JPH09220219A - 放射線発生装置 - Google Patents

放射線発生装置

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JPH09220219A
JPH09220219A JP8052626A JP5262696A JPH09220219A JP H09220219 A JPH09220219 A JP H09220219A JP 8052626 A JP8052626 A JP 8052626A JP 5262696 A JP5262696 A JP 5262696A JP H09220219 A JPH09220219 A JP H09220219A
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JP
Japan
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transmitter
sound
radiation
movable
irradiation
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JP8052626A
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English (en)
Inventor
Naoki Ueda
尚樹 上田
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】放射線発生装置において、オペレータの不必要
な被曝と移動時の衝突とを防ぐ。 【解決手段】オペレータ11や放射線発生装置のX線管
7、9等に音波発信器22a、22b、22eを取り付け
るとともに、装置の置かれる部屋の複数箇所にマイクロ
ホン等の音の受信器21a〜21hを設置する。発信器
は、所定の周波数の電波を受信すると音を出力する発信
器であって、発信器により反応する周波数が異なる。干
渉判断装置23は、各発信器に対応した周波数の電波を
順次出力し受信器で音を受信するまでに要した時間を計
測し、この時間からそれぞれの発信器の位置を求めて、
その位置が自動的に移動する部分の移動経路内あるいは
放射線の透過経路内にある場合、警告を発したり、装置
の移動や放射線の発生を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線診断装置、放
射線治療装置など、放射線を照射したり何かを自動的に
移動したりする医療用放射線発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より医療用放射線発生装置の1つと
して図6に示すような透視撮影装置がある。この透視撮
影装置は、被検体1を搭載するテーブル2、X線像を観
察するためのモニター4、X線を照射するX線管7、
9、透過X線を検知して増幅するイメージインテンシフ
ァイヤー(以下I.I.と呼ぶ)6、10、X線管7と
I.I.6とを支持している支持機構5、同様にX線管
9とI.I.10とを支持している支持機構8を備えて
いる。テーブル2は、駆動装置3によって被検体の体軸
方向に移動が可能であるとともに、高さ方向を変えるこ
とができる。また支持機構5に支持されたX線管7と
I.I.6とからなる撮影系は、体軸と平行な回転軸の
まわりに回転可能であり、一方支持機構8に支持された
撮影系は、体軸と直交する回転軸のまわりに回転が可能
な構造となっており、支持機構5の撮影系では得られな
い方向から透視像を得ることができる。このようなテー
ブルの駆動および支持機構の駆動は、それぞれ図示しな
い操作装置の操作によって行われる。
【0003】このような透視撮影装置は、主に心臓、頭
部、腹部などの血管の造影検査を目的としたものであ
り、造影検査は、例えば、心臓に疾患のある被検体に対
して、大腿静脈などからカテーテルを挿入し、X線透視
によりその進み具合をX線テレビモニター4で確認しな
がら所定の位置へカテーテルを送り、そこから造影剤を
注入して、血管の形状を検査する。この場合、心臓や頭
部においては、血管の分岐が密集しており、カテーテル
を進める血管を判断しにくく、透視方向を変えて別の角
度で見る必要が頻繁に生じる。また撮影している場所の
視野を広げたり、拡大したりするために検査中にI.
