JPH09215064A - グループ通信方法および装置 - Google Patents

グループ通信方法および装置

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JPH09215064A
JPH09215064A JP1413996A JP1413996A JPH09215064A JP H09215064 A JPH09215064 A JP H09215064A JP 1413996 A JP1413996 A JP 1413996A JP 1413996 A JP1413996 A JP 1413996A JP H09215064 A JPH09215064 A JP H09215064A
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JP1413996A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Kasagi
可孝 笠木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】1台で各種の機器を、しかも見えないところに
ある機器を制御でき、かつどのような姿勢や場所でも制
御できるようにする。 【解決手段】第1乃至第3の通信装置はそれぞれ固有な
自己認識コードと、赤外線による第1の通信手段と、電
波による第2の通信手段と、相手認識コードを記憶する
記憶手段を有する。第1の通信手段での送信時は自己認
識コードを送信、受信時は相手認識コードを記憶手段に
記憶し、第2の通信手段での送信時は自己認識コードと
相手認識コードを伝送して相手を呼び出し、逆に呼び出
されたときは記憶手段に相手認識コードがある場合のみ
応答し、第1と第2の通信装置の第2の通信手段が特定
の通信を行った場合は、第2の通信装置の第2の通信手
段と第3の通信装置の第2の通信手段とが所定の通信を
行うようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は家庭用電子機器或
いは業務用情報機器等に応用し好適なグループ通信方法
及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭用電子機器のリモートコントローラ
(以下リモコンと略記)は、離れた場所にある機器を居
ながらにして各種調整・制御することができるという便
利さがある。この種リモコンは、AV機器・空調機器の
多くに利用され、その応用範囲も広まっている。リモコ
ンには種々の方法があるが、現在主流となっているのは
赤外線を用いた通信方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】赤外線は、光と同様
に、直進性が強く物体を透過しない。したがって相互の
通信相手は、見通しのできる範囲に限られ、通信中は送
受信器が比較的正確に対向するように保持しておかなけ
ればならない。このために、リモコン等手持ち機器に利
用した場合には、通信容量が多く複雑なデータを送るの
には適していない。これは、利用者がリモコンの手持ち
の状態を長時間維持することは困難であるからである。
従って家庭用のリモコンは、通信容量が少なく単純なデ
ータという制約があり、使用する機器毎に異なったもの
が使用されている。家庭用のリモコンとしては、TV
用、VTR用、CD用、ステレオ用、エアコン用、扇風
機用等々があり家庭内に氾濫しはじめている。
【0004】赤外線を媒体として用いるリモコンは、見
通しのできる範囲に限られるが、見えない所にある機器
を制御するためには指向性が広く、透過性のある電波を
媒体とした無線方式のリモコンが有利である。しかし電
波を用いた無線方式の場合、隣家の機器が勝手に動き始
める等の事故を引き起こす恐れがある。
【0005】そこでこの発明の目的は、前述したリモコ
ンを多機能化し、1台のコントローラで各種の機器を制
御できること、見えないところにある機器を制御できる
こと、どのような姿勢や場所でもリモコンが使える通信
方式及び装置を提供することにある。
【0006】そして特にこの発明の目的は、被制御機器
のグループ化を図り、第1の被制御機器をリモコンで制
御すると、第1の被制御機器に関連付けされている第2
の被制御機器も関連して自動制御されるようにした通信
方式及び装置を提供することにある。
