JPH09217601A - 繊維強化複合材製翼車 - Google Patents
繊維強化複合材製翼車Info
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- JPH09217601A JPH09217601A JP4845196A JP4845196A JPH09217601A JP H09217601 A JPH09217601 A JP H09217601A JP 4845196 A JP4845196 A JP 4845196A JP 4845196 A JP4845196 A JP 4845196A JP H09217601 A JPH09217601 A JP H09217601A
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- fiber
- boss
- disk
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- reinforcing fibers
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 強化繊維を機能的に配列し、軽量で且つ強度
的に優れた繊維強化複合材製翼車を提供する。 【解決手段】 径方向の強化繊維9とドーナツ板形状の
ボス形成部材によりボス4を形成する。ボス4の外周方
部に、強化繊維9によるリング5を同心状に配置する。
リング5とボス4との間に、ボス4の径方向の強化繊維
9と連続する強化繊維9によりスポーク状に形成したデ
ィスク本体6を設ける。ボス4とリング5とディスク本
体6によりディスク2を構成する。ディスク2の外側
に、ディスク本体6から強化繊維9を延長させた翼主体
7を形成し、翼主体7の表面部にコード方向強化部材8
を配置して翼3を構成する。
的に優れた繊維強化複合材製翼車を提供する。 【解決手段】 径方向の強化繊維9とドーナツ板形状の
ボス形成部材によりボス4を形成する。ボス4の外周方
部に、強化繊維9によるリング5を同心状に配置する。
リング5とボス4との間に、ボス4の径方向の強化繊維
9と連続する強化繊維9によりスポーク状に形成したデ
ィスク本体6を設ける。ボス4とリング5とディスク本
体6によりディスク2を構成する。ディスク2の外側
に、ディスク本体6から強化繊維9を延長させた翼主体
7を形成し、翼主体7の表面部にコード方向強化部材8
を配置して翼3を構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は繊維強化複合材製と
したタービン翼車やコンプレッサ翼車、スクリュー、フ
ァンの如き翼車に関するものである。
したタービン翼車やコンプレッサ翼車、スクリュー、フ
ァンの如き翼車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】繊維強化複合材は、軽量で且つ比強度
(強度/密度)が大きく、破壊じん性に優れ、しかも温
度の高低差が大きい場合にも耐えられるという特性があ
るため、各種の構造材料等に広く用いられている。
(強度/密度)が大きく、破壊じん性に優れ、しかも温
度の高低差が大きい場合にも耐えられるという特性があ
るため、各種の構造材料等に広く用いられている。
【0003】たとえば、タービン翼車の如き翼部付ディ
スク部品としての翼車を繊維強化複合材にて製作する場
合、従来では、強化繊維をX軸、Y軸、Z軸方向に通し
て円盤状の多軸繊維構造体を作り、これにマトリックス
を含浸させて繊維強化複合材円盤を形成し、更に、この
繊維強化複合材円盤を機械加工して翼とディスクとが一
体物である翼車とするようにしている。
スク部品としての翼車を繊維強化複合材にて製作する場
合、従来では、強化繊維をX軸、Y軸、Z軸方向に通し
て円盤状の多軸繊維構造体を作り、これにマトリックス
を含浸させて繊維強化複合材円盤を形成し、更に、この
繊維強化複合材円盤を機械加工して翼とディスクとが一
体物である翼車とするようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、繊維強化複
合材円盤を機械加工するようにして製作した従来の翼車
の場合、 ディスクが中実構造となるため、重量が大となり、
又、周方向応力が発生するため、それに対応する繊維配
列が必要となって構造が複雑になること、 翼に対しコード方向(翼弦方向:翼面に沿った流体の
流れの方向)の強化繊維の配列が自由にできないこと、 ディスクと翼との接合部分での繊維連続性が得られに
くいため、翼のねじり力、剪断力、振動等に対する強度
が確保しにくいこと、 径方向繊維の密度がディスクの外周部に近くなるほど
粗になるため、ディスク外周部の強度が低下すること、 等の理由により実用化されておらず、現時点では試作品
