JPH09219441A - 静電チャックからの被処理基板離脱方法及び製造装置 - Google Patents

静電チャックからの被処理基板離脱方法及び製造装置

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JPH09219441A
JPH09219441A JP2231796A JP2231796A JPH09219441A JP H09219441 A JPH09219441 A JP H09219441A JP 2231796 A JP2231796 A JP 2231796A JP 2231796 A JP2231796 A JP 2231796A JP H09219441 A JPH09219441 A JP H09219441A
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JP
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substrate
processed
electrostatic chuck
plasma
semiconductor wafer
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JP2231796A
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Makoto Yoshida
吉田  誠
Takahiro Kawaguchi
貴弘 河口
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電チャックからの被処理基板離脱方法及び
製造装置に関し、被処理基板に残留電荷が残っている場
合にも、スムースに、迅速に、且つ、効率良く被処理基
板を静電チャックから離脱させる。 【解決手段】 静電チャック1に吸着した被処理基板2
に処理を施したのち、小容量プラズマ発生室3において
生成した導電性ガス4を被処理基板2に供給して、被処
理基板2に蓄積した電荷を放出させて被処理基板2を離
脱させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静電チャックからの
被処理基板離脱方法及び製造装置に関するものであり、
特に、半導体製造工程において、半導体ウェハを保持・
固定するための静電チャックから半導体ウェハを離脱さ
せる方法、及び、離脱させるための構成を備えた製造装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路装置の微細化の進
行に伴って、製造環境における微細なゴミが問題視され
るようになっており、特に、メカニカル・チャックによ
る発塵や処理時のゴミが大きな問題となってきている。
【0003】この様なゴミの問題を解決するために、メ
カニカル・チャックの代わりに静電チャックによって半
導体ウェハをフェイスダウン或いは垂直に保持する方法
が採用されており、この静電チャックは半導体ウェハの
面内温度分布の改善、半導体ウェハ面矯正等の観点から
も半導体ウェハ処理に欠かせないものとなっている。
【0004】しかし、半導体ウェハにプラズマCVD処
理、或いは、プラズマエッチング処理を行った場合、R
Fバイアス等によって半導体ウェハに電荷が蓄積し、静
電チャックの吸着用の直流電源をオフしても半導体ウェ
ハと静電チャックとの間に蓄積した電荷によって吸着力
が発生して、半導体ウェハの自然な離脱が困難になって
くる問題がある。
【0005】従来においては、半導体ウェハを離脱する
際には、半導体ウェハの裏面からリフトピンにより突く
ことで離脱させたり、或いは、真空中においては半導体
ウェハ裏面にガスを吹き出し、裏面の圧力を上昇させて
離脱する方法が取られていた。
【0006】ここで、図7を参照して、従来の半導体製
造装置の概略的構成を説明する。 図7参照 図7は、便宜的に連続処理装置を示すもので、例えば、
前段でフォトレジストをマスクとして半導体ウェハ上に
形成したTiN膜/W膜の内のTiN膜をプラズマエッ
チングし、次いで、次段で他のエッチングガスを用いて
W膜をプラズマエッチングし、次いで、後段でプラズマ
アッシング処理によってフォトレジストマスクを灰化処
理して配線層パターンを形成するものとしても良い。