【0007】またこの発明の目的は、各種の情報の授受
(例えば、コードレス電話機の子機を兼用できたり、電
子手帳の機能を持ち、パソコン等他の装置と情報交換を
行う等)ができること、といった多様な新たな用途を満
足できる通信方法及び装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
の手段は、第1に赤外線のように秘匿性に優れた第1の
通信手段と、電波のように無指向性や透過性の優れた第
2の通信手段を併用することであり、第2に他と識別可
能な認識コードを導入し、秘匿性に優れた第1の通信手
段によって認識コードの相互登録を行い、無指向性や透
過性の優れた第2の通信手段ではこの認識コードを利用
して通信相手を確認し、予め相互に登録された相手だけ
と通信することができるようにすることである。また、
第3に前記第1の通信手段での通信には従来の通信デー
タと上位互換性のある、拡張したデータフォーマットを
導入し、簡単な制御コードを送る場合や、見通し範囲で
の通信には従来の機器との互換性を持たせることであ
る。
【0009】具体的には、第1乃至第3の通信装置は、
それぞれ固有な自己認識コードを有し、またそれぞれは
単一指向性の媒体を利用して通信を行う第1の通信手段
と、前記第1の通信手段が利用する媒体とは異なる指向
性の広い媒体を利用して通信を行う第2の通信手段と、
相手認識コードを記憶するための記憶手段とを有し、第
1の通信手段による送信時は自己認識コードを送信し、
受信時は相手認識コードを取込み、取込んだ相手認識コ
ードは、自己の前記記憶手段に記憶するようにし、第2
の通信手段による送信時は前記自己認識コードと前記相
手認識コードを伝送して相手の呼び出し行い、相手から
の呼び出し時は前記自己の記憶手段に前記相手認識コー
ドが登録されている場合のみ応答し有効な通信を行うよ
うにし、前記第1の通信装置の第2の通信手段が、前記
第2の通信装置の第2の通信手段と特定の通信を行った
場合は、第2の通信装置の第2の通信手段と第3の通信
装置の第2の通信手段とが所定の通信を行うようにした
ものである。
【0010】上記の手段により被制御機器のグループ化
を図り、第1の被制御機器をリモコンで制御すると、第
1の被制御機器に関連付けされている第2の被制御機器
も関連して自動制御される。そして、第2の通信手段に
より、通信相手がブラインド部にあっても相互の通信を
可能とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。この発明の通信装置を備えた機器
として家庭用機器の制御を目的としたリモコン送受信装
置を実施の形態として説明する。このリモコン送受信装
置は、従来のように送信手段と受信手段が単独で分離さ
れているのではなく制御側、被制御側それぞれが送受信
手段(通信手段)を備えている。従って機器を明確に区
別するため、制御側、被制御側という呼称を用い、特に
制御側のリモコン送受信装置をコントローラと呼ぶこと
にする。
【0012】図1には、この発明の基本的な動作要件を
示している。図1において、111は、第1の通信装
置、112は第2の通信装置、113は第3の通信装置
であり、それぞれは同じ構成の送受信装置を含む。この
送受信装置に構成については後述する。今、第1の通信
装置111は、リモコンとしてのコントローラであり、
第1の通信装置112をTV受像機、第3の通信装置1
13をVTRとする。以下、コントローラ111、TV
受像機112、VTR113で説明を進める。
【0013】ここで、通信装置の基本的な特徴を概略的
に説明しておくことにする。この発明における通信装置
は、それぞれ第1と第2の通信手段を有し、第1の通信
手段は、単一指向性を持った例えば赤外線を利用した通
信手段であり、特殊の場合、例えば後述する関連付け動
作の場合、また従来の機器への通信の場合に利用され、
第2の通信手段は、広い指向性を持った電波を利用した
通信手段であり、通常の一般的な機器制御の場合に用い
られる。
【0014】図1のコントローラ111は、種々の操作
を選択できるメニューボタンを備えている。メニューボ
タンを押し、表示されたメニューの中から希望するメニ
ュー番号を押すと、必要に応じて各種の設定条件が表示
され、対話形式で設定を進めることができる。
【0015】今、メニューの中から関連付けを選ぶと
「直接登録」か「間接登録」を選ぶように表示される。
