JPH09215210A - 充電装置及び自動車 - Google Patents

充電装置及び自動車

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Publication number
JPH09215210A
JPH09215210A JP8014420A JP1442096A JPH09215210A JP H09215210 A JPH09215210 A JP H09215210A JP 8014420 A JP8014420 A JP 8014420A JP 1442096 A JP1442096 A JP 1442096A JP H09215210 A JPH09215210 A JP H09215210A
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JP
Japan
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ground
vehicle
side coupler
power
electromagnetic coil
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Application number
JP8014420A
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English (en)
Inventor
Norimoto Minoshima
紀元 蓑島
Takashi Hiyougo
隆 兵庫
Taiji Oodate
泰治 大立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication of JPH09215210A publication Critical patent/JPH09215210A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高度な運転テクニックを必要とせずに簡単かつ
迅速に充電作業を行うことができる充電装置及び自動車
を提供する。 【解決手段】地上側カプラ保持器49には、送電側コア
55と送電側電磁コイル56とからなる送電側カプラ5
4が取着されている。そのカプラ保持器49は、第1の
移動レール34に沿って移動する第1の移動台36によ
って車両前後方向に移動可能に支持され、第2の移動レ
ール42に沿って移動する第2の移動台43によって車
両幅方向に移動可能に支持される。また、カプラ保持器
49は、支持台に挿入された支柱48によって車両高さ
方向に移動可能に支持されるとともに、揺動可能に支持
される。そして、電気自動車11の進入力によって移動
及び揺動され、車両側カプラ保持器23の収容部24に
収容され、受電側電磁コイル30と送電側電磁コイルと
が正対する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は充電装置及び自動車
に係り、詳しくは自動車に搭載されたバッテリを充電す
るための充電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】充電装置は、電気自動車にとって必要不
可欠なものであり、充電装置を広く普及させることは電
気自動車の普及につながることから、より扱い易い充電
装置が望まれている。
【0003】従来、充電装置についてより扱い易くする
ための技術が、例えば特開昭63−87136号公報、
特開平3−155388号公報、及び、実開平1−79
343号公報等によって種々提案されている。
【0004】特開昭63−87136号公報に記載され
ている充電装置は、ガレージ等の予め決められた位置に
車止めを設置し、車両タイヤをその車止めに当接させて
電気自動車を停車する。この車止めの当接は、車両側の
受電側電磁コイルとガレージの床に設置した送電側電磁
コイルとを正対させることを意味する。そして、車をバ
ックさせて車両タイヤがその車止めに当接させたとき、
その状態を検出装置が検出し、その検出結果に基づいて
自動的に充電装置を駆動させるものである。即ち、運転
者が充電装置の充電のためのコネクタを自動車側のコネ
クタに接続する手間は無くなる。
【0005】又、特開平3−155388号公報に記載
された充電装置は、地上側に電磁コイルを巻回した磁性
体を設置し、自動車側に同じく電磁コイルを巻回した磁
性体を設置する。そして、自動車に設置した磁性体を地
上側磁性体に当接するように自動車を運転する。両磁性
体が互いに当接すると、その当接したことを検出器が検
知する。この検出結果に基づいて、充電装置は地上側の
磁性体に巻回した電磁コイルに電流を流し、充電動作を
開始する。この場合にも、運転者が充電装置の充電のた
めのコネクタを自動車側のコネクタに接続する手間は無
くなる。
【0006】更に、実開平1−79343号公報に記載
された充電装置は、床面に地上コアコイルを敷設し、自
動車の下面に車両用コアコイルを設け、その自動車を所
定位置に停車する。自動車が所定の位置で止まると、予
め設置されている近接スイッチが充電位置に止まったこ
とを検知する。この検知結果に基づいて、充電装置は地
上コアコイルに電流を流し、充電動作を開始する。この
場合にも、運転者が充電装置の充電のためのコネクタを
自動車側のコネクタに接続する手間は無くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
充電装置においては、充電位置、即ち、地上側電磁コイ
ルと車両側電磁コイルとが正対する位置に案内するの
は、運転者がハンドルを操作して車を動かさなければな
らず、停車位置の許容範囲が小さいため運転者の高度な
ドライブテクニックを必要とし非常に面倒であった。こ
のため、充電作業は手間や時間を要し、当該充電作業を
迅速に行うことができなかった。
【0008】本発明の目的は高度な運転テクニックを必
要とせずに簡単かつ迅速に充電作業を行うことができる
充電装置及び自動車を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに請求項1に記載の発明は、車両に搭載されたバッテ
リに接続された受電側電磁コイルに誘導起電力を発生さ
せて電力を供給し、その電力によって前記バッテリを充