【0007】この場合、搬送室51に複数のステージ5
2を設けると共に、この個々のステージ52に対向する
ように静電チャック53を備えたRF負荷ボックス54
を設けており、ステージ52を矢印の方向に上昇させる
ことによって処理室が構成される。
【0008】半導体ウェハを処理する場合には、半導体
ウェハは、ロードロック(IN)55を介してロードロ
ックステージ(IN)56上に載置され、この半導体ウ
ェハをモータ57で駆動される搬送アーム58に載置さ
れたアームトレイ59上に載置し、搬送アーム58を回
動させて、半導体ウェハが静電チャック53の直下に来
るようにし、搬送アーム58を矢印の方向に上昇させて
静電チャック53に吸着させる。
【0009】次いで、搬送アーム58を再び回動させた
のち、ステージ52を矢印の方向に上昇させることによ
って処理室を構成し、プラズマエッチング処理を施した
のち、ステージ53を矢印の方向に降下させて処理室を
開放し、次段の搬送アーム60を回動させて次段のアー
ムトレイ61が半導体ウェハの直下に来るようにし、且
つ、アームトレイ61が半導体ウェハに接触する程度に
上昇させた状態で、半導体ウェハ裏面をリフトピンで突
いて、半導体ウェハの離脱を行う。
【0010】この様な工程を2度繰り返したのち、半導
体ウェハをロードロックステージ(OUT)62上に載
置し、このロードロックステージ(OUT)62を上昇
させて半導体ウェハをロードロック(OUT)63内に
搬送して、一連のプラズマ処理が終了する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この様な方法
では、リフトピンによって強制的に半導体ウェハを離脱
させるため、半導体ウェハの割れ、跳ね、或いは、放電
等を引き起こし、製造歩留りの低下の原因となってい
た。
【0012】また、この様な問題を解決するために、半
導体ウェハを離脱させる際に、プラズマCVD処理等と
は別に、再度短時間プラズマを発生させ、半導体ウェハ
に蓄積した電荷を相殺して、半導体ウェハの離脱を支援
する方式も採用されているが、再度プラズマを発生させ
る処理が必要になるため、スループットの低下を招く原
因になると共に、処理室を構成した状態では搬送アーム
を処理室に導入できないため、フェイスダウンや垂直に
半導体ウェハを保持している場合には、離脱した半導体
ウェハを搬送アームで保持できずに落下してしまい、こ
の様な方式を採用することが不可能であった。
【0013】さらに、別個にイオナイザーを設けて、イ
オナイザーで発生させたプラズマを半導体ウェハに照射
することも考えられるが、通常のイオナイザーは金属イ
オンを発生させるものであるので、この金属イオンが半
導体中において汚染源となるので、実際には使用されて
いない。
【0014】そして、この様な問題は、半導体ウェハに
限られるものではなく、例えば、アモルファス太陽電池
用のガラス基板、或いは、液晶表示装置用のガラス基
板、更には、強誘電体を用いた光変調装置等の強誘電体
基板等の他の被処理基板にも共通するものである。
【0015】したがって、本発明は、被処理基板に残留
電荷が残っている場合にも、スムースに、迅速に、且
つ、効率良く被処理基板を静電チャックから離脱させる
ことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理的
構成の説明図であり、この図1を参照して本発明におけ
る課題を解決するための手段を説明する。なお、図1に
おいて、符号5,6,8,9は、夫々、ガス導入管、ガ
ス導出管、高圧直流電源ケーブル、及び、セラミック絶
縁板を表す。
【0017】図1参照 (1)本発明は、静電チャックからの被処理基板離脱方
法において、静電チャック1に吸着した被処理基板2に
処理を施したのち、小容量プラズマ発生室3において生
成した導電性ガス4を被処理基板2に供給して、被処理
基板2に蓄積した電荷を放出させることを特徴とする。
【0018】この様に、被処理基板2をプラズマ処理す
るための処理室とは別に小容量プラズマ発生室3を設け
たので、導電性ガス4、即ち、プラズマガスを生成する
際に、ステージを上下させて処理室を構成する必要がな
いので、搬送アームを被処理基板2直下に配置した状態
で離脱を行うことができ、被処理基板2をフェイスダウ
ンに保持した場合にも、被処理基板2の割れ、跳ね、或
