピリジン、ジイソプロピルエチルアミン、1,
5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン等の
有機塩基の存在下に行うことがある。反応に用いる溶媒
としては、メチルアルコール、エチルアルコール、イソ
プロピルアルコール等のアルコール系溶媒、エーテル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、
アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド等の反応に不活性な溶媒が好ましく、反応温度
は、室温乃至溶媒の還流温度において行うのが好まし
い。又、反応は、場合によっては加圧下に行われる。
【0095】なお、この反応においてはオキサゾール類
が生成することがあるが、アンモニア気流中、炭酸アン
モニウム、酢酸アンモニウム、ホルムアミド類添加等の
条件下に反応を行うとイミダゾール類を主生成物として
与えることができる。
【0096】本発明化合物(I)は、上記製法の他、種
々の公知の反応を用いて製造することもできる。例え
ば、公知の置換基の変換反応を用いて適宜所望の置換基
を導入することができる。又、ベンゾアゼピン環におけ
る含窒素芳香族5員環の縮合あるいは置換基の導入につ
いては、国際公開WO 95/03305及び同WO9
5/06035に記載された方法を用いることもでき
る。N−オキシド化合物は対応する3級アミンを有機過
酸や過酸化水素で処理する等の常法の酸化を適用するこ
とにより製造できる。
【0097】上記各製法により得られた反応生成物は、
遊離化合物、その塩あるいは水和物など各種の溶媒和物
として単離され、精製される。塩は通常の造塩反応に付
すことにより製造することができる。単離、精製は、抽
出、濃縮、留去、結晶化、濾過、再結晶、各種クロマト
グラフィー等通常の化学操作を適用して行われる。
【0098】なお、本発明化合物には前記のごとく、ラ
セミ体、光学活性体、ジアステレオマー等の異性体が単
独であるいは混合物として存在する場合がある。ラセミ
化合物は適当な原料化合物を用いることにより、あるい
は一般的なラセミ分割法(例えば、一般的な光学活性酸
(酒石酸等)とのジアステレオマー塩に導き光学分割す
る方法。)により立体化学的に純粋な異性体に導くこと
ができる。又、ジアステレオマーの混合物は常法、例え
ば分別結晶化又はクロマトグラフィー等により分離でき
る。
【0099】
【発明の効果】本発明化合物は、AVPのV2受容体及
びオキシトシン受容体に対し、AVPのV1受容体に選
択的に拮抗し、例えば、血管拡張作用、血圧降下作用、
心機能亢進作用、心筋細胞肥大抑制作用、血管平滑筋増
殖/肥大抑制作用、メサンギウム細胞増殖/肥大抑制作
用、メサンギウム細胞収縮抑制作用、血小板凝集抑制作
用、血管透過性亢進因子(VPF)/血管新生因子(V
EGE)産生抑制作用、エンドセリン産生抑制作用、肝
糖新生抑制作用等を有する。
【0100】又、本発明化合物のAVPに対する作用は
1受容体選択的であるため、V2受容体拮抗に基づく水
利尿作用、あるいはオキシトシン受容体拮抗に基づく子
宮収縮等の作用を伴うことなく、AVPのV1受容体が
関与する諸疾患の処置に用いることができ、例えば、血
管拡張剤、降圧剤、抗心不全剤、抗腎不全剤、血小板凝
集抑制剤等として有用であり、高血圧、心不全、腎疾
患、脳血管障害、糖尿病、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜
症、各種虚血性疾患、循環不全、動脈硬化、胃潰瘍、悪
心、嘔吐、失神、悪性腫瘍、癌、腎機能障害等の予防お
よび治療に有効である。特に、初期の糖尿病性腎症の予
防及び治療に有用である。又、本発明化合物は、経口吸
収性に優れ、しかも、生体内で代謝を受けにくく持続性
が良好である。
【0101】以下に本発明化合物の有する薬理作用につ
いて実験例を掲記して説明する。 (1)V1受容体に対する親和性 (i)V1レセプターバインディングアッセイ(V1
eceptor binding assay) ナカムラらの方法(J.Biol.Chem.,258,9283(1983))に
準じて調製したラット肝臓膜標本を用いて[3H]−A
rg−バソプレッシン(vasopressin)(2
nM,比活性=75.8Ci/mmol)と膜標本70
μg及び試験薬(10-8〜10-4M)を5mM塩化マグ
ネシウム、1mMエチレンジアミン四酢酸(EDTA)
及び0.1%ウシ血清アルブミン(BSA)を含む10
0mMトリス−塩酸緩衝液(pH=8.0)の総量25
0μl中で30分間、30℃でインキュベーションし
た。その後、セルハーベスターを用いてインキュベーシ
ョン液を吸引し、ガラスフィルター(GF/B)に通す
ことによって、遊離リガンドと余分の緩衝液を取り除い
て、ガラスフィルターにレセプターと結合した標識リガ
ンドをトラップした。このガラスフィルターを取り出
し、十分乾燥させた後、液体シンチレーションカクテル
と混合し、液体シンチレーションカウンターにて膜と結
合した[3H]−バソプレッシン量を測定し、阻害率を
次式により算出した。
【0102】 1 :既知量の供試薬剤と[3H]−バソプレッシンの
共存下での[3H]−バソプレッシンの膜に対する結合
量 C0 :供試薬剤を除いた時の[3H]−バソプレッシン
の膜に対する結合量 B1 :過剰のバソプレッシン(10-6M)存在下での
3H]−バソプレッシンの膜に対する結合量
【0103】上記で算出された阻害率が50%となる供
試薬剤の濃度からIC50値を求め、これから非放射性リ
ガンドの結合の親和性、すなわち解離定数(Ki)を次
式より算出した。 [L]:放射性リガンドの濃度 KD :スキャッチャード・プロットより求めた解離定
数 上記で算出されたKiの負対数をとってpKi値とし
た。
【0104】(ii)V2レセプターバインディングア
ッセイ(V2 receptor binding a
ssay) キャンベルらの方法(J.Biol.Chem.,247,6167(1972))