電するために地上に設けられた充電装置であって、前記
受電側電磁コイルに誘導起電力を発生させる送電側電磁
コイルと、当該コイルが巻回された送電側コアとからな
る送電側カプラと、前記送電側カプラを保持する地上側
カプラ保持器と、前記地上側カプラ保持器を移動可能に
支持するとともに、揺動可能に支持する地上側カプラ支
持手段とを備えたことを要旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の充電装置において、前記地上側カプラ支持手段は、前
記地上側カプラ保持器を車両前後方向に移動可能に支持
するとともに、前記地上側カプラ保持器を車両前方に向
かって付勢する第1の支持手段と、前記地上側カプラ保
持器を車両幅方向に移動可能に支持するとともに、前記
地上側カプラ保持器を車両幅方向の所定位置に保持する
第2の支持手段と、前記地上側カプラ保持器を車両高さ
方向に移動可能に支持するとともに、前記地上側カプラ
保持器を上方に向かって付勢するとともに、揺動可能に
支持する第3の支持手段とから構成されたことを要旨と
する。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の充電装置において、前記第1の支持手段は、車両前後
方向に沿って設けられた第1の移動レールと、前記第1
の移動レール上を転動する第1の移動ローラが取着され
た第1の移動台と、前記第1の移動台を車両前方に向か
って付勢する付勢手段とから構成され、前記第2の支持
手段は、前記第1の移動台上に車両幅方向に沿って敷設
された第2の移動レールと、前記第2の移動レール上を
転動する第2の移動ローラが取着された第2の移動台
と、前記第2の移動台を車両幅方向の所定位置に保持す
る位置保持手段とから構成され、前記第3の支持手段
は、前記第2の移動台上に車両高さ方向に立設された円
柱状の支持台と、その支持台に挿入され下端には球状部
が形成され、上端には前記地上側カプラ保持器が取着さ
れた支柱と、前記地上側カプラ保持器を上方に向かって
付勢する付勢手段とから構成されたことを要旨とする。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
うちのいずれか1項に記載の充電装置において、前記地
上側カプラ保持器の左右両側には、車両前後方向に垂直
回動可能に支持された第1の誘導ローラと、車両前後方
向に水平回動可能に支持された第2の誘導ローラとが備
えられたことを要旨とする。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
うちのいずれか1項に記載の送電側電磁コイルによって
誘導起電力が発生される受電側電磁コイルと、前記受電
側電磁コイルが巻回された受電側コアとから構成される
受電側カプラと、前記受電側カプラが取着され、前記受
電側電磁コイルに対して送電側電磁コイルが正対する位
置に前記地上側カプラ保持器に対応する収容部が形成さ
れた車両側カプラ保持器とを備えたことを要旨とする。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の自動車において、前記車両側カプラ保持器には、地上
側カプラ保持器を収容部へ誘導する誘導手段が形成され
たことを要旨とする。
【0015】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の自動車において、前記誘導手段は、前記地上側カプラ
保持器に備えられた第1の誘導ローラを係合し、前記地
上側カプラ保持器を車両高さ方向に移動させる第1の誘
導面と、前記地上側カプラ保持器に備えられた第2の誘
導ローラを係合し、前記地上側カプラ保持器を車両幅方
向に移動させる第2の誘導面と、から構成されたことを
要旨とする。
【0016】従って、請求項1に記載の発明によれば、
送電側カプラは受電側電磁コイルに誘導起電力を発生さ
せる送電側電磁コイルと、当該コイルが巻回された送電
側コアとから構成され、その送電側カプラは地上側カプ
ラ支持手段によって移動可能かつ揺動可能に支持された
地上側カプラ保持器に保持される。
【0017】請求項2に記載の発明によれば、地上側カ
プラ支持手段は、第1〜第3の支持手段により構成され
る。地上側カプラ保持器は、第1の支持手段によって車
両前後方向に移動可能に支持されるとともに、車両前方
に向かって付勢される。また、地上側カプラ保持器は、
第2の支持手段によって車両幅方向に移動可能に支持さ
れるとともに、車両幅方向の所定位置に保持される。更
に、地上側カプラ保持器は、第3の支持手段によって車
両高さ方向に移動可能に支持されるとともに、上方に向
かって付勢される。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、第1の支
持手段は、車両前後方向に沿って設けられた第1の移動
レールと、第1の移動レール上を転動する第1の移動ロ
ーラが取着された第1の移動台と、第1の移動台を車両
前方に向かって付勢する付勢手段とから構成される。第
2の支持手段は、第1の移動台上に車両幅方向に沿って
敷設された第2の移動レールと、第2の移動レール上を
転動する第2の移動ローラが取着された第2の移動台
と、第2の移動台を車両幅方向の所定位置に保持する位
置保持手段とから構成される。第3の支持手段は、第2
の移動台上に車両高さ方向に立設された円柱状の支持台
と、その支持台に挿入され下端には球状部が形成され、
上端には地上側カプラ保持器が取着された支柱と、地上
側カプラ保持器を上方に向かって付勢する付勢手段とか
ら構成される。
【0019】請求項4に記載の発明によれば、地上側カ
プラ保持器の左右両側には、車両前後方向に垂直回動可
能に支持された第1の誘導ローラと、車両前後方向に水
平回動可能に支持された第2の誘導ローラとが備えられ
る。
【0020】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜4のうちのいずれか1項に記載の送電側電磁コイルに
よって誘導起電力が発生される受電側電磁コイルと、受
電側電磁コイルが巻回された受電側コアとから受電側カ
プラが構成される。その受電側カプラは車両側カプラ保
持器に取着され、受電側電磁コイルに対して送電側電磁
コイルが正対する位置に地上側カプラ保持器に対応する
収容部が形成される。
【0021】請求項6に記載の発明によれば、車両側カ