の域を出ていないのが実情である。
合材円盤を機械加工するようにして製作した従来の翼車
の場合、 ディスクが中実構造となるため、重量が大となり、
又、周方向応力が発生するため、それに対応する繊維配
列が必要となって構造が複雑になること、 翼に対しコード方向(翼弦方向:翼面に沿った流体の
流れの方向)の強化繊維の配列が自由にできないこと、 ディスクと翼との接合部分での繊維連続性が得られに
くいため、翼のねじり力、剪断力、振動等に対する強度
が確保しにくいこと、 径方向繊維の密度がディスクの外周部に近くなるほど
粗になるため、ディスク外周部の強度が低下すること、 等の理由により実用化されておらず、現時点では試作品
の域を出ていないのが実情である。
【0005】そこで、本発明は、強化繊維を機能的に配
列構成することにより、上述した如き問題点のない繊維
強化複合材製翼車を提供しようとするものである。
列構成することにより、上述した如き問題点のない繊維
強化複合材製翼車を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、径方向の強化繊維とボス形成部材を積層
してなるボスと該ボスの外周方部に強化繊維を円周方向
に配置してなるリングとの間に、ボスの径方向の強化繊
維と連続する強化繊維をスポーク状に配列しながら軸方
向に積層してなるディスク本体を設けて、中空状のディ
スクを形成し、且つ該ディスクのスポーク状に配列した
強化繊維を放射方向に延長して積層してなる翼主体を設
け、更に、該翼主体の表面部に、強化繊維による板状の
コード方向強化部材を沿設して、翼を形成した構成とす
る。
決するために、径方向の強化繊維とボス形成部材を積層
してなるボスと該ボスの外周方部に強化繊維を円周方向
に配置してなるリングとの間に、ボスの径方向の強化繊
維と連続する強化繊維をスポーク状に配列しながら軸方
向に積層してなるディスク本体を設けて、中空状のディ
スクを形成し、且つ該ディスクのスポーク状に配列した
強化繊維を放射方向に延長して積層してなる翼主体を設
け、更に、該翼主体の表面部に、強化繊維による板状の
コード方向強化部材を沿設して、翼を形成した構成とす
る。
【0007】ディスクがスポーク状のディスク本体の存
在により中空に近い構造となるため、軽量であり、且つ
周方向応力が発生しにくくなり、又、コード方向強化部
材の選定により翼の強化繊維配列の自由度が高められ
る。更に、ボスとディスク本体と翼の強化繊維が連続し
ているため、繊維強度を有効に利用でき、又、ディスク
の外周部にリングが存在するため翼のねじり力等に対す
る強度が確保される。
在により中空に近い構造となるため、軽量であり、且つ
周方向応力が発生しにくくなり、又、コード方向強化部
材の選定により翼の強化繊維配列の自由度が高められ
る。更に、ボスとディスク本体と翼の強化繊維が連続し
ているため、繊維強度を有効に利用でき、又、ディスク
の外周部にリングが存在するため翼のねじり力等に対す
る強度が確保される。
【0008】又、ボス形成部材をドーナツ板形状とした
構成とすることにより、ボスの形成が容易となり、且つ
強化繊維密度を容易に高くすることができる。
構成とすることにより、ボスの形成が容易となり、且つ
強化繊維密度を容易に高くすることができる。
【0009】更に、ディスクの外周リングを、円周方向
に巻いた強化繊維の層を径方向に複数として任意の層の
強化繊維を、単純周方向巻きに対して軸方向へ蛇行させ
るようにして形成した構成とすると、リングの強度を更
に高くすることができるようになる。
に巻いた強化繊維の層を径方向に複数として任意の層の
強化繊維を、単純周方向巻きに対して軸方向へ蛇行させ
るようにして形成した構成とすると、リングの強度を更
に高くすることができるようになる。
【0010】更に又、コード方向強化部材を、翼主体の
内側に介在させるように配置した構成とすると、翼の強
度を更に高くすることができるようになる。
内側に介在させるように配置した構成とすると、翼の強
度を更に高くすることができるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0012】図1は本発明の実施の一形態を示すもの
で、翼車形状に積層した繊維構造体をマトリックス樹脂
に含浸させた後、加熱硬化成形してなる構成とする。
で、翼車形状に積層した繊維構造体をマトリックス樹脂
に含浸させた後、加熱硬化成形してなる構成とする。
【0013】詳述すると、径方向の強化繊維9とボス形
成部材を積層して軸への取付部となるようにするボス4
と、強化繊維9を周方向に配して径方向に積層して上記
ボス4の外周方部に同心状に配置したリング5との間
に、ボス4の径方向の強化繊維9と連続して周方向にジ
グザグ形状のスポーク状に配列して軸方向に積層してな
る強化繊維によるディスク本体6を設けて、上記ボス4
