JPH09219703A - インターフェース装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な操作でネットワークバスに接続されたＡ
Ｖ機器同士のデータ転送を可能にする。 【解決手段】チャンネル選局回路６が設定したチャンネ
ル番号はモード切換回路５を介してスイッチ10に供給さ
れる。ネットワークバス２へのデータ送信時には送信パ
ケット識別番号設定回路３によってチャンネル番号が送
信パケット識別番号に変換され、データ受信時には受信
パケット識別番号設定回路４によってチャンネル番号が
受信パケット識別番号に変換される。送信パケット識別
番号は送信パケットに付加されてネットワークバス２に
出力される。受信側では、伝送されているパケットのう
ち受信パケット識別番号で示されるパケットのみを受信
する。ユーザがチャンネル番号を指定するだけの簡単な
操作で、ネットワークに接続されている複数の機器同士
のデータ転送が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、民生用のオーディ
オ機器及びビデオ機器等に好適なインターフェース装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、音声及び映像を統合的に扱い、ユ
ーザの要求によって各種の情報サービスを画像によって
も提供することができるマルチメディアサービスが普及
しようとしている。マルチメディアの発展の要因として
ネットワークシステムの構築が考えられる。パーソナル
コンピュータにおいては、種々のネットワーク環境が開
発されている。

【０００３】一般家庭においては、オーディオ機器及び
ビデオ機器（以下、ＡＶ機器という）によってマルチメ
ディアサービスを実現することができる。例えば、次世
代のテレビジョン受信機として、ＣＰＵ及びその制御ソ
フトウェアを有するインタラクティブテレビジョン受信
機も開発されている。

【０００４】しかしながら、これらのＡＶ機器は、ネー
トワークに対応しておらず、ネットワークバスに接続す
る構成にはなっていない。一方、マルチメディア用途に
適した低コストの周辺インターフェースとしてＩＥＥＥ
（The Institute of Electrical and Electronics Engi
neers, Inc.）１３９４が普及しようとしている。ＩＥ
ＥＥ１３９４は、複数のチャンネルの多重転送が可能で
あると共に、映像及び音声データ等を一定時間以内で転
送することを保証するアイソクロノス（isochronous ）
転送機能を有している。

【０００５】ＡＶ機器同士をこのＩＥＥＥ１３９４規格
のネットワークバスを介して接続することができる。し
かし、上述したように、ＡＶ機器はネットワークに対応
しておらず、１対１の接続の場合には特には問題はない
が、複数台のＡＶ機器を接続する場合には、データの転
送元及び転送先の指定等の極めて煩雑な操作をユーザが
行わなければならない。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】このように、従来、Ａ
Ｖ機器については、ネットワークバスを介したデータ転
送を容易に行うためのユーザインターフェースは存在し
ておらず、ユーザはＡＶ機器をネットワーク接続した場
合には、極めて煩雑な操作を行わなければならず、操作
ミスが頻発する可能性があるという問題点があった。

【０００７】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、ネットワークバスを介したデータ転送を容
易に行うことができるインターフェース装置を提供する
ことを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明に係るインターフ
ェース装置は、機器本体とネットワークバスとを接続す
るインターフェース手段と、前記ネットワークバスに送
出するパケットデータのパケット毎に送信パケット識別
番号を設定する送信パケット識別番号設定手段と、前記
ネットワークバスを介して転送されているパケットデー
タのうち受信するパケットを選択するための受信パケッ
ト識別番号を設定する受信パケット識別番号設定手段
と、ユーザ操作に基づいて、前記送信パケット識別番号
及び受信番号識別番号を設定するための設定情報を発生
する設定手段と、前記機器本体における処理モードに基
づいて、前記設定情報を前記送信パケット識別番号設定
手段、前記受信パケット識別番号設定手段又は前記機器
本体の処理回路に供給するモード決定手段とを具備した
ものである。