プラ保持器には誘導手段が形成され、その誘導手段によ
って地上側カプラ保持器が収容部へ誘導され、受電側コ
イルと送電側コイルとが正対する。
【0022】請求項7に記載の発明によれば、誘導手段
は、第1,第2の誘導面により構成される。第1の誘導
面と地上側カプラ保持器に備えられた第1の誘導ローラ
を係合され、地上側カプラ保持器が車両高さ方向に移動
される。また、第2の誘導面と地上側カプラ保持器に備
えられた第2の誘導ローラが係合され、地上側カプラ保
持器が車両幅方向に移動され、地上側カプラ保持器が収
容部へ誘導される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図8に従って説明する。図1及び図2に
示すように、電気自動車11を駐車するためのガレージ
12には、地上側充電装置13が設けられている。
【0024】電気自動車11には、バッテリ21が搭載
され、そのバッテリ21に蓄えられた電力によって図示
しないモータを駆動制御することにより車輪22を回転
させ、当該電気自動車11が前進又は後進走行するよう
になっている。
【0025】電気自動車11の後部底面には、車両側カ
プラ保持器23が設けられている。車両側カプラ保持器
23は、平面略正方形状に形成されている。車両側カプ
ラ保持器23には、底面に開口する収容部24が凹設さ
れている。車両側カプラ保持器23は、収容部24の開
口部上方が斜めに切りかかれて第1の誘導面25が形成
されている。また、車両側カプラ保持器23は、収容部
24の開口部左右両側が斜めに切りかかれて第2の誘導
面26が形成されている。収容部24の左右両側面下端
には、車両前後方向に伸びる係合片27が設けられてい
る。
【0026】また、車両側カプラ保持器23には、電気
自動車11のバッテリ21を充電するための車両側充電
器の一部を構成する受電側カプラ28が設けられてい
る。受電側カプラ28は、受電側コア29と受電側電磁
コイル30とから構成されている。
【0027】受電側コア29は、下方に開口した断面略
E字状に形成され、その受電側コア29には受電側電磁
コイル30が巻回されている。受電側電磁コイル30
は、バッテリ21に接続され、その受電側電磁コイル3
0を介して供給される充電電圧がバッテリ21に充電さ
れる。そして、受電側コア29の下端と受電側電磁コイ
ル30の下端は略一致するとともに、それらの下端と収
容部24の上面とが略一致するように受電側カプラ28
が車両側カプラ保持器23に取着固定されている。
【0028】又、電気自動車11には、車両側通信機B
1が搭載されている。車両側通信機B1は、後述する車
両側コントローラ71に接続され、その車両側コントロ
ーラ71と地上側充電装置13とがデータ等の通信を行
う為に利用される。即ち、車両側コントローラ71は、
バッテリ21に蓄積された電力(蓄電量)や、受電側電
磁コイル30に発生する誘導起電力による二次電圧とし
ての充電電圧等を検出し、それら検出結果を車両側通信
機B1を介して地上側充電装置13に通信する。地上側
充電装置13は、入力したデータに基づいて充電制御を
行うようになっている。
【0029】地上側充電装置13は、カプラ結合装置3
1と制御装置32とから構成されている。図3及び図4
に示すように、カプラ結合装置31には、上方が開口し
た箱状のベース33が設けられている。ベース33は、
ガレージ12の床面12aに固着されている。そのベー
ス33の上面左右両側(図3において、上下両側)に
は、車両前後方向に沿って第1の移動レール34が敷設
されている。また、ベース33の上面後方(図3におい
て右側)には略中央にストッパ35が立設されている。
【0030】ベース33上方には、第1の移動台36が
設けられている。第1の移動台36には、車両幅方向
(図3において上下方向)側面に第1の移動ローラ37
が軸支されている。第1の移動台36は、第1の移動ロ
ーラ37が第1の移動レール34上を転動することによ
り車両前後方向に移動可能となっている。また、第1の
移動台36は、後方へ移動した時に前記ストッパ35と
係合し、それ以上の後方への移動が制限されるようにな
っている。
【0031】第1の移動台36の後端の側壁36aには
後方に伸びるガイドパイプ38が取着されている。ガイ
ドパイプ38は、ベース33の後端に設けられた壁33
aに挿通されている。第1の移動台36の後端とベース
33の壁33aとの間にはコイルバネ39が配設され、
そのコイルバネ39にはガイドパイプ38が挿通されて
いる。コイルバネ39は、それらの弾性力によって第1
の移動台36を前方に向かって付勢している。
【0032】また、第1の移動台36の側壁36aに
は、上端に支持板40が上方へ延出されている。また、
側壁36aには、車両幅方向に沿って伸びる保持板41
が前方に向かって突出して形成されている。保持部41
の前端略中央は、V字状に切りかかれて谷部41aが形
成されている。
【0033】第1の移動台36の上面には車両幅方向に
沿って第2の移動レール42が設けられている。第2の
移動レール42は、第2の移動台43が車両幅方向に移
動可能に設けられている。第2の移動台43は、下面に
第2の移動ローラ44が軸支されている。第2の移動ロ
ーラ44は、車両前後方向から第2の移動レール42を
挟み込むように取着され、それら第2の移動ローラ44
によって第2の移動台43が第2の移動レール42に沿
って車両幅方向に移動可能に支持されている。そして、
第1の移動台36が第1の移動レール34によって車両
前後方向に移動可能であることから、第2の移動台43
は、ベース33に対して車両前後方向及び車両幅方向に
移動可能に支持されている。
【0034】また、第2の移動台43の上面後端には保
持台45が設けられ、その保持台45には保持棒46が
車両前後方向に移動可能に支持されている。また、保持
棒46は、保持台45に設けられる図示しないバネ等の
付勢手段によって後方へ付勢され、その先端が前記保持
板41の谷部41aに押圧されている。第2の移動台4
3が車両幅方向に移動すると、保持棒46の押圧力によ
って谷部41aの斜面を摺動し、第2の移動台43が略
中央に移動され、その位置に保持される。即ち、保持板
41及び保持棒46によって第2の移動台43を車両幅
方向の所定位置(本実施の形態では略中央)に保持する
位置保持手段となっている。