に準じて調製したウサギ腎臓随質膜標本を用いて
3H]−Arg−バソプレッシン(2nM,比活性=
75.8Ci/mmol)と膜標本100μg及び試験
薬(10-8〜10-4M)を、前記したV1レセプターバ
インディングアッセイと同様な方法でアッセイを行い、
同様にpKi値を求めた。この結果、本発明化合物は、
AVPのV1受容体に選択的に親和性を示した。
【0105】(2)無麻酔ラットにおけるV1拮抗作用
(経口投与) 実験開始2〜3日前に予め左頸動脈に血圧測定用カニュ
ーレを、左頸静脈にAVP投与用カニューレを挿入して
おいたWistar系雄性ラット(体重300〜320
g)を用いてV1拮抗作用を検討した。血圧は動脈カニ
ューレより圧力トランスデューサーを介して無麻酔下で
測定した。被験化合物を0.5%メチルセルロース溶液
に懸濁し、1あるいは10mg/kgの用量で経口投与
した。
【0106】被験化合物投与前のAVP30mU/kg
静脈内投与による拡張期血圧の上昇を100%とし、被
験化合物投与30分後から8時間後まで、定期的にAV
P30mU/kg静脈内投与による昇圧を測定し、被験
化合物による昇圧の抑制率を求め被験化合物のV1拮抗
作用とした。この結果、本発明化合物は、強力かつ持続
的なV1拮抗作用を示した。
【0107】一般式(I)で示される化合物や製薬学的
に許容されるその塩または水和物等の1種又は2種以上
を有効成分として含有する医薬組成物は、通常用いられ
ている製剤用の担体や賦形剤、その他の添加剤を用い
て、錠剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、カプセル剤、丸剤、
液剤、注射剤、坐剤、軟膏、貼付剤等に調製され、経口
的又は非経口的に投与される。
【0108】本発明化合物のヒトに対する臨床投与量は
適用される患者の症状、年令、性別、体重等を考慮して
個々の場合に応じて適宜決定されるが、通常成人1日当
たり経口で0.1〜500mgであり、これを1回ある
いは数回に分けて投与する。投与量は種々の条件で変動
するので、上記投与量範囲より少ない量で十分な場合も
ある。
【0109】本発明による経口投与のための固体組成物
としては、錠剤、散剤、顆粒剤等が用いられる。このよ
うな固体組成物においては、一つまたはそれ以上の活性
物質が、少なくとも一つの不活性な希釈剤、例えば乳
糖、マンニトール、ブドウ糖、ヒドロキシプロピルセル
ロース、微結晶セルロース、デンプン、ポリビニルピロ
リドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム等と混合さ
れる。
【0110】組成物は、常法に従って、不活性な希釈剤
以外の添加剤、例えばステアリン酸マグネシウムのよう
な潤滑剤や繊維素グリコール酸カルシウムのような崩壊
剤、ラクトースのような安定化剤、グルタミン酸または
アスパラギン酸のような可溶化乃至は溶解補助剤を含有
していてもよい。錠剤または丸剤は必要によりショ糖、
ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロースフタレートなどの胃溶性若し
くは腸溶性物質のフィルムで被膜してもよい。
【0111】経口投与のための液体組成物は、薬剤的に
許容される乳濁剤、溶液剤、懸濁剤、シロップ剤、エリ
キシル剤等を含み、一般的に用いられる不活性な希釈
剤、例えば精製水、エチルアルコールを含む。この組成
物は不活性な希釈剤以外に可溶化乃至溶解補助剤、湿潤
剤、懸濁剤のような補助剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、
防腐剤を含有していてもよい。
【0112】非経口投与のための注射剤としては、無菌
の水性又は非水性の、溶液剤、懸濁剤、及び乳濁剤を包
含する。水性の溶液剤、懸濁剤の希釈剤としては、例え
ば注射剤用蒸留水及び生理食塩水が含まれる。非水溶性
の溶液剤、懸濁剤としては、例えばプロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような植物
油、エチルアルコールのようなアルコール類、ポリソル
ベート80(商品名)の様な界面活性剤等がある。この
ような組成物は、さらに等張化剤、防腐剤、湿潤剤、乳
化剤、分散剤、安定化剤(例えば、ラクトース)、可溶
化乃至溶解補助剤(例えば、グルタミン酸、アスパラギ
ン酸)のような添加剤を含んでもよい。これらは例えば
バクテリア保留フィルターを通す濾過、殺菌剤の配合、
又は照射によって無菌化される。これらはまた無菌の固
体組成物を製造し、使用前に無菌水または無菌の注射用
溶媒に溶解して使用することもできる。
【0113】
【実施例】以下、実施例を掲記し、本発明を更に詳細に
説明する。なお、本発明が実施例の化合物のみに限定さ
れないことはいうまでもない。さらに、本発明で使用さ
れる原料が新規な場合は参考例として説明する。
【0114】(参考例1)メチル (Z)−[1−(4
−アミノベンゾイル)−4,4−ジフルオロ−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−5
−イリデン]アセテート2.0g、2−ケト酪酸1.1
g及び、ピリジン2.17mlのアセトニトリル溶液に
氷冷攪拌下、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)カルボジイミド塩酸塩2.06gを加えた後に
室温に戻し、4日間反応を行った。反応液を減圧下に濃
縮し、得られた残渣をクロロホルムに溶解後、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液及び、飽和食塩水にて洗浄後、無
水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を留去して得ら
れた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル:ヘキサン=1:2で溶出)にて精製し、1.
