JPH09219903A - パンタグラフのホーン装置 - Google Patents
パンタグラフのホーン装置Info
- Publication number
- JPH09219903A JPH09219903A JP2775396A JP2775396A JPH09219903A JP H09219903 A JPH09219903 A JP H09219903A JP 2775396 A JP2775396 A JP 2775396A JP 2775396 A JP2775396 A JP 2775396A JP H09219903 A JPH09219903 A JP H09219903A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- horn device
- wear
- pantograph
- base material
- resistant reinforcing
- Prior art date
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- Pending
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- Current-Collector Devices For Electrically Propelled Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 パンタグラフの架線への追従性を向上させ、
また、長期間の使用に耐える軽量かつ耐摩耗性にすぐれ
たホーン装置を得ること。 【解決手段】 パンタグラフのホーン装置を、軽合金の
母材３中に繊維状の耐摩耗強化材４を含有させた複合材
料から形成する。母材にはアルミニウム合金を用いるこ
とができ、また、耐摩耗強化材としてはアルミナ繊維を
用いることができる。また、上記ホーン装置の断面形状
は中実でも中空の管状でもよく、また、耐摩耗強化材を
架線と接触する部分のみに部分的に含有させることもで
きる。
また、長期間の使用に耐える軽量かつ耐摩耗性にすぐれ
たホーン装置を得ること。 【解決手段】 パンタグラフのホーン装置を、軽合金の
母材３中に繊維状の耐摩耗強化材４を含有させた複合材
料から形成する。母材にはアルミニウム合金を用いるこ
とができ、また、耐摩耗強化材としてはアルミナ繊維を
用いることができる。また、上記ホーン装置の断面形状
は中実でも中空の管状でもよく、また、耐摩耗強化材を
架線と接触する部分のみに部分的に含有させることもで
きる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は電気車両用のパンタ
グラフのホーン装置に関し、特に本発明は軽量で耐摩耗
性に優れたパンタグラフのホーン装置に関するものであ
る。
グラフのホーン装置に関し、特に本発明は軽量で耐摩耗
性に優れたパンタグラフのホーン装置に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】電気鉄道線路の分岐・合流点等において
横から近づく架線をパンタグラフ上に導くためパンタグ
ラフにはホーン装置が設けられている。図５はホーン装
置の機能を説明するための斜視図である。同図におい
て、１はパンタグラフ、１ａはパンタグラフに取り付け
られたホーン装置、１ｂは集電舟、１ｃはすり板、２は
架線、２ａは横から近づく架線である。
横から近づく架線をパンタグラフ上に導くためパンタグ
ラフにはホーン装置が設けられている。図５はホーン装
置の機能を説明するための斜視図である。同図におい
て、１はパンタグラフ、１ａはパンタグラフに取り付け
られたホーン装置、１ｂは集電舟、１ｃはすり板、２は
架線、２ａは横から近づく架線である。
【０００３】同図に示すように、パンタグラフ１の両側
部には、下方に屈曲したホーン装置１ａが取り付けられ
おり、例えば線路の合流点において、横から近づいてく
る架線２ａはホーン装置１ａにガイドされ、パンタグラ
フ１の集電舟１ｂに取り付けられたすり板１ｃ上に導か
れる。図６、図７は従来のホーン装置を示す図であり、
従来、電気車両用のホーン装置としては、図６に示すよ
うに、鋼管を使用したり、あるいは、図７に示すように
アルミニウムで形成された中実棒を使用している。
部には、下方に屈曲したホーン装置１ａが取り付けられ
おり、例えば線路の合流点において、横から近づいてく
る架線２ａはホーン装置１ａにガイドされ、パンタグラ
フ１の集電舟１ｂに取り付けられたすり板１ｃ上に導か
れる。図６、図７は従来のホーン装置を示す図であり、
従来、電気車両用のホーン装置としては、図６に示すよ
うに、鋼管を使用したり、あるいは、図７に示すように
アルミニウムで形成された中実棒を使用している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の技術は
次のような問題点がある。すなわち、ホーン装置は架線
と接触・摺動するので、ホーン装置とし図６に示すよう
に鋼管を使用した場合、鋼管の表面が摩耗し、短い使用
期間で表面に穴が開き使用不能となる。そこで、鋼管に
代えて中実の鋼材を使用することも考えられるが、ホー
ン装置の重量が重くなり、パンタグラフの動的性能を低
下させるという問題がある。また、図７に示すように、
中実のアルミニウム棒を使用したホーン装置もあるが、
アルミニウムは耐摩耗性が悪く短い使用期間で使用不能
となってしまう。本発明は上記した従来技術の問題点を
解決するためになされたものであり、耐摩耗性にすぐ
れ、かつ、軽量で架線への追従性能の良いパンタグラフ
のホーン装置を提供することを目的とする。
