JPH09216507A - トレーリングアーム - Google Patents

トレーリングアーム

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JPH09216507A
JPH09216507A JP2526096A JP2526096A JPH09216507A JP H09216507 A JPH09216507 A JP H09216507A JP 2526096 A JP2526096 A JP 2526096A JP 2526096 A JP2526096 A JP 2526096A JP H09216507 A JPH09216507 A JP H09216507A
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    • B60G2200/00Indexing codes relating to suspension types
    • B60G2200/20Semi-rigid axle suspensions
    • B60G2200/21Trailing arms connected by a torsional beam, i.e. twist-beam axles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/10Mounting of suspension elements
    • B60G2204/12Mounting of springs or dampers
    • B60G2204/122Mounting of torsion springs
    • B60G2204/1226Mounting of torsion springs on the trailing arms of a twist beam type arrangement
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2206/00Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
    • B60G2206/01Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
    • B60G2206/20Constructional features of semi-rigid axles, e.g. twist beam type axles

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  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】トレーリングアームの捩じり変形に原因するト
レーリングアームの特定部分への応力集中を生じ難く
し、しかも開口部の幅の寸法管理も容易に行うことがで
きるようにする。 【解決手段】車体への取付用ブッシュ11が前部に設け
られているとともに、トーションビーム2の端部を挿入
連結するための開口部14が車幅方向の内側面部1Aに
形成されており、かつこの開口部14は、上記トーショ
ンビーム2の端部の挿入連結位置の車両前方側へ延びて
いるトレーリングアーム1であって、上記開口部14の
上下両縁部17a,17bには、これらの各先端縁を段
状または屈曲状に形成するプレス加工が施されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本願発明は、トレーリングアーム式サスペ
ンションの構成部材であるトレーリングアームに関す
る。
【0002】
【従来の技術】トレーリングアーム式サスペンションの
一例としては、たとえば図7に示すようなものがある
(たとえば特願平6−74545号)。この従来のもの
は、車輪取付用のスピンドル軸12を備えた左右一対の
トレーリングアーム1e,1eに、車幅方向に延びるト
ーションビーム2eの両端部を連結したものである。上
記トレーリングアーム1e,1eの前部には、車体への
取付用のブッシュ11,11が溶接されており、これら
ブッシュ11,11の取付中心C1,C1を中心とし
て、全体が上下方向に揺動可能となっている。また、上
記各トレーリングアーム1eの車幅方向の内側面部1A
には、開口部14eが形成されており、この開口部14
e内にトーションビーム2eの端部が挿入された上で、
上記開口部14eの周縁部とトーションビーム2eの外
面とが溶接されている。
【0003】このようなトレーリングアーム式サスペン
ションでは、2つのトレーリングアーム1e,1eの相
互間に上下方向の段差を生じさせる入力があると、トー
ションビーム2eの曲げ変形、あるいは捩じり変形など