いは、放電を防止することができる。
【0019】また、処理室を構成する必要がないため、
搬送室の処理ガスの排気中等の他の操作と同時に、被処
理基板2の離脱処理を行うことができるので、スループ
ットの低下を防止することができる。
【0020】さらに、イオナイザーではなく、Arプラ
ズマ等の非金属系プラズマを発生させることにより、離
脱処理に伴う被処理基板2の金属汚染を防止することが
できる。
【0021】(2)また、本発明は、上記(1)におい
て、小容量プラズマ発生室3が、高周波電力を印加する
ことによって導電性ガス4を生成するものであることを
特徴とする。
【0022】被処理基板2のプラズマ処理を高周波電力
で行う場合、処理室に供給するRF電源を切り替えて小
容量プラズマ発生室3に供給することによって、別個の
余分な電源を不要とすることができる。
【0023】(3)また、本発明は、上記(1)におい
て、小容量プラズマ発生室3が、マイクロ波電力を印加
することによって導電性ガス4を生成するものであるこ
とを特徴とする。
【0024】被処理基板2のプラズマ処理をマイクロ波
電力で行う場合、処理室に供給するマイクロ波電源を切
り替えて小容量プラズマ発生室3に供給することによっ
て、別個の余分な電源を不要とすることができる。
【0025】(4)また、本発明は、上記(1)乃至
(3)のいずれかにおいて、小容量プラズマ発生室3に
おいて生成した導電性ガス4を、被処理基板2の静電チ
ャック1と対向する裏面に吹きつけることを特徴とす
る。
【0026】装置の構成上、小容量プラズマ発生室3は
静電チャック1の裏面側に設けるのが一般的であり、被
処理基板2の裏面側から導電性ガス4を吹きつけること
によって、静電チャック1と被処理基板2との間に蓄積
した電荷を早急に相殺することができ、また、導電性ガ
ス4を被処理基板2に導く手段を簡素化することができ
る。
【0027】(5)また、本発明は、上記(1)乃至
(3)のいずれかにおいて、小容量プラズマ発生室3に
おいて生成した導電性ガス4を、搬送アームを介して被
処理基板2の表面に吹きつけることを特徴とする。
【0028】この様に、導電性ガス4を搬送アームを介
して被処理基板2の表面に吹きつけることにより、被処
理基板2の裏面からも何らかの操作をすることが可能に
なり、被処理基板2の離脱を確実に行うことができ、ま
た、小容量プラズマ発生室3の位置を任意に設定するこ
とができる。
【0029】(6)また、本発明は、上記(5)におい
て、導電性ガス4を被処理基板2の表面に吹きつける際
に、被処理基板2の裏面をリフトピンで突くことを特徴
とする。
【0030】この様に、導電性ガス4を搬送アームを介
して被処理基板2の表面に吹きつけると共に、被処理基
板2の裏面をリフトピンを用いて機械的に突くことによ
って被処理基板2の離脱を確実に行うことができる。
【0031】(7)また、本発明は、上記(5)におい
て、導電性ガス4を被処理基板2の表面に吹きつける際
に、被処理基板2の裏面にも導電性ガスを吹きつけるこ
とを特徴とする。
【0032】この様に、導電性ガス4を搬送アームを介
して被処理基板2の表面に吹きつけると共に、被処理基
板2の裏面からも導電性ガス4を吹きつけることによっ
て、被処理基板2の離脱を確実に行うことができる。
【0033】(8)また、本発明は、製造装置におい
て、被処理基板2を保持する静電チャック1、導電性ガ
ス4を生成する小容量プラズマ発生室3、導電性ガス4
を被処理基板2に導入する導電性ガス導入手段7を有す
ることを特徴とする。
【0034】製造装置に、被処理基板2の離脱支援用の
小容量プラズマ発生室3を設けることによって、機械的
手段ではなく電荷の相殺によって被処理基板2の離脱を
容易に行うことができ、特に、搬送アームを用いた場合
にも、電荷の相殺によって被処理基板2の離脱すること
が可能になる。
【0035】(9)また、本発明は、上記(8)におい
て、被処理基板2が半導体基板であることを特徴とす
る。
【0036】上記(8)の構成を半導体ウェハの処理工
程に用いることによって、脆弱な半導体ウェハの割れ、
或いは、汚染を防止することができ、半導体装置の製造
歩留りを向上することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】まず、図2を参照して、プラズマ
処理に高周波電力を使用した製造装置に関する本発明の