とリング5とディスク本体6とにより中空状のディスク
2を形成し、且つ該ディスク2の外周面部に、上記ディ
スク本体6からリング5を通して強化繊維9を放射方向
へ延長してなる翼主体7を設け、更に、該翼主体7の表
面部及び内側に、強化繊維による板状のコード方向強化
部材8を配置して、翼主体7とコード方向強化部材8と
により翼3を形成し、ディスク2の外周に所要数の翼3
を設けた繊維強化複合材製翼車1とする。
成部材を積層して軸への取付部となるようにするボス4
と、強化繊維9を周方向に配して径方向に積層して上記
ボス4の外周方部に同心状に配置したリング5との間
に、ボス4の径方向の強化繊維9と連続して周方向にジ
グザグ形状のスポーク状に配列して軸方向に積層してな
る強化繊維によるディスク本体6を設けて、上記ボス4
とリング5とディスク本体6とにより中空状のディスク
2を形成し、且つ該ディスク2の外周面部に、上記ディ
スク本体6からリング5を通して強化繊維9を放射方向
へ延長してなる翼主体7を設け、更に、該翼主体7の表
面部及び内側に、強化繊維による板状のコード方向強化
部材8を配置して、翼主体7とコード方向強化部材8と
により翼3を形成し、ディスク2の外周に所要数の翼3
を設けた繊維強化複合材製翼車1とする。
【0014】上記構成とした繊維強化複合材製翼車1の
具体的な製作手順の一例を図2乃至図10に基づいて説
明する。
具体的な製作手順の一例を図2乃至図10に基づいて説
明する。
【0015】先ず、図2に示す如く、ディスク成形用の
内部空間11を有するように薄肉円筒状としたディスク
成形型12と、該ディスク成形型12を上面にセットで
きるようにした円形の基盤13とを用意する。上記ディ
スク成形型12には、所要の食い違い角を有して上端か
ら下端付近まで延びるようにした所要数(図では12個
所)のスリット14が、周方向等間隔位置に形成してあ
る。又、上記基盤13上には、中心部に、軸孔形成部と
しての軸体15を立設し、且つ該軸体15の付根部外周
位置に、ディスク成形型12を嵌め込んでセットするた
めの凹部16を形成し、更に、軸体15を中心とする同
心円上の外周部等間隔位置に、ディスク成形型12のス
リット14と対応する繊維掛けピン17が所要の傾斜角
で立設してある。
内部空間11を有するように薄肉円筒状としたディスク
成形型12と、該ディスク成形型12を上面にセットで
きるようにした円形の基盤13とを用意する。上記ディ
スク成形型12には、所要の食い違い角を有して上端か
ら下端付近まで延びるようにした所要数(図では12個
所)のスリット14が、周方向等間隔位置に形成してあ
る。又、上記基盤13上には、中心部に、軸孔形成部と
しての軸体15を立設し、且つ該軸体15の付根部外周
位置に、ディスク成形型12を嵌め込んでセットするた
めの凹部16を形成し、更に、軸体15を中心とする同
心円上の外周部等間隔位置に、ディスク成形型12のス
リット14と対応する繊維掛けピン17が所要の傾斜角
で立設してある。
【0016】基盤13上の凹部16にディスク成形型1
2を嵌め込み、スリット14と繊維掛けピン17の位置
を対応させるようにしてセットした状態において、図3
に示す如く、糸状の強化繊維9を、任意の繊維掛けピン
17の根本に結着した後、その繊維掛けピン17と対応
するディスク成形型12のスリット14を通して内部空
間11に導入し、続いて、該強化繊維9を、3つ置き又
は4つ置きのスリット14の如く任意の別のスリット1
4を通してそのスリット14と対応する繊維掛けピン1
7に掛け回した後、再び同じスリット14を通して内部
空間11に導入し、次いで、該強化繊維9を、同様にし
て、数個置きの別のスリット14を通してそのスリット
14と対応する繊維掛けピン17に掛け回すという工程
を繰り返し実施して、各繊維掛けピン17に強化繊維9
を掛け回すことにより1層目を形成する。なお、図3に
おいては、便宜上、各繊維掛けピン17に、添字1 〜12
が付してあり、強化繊維9を、繊維掛けピン17-1、1
7-6、17-11 、17-14、17-9、17-2、17-7、
17-12 、17-5、17-10 、17-3、17-8、17-1
の順番で掛け回した状態を示している。
2を嵌め込み、スリット14と繊維掛けピン17の位置
を対応させるようにしてセットした状態において、図3
に示す如く、糸状の強化繊維9を、任意の繊維掛けピン
17の根本に結着した後、その繊維掛けピン17と対応
するディスク成形型12のスリット14を通して内部空
間11に導入し、続いて、該強化繊維9を、3つ置き又
は4つ置きのスリット14の如く任意の別のスリット1
4を通してそのスリット14と対応する繊維掛けピン1
7に掛け回した後、再び同じスリット14を通して内部
空間11に導入し、次いで、該強化繊維9を、同様にし
て、数個置きの別のスリット14を通してそのスリット
14と対応する繊維掛けピン17に掛け回すという工程