【０００９】本発明において、ユーザは設定手段によっ
て設定情報を発生させる。この設定情報は、モード決定
手段によって、送信パケット識別番号設定手段、受信パ
ケット識別番号設定手段又は機器本体の処理回路に供給
される。例えば、設定情報が送信パケット識別番号設定
手段に供給された場合には、設定情報に基づく送信パケ
ット識別番号が設定され、機器本体からのパケットデー
タに送信パケット識別番号が付加されてネットワーク上
に転送される。また、例えば、設定情報が受信パケット
識別番号設定手段に供給された場合には、設定情報に基
づく受信パケット識別番号が設定され、ネットワークを
介して転送されたパケットデータのうち受信パケット識
別番号に対応したパケットのパケットデータが受信され
て機器本体に供給される。こうして、ユーザが設定情報
を発生させるだけで、ネットワークに接続された機器同
士のデータ転送が行われる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図１は本発明に係る
インターフェース装置の一実施の形態を示すブロック図
である。

【００１１】本実施の形態においては、ネットワークバ
ス上を所定のパケット単位で伝送されるデータに対し
て、パケット毎に一意の番号であるパケット識別番号を
付すようになっている。そして、例えば、パケット識別
番号として、テレビジョン放送の１乃至６２のチャンネ
ル番号を割当てるようになっている。

【００１２】インターフェース装置１は例えば図示しな
いＡＶ機器に組込まれており、インターフェース回路12
においてネットワークバス２に接続されている。インタ
ーフェース回路12はＡＶ機器内の図示しない処理回路に
接続されており、この処理回路との間でオーディオデー
タ及びビデオデータ（以下、ＡＶデータという）等のデ
ータの送受を行うようになっている。インターフェース
回路12はＡＶ機器内の処理回路からのＡＶデータをネッ
トワークバス２上に転送すると共に、ネットワークバス
２上を流れているデータを取り込んで処理回路に供給す
ることができるようになっている。

【００１３】チャンネル選局回路６は、チャンネル番号
を設定するものであり、例えば、ＡＶ機器のリモコン装
置を利用することができる。チャンネル選局回路６は、
ユーザ操作に基づいて、ＡＶ機器内のチューナが受信す
る放送信号のチャンネルを示すチャンネル番号を設定す
ると共に、パケット識別番号を設定するためのチャンネ
ル番号を指定することができるようになっている。チャ
ンネル選局回路６が設定したチャンネル番号はモード切
換回路５に与えられる。

【００１４】モード設定回路７は、各種モードを設定す
る。例えば、モード設定回路７は、ユーザ操作に基づい
て、記録モード、再生モード、受信モード又は表示モー
ド等の各種モードを設定する。モード設定回路７が設定
したモードの情報はモード切換回路５に与えられる。モ
ード切換回路５は、設定されたモードに基づいて、設定
されたチャンネル番号が受信チャンネルを示すものであ
る場合には、チャンネル番号をＡＶ機器内のチューナに
出力し、パケット識別番号を示すものである場合には、
設定されたチャンネル番号をスイッチ10に出力するよう
になっている。

【００１５】スイッチ10は、ＡＶ機器がデータを送信す
る場合には端子ａを選択してチャンネル番号を送信パケ
ット識別番号設定回路３に与え、データを受信する場合
には端子ｂを選択してチャンネル番号を受信パケット識
別番号設定回路４に与える。なお、ネットワークバス２
を介して接続する機器としてＶＣＲを想定した場合に
は、送信時と受信時とで切換えを行うスイッチ10として
は、ＶＣＲの再生又は録画の切換手段を用いればよい。

【００１６】送信パケット識別番号設定回路３は、入力
されたチャンネル番号を、送信するパケットのパケット
識別番号（送信パケット識別番号）として設定する。受
信パケット識別番号設定回路４は、入力されたチャンネ
ル番号を、ネットワークバス２上を伝送されてくるパケ
ットのうち受信すべきパケットを示すパケット識別番号
（受信パケット識別番号）として設定するようになって
いる。

