JPH0921621A - 外観検査装置 - Google Patents

外観検査装置

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JPH0921621A
JPH0921621A JP19576695A JP19576695A JPH0921621A JP H0921621 A JPH0921621 A JP H0921621A JP 19576695 A JP19576695 A JP 19576695A JP 19576695 A JP19576695 A JP 19576695A JP H0921621 A JPH0921621 A JP H0921621A
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JP
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camera
prism
line sensor
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inspection
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JP19576695A
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Katsutoshi Matsuoka
勝年 松岡
Katsuyoshi Yamashita
勝義 山下
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1台のカメラ(撮像手段)により高精度に外
観検査を行えるようにする。 【構成】 検査対象物の外観を撮像する撮像手段を有
し、該撮像手段により得られた撮像信号に基づいて外観
検査を行う外観検査装置において、前記検査対象物の互
いに離間した検査領域から出射された光を前記撮像手段
の視野内に収束させる光偏向手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検査物体の表面
をテレビカメラ等により撮像して外観検査を行う外観検
査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、帯状物体、円環状物体等をテレビ
カメラ等により撮像して外観検査を行う外観検査装置が
知られている。
【0003】この種の外観検査装置では、移動中の帯状
物体の幅方向を検査する場合は、ラインセンサカメラが
使用されているが、特に幅の広い帯状物体の幅寸法の計
測や両端部の詳細な外観検査を行う場合に、1台のライ
ンセンサカメラにより全幅を撮像すると、ラインセンサ
カメラを構成するCCDセンサの1ビット当たりの撮像
面積が大きくなるため、検査により得られた寸法の精度
や欠陥等の検出精度が所定の仕様を満足できなくなる。
このため、従来は、幅の広い帯状物体の幅寸法を計測す
るような場合には、2台のラインセンサカメラを用い
て、各々、被検査物体の一端を撮像することにより、所
望の精度で計測、検査を行えるようにしている。
【0004】すなわち、図12に示したように、帯状物
体101の両端部L,Rの上方に、夫々ラインセンサカ
メラ102,103と、照明器104を配置し、各ライ
ンセンサカメラ102,103にて撮像した帯状物体1
01の両端部L,Rの各画像信号を夫々信号処理部10
5,106に伝送して両端部L,Rの位置情報、或いは
欠陥情報を生成し、判定処理部107では、信号処理部
105,106からの情報に基づいて両端部L,Rの良
否を判定している。
【0005】また、大径の円状物体の円環部、或いは大
径の環状物体面をテレビカメラにより撮像して外観検査
を行う場合、テレビカメラの視野内に撮像対象の全景が
入るように倍率を設定すると、欠陥検出性能が劣化す
る。そこで、図13(a)に示したように、撮像対象の
上方に複数のテレビカメラ108を配置して、撮像範囲
を分担させて各々低い倍率で撮像して外観検査を行うこ
とが考えられる。また、図13(b)に示したように、
撮像対象を、その中心を軸として所定の角度単位で回転