第1の実施の形態を説明する。 図2参照 この製造装置は、図7に示した搬送室51の一部を示す
搬送室11を構成する部材の一方に処理室を構成するた
めのステージ12を取付け、また、搬送室11を構成す
る部材の他方に静電チャック13及びブロックヒータ1
4を絶縁体15を介して取付ける。
【0038】また、静電チャック13は石英リング16
で保持され、且つ、静電チャック13の表面の半導体ウ
ェハ17との対向面には、図1に示す様にセラミック絶
縁板が設けられており、この静電チャック13には高圧
直流電源ケーブル18を介して高圧直流電圧が印加さ
れ、それに基づく吸引力によって半導体ウェハ17をフ
ェイスダウンに保持する。
【0039】また、このヒートブロック14にはRF電
路切替回路19及びRF入力部20を介して高周波電力
が印加されるようになっており、ステージ12を矢印の
方向に上昇させ、搬送室11を構成する他方の部材の天
井に当接して処理室を構成した状態で高周波電力により
プラズマを発生させて、例えば、プラズマエッチングを
行うものであり、この場合のRF電路切替回路19はR
F負荷回路21を介して接地されている。
【0040】また、RF電路切替回路19を収納する筐
体の上部には、絶縁体22を介してホットプレート23
によって密閉された小容量プラズマ発生室24が設けら
れており、この小容量プラズマ発生室24にはガス導入
管25を介してプラズマ用ガスが導入され、ガス導出管
26から排出される。
【0041】このプラズマ用ガスは、RF電路切替回路
19、RF導入ライン27、及び、ホットプレート23
を介して供給される高周波電力によってプラズマ化さ
れ、発生したプラズマガス28は、プラズマガス導入管
29を介して、半導体ウェハ17の裏面に吹きつけられ
るようになっている。
【0042】この処理室において、プラズマ処理工程を
終了した場合、ステージ12を矢印と反対方向に降下さ
せ、処理室を開放して処理ガスを排気させながら、アー
ムトレイ(図示せず)を保持した搬送アーム(図示せ
ず)を半導体ウェハ17の直下に持っていった状態で、
静電チャック13に供給する高圧直流電圧をオフし、且
つ、RF電路切替回路19を切り替えて高周波電力をホ
ットプレート23に供給して、小容量プラズマ発生室2
4においてプラズマガス28を発生させ、発生したプラ
ズマガス28をプラズマガス導入管29を介して半導体
ウェハ17の裏面に吹きつける。
【0043】その結果、半導体ウェハ17と静電チャッ
ク13との間に蓄積した電荷はプラズマガス28によっ
て相殺されるので、半導体ウェハ17は自然に静電チャ
ック13から離脱し、アームトレイ上に載置されること
になる。
【0044】この場合、アームトレイを半導体ウェハ1
7に接触する程度に上昇させておくことにより、離脱の
際に衝撃をうけることがなく、半導体ウェハ17が割れ
たり、或いは、跳ねてアームトレイ外に落下することが
なくなるので、製造歩留りが向上し、且つ、装置の稼働
率も向上する。
【0045】さらに、離脱処理は、プラズマ処理に用い
る高周波電源をRF電路切替回路19によって切り替え
て使用するので、離脱用の別個の電源が不要になり、ま
た、離脱処理工程において処理室を構成している必要が
ないので処理ガスの排気処理も同時に行うことができ、
スループットが低下することがない。
【0046】次に、図3を参照して、プラズマ処理にマ
イクロ波電力を使用した製造装置に関する本発明の第2
の実施の形態を説明する。 図3参照 この製造装置は、図7に示した搬送室51の一部を示す
搬送室11を構成する部材の一方に処理室を構成する側
壁部材を取付けると共に、その中央部にアルミナ板から
なるマイクロ波透過窓30を設け、導波管31、スタブ
チューナー32、及び、アイソレータ33を介してマグ
ネトロン34からのマイクロ波電力を処理室に供給し
て、例えば、プラズマエッチングを行う。
【0047】また、搬送室11を構成する部材の他方に
は、静電チャック13及びブロックヒータ14を収容し
たステージ35を取付け、このステージ35を矢印のよ
うに下方に降下させ、前記の側壁部材と当接させること
によって処理室を構成する。
【0048】また、ステージ35には小容量プラズマ発
生室24が設けられており、この小容量プラズマ発生室
24にはガス導入管25を介してプラズマ用ガスが導入
