JPH09220424A - エアバッグ用ガス発生器 - Google Patents

エアバッグ用ガス発生器

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Publication number
JPH09220424A
JPH09220424A JP8029094A JP2909496A JPH09220424A JP H09220424 A JPH09220424 A JP H09220424A JP 8029094 A JP8029094 A JP 8029094A JP 2909496 A JP2909496 A JP 2909496A JP H09220424 A JPH09220424 A JP H09220424A
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JP
Japan
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filter
long fibers
gas generator
chamber
gas
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Application number
JP8029094A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Omura
紘 尾村
Masayuki Ueda
正之 上田
Shiyuuzou Iyoshi
就三 伊吉
Hiroyuki Fujii
広之 藤井
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 捕集効果に優れ安価にかつ容易に製造するこ
とができるフィルタを備えるガス発生器を提供するこ
と。 【解決手段】 本エアバッグ用ガス発生器は、ハウジン
グと、その内の点火手段収容室と、その外側に画成され
る燃焼室と、その外側に画成されるクーラント・フィル
タ室と、点火手段収容室内に配設される点火手段と、燃
焼室内に配設されるガス発生手段と、クーラント・フィ
ルタ室内に配設される浄化手段とを有するエアバッグ用
ガス発生器において、前記浄化手段は、長繊維の積層体
を圧縮成形し、更に燒結した燒結体からなり、前記長繊
維は、金属箔を切削して作成され、前記燒結体は、50
〜90%の空隙率と、1l/min・cm2の空気流量
時、5〜50mmH2Oの圧損を有することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衝撃から乗員を保
護するエアバッグ用ガス発生器に係り、特にその浄化手
段の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のガス発生器の一例として、図5に
示すものがある。このガス発生器は、ガスの排出口30
を有するハウジング31と、このハウジング31内の中
央部に画成される点火手段収容室32と、この点火手段
収容室32の外側に画成される燃焼室33と、この燃焼
室33の外側に画成されるクーラント・フィルタ室34
と、前記点火手段収容室32内に配設される点火手段、
すなわち点火器35及び伝火薬36と、前記燃焼室33
内に配設され点火手段により点火されてガスを発生する
ガス発生手段、すなわち内部にガス発生剤37を充填す
るキャニスタ38と、前記クーラント・フィルタ室34
内に配設され燃焼室33で発生した燃焼ガスの冷却を果
たすクーラント39、及び燃焼ガスの浄化を果たす浄化
手段、すなわちフィルタ40を有している。
【0003】クーラント・フィルタ室34は、リテーナ
42により上段の室と下段の室に仕切られ、上段の室に
はフィルタ40が、下段の室にはクーラント39がそれ
ぞれ配設されている。
【0004】そして、センサ(図示せず)が衝撃を感知
するとその信号が点火器35に送られ、これにより点火
器35が作動すると伝火薬36に点火する。伝火薬36
の着火により高温・高圧の火炎が生成され、この火炎は
開口41を通りキャニスタ38の壁を破り内部のガス発
生剤37に点火する。これによりガス発生剤37が燃焼
してガスを生成し、このガスはコンバスタカップ43の
噴出口44より噴出し、クーラント39を通過する間に
冷却され、また燃焼残渣が除去され、更にフィルタ40
を通過する間に残りの燃焼残渣が除去され、冷却、浄化
されたガスがガスの排出口30を経てエアバッグ(図示
せず)内に流入するようになっている。これによりエア
バッグが膨張して乗員と硬い構造物の間にクッションを
形成し、衝撃から乗員を保護する。
【0005】図6に、上記従来のガス発生器に備わるフ
ィルタ40を示す。このフィルタ40は、繊維を絡み合