90gのメチル (Z)−[4,4−ジフルオロ−1−
[4−[(2−オキソブタノイル)アミノ]ベンゾイ
ル]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベン
ズアゼピン−5−イリデン]アセテートを得た。
【0115】質量分析値 FAB:457(M++1) 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6、TMS内部標
準) δ(ppm):0.99(3H,t),2.45(2
H,m),2.89(2H,q),3.13(1H,b
rs),3.75(3H,s),4.86(1H,br
s),6.7−7.7(計9H,m),10.50(1
H,s)。
【0116】(実施例1)2ーメトキシイミノプロピオ
ン酸147mgを3mlのジクロロメタンに溶解し、氷
冷攪拌下に塩化オキザリル0.17ml及び触媒量の
N,N−ジメチルホルムアミドを加え、徐々に室温に戻
した。発泡終了後に反応液を減圧下に濃縮し、ジクロロ
メタンにて3回共沸を施した。得られた残渣をアセトニ
トリル1mlに溶解し、これを、6−(4−アミノベン
ゾイル)−2−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロ
イミダゾ[4,5−d][1]ベンズアゼピン200m
g及びピリジン0.15mlのアセトニトリル溶液に攪
拌下に滴下した。滴下終了後に30分間加熱還流を行っ
た後に0.1mlのメチルアルコールを加え、さらに1
5分間加熱還流した。反応液を氷令して析出した結晶を
瀘取し、アセトニトリルにて洗浄した後に減圧下に乾燥
を施し、264mgの2−メトキシイミノ−4’−
[(2−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロイミダ
ゾ[4,5−d][1]ベンズアゼピン−6−イル)カ
ルボニル]プロピオンアニリド塩酸塩を得た。
【0117】融点 >250℃ 元素分析値 (C232353・HCl・0.4H2Oとして) C(%) H(%) N(%) Cl(%) 理論値 59.91 5.42 15.19 7.69 実験値 59.89 5.41 15.36 7.90 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6、TMS内部標
準) δ(ppm):1.94(3H,s),2.68(3
H,s),3.99(3H,s),4.99(1H,
m),6.8−7.6(計7H),8.09(1H,
d),9.99(1H,s)。
【0118】(実施例2)2−エトキシイミノプロピオ
ン酸262mgを5.3mlのジクロロメタンに溶解
し、氷冷攪拌下に塩化オキザリル0.27ml及び触媒
量のN,N−ジメチルホルムアミドを加え、徐々に室温
に戻した。発泡終了後に反応液を減圧下に濃縮し、ジク
ロロメタンにて3回共沸を施した。得られた残渣をアセ
トニトリル1.3mlに溶解し、これを、6−(4−ア
ミノベンゾイル)−2−メチル−1,4,5,6−テト
ラヒドロイミダゾ[4,5−d][1]ベンズアゼピン
200mg及びピリジン0.15mlのアセトニトリル
溶液に攪拌下に滴下した。滴下終了後に30分間加熱還
流を行った後に0.1mlのメチルアルコールを加え、
さらに15分間加熱還流した。反応液を減圧下に濃縮
し、得られた残渣をクロロホルムに溶解後、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液にて洗浄後、無水硫酸マグネシウム
にて乾燥した。溶媒を留去後得られた残渣にメチルアル
コールを加え、析出した結晶を瀘取して、250mgの
2−エトキシイミノ−4’−[(2−メチル−1,4,
5,6−テトラヒドロイミダゾ[4,5−d][1]ベ
ンズアゼピン−6−イル)カルボニル]プロピオンアニ
リドを得た。
【0119】融点 >250℃ 元素分析値 (C242553・0.1H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 理論値 66.53 5.86 16.16 実験値 66.31 5.91 16.13 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6、TMS内部標
準) δ(ppm):1.27(3H,t),1.92(1
H,s),2.33(3H,s),3.99(3H,
s),4.24(2H,q),4.94(1H,m),
6.6−7.3(計7H),8.13(1H,d),
9.88(1H,s)。
【0120】(実施例3)6−(4−アミノベンゾイ
ル)−2−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロイミ
ダゾ[4,5−d][1]ベンズアゼピン1.0g、2
−ケト酪酸0.64g及びピリジン1.02mlのアセ
トニトリル懸濁液に氷冷攪拌下、1−エチル−3−(3
−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩1.
2gを加えた後に室温に戻し、1晩反応を行った。析出
した結晶を瀘取し、1.38gの4’−[(2−メチル
−1,4,5,6−テトラヒドロイミダゾ[4,5−
d][1]ベンズアゼピン−6−イル)カルボニル]−
2−オキソブチロアニリド塩酸塩を得た。本化合物30
0mgを6mlのエチルアルコールに懸濁し、O−メチ
ルヒドロキシルアミン塩酸塩93mgを室温下に加え、
20時間反応を行った。溶媒を留去後得られた残渣をク
ロロホルムに溶解後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に
て洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を
留去後得られた残渣を6mlのエチルアルコールに溶解
し、4N塩酸−酢酸エチル0.37mlを加え結晶化を
行い、144mgの2−メトキシイミノ−4’−[(2
−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロイミダゾ
[4,5−d][1]ベンズアゼピン−6−イル)カル
ボニル]ブチロアニリド塩酸塩を得た。
【0121】融点 >200℃ 質量分析値 FAB:432(M++1) 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6、TMS内部標
準) δ(ppm):0.98(3H,t),2.46(2
H,q),2.68(3H,s),3.98(3H,
s),5.02(1H,m),6.8−7.7(計7
H),8.06(1H,d),10.02(1H,
s)。
【0122】(実施例4)実施例3で得た4’−[(2
−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロイミダゾ
[4,5−d][1]ベンズアゼピン−6−イル)カル
ボニル]−2−オキソブチロアニリド塩酸塩300mg
を6mlのエチルアルコールに懸濁し、ヒドロキシルア
ミン塩酸塩55mgを室温下に加えた後に1時間加熱環
流を行った。還流中に結晶が析出したので反応液を室温
に戻し、これを瀘取し、エチルアルコールで洗浄した後
に減圧乾燥を行い、279mgの2−ヒドロキシイミノ
−4’−[(2−メチル−1,4,5,6−テトラヒド
ロイミダゾ[4,5−d][1]ベンズアゼピン−6−
イル)カルボニル]ブチロアニリド塩酸塩を得た。
【0123】融点 >250℃ 元素分析値 (C232353・HCl・C26Oとして) C(%) H(%) N(%) Cl(%) 理論値 66.06 6.05 14.01 7.09 実験値 66.12 6.24 13.86 7.11 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6、TMS内部標
準) δ(ppm):0.98(3H,t),1.06(3
H,t:エチルアルコール由来)、2.47(2H,
q),2.69(3H,s),3.44(2H,q:エ
チルアルコール由来),5.0(1H,m),6.7−
7.0(計3H),7.11(1H,t),7.35
(1H,t),7.53(2H,d),8.12(1
H,d),9.89(1H,s),11.85(1H,
s)。
【0124】(実施例5)実施例3で得た4’−[(2
−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロイミダゾ
[4,5−d][1]ベンズアゼピン−6−イル)カル
ボニル]−2−オキソブチロアニリド300mgを6m
lのエチルアルコールに懸濁し、O−エチルヒドロキシ
ルアミン塩酸塩100mgを室温下に加えた後に30分
間加熱還流を行った。溶媒を留去して得られた残渣を2
−プロパノールから再結晶を行い、236mgの2−エ
トキシイミノ−4’−[(2−メチル−1,4,5,6
−テトラヒドロイミダゾ[4,5−d][1]ベンズア
ゼピン−6−イル)カルボニル]ブチロアニリド塩酸塩
を得た。
【0125】 元素分析値 (C252753・HCl・0.75H2Oとして) C(%) H(%) N(%) Cl(%) 理論値 60.60 6.00 14.13 7.16 実験値 60.58 5.82 14.07 7.39 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6、TMS内部標
準) δ(ppm):0.99(3H,t),1.28(3
H,t),2.65(3H,s),4.24(2H,
q),5.0(1H,m),6.7−7.2(計4
H),7.37(1H,t),7.52(2H,d),
7.91(1H,d),9.94(1H,s),14.