して、定位置の1台のテレビカメラ109により分割し
て低い倍率で撮像して外観検査を行うことが考えられ
る。さらに、撮像対象を、その中心を軸として連続的に
回転させ、1台のラインセンサカメラにより半径方向の
1次元像を連続的に撮像し、これら連続的に得られた1
次元像を合成して2次元像を構成することにより、外観
検査を行うことも考えられる。
【0006】また、図14に示したように、円環状であ
って外周から中心に向かって高さが減少(または増加)
するような斜面を撮像して外観検査を行う場合、撮像対
象物110を、その中心を軸として連続的に回転させ、
前記斜面と平行に対向配置されたラインセンサカメラ1
11により半径方向の1次元像を連続的に撮像し、これ
ら連続的に得られた1次元像を合成して2次元像を構成
することにより、外観検査を行うようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、移動中の帯状
物体の両端を2台のラインセンサカメラを用いて各々個
別に撮像する従来方式では、2台のラインセンサカメラ
と、2つの信号処理部が必要となり、高価な装置になる
という問題があった。
【0008】また、大径の円状物体の円環部、或いは大
径の環状物体面を複数のテレビカメラにより撮像して外
観検査を行う従来方式では、複数のテレビカメラを1台
の画像処理装置に接続して、順次テレビカメラを切替え
ながら複数回検査処理するか、或いは迅速に処理を行う
ために、テレビカメラと1対1に画像処理装置を設ける
必要があり、高価、かつ複雑なシステムとなるという問
題があった。さらに、1台のテレビカメラを用いて、撮
像対象を所定の角度単位で、または連続的に回転させる
従来方式では、1セットのテレビカメラと画像処理装置
で検査可能であるが、撮像対象の被検査物体を把持して
所定の角度単位で、または連続的に回転させる機構が必
要となり、必ずしも安価に実現できるとは言えず、さら
に被検査物体を少なくとも1回転させる時間が必要であ
り、高速に検査を行うことができなかった。
【0009】また、円環状であって外周から中心に向か
って高さが減少(または増加)するような斜面を有する
被検査物体を連続的に回転させて、1台のラインセンサ
カメラにて得られた1次元像を合成して2次元像を構成
することにより、外観検査を行う方式においても、被検
査物体を把持して連続的に回転させる機構が必要とな
り、必ずしも安価に実現できるとは言えず、さらに被検
査物体を少なくとも1回転させる時間が必要であり、高
速に検査を行うことができなかった。
【0010】本発明は、このような背景の下になされた
もので、その目的は、1台のカメラ(撮像手段)により
高精度に外観検査を行えるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、検査対象物の外観を撮像する撮像手段を
有し、該撮像手段により得られた撮像信号に基づいて外
観検査を行う外観検査装置において、前記検査対象物の
互いに離間した検査領域から出射された光を前記撮像手
段の視野内に収束させる光偏向手段を設けているので、
1台のカメラ(撮像手段)により高精度に外観検査を行
えるようになる。
【0012】詳細には、検査対象物の互いに大きく離間
した検査領域を高精度に検査するために複数台のカメラ
や複数の信号処理部等を設ける必要はなくなり、安価に
高精度な検査を行えるようになる。また、検査対象物を
回転させることなく外観検査を行えるので、回転機構が
不要となって安価な装置にすることができ、さらには高
速に検査を行うとも可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態例を図
面を参照しながら説明する。
【0014】図1(a)、(b)は、本発明の実施の第
1の形態例に係る外観検査装置のそれぞれ正面図、側面
図であり、本外観検査装置は、移動中の帯状物体の両端
部を検査する装置である。
【0015】図1において、カメラ基台1上には、カメ
ラ台2が配設されており、このカメラ台2は、X軸スラ
イダ3と、このX軸スライダ3上に傾斜して設けられた
ガイドシャフト4と、ガイドシャフト4を支える支柱5
により構成されている。