を繰り返し実施して、各繊維掛けピン17に強化繊維9
を掛け回すことにより1層目を形成する。なお、図3に
おいては、便宜上、各繊維掛けピン17に、添字1 〜12
が付してあり、強化繊維9を、繊維掛けピン17-1、1
7-6、17-11 、17-14、17-9、17-2、17-7、
17-12 、17-5、17-10 、17-3、17-8、17-1
の順番で掛け回した状態を示している。
【0017】上述したように、各繊維掛けピン17及び
ディスク成形型12の各スリット14への1層目の強化
繊維9の掛け回しが終了すると、軸体15の直径と対応
する内径とし且つ所要の外径としたドーナツ円板状のボ
ス形成部材10を、軸体15の外周位置に落し込むよう
にする。なお、ボス形成部材10としては、強化繊維製
の不織布、又は、織布、あるいは、周巻き円盤などを採
用する。
ディスク成形型12の各スリット14への1層目の強化
繊維9の掛け回しが終了すると、軸体15の直径と対応
する内径とし且つ所要の外径としたドーナツ円板状のボ
ス形成部材10を、軸体15の外周位置に落し込むよう
にする。なお、ボス形成部材10としては、強化繊維製
の不織布、又は、織布、あるいは、周巻き円盤などを採
用する。
【0018】このように、強化繊維9の掛け回し作業と
ボス形成部材10の落し込み作業を交互に行うことによ
り、図4に示す如く、径方向の強化繊維9とボス形成部
材10を軸方向に密に積層して所要の厚みとする。これ
により、ディスク成形型12の内部空間11に、ボス4
となるボス形成部4′及びディスク本体6となるディス
ク本体形成部6′が形成され、且つディスク成形型12
と各繊維掛けピン17との間に一連の強化繊維9により
翼主体7となる翼主体形成部7′が形成される。
ボス形成部材10の落し込み作業を交互に行うことによ
り、図4に示す如く、径方向の強化繊維9とボス形成部
材10を軸方向に密に積層して所要の厚みとする。これ
により、ディスク成形型12の内部空間11に、ボス4
となるボス形成部4′及びディスク本体6となるディス
ク本体形成部6′が形成され、且つディスク成形型12
と各繊維掛けピン17との間に一連の強化繊維9により
翼主体7となる翼主体形成部7′が形成される。
【0019】次に、図5に示す如く、針状の挿入具18
を用いて、ディスク成形型12の外周面に、強化繊維9
を単純周方向巻きして軸方向に積層する工程と、図6に
示す如く、単純周方向巻きに対して強化繊維9を軸方向
へ適宜蛇行させながら積層する工程とを適宜繰り返す
(たとえば、径方向に3〜4層巻き重ねる)。これによ
り、リング5となるリング形成部5′が形成され、更
に、該リング形成部5′と上記ボス形成部4′及びディ
スク本体形成部6′とによってディスク2となる部分が
形成される。なお、上記リング形成部5′を形成する
際、周方向に巻く強化繊維9は、ディスク成形型12の
各スリット14から放射状に延出して軸方向に並んでい
る翼主体形成部7′の各強化繊維9間を通すように導い
て配列する。
を用いて、ディスク成形型12の外周面に、強化繊維9
を単純周方向巻きして軸方向に積層する工程と、図6に
示す如く、単純周方向巻きに対して強化繊維9を軸方向
へ適宜蛇行させながら積層する工程とを適宜繰り返す
(たとえば、径方向に3〜4層巻き重ねる)。これによ
り、リング5となるリング形成部5′が形成され、更
に、該リング形成部5′と上記ボス形成部4′及びディ
スク本体形成部6′とによってディスク2となる部分が
形成される。なお、上記リング形成部5′を形成する
際、周方向に巻く強化繊維9は、ディスク成形型12の
各スリット14から放射状に延出して軸方向に並んでい
る翼主体形成部7′の各強化繊維9間を通すように導い
て配列する。
【0020】次いで、図7に示す如く、シリコン又はカ
ーボン等からなり且つ上記ディスク成形型12のスリッ
ト14に対応する数の型セグメント19を有すると共に
環状に組み合わせることにより隣接する型セグメント1
9間に所要の隙間が形成されるようにしてある周方向多
分割構造の翼成形型20を、基盤13上に固定する。こ
の場合、たとえば、各型セグメント19に、予め上下方
向に貫通する貫通孔19aを穿設しておくと共に、基盤
13の対応個所に固定用孔を穿設しておいて、各型セグ
メント19を、周方向で並ぶ翼主体形成部7′の間に挿
入してディスク成形型12の外周面部に配置した後、固
定用ボルト23を型セグメント19の貫通孔19aを通
して基盤13の固定用孔にねじ込むようにする。なお、
上記各型セグメント19は、翼の食い違い角に対応して
ねじれた形状としてあるため、翼のピッチによっては固
定用ボルト23を鉛直に通すことができないことがある
が、このような場合は、基盤13の下側から長さの短い
固定用ボルトをねじ込んだり、固定用ピンを差し込むよ
うにする。