によって、その入力を吸収緩和するようになっている。
しかし、このトーションビーム2eの変形のみでは、そ
の機能に一定の限界がある。
【0004】そこで、従来では、トレーリングアーム1
eの開口部14eを、トーションビーム2eの連結位置
よりも車両前方側に延びるように形成し、トレーリング
アーム1eの内側面部1Aのうち、トーションビーム2
eの挿入連結位置よりも車両前方側の部分についても、
図8に示すように、一端に開口部14eが形成された開
断面形状とする手段が採用されている。このような手段
によれば、トレーリングアーム1eを容易に捩じり変形
させることができ、トーションビーム2eの変形のみで
は対処できない負荷入力に対しても対処可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、トレーリングアーム1eを容易に捩じり変形させる
手段として、単にトレーリングアーム1eの内側面部1
Aに大きな開口部14eを形成しているに過ぎないため
に、次のような難点が生じていた。
【0006】すなわち、上記従来のトレーリングアーム
1eでは、開口部14eを形成した部分の剛性が小さ
く、トーションビーム2eに曲げ力または捩じり力が生
じたときには、これに伴って上記開口部14eの形成部
分が過大に捩じり変形する傾向がある。このため、上記
トレーリングアーム1eでは、その捩じり変形が生じた
際に、ブッシュ11の連結部分(溶接部分)、とくに符
号Aで示す車幅方向内側の部分に応力集中が生じ易くな
っていた。したがって、従来では、ブッシュ11の連結
強度を高める手段として、この連結部をかなり厚肉また
は大型に形成するといった必要が生じ、サスペンション
の軽量化や小型化などの面において不利を生じていた。
【0007】また、上記構造のサスペンションにおい
て、トレーリングアーム1eの開口部14e内にトーシ
ョンビーム2eの端部を挿入してこれら両者を適切に連
結するには、開口部14eの幅(開口高さ)H1の寸法
管理を厳しくする必要がある。ところが、上記従来の手
段では、トレーリングアーム1eをプレス成形加工によ
り製造する場合において、そのプレス一般面となるトレ
ーリングアーム1eの上下両壁部材80a,80bの広
い面積部分の各所を所定の幅H1に仕上げる必要があっ
た。したがって、開口部14eの幅を高精度で仕上げる
ことが難しくなっていた。また、従来では、開口部14
eを形成する上下両壁部材80a,80bの略全域の寸
法管理を厳しくしなければならないために、トレーリン
グアーム1eの製造作業が煩雑となり、その製造コスト
が高価になっていた。
【0008】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、トレーリングアームの捩じり変
形に原因するトレーリングアームの特定部分への応力集
中を生じ難くし、しかも開口部の幅の寸法管理も容易に
行うことができるようにすることをその課題としてい
る。
【0009】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0010】すなわち、本願発明は、車体への取付用ブ
ッシュが前部に設けられているとともに、トーションビ
ームの端部を挿入連結するための開口部が車幅方向の内
側面部に形成されており、かつこの開口部は、上記トー
ションビームの端部の挿入連結位置の車両前方側へ延び
ているトレーリングアームであって、上記開口部の上下
両縁部には、これらの各先端縁を段状または屈曲状に形
成するプレス加工が施されていることを特徴としてい
る。
【0011】本願発明においては、トレーリングアーム
の開口部の上下両縁部に、これらの各先端縁を段状また
は屈曲状に形成するプレス加工が施されているために、
トレーリングアームの開口部の形成箇所の剛性を、上記
のような加工が施されていない従来のものよりも高める
ことが可能となり、トーションビームに曲げや捩じりが
生じたときに、これに伴ってトレーリングアームが大き
な変形量で安易に捩じり変形することを抑制することが
可能となる。したがって、本願発明では、トレーリング
アームの捩じり変形を抑制できる分だけ、トレーリング
アームの捩じり変形に原因するブッシュの連結部分への
応力集中を緩和することが可能となる。その結果、トレ
ーリングアームのブッシュの連結部分の強度を高めるこ
とが可能となり、トレーリングアームの大型化や重量の
増大を回避しつつ、サスペンション強度を有効に高める
ことができるという格別な効果が得られる。
【0012】むろん、本願発明では、トレーリングアー
ムの安易な変形は抑制するものの、従来のものと同様
に、トーションビームの端部を挿入連結するための開口
部は、トーションビームの端部の挿入連結位置よりも車
両前方側に延びているために、この開口部の形成箇所を