【0035】第2の移動台43には、その上面に支持台
47が立設されている。支持台47は、略円筒状に形成
され、その上端は、内径が縮径されて係止部47aが形
成されている。
【0036】支持台47には、支柱48が挿入され、そ
の支柱48の下端には球状部48aが形成され、その球
状部48aは支持台47内を上下方向(車両高さ方向)
に移動可能になっている。支柱48は、係止部47aの
内径よりも細く形成され、軸回動可能になっている。ま
た、球状部48aは係止部47aの内径よりも大きく形
成され、その係止部47aと係合することによって支柱
48が上方へ抜けるのが防止されている。そして、支柱
48は、係止部47aの内径よりも細く形成されている
ので、支持台47に対して揺動可能となっている。
【0037】支柱48の上端には、地上側カプラ保持器
49が取着されている。その支柱48は、支持台47に
よって車両高さ方向に移動可能、かつ揺動可能となって
いる。従って、地上側カプラ保持器49は、支柱48に
よって支持台47に対して上下方向に移動可能、かつ揺
動可能に支持されている。また、地上側カプラ保持器4
9は、支柱48が軸回動可能であることから、水平回動
可能になっている。
【0038】支持台47は第2の移動台43上面に立設
され、その第2の移動台43は第1の移動レール34に
よって車両前後方向に移動可能に支持され、第2の移動
レール42によって車両幅方向に移動可能に支持されて
いる。従って、地上側カプラ保持器49は、水平方向
(車両前後方向,車両幅方向)、及び垂直方向(車両高
さ方向)に移動可能に支持されるとともに、揺動可能に
支持されている。
【0039】また、地上側カプラ保持器49と第2の移
動台43との間にはコイルバネ50が配設され、地上側
カプラ保持器49はコイルバネ50の弾性力によって上
方に付勢されている。地上側カプラ保持器49の後端に
は、支持ローラ51が取着されている。その支持ローラ
51は、第1の移動台36に立設された支持板40と係
合し、地上側カプラ保持器49の後方への揺動を制限し
ている。
【0040】即ち、地上側カプラ保持器49は、当該保
持器49と第2の移動台43との間に介在されたコイル
バネ50によって上方に付勢され、第1の移動台36と
ベース33の壁33aとの間に介在されたコイルバネ3
9によって前方に付勢されている。また、地上側カプラ
保持器49は、第1の移動台36に取着された保持板4
1と、第2の移動台43に設けられた保持棒46によっ
て車両幅方向の所定位置に保持されている。
【0041】地上側カプラ保持器49の左右両端には、
第1の誘導ローラ52が設けられている。第1の誘導ロ
ーラ52は、それぞれ車両前後方向に沿って垂直回動可
能に支持され、車両前後方向に沿って複数(本実施の形
態ではそれぞれ2個)配設されている。また、地上側カ
プラ保持器49の左右両側面には、第2の誘導ローラ5
3が設けられている。第2の誘導ローラ53は、それぞ
れ水平回動可能に支持され、車両前後方向に沿って複数
(本実施の形態ではそれぞれ2個)配設されている。
【0042】第1の誘導ローラ52は、地上側カプラ保
持器49を車両高さ方向に移動させるために利用され
る。即ち、電気自動車11を後進走行させた場合、車両
側カプラ保持器23に形成された第1の誘導面25と第
1の誘導ローラ52とが係合する。そして、地上側カプ
ラ保持器49は、支持ローラ51及び支持板40によっ
て後方への揺動が制限されている。そのため、第1の誘
導ローラ52は、第1の誘導面25によって下方へ押圧
されるので、地上側カプラ保持器49は、支柱48が支
持台48に没入することによって、車両高さ方向の下方
へ移動する。
【0043】また、第2の誘導ローラ53は、地上側カ
プラ保持器49を車両高さ方向に移動させるために利用
される。即ち、電気自動車11を後進走行させた場合、
車両側カプラ保持器23に形成された第2の誘導面26
と第2の誘導ローラ53とが係合する。そして、地上側
カプラ保持器49は、支持ローラ51及び支持板40に
よって後方への揺動が制限されている。そのため、第2
の誘導ローラ53は、第2の誘導面26によって右側又
は左側へ押圧されるので、地上側カプラ保持器49は、
第2の移動レール42に沿って車両幅方向へ移動する。
【0044】そして、第1の誘導ローラ52によって車
両高さ方向に、第2の誘導ローラ53によって車両幅方
向に移動された地上側カプラ保持器49は、車両側カプ
ラ保持器23に形成された収容部24に収容される。
【0045】地上側カプラ保持器49には、送電側カプ
ラ54が設けられている。送電側カプラ54は、送電側
コア55と送電側電磁コイル56とから構成されてい
る。そして、送電側カプラ54と受電側カプラ28、即
ち、送電側コア55及び送電側電磁コイル56と、受電
側コア29及び受電側電磁コイル30とを結合させ、送
電側電磁コイル56に流した電力によって受電側電磁コ
イル30に生じる誘導起電力による充電電圧をバッテリ
21に供給することにより、当該バッテリ21を充電さ
せることができる。
【0046】送電側コア55は、上方に開口した断面略
E字状に形成され、その送電側コア55には送電側電磁
コイル56が巻回されている。送電側コア55は、車両
幅方向,前後方向に受電側コア29と略同一寸法に形成
されている。また、送電側電磁コイル56は、車両幅方
向,前後方向に受電側電磁コイル30と略同一寸法に形
成されている。
【0047】そして、送電側コア55及び送電側電磁コ
イル56は、地上側カプラ保持器49が収容部24内に
収容された状態で、受電側コア29及び受電側電磁コイ
ル30と正対するようになっている。
【0048】制御装置32には、電源装置61及び地上
側通信機B2が設けられている。電源装置61は、送電
側カプラ54に電源を供給するために利用される。地上
側通信機B2は、電気自動車11に設けられた車両側通
信機B1とデータ等の通信を行うために利用される。
【0049】この電気自動車11を駐車するガレージ1
2には、その後部に電気自動車11の車輪22の位置を
規定するための左右一対の輪止め62(図1においては
右側の輪止めを省略してある)が設けられている。輪止
め62は、電気自動車11の輪距(ホイールトレッド)
に対応した幅に設けられている。輪止め62は、地上側
充電装置13を保護するために設けられている。即ち、
輪止め62は、電気自動車11を駐車する場合、後輪2