【0016】ガイドシャフト4には、カメラスライダ
5、プリズムスライダ6が取り付けられ、これらスライ
ダには、それぞれラインセンサカメラ7、プリズム8が
固着されている。これらラインセンサカメラ7、プリズ
ム8は、スライド用ネジ9,10によりカメラスライダ
5、プリズムスライダ6の位置を調節することにより、
位置調節が可能となっている。
【0017】X軸スライダ3の耳部には、ネジ孔3aが
形成され、このネジ孔3aに嵌合されたX軸送りネジ3
bをX軸調整つまみ3cにより回転させることにより、
X軸スライダ3をX軸方向(図1(a)では左右方向、
(b)では紙面と直交する方向)に移動可能となってい
る。
【0018】また、カメラ基台1の前方には、被検査物
体としての帯状物体11を照明するための照明器12が
配設されており、帯状物体11に向けて照射された光の
反射光は、プリズム8を介してラインセンサカメラ7に
入射されるように、照明器12の姿勢が保たれている。
この場合、プリズム8の作用により、1つのラインセン
サカメラ7にて幅の広い帯状物体11の両端部を撮像す
ることが可能である。
【0019】ラインセンサカメラ7からの撮像信号は、
信号処理部13に入力される。信号処理部13では、帯
状物体11の両端部の位置情報、或いは欠陥サイズ情報
等を生成して判定処理部14に伝送する。判定処理部1
4では、信号処理部13からの情報に基づいて、帯状物
体11の両端部の欠落や突出、付着物や欠肉などの欠陥
を判定すると共に、両端の位置情報と内部のデータから
帯状物体11の幅を算出して評価する。
【0020】次に、1つのラインセンサカメラにより、
幅の広い帯状物体の両端部を撮像することが可能である
理由を、図2の原理説明図を参照しながら説明する。
【0021】プリズム8は、屈折率が1.0より大きな
ガラス等の透明材料からなる光学部材であって、ライン
センサカメラ7の光軸に沿った断面のY方向の幅が、中
央から外側へ直線的に増大するような形状となっている
(図3(a)参照)。帯状物体11のL部からの反射光
線は、プリズム8に入射すると、プリズム8の中を屈折
して進行し、プリズム8を出射すると、再び屈折して上
方のラインセンサカメラ7に入射する。従って、ライン
センサカメラ7への入射光は、帯状物体11の中央近傍
のL´部から出射した光のように進行することになる。
L部以外の点やR部からの反射光も、同様にL´部、R
´部からの出射光のように進行してラインセンサカメラ
7に入射する。このようにして、帯状物体11の両端部
が屈折により、光軸近傍の屈折像となって、ラインセン
サカメラ7の視野内に入ることになる。実際には、直線
部LとRの屈折像L´とR´は、長さとY方向の位置が
LとRのそれらと異なり、また少し傾斜している。さら
に厳密に言えば、L´,R´上の各点はL,R上の対応
する点と線形な位置関係にはない。屈折像L´,R´の
Y方向の位置に対応してピントが合うように、ラインセ
ンサカメラ7のY方向の位置を調整する。
【0022】長さ、及び対応位置の非線形性は、例えば
目盛り付き定規を撮像して目盛に対応するラインセンサ
カメラ7のCCD上の位置データを得れば、非線形性を
補正する表を作ることができ、検査時には、この表のデ
ータを参照して補間計算を行うことにより、正確な位置
情報が得られる。
【0023】傾斜している屈折像は、ラインセンサカメ
ラ7の焦点深度内にあれば、撮像可能である。実際に
は、プリズム8の断面のY方向の幅の変化が極端に大き
くなければ、屈折像の傾きは、実用上問題視するほどで
はない。
【0024】このように、ラインセンサカメラの光軸中
心を帯状物体の中央に一致させて幅方向を撮像するよう
に配置し、ラインセンサカメラと帯状物体との間の所定
位置に、光を屈折透過可能な材料よりなり、その中心線
から両側へ厚さが漸増する形状の断面をもつ光学部材
を、その中心線をラインセンサカメラの光軸と一致さ
せ、その断面をラインセンサカメラの走査方向と平行に
設置することにより、一定の検査精度を維持し得るライ
ンセンサカメラの所定の視野内に入り切れない物体面の
屈折像を前記光学部材によりラインセンサカメラの所定
の視野内に得て撮像するので、1台のラインセンサと1