【００１７】送信パケット識別番号設定回路４及び受信
パケット識別番号設定回路３からのパケット識別番号は
インターフェース回路12に供給される。インターフェー
ス回路12は、パケットを生成すると共に、パケットの送
信受信プロトコル及びネットワークバス２に対する制御
等を行う。即ち、インターフェース回路12は、送信パケ
ット識別番号を送出するデータのパケットに付加してネ
ットワークバス２に出力する。また、インターフェース
回路12は、受信パケット識別番号と一致するパケット識
別番号を有するパケットをネットワークバス２から取り
込んで、ＡＶ機器内の処理回路に供給するようになって
いる。

【００１８】更に、インターフェース回路12は、ネット
ワークバス２の規格に基づくプロトコルによって、送信
パケット識別番号設定回路３からの送信パケット識別番
号がネットワークバス２上に接続されている他の機器の
送信パケットに割当てられている送信パケット識別番号
と一致しているか否か、即ち、送信パケット識別番号が
重複するか否かをサーチする。また、同様に、インター
フェース回路12は、送信又は受信パケット識別番号設定
回路３，４からの送信パケット識別番号又は受信パケッ
ト識別番号とネットワークバス２上に接続されている他
の機器の受信パケット又は送信パケットに割当てられて
いる受信パケット識別番号又は送信パケット識別信号と
が一致しているか否か、即ち、１台の送信側の機器と少
なくとも１台以上の受信側の機器とが確定しているか否
かをサーチする。インターフェース回路12からのサーチ
結果はデコーダ11に供給される。

【００１９】デコーダ11はインターフェース回路12から
のサーチ結果をデコードして警告表示部８及び接続確定
表示部９に出力する。警告表示部８は、例えばＬＥＤ
（light-emitting diode）によって構成されており、サ
ーチ結果によって送信パケット識別番号が重複している
ことが示された場合には、ユーザに警告するための警告
表示を表示するようになっている。接続確定表示部９
は、例えばＬＥＤによって構成されており、サーチ結果
によって１つの送信側と１つ以上の受信側とが存在し接
続が確定したことが示された場合には、ユーザに接続が
確定したことを示す接続確定表示を表示するようになっ
ている。

【００２０】次に、このように構成された実施の形態の
動作について図２及び図３を参照して説明する。図２は
ネットワーク接続を説明するための説明図であり、図３
は動作を示すフローチャートである。

【００２１】ネットワーク上に５台のＶＣＲ（ビデオカ
セットレコーダ）及び１台のテレビジョン受信機を接続
した場合の動作を説明する。図２はこの場合のトポロジ
を示している。

【００２２】図２に示すように、５台のＶＣＲ15ａ乃至
15ｅ及び１台のＴＶ（テレビジョン受信機）15ｆはネッ
トワークバス２を介してディージィーチェイン状に接続
されている。ＶＣＲ15ａ乃至15ｅ及びＴＦ15ｆには図１
に示すインターフェース装置が組込まれている。いま、
ＶＣＲ15ａを再生モードで動作させ、ＶＣＲ15ａからの
再生データを２台のＶＣＲ15ｃ，15ｄによってダビング
記録するものとする。また、ＶＣＲ15ｅの再生データを
ＶＣＲ15ｂによって記録すると共に、ＴＶ15ｆによって
視聴するものとする。

【００２３】また、この場合において、ＶＣＲ15ａの再
生データのパケットにはチャンネル番号６２をパケット
識別番号として設定し、ＶＣＲ15ｅの再生データのパケ
ットにはチャンネル番号３をパケット識別番号として設
定するものとする。即ち、図３のステップＳ1 におい
て、ＶＣＲ15ａ，15ｃ，15ｄのチャンネル選局回路６は
チャンネル番号６２を設定し、ＶＣＲ15ｅ，15ｂ及びＴ
Ｖ15ｆのチャンネル選局回路６はチャンネル番号３を設
定する。

【００２４】次のステップＳ2 ではモード設定回路７が
設定したモードが判断される。即ち、モード設定回路７
が受信を選択した場合には、チャンネル選局回路６から
のチャンネル番号はモード切換回路５を介して図示しな
いチューナに供給される。これにより、ステップＳ3 に
おいて、ユーザ操作に基づくチャンネルがチューナで選
局されて受信される。一方、ネットワークバス２を介し
た送信又は受信モードが指定された場合には、モード切
換回路５からのチャンネル番号はパケット識別番号設定
用としてモード切換回路５からスイッチ10に供給され
る。