次のような問題点がある。すなわち、ホーン装置は架線
と接触・摺動するので、ホーン装置とし図６に示すよう
に鋼管を使用した場合、鋼管の表面が摩耗し、短い使用
期間で表面に穴が開き使用不能となる。そこで、鋼管に
代えて中実の鋼材を使用することも考えられるが、ホー
ン装置の重量が重くなり、パンタグラフの動的性能を低
下させるという問題がある。また、図７に示すように、
中実のアルミニウム棒を使用したホーン装置もあるが、
アルミニウムは耐摩耗性が悪く短い使用期間で使用不能
となってしまう。本発明は上記した従来技術の問題点を
解決するためになされたものであり、耐摩耗性にすぐ
れ、かつ、軽量で架線への追従性能の良いパンタグラフ
のホーン装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を本発明におい
ては次のように解決する。 （１）パンタグラフのホーン装置を軽金属の母材中に繊
維状の耐摩耗強化材を含有させた複合材料で形成する。 （２）上記（１）において、母材をアルミニウム合金か
ら形成し、耐摩耗強化材としてアルミナ繊維を用いる。 （３）上記（１）（２）において、母材中に耐摩耗強化
材を部分的に含有させる。 （４）上記（１）（２）（３）において、母材の断面形
状を中空とする。
ては次のように解決する。 （１）パンタグラフのホーン装置を軽金属の母材中に繊
維状の耐摩耗強化材を含有させた複合材料で形成する。 （２）上記（１）において、母材をアルミニウム合金か
ら形成し、耐摩耗強化材としてアルミナ繊維を用いる。 （３）上記（１）（２）において、母材中に耐摩耗強化
材を部分的に含有させる。 （４）上記（１）（２）（３）において、母材の断面形
状を中空とする。
【０００６】本発明の請求項１，２の発明は、上記
（１）（２）のように形成したので、軽量でかつ耐摩耗
性にすぐれ、架線への追従性能の良いパンタグラフのホ
ーン装置を得ることができる。本発明の請求項３の発明
は、上記（３）のように構成したので、架線と接触する
部分を強化しながら、耐摩耗強化材の使用量を節約する
ことができる。本発明の請求項４の発明は、母材として
軽金属を使用し、かつ、断面を中空としたのでホーン装
置を極めて軽量化することができる。また、母材に耐摩
耗強化材を含有させているので、断面が中空であるにも
かかわらず、表面に穴があきにくくすることができる。
（１）（２）のように形成したので、軽量でかつ耐摩耗
性にすぐれ、架線への追従性能の良いパンタグラフのホ
ーン装置を得ることができる。本発明の請求項３の発明
は、上記（３）のように構成したので、架線と接触する
部分を強化しながら、耐摩耗強化材の使用量を節約する
ことができる。本発明の請求項４の発明は、母材として
軽金属を使用し、かつ、断面を中空としたのでホーン装
置を極めて軽量化することができる。また、母材に耐摩
耗強化材を含有させているので、断面が中空であるにも
かかわらず、表面に穴があきにくくすることができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図１〜図
４により説明する。図１は本発明の第１の実施例のホー
ン装置の斜視図、図２は図１におけるＡ−Ａ線矢視方向
断面図である。図１、図２において、３は母材、４は繊
維状の耐摩耗強化材であり、母材３中に繊維状の耐摩耗
強化材４を含有させている。本実施例のホーン装置の母
材３は、例えばアルミニウム合金であり、また、耐摩耗
強化材４は例えばアルミナ繊維である。本実施例におい
ては、上記のように母材３としてアルミニウム合金等の
軽金属を使用し、母材３中にアルミナ繊維等の耐摩耗強
化材４を含有させているので、軽量で、耐摩耗性にすぐ
れたホーン装置を得ることができる。
４により説明する。図１は本発明の第１の実施例のホー
ン装置の斜視図、図２は図１におけるＡ−Ａ線矢視方向
断面図である。図１、図２において、３は母材、４は繊
維状の耐摩耗強化材であり、母材３中に繊維状の耐摩耗
強化材４を含有させている。本実施例のホーン装置の母
材３は、例えばアルミニウム合金であり、また、耐摩耗
強化材４は例えばアルミナ繊維である。本実施例におい
ては、上記のように母材３としてアルミニウム合金等の
軽金属を使用し、母材３中にアルミナ繊維等の耐摩耗強
化材４を含有させているので、軽量で、耐摩耗性にすぐ
れたホーン装置を得ることができる。
【０００８】図３は本発明の第２の実施例を示す斜視図
であり、図３において、５は母材、６は繊維状の耐摩耗
強化材である。本実施例においては、同図に示すよう
に、繊維状の耐摩耗強化材６が、母材５の中にあって、
横から近づく架線２ａが摺接する側のみに含有させてあ
る。また、母材５は第１の実施例と同様、例えばアルミ
ニウム合金であり、繊維状の耐摩耗強化材６は、例えば
アルミナ繊維である。
であり、図３において、５は母材、６は繊維状の耐摩耗
強化材である。本実施例においては、同図に示すよう
に、繊維状の耐摩耗強化材６が、母材５の中にあって、
横から近づく架線２ａが摺接する側のみに含有させてあ
る。また、母材５は第１の実施例と同様、例えばアルミ
ニウム合金であり、繊維状の耐摩耗強化材６は、例えば
アルミナ繊維である。
【０００９】図４は本発明の第３の実施例を示す図であ
り、図４において、７は母材、８は繊維状の耐摩耗強化
材である。本実施例においては、中空に形成された母材
７中に耐摩耗強化材を含有させている。また、母材７は
第１，２の実施例と同様、例えばアルミニウム合金であ
り、繊維状の耐摩耗強化材８は、例えばアルミナ繊維で
ある。本実施例においては、上記のように中空に形成さ
れているので、極めて軽量である。
り、図４において、７は母材、８は繊維状の耐摩耗強化