2が輪止め62に当接し、それ以上電気自動車11は後
進せず電気自動車11が地上側充電装置13に当たらな
い位置に設けられている。
【0050】また、ガレージ12の床面12aには、左
側の輪止め62の略前方に一対のタイヤガイド63が立
設されている。タイヤガイド63は、自動車11の進入
方向(車両の前後方向)に沿って配設されている。ま
た、タイヤガイド63は、その幅が車輪22の幅よりも
広く形成されている。また、タイヤガイド63は、先端
部63aが拡幅して形成され、タイヤガイド63間に車
輪22を進入させ易くなっている。
【0051】タイヤガイド63は、電気自動車11を充
電位置まで誘導するために利用される。充電位置とは、
電気自動車の後輪22が輪止め62のほぼ前方にあり、
少なくとも一方の後輪22が輪止め62に当接した位置
をいう。即ち、電気自動車11を駐車する際に後輪22
がタイヤガイド63に当接すると、後輪22はタイヤガ
イド63に沿って左右方向に移動され、輪止め62のほ
ぼ前方にそれぞれ導かれる。
【0052】この時の電気自動車11の位置は、地上側
カプラ保持器49の車両幅方向に移動可能な範囲内とな
る。この移動可能な範囲において、地上側カプラ保持器
49は、電気自動車11の進入力によって車両幅方向に
移動されて収容部24内に収容される。従って、運転者
は、電気自動車11の後輪22をタイヤガイド63間に
進入させて駐車するだけで、車両幅方向の位置を概略的
に補正することができる。
【0053】この充電位置において、地上側カプラ保持
器49は、電気自動車11の進入力によって車両前後方
向、車両幅方向、及び車両高さ方向に移動されるととも
に、電気自動車11の傾きに応じて揺動されて収容部2
4内に収容され、送電側カプラ54と受電側カプラ28
とが正対する。そのため、地上側充電装置13は、電気
自動車11に対して電力を効率良く供給することがで
き、その電力によってバッテリ21を充電することがで
きるようになっている。
【0054】次に、電気自動車11の充電に係わる電気
的構成、及び、地上側充電装置13の電気的構成につい
て説明する。図7に示すように、電気自動車11には、
車両側コントローラ71が設けられている。車両側コン
トローラ71は車両側通信機B1に接続され、その通信
機B1を介して地上側通信機B2を相互に信号を送受信
するようになっている。車両側コントローラ71にはメ
モリ71aが設けられ、そのメモリ71aには予め定め
た車両側IDコードや、通信等の制御プログラム等が記
憶されている。車両側コントローラ71はメモリ71a
に記憶された制御プログラムに基づいてIDコードを読
み出し、そのIDコードを示すID信号を車両側通信機
B1を介して送信する。
【0055】車両側コントローラ71はバッテリ21に
接続され、当該バッテリ21の電圧(蓄電量)を入力す
る。また、車両側コントローラ71は受電側カプラ28
の受電側電磁コイル30に接続され、当該受電側電磁コ
イル30に発生する二次電圧である充電電圧を入力す
る。更にまた、車両側コントローラ71は図示しないシ
フトレバーの状態を検出する。そして、車両側コントロ
ーラ71は、入力したバッテリ21の電圧、充電電圧等
を車両側通信機B1を介して送信する。
【0056】制御装置32には地上側コントローラ72
が設けられている。この地上側コントローラ72にはメ
モリ72aが設けられ、地上側コントローラ72はメモ
リ72aに各種データを記憶できるようになっている。
地上側コントローラ72には車両側通信機B1と通信可
能な地上側通信機B2が接続されている。
【0057】又、地上側コントローラ72には電源装置
61が接続されている。そして、電源装置61には送電
側カプラ54が接続されている。電源装置61は、送電
側カプラ54の送電側電磁コイル56に充電及び位置検
出のための電源を供給する電源回路73、及び、電源回
路73から出力される電流の値を検出する電流検出回路
74を備えている。即ち、電流検出回路74は電源回路
73に接続されているとともに、各電源回路73及び電
流検出回路74はそれぞれ地上側コントローラ72に接
続されている。
【0058】電源回路73はバッテリ21を充電するた
めの交流電源からなる充電用電源と、受電側カプラ28
と送電側カプラ54との結合状態を確認するために出力
する交流電源からなるチェック用電源との2種類の電源
を送電側カプラ54の送電側電磁コイル56に供給でき
るようになっている。そして、これら各電源は、充電作
業の状態に応じて地上側コントローラ72からの指令信
号に基づいて選択される。即ち、地上側コントローラ7
2は、充電作業において、電源回路73に対して指令信
号を出力し、充電用電源又はチェック用電源を送電側カ
プラ54に供給するようになっている。
【0059】次に、上記のように構成した地上側充電装
置13の作用を説明する。通常、運転者は、電気自動車
11を運転してバック(後進走行)にてガレージ12に
進入させ、後輪22が輪止め62に当接する位置に駐車
する。このとき、カプラ結合装置31に水平方向及び垂
直方向に移動可能、かつ揺動可能に支持された地上側カ
プラ保持器49は、第1,第2の誘導ローラ52,53
と誘導面25,26とが係合する。更に電気自動車11
を進入させると、地上側カプラ保持器49は、図5及び
図6に示すように、電気自動車11の進入力によって第
1の移動レール34に沿って車両前後方向に移動し、第
2の移動レール42に沿って車両幅方向に移動する。ま
た、地上側カプラ保持器49は、支柱48が支持台47
に没入することによって車両高さ方向に移動する。更
に、地上側カプラ保持器49は、電気自動車11の傾き
に応じて揺動し、収容部24内に収容される。その結
果、受電側カプラ28と送電側カプラ54は、受電側電
磁コイル30と送電側電磁コイル56とが正対する位置
に結合される。
【0060】また、電気自動車11の後輪22が輪止め
62に当接しない状態で駐車される場合がある。この場
合、カプラ結合装置31の第1の移動台36はコイルバ
ネ39によって前方に付勢されている。そのため、電気
自動車11の後輪22が輪止め62に当接しなくても、
第1の移動台36に支持された地上側カプラ保持器49
は電気自動車11の車両側カプラ保持器23に押圧され
る。その結果、受電側カプラ28と送電側カプラ54
は、受電側電磁コイル30と送電側電磁コイル56とが