I.を上下することも多い。図示する装置では、X線透
視像を支持機構5による撮影系だけでなく、支持機構8
の撮影系によっても得ることができるようになっている
ので、これら支持機構5、8及びテーブル2を適宜移動
させた後、X線照射して多方向から透視撮影を行い、複
雑な血管網からカテーテルを進めるべき血管を判断する
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような可動部の移
動やX線照射を含むX線透視像の撮影は複数の人間によ
って行うことがある。この場合、撮影装置を操作する人
自身に危険のある操作はその人自身が当然注意を払うも
のと考えられるが、他の人や障害物に関する注意を怠る
ことがあり得る。また、X線管によってX線を照射する
ときには、それによる被曝を防止するために、照射する
領域に光が投光されるが、造影剤を送る装置などの他の
装置に集中していてそれに気が付かないこともあり得
る。そのため、被検体以外の人がX線透過領域にいた場
合、不必要な被曝を受ける恐れがある。さらに、移動す
る部分(可動部)が多くあるので、その移動範囲内に物
が置かれてあったり人がいたりすると衝突する恐れもあ
る。
【0005】そこで、本発明は医療用放射線発生装置の
可動部の移動領域や放射線照射領域に存在する人間や物
体を自動的に検出して装置の動作を止め或いは警報を発
することができる放射線発生装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の放射線発生装置は、放射線を照射する照射手段、可
動部並びに照射手段及び可動部を操作する操作手段を備
えた放射線発生装置において、照射手段の照射窓、可動
部又は操作者に取り付けられた音波発信器と、装置の置
かれる系の複数箇所に固定され、発信器からの音波を受
信する受信器と、発信器で音波を発信してから複数の受
信器で該音波を受信するまでに要した時間から発信器の
位置(前記系内の座標)を求める演算手段と、操作手段
により照射手段或いは可動部を駆動する際に、演算手段
によって求められた発信器の位置が照射手段による放射
線透過経路内或いは可動部の可動範囲にあるか否かを判
断し、放射線透過経路内或いは可動範囲にある場合に、
照射手段或いは可動部の駆動を禁止する信号を発生し、
且つ/又は警告を発する制御手段を備えるものである。
音波発信器は、好適には可動部又は操作者の複数箇所に
設けられ、各発信器によりそれぞれ異なる周波数の電波
を受信することにより音波を発生するものである。
【0007】ここで可動部とは、放射線発生装置自体の
移動部分のみならず装置の置かれる部屋に設置された付
属の装置であって移動する部分も含む。このような可動
部や、照射手段の照射窓、操作者に取り付けられた音波
発信器からの音波を、装置の置かれる系の複数箇所に設
置された受信器で受信することにより、各受信器の位置
とそれらへの到達時間から演算によって、音波発生位置
の3次元座標を求めることができる。このような発信器
から定期的に音波を発生させて、これを受信することに
より、移動中の操作者の位置を常に監視しておくことが
できる。
【0008】一方、制御手段は、操作装置によって照射
手段或いは可動部の駆動指令が出されると、前述の演算
手段で求められた発信器の位置が、照射手段の放射線透
過経路および可動部の可動範囲と干渉するか否かを判断
する。ここで照射手段の放射線透過経路および可動部の
可動範囲についての情報は、装置自体が照射手段或いは
可動部についての位置情報を有している場合には、可動
部等の操作手段からの入力によりその情報を得て、制御
手段における判断に用いることができるが、装置がその
ような位置情報を有していない場合には、可動部或いは
照射手段の照射窓に取り付けられた音波発信器からの音
波によって、演算手段がそれらの位置を演算し求めるこ
とができる。そして例えば操作者に取り付けられた発信
器の位置が、これから可動しようとする可動部と干渉す
ると判断した場合には、操作手段からの駆動指令が出さ
れていても、その駆動を禁止する信号を発生する。或い
は操作者に注意を喚起する警報を出す。
【0009】尚、通常、移動する操作者や可動部は複数
あるので、発信器は複数用意することが好ましく、異な
る周波数の電波を発信することにより、これら複数の発
信器を順次駆動し、それぞれの位置を検出できるように
する。
【0010】このように物や人の位置を検出できるの
で、何かを移動したり、放射線を照射したりする前に、
その移動経路内あるいは放射線透過経路内に物や人が存
在するかどうかを調べ、そうである場合には、移動を禁
止したり警告を発したりすることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の放射線発生装置を図面に示す
実施例を参照して説明する。図1は本発明が適用される
X線透視装置の実施例を示す図で、図6の装置とテーブ
ル2、モニター4、支持機構5、8及びこれら支持機構
5、8に支持される撮影系(X線管7、9とI.I.