関連付けとは、コントローラ111と他の機器とが互い
に相手の認識コードを記憶し、関連が成立することであ
る。直接登録に付いては、図2において説明する。この
ときは通信媒体として単一指向性の赤外線が利用され
る。
【0016】コントローラ111には、液晶により表示
部やテンキーやファンクションキーが設けられている。
今、間接登録を選ぶと、「1番目の装置に向かって適当
なキーを押して下さい」という表示がでる。まずTV受
像機112に向かって指示されたキーを押すと、TV受
像機112とコントローラ111の間で認識コードの交
換が行われる。このときは実線で示されるように、送信
時は自己認識コードを送信し、受信時は相手認識コード
を取込み、取込んだ相手認識コードは、自己の前記記憶
手段に記憶するようにしている。最初、コントローラ1
11が自己認識コードを送信すると、TV受像機112
は、相手認識コード(コントローラ111のもの)を記
憶すると共に、自己認識コード(TV受像機のもの)を
応答信号(ACK)と共に送る。ここでコントローラ1
11も相手認識コード(TV受像機112もの)を記憶
手段に記憶し、関連付けを完了する。
【0017】交信が誤りなく行われると、コントローラ
111には、「次の装置に向かって適当なキーを押して
下さい」という表示がでる。今度は、点線の矢印で示す
ように、でVTR113に向かって指示されたキーを押
すと、VTR113とコントローラ111の間で認識コ
ードの交信が行われる。このときは間接登録モードが指
定されているために、コントローラ111は、自己認識
コードと、TV受像機のTV認識コードを送信する。す
るとVTR112は、コントローラの認識コードとTV
認識コードを記憶手段に記憶し、応答信号とともに自己
(VTR)認識コードを送信する。交信が誤りなく行わ
れると、コントローラ111は、記憶手段にTV認識コ
ードと、VTR認識コードとを関連付けて記憶する。
【0018】一方、この時点でVTR113ではTV受
像機112との関連付が行われ、コントローラ111の
認識コードと、TV認識コードとを記憶しているが、T
V受像機側ではまだコントローラ111との関連付けが
行われただけである。
【0019】そこで再度コントローラ111では、「も
う1度、1番目の装置に向かって適当なキーを押して下
さい」という表示がでる。そこで、一点鎖線で示すよう
に、TV受像機112に向かって指示されたキーを押す
と、T受像機112とコントローラ111の間で交信が
行われ、関連付けが行われる。このときは、コントロー
ラ111は自己認識コードと共にVTR認識コードも送
信する。したがって、TV受像機112では、VTR1
12との関連付けが行われ、コントローラ111の認識
コードと、VTR認識コードとを記憶することになる。
【0020】そして交信が誤りなく行われ、関連付けが
VTR112とTV受像機113の双方で正しく行われ
るとコントローラに「関連付けは終了しました。他の関
連付けをしますか?」と表示される。他に関連付けを行
わないときは「No」のキーを押して操作を終了する。
【0021】上記の方法は、煩雑なため、次のような簡
易的な方法で関連付けを行ってもよい。まず最初に、個
々の機器とコントローラ111との1:1で直接登録が
行われる。
【0022】次に、コントローラ111を紹介登録モー
ドを設定する。このときコントローラ111の表示部で
は、「互いに関連付ける機器のキーを操作して下さい」
とのメッセージが表示される。この場合は、TV受像機
とVTRであるから、その表示がなされているキーを操
作する。
【0023】コントローラ111からTV受像機112
にVTR113の認識コード紹介登録が行われる。一般
の登録は、赤外線モードで直接交信しないと行われない
が、双方の認識コードを登録している機器を介するとき
だけ間接的な認識コードの登録を許容するものである。
【0024】具体的にはTV受像機112にVTR11
3の認識コードを紹介登録する場合、コントローラ11
1からTV受像機112に紹介登録の認識コードに続い
て、コントローラ111自身の認識コード、今の通信相
手であるTV受像機112の認識コードと登録したVT
R113の認識コードを送信するものである。
【0025】このときTV受像機112にコントローラ
111の認識コードが登録されていなければ、通信その