適度に捩じり変形させることができる。したがって、ト
ーションビームの変形のみでは対処できない負荷入力が
生じたときには、トレーリングアームの捩じり作用によ
って好適に対処することが可能であり、従来の長所を損
なうといった不具合はない。
【0013】さらに重要な効果として、本願発明では、
開口部の幅の寸法管理は、開口部の上下両縁部の段状ま
たは屈曲状に形成された各先端縁について行えばよく、
従来とは異なり、トレーリングアームの上下両壁部材の
広い範囲の寸法を管理しなくても上記開口部の幅を所定
の寸法に設定することが可能である。すなわち、本願発
明では、トレーリングアームの上下両縁部の先端縁のプ
レス加工部分の寸法精度さえ確保しておけば、上記開口
部の幅を所望の寸法に正確に設定することが可能とな
る。したがって、トレーリングアームの寸法管理が容易
となり、トレーリングアームの製造コストの低減化を図
ることができる。また、開口部の幅の寸法誤差に原因し
てトーションビームとトレーリングアームとの連結が困
難になる可能性も少なくすることができる。。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0015】図1は、本願発明に係るトレーリングアー
ム1の一例を示す斜視図である。図2は、図1のX1−
X1線断面図である。図3は、図1に示すトレーリング
アーム1を用いて構成されたトレーリングアーム式サス
ペンションの一例を示す平面図である。図4は、図3の
X2−X2線要部断面図である。図5は、図3に示すト
レーリングアーム式サスペンションの要部斜視図であ
る。なお、図3において、矢印N1方向が車両前方であ
り、矢印N2方向が車幅方向である。
【0016】図1に示すトレーリングアーム1は、アー
ム本体部10、このアーム本体部10の前部に溶接され
たゴムブッシュなどのブッシュ11、および車輪取付け
用のスピンドル軸12などを具備して構成されている。
上記ブッシュ11は、このブッシュ11の取付中心Cを
中心としてトレーリングアーム1が上下方向に揺動可能
なように、このトレーリングアーム1を車体(図示略)
に取付けるためのものである。
【0017】上記アーム本体部10は、上下2分割状の
アッパ部材10aとロア部材10bとが互いに接合して
構成されたいわゆるモナカ状の中空形状となっている。
これらアッパ部材10aとロア部材10bとは、適当な
厚みの金属板をプレス加工(深絞り加工)することによ
り形成されたものであり、アッパ部材10aの下部周縁
とロア部材10bの上部周縁には、これら両者を互いに
接合させるためのフランジ13a,13bが適宜形成さ
れている。
【0018】上記アーム本体部10の車幅方向の内側面
部1Aには、トーションビーム2の端部を挿入可能とす
る開口部14が形成されている。この開口部14は、図
3に示すように、その内部にトーションビーム2の端部
を挿入し、このトーションビーム2とトレーリングアー
ム1とを連結した場合に、このトーションビーム2の車
両前方側の部位も開口するように、トーションビーム2
の端部の挿入位置よりも車両前方側に延びている。具体
的には、この開口部14は、トーションビーム2の端部
の挿入位置からブッシュ11の近傍位置に到る比較的広
い範囲にわたって形成されている。ただし、この開口部
14は、必ずしもブッシュ11の近傍位置まで長く延び
ている必要はない。本願発明では、要は、開口部14
は、トーションビーム2の端部の挿入連結位置よりも車
両前方側に延びるように形成されていればよい。
【0019】図2に示すように、上記開口部14の上下
両縁部17a,17bの先端縁、すなわちトレーリング
アーム1の上下両壁部材16a,16bの端縁部には、
プレス加工によっていわゆるせぎり加工が施されてお
り、上記開口部14の内側寄りに適当な寸法Lの段差を
形成する段状部18a,18bが形成されている。これ
らの段状部18a,18bは、上記開口部14の上下両
縁部17a,17bの長手方向に沿って一連に形成され
ている。
【0020】図5に示すように、上記アーム本体部10
の車幅方向の外側面部1Bには、上記開口部14内に挿
入したトーションビーム2の端部をさらに挿入するため
の穴部15が設けられている。この穴部15は、アッパ
部材10aのフランジ13aの一部が上方に湾曲される
とともに、ロア部材10bのフランジ13bの一部が下
方に湾曲されることにより、これら両フランジ13a,
13bによってその外周が囲まれた形態に形成されてい
る。
【0021】図3に示すトレーリングアーム式サスペン
ションは、上述した構成の左右一組のトレーリングアー
ム1,1を、トーションビーム2によって連結した構造
である。トーションビーム2は、図1に示されているよ
うに、各所の形状が車両前方側に開口した断面略U字状