され、ガス導出管26から排出されると共に、アルミナ
板からなるマイクロ波透過窓36、導波管37、スタブ
チューナー38、及び、トロンボーン方式の伸縮導波管
39を介してマイクロ波電力が供給される。
【0049】なお、この伸縮導波管39はアイソレータ
33を介してマグネトロン34に接続しており、アイソ
レータ33を切り替えることによって、マイクロ波電力
を処理室に供給したり、小容量プラズマ発生室24に供
給したりする。
【0050】また、第1の実施の形態と同様に、静電チ
ャック13は石英リング16で保持され、且つ、静電チ
ャック13の表面の半導体ウェハ17との対向面には、
セラミック絶縁板(図示せず)が設けられており、この
静電チャック13には高圧直流電源ケーブル18を介し
て高圧直流電圧が印加され、それに基づく吸引力によっ
て半導体ウェハ17をフェイスダウンに保持する。
【0051】この処理室において、プラズマ処理工程を
終了した場合、ステージ35を矢印と反対方向に上昇さ
せ、処理室を開放して処理ガスを排気させながら、アー
ムトレイ(図示せず)を保持した搬送アーム(図示せ
ず)を半導体ウェハ17の直下に持っていった状態で、
静電チャック13に供給する高圧直流電圧をオフし、且
つ、アイソレータ33を切り替えてマグネトロン34か
らのマイクロ波電力を伸縮導波管39等を介して小容量
プラズマ発生室24に供給してプラズマガス28を発生
させ、発生したプラズマガス28をプラズマガス導入管
29を介して半導体ウェハ17の裏面に吹きつける。
【0052】その結果、半導体ウェハ17と静電チャッ
ク13との間に蓄積した電荷はプラズマガス28によっ
て相殺されるので、半導体ウェハ17は自然に静電チャ
ック13から離脱し、半導体ウェハ17に接触する程度
に上昇させておいたアームトレイ上に載置されることに
なるので、離脱の際に衝撃を受けることがなく、したが
って、半導体ウェハ17が割れたり、或いは、跳ねてア
ームトレイ外に落下することがなくなるので、製造歩留
りが向上し、且つ、装置の稼働率も向上する。
【0053】さらに、離脱処理は、プラズマ処理に用い
るマイクロ波電源をアイソレータ33によって切り替え
て使用するので、離脱用の別個の電源が不要になり、ま
た、離脱処理工程において処理室を構成している必要が
ないので処理ガスの排気処理も同時に行うことができ、
スループットが低下することがない。
【0054】次に、図4を参照して、搬送アームにガス
導入用ダクトを設けると共に、リフトピンを設けた本発
明の第3の実施の形態を説明する。 図4参照 この製造装置は、図2に示した第1の実施の形態と基本
的に同様であり、搬送室11を構成する部材の一方に処
理室を構成するステージ12を取付け、このステージ1
2を上昇させることによって処理室を構成するものであ
り、また、搬送室11を構成する部材の他方に静電チャ
ック13及びブロックヒータ14を絶縁体15を介して
取付ける。
【0055】また、静電チャック13は石英リング16
で保持され、且つ、静電チャック13の表面の半導体ウ
ェハ17との対向面には、セラミック絶縁板が設けられ
ており、且つ、この静電チャック13には高圧直流電源
ケーブルを介して高圧直流電圧が印加されるようになっ
ているが、図2と同様であるので詳細な図示は省略す
る。
【0056】また、このヒートブロック14には、図2
と同様に、RF電路切替回路及びRF入力部を介して高
周波電力が印加されるようになっており、また、RF電
路切替回路はRF負荷回路を介して接地されているが、
これらを全てRF負荷ボックス40で表すこととする。
【0057】そして、この第3の実施の形態の場合に
は、小容量プラズマ発生室24で生成したプラズマガス
28はガス導入用フレキシブルチューブ41、搬送アー
ム42を駆動するモータ部43及び搬送アーム42内部
に設けられたガス導入用ダクト44を介して、半導体ウ
ェハ17の表面に吹きつけられる。
【0058】この場合、搬送アーム43上には、バネ4
5を介してアームトレイ46が保持されており、アーム
トレイ46の開口部を介してプラズマガス28が吹きつ
けられるとともに、ブロックヒータ14及び静電チャッ
ク13に設けたリフトピン47によって半導体ウェハ1
7は裏面側より機械的に突かれて、プラズマガス28に
よる電荷の相殺と相乗的に作用するので、半導体ウェハ
17の離脱が確実になる。
【0059】この場合も、第1の実施の形態と同様に、