ものが受付けられず、紹介登録も行われない。上記のよ
うに関連付けが行われた場合、一般的な通常操作におい
ては、TV受像機112とVTR113との間では次の
ような連携動作が得られるようになる。連携動作モード
に設定しておき、例えばVTR113の電源をオンする
操作を行うと、コントローラ111から電波によりVT
R113にコントローラ認識コードとVTR認識コード
が伝送され、かつ制御データとして電源オンコマンド、
さらに関連動作コマンドが送られる。これらのコマンド
は、後述する拡張データにより伝送する方がよい。する
と、VTR113は、相手認識コード及び自己認識コー
ドを照合し、受信側と記憶側のコードが一致すると、関
連動作コマンドが送られていることを認識する。これに
より、今度はVTR113が電波を用いた通信手段によ
りTV受像機112に対して、アクセスを行う。TV受
像機112は、VTR113からの電源オンコマンドを
受けとると、電源オンを行い、ACKを返信する。TV
受像機112の電源がオンされていなかった場合は、V
TR111は、ACKを受けとったあと、ビデオチャン
ネルにTV受像機112を切り換えるためのコマンドを
送る。
【0026】すでにTV受像機112の電源がオンされ
ている場合もあるが、このときは別の視聴者がTVを見
ていることもあるので、コントローラ111に対して注
意を促す意味で、表示部に「TV確認して下さい」の表
示を行う。これの動作は、TV受像機112の受信部が
連携動作を認識し、つまり、関連付けされているVTR
113からのコマンドを受けとったとき、自己の電源が
オンされてときに、TV受像機112により実行され
る。つまりTV受像機112は、コントローラ111に
対して警告コマンドを送信する。次に、視聴者は、TV
受像機112を確認して問題がなければ、VTR112
の次の操作(プレイや録画等)を実行する。すると、V
TR113はTV受像機112をビデオチャンネルに切
り換えるためのコマンドを送る。
【0027】警告表示「TV確認して下さい」が行われ
たとき、TV受像機112の関連動作を禁止する場合に
は、ユーザは、コントローラ111を操作して、連携動
作解除キーを操作する。すると、VTR113は、連携
動作を停止し、通常の独自動作モードに移行する。
【0028】上記のシステムには、さらに次のような機
能が設けられている。VTR113とは、家庭内におい
て常に同じ部屋Aに設置されているとは限らない。別の
部屋Bに移動される場合がある。このような場合は、部
屋Bにあるコントローラと部屋Bに設置されている第2
のTV受像機との関連付けがおこなわれ連携動作が可能
となる。この場合、連携のための関連付けが最初からや
り直しされるが、VTR及び部屋Bのコントローラ側で
は、今まで登録していた連携相手の認識コードは自動的
に消滅し、最新の連携相手の認識コードが格納されるこ
とになる。
【0029】さらにまた上記のシステムは次のような機
能も設けられている。例えば部屋A、Bに、それぞれの
部屋のコントローラと、VTRとTV受像機が設置され
ていた場合、部屋AにおけるVTRとTV受像機が連携
動作を得るように関連付けられた場合、部屋Bのコント
ローラの第2の通信手段(電波が媒体の通信手段)によ
って、部屋AのVTRやTV受像機が動作しないように
プログラムされている。これは、部屋Bのコントローラ
の電波により伝送されてきた相手認識コードを確認した
ときに、応答を拒否するようにプログラムすることで容
易である。但し、部屋Bのコントローラの赤外線を媒体
としたアクセスには応答するようにプログラムされてい
る。
【0030】上述した例は、家庭内の機器であるが職場
においても有効に活用できる。例えば、コントローラで
特定の場所(エリア)の照明の電源をオンオフすると、
自動的にその場所のコピー装置がオンオフしたり、空調
がオンオフするように設定することができる。勿論、単
一指向性の第1の通信手段が優先するようになっている
ので、第1の通信手段を用いて個々の機器を制御するこ
とも可能である。
【0031】図2はこの発明の装置における基本動作を
説明するために示した図であり、1対1の機器間で関連
付けを行う場合の動作説明である。制御側は第1の通信
装置(リモコン)であり、被制御側は第2の通信装置
(例えばTV受信機)である。第1と第2の通信装置
は、それぞれ固有な自己認識コードを有し、またそれぞ