【００２５】スイッチ10はＡＶデータを送信する場合に
は端子ａを選択し、ＡＶデータを受信する場合には端子
ｂを選択する。先ず、ＶＣＲ15ａからの再生データをＶ
ＣＲ15ｃ，15ｄによってダビング記録する場合について
説明する。

【００２６】再生側のＶＣＲ15ｃにおいては、スイッチ
10は端子ａを選択する。これにより、チャンネル番号は
スイッチ10から送信パケット識別番号設定回路３に供給
される。これにより、再生側のＶＣＲ15ａにおいては、
チャンネル番号６２が送信パケットの送信パケット識別
番号に変換されてインターフェース回路12に供給され
る。

【００２７】一方、記録側のＶＣＲ15ｃ，15ｄにおいて
は、スイッチ10は端子ｂを選択する。これにより、チャ
ンネル番号はスイッチ10から受信パケット識別番号設定
回路４に供給される。受信パケット識別番号設定回路４
は、受信するパケットデータの受信パケット識別番号と
してチャンネル番号６２を設定する。

【００２８】再生側のＶＣＲ15ａのインターフェース回
路12は、ステップＳ4 からステップＳ5 に処理を移行し
て、ネットワークバス２に依存するプロトコルでサーチ
を行って、自機で設定しようとする送信パケット識別番
号がネットワークバス２上に接続されている他機の送信
パケットに既に設定されているか否かを検出する。

【００２９】インターフェース回路12のサーチ結果はデ
コーダ11に与えられてデコードされる。既に、同一の送
信パケット識別番号が用いられている場合には、警告表
示部８は、デコード結果に基づいて、送信パケット識別
番号が重複することを示す警告表示を表示する（ステッ
プＳ6 ）。

【００３０】送信パケット識別番号が重複していない場
合には、ＶＣＲ15ａのインターフェース回路12は、次の
ステップＳ7 においてネットワークバス２に依存するプ
ロトコルでサーチを行って、受信パケットの識別番号と
してチャンネル番号６２が設定された機器が存在するか
否かを判断する。同様に、ＶＣＲ15ｃ，15ｄのインター
フェース回路12は、ステップＳ5 において、自機で設定
した受信パケット識別番号と同一の送信パケット識別番
号が設定された機器が存在するか否かを検出する。

【００３１】この場合には、ＶＣＲ15ａの送信パケット
には送信パケット識別番号としてチャンネル番号６２が
設定されており、ＶＣＲ15ｃ，15ｄでは受信パケット識
別番号としてチャンネル番号６２が設定されているの
で、デコーダ11からのデコード結果に基づいて、これら
の機器の接続確定表示部９には、接続が確定したことを
示す接続確定表示が表示される（ステップＳ9 ）。

【００３２】ＶＣＲ15ａは次のステップＳ10において送
信を開始し、ＶＣＲ15ｃ，15ｄはステップＳ10において
受信を開始する。即ち、ＶＣＲ15ａのインターフェース
回路12は再生データをパケット化すると共に、チャンネ
ル番号６２に対応したパケット識別番号を付加してネッ
トワークバス２に転送する。ＶＣＲ15ｃ，15ｄのインタ
ーフェース回路12は、ネットワークバス２を介して転送
されているパケットデータのうちチャンネル番号６２に
対応するパケット識別番号を有するパケットを選択して
取り込み、デパケット化して図示しない内部の処理回路
に出力して記録させる。

【００３３】こうして、ＶＣＲ15ａからの再生データを
２台のＶＣＲ15ｃ，15ｄによってダビング記録すること
ができる。

【００３４】一方、ＶＣＲ15ｂ，15ｅ及びＴＶ15ｆのチ
ャンネル選局回路６はチャンネル番号３を設定する。こ
のチャンネル番号はモード切換回路５を介してスイッチ
10に供給される。ＶＣＲ15ｅのスイッチ10はチャンネル
番号を送信パケット識別番号設定回路３に与え、ＶＣＲ
15ｂ及びＴＶ15ｆのスイッチ10はチャンネル番号を受信
パケット識別番号設定回路４に与える。