6、10)の構成は同様であるので説明を省略する。
【0012】このX線透視装置は、これらの構成に加
え、装置の一部や装置の置かれる部屋内に置かれる人や
物の位置を検出するために、音波を発信する発信器と受
信する受信器との組み合わせが用いられる。音波発信器
は、位置を検出すべき対象、人や物、装置の移動部分や
X線管に取り付けられている。図示する実施例では、発
信器22aがオペレータ11の肩に、22bがX線管の
裏側に、22c(図1では見えない)がI.I.6の裏
側に、22d(図1では見えない)がX線管9の裏側
に、22eがI.I.10の裏側に取り付けられてい
る。これら発信器は、それ自体駆動源及び操作スイッチ
を有し、操作スイッチの操作によって音波を発信するも
のでもよいが、好適には電波を受信すると音を発信する
ものが使用される。これら発信器は、取り付けられた対
象を識別するために、それぞれ異なる周波数の電波に反
応する。即ち、例えば人の肩の位置を検出するために
は、それに取り付けられた発信器22aのみが反応する
周波数の電波を送ることにより、発信器22aのみから
音を発信させる。尚、発信される音自体の周波数は、直
進性のよい範囲であって装置内で発生する雑音と識別可
能な範囲で選択される。
【0013】一方、音の受信器は、受信した音波を電気
振動に変換して電気信号として出力するもので、公知の
マイクロホン等集音機を用いることができ、このような
受信器は、透視撮影装置が置かれる部屋に8個設置され
ている。床の四隅に受信器21a、21b、21c、2
1dが置かれ、天井の四隅には受信器21e、21f、
21g、21hが設置されている。なお、受信器21
c、21gは図1では見えない位置に設置されている。
このように複数の受信器を配置することにより、後述す
る演算によって、これら受信器への音の到達時間(音が
発信されてから特定の受信器で受信されるまでの時間)
に基づき発信器の位置を求めることができる。
【0014】さらに図1の装置は、発信器によって検出
された位置が、可動部であるテーブル2や支持機構5、
8の移動と干渉しないか、或いはX線照射経路内にない
かを判断するための干渉判断装置23が備えられてい
る。この干渉判断装置23は、周波数の異なる電波を順
次出力するとともに、受信器からの信号を受信し、所定
の演算を行い、演算結果に基づき可動部等の操作装置に
制御信号を発生する。
【0015】このため干渉判断装置23は、図2に示す
ように、マイクロプロセッサ(演算手段)を搭載したコ
ントローラ31と、各受信器21a〜21hからの信号
を増幅する増幅器32と、そこからの信号を整流する整
流器33と、整流後の信号が所定の大きさより大きい時
に信号を出力する比較器34と、コントローラ31から
のスタート信号が入力されると時間計測を開始し比較器
からのストップ信号が入力されると時間計測を止めるタ
イマ35と、コントローラ31からのスタート信号が入
力されるとある期間だけ所定の周波数の信号を発信する
周波数可変の発振器36と、発振器35からの信号を増
幅しアンテナから電波を出力させる増幅器37とからな
る。コントローラ31と発振器36とタイマ35はバス
で接続されており、コントローラ31から、発振器の周
波数の設定、タイマの時間の読み取りとリセットを行え
る。尚、増幅器32と整流器33との間にノイズを除去
するための帯域通過フィルタ等を入れてもよい。
【0016】更にこの干渉判断装置23は、図示しない
が、X線透視撮影装置の可動部やX線管の操作装置と接
続されており、操作装置におけるスイッチ操作等を知ら
せる信号を受取るとともに、マイクロプロセッサの行う
演算結果に基づき、装置の可動部やX線管の操作装置に
制御信号を送出する。
【0017】次にこのような構成におけるX線透視撮影
装置の動作について説明する。まず干渉判断装置23
は、所定の発信器、例えば発信器22aから音波を発信
させるために、発信器22aが反応する周波数の電波を
出力する。このような電波は、コントローラ31からの
指令により所定の周波数に設定された発振器36(図
2)の出力を増幅器37で増幅し、干渉判断装置23に
備えられたアンテナから送出される。この電波により発
信器22aが音を発信すると、その音は部屋の隅にある
音の受信器21a〜21hまで伝搬し、そこで電気的な
検出信号に変えられる。各検出信号は干渉判断装置23
へ送られ、干渉判断装置23では電波を出力した後、各
受信器21a〜21hから音の検出信号が返ってくるま