れは単一指向性の媒体(赤外線)を利用して通信を行う
第1の通信手段を有する。また、第1と第2の通信装置
は、それぞれ前記第1の通信手段が利用する媒体とは異
なる指向性の広い媒体(電波)を利用して通信を行う第
2の通信手段を有する。また第1と第2の通信装置は、
相手認識コードを記憶するための記憶手段を有する。
【0032】第1の通信手段は、互いの装置の関連付け
を行う場合に利用される。つまり第1の通信手段による
送信時は自己認識コードを送信し、受信時は相手認識コ
ードを取込み、取込んだ相手認識コードは、自己の前記
記憶手段に記憶するようにしている。最初、第1の通信
装置が自己認識コードを送信すると、第2の通信装置
は、相手認識コード(第1の通信装置のもの)を記憶す
ると共に、自己認識コード(第2の通信装置のもの)を
応答信号(ACK)と共に送る。ここで第1の通信装置
も相手認識コード(第2の通信装置のもの)を記憶手段
に記憶し、関連付けを完了する。
【0033】この関連付けが終了した後に、再度、第1
の通信手段により通信を行っても、第2の通信装置には
すでに第1の通信装置の認識コードが記憶されているの
で、問題はない。しかし、別の通信装置(別のリモコ
ン)による、新たな関連付けが行われると、第2の通信
装置は、最新の関連付けを行う、つまり最新のリモコン
の認識コードを記憶するようになっている。古い認識コ
ードはクリアする。
【0034】この動作は、関連付けが不要となった機器
との関連付けを解除(キャンセル)する場合にも利用で
きるが、特別に解除モードを設定してよい。一方、1台
のリモコンで複数のTV受信機に対して関連付けを行う
場合は、リモコン側の記憶手段に相手認識コードが複数
記憶されることになる。
【0035】上記の関連付けが終了した後は、第1の通
信装置は、第2の通信手段による送信を行うときには自
己認識コードと記憶している相手認識コードを伝送して
相手の呼び出し行う。第2の通信装置は、相手からの呼
び出しがあったときは記憶手段に登録されている相手認
識コードと受信した相手認識コードとの照合をおこない
一致した場合のみ応答し有効な通信を行う。当然ながら
自己の認識コードと異なる認識コードの呼出しには応答
しない。
【0036】図3は、この発明の通信装置の機能模式図
である。図3において、211は第1の通信手段であ
り、第3者の傍受が実質的に困難な程度の狭い指向性を
持つか或いは秘匿性の高い通信手段である。212は、
第2の通信手段であり、第1の通信手段211に較べ無
指向性や透過性が優れている。213は、他と識別可能
な自己に固有の自己認識コードを保持する自己識別コー
ド部であり、第1および第2の通信手段211と212
は、通信の都度この自己認識コードを使用する。214
は記憶手段であり、通信相手の相手認識コードを有限個
数記憶可能である。215は認識コード登録手段であ
り、第1の通信手段211によって通信した相手の相手
認識コードを抽出し、記憶手段214に記憶させる。2
16は通信管制部であり、第2の通信手段212が、記
憶手段214に予め記憶されている相手認識コードを持
つ通信装置だけと有効な通信ができるように管制する。
【0037】217は、通信機能を必要とする機器本体
とのインターフェース手段であり、例えば機器がリモコ
ンコントローラであればコマンドを選択するキーやメッ
セージを表示するための表示器との間でデータをやり取
りする手段であり、制御される機器であれば制御回路へ
データを伝達する手段である。ここで最近の通信装置の
制御にはマイコンを使用することが一般的になってお
り、前記認識コード登録手段215や通信管制手段21
6は、ソフトウェアで実現され、実際のハードウェアと
しては必ずしも必要な構成要件ではない。
【0038】図4は、第1の通信手段211に使用され
る拡張された送信データフォーマットの一例である。通
信手段のおいて利用される送受信信号のフォーマット
は、この例に限定されるものではなく、各種の実施形態
が可能であるが、従来のリモコンシステムとの互換性を
得る場合は、図4に示すフォーマットが適している。
【0039】図4においてこの例は従来のリモコンとの
互換性を取っており、従来の送信信号の末尾に拡張コー
ド(E0 〜En )が付加され、この拡張コードを用いて
認識コードが送信される。認識コードは、他の機器との
識別をするのが目的であるから大きなビット数のデータ