アームトレイ46を半導体ウェハ17に接触する程度に
上昇させておくことにより、離脱の際に衝撃をうけるこ
とがなく、半導体ウェハ17が割れたり、或いは、跳ね
てアームトレイ46外に落下することがなくなるので、
製造歩留りが向上し、且つ、装置の稼働率も向上する。
【0060】さらに、離脱処理は、プラズマ処理に用い
る高周波電源をRF負荷ボックス40内に設けたRF電
路切替回路によって切り替えて使用するので、離脱用の
別個の電源が不要になり、また、離脱処理工程において
処理室を構成している必要がないので処理ガスの排気処
理も同時に行うことができ、スループットが低下するこ
とがない。
【0061】次に、図5を参照して、搬送アームにガス
導入用ダクトを設ける、半導体ウェハの表裏から同時に
プラズマガスを吹きつける本発明の第4の実施の形態を
説明する。 図5参照 この製造装置は、図3に示した第2の実施の形態の処理
装置に、高周波電力による小容量プラズマ発生室24を
設け、且つ、ガス導入用ダクトを有する搬送アームを設
けたものであり、搬送室11を構成する部材の一方に処
理室を構成する側壁部材を取付けると共に、その中央部
にアルミナ板からなるマイクロ波透過窓30を設け、導
波管31、スタブチューナー32、及び、導波管48を
介してマグネトロン34からのマイクロ波電力を処理室
に供給して、例えば、プラズマエッチングを行う。
【0062】また、搬送室11を構成する部材の他方に
は、静電チャック13及びブロックヒータ14を収容し
たステージ35を取付け、このステージ35を矢印のよ
うに下方に降下させ、前記の側壁部材と当接させること
によって処理室を構成する。
【0063】また、静電チャック13は石英リング16
で保持され、且つ、静電チャック13の表面の半導体ウ
ェハ17との対向面には、セラミック絶縁板が設けられ
ており、また、この静電チャック13には高圧直流電源
ケーブルを介して高圧直流電圧が印加されるようになっ
ているが、図2と同様であるので詳細な図示は省略す
る。
【0064】そして、この第4の実施の形態の場合に
は、第3の実施の形態と同様に、小容量プラズマ発生室
24で生成したプラズマガス28はガス導入用フレキシ
ブルチューブ41、搬送アーム42を駆動するモータ部
43及び搬送アーム42内部に設けられたガス導入用ダ
クト44を介して、半導体ウェハ17の表面に吹きつけ
られる。
【0065】この場合も、第3の実施の形態と同様に、
搬送アーム43上には、バネ45を介してアームトレイ
46が保持されており、アームトレイ46の開口部を介
してプラズマガス28が吹きつけられるが、その際、同
時に、プラズマガス導入管29を介して半導体ウェハ1
7の裏面側よりプラズマガス28を吹きつけることによ
り、半導体ウェハ17及び静電チャック13との間に蓄
積した電荷は効果的に相殺されて半導体ウェハ17の離
脱が確実になる。
【0066】この場合も、第1の実施の形態と同様に、
アームトレイ46を半導体ウェハ17に接触する程度に
上昇させておくことにより、離脱の際に衝撃をうけるこ
とがなく、半導体ウェハ17が割れたり、或いは、跳ね
てアームトレイ46外に落下することがなくなるので、
製造歩留りが向上し、且つ、装置の稼働率も向上する。
【0067】次に、図6を参照して、本発明の第5の実
施の形態の概略的構成を説明する。図6参照図6は、図
7に示した半導体製造装置に、半導体ウェハ離脱用の小
容量プラズマ発生室64を設けたものであり、この場合
には、便宜的に図2及び図4に示した処理装置で全体の
連続処理装置を構成している。
【0068】この場合、搬送室51に複数のステージ5
2を設けると共に、この個々のステージ52に対向する
ように静電チャック53を備えたRF負荷ボックス54
を設けると共に、このRF負荷ボックス54に小容量プ
ラズマ発生室64を設けたものであり、ステージ52を
矢印の方向に上昇させることによって処理室が構成され
る。
【0069】なお、図においては、便宜的に右端の処理
装置を図4に示した装置で構成しているので、ガス導入
用フレキシブルチューブ63を備えているが、他の基本
的構成は図7の従来の製造装置と同様である。
【0070】即ち、半導体ウェハは、ロードロック(I
N)55を介してロードロックステージ(IN)56上
に載置され、この半導体ウェハをモータ57で駆動され