【００３５】ＶＣＲ15ｅは、送信パケット識別番号設定
回路３によってチャンネル番号３が送信パケット識別信
号に変換されてインターフェース回路12に供給され、Ｖ
ＣＲ15ｂ及びＴＶ15ｆは、受信パケット識別番号設定回
路４によってチャンネル番号３が受信パケット識別番号
に変換されてインターフェース回路12に供給される。

【００３６】ＶＣＲ15ｅのインターフェース回路12は、
ステップＳ5 において、送信パケット識別信号としてチ
ャンネル番号３が設定されたパケットが存在しないこと
を検出する。ＶＣＲ15ｅ，15ｂ及びＴＶ15ｆのインター
フェース回路12は、ステップＳ7 において対応するパケ
ット識別番号が設定されているか否かを検出する。この
場合には、ＶＣＲ15ｅにはチャンネル番号３に対応した
送信パケット識別番号が設定されており、ＶＣＲ15ｂ及
びＴＶ15ｆにはチャンネル番号３に対応した受信パケッ
ト識別番号が設定されている。従って、これらの機器は
デコーダ11のデコード結果に基づいて、接続確定表示部
９に接続確定表示を表示する。

【００３７】ＶＣＲ15ｅの再生データはインターフェー
ス回路12においてパケット化されて送信パケット識別番
号が付加された後、ネットワークバス２上に転送され
る。ＶＣＲ15ａからの再生データもネットワークバス２
上を転送されているものとすると、ネットワークバス２
上には、チャンネル番号６２に対応した送信パケット識
別信号を有するパケットとチャンネル番号３に対応した
送信パケット識別信号を有するパケットとの２種類のパ
ケットが伝送されていることになる。

【００３８】ＶＣＲ15ｂ及びＴＶ15ｆはネットワークバ
ス２上を転送されているこれらのデータのうちチャンネ
ル番号３に対応した送信パケット識別番号を有するパケ
ットのみを受信する。受信パケットはインターフェース
回路12においてデパケット化されて内部の処理回路に供
給される。即ち、ＶＣＲ15ｂは受信データを記録し、Ｔ
Ｖ15ｆは受信データに基づく画像表示を行う。

【００３９】こうして、ＶＣＲ15ｅからの再生データを
ＶＣＲ15ｂにおいて記録すると共に、ＴＶ15ｆにおいて
表示することができる。

【００４０】このように、本実施の形態においては、ネ
ットワークバスを介して転送するパケットデータにパケ
ット識別番号を設定する。送信側機器と受信側機器とで
同一のパケット識別番号を設定することにより、ネット
ワークバスに複数の機器を接続した場合でも、データは
確実に転送される。パケット識別番号としてチャンネル
番号を設定するだけの簡単なユーザ操作で、データを確
実にネットワークバスを介して転送することができる。
例えば、リモコンによるチャンネル操作と同様の簡単な
操作によって、ネットワークに接続された複数のＶＣＲ
のうちの所望のＶＣＲによるダビング等が可能である。

【００４１】なお、図３においては、先ずチャンネル番
号を設定しているが、先にモードを指定した後チャンネ
ル番号を設定する方法を採用してもよい。

【００４２】図４は本発明の他の実施の形態を示すブロ
ック図である。図４において図１と同一の構成要素には
同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態は、ネ
ットワークバスとしてＩＥＥＥ１３９４ハイパフォーマ
ンスシリアルバスを採用した例を示している。本実施の
形態は、送信パケット識別番号設定回路、受信パケット
識別番号設定回路及びインターフェース回路の構成のみ
が図１の実施の形態と異なり、他の部分は図示及び説明
を省略する。