3(2H,br)。
【0126】(実施例6)2−t−ブトキシイミノプロ
ピオン酸370mgと6−(4−アミノベンゾイル)−
2−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロイミダゾ
[4,5−d][1]ベンズアゼピン615mgから、
実施例2と同様の操作を行い、435mgの2−(te
rt−ブトキシイミノ)−4−[1,4,5,6−テト
ラヒドロイミダゾ[4,5−d][1]ベンズアゼピン
−6−イル)カルボニル]プロピオンアニリドを得た。
【0127】融点 >280℃ 元素分析値 (C262953・0.5H2Oとして) C(%) H(%) N(%) 理論値 66.65 6.45 14.95 実験値 66.82 6.24 14.90 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3、TMS内部標準) δ(ppm):1.34(9H,s),2.03(3
H,s),2.46(3H,s),3.05(1H,
t),3.40(1H,m),5.13(1H,m),
6.66(1H,d),6.86(1H,t),7.1
1(2H,d),7.34(1H,d),8.24(1
H,br),8.55(1H,br.),9.77(1
H,br.)。
【0128】(実施例7)2−(2−メトキシエトキシ
イミノ)プロピオン酸385mgと6−(4−アミノベ
ンゾイル)−2−メチル−1,4,5,6−テトラヒド
ロイミダゾ[4,5−d][1]ベンズアゼピン800
mgから、実施例2と同様の操作を行い、741mgの
2−(2−メトキシエトキシイミノ)−4−[1,4,
5,6−テトラヒドロイミダゾ[4,5−d][1]ベ
ンズアゼピン−6−イル)カルボニル]プロピオンアニ
リドを得た。本化合物500mgをエチルアルコールに
溶解後、0.41mlの4N塩酸−酢酸エチル溶液を加
えた後に析出した結晶を瀘取して、370mgの2−
(2−メトキシエトキシイミノ)−4−[1,4,5,
6−テトラヒドロイミダゾ[4,5−d][1]ベンズ
アゼピン−6−イル)カルボニル]プロピオンアニリド
塩酸塩を得た。
【0129】融点 178〜181℃(融解) 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6、TMS内部標
準) δ(ppm):1.95(3H,s),2.68(3
H,s),3.27(3H,s),3.62(2H,
t),4.32(2H,t),4.99(1H,m),
6.8−7.0(計3H),7.11(1H,t),
7.35(1H,t),7.52(2H),8.06
(1H,d),9.95(1H,s),14.32(2
H,br)。
【0130】(実施例8)6−(4−アミノベンゾイ
ル)−2−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロイミ
ダゾ[4,5−d][1]ベンズアゼピン1.0g、2
−ケト酪酸0.73g及びピリジン1.27mlのアセ
トニトリル溶液に氷冷攪拌下、1−エチル−3−(3−
ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩1.2
gを加えた後に室温に戻し、1晩反応を行った。反応液
を減圧下に濃縮し、得られた残渣をクロロホルムに溶解
後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にて洗浄後、無水硫
酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を留去後得られた残
渣をアセトニトリルから沈殿化を行い、900mgの
4’−[(2−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロ
イミダゾ[4,5−d][1]ベンズアゼピン−6−イ
ル)カルボニル]−2−オキソバレロアニリドを得た。
本化合物400mgを8mlのエチルアルコールに溶解
し、ヒドロキシルアミン塩酸塩120mgを室温下に加
え、3時間反応を行った後に4時間加熱還流した。溶媒
を留去後得られた残渣をメチルアルコールから結晶化を
行い、260mgの2−ヒドロキシイミノ−4’−
[(2−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロイミダ
ゾ[4,5−d][1]ベンズアゼピン−6−イル)カ
ルボニル]バレロアニリド塩酸塩を得た。
【0131】融点 >220℃ 質量分析値 FAB:432(M++1) 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6、TMS内部標
準) δ(ppm):0.87(3H,t),1.46(2
H,m),2.51(3H,s),3.32(3H,
s),4.95(1H,m),6.8−7.7(計7
H),8.11(1H,d),9.85(1H,s)。
【0132】(実施例9)実施例8で得た4’−[(2
−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロイミダゾ
[4,5−d][1]ベンズアゼピン−6−イル)カル
ボニル]−2−オキソバレロアニリド400mgを8m
lのエチルアルコールに溶解し、O−メチルヒドロキシ
ルアミン塩酸塩120mgを室温下に加え、3時間反応
を行った後に5時間加熱環流した。溶媒を留去後得られ
た残渣を酢酸エチルに溶解後、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し
た。溶媒を留去後得られた残渣を8.6mlのエチルア
ルコールに溶解し、4N塩酸−酢酸エチル0.36ml
を加え溶媒を留去した。これをメチルアルコール−酢酸
エチルから再結晶を行い、360mgの2−メトキシイ
ミノ−4’−[(2−メチル−1,4,5,6−テトラ
ヒドロイミダゾ[4,5−d][1]ベンズアゼピン−
6−イル)カルボニル]バレロアニリド塩酸塩を得た。
【0133】融点 >220℃ 元素分析値 (C252753・HCl・0.25H2Oとして) C(%) H(%) N(%) Cl(%) 理論値 61.72 5.90 14.40 7.29 実験値 61.67 5.96 14.24 7.30 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6、TMS内部標
準) δ(ppm):0.86(3H,t),2.44(2
H,m),2.45(1H,t),2.69(3H,
s),3.97(3H,s),4.99(1H,m),
6.8−7.7(計7H),8.10(1H,d),1