または断面略V字状に形成されており、弾性を伴った曲
げ変形や捩じり変形が比較的容易な形態となっている。
このトーションビーム2は、たとえば一定厚みの金属板
を屈曲または湾曲加工して形成される。
【0022】上記トーションビーム2の両端部は、各ト
レーリングアーム1の開口部14の後部寄りの位置に挿
入された上で、その先端部が穴部15にも挿入されてお
り、各トレーリングアーム1を車幅方向に貫通してい
る。なお、トーションビーム2は、上記開口部14に挿
入する部分の幅S1よりも穴部15に挿入する部分の幅
S2の方が小さく形成されており、穴部15をできる限
り小さくして、トレーリングアーム1の強度が大幅に低
下しないように配慮されている。図4に示すように、上
記開口部14の上下両縁部17a,17bに形成された
段状部18a,18bの先端とトーションビーム2の外
面には、溶接W1が施されているとともに、上記穴部1
5の周縁部とトーションビーム2の外面には、溶接W2
が施されており、これにより各トレーリングアーム1と
トーションビーム2との連結固定が図られている。上記
トレーリングアーム1に形成された段状部18a,18
bは、トーションビーム2の傾斜した外面に対して溶接
W1を適切に施すことができるように、トーションビー
ム2の外面に面接触している。
【0023】次に、上記構成のトレーリングアーム1、
およびこれを備えたトレーリングアーム式サスペンショ
ンの作用について説明する。
【0024】まず、上記サスペンションを製造する場合
には、既述したとおり、トレーリングアーム1の開口部
14内にトーションビーム2の端部を挿入して溶接する
が、図4に示すように、この開口部14の開口幅Hは、
プレス加工によって形成された段状部18a,18bに
よって規定される。一方、これら細幅な状態に形成され
る段状部18a,18bであれば、プレス加工による寸
法管理は容易であり、その寸法精度を高めることが可能
である。
【0025】したがって、これら段状部18a,18b
の相互間の寸法精度を高めることによって、開口部14
内へのトーションビーム2の端部を適度な嵌め合い状態
で挿入することが可能となり、トレーリングアーム1に
対するトーションビーム2の連結を的確に行うことがで
きる。また、上記開口部14の形成に際しては、上記段
状部18a,18bの以外の部分については、その加工
は比較的ラフであっても構わない。したがって、トレー
リングアーム1の製造作業も容易となる。
【0026】次いで、上記サスペンションにおいては、
左右一対のトレーリングアーム1,1の両者間に上下方
向の段差を生じさせる負荷入力があったときには、トー
ションビーム2に曲げ力または捩じり力が作用し、この
力が各トレーリングアーム1にも作用する。しかし、各
トレーリングアーム1の開口部14の上下両縁部17
a,17bには、段状部18a,18bが形成されてい
ることにより、この部分の剛性が高められているため
に、上記負荷入力時において、各トレーリングアーム1
がブッシュ11の溶接箇所を中心として過大に捩じり変
形することが回避される。その結果、トレーリングアー
ム1の大きな捩じり変形に原因して、ブッシュ11の溶
接部W3に応力集中が生じることを解消し、または緩和
することが可能となる。
【0027】本願出願人が、上述した構成のトレーリン
グアーム式サスペンションについての応力集中に関する
実験を行ったところ、次のような実験結果が得られた。
【0028】すなわち、実験対象となるサスペンション
としては、各部の寸法や材質などを同一条件に設定した
2つのサスペンションを製作し、そのうち一方は、トレ
ーリングアーム1の開口部14の上下縁部17a,17
bに段状部18a,18bを形成した本願発明に係るも
のとした。また、他方については、上記段状部18a,
18bを形成していない従来例に相当するものとした。
そして、これら2つのサスペンションを組み込んだ自動
車を同一の悪路条件下において走行させたところ、従来
例に相当するものでは、ブッシュ11の連結部(図7の
A部)で生じた最大応力は、26kgf/mm2 であっ
た。これに対し、本願発明に係るものでは、同一箇所で
生じた最大応力は、3.78kgf/mm2 であった。し
たがって、この実験結果からみても、本願発明によれ
ば、サスペンションアーム1の強度、ひいてはサスペン
ション全体の強度を従来よりも向上させることができる
ことが判る。
【0029】一方、上記開口部14は、トレーリングア
ーム1とトーションビーム2の端部との連結位置よりも
車両前方側へ延びたかたちに形成されており、この開口
部14の形成部分が捩じり変形可能な部位となってい
る。したがって、トーションビーム2の変形のみでは対
処できない入力がサスペンションに作用した場合には、
上記トレーリングアーム1の開口部14の形成部分を無