正対する位置に結合される。
【0061】更に、電気自動車11を駐車した後に乗員
が乗り降りしたり、荷物の積み下ろしをしたりして電気
自動車11の車高が変化する場合がある。車高が低くな
る場合、受電側カプラ28は送電側カプラ54を押し下
げるので、結合状態は変化せず、受電側電磁コイル30
と送電側電磁コイル56とは正対した状態に保持され
る。
【0062】逆に車高が高くなる場合、車両側カプラ保
持器23は上方へ移動する。この時、収容部24の左右
両側面に設けられた係合片27は地上側カプラ保持器4
9の左右両側下面と係合する。その結果、係合片27に
よって地上側カプラ保持器49が上方へ持ち上げられる
ので、結合状態は変化せず、受電側電磁コイル30と送
電側電磁コイル56とは正対した状態に保持される。
【0063】また、電気自動車11が車両幅方向にずれ
てガレージ12に進入(後進)した場合、電気自動車1
1の後輪22はタイヤガイド63に沿って輪止め62の
前方に誘導される。即ち、電気自動車11は、タイヤガ
イド63によって車両幅方向のずれが補正される。その
結果、運転者は、高度なドライブテクニックを有してい
なくても、車輪22を輪止め62に容易に当接させるこ
とができる。
【0064】この時、電気自動車11がガレージ12に
対して斜めに進入すると、その進入角度に応じて地上側
カプラ保持器49が水平回動されて収容部24内に収容
される。その結果、受電側カプラ28と送電側カプラ5
4は、受電側電磁コイル30と送電側電磁コイル56と
が正対する位置に結合される。
【0065】上記のようにしてガレージ12への駐車動
作が完了すると、運転者は所定の操作、例えば電気自動
車11の運転レンジをパーキングレンジ(以下、Pレン
ジという)にする。すると、車両側コントローラ71
は、電気自動車11の状態を示す状態信号を車両側通信
機B1を介して送信する。この状態信号には、電気自動
車11が停止していることを示すPレンジ信号と、自己
の電気自動車11を識別するために予め記憶されたID
コードを示すID信号、及び、バッテリ21の充電状態
(蓄電量)を示す充電状態信号等を含む。
【0066】地上側コントローラ72は、地上側通信機
B2を介して車両側通信機B1からの状態信号を入力す
ると、図8に示すフローチャートに従って充電作業を開
始する。先ず、S1において、地上側コントローラ72
は、入力した状態信号に基づいて駐車された電気自動車
11が予め登録された本ガレージ12に駐車してもよい
指定された車両(指定車両)であるか否かを判断する。
この判断には、状態信号に含まれるID信号が用いられ
る。即ち、地上側コントローラ72は、入力したID信
号が示す車両側のIDコードと、メモリ72aに予め記
憶された地上側のIDコードとを比較する。両IDコー
ドが一致する場合、地上側コントローラ72は、駐車さ
れた電気自動車11が指定車両であると判断し、S2に
移る。一方、両IDコードが一致しない場合、地上側コ
ントローラ72は、駐車された電気自動車11が指定車
両ではないとしてS1にて正規の指定車両が駐車される
のを待機する。
【0067】次に、S2において、地上側コントローラ
72は両通信機B1,B2を介して入力した状態信号に
基づいて、駐車した電気自動車11のバッテリの充電が
必要か否かを判断する。この判断には、バッテリ21の
充電状態(蓄電量)を示す充電状態信号が用いられる。
即ち、地上側コントローラ72は、入力したバッテリ2
1の蓄電量が予め定められた基準値以上であれば充電要
求がない、即ち、バッテリ21の充電が必要でないと判
断し、充電作業を終了する。一方、入力したバッテリ2
1の蓄電量が基準値以下であれば地上側コントローラ7
2は充電要求がある、即ち、バッテリ21の充電が必要
であると判断し、次のS3へと移る。
【0068】S3において、地上側コントローラ72は
地上側通信機B2及び車両側通信機B1を介して車両側
コントローラ71に対して開始信号を送信し、S4に移
る。車両側コントローラ71は、開始信号を入力する
と、バッテリ21の蓄電量、及び、受電側電磁コイル3
0に流れる二次電圧(充電電圧)を監視し、それら蓄電
量及び充電電圧を両通信機B1,B2を介して地上側コ
ントローラ72に送信する。
【0069】S4において、地上側コントローラ72は
電源回路73を駆動制御してチェック用電源を送電側カ
プラ54(送電側電磁コイル56)に出力する。そし
て、S5において、地上側コントローラ72は、出力電
圧のチェックを行う。即ち、地上側コントローラ72
は、車両側コントローラ71から送信される充電電圧
と、予め定めた規定電圧とを比較する。受電側カプラ2
8と送電側カプラ54とが正しく結合されている場合、
充電電圧は規定電圧以上となる。従って、地上側コント
ローラ72は、充電電圧が規定電圧以上の場合には両カ
プラ28,54が正しく結合されていると判断し、S5
からS6に移る。
【0070】S6において、地上側コントローラ72
は、充電を開始する。即ち、地上側コントローラ72
は、電源回路73を駆動制御して当該電源回路73から
充電用電源を送電側カプラ54に供給させる。すると、
受電側カプラ28の受電側電磁コイル30には、誘導起
電力による二次電圧(充電電圧)が発生する。その充電
電圧をバッテリ21に供給することによって、当該バッ
テリ21は充電される。
【0071】この充電時において、S7にて、地上側コ
ントローラ72は、受電側及び送電側電磁コイル56に
流れる電流や、当該コイル56に印加される電圧を監視
(モニタ)する。この場合、受電側電磁コイル30に流
れる二次電流及び印加される電圧は、車両から車両側通
信機B1及び地上側通信機B2を介して地上側コントロ
ーラ72に入力される。そして、地上側コントローラ7
2は、二次電流等に基づいて充電作業状態の制御(充電
制御)を行う。例えば、地上側コントローラ72は、常
に受電側電磁コイル30を流れる電流が一定となるよう
に、送電側電磁コイル56に流れる電流又は当該コイル
56にかかる電圧を制御する。
【0072】そして、S8にて、地上側コントローラ7
2は車両側通信機B1からのバッテリの充電が完了した
ことを示す充電完了信号が出力されたか否かを判断す
る。即ち、地上側コントローラ72は、充電完了信号が
出力されなければS7へ戻り、当該充電作業を継続す
る。一方、充電完了信号が出力されると、地上側コント