ーボン等からなり且つ上記ディスク成形型12のスリッ
ト14に対応する数の型セグメント19を有すると共に
環状に組み合わせることにより隣接する型セグメント1
9間に所要の隙間が形成されるようにしてある周方向多
分割構造の翼成形型20を、基盤13上に固定する。こ
の場合、たとえば、各型セグメント19に、予め上下方
向に貫通する貫通孔19aを穿設しておくと共に、基盤
13の対応個所に固定用孔を穿設しておいて、各型セグ
メント19を、周方向で並ぶ翼主体形成部7′の間に挿
入してディスク成形型12の外周面部に配置した後、固
定用ボルト23を型セグメント19の貫通孔19aを通
して基盤13の固定用孔にねじ込むようにする。なお、
上記各型セグメント19は、翼の食い違い角に対応して
ねじれた形状としてあるため、翼のピッチによっては固
定用ボルト23を鉛直に通すことができないことがある
が、このような場合は、基盤13の下側から長さの短い
固定用ボルトをねじ込んだり、固定用ピンを差し込むよ
うにする。
【0021】又、上記型セグメント19の取り付け時
に、強化繊維布、あるいは、強化繊維を一方向に配列し
たものを適宜角度ずらして積層して樹脂等で繊維配列を
仮り止めしてなる板状のコード方向強化部材8を、型セ
グメント19と翼主体形成部7′との間、すなわち、翼
主体形成部7′の表面部と、翼主体形成部7′を形成す
る強化繊維9間、すなわち、翼主体形成部7′の内側
に、サンドイッチ状に介在配置させるようにして、翼主
体形成部7′とコード方向強化部材8とによって翼3と
なる部分を形成するようにする。
に、強化繊維布、あるいは、強化繊維を一方向に配列し
たものを適宜角度ずらして積層して樹脂等で繊維配列を
仮り止めしてなる板状のコード方向強化部材8を、型セ
グメント19と翼主体形成部7′との間、すなわち、翼
主体形成部7′の表面部と、翼主体形成部7′を形成す
る強化繊維9間、すなわち、翼主体形成部7′の内側
に、サンドイッチ状に介在配置させるようにして、翼主
体形成部7′とコード方向強化部材8とによって翼3と
なる部分を形成するようにする。
【0022】以上のようにして、図8に示す如く、基盤
13上に、強化繊維からなる繊維構造体1′が作られる
と、図9に示す如く、マトリックス樹脂21が収容され
ている樹脂槽22内に、基盤13、ディスク成形型1
2、翼成形型20と共に上記繊維構造体1′を入れて、
繊維構造体1′にマトリックス樹脂21を含浸させるよ
うにする。更に、含浸処理後の繊維構造体1′を、上記
基盤13等と一緒に加熱炉に入れ、加熱して硬化させる
ようにする。
13上に、強化繊維からなる繊維構造体1′が作られる
と、図9に示す如く、マトリックス樹脂21が収容され
ている樹脂槽22内に、基盤13、ディスク成形型1
2、翼成形型20と共に上記繊維構造体1′を入れて、
繊維構造体1′にマトリックス樹脂21を含浸させるよ
うにする。更に、含浸処理後の繊維構造体1′を、上記
基盤13等と一緒に加熱炉に入れ、加熱して硬化させる
ようにする。
【0023】しかる後、図10に示す如く、翼成形型2
0の外周から突出している翼主体形成部7′の余分な強
化繊維9の部分を切断した後、脱型させるようにする。
これにより、図1に示す如き、ボス4及びリング5、デ
ィスク本体6からなるディスク2と、翼主体7及びコー
ド方向強化部材8からなる翼3とが一体に成形された翼
車1が成形品として得られる。
0の外周から突出している翼主体形成部7′の余分な強
化繊維9の部分を切断した後、脱型させるようにする。
これにより、図1に示す如き、ボス4及びリング5、デ
ィスク本体6からなるディスク2と、翼主体7及びコー
ド方向強化部材8からなる翼3とが一体に成形された翼
車1が成形品として得られる。
【0024】なお、上記各基盤13、ディスク成形型1
2、翼成形型20等の表面には、予め離型剤が塗布して
ある。
2、翼成形型20等の表面には、予め離型剤が塗布して
ある。
【0025】上述の如き手順で製作された本発明の繊維
強化複合材製翼車1の場合、ディスク2がスポーク状の
ディスク本体6により中空に近い構造となっているた
め、軽量であり、しかもディスク本体6がスポーク状に
なっていることから、周方向応力が発生しにくく、又、
翼3の表面部にはコード方向強化部材8が沿設される
が、このコード方向強化部材8は任意に選定することが
できるので、翼3のコード方向強化繊維配列を自由に行
うことができ、更に、ディスク2と翼3とは強化繊維9
が連続しているため、翼3のねじり力や、剪断力、振動
等に対する強度を確保することができ、更に又、ディス
ク2の最外周部はリング5によって補強されているた
め、ディスク2の外周部の強度が低下するようなことも
ない。
強化複合材製翼車1の場合、ディスク2がスポーク状の
ディスク本体6により中空に近い構造となっているた
め、軽量であり、しかもディスク本体6がスポーク状に