材である。本実施例においては、中空に形成された母材
７中に耐摩耗強化材を含有させている。また、母材７は
第１，２の実施例と同様、例えばアルミニウム合金であ
り、繊維状の耐摩耗強化材８は、例えばアルミナ繊維で
ある。本実施例においては、上記のように中空に形成さ
れているので、極めて軽量である。
【００１０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、ホーン装置を、アルミニウム等の軽金属の母材中に
繊維状の耐摩耗強化材を含有させた複合材で形成したの
で、ホーン装置の軽量化を図ることができ架線への追従
性能を向上させることができると共に、耐摩耗性を向上
させることができる。また、上記耐摩耗強化材を母材中
に部分的に含有させることにより、耐摩耗強化材の使用
量を節約することができ、さらに、ホーン装置の断面形
状を中空とすることにより、一層ホーン装置の軽量化を
図ることができる。このため、実用上極めて有用性の高
いパンタグラフのホーン装置を得ることができる。
は、ホーン装置を、アルミニウム等の軽金属の母材中に
繊維状の耐摩耗強化材を含有させた複合材で形成したの
で、ホーン装置の軽量化を図ることができ架線への追従
性能を向上させることができると共に、耐摩耗性を向上
させることができる。また、上記耐摩耗強化材を母材中
に部分的に含有させることにより、耐摩耗強化材の使用
量を節約することができ、さらに、ホーン装置の断面形
状を中空とすることにより、一層ホーン装置の軽量化を
図ることができる。このため、実用上極めて有用性の高
いパンタグラフのホーン装置を得ることができる。
【図１】本発明の第１の実施例を示す斜視図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線矢視方向断面図である。
【図３】本発明の第２の実施例を示す斜視図である。
【図４】本発明の第３の実施例を示す斜視図である。
【図５】パンタグラフのホーン装置の機能を説明する図
である。
である。
【図６】従来例を示す斜視図である。
【図７】他の従来例を示す斜視図である。
１ パンタグラフ １ａ ホーン １ｂ 集電舟 １ｃ すり板 ２ 架線 ２ａ 横から近づく架線 ３，５，７ 母材 ４，６，８ 繊維状の耐摩耗強化材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤壁 毅彦 神奈川県大和市上草柳338番地１ 東洋電 機製造株式会社技術研究所内 (72)発明者 松山 晋作 神奈川県大和市上草柳338番地１ 東洋電 機製造株式会社技術研究所内
Claims (4)
- 【請求項１】 軽金属の母材中に繊維状の耐摩耗強化材
を含有させた複合材料を用いたことを特徴とするパンタ
グラフのホーン装置。 - 【請求項２】 母材をアルミニウム合金から形成し、耐
摩耗強化材としてアルミナ繊維を用いたことを特徴とす
る請求項１のパンタグラフのホーン装置。 - 【請求項３】 母材中に耐摩耗強化材を部分的に含有さ
せたことを特徴とする請求項１または請求項２のパンタ
グラフのホーン装置。 - 【請求項４】 母材の断面形状を中空としたことを特徴
とする請求項１，２または請求項３のパンタグラフのホ
ーン装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2775396A JPH09219903A (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | パンタグラフのホーン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2775396A JPH09219903A (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | パンタグラフのホーン装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09219903A true JPH09219903A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=12229789
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2775396A Pending JPH09219903A (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | パンタグラフのホーン装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09219903A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102991357A (zh) * | 2011-06-14 | 2013-03-27 | 阿尔斯通运输股份有限公司 | 用于车辆的能量再充装置 |
-
1996
- 1996-02-15 JP JP2775396A patent/JPH09219903A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102991357A (zh) * | 2011-06-14 | 2013-03-27 | 阿尔斯通运输股份有限公司 | 用于车辆的能量再充装置 |
| CN102991357B (zh) * | 2011-06-14 | 2016-06-29 | 阿尔斯通运输科技简易股份公司 | 用于车辆的能量再充装置 |
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