【００４３】送信パケット識別番号設定回路21及び受信
パケット識別番号設定回路22にはチャンネル番号が与え
られる。送信パケット識別番号設定回路21はデコーダ23
を有しており、デコーダ23は、入力されたチャンネル番
号をＩＥＥＥ１３９４シリアルバスであるネットワーク
バス31に対応した送信パケット識別番号にデコードして
インターフェース回路30に出力する。受信パケット識別
番号設定回路22はデコーダ24を有しており、デコーダ24
は、入力されたチャンネル番号をネットワークバス31に
対応した受信パケット識別番号にデコードしてインター
フェース回路30に出力する。

【００４４】インターフェース回路30はコマンド生成・
解読部25、トランザクション層処理部26、リンク層処理
部27、物理層処理部28及び制御部29によって構成されて
いる。コマンド生成・解読部25は、送信パケット識別番
号及び受信パケット識別番号等の情報をネットワークバ
ス31に接続された機器との間で送受するためのコマンド
を生成すると共に、転送されたコマンドを解読する。コ
マンド生成・解読部25の出力はトランザクション層処理
部26及びリンク層処理部27に与えられる。

【００４５】トランザクション層処理部26は、ネットワ
ークバス31の通信プロトコルに基づいてデータの送受を
行うための一連の処理を行う。トランザクション層処理
部26の出力はリンク層処理部27に供給される。リンク層
処理部27はリンク層における処理を行う。リンク層では
データの読出し及び書込みに関する低レベルのプロトコ
ルが規定されており、リンク層処理部27は、パケットの
生成及び解読等を行って物理層処理部28との間で入出力
を行う。

【００４６】物理層処理部28は物理層における処理を行
う。物理層はネットワークバス31の物理的な特性を規定
しており、シリアル信号の符号化方式と電気的仕様を定
め、バス使用権の調停を行うバスアービトレーションの
実施及びトラフィック状況に関するバス全体への通知等
について規定されている。物理層処理部28の図示しない
ケーブルポートにＩＥＥＥ１３９４シリアルバス31が接
続されている。

【００４７】制御部29は、これらのコマンド生成・解読
部25、トランザクション層26、リンク層処理部27及び物
理層処理部28を制御するようになっている。

【００４８】次に、このように構成された実施の形態の
動作について説明する。

【００４９】ネットワークバス31に接続されている複数
の機器間で送受するデータ毎に、チャンネル番号を設定
することは図１の実施の形態と同様である。また、本実
施の形態においても、データの送受信に先立って、送信
パケット識別番号が重複していないか否か、対応するパ
ケット識別番号のパケットが存在するか否かが検出され
る。

【００５０】即ち、設定されたチャンネル番号は送信パ
ケット識別番号設定回路21又は受信パケット識別番号設
定回路22に与えられる。送信パケット識別番号設定回路
21又は受信パケット識別番号設定回路22は入力されたチ
ヤンネル番号を、夫々デコーダ23又はデコーダ24によっ
て、コマンド生成・解読部25に対応した形式のデータに
デコードして、送信又は受信パケット識別番号としてコ
マンド生成・解読部25に供給する。

【００５１】コマンド生成・解読部25は、先ず、ネット
ワークバス31に接続された機器において同一の送信又は
受信パケット識別番号が設定されているか否かをサーチ
するためのコマンドを生成すると共に、プロトコルを指
定する。このコマンド及びプロトコルはトランザクショ
ン層処理部26に与えられる。トランザクション層処理部
26は、指定されたプロトコル及びコマンドに基づいて、
リンク層処理部27において必要な情報を生成する。

【００５２】リンク層処理部27は、トランザクション層
処理部26からの情報とデータとに基づいてパケットを生
成する。このパケットは、物理層処理部28によって非同
期伝送パケットとしてネットワークバス31上に送信され
る。

【００５３】送信データはネットワークバス31に接続さ
れている他の機器の物理層処理部28において受信され
る。物理層処理部28は、受信したパケットをリンク層処
理部27に出力する。リンク層処理部27において受信パケ
ットから必要な情報とデータとが抽出されてトランザク
ション層処理部26に与えられる。