ローラ72は充電が完了したとして、当該充電作業を終
了する。
【0073】ところで、S5において、出力電圧(充電
電圧)をチェックした際に、当該出力電圧が規定電圧に
達しない場合がある。この場合は、例えば電気自動車1
1が傾いて駐車され、その傾きがカプラ結合装置31に
おいて補正しきれない場合等である。この時、受電側カ
プラ28と送電側カプラ54は、正しく結合されていな
いので、充電用電源を供給しても、両カプラ28,54
の結合部分によってロスが大きく、バッテリ21を充電
するのに充分な電圧が得られない。
【0074】この場合、地上側コントローラ72は、S
5からS9に移り、当該充電作業を中断し、電気自動車
11の再車庫入れを要求する。運転者は、この再車庫入
れ要求に基づいて電気自動車11の再車庫入れを行う。
地上側コントローラ72は、再車庫入れを要求した後、
S1に移って電気自動車11が再び停止されるのを待機
し、再び電気自動車11が停止すると、再度充電作業を
再開する。この再車庫入れにより、両カプラ28,54
の不十分な結合による充電を防止し、バッテリ21を充
分に充電させることができる。
【0075】従って、本実施の形態によれば、以下の効
果を有する。 (1)カプラ結合装置13は、送電側カプラ54を設け
た地上側カプラ保持器49を車両前後方向、車両幅方
向、及び、車両高さ方向に移動可能に支持するようにし
た。その地上側カプラ保持器49は、電気自動車11が
後進する力によってそれぞれの方向に移動される。その
結果、地上側カプラ保持器49は、電気自動車11の各
方向のずれが補正されて収容部24に収容されるので、
受電側カプラ28と送電側カプラ54とを容易に正対さ
せることができる。
【0076】(2)カプラ結合装置13は、送電側カプ
ラ54を設けた地上側カプラ保持器49を揺動可能かつ
水平回動可能に支持した。その地上側カプラ保持器49
は、電気自動車11が後進する力によって送電側カプラ
54を電気自動車11の傾きに応じて揺動されるととも
に回動される。その結果、地上側カプラ保持器49は、
電気自動車11の傾き及び進入角度のずれが補正されて
収容部24に収容されるので、受電側カプラ28と送電
側カプラ54とを容易に正対させることができる。
【0077】(3)受電側カプラ28と送電側カプラ5
4との結合を、電気自動車11の後進力によって地上側
カプラ保持器49を駆動させて行うようにしたので、カ
プラ結合装置13側には駆動力を必要とせず、当該カプ
ラ結合装置13の構成を簡単にすることができる。
【0078】(4)ガレージ12の床面にタイヤガイド
63を敷設し、そのタイヤガイド63によって電気自動
車11を誘導して当該自動車11の後輪22がガレージ
12に設けた輪止め62に当接するようにした。その結
果、運転者には高度なドライブテクニックを必要とせ
ず、容易に後輪22を輪止め62に当接させることがで
き、電気自動車11を充電位置に誘導することができ
る。
【0079】(5)送電側カプラ54にチェック用電源
を供給し、受電側カプラ28から出力される出力電圧が
規定電圧以上である場合には充電を開始し、規定電圧以
下の場合には駐車再要求を行うようにした。受電側電磁
コイル30からの出力電圧が規定電圧以下の場合には、
送電側カプラ54と受電側カプラ28との結合が不十分
である。その結果、不十分な結合によって充電が行われ
るのを防止することができる。
【0080】なお、本発明は上記実施の形態の他、以下
のように実施してもよい。 (1)上記実施の形態では、電気自動車11の後部底面
に車両側カプラ保持器23を設けて当該自動車11を後
進走行させて受電側電磁コイル30と送電側電磁コイル
56とを正対させるようにしたが、車両側カプラ保持器
23を自動車11の前部底面に設けて実施してもよい。
この場合、運転者は、ガレージ12に対して前進走行に
より駐車する。そのため、より容易に車輪22を輪止め
62に当接させることができるので、高度なドライブテ
クニックを必要とせずに、両コイル30,56を正対さ
せることができる。
【0081】(2)上記実施の形態では、車両停止を電
気自動車11からのPレンジ信号によって判断するよう
にしたが、地上側充電装置13側で車両停止を検出する
ようにしてもよい。この場合、例えば送電側カプラ54
に微弱な電流を流しておき、電気自動車11の停車によ
って送電側カプラ54と受電側カプラ28とが結合され
るとインピーダンスが変化し、送電側カプラ54に供給
する電圧が変化する。この電圧の変化に基づいて車両停
止を検出する。
【0082】(3)上記実施の形態では、タイヤガイド
63を一方の輪止め62の略前方に配設して電気自動車
11を誘導するようにしたが、左右両側の輪止め62の
略前方に配設して電気自動車11を誘導するようにして
もよい。また、上記実施の形態では、タイヤガイド63
を車輪22の略前方両側に配設したが、左右のいずれか
一方のみにして実施してもよい。
【0083】(4)上記実施の形態では、付勢手段とし
てコイルバネ39,50を用いたが、コイルバネに代え
てエアクッション、エアシリンダ、油圧シリンダ等を用
いて実施してもよい。
【0084】(5)上記実施の形態では、S7にて充電
制御として受電側電磁コイル30を流れる電流が一定と
なるように送電側電磁コイル56を流れる電流又は当該
コイル56にかかる電圧を制御した。これを、充電制御
として、地上側コントローラ72は、受電側電磁コイル
30にかかる電圧が一定となるように、送電側電磁コイ
ル56を流れる電流又は当該コイル56にかかる電圧を
制御してもよい。同様に、地上側コントローラ72は、
受電側電磁コイル30に供給される電力が一定となるよ
うに、送電側電磁コイル56を流れる電流又は当該コイ
ル56にかかる電圧を制御してもよい。
【0085】以上、本発明の実施の各形態について説明
したが、上記各形態から把握できる請求項以外の技術思
想について、以下にそれらの効果とともに記載する。 (イ)前記地上側カプラ支持手段には、前記地上側カプ
ラ保持器の後方への揺動を制限する揺動制限手段が形成
された請求項1〜4に記載の充電装置。この構成によれ
ば、揺動制限手段によって地上側カプラ保持器の後方へ
の揺動が制限されるので、車両幅方向及び車両高さ方向
への移動が容易となる。
【0086】(ロ)前記揺動制限手段は、地上側カプラ
保持器後端に設けられた支持ローラと、第1の移動台後