での時間を求める。即ち、図2に回路において、タイマ
35はコントローラ31が発振器36に指令を送るスタ
ート信号によってリセット・スタートされる。一方、各
受信器からの信号は増幅器32で増幅され、整流後、比
較器34により所定の大きさのもののみが発信器22a
からの音であるとして検出され、タイマ35をストップ
するために使用される。これによってノイズによりタイ
マが誤動作するのを防止する。このタイマのリセット・
スタートからストップまでの時間は、各タイマ毎にコン
トローラ31に送られ、発信器22aの位置を算出する
のに使用される。
【0018】発信器22aの位置を算出する方法を図3
及び図4を参照して説明する。図3は、図1に示すX線
透視撮影装置における発信器22と受信器21との配置
を模式的に示したもので、簡単のために発信器22aの
みが記載されており、各受信器は直方体の各頂点に記載
されている。また部屋の空間を、受信器21bの位置を
原点とするxyz直交座標系で表し、xy平面は床に平
行な面、z方向は床からの高さを表わす。
【0019】既に述べたように干渉判断装置23から所
定の周波数の電波が出力されると、これによって発信器
22aからの音が発生し、各受信器21a〜c及び21
fに到達するが、音の到達時間は発信器22aからの距
離の相違によって各受信器毎に異なる到達時間ta、t
b、tc、tfで到達する。この様子を図4に示した。
この到達時間ta、tb、tc、tfは、干渉判断装置
23から電波を出力してから各受信器で音を検出するま
での時間として各タイマで計測される。尚、電波や電気
信号の伝搬速度は音の伝搬速度に比べて十分に速いので
無視できる。
【0020】ここで音の受信器21aと21bとの間の
距離をAB、音の受信器21bと21cとの間の距離を
BC、音の受信器21bと21fとの間の距離をBFと
するとき、発信器22aの位置(xa、ya、za)は
以下の式(1)によって求めることができる。
【数1】
【0021】尚、座標xaを求めるためには、受信器2
1aと21bの対のみならず、21dと21cの対、2
1hと21gの対、21eと21fの対からも同様にx
aを求めることができる。但し、壁などに反射してから
検出された音の影響を無くするために、1番早く音を検
出した受信器を含む対からのデータを演算に用いること
が必要である。このようなデータの対は、例えば到達時
間の2乗の和が最小となるもの、検出された音の振幅が
最大となる組合せなどから選択することが可能である。
座標ya、zaについても同様に最適なデータの対を選
択して演算を行う。
【0022】干渉判断装置23は、発信器22aが反応
する周波数の電波を出力した後、続いて発信器22bが
反応する周波数の電波を出力する。発信器22bについ
ても上述したのと同様にしてその位置を求める。このよ
うにして、干渉判断装置23は順次複数の音波発信器の
位置を把握していき、全ての発信器についてその位置を
求める。干渉判断装置23には、このように発信器の位
置を求めるプログラムが予め組込まれており、このプロ
グラムに従って、電波発信から位置の演算までの処理を
繰り返す。
【0023】複数個の発信器の位置を求めるプログラム
のフローチャートの一例を図5に示す。まず、各タイマ
35の値を0にリセットする(502)。次にn番目の発
信器(スタート時は1番目の発信器22a)に対応する
周波数を発振器36にセットする(503)。そして、ス
タート信号を出力する(504)。そうすると、セットさ
れた周波数の信号が発振器36から出力され、増幅器3
7を経て電波としてアンテナから出力される。また、各
タイマ35で時間計測が開始される。コントローラ31
はn番目の発信器からの音が部屋の隅々まで行き渡るま
で待ってから各タイマを読む(505、506)。この待ち時
間は、例えば図3の直方体の対角線の距離を音波が移動
する時間を最大とする。
【0024】次いで読み込んだタイマの値のうち、X方
向の位置が求まる4つの受信器の組み合わせのうち、最
適な対を選択する(507)。最適な対は、本実施例では
タイマの値を二乗した和が最小となるもの2つとする。
これにより音を発している発信器に最も近い2つの受信
器のタイマの値を用いて式(1)により、正確にX方向
の座標(xa)を求めることができる。Y方向、Z方向
についても同様に最適な受信器の組合せを選択し、それ
らのタイマの値を用いて、Y方向、Z方向の座標を求め