なっていることから、周方向応力が発生しにくく、又、
翼3の表面部にはコード方向強化部材8が沿設される
が、このコード方向強化部材8は任意に選定することが
できるので、翼3のコード方向強化繊維配列を自由に行
うことができ、更に、ディスク2と翼3とは強化繊維9
が連続しているため、翼3のねじり力や、剪断力、振動
等に対する強度を確保することができ、更に又、ディス
ク2の最外周部はリング5によって補強されているた
め、ディスク2の外周部の強度が低下するようなことも
ない。
【0026】又、上記において、軸への取付部となるボ
ス4は、ドーナツ板状のボス形成部材10の積層構造と
してあることから、強化繊維が密の状態となって強度的
に有利であり、更に、リング5は、強化繊維9による単
純周方向巻きの層のみならず、軸方向へ蛇行させるよう
に巻いた層を有するため、径方向の厚さが薄くても翼3
の発生する剪断力、ねじり力等に対する強度を確保する
ことができ、一方、コード方向強化部材8は翼主体7の
内側にも介在させてあることから翼3のコード方向の強
度を極めて高いものとすることができる。
ス4は、ドーナツ板状のボス形成部材10の積層構造と
してあることから、強化繊維が密の状態となって強度的
に有利であり、更に、リング5は、強化繊維9による単
純周方向巻きの層のみならず、軸方向へ蛇行させるよう
に巻いた層を有するため、径方向の厚さが薄くても翼3
の発生する剪断力、ねじり力等に対する強度を確保する
ことができ、一方、コード方向強化部材8は翼主体7の
内側にも介在させてあることから翼3のコード方向の強
度を極めて高いものとすることができる。
【0027】なお、本発明は上記実施の形態のみに限定
されるものではなく、スポーク状とするディスク本体6
の形状は任意に選定し得ること、又、翼3の数は任意に
選定し得ること、更に、実施の形態では、製作時に、デ
ィスク成形型12の1つのスリット14に対して1本の
繊維掛けピン17を対応させるようにした場合を示した
が、たとえば、図11に示す如く、1つのスリット14
に対し複数本(図では2本)の繊維掛けピン17を立て
て、複数本の繊維掛けピン17にそれぞれ強化繊維9を
掛けるようにすることによって、翼3の繊維構成を複雑
化できると同時に厚みを任意に厚くできること、更に
又、マトリックスとして樹脂以外のセラミックス、カー
ボン等を使用するようにしてもよいこと、その他本発明
の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得る
ことは勿論である。
されるものではなく、スポーク状とするディスク本体6
の形状は任意に選定し得ること、又、翼3の数は任意に
選定し得ること、更に、実施の形態では、製作時に、デ
ィスク成形型12の1つのスリット14に対して1本の
繊維掛けピン17を対応させるようにした場合を示した
が、たとえば、図11に示す如く、1つのスリット14
に対し複数本(図では2本)の繊維掛けピン17を立て
て、複数本の繊維掛けピン17にそれぞれ強化繊維9を
掛けるようにすることによって、翼3の繊維構成を複雑
化できると同時に厚みを任意に厚くできること、更に
又、マトリックスとして樹脂以外のセラミックス、カー
ボン等を使用するようにしてもよいこと、その他本発明
の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得る
ことは勿論である。
【0028】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の繊維強化複合
材製翼車によれば、次の如き優れた効果を発揮する。 (1) 径方向の強化繊維とボス形成部材を積層してなるボ
スと該ボスの外周方部に強化繊維を円周方向に配置して
なるリングとの間に、ボスの径方向の強化繊維と連続す
る強化繊維をスポーク状に配列しながら軸方向に積層し
てなるディスク本体を設けて、中空状のディスクを形成
し、且つ該ディスクのスポーク状に配列した強化繊維を
放射方向に延長して積層してなる翼主体を設け、更に、
該翼主体の表面部に、強化繊維による板状のコード方向
強化部材を沿設して、翼を形成した構成としてあるの
で、ディスクが中空に近い構造となることにより、軽量
化を達成することができ、しかも周方向応力が発生しに
くい構造とすることができ、又、翼、ディスク本体、ボ
ス、ディスク本体、翼と強化繊維が連続して繊維強度を
有効に利用することができ、更に、翼部のコード方向に
強化部材を配列したことにより翼のねじり力、剪断力に
対応できると共に強化部材を選定することにより繊維方
向の自由度を高めることができ、更に又、ディスクの外
周部はリングによって補強してあることにより翼のねじ
り力や剪断力、振動等に対する強度を確保することがで
きる。 (2) ボス形成部材をドーナツ板形状とした構成とするこ
とにより、軸への取付部となるボスの強化繊維密度を容