わせてなる繊維体45を2層に重ね、その内側及び外側
を金網46が3層に取巻いてなる。繊維は、セラミック
繊維が用いられている。金網は、繊維体45を保持する
畳織の金網と、その外側の平織の金網からなる。
【0006】セラミック繊維は、Al23、SiO2
どを主体としてなり、一般に直径2〜5ミクロンの短繊
維である。
【0007】フィルタの素材にまたステンレス繊維が使
用される。ステンレス繊維は、線引きにより作られ、線
径が10ミクロン前後の長繊維である。
【0008】フィルタを製作する場合、シート状の繊維
体から短冊状に繊維体を切り取り、それを円筒形の内側
金網と外側金網の間に挟み込み、円筒形フィルタに成形
する。
【0009】また、圧縮成形によりフィルタを製作する
ことが提案されている。特開平1−293112号公報
には2つの環状金網層を合わせそれを圧縮成形して2層
構造としたフィルタが開示され、また特開平2−144
109号公報には屈曲線材を積層し環状に圧縮成形して
なるフィルタが開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】セラミック繊維を絡み
合わせてなるセラミック繊維体は、繊維間の絡みや曲げ
強度が低いため、畳織や平織の金網46を多層に重ねて
バックアップする必要がある。また、セラミック繊維体
を用いたフィルタ40では、その上下にガスシールのた
めの耐熱性ガスケット47を必要とする。
【0011】そのために、部品点数が増加し、また組立
が複雑になるなどの問題がある。
【0012】また、セラミック繊維体を用いたフィルタ
40では、圧損が高くなるなどの問題もある。
【0013】ステンレス繊維を絡み合わせて燒結したス
テンレス繊維体は、強度が高く圧損も低いという利点を
有するが、ステンレス鋼線から目的の形と寸法の繊維に
するまでに工数が多くかかり、製品が高価になるという
欠点がある。それ故、ステンレス繊維体の使用は、透過
面積の小さい用途に限定されてしまう。
【0014】短冊状の繊維体を内外金網間に挟み込んで
円筒形フィルタを製作する場合、所定の強度を得るべく
隙間のない円筒形配置にするために、繊維体の切断及び
金網の円筒成形を正確に行う必要がある。また、金網を
切断する場合、その目が解けないように切断する必要が
ある。更に、金網を円筒形に接合する場合、金網の対向
する端面にスポット溶接を行う必要がある。
【0015】従って、フィルタの製作には、高い精度の
加工と複雑な行程が要求され、また高価な組立機械が必
要であった。
【0016】上記公報に開示されるフィルタは、いずれ
も線径が0.1mm以上あり、微細な粒子を捕集するこ
とに関し、なお問題がある。
【0017】よって、本発明は、上記従来技術の有する
問題点を解消する新規なエアバッグ用ガス発生器を提供
することを目的とする。
【0018】すなわち、本発明は、従来必要とされた補
強金網、耐熱性ガスケットなどを不要とするエアバッグ
用ガス発生器を提供することを目的とする。
【0019】また、本発明は、高い捕集効率と優れた品
質を有しかつ安価に製造できるエアバッグ用ガス発生器
を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明のエアバッグ用ガ
ス発生器は、ガスの排出口を有するハウジングと、該ハ
ウジング内の中央部に画成される点火手段収容室と、該
点火手段収容室の外側に画成される燃焼室と、該燃焼室
の外側に画成されるクーラント・フィルタ室と、前記点
火手段収容室内に配設される点火手段と、前記燃焼室内
に配設され点火手段により点火されてガスを発生するガ
ス発生手段と、前記クーラント・フィルタ室内に配設さ
れ燃焼室で発生した燃焼ガスの浄化を果たす浄化手段と
を有するエアバッグ用ガス発生器において、前記浄化手
段は、長繊維の積層体を圧縮成形し、更に燒結した燒結
体からなり、前記長繊維は、金属箔を切削して作成さ
れ、前記燒結体は、50〜90%の空隙率と、1l/m
in・cm2の空気流量時、5〜50mmH2Oの圧損を
有することを特徴とする。
【0021】そして、前記長繊維の積層体は、長繊維を
円筒体に巻き付けて積層したものからなることができ
る。
【0022】また、前記長繊維の積層体は、長繊維を所
定長に切断して積層したものからなることもできる。
【0023】前記金属箔は10〜100ミクロンの厚さ
を有し、前記長繊維は10〜100ミクロンの厚さと1
0〜100ミクロンの幅を有することが好ましい。
【0024】また、前記金属箔をステンレス鋼から構成
することができる。
【0025】前記浄化手段は、外周に金網を備えること
が好ましい。
【0026】ガス発生器に使用される浄化手段、すなわ
ちフィルタは、以下の性能が要求される。
【0027】a)ガス発生器ハウジング内の高い圧力