る(509〜512)。以上、(501)から(512)までの工程
をすべての発信器について、即ちnが音の発信器の数と
なるまで繰り返す(513)。
【0025】上記1回のルーチン(501)〜(512)で検
出された位置情報は、一旦にメモリ内に格納し、比較的
短い周期でルーチンを繰り返して、メモリ内を常に更新
する。 尚、図5ではX、Y、Z方向について、シーケ
ンシャルに座標を求めているが、プロセッサの能力によ
り並列処理してもよい。
【0026】次に干渉判断装置23は上述したように求
められた複数の発信器の位置情報に基づき、発信器が取
り付けられた人や物の干渉を判断する。このため、まず
干渉判断装置23は、発信器の位置とそれが取り付けら
れる対象が占有する空間とをプログラムによって対応付
ける。発信器の位置情報は点の情報であるが、実際に干
渉を防止しなければならない人や可動物は点ではなく空
間を占有しているからである。点と占有空間との対応付
けとしては、一つの発信器の周りに立体をかぶせる方法
がある。例えば、図1のように人に発信器22aを付け
た場合には、この発信器22aを取囲む円柱を人の占有
空間とみなすことができる。また複数の発信器の周りに
立体を登録する方法もある。たとえば、図1のX線管6
とI.I.7のそれぞれに発信器を取り付け、これら2
つの発信器位置から馬蹄形の立体を登録し、これを支持
機構5の占有空間とみなす。
【0027】同様に放射線の照射経路や物の移動経路に
ついても空間を対応付ける。例えば、例えば、X線管9
とI.I.10の間の放射線が透過する経路はこれら2
点を結ぶ線分の周りに円柱をかぶせて把握することがで
きる。また、物の移動経路は、移動方向へ向けてその物
の占有空間を広げることで把握できる。例えば、X線管
9とI.I.10の支持機構を図1で言えば右方向に移
動する場合、先の馬蹄形の立体を右方向に広げたものと
して把握できる。
【0028】次に干渉判断装置23は、このように把握
された占有空間と照射経路或いは移動経路との重なりを
チェックする。このような重なりのチェックは、図5で
示す1回のルーチンの終了毎に行うようにしてもよい
が、可動部或いはX線管の操作装置のスイッチが押下さ
れたときに行うことが実際的である。その場合、可動部
の何かを移動しようと操作装置の駆動スイッチを押すか
ロック機構をはずしたとき、あるいは、放射線を出力す
るスイッチを押したとき、操作装置から操作信号が干渉
判断装置23に入力される。干渉判断装置23は、現在
メモリ内にある発信器の位置情報と登録されている立体
の位置(占有空間)とを対応付け、この立体位置と、操
作スイッチの操作によって照射経路或いは移動経路とな
る空間との重なりの有無を調べる。そしてこれら空間が
重なる場合には、スイッチの押下により実行される動作
を禁止する信号を操作装置に出力する。これによってス
イッチの押下にも拘わらず、事前に可動部が人にぶつか
ったり、X線の不必要な被曝を受けたりすることを防止
できる。また禁止信号とともに、或いは禁止信号に代え
て、警告を発信するようにしてもよい。この場合、干渉
診断装置23では何と何が干渉するか把握できているの
で、例えば「X線管に気をつけて下さい」「X線管から
照射されます」等のように、干渉するものを表示か音声
によってオペレータに知らせることもできる。
【0029】尚、以上述べた実施例では、可動部やX線
照射範囲についての位置情報を発信器から得る場合につ
いて述べたが、X線透視撮影装置本体が可動部やX線照
射範囲についての位置情報を有している場合には、その
情報を用いて、装置の置かれる部屋内で動く人や物(発
信器から得た位置情報)との干渉を判断するようにして
もよい。
【0030】以上、本発明をX線透視撮影装置に適応し
た実施例について説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、放射線の照射部や可動部を備えた放射
線発生装置であればいずれにも適用でき、また種々の変
更や付加的な機能を追加することも可能である。例え
ば、発信器として複数の発信器を備える場合、説明した
実施例では、個々の発信器を識別するためにそれぞれが
異なる電波で駆動するものとし、駆動する時間をずらす
ようにしたが、個々の発信器が異なる周波数の音波を発
生するようにすることもできる。但し、この場合には、
受信器側に複数の周波数の音波を処理するための、例え
ば帯域通過フィルタ等を備える必要があり、発信器数が