0.02(1H,s),14.7(2H,br)。
【0134】(実施例10)6−(4−アミノベンゾイ
ル)−2−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロイミ
ダゾ[4,5−d][1]ベンズアゼピン0.5g、2
−ケトバリン0.27gから実施例3と同様の操作を行
い、250mgの3−メチル−4’−[(2−メチル−
1,4,5,6−テトラヒドロイミダゾ[4,5−d]
[1]ベンズアゼピン−6−イル)カルボニル]−2−
オキソブチロアニリドを得た。本化合物220mgと1
30mgのO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩から実
施例3の実施例と同様にして、114mgの2−メトキ
シイミノ−3−メチル−4’−[(2−メチル−1,
4,5,6−テトラヒドロイミダゾ[4,5−d]
[1]ベンズアゼピン−6−イル)カルボニル]ブチロ
アニリド塩酸塩を得た。
【0135】融点 209〜211℃(融解) 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6、TMS内部標
準) δ(ppm):1.12(6H,d),2.67(3
H,s),2.68(3H,s),3.92(3H,
s),5.02(1H,m),6.8−7.7(計7
H),8.00(1H,d),10.18(1H,
s),14.5(2H,br)。
【0136】(実施例11)3−メトキシ−2−メトキ
シイミノプロピオン酸693mgと6−(4−アミノベ
ンゾイル)−2−メチル−1,4,5,6−テトラヒド
ロイミダゾ[4,5−d][1]ベンズアゼピン1.0
gから実施例1と同様の反応操作を行い、エチルアルコ
ールから再結晶を行い、875mgの3−メトキシ−2
−メトキシイミノ−4’−[(2−メチル−1,4,
5,6−テトラヒドロイミダゾ[4,5−d][1]ベ
ンズアゼピン−6−イル)カルボニル]プロピオンアニ
リド塩酸塩を得た。
【0137】融点 216〜219℃(融解) 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6、TMS内部標
準) δ(ppm):2.69(3H,s),3.97(3
H,s),4.27(2H,s),4.99(1H,
m),6.7−7.6(計7H),8.16(1H,
d),10.32(1H,s),14.8(2H,b
r)。
【0138】(実施例12)2ーメトキシイミノプロピ
オン酸1.87gを35mlのジクロロメタンに溶解
し、氷冷攪拌下に塩化オキザリル1.87ml及び触媒
量のN,N−ジメチルホルムアミドを加え、徐々に室温
に戻した。発泡終了後に反応液を減圧下に濃縮し、ジク
ロロメタンにて3回共沸を施した。得られた残渣をジク
ロロメタン30mlに溶解し、これを、(Z)−1−
(4−アミノ)ベンゾイル−4,4−ジフルオロ−5−
メトキシカルボニルメチレン−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン4g及びトリエチル
アミン4.47mlのジクロロメタン溶液に氷冷攪拌下
に滴下した。滴下終了後徐々に室温に戻し、そのまま1
1時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液にあけ、クロロホルムで抽出後、飽和食塩水にて洗浄
後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を留去し
て得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−
(酢酸エチル:ヘキサン=1:2で溶出)にて分離精製
し、エチルエ−テルを加えて析出した結晶を瀘取し、減
圧下に乾燥を施し、3.95gのメチル (Z)−
[4,4−ジフルオロ−1−[4−[(2−メトキシイ
ミノプロパノイル)アミノ]ベンゾイル]−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−5
−イリデン]アセテートを得た。
【0139】融点 191−193℃ 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6、TMS内部標
準) δ(ppm):1.94(3H,s),2.4−2.5
(2H,m),2.9−3.3(1H,m),3.75
(3H,s),3.99(3H,s),4.86(1
H,brs),6.73(1H,s),7.0−7.6
(計8H,m),9.98(1H,s)。
【0140】(実施例13)実施例12で得た(Z)−
[4,4−ジフルオロ−1−[4−[(2−メトキシイ
ミノプロパノイル)アミノ]ベンゾイル]−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−5
−イリデン]アセテート3.9gを80mlのメチルア
ルコールに溶解し、室温攪拌下に1N水酸化ナトリウム
水溶液25mlを加え、30分間加熱還流した後氷冷
し、1N塩酸水溶液を25ml加えた。メチルアルコー
ルを留去して析出した結晶を瀘取し、水、及びエチルエ
ーテルにて洗浄した後に減圧下に乾燥を施し、3.45
gの(Z)−[4,4−ジフルオロ−1−[4−[(2
−メトキシイミノプロパノイル)アミノ]ベンゾイル]
−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズア
ゼピン−5−イリデン]酢酸を得た。
【0141】融点 221−223℃ 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6、TMS内部標
準) δ(ppm):1.94(3H,s),2.46(2
H,brs),3.11(1H,brs),3.99
(3H,s),4.86(1H,brs),6.63
(1H,s),7.00−7.40(計8H,m),
9.98(1H,s),13.18(1H,s)。
【0142】(実施例14)実施例13で得た(Z)−
[4,4−ジフルオロ−1−[4−[(2−メトキシイ
ミノプロパノイル)アミノ]ベンゾイル]−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−5
−イリデン]酢酸300mgを10mlのテトラヒドロ
フランに溶解し、シクロプロピルアミン0.054m
l、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)
カルボジイミド塩酸塩151mg、1−ヒドロキシベン
ゾトリアゾール106mg、及びトリエチルアミン0.