【００５４】トランザクション層処理部26は、送信側で
生成されて伝送されてきたコマンドをコマンド生成・解
読部25に転送すると共に、送信側で指定されたプロトコ
ルによって定められている応答を返すために必要なデー
タ及び情報の要求を行う。コマンド生成・解読部25によ
って、送られてきたコマンドが解読され、同一の送信又
は受信パケット識別番号が指定されているか否かが判断
される。コマンド生成・解読部25は判断結果をトランザ
クション層処理部26に返送する。判断結果は、トランザ
クション層処理部26、リンク層処理部27及び物理層処理
部28によって応答パケットとしてネットワークバス31に
転送され、サーチのための非同期パケットを送信した機
器の物理層処理28において受信される。

【００５５】同様の動作によって、応答パケットはコマ
ンド生成・解読部25に与えられ、コマンド生成・解読部
25において送信パケット識別番号が重複しているか否か
が検出されると共に、対応するパケット識別番号を有す
るパケットが存在するか否かが検出される。

【００５６】送信パケット識別番号が重複しておらず、
対応するパケット識別番号を有するパケットが存在する
場合には、送信側の機器において送信が開始され、受信
側の機器において受信が開始される。

【００５７】送信側においては、送信パケット識別番号
が制御部29に与えられ、制御部29によって、送信する同
期パケットのパケット識別番号がリンク層処理部27に対
して指示される。リンク層処理部27は、制御部29から指
示された送信パケット識別番号を有し、コマンド生成・
解読部25を介してリンク層処理部27に入力されたＡＶデ
ータの同期伝送パケットを生成する。この同期伝送パケ
ットは、物理層処理部28を介してネットワークバス31上
に送出される。

【００５８】受信側においては、受信パケット識別番号
が制御部29に与えられ、制御部29によって、受信する同
期パケットのパケット識別番号がリンク層処理部27に対
して指示される。リンク層処理部27は、物理層処理部28
で受信されたパケットのうち制御部29で指示された受信
パケット識別番号と同一のパケット識別番号を有する同
期伝送パケットのみを選択的に受信する。リンク層処理
部27で受信されたパケットのＡＶデータと必要な情報と
がコマンド生成・解読部25に転送される。コマンド生成
・解読部25によってＡＶデータが抽出されて、機器内の
図示しない処理回路に供給される。

【００５９】他の作用は図１の実施の形態と同様であ
る。

【００６０】このように、本実施の形態においても図１
と同様の効果を得ることができる。

【００６１】図５は本発明の他の実施の形態を示すブロ
ック図である。図５において図１と同一の構成要素には
同一符号を付して説明を省略する。図１の実施の形態に
おいては、テレビジョン放送の１乃至６２のチャンネル
番号をパケット識別番号に割当てたが、本実施の形態
は、パケット識別番号として放送に割当てられていない
空きチャンネルを割当てる例である。

【００６２】本実施の形態はモード切換回路５及びモー
ド設定回路７を削除して、空きチャンネル判定回路41を
設けた点が図１の実施の形態と異なる。チャンネル選局
回路６が設定したチャンネル番号は空きチャンネル判定
回路41に供給される。空きチャンネル判定回路41は、入
力されたチャンネル番号が放送信号に割当てられている
番号である場合には、入力されたチャンネル番号をチュ
ーナに供給し、放送信号に割当てられていない番号であ
る場合には、入力されたチャンネル番号をスイッチ10に
供給するようになっている。

【００６３】次に、このように構成された実施の形態の
動作について図６のフローチャートを参照して説明す
る。図６において図３と同一の手順については同一符号
を付して説明を省略する。

【００６４】本実施の形態は、機器のモードに応じて設
定したチャンネル番号の出力先を変更するのではなく、
チャンネル番号が空きチャンネルか否かによってチャン
ネル番号の出力先を決定する点が図１の実施の形態の動
作と異なる。