多くなると装置構成が困難なるので、前者の方法の方が
実用的である。
【0031】また図5のフローに、発信器及び受信器の
故障を自動的にチェックするシーケンスを組込んでもよ
い。例えば、発信器が故障している場合には、発振器3
6から電波が出力された後、いつまで経ってもタイマが
ストップされない。従って、図5のフローの工程(50
6)でタイマの値を読み込んだときに、全てのタイマの
値が工程(505)における待ち時間と同じか、それ以上
である場合には、発信器に故障であると判断し、その旨
の警報を出す。また複数の受信器のいずれかが故障して
いる場合には、その受信器のタイマのみがストップされ
ないことになる。この場合には、工程(506)で各タイ
マの値を読み込んだときに、あるタイマの値が工程(50
5)における待ち時間と同じか、それ以上である場合
に、対応する受信器が故障である旨の警報を出す。この
ような発信器及び受信器の故障を自動的にチェックする
シーケンスは、工程(506)の後に追加してもよいが、
干渉判断装置23の起動時に組込むようにしてもよい。
【0032】更に音波発信器に内蔵される電池の充電機
能を干渉判断装置23に付加することもできる。この場
合、装置の運転を終了するとき、発信器を干渉判断装置
23の上に置くと、位置の確認をやめ、発信器の電池を
充電する。音の発信器を干渉判断装置23の上に置かず
に装置の運転を終了しようとすると、警告を発する。こ
れにより発信器の紛失を防ぐこともできる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の放射線発生装置によれば、可動部の移動領域や放射
線の照射領域に人や物が入るのを事前に防止し、不必要
な被曝と移動時の衝突とを防ぐことができる。これによ
り装置の操作に対するオペレータの過剰な負担を軽減
し、その分だけオペレータは患者にもっと集中できる。
また本発明の放射線発生装置は、従来の装置を変更する
ことなく、構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるX線透視撮影装置の一実施例を示
す全体斜視図
【図2】干渉判断装置内の回路ブロック図
【図3】発信器の位置を求める方法を説明する図
【図4】各受信器からの信号
【図5】各発信器の位置を求めるフローチャート
【図6】従来のX線透視撮影装置を示す全体斜視図
【符号の説明】
1・・・・・・被検体 2・・・・・・テーブル(可動部) 3・・・・・・操作装置 5、8・・・・・・支持機構(可動部) 6、10・・・・・・イメージインテンシファイヤー(I.
I.) 7、9・・・・・・X線管 11・・・・・・オペレータ 21a〜21h・・・・・・受信器 22a〜22e・・・・・・発信器 23・・・・・・干渉判断装置(制御手段) 31・・・・・・コントローラ(演算手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射線を照射する照射手段、可動部並びに
    前記照射手段及び前記可動部を操作する操作手段を備え
    た放射線発生装置において、 前記照射手段の照射部、前記可動部又は操作者に取り付
    けられた音波発信器と、前記装置の置かれる系の複数箇
    所に固定され、前記発信器からの音波を受信する受信器
    と、前記発信器で音波を発信してから前記複数の受信器
    で該音波を受信するまでに要した時間から前記発信器の
    位置を求める演算手段と、前記操作手段により前記照射
    手段或いは前記可動部を駆動する際に、前記演算手段に
    よって求められた発信器の位置が前記照射手段による放
    射線透過経路内或いは前記可動部の可動範囲にあるか否
    かを判断し、前記放射線透過経路内或いは前記可動範囲
    にある場合に、前記照射手段或いは前記可動部の駆動を
    禁止する信号を発生し、且つ/又は警告を発する制御手
    段を備えることを特徴とする放射線発生装置。
  2. 【請求項2】前記音波発信器は、前記可動部又は操作者
    の複数箇所に設けられ、各発信器によりそれぞれ異なる
    周波数の電波を受信することにより音波を発生すること
    を特徴とする請求項1記載の放射線発生装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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