22mlを加え、室温にて12時間攪拌した。反応液を
濃縮して得られた残渣をクロロホルムに溶解し、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液、及び飽和食塩水にて洗浄し、
無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を留去して得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ク
ロロホルム:メチルアルコール=100:2で溶出)に
て分離精製し、エチルエーテルを加えて析出した結晶を
瀘取し、減圧下に乾燥を施し、280mgの(Z)−2
−メトキシイミノ−4’−[[5−(N−シクロプロピ
ルカルバモイル)メチレン−4,4−ジフルオロ−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン
−1−イル)カルボニル]プロピオンアニリド得た。
【0143】融点 223−225℃ 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 、TMS内部標準) δ(ppm):0.62(2H,m),0.84(2
H,m),2.02(3H,s),2.20−2.75
(2H,brm),2.82(1H,m),3.30
(1H,brs),4.01(3H,s),4.86
(1H,brs),6.29(1H,s),6.39
(1H,s),6.66(1H,d),7.05−7.
45(計8H,m),8.54(1H,s)。
【0144】(実施例15)実施例13で得た(Z)−
[4,4−ジフルオロ−1−[4−[(2−メトキシイ
ミノプロパノイル)アミノ]ベンゾイル]−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−5
−イリデン]酢酸290mg及び、モルホリン0.06
mlを用いて、実施例14と同様の反応操作を行い、エ
チルアルコールから再結晶を行って、200mgの2−
メトキシイミノ−4’−[(Z)−[4,4−ジフルオ
ロ−5−(モルホリノ)カルボニルメチレン−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−1
−イル]カルボニル]プロピオンアニリドを得た。
【0145】融点 256−258℃ 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3、TMS内部標準) δ:(ppm):2.04(3H,s),2.53(2
H,brs),3.27(1H,brs),3.55−
3.83(計8H,m),4.02(3H,s),5.
04(1H,brs),6.30(1H,s),6.7
0(1H,d),7.0−7.45(計8H,m),
8.58(1H,s)。
【0146】(実施例16)実施例13で得た(Z)−
[4,4−ジフルオロ−1−[4−[(2−メトキシイ
ミノプロパノイル)アミノ]ベンゾイル]−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−5
−イリデン]酢酸250mg及び、ピペリジン0.06
5mlを用いて、実施例14と同様の実験操作を行い、
261mgの2−メトキシイミノ−4’−[(Z)−
(4,4−ジフルオロ−5−ピペリジノカルボニルメチ
レン−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベン
ズアゼピン−6−イル)カルボニル]プロピオンアニリ
ドを得た。
【0147】融点 235−237℃ 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6、TMS内部標
準) δ(ppm):1.4−1.7(計6H,m),1.9
4(3H,s),2.3−2.5(計2H,brm),
3.09(1H,brs),3.48(計4H,m),
3.99(3H,s),4.84(1H,brs),
6.7−7.6(計9H,m),9.98(1H,
s)。
【0148】(実施例17)実施例13で得た(Z)−
[4,4−ジフルオロ−1−[4−[(2−メトキシイ
ミノプロパノイル)アミノ]ベンゾイル]−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−5
−イリデン]酢酸250mg及び、4−(N,N−ジメ
チルアミノ)ピペリジン84mgを用いて、実施例14
と同様の実験操作を行い、261mgの(Z)−2−メ
トキシイミノ−4’−[[4,4−ジフルオロ−5−
[4−(N,N−ジメチルアミノ)ピペリジノカルボニ
ル]メチレン−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−
1−ベンズアゼピン−1−イル]カルボニル]プロピオ
ンアニリドを得た。
【0149】融点 205−207℃ 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6、TMS内部標
準) δ(ppm):1.15−1.55(計2H,m),
1.70−1.85(計2H,m),1.94(3H,
s),2.17(6H,s),2.3−2.5(計4
H,m),2.70(1H,m),3.12(1H,
m),3.91(1H,d),3.99(3H,s),
4.33(1H,d),4.85(1H,brs),
6.7−7.6(計9H,m),9.99(1H,
s)。
【0150】(実施例18)実施例13で得た(Z)−
[4,4−ジフルオロ−1−[4−[(2−メトキシイ
ミノプロパノイル)アミノ]ベンゾイル]−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−5
−イリデン]酢酸250mg及び、4−ピペリジノピペ
リジン110mgを用いて、実施例14と同様の実験操
作を行い、260mgの(Z)−2−メトキシイミノ−
4’−[[4,4−ジフルオロ−5−[(4−ピペリジ
ノ)ピペリジノカルボニル]メチレン−2,3,4,5
−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−6−イ
ル]カルボニル]プロピオンアニリドを得た。
【0151】融点 >220℃で分解 元素分析値 (C3339542・0.2H2Oとして) C(%) H(%) N(%) F(%) 理論値 64.84 6.50 11.46 6.22 実験値 64.85 6.64 11.51 6.40 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6、TMS内部標
準) δ(ppm):1.2−1.6(計8H,m),1.6
5−1.85(2H,m),1.94(3H,s),
2.3−2.7(計8H,m),3.09(1H,
m),3.93(1H,d),3.99(3H,s),
4.40(1H,d),4.85(1H,brs),
6.7−7.6(計9H,m),9.99(1H,
s)。
【0152】(実施例19)実施例13で得た(Z)−
[4,4−ジフルオロ−1−[4−[(2−メトキシイ
ミノプロパノイル)アミノ]ベンゾイル]−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−5
−イリデン]酢酸250mg及び、N−メチルピペラジ
ン0.072mlを用いて、実施例14と同様の実験操
作を行い、236mgの(Z)−2−メトキシイミノ−
4’−[[4,4−ジフルオロ−5−[(4−メチル)
ピペラジノカルボニル]メチレン−2,3,4,5−テ
トラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−1−イル]カ
ルボニル]プロピオンアニリドを得た。
【0153】融点 222−225℃ 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6、TMS内部標
準) δ(ppm):1.94(3H,s),2.20(3
H,s),2.25−2.55(計6H,m),3.1
0(1H,brs),3.50(4H,m),3.99
(3H,s),4.85(1H,brs),6.7−
7.6(計9H,m),9.98(1H,s)。
【0154】(実施例20)実施例13で得た(Z)−