【００６５】即ち、チャンネル選局回路６が設定したチ
ャンネル番号は空きチャンネル判定回路41に与えられ
る。空きチャンネル判定回路41は、図６のステップＳ11
において、チャンネル番号が空きチャンネルであるか否
かを判定する。チャンネル番号が放送信号に用いられて
いる番号である場合には、チャンネル番号をチューナに
供給し、ステップＳ3 においてチャンネル番号に基づく
受信が行われる。一方、チャンネル番号が空きチャンネ
ルである場合には、チャンネル番号はスイッチ10に供給
されてステップＳ4 の処理に移行する。

【００６６】他の作用は図１の実施の形態と同様であ
る。

【００６７】このように、本実施の形態においても図１
の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、
ユーザがモードを切換えるための操作ボタン等を省略す
ることができるという利点もある。

【００６８】なお、本発明は上記各実施の形態に限定さ
れるものではない。例えば、送信時と受信時とで切換え
を行うスイッチ10としては、ネットワークバスに接続す
るＡＶ機器としてＶＣＲを想定して、ＶＣＲの再生又は
録画の切換手段を用いる例を説明したが、再生又は録画
の切換手段とは別に送信又は受信の切換手段を用いても
よい。また、ＡＶ機器としてテレビジョン受信機を用い
た場合には、内蔵チューナからのデータをネットワーク
バス上に送信するか表示のための受信を行うかを切換え
る切換手段が必要となる。更に、ＡＶ機器としてＣＤプ
レーヤ等を接続する場合には、送信と受信との切換手段
が設けられないことも考えられる。

【００６９】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ネ
ットワークバスを介したデータ転送を容易に行うことが
できるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るインターフェース装置の一実施の
形態を示すブロック図。

【図２】図１の実施の形態を説明するための説明図。

【図３】図１の実施の形態を説明するためのフローチャ
ート。

【図４】本発明の他の実施の形態を示すブロック図。

【図５】本発明の他の実施の形態を示すブロック図。

【図６】図５の実施の形態を説明するための説明図。

【符号の説明】

２…ネットワークバス、３…送信パケット識別番号設定
回路、４…受信パケット識別番号設定回路、５…モード
切換回路、６…チャンネル選局回路、７…モード設定回
路、８…警告表示部、９…接続確定表示部、10…スイッ
チ、12…インターフェース回路

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 機器本体とネットワークバスとを接続す
   るインターフェース手段と、 前記ネットワークバスに送出するパケットデータのパケ
   ット毎に送信パケット識別番号を設定する送信パケット
   識別番号設定手段と、 前記ネットワークバスを介して転送されているパケット
   データのうち受信するパケットを選択するための受信パ
   ケット識別番号を設定する受信パケット識別番号設定手
   段と、 ユーザ操作に基づいて、前記送信パケット識別番号及び
   受信番号識別番号を設定するための設定情報を発生する
   設定手段と、 前記機器本体における処理モードに基づいて、前記設定
   情報を前記送信パケット識別番号設定手段、前記受信パ
   ケット識別番号設定手段又は前記機器本体の処理回路に
   供給するモード決定手段とを具備したことを特徴とする
   インターフェース装置。
2. 【請求項２】 前記設定手段は、前記機器本体が有する
   チューナが選局する放送信号のチャンネル番号を前記設
   定情報とすることを特徴とする請求項１に記載のインタ
   ーフェース装置。
3. 【請求項３】 前記設定手段は、放送信号の空きチャン
   ネル番号を前記設定情報とすることを特徴とする請求項
   １に記載のインターフェース装置。
4. 【請求項４】 前記送信パケット識別番号と同一の送信
   パケット識別番号が前記ネットワークバスを介して接続
   されている他の機器において設定されていることを警告
   する警告手段を具備したことを特徴とする請求項１乃至
   ３のいずれか１つに記載のインターフェース装置。
5. 【請求項５】 前記送信パケット識別番号又は受信パケ
   ット識別番号に対応する受信パケット識別番号又は送信
   パケット識別番号が前記ネットワークバスを介して接続
   されている他の機器において設定されていることを確認
   するための確認告知手段を具備したことを特徴とする請
   求項１乃至３のいずれか１つに記載のインターフェース
   装置。