理なく捩じり変形させることによって、サスペンション
に入力する負荷の吸収緩和を図ることが可能となる。
【0030】なお、上記実施形態では、トーションビー
ム2がトレーリングアーム1内を車幅方向に沿って貫通
し、このトレーリングアーム1の内外両側面部1A,1
Bの各所において溶接W1,W2を施しているために、
左右のトレーリングアーム1,1間に上下段差が生じる
などして、トーションビーム2に曲げ力または捩じり力
が作用しても、この力が溶接W1の位置へ集中して作用
することも回避される。したがって、上記サスペンショ
ンでは、トレーリングアーム1とトーションビーム2と
の連結強度も高めることができるという利点が得られ
る。ただし、本願発明はこれに限定されない。本願発明
では、たとえばトレーリングアーム1の外側面部1Bに
穴部15が形成されておらず、トーションビーム2の端
部がトレーリングアーム1の内部へ一部挿入された構造
としても構わない。
【0031】また、本願発明では、トレーリングアーム
1の開口部14の上下両縁部17a,17bに、段状部
18a,18bを形成したために、この段状部18a,
18bをトーションビーム2の外面に面接触させること
によって、トーションビーム2とトレーリングアーム1
との溶接作業が好適に行えるものとしたが、やはり本願
発明はこれに限定されない。本願発明では、段状部18
a,18bの具体的な形状が、上記のように限定されな
いことは勿論のこと、たとえば図6に示すように、開口
部14の上下両縁部17a,17bの先端縁に内向き状
の屈曲部18c,18dを形成するプレス加工を施した
構成としてもよい。このような構成によっても、開口部
14の形成箇所の剛性を高めることができるとともに、
開口部14の幅Hを上記屈曲部18c,18dによって
正確な寸法に規定することが可能である。
【0032】その他、本願発明に係るトレーリングアー
ムの各部の具体的な構成は決して上記実施形態のように
限定されず、種々に設計変更自在である。むろん、この
トレーリングアームに連結されるトーションビームの具
体的な構成も問わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るトレーリングアームの一例を示
す斜視図。
【図2】図1のX1−X1線断面図。
【図3】図1に示すトレーリングアームを用いて構成さ
れたトレーリングアーム式サスペンションの一例を示す
平面図。
【図4】図3のX2−X2線要部断面図。
【図5】図3に示すトレーリングアーム式サスペンショ
ンの要部斜視図。
【図6】本願発明に係るトレーリングアームの他の例を
示す断面図。
【図7】従来のトレーリングアーム式サスペンションを
示す平面図。
【図8】図7のX3−X3線断面図。
【符号の説明】
1 トレーリングアーム 1A 内側面部 2 トーションビーム 11 ブッシュ 14 開口部 17a,17b 上下両縁部 18a,18b 段状部 18c,18d 屈曲部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体への取付用ブッシュが前部に設けら
    れているとともに、トーションビームの端部を挿入連結
    するための開口部が車幅方向の内側面部に形成されてお
    り、かつこの開口部は、上記トーションビームの端部の
    挿入連結位置の車両前方側へ延びているトレーリングア
    ームであって、 上記開口部の上下両縁部には、これらの各先端縁を段状
    または屈曲状に形成するプレス加工が施されていること
    を特徴とする、トレーリングアーム。
JP02526096A 1996-02-13 1996-02-13 トレーリングアーム Expired - Fee Related JP3196010B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005044603A1 (de) * 2003-11-07 2005-05-19 Benteler Automobiltechnik Gmbh Verbundlenkerachse und verfahren zur herstellung eines querträgers

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005044603A1 (de) * 2003-11-07 2005-05-19 Benteler Automobiltechnik Gmbh Verbundlenkerachse und verfahren zur herstellung eines querträgers

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