(例えば100Kgf/cm2)に耐え得る耐圧性 b)ガス発生器ハウジング内の高い温度(例えば100
0℃)に耐え得る耐熱性 c)燃焼残渣の捕集を良く果たす優れた濾過性とエアバ
ッグの適正な膨張を確保する低圧損性 d)エアバッグ損傷の危険性を回避する高い冷却性 上記a)の性能は、本発明に基づき、圧縮成形した長繊
維の積層体を燒結することで満足される。
【0028】上記b)の性能は、金属の長繊維を使用す
ることで満足される。
【0029】上記c)の性能は、燒結体が所定の空隙率
と所定の圧損を有することで満足される。
【0030】上記d)の性能は、金属の長繊維を使用す
ることと、燒結体が所定の空隙率を有することにより満
足される。
【0031】本発明において、浄化手段は、長繊維の積
層体を圧縮成形し、更に燒結した燒結体からなる。
【0032】長繊維は、金属箔を切削して作成される。
【0033】長繊維を切削により作る場合、金属箔をコ
イル状に巻いたものを使用することができる。これを回
転させつつ切刃を軸方向に送ることにより長繊維を作る
ことができる。切刃を軸方向に最終位置まで送ったら切
刃を半径方向に所定量進めまたそこから最初の位置まで
戻すことができる。
【0034】繊維の厚さは、金属箔の厚さに等しい。ま
た繊維の幅は、回転数と送りの関係により決まる。回転
数が一定のとき繊維の幅は送りに比例し、送りが一定の
とき繊維の幅は回転数に反比例する。例えば、回転数を
一定にして切刃の送りを調節することにより、繊維の幅
を任意に選ぶことができる。
【0035】フィルタの捕集性能に係わる空隙率、圧損
の観点から、繊維径の大きさ、フィルタ層の厚さ、密度
などが決定される。空隙率は、50〜90%、好ましく
は70%以上である。また圧損は、5〜50mmH
2O、好ましくは7〜30mmH2Oである。
【0036】長繊維の積層体は、上記のようにして得ら
れた長繊維を円筒体に巻き付けて積層したものからなる
ことができる。これを圧縮成形し燒結したとき、円筒形
の燒結体が形成される。この燒結体の高さを少なくとも
フィルタの高さの2倍とすることができる。燒結体を輪
切りにすることにより少なくとも2個のフィルタが得ら
れる。これによりフィルタを効率良く作ることができ
る。
【0037】また、長繊維の積層体を長繊維を所定長に
切断して積層したものからつくることができる。これを
圧縮成形し燒結したとき、シート状の燒結体が形成され
る。これを円筒形に成形することによりフィルタが得ら
れる。必要に応じて、多層構造のフィルタとすることが
できる。積層体は、圧縮成形を行う前にニードルパンチ
などにより繊維同士を絡ませておくことが好ましい。前
記と同様に、円筒形に成形した燒結体の高さを少なくと
もフィルタの高さの2倍とすることができる。
【0038】金属箔は、ガス発生器の耐用年数が10〜
15年であることを考え、耐食性に優れたステンレス鋼
から構成することが好ましい。
【0039】フィルタの取扱い易さ、ガス発生器ハウジ
ング内への組込み易さ等を考え、フィルタ外周に少なく
とも1層の金網を巻くことも可能である。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づき説明する。
【0041】図1は、運転席用の本ガス発生器の半断面
図である。このガス発生器1は、ガスの排出口3を有す
るハウジング4と、このハウジング4内の中央部に画成
される点火手段収容室5と、この点火手段収容室5の外
側周囲に画成される燃焼室6と、この燃焼室6の外側周
囲に画成されるクーラント・フィルタ室7と、前記点火
手段収容室5内に配設される点火手段、すなわち点火器
8及び伝火薬9と、前記燃焼室6内に配設され、点火手
段により点火されてガスを発生するガス発生手段、すな
わちガス発生剤10を内部に充填するキャニスタ19
と、前記クーラント・フィルタ室7内に配設され、燃焼
室で発生した燃焼ガスの冷却を果たす冷却手段、すなわ
ちクーラント11と、そして燃焼室で発生した燃焼ガス
の浄化を果たす浄化手段、すなわちフィルタ12とを有
している。
【0042】点火手段収容室5は、互いに螺合21して
いるハウジング部材22とアダプタ23により形成され
ている。燃焼室6は、ハウジング部材胴部20と、その
外側で胴部20を囲むコンバスタカップ14により画成
され、クーラント・フィルタ室7は、このコンバスタカ
ップ14と、その外側でコンバスタカップを囲む外壁部
15により画成されている。クーラント・フィルタ室7
は、更にリテーナ16により上段の室と下段の室に分け
られている。
【0043】ハウジング部材の中空胴部20内に前記伝
火薬9が収容され、この伝火薬9に隣接して点火器8が
アダプタ胴部24内に坦持されている。キャニスタ19