る搬送アーム58に載置されたアームトレイ59上に載
置し、搬送アーム58を回動させて、半導体ウェハが静
電チャック53の直下に来るようにし、搬送アーム58
を矢印の方向に上昇させて静電チャック53に吸着させ
る。
【0071】次いで、搬送アーム58を再び回動せたの
ち、ステージ52を矢印の方向に上昇させることによっ
て処理室を構成し、プラズマエッチング処理を施したの
ち、ステージ53を矢印の方向に降下させて処理室を開
放し、次いで、次段の搬送アーム60を回動させて次段
のアームトレイ61が半導体ウェハの直下に来るように
し、且つ、アームトレイ61が半導体ウェハに接触する
程度に上昇させた状態で、小容量プラズマ発生室64で
プラズマガスを生成して、半導体ウェハの裏面に吹きつ
けて、半導体ウェハの離脱を行う。
【0072】この様な工程を2度繰り返したのち、半導
体ウェハをロードロックステージ(OUT)62上に載
置し、このロードロックステージ(OUT)62を上昇
させて半導体ウェハをロードロック(OUT)63内に
搬送して、一連のプラズマ処理が終了する。
【0073】なお、上記の各実施の形態の説明において
は、処理工程をプラズマ処理工程として説明している
が、プラズマ処理工程に限られるものではなく、静電チ
ャックを保持手段に用いた全ての処理工程に適用される
ものである。
【0074】例えば、熱分解や光分解を利用したCVD
工程の場合には、図5に示したように、小容量プラズマ
発生室のみを用いれば良く、小容量プラズマ発生室で生
成したプラズマガスを半導体ウェハの裏面及び/又は表
面に吹きつければ良い。
【0075】また、上記の各実施の形態の説明において
は、半導体ウェハの処理、即ち、半導体製造装置につい
て説明したが、被処理基板は半導体ウェハに限られるも
のではなく、例えば、アモルファス太陽電池用のガラス
基板、液晶表示装置用のガラス基板、或いは、光変調装
置用の強誘電体基板等の他の基板にも適用されるもので
ある。
【0076】また、この様な離脱処理におけるプラズマ
用ガスとしては、Arガスを用いることが望ましいが、
Arガスに限られるものではなく、被処理基板の帯電の
極性によっては負のプラズマを発生するガス、例えば、
窒素ガス(N2 )及び条件を用いれば良い。
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、被処理基板の離脱のた
めに、小容量プラズマ発生室において生成したプラズマ
ガスを用いているので、離脱時にアームトレイを用いる
ことができ、それによって、被処理基板の割れ、跳ね、
或いは、異常放電を防止することができるので、スルー
プットの低下を防止し、且つ、製造装置の稼働率を大幅
に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の説明図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の説明図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態の説明図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態の説明図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態の概略的構成の説明
図である。
【図7】従来の半導体製造装置の概略的構成の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 静電チャック 2 被処理基板 3 小容量プラズマ発生室 4 導電性ガス 5 ガス導入管 6 ガス導出管 7 導電性ガス導入手段 8 高圧直流電源ケーブル 9 セラミック絶縁板 11 搬送室 12 ステージ 13 静電チャック 14 ブロックヒータ 15 絶縁体 16 石英リング 17 半導体ウェハ 18 高圧直流電源ケーブル 19 RF電路切替回路 20 RF導入部 21 RF負荷回路 22 絶縁体 23 ホットプレート 24 小容量プラズマ発生室 25 ガス導入管 26 ガス導出管 27 RF導入ライン 28 プラズマガス 29 プラズマガス導入管 30 マイクロ波透過窓 31 導波管 32 スタブチューナー 33 アイソレータ 34 マグネトロン 35 ステージ 36 マイクロ波透過窓 37 導波管 38 スタブチューナー 