易に高くすることができる。 (3) ディスクの外周リングを、円周方向に巻いた強化繊
維の層を径方向に複数として任意の層の強化繊維を、単
純周方向巻きに対して軸方向へ蛇行させるようにして形
成した構成とすることにより、リングの強度をより確実
なものとすることができる。 (4) コード方向強化部材を、翼主体の内側に介在させる
ように配置した構成とすることにより、翼の強度を更に
高めることができる。 (5) 以上により、高速回転に耐え得る翼車を提供するこ
とができる。
材製翼車によれば、次の如き優れた効果を発揮する。 (1) 径方向の強化繊維とボス形成部材を積層してなるボ
スと該ボスの外周方部に強化繊維を円周方向に配置して
なるリングとの間に、ボスの径方向の強化繊維と連続す
る強化繊維をスポーク状に配列しながら軸方向に積層し
てなるディスク本体を設けて、中空状のディスクを形成
し、且つ該ディスクのスポーク状に配列した強化繊維を
放射方向に延長して積層してなる翼主体を設け、更に、
該翼主体の表面部に、強化繊維による板状のコード方向
強化部材を沿設して、翼を形成した構成としてあるの
で、ディスクが中空に近い構造となることにより、軽量
化を達成することができ、しかも周方向応力が発生しに
くい構造とすることができ、又、翼、ディスク本体、ボ
ス、ディスク本体、翼と強化繊維が連続して繊維強度を
有効に利用することができ、更に、翼部のコード方向に
強化部材を配列したことにより翼のねじり力、剪断力に
対応できると共に強化部材を選定することにより繊維方
向の自由度を高めることができ、更に又、ディスクの外
周部はリングによって補強してあることにより翼のねじ
り力や剪断力、振動等に対する強度を確保することがで
きる。 (2) ボス形成部材をドーナツ板形状とした構成とするこ
とにより、軸への取付部となるボスの強化繊維密度を容
易に高くすることができる。 (3) ディスクの外周リングを、円周方向に巻いた強化繊
維の層を径方向に複数として任意の層の強化繊維を、単
純周方向巻きに対して軸方向へ蛇行させるようにして形
成した構成とすることにより、リングの強度をより確実
なものとすることができる。 (4) コード方向強化部材を、翼主体の内側に介在させる
ように配置した構成とすることにより、翼の強度を更に
高めることができる。 (5) 以上により、高速回転に耐え得る翼車を提供するこ
とができる。
【図1】本発明の繊維強化複合材製翼車の実施の一形態
を示す概要図である。
を示す概要図である。
【図2】製作手順の一例を示すもので、基板上にディス
ク成形型をセットした状態の概要図である。
ク成形型をセットした状態の概要図である。
【図3】図2の状態から強化繊維を平面的に1層掛け回
した状態を示す概要図である。
した状態を示す概要図である。
【図4】図3の状態から強化繊維を軸方向に積層した状
態を示す概要図である。
態を示す概要図である。
【図5】図4の状態からディスク成形型の外周面に強化
繊維を周方向に巻き付けている状態を示す概要図であ
る。
繊維を周方向に巻き付けている状態を示す概要図であ
る。
【図6】図5の状態から強化繊維を蛇行させて巻き重ね
ている状態を示す概要図である。
ている状態を示す概要図である。
【図7】翼成形型をセットしている状態を示す概要図で
ある。
ある。
【図8】基盤上に繊維構造体が形成された状態を示す概
要図である。
要図である。
【図9】繊維構造体を含浸処理している状態を示す概要
図である。
図である。
【図10】成形後に脱型している状態を示す概要図であ
る。
る。
【図11】翼の厚みを厚くする場合の強化繊維の掛け回
し方の一例を示す概略図である。
し方の一例を示す概略図である。
1 翼車 2 ディスク 3 翼 4 ボス 5 リング 6 ディスク本体 7 翼主体 8 コード方向強化部材 9 強化繊維 10 ボス形成部材
Claims (4)
- 【請求項1】 径方向の強化繊維とボス形成部材を積層
してなるボスと該ボスの外周方部に強化繊維を円周方向
に配置してなるリングとの間に、ボスの径方向の強化繊
維と連続する強化繊維をスポーク状に配列しながら軸方
向に積層してなるディスク本体を設けて、中空状のディ
スクを形成し、且つ該ディスクのスポーク状に配列した
強化繊維を放射方向に延長して積層してなる翼主体を設
け、更に、該翼主体の表面部に、強化繊維による板状の
コード方向強化部材を沿設して、翼を形成した構成を有
することを特徴とする繊維強化複合材製翼車。 - 【請求項2】 ボス形成部材をドーナツ板形状とした請
求項1記載の繊維強化複合材製翼車。 - 【請求項3】 ディスクの外周リングを、円周方向に巻
いた強化繊維の層を径方向に複数として任意の層の強化
繊維を、単純周方向巻きに対して軸方向へ蛇行させるよ
うにして形成した請求項1又は2記載の繊維強化複合材
製翼車。 - 【請求項4】 コード方向強化部材を、翼主体の内側に