は、環状空間を形成する薄肉のアルミニウム製外殻容器
を有し、環状空間内にディスク状のガス発生剤10を充
填している。ガス発生剤10は、燃料と酸化剤からな
り、粉末のものを所定の配合割合(重量%)で混ぜ、プ
レス成型したものである。クーラント・フィルタ室7の
下段の室に環状のクーラント11が配設されており、こ
のクーラント11は、ステンレス鋼の線材をメリヤス編
(平編)した後、プレス成形してなるものである。
【0044】点火手段収容室5と燃焼室6間には、点火
手段収容室5内で発生した火炎を燃焼室6内に伝えるた
めの開口17がハウジング部材胴部20に配設され、ま
た燃焼室6とクーラント・フィルタ室7間には、燃焼室
6内で発生した燃焼ガスの噴出口18がコンバスタカッ
プ14に円周方向に複数個配設され、更にクーラント・
フィルタ室7とエアバッグ(図示せず)間には、前記排
出口3が円周方向に複数個配設されている。
【0045】クーラント・フィルタ室7の上段の室にフ
ィルタ12が配設されている。このフィルタ12は、金
属箔を切削して長繊維を作成し、この長繊維を円筒体に
巻き付けて円筒形積層体とし、この積層体を圧縮成形
し、更に燒結した燒結体からなっている。
【0046】図2に基づき、更に詳述すると、回転軸2
8にコイル状に巻いた金属箔26を設置する。この金属
箔26は所定厚を有するステンレス鋼からなる。回転軸
28を矢印Aの方向に回転させ、切刃27を軸方向、す
なわち矢印Bの方向に送る。切刃27が金属箔26の端
面に接したところで切刃の当たる端面部分が螺旋状に切
削され、ステンレス鋼の長繊維が連続的に形成される。
この長繊維は所定の径、すなわち金属箔26の厚さに相
当する厚さと、回転数と送りにより決まる幅を有してお
り、しかもカールしており、互いに絡み合って束状にな
っている。
【0047】この束状の繊維は、図示しない円筒体に卷
き取られる。切刃27が軸方向に金属箔26の端まで移
動すると、円筒体上に繊維束の巻付体が1層形成され
る。次に、切刃27を半径方向に所定量進めた後、同様
にして今度は切刃27を矢印Bと反対の方向に送り、形
成される繊維束を前記1層の上に巻き付ける。このよう
な操作を繰り返すことにより、長繊維の円筒形積層体が
得られる。送り回数に応じて積層数を適当に選択するこ
とができる。
【0048】このようにして得られた円筒形積層体を型
に入れ圧力をかけて圧縮成形する。所定の空隙率及び圧
損となるように、圧縮率が決められる。
【0049】圧縮成形された積層体は、加熱炉に入れら
れ燒結温度に加熱され、このようにして繊維同士が結合
した燒結体を得る。
【0050】円筒形燒結体は、適当な大きさに輪切りに
され、リング状のフィルタ12が得られる。
【0051】このように構成された本ガス発生器におい
て、衝撃をセンサ(図示せず)が感知するとその信号が
点火器8に送られて点火器8が作動し、これによって伝
火薬9が着火して高温の火炎を生成する。この火炎は、
開口17を通って燃焼室6内に入りキャニスタ19の壁
を破り内部のガス発生剤10に点火する。これによりガ
ス発生剤10が燃焼(酸化反応)してガスを生成する。
生成ガスは、噴出口18よりクーラント・フィルタ室7
内に入り、クーラント11を通過する間にガスの冷却及
び燃焼残渣の除去が行われ、更にフィルタ12を通過す
る間に残りの燃焼残渣が除去される。冷却・浄化された
燃焼ガスは、ガス排出口3を経てエアバッグ内に流入し
エアバッグを膨張させる。膨張したエアバッグは、乗員
と硬い構造物の間にクッションを形成し衝撃から乗員を
保護する。
【0052】本ガス発生器に備わるフィルタは、金属繊
維から構成されるために、冷却機能も有する。そのため
に、このフィルタをクーラントを兼ねるように構成する
ことができる。
【0053】図3は、クーラント一体型のフィルタ1
2′を示す。このフィルタ12′は、図1に示すフィル
タ12と同じ方法で作られ、ただ円筒形燒結体を輪切り
にする段階でクーラントの長さ分だけ長大に切断されて
いる。これによれば、個別のクーラント、及びリテーナ
を廃止することができる。
【0054】図4は、助手席用の本ガス発生器の半断面
図である。このガス発生器は、ガスの排出口50を有す
る円筒形ハウジング51と、このハウジング51の一側
端部に配設される点火器52及び伝火薬53と、これら
点火手段に一側端部が隣接し他側端部がハウジング端に
位置して並列配置されるディスク状ガス発生剤54と、
そしてこのガス発生剤54を取り囲むようにして配置さ
れる円筒形フィルタ55とを含んでいる。
【0055】フィルタ55は、図1に示すフィルタ12
と同じ方法で作られている。フィルタの長さは、得られ
た円筒形燒結体より所定長切り取ることにより、調整が
可能である。
【0056】フィルタ55をシート状燒結体より形成す