セットの信号処理部と判定処理部により、安価に所定の
計測精度、或いは検査精度を実現している。
【0025】なお、プリズム8の形状は、上記の形状に
限定されることなく、例えば図3(b),(c)のよう
な形状であってもよい。すなわち、図3(b)のプリズ
ム8aの形状は、図2に示したものと、上下を逆転し、
かつX方向の途中からVの字形に切り欠いた形状となっ
ている。また、図3(c)のプリズム8bの形状は、上
下の両面において、X方向の途中からVの字形に切り欠
いた形状となっている。
【0026】また、本実施の形態例では、帯状物体を検
査しているが、例えば図4に示したように、同様のプリ
ズム8,8a,8b等を用いることにより、大径の回転
中の円環状物体11aを1つのラインセンサカメラ7
(図示省略)により撮像して検査することも可能であ
る。
【0027】この場合、円環状物体11aの径がそれほ
ど大きくない場合は、図4(a)に示したように、プリ
ズム8,8a,8b等を円環状物体11aの中心線上に
配置し、円環状物体11aの径が非常に大きい場合や円
環状物体11aの円環部の幅寸法等を精密に検査する場
合は、図4(b)に示したように、プリズム8,8a,
8b等を円環状物体11aの円環部の中央部上に配置す
ればよい。なお、図4(a)に示したように、プリズム
8,8a,8b等を円環状物体11aの中心線上に配置
した場合は、図13(b)に示した従来技術と比べ、円
環状物体11aの連続回転量が半回転だけで済む。
【0028】また、被検査物体からの反射光をラインセ
ンサカメラ7の所定の視野内に収束させるための手段と
しては、プリズム8,8a,8bに限らず、図5に示し
たような手段であってもよい。すなわち、検査対象部分
である被検査物体15の両端部分の上方に、それぞれ平
面鏡16L、16Rを、被検査物体面に対して45度の
角度で配置し、平面鏡16L、16Rと同一の高さで被
検査物体の中央位置上に三角平面鏡17を配置し、三角
平面鏡17の中心線上にラインセンサカメラ7を配置す
る。
【0029】このようにすれば、被検査物体15の両端
部L,Rからの反射光は、平面鏡16L、16Rにて全
反射されて三角平面鏡17の方向に進み、この三角平面
鏡17にて全反射されてラインセンサカメラ7に入射す
るので、ラインセンサカメラ7の視野を広げて検査精度
を落とすことなく、1台のラインセンサカメラ7と1セ
ットの信号処理部13と判定処理部(図示省略)で安価
に幅の広い物体の両端部を精密に検査することができ
る。
【0030】図6(a),(b),(c)は、本発明の
実施の第2の形態例に係る外観検査装置のそれぞれ正面
図、側面図、平面図であり、本外観検査装置は、円状物
体の円環部、或いは環状物体面を検査する装置である。
【0031】図6において、カメラ基台21上に立設さ
れたカメラ台22には、カメラスライダ23とプリズム
スライダ24とをガイドするためのガイドシャフト25
が設けられている。カメラスライダ23、プリズムスラ
イダ24には、それぞれテレビカメラ26、プリズム2
7が固着されており、これらテレビカメラ26、プリズ
ム27は、スライド用ネジ28,29によりカメラスラ
イダ23、プリズムスライダ24の位置を調節すること
により、位置調節可能となっている。
【0032】カメラ基台21の下方には、被検査物とし
ての円状物体、或いは環状物体(ワーク)30を、それ
ぞれX軸方向、Y軸方向に移動可能に載置するための試
料台としてXYステージ31が配置されている。このX
Yステージ31は、Y軸スライダ32、X軸スライダ3
3を有しており、これらY軸スライダ32、X軸スライ
ダ33の耳部には、それぞれネジ孔(図示省略)が形成
され、これらネジ孔に嵌合されたY軸送りネジ32a,
X軸送りネジ33aをY軸調整つまみ32b,X軸調整
つまみ33bにより回転させることにより、Y軸スライ
ダ32,X軸スライダ33をY軸方向,X軸方向に移動
可能となっている。
【0033】プリズム27は、光が屈折透過可能なガラ
ス等の材料よりなり、中心から外周向かって厚さが漸増
する上下の少なくとも一方に略円錐形状の内面を持って
おり、このプリズム27の略円錐形状の軸は、テレビカ
メラ26の光軸と一致するように構成されており、テレ