端に設けられた支持板とからなる上記(イ)記載の充電
装置。この構成によれば、地上側カプラ保持器の後方へ
の揺動を容易に制限することが可能となる。
【0087】(ハ)前記収容部側面下端には、車両が上
方へ移動する際に前記地上側カプラ保持器下面と係合
し、当該保持器を上方へ移動させる係合片が形成された
請求項5〜7に記載の自動車。この構成によれば、車両
の高さが変化して高くなっても、地上側カプラ保持器下
面と係合片とが係合して地上側カプラ保持器を上方へ移
動させるので、送電側カプラと受電側カプラとが結合し
た状態を保持することが可能となる。
【0088】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、高
度な運転テクニックを必要とせずに簡単かつ迅速に充電
作業を行うことができる充電装置及び自動車を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態の充電装置の概略平面図。
【図2】 一実施の形態の充電装置の概略側面図。
【図3】 結合装置の概略平面図。
【図4】 結合装置の概略縦断面図。
【図5】 結合装置の結合状態を示す概略平面図。
【図6】 結合装置の結合状態を示す概略縦断面図。
【図7】 充電装置の電気的構成を示すブロック回路
図。
【図8】 充電装置の処理フローチャート。
【符号の説明】
11…車両としての電気自動車、13…地上側充電装
置、21…バッテリ、28…受電側カプラ、29…受電
側コア、30…受電側電磁コイル、31…地上側カプラ
支持手段としてのカプラ結合装置、34…第1の移動レ
ール、36…第1の移動台、37…第1の移動ローラ、
39…付勢手段としてのコイルバネ、40…揺動制限手
段としての支持板、42…第2の移動レール、43…第
2の移動台、44…第2の移動ローラ、41…位置保持
手段としての保持板、45…位置保持手段としての保持
台、46…位置保持手段としての保持棒、47…第3の
支持手段としての支持台、48…第3の支持手段として
の支柱、49…地上側カプラ保持器、50…付勢手段と
してのコイルバネ、51…揺動制限手段としての支持ロ
ーラ、52…第1の誘導ローラ、53…第2の誘導ロー
ラ、、54…送電側カプラ、55…送電側コア、56…
送電側電磁コイル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載されたバッテリに接続された
    受電側電磁コイルに誘導起電力を発生させて電力を供給
    し、その電力によって前記バッテリを充電するために地
    上に設けられた充電装置であって、 前記受電側電磁コイルに誘導起電力を発生させる送電側
    電磁コイルと、当該コイルが巻回された送電側コアとか
    らなる送電側カプラと、 前記送電側カプラを保持する地上側カプラ保持器と、 前記地上側カプラ保持器を移動可能に支持するととも
    に、揺動可能に支持する地上側カプラ支持手段とを備え
    た充電装置。
  2. 【請求項2】 前記地上側カプラ支持手段は、 前記地上側カプラ保持器を車両前後方向に移動可能に支
    持するとともに、前記地上側カプラ保持器を車両前方に
    向かって付勢する第1の支持手段と、 前記地上側カプラ保持器を車両幅方向に移動可能に支持
    するとともに、前記地上側カプラ保持器を車両幅方向の
    所定位置に保持する第2の支持手段と、 前記地上側カプラ保持器を車両高さ方向に移動可能に支
    持するとともに、前記地上側カプラ保持器を上方に向か
    って付勢するとともに、揺動可能に支持する第3の支持
    手段とから構成された請求項1に記載の充電装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の支持手段は、車両前後方向に
    沿って設けられた第1の移動レールと、前記第1の移動
    レール上を転動する第1の移動ローラが取着された第1
    の移動台と、前記第1の移動台を車両前方に向かって付
    勢する付勢手段とから構成され、 前記第2の支持手段は、前記第1の移動台上に車両幅方
    向に沿って敷設された第2の移動レールと、前記第2の
    移動レール上を転動する第2の移動ローラが取着された
    第2の移動台と、前記第2の移動台を車両幅方向の所定
    位置に保持する位置保持手段とから構成され、 前記第3の支持手段は、前記第2の移動台上に車両高さ
    方向に立設された円柱状の支持台と、その支持台に挿入
    され下端には球状部が形成され、上端には前記地上側カ
    プラ保持器が取着された支柱と、前記地上側カプラ保持
    器を上方に向かって付勢する付勢手段とから構成された
    請求項2に記載の充電装置。
  4. 【請求項4】 前記地上側カプラ保持器の左右両側に
    は、車両前後方向に垂直回動可能に支持された第1の誘
    導ローラと、車両前後方向に水平回動可能に支持された
    第2の誘導ローラとが備えられた請求項1〜3のうちの
    いずれか1項に記載の充電装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のうちのいずれか1項に記
    載の送電側電磁コイルによって誘導起電力が発生される
    受電側電磁コイルと、前記受電側電磁コイルが巻回され
    た受電側コアとから構成される受電側カプラと、 前記受電側カプラが取着され、前記受電側電磁コイルに
    対して送電側電磁コイルが正対する位置に前記地上側カ
    プラ保持器に対応する収容部が形成された車両側カプラ
    保持器とを備えた自動車。
  6. 【請求項6】 前記車両側カプラ保持器には、地上側カ
    プラ保持器を収容部へ誘導する誘導手段が形成された請
    求項5に記載の自動車。
  7. 【請求項7】 前記誘導手段は、 前記地上側カプラ保持器に備えられた第1の誘導ローラ
    を係合し、前記地上側カプラ保持器を車両高さ方向に移
    動させる第1の誘導面と、 前記地上側カプラ保持器に備えられた第2の誘導ローラ
    を係合し、前記地上側カプラ保持器を車両幅方向に移動
    させる第2の誘導面と、から構成された請求項6に記載
    の自動車。
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