[4,4−ジフルオロ−1−[4−[(2−メトキシイ
ミノプロパノイル)アミノ]ベンゾイル]−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−5
−イリデン]酢酸200mgを10mlのテトラヒドロ
フランに溶解し、氷冷攪拌下に塩化オキザリル0.06
ml及び触媒量のN,N−ジメチルホルムアミドを加
え、徐々に室温に戻した。発泡終了後に反応液を減圧下
に濃縮し、得られた残渣をアセトニトリル10mlに溶
解し、これを、4ーアミノピリジン123mgのアセト
ニトリル溶液に氷冷攪拌下に滴下した。滴下終了後徐々
に室温に戻し、そのまま1時間攪拌した。反応液を飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液にあけ、クロロホルムで抽出
後、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて
乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ−(クロロホルム:メチルアルコ
ール=20:1で溶出)にて分離精製し、エチルエーテ
ルを加えて析出した結晶を瀘取し、減圧下に乾燥を施
し、202mgの(Z)−2−メトキシイミノ−4’−
[[4,4−ジフルオロ−5−[N−(ピリジン−4−
イル)]カルバモイルメチレン−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−1−イル]カル
ボニル]プロピオンアニリド得た。
【0155】融点 >250℃で分解 元素分析値 (C2825542・0.5H2Oとして) C(%) H(%) N(%) F(%) 理論値 61.99 4.83 12.91 7.00 実験値 61.80 4.75 12.72 7.15 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6、TMS内部標
準) δ(ppm):1.94(3H,s),2.3−2.8
(2H,m),3.12(1H,brs),3.99
(3H,s),4.92(1H,brs),6.7−
7.65(計11H,m),8.48(2H,d),
9.99(1H,s),10.74(1H,s)。
【0156】(実施例21)実施例13で得た(Z)−
[4,4−ジフルオロ−1−[4−[(2−メトキシイ
ミノプロパノイル)アミノ]ベンゾイル]−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−5
−イリデン]酢酸200mgを10mlのN,N−ジメ
チルホルムアミドに溶解し、142mgの1,1’−カ
ルボニルビス−1H−イミダゾールを加え、60℃で2
0分間攪拌した後に氷冷攪拌下、2−アミノイミダゾー
ル硫酸塩173mg及び、トリエチルアミン0.37m
lを加え、70℃にて、27時間攪拌した。反応液を濃
縮して得られた残渣に水を加え、クロロホルムで抽出
し、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて
乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:
1で溶出)にて分離精製し、得られた油状物をメチルア
ルコールに溶解し、4N塩酸−酢酸エチル0.1mlに
て結晶化を行い、減圧下に乾燥を施し、53mgの
(Z)−2−メトキシイミノ−4’−[[4,4−ジフ
ルオロ−5−[N−(1H−イミダゾール−2−イ
ル)]カルバモイルメチレン−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−1−イル]カルボ
ニル]プロピオンアニリド塩酸塩を得た。
【0157】融点 >240℃で分解 質量分析値 FAB:523(M++1) 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6、TMS内部標
準) δ(ppm):1.94(3H,s),3.0−3.8
(4H,m),4.00(3H,s),4.87(1
H,brs),6.8−7.6(計11H,m),9.
92(1H,s),12.7−13.6(2H,br
s)。
【0158】(実施例22)実施例13で得た(Z)−
[4,4−ジフルオロ−1−[4−[(2−メトキシイ
ミノプロパノイル)アミノ]ベンゾイル]−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−5
−イリデン]酢酸200mg及び、3−アミノメチルピ
リジン0.053mlを用いて、実施例14と同様の実
験操作を行い、酢酸エチルから再結晶を行って170m
gの2−メトキシイミノ−4’−[(Z)−[4,4−
ジフルオロ−5−[N−(ピリジン−3−イル)メチル
カルバモイル]メチレン−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−1H−1−ベンズアゼピン−1−イル]カルボニ
ル]プロピオンアニリドを得た。
【0159】融点 236−239℃ 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6、TMS内部標
準) δ(ppm):1.94(3H,s),2.38(1
H,brs),2.65(1H,brs),3.08
(1H,brs),3.99(3H,s),4.40
(2H,d),4.88(1H,brs),6.58
(1H,s),6.75(1H,d),7.0−7.7
5(計9H,m),8.47(1H.d),8.55
(1H,s),8.90(1H,t),9.96(1
H,s)。
【0160】(実施例23)実施例13で得た(Z)−
[4,4−ジフルオロ−1−[4−[(2−メトキシイ
ミノプロパノイル)アミノ]ベンゾイル]−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−5
−イリデン]酢酸200mg及び、3−アミノメチルピ
リジン0.054mlを用いて、実施例14と同様の実
験操作を行い、トルエンから再結晶を行って184mg
の2−メトキシイミノ−4’−[(Z)−[4,4−ジ
フルオロ−5−[N−(ピリジン−2−イル)メチルカ
ルバモイル]メチレン−2,3,4,5−テトラヒドロ
−1H−1−ベンズアゼピン−1−イル]カルボニル]
プロピオンアニリドを得た。
【0161】融点 195−196℃ 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6、TMS内部標
準) δ(ppm):1.94(3H,s),2.40(1
H,brs),2.67(1H,brs),3.08
(1H,brs),3.99(3H,s),4.46
(2H,d),4.89(1H,brs),6.59
(1H,s),6.76(1H,d),7.0−7.6
(計9H,m),7.79(1H.dt),8.52
(1H,d),8.97(1H,t),9.96(1
H,s)。
【0162】(実施例24)参考例1で得たメチル
(Z)−[4,4−ジフルオロ−1−[4−[(2−オ
キソブタノイル)アミノ]ベンゾイル]−2,3,4,
5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−5−イ
リデン]アセテート1.7gを34mlのメタノ−ルに
溶解し、O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩373m
gを加え、室温で30時間攪拌した。析出してきた結晶
を瀘取し、トルエンから再結晶を行い、減圧下に乾燥を
施し、1.49gのメチル (Z)−[4,4−ジフル
オロ−1−[4−[(2−メトキシイミノブタノイル)
アミノ]ベンゾイル]−2,3,4,5−テトラヒドロ
−1H−1−ベンズアゼピン−5−イリデン]アセテー
トを得た。
【0163】融点 166−168℃ 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6、TMS内部標
準) δ(ppm):0.99(3H,t),2.4−2.5
5(計4H,m),3.15(1H,brs),3.7
6(3H,s),3.98(3H,s),4.86(1
H,brs),6.7−7.6(計9H,m),10.