ビカメラ26では、プリズム27の作用により、屈折し
てその視野内に収縮した像として撮像される。従って、
所望の欠陥検出性能を維持するのに必要な光学倍率では
テレビカメラ26の視野内に収まらない大径の円環状物
体30をも、上記光学倍率で撮像することが可能とな
る。
【0034】テレビカメラ26からの撮像信号は、信号
処理部34に入力される。信号処理部34では、円環状
物体30の欠陥情報等を生成して判定処理部35に伝送
する。判定処理部35では、信号処理部34からの情報
に基づいて、円環状物体30の欠陥を判定する。
【0035】次に、1台のテレビカメラにより、所望の
欠陥検出性能を維持するのに必要な光学倍率で大径の円
環状物体を撮像できる理由を、図7の原理説明図を参照
しながら説明する。
【0036】プリズム27は、屈折率が1.0より大き
なガラス等の透明材料からなる光学部材であって、略円
錐形状の内面を有している。この略円錐形状の内面の軸
は、テレビカメラ26の光軸と一致し、検査対象の円環
状物体30の中心を通るように構成されている(図8
(a)参照)。
【0037】従って、例えば、図7にハッチングで示し
た断面については、図2に示した第1の形態と全く同様
の光学的な状態となり、この光学的な状態が360度の
全ての断面について実現されるので、所望の欠陥検出性
能を維持するのに必要な光学倍率で、大径の円環状物体
を回転させることなく撮像できるようになる。
【0038】このように、テレビカメラの光軸を円環状
物体面の中心軸に一致させ、テレビカメラと円環状物体
面との間の所定位置に、光を屈折透過可能な材料よりな
り、その中心から外周へ厚さが漸増する略円錐形状の内
面をもつ光学部材を、その円錐の軸をテレビカメラの光
軸と一致させて配置することにより、一定の検査精度を
維持し得る倍率のテレビカメラの視野内に入り切れない
円環状物体面の屈折像を前記光学部材によりテレビカメ
ラの上記視野内に得て撮像するので、半径方向の必要な
分解能を満足する安価な外観検査装置を実現している。
【0039】なお、プリズム27の形状は、上記の形状
に限定されることなく、例えば図8(b),(c)のよ
うな形状であってもよい。すなわち、図8(b)のプリ
ズム27aの形状は、図8(a)に示したものと、上下
を逆転し、かつX方向の途中から円錐面が形成されてい
る。また、図8(c)のプリズム27bの形状は、上下
の両面において、X方向の途中から円錐面が形成されて
いる。
【0040】また、試料台をXYステージとせずに、カ
メラ基台をXYステージとしてもよい。
【0041】図9は、本発明の実施の第3の形態例に係
る外観検査装置の概略構成を示す図であり、本外観検査
装置は、円環状であって外周から中心に向かって高さが
減少するような斜面を検査する装置である。
【0042】図9において、51はテレビカメラ、52
は外観検査の対象物である円環状物体であり、外周から
中心に向かって高さが減少するような斜面を有してい
る。53は光が屈折透過可能なガラス等の材料よりな
り、中心から外周へ向かって厚さが減少する略円錐形状
のプリズムであり、54は画像処理装置である。
【0043】テレビカメラ51の光軸が円環状物体52
の中心軸および略円錐形状プリズム53の円錐形状の軸
に一致するように配置されており、円環状物体52の面
L,Rは、テレビカメラ51からは、略円錐形状プリズ
ム53の作用により、屈折してカメラの視野内に収縮し
た円環像として撮像され、画像処理装置54にて画像処
理されて、外観検査の判定が行われる。
【0044】このような構成により、テレビカメラ51
の視野内に収まらない円環状物体52を、その斜面方向
の幅をほぼ保った円環状の虚像としてテレビカメラ51
の視野内で撮像できる理由を、図10の原理説明図に従
って説明する。
【0045】図10において、略円錐形状プリズム53
は、屈折率が1.0より大きい透明なガラス等により構
成され、その円錐形状の軸がテレビカメラ51の光軸と
一致し、検査対象の円環状物体52の中心を通るように
配置されている。
【0046】円環状物体52のL部およびR部からの光
は、略円錐形状プリズム53の円錐面に入射し、屈折し
てその中を進行し、光軸を対称とした反対側の円錐面で