39 伸縮導波管 40 RF負荷ボックス 41 ガス導入用フレキシブルチューブ 42 搬送アーム 43 モータ部 44 ガス導入用ダクト 45 バネ 46 アームトレイ 47 リフトピン 48 導波管 51 搬送室 52 ステージ 53 静電チャック 54 RF負荷ボックス 55 ロードロック(IN) 56 ロードロックステージ(IN) 57 モータ 58 搬送アーム 59 アームトレイ 60 搬送アーム 61 アームトレイ 62 ロードロックステージ(OUT) 63 ロードロック(OUT) 64 小容量プラズマ発生室 65 ガス導入用フレキシブルチューブ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電チャックに吸着した被処理基板に処
    理を施したのち、小容量プラズマ発生室において生成し
    た導電性ガスを前記被処理基板に供給して、前記被処理
    基板に蓄積した電荷を放出させることを特徴とする静電
    チャックからの被処理基板離脱方法。
  2. 【請求項2】 上記小容量プラズマ発生室が、高周波電
    力を印加することによって導電性ガスを生成するもので
    あることを特徴とする請求項1記載の静電チャックから
    の被処理基板離脱方法。
  3. 【請求項3】 上記小容量プラズマ発生室が、マイクロ
    波電力を印加することによって導電性ガスを生成するも
    のであることを特徴とする請求項1記載の静電チャック
    からの被処理基板離脱方法。
  4. 【請求項4】 上記小容量プラズマ発生室において生成
    した導電性ガスを、上記被処理基板の上記静電チャック
    と対向する裏面に吹きつけることを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれか1項に記載の静電チャックからの被処
    理基板離脱方法。
  5. 【請求項5】 上記小容量プラズマ発生室において生成
    した導電性ガスを、搬送アームを介して上記被処理基板
    の表面に吹きつけることを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれか1項に記載の静電チャックからの被処理基板離
    脱方法。
  6. 【請求項6】 上記導電性ガスを被処理基板の表面に吹
    きつける際に、前記被処理基板の裏面をリフトピンで突
    くことを特徴とする請求項5記載の静電チャックからの
    被処理基板離脱方法。
  7. 【請求項7】 上記導電性ガスを被処理基板の表面に吹
    きつける際に、前記被処理基板の裏面にも前記導電性ガ
    スを吹きつけることを特徴とする請求項5記載の静電チ
    ャックからの被処理基板離脱方法。
  8. 【請求項8】 被処理基板を保持する静電チャック、導
    電性ガスを生成する小容量プラズマ発生室、前記導電性
    ガスを前記被処理基板に導入する導電性ガス導入手段を
    有することを特徴とする製造装置。
  9. 【請求項9】 上記被処理基板が、半導体基板であるこ
    とを特徴とする請求項8記載の製造装置。
JP2231796A 1996-02-08 1996-02-08 静電チャックからの被処理基板離脱方法及び製造装置 Withdrawn JPH09219441A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010050464A (ja) * 1998-09-30 2010-03-04 Lam Res Corp 真空プロセッサ中の誘電体工作物のための静電デチャッキング方法および装置
RU2486631C2 (ru) * 2008-12-25 2013-06-27 Улвак, Инк. Способ изготовления пластины держателя для использования в электростатическом держателе
JP2018186179A (ja) * 2017-04-25 2018-11-22 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置及び基板取り外し方法

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