01(1H,s)。
【0164】(実施例25)実施例24で得たメチル
(Z)−[4,4−ジフルオロ−1−[4−[(2−メ
トキシイミノブタノイル)アミノ]ベンゾイル]−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン
−5−イリデン]アセテート1.2gを25mlのメチ
ルアルコールに溶解し、7.4mlの1N水酸化ナトリ
ウム水溶液を加え、30分間加熱還流した後氷冷し、1
N塩酸水溶液を7.5ml加えた。メチルアルコールを
留去して析出した結晶を瀘取し、水及びエチルエーテル
にて洗浄した後に、クロロホルム−ヘキサンから再結晶
を行い、減圧下に乾燥を施し、967mgの(Z)−
[4,4−ジフルオロ−1−[4−[(2−メトキシイ
ミノブタノイル)アミノ]ベンゾイル]−2,3,4,
5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−5−イ
リデン]酢酸を得た。本化合物300mg及び、モルホ
リン0.067mlを用いて、実施例14と同様の反応
操作を行い、トルエンから再結晶を行って、270mg
の、(Z)−2−メトキシイミノ−4’−[[4,4−
ジフルオロ−5−(モルホリノ)カルボニルメチレン−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼ
ピン−1−イル]カルボニル]ブチロアニリドを得た。
【0165】融点 235−237℃ 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6、TMS内部標
準) δ(ppm):0.99(3H,t),2.35−2.
55(計4H,m),3.11(1H,brs),3.
45−3.7(計8H,m),3.98(3H,s),
4.86(1H,brs),6.7−7.6(計9H,
m),10.01(1H,s)。
【0166】以下、表1〜3に、実施例1〜25により
得られた化合物の化学構造式を掲記する。
【0167】
【表1】
【0168】
【表2】
【0169】
【表3】
【0170】又、表4〜9に掲記する化合物は、前記製
造法及び実施例に記載の方法とほぼ同様にして、又はそ
れらに当業者に自明の若干の変法を適用して、容易に製
造することができる。
【0171】
【表4】
【0172】
【表5】
【0173】
【表6】
【0174】
【表7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 401/12 223 C07D 401/12 223 403/12 223 403/12 223 487/04 150 487/04 150 498/04 108 498/04 108 513/04 361 513/04 361 (72)発明者 島田 佳明 茨城県つくば市並木4−1−1 420棟404 号 (72)発明者 赤根 裕昭 茨城県つくば市二の宮3−13−1 ルーミ ーにのみや428号 (72)発明者 谷津 雄之 茨城県竜ヶ崎平台2−11−7

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で示されるオキシム誘
    導体又はその製薬学的に許容される塩。 【化1】 (ただし、式中の記号は以下の意味を有する。 R1:低級アルコキシ基で置換されていてもよい低級ア
    ルキル基。 R2:水素原子又は低級アルコキシ基で置換されていて
    もよい低級アルキル基。 A: 一般式(II)又は一般式(III)で示される
    基。 【化2】 (ただし、式中の記号は以下の意味を有する。 環B:置換基を有してもよく、少なくとも1つの窒素原
    子を有し、さらに酸素原子又は硫黄原子を有してもよ
    い、含窒素芳香族5員環。 R3:水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級
    アルキル基で置換されていてもよいアミノ基、又は低級
    アルコキシ基。) 【化3】 (ただし、式中の記号は以下の意味を有する。 R3:水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級
    アルキル基で置換されていてもよいアミノ基、又は低級
    アルコキシ基。 R4、R5:いずれか一方は水素原子、他方は一般式(I
    V)で示される基。 【化4】 (ただし、式中の記号は以下の意味を有する。 D1、D2:同一又は異なって、単結合、低級アルキレン
    基、又は低級アルケニレン基。 m:0又は1。 E:一般式(V)、(VI)、又は(VII)で示され
    る基。 【化5】 【化6】 【化7】 (ただし、これらの式中、窒素原子はオキシド化されて
    いてもよい。又、これらの式中の記号は以下の意味を有
    する。 D3、D4及びD5:同一又は異なって、単結合、低級ア
    ルキレン基、又は低級アルケニレン基。ただし、D3
    びD5は、隣接する基が窒素原子又は酸素原子を介して
    3又はD5に結合する基であるときは、低級アルキレン
    基、又は低級アルケニレン基を意味する。 R7:水素原子又は低級アルキル基。 s及びt:同一又は異なって、1乃至3の整数であり、
    sとtとの和が3乃至5の整数。 u:2乃至7の整数。) p:0又は1乃至3の整数。ただし、pが2又は3であ
    るときは、各Eは同一であっても異なっていてもよい。 R6:水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、
    シクロアルキル基、水酸基、低級アルコキシ基、カルボ
    キシル基、低級アルコキシカルボニル基、シアノ基、置
    換されていてもよいアリール基、置換されていてもよい
    含窒素芳香族5乃至6員複素環基、架橋を有していても
    よく、環窒素原子上の水素原子が低級アルキル基で置換
    されていてもよい含窒素飽和5乃至8員複素環基、又
    は、一般式(VIII)で示される基。 【化8】 (ただし、これらの式中、窒素原子はオキシド化されて
    いてもよい。又、これらの式中の記号は以下の意味を有
    する。 q及びr:同一又は異なって、1乃至3の整数であり、
    qとrとの和が3乃至5の整数。 X:−O−又は−S(O)W−で示される基。 W:0、1又は2。))))。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のオキシム誘導体又はそ
    の製薬学的に許容される塩を含有することを特徴とする
    医薬。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のオキシム誘導体又はそ
    の製薬学的に許容される塩を含有することを特徴とする
    アルギニンバソプレッシンのV1受容体拮抗剤。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のオキシム誘導体又はそ
    の製薬学的に許容される塩を含有することを特徴とする
    糖尿病性腎症の治療剤。
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