全反射して更に略円錐形状プリズム53の中を進行して
出射してテレビカメラ51に達するので、L´部および
R´部は、テレビカメラ51からは、L部およびR部の
虚像として見ることができる。
【0047】このように、テレビカメラの光軸を円環状
物体の中心軸に一致させ、テレビカメラと円環状物体と
の間の所定位置に、光を屈折透過または反射可能な材料
よりなり、その中心から外周へ厚さが減少する略円錐形
状の外面をもつ光学部材を、その円錐の軸をテレビカメ
ラの光軸と一致させて配置することにより、一定の検査
精度を維持し得る倍率のテレビカメラの視野内に入り切
れない円環状物体の、外周から中心に向かって高さが減
少する斜面について、この斜面の幅に略等しい円環状の
虚像をテレビカメラの視野内に得て撮像することによ
り、回転機構が不要で、上記斜面の幅方向の必要な分解
能を満足する安価な外観検査装置を実現している。
【0048】なお、図11に示したように、略円錐形状
の外面に反射コーディングを施した光学部材53を上下
逆にして配置しても、同様の作用・効果を得ることがで
きる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
検査対象物の外観を撮像する撮像手段を有し、該撮像手
段により得られた撮像信号に基づいて外観検査を行う外
観検査装置において、前記検査対象物の互いに離間した
検査領域から出射された光を前記撮像手段の視野内に収
束させる光偏向手段を設けたので、1台のカメラ(撮像
手段)により高精度に外観検査を行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態例に係る外観検査装
置を示す図である。
【図2】第1の形態例に係る原理説明図である。
【図3】第1の形態例に係る光偏向手段例を示す図であ
る。
【図4】第1の形態例の変形例を説明するための説明図
である。
【図5】第1の形態例の他の変形例を説明するための説
明図である。
【図6】本発明の実施の第2の形態例に係る外観検査装
置を示す図である。
【図7】第2の形態例に係る原理説明図である。
【図8】第2の形態例に係る光偏向手段例を示す図であ
る。
【図9】本発明の実施の第3の形態例に係る外観検査装
置の概略構成を示す図である。
【図10】第3の形態例に係る原理説明図である。
【図11】第3の形態例の変形例を説明するための説明
図である。
【図12】第1の従来例を説明するための説明図であ
る。
【図13】第2の従来例を説明するための説明図であ
る。
【図14】第3の従来例を説明するための説明図であ
る。
【符号の説明】
3…X軸スライダ 4,25…ガイドシャフト 5,23…カメラスライダ 6,24…プリズムスライダ 7…ラインセンサカメラ 8,8a,8b…プリズム 11…帯状物体 26,51…テレビカメラ 27,27a,27b…略円錐形状の内面をもつプリズ
ム 30…円環状物体 52…内面に傾斜面をもつ円環状物体 53…略円錐形状のプリズム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象物の外観を撮像する撮像手段を
    有し、該撮像手段により得られた撮像信号に基づいて外
    観検査を行う外観検査装置において、 前記検査対象物の互いに離間した検査領域から出射され
    た光を前記撮像手段の視野内に収束させる光偏向手段を
    設けたことを特徴とする外観検査装置。
JP19576695A 1995-07-10 1995-07-10 外観検査装置 Pending JPH0921621A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009148759A (ja) * 1997-07-11 2009-07-09 Philip Morris Prod Inc バンド付きシガレットペーパーを製造するために用いる光学的検査システム
CN112710665A (zh) * 2019-10-25 2021-04-27 日本电产三协株式会社 外观检查装置

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