介在させるように配置した請求項1、2又は3記載の繊
維強化複合材製翼車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4845196A JPH09217601A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 繊維強化複合材製翼車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4845196A JPH09217601A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 繊維強化複合材製翼車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09217601A true JPH09217601A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=12803721
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4845196A Pending JPH09217601A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 繊維強化複合材製翼車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09217601A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002168195A (ja) * | 2000-12-01 | 2002-06-14 | Usui Internatl Ind Co Ltd | プラスチック製ファン |
CN104948499A (zh) * | 2015-07-06 | 2015-09-30 | 北京巨维通科技有限公司 | 一种带有叶环的轴流风机叶轮 |
US9492970B2 (en) | 2010-01-21 | 2016-11-15 | Runtech Systems Oy | Method for manufacturing the impeller of a centrifugal compressor |
RU2617752C2 (ru) * | 2015-08-10 | 2017-04-26 | Владимир Александрович Грибановский | Рабочее колесо вентилятора и компрессора и способ его изготовления из композиционного материала |
JP2019108822A (ja) * | 2017-12-15 | 2019-07-04 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 回転機械 |
JP2022111320A (ja) * | 2015-04-30 | 2022-07-29 | エーツェーペー エントヴィッケルングゲゼルシャフト エムベーハー | 流体ポンプ用ロータならびにその作成方法および金型 |
EP4386213A1 (de) * | 2022-12-14 | 2024-06-19 | mdGroup Germany GmbH | Rotor, insbesondere für eine turbomaschine, verfahren zum herstellen eines rotors, turbomaschine |
-
1996
- 1996-02-13 JP JP4845196A patent/JPH09217601A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR20200072537A (ko) * | 2017-12-15 | 2020-06-22 | 미츠비시 히타치 파워 시스템즈 가부시키가이샤 | 회전 기계 |
JP2022159395A (ja) * | 2017-12-15 | 2022-10-17 | 三菱重工業株式会社 | 回転機械 |
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WO2024125901A1 (de) * | 2022-12-14 | 2024-06-20 | Mdgroup Germany Gmbh | Rotor, insbesondere für eine turbomaschine, verfahren zum herstellen eines rotors, turbomaschine |
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