ることもできる。この場合、フィルタ55の大きさに合
致するように切断されたシート状燒結体を円筒形に巻き
対向する端面を接合することにより、フィルタ55を得
ることができる。
【0057】
【発明の効果】本発明は、以上述べた通りに構成されて
いるので、以下に述べる効果を奏する。
【0058】本ガス発生器に備わるフィルタは、繊維同
士が結合した燒結体であるため、従来必要とされる補強
用の金網を廃止することができる。また、耐熱性ガスケ
ットも不要とすることができる。その結果、部品点数が
減少し、また組立が容易になるなどの効果がある。
【0059】本フィルタの繊維は、金属箔を切削して作
られるため、線引きにより繊維を作る場合に比べ、目的
の形と寸法の繊維が容易に得られる。例えば、線径が
0.1mm以下の繊維を容易に得ることができ、それに
より微細な粒子を効率良く捕集することができるフィル
タが実現できる。それと共にフィルタ製品を安価に製造
することが可能となる。
【0060】本フィルタは、金属繊維から構成されるた
め、冷却機能も有する。そのために、従来別個に備わる
クーラント、及びクーラント室を画成するリテーナを廃
止することができる。その結果、部品点数が減少し、ま
た組立も容易になるなどの効果がある。
【0061】本フィルタは、円筒状積層体を圧縮成形す
ることにより、又はシート状積層体を圧縮成形し円筒状
に巻くことにより、容易に得ることができる。そのため
に、フィルタ製造に従来必要とされていた高い精度の加
工と複雑な行程を不要とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】運転席用本ガス発生器の一実施例の半断面図で
ある。
【図2】本発明に従い金属箔より長繊維を得る例を示す
斜視図である。
【図3】本ガス発生器の別の実施例の要部断面図であ
る。
【図4】助手席用本ガス発生器の一実施例の部分断面図
である。
【図5】従来のガス発生器の断面半図である。
【図6】同ガス発生器に備わるフィルタの断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ガス発生器 3 排出口 4 ハウジング 5 点火手段収容室 6 燃焼室 7 クーラント・フィルタ室 8 点火器 9 伝火薬 10 ガス発生剤 11 クーラント 12 フィルタ 26 金属箔 27 切刃

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスの排出口を有するハウジングと、該
    ハウジング内の中央部に画成される点火手段収容室と、
    該点火手段収容室の外側に画成される燃焼室と、該燃焼
    室の外側に画成されるクーラント・フィルタ室と、前記
    点火手段収容室内に配設される点火手段と、前記燃焼室
    内に配設され点火手段により点火されてガスを発生する
    ガス発生手段と、前記クーラント・フィルタ室内に配設
    され燃焼室で発生した燃焼ガスの浄化を果たす浄化手段
    とを有するエアバッグ用ガス発生器において、 前記浄化手段は、長繊維の積層体を圧縮成形し、更に燒
    結した燒結体からなり、 前記長繊維は、金属箔を切削して作成され、 前記燒結体は、50〜90%の空隙率と、1l/min
    ・cm2の空気流量時、5〜50mmH2Oの圧損を有す
    ることを特徴とするエアバッグ用ガス発生器。
  2. 【請求項2】 前記長繊維の積層体は、長繊維を円筒体
    に巻き付けて積層したものからなる請求項1記載のエア
    バッグ用ガス発生器。
  3. 【請求項3】 前記長繊維の積層体は、長繊維を所定長
    に切断して積層したものからなる請求項1記載のエアバ
    ッグ用ガス発生器。
  4. 【請求項4】 前記金属箔は10〜100ミクロンの厚
    さを有し、前記長繊維は10〜100ミクロンの厚さと
    10〜100ミクロンの幅を有する請求項1〜3のいず
    れか1項記載のエアバッグ用ガス発生器。
  5. 【請求項5】 前記金属箔がステンレス鋼からなる請求
    項1〜4のいずれか1項記載のエアバッグ用ガス発生
    器。
  6. 【請求項6】 前記浄化手段は、外周に金網を備える請
    求項1〜5のいずれか1項記載のエアバッグ用ガス発生
    器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001068415A1 (fr) * 2000-03-13 2001-09-20 Nippon Kayaku Kabushiki-Kaisha Générateur de gaz

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