が必要となる。従って拡張コードは複数のバイトで構成
され、最初のバイト(E0 )で後に続くデータの種類と
データのバイト数が送られる。予め定められた形式でデ
ータの種類とバイト数を表す方法を決めておけば認識コ
ードだけでなく、種々のデータの送信に利用できる。第
2の通信手段212で使用される送信データフォーマッ
トは、どのような形式であってもよいが、ここでは便宜
上第1の通信手段211と類似のフォーマットであると
する。
【0040】ここで赤外線を用いた通信システムについ
て説明を加える。送信側では、赤外発光ダイオードに断
続的に電流を流し、発光した赤外線でデータの送信を行
う。赤外線の波長は赤外発光ダイオードの効率が1番よ
い940nm付近が使用される。赤外発光ダイオードに流す
電流は通常300 〜500mA であるが、電池駆動で長時間動
作させるために、変調(38KHz 程度)をかけて断続する
ことで平均消費電流をピーク電流の1/10以下にしてい
る。標準的な状態で光出力はおよそ5mW 、到達距離は7
〜10m である。
【0041】受信側では、赤外光は受光部の赤外線受光
ダイオードでおよそ50μVp-pの電気信号に変換され、増
幅、検波され“0”と“1”のロジック信号に戻され
る。ロジック信号は通常マイクロコンピュータ(以下マ
イコンと略記)で処理され、予め定められたコードに対
応した制御が行われる。
【0042】図3に示す送受信データのフォーマットに
おいて従来の送受信システムにおいて用いられている部
分を説明する。1回で送られるデータはリーダーコー
ド、カスタムコード、データコードから構成される。リ
ーダーコードはこれからリモコンデータを送信するリー
ダとしてのコード、カスタムコードはメーカーや機械の
違いに依る混乱を避けるための識別コード(「機種コー
ド」ともいう)、データコードは実際に制御したい内容
であり、通常はリモコンのキーに対応したデータ(「フ
ァンクションコード」ともいう)である。カスタムコー
ドとデータコードは本例では8ビットのコードであり、
データエラーによる誤動作を避けるために、正規のコー
ドと全ビットを反転したコードをペアで送信し、受信側
では正規コードと反転コードのビット毎の排他論理和が
真である時のみ、コマンドを実行する。通常送られるデ
ータはリーダーコードを除き4バイト長である。
【0043】上記のように従来の赤外線リモコンは機種
コードとファンクションコードを送信し、受信側ではそ
の機種コードが間違い無ければファンクションコードに
対応した制御が行われた。
【0044】この発明の通信装置を応用した汎用リモコ
ンは「無線リモコン対応」と仮称し、従来と同じように
赤外線でTV受像機やVTRを制御することができる。
そして赤外線リモコンとして使われるときは上述のファ
ンクションコードに続いて送信側の認識コードを送信す
る。赤外線通信モードでは、従来のリモコン機器との互
換性を維持する目的もあり、この認識コードの有無は問
題にされないが、無線リモコンでは、重要である。赤外
線通信モードでは、発光素子と受光素子の光軸が比較的
狭い角度(通常の赤外線通信機器の場合この角度は光軸
に対し15度程度以内である)で一致しないと通信は成
立しないため、常に1対1の通信が行われるが、無線リ
モコンでは、不特定多数と通信が可能になる。
【0045】この発明の通信装置は、不特定多数の相手
との通信による不慮の事故を防止するため、予め認識コ
ードを登録してある相手以外とは、無線による通信を行
わないことを原則とする。しかしこの認識コードの登録
を全てユーザまかせにすると、ユーザの負担が増え、機
器の使い勝手も悪くなってしまうため、自動登録方式を
導入する。赤外線の直進性と指向性によって一般家庭に
ある機器と外部の人が持つ汎用リモコンとが赤外線で通
信できる機会は極めて少なく、汎用リモコンの認識コー
ドも重複発番が無ければ、赤外線で通信した相手の認識
コードを自動的に登録しても、外部の人が持つ汎用リモ
コンの認識コードが、一般家庭にある機器に登録される
ことはなく、安全性は保証される。
【0046】ここでの安全とは、リモコンによってユー
ザが意図しない動作を機器が行うような事故が生じない
ことを意味し、外部の人が故意に認識コードを盗用し、
損失をもたらすことを防止する意味ではない。このよう
な事故に対しては、通信手段として別の秘話機能が必要
であり、この発明とは別に存在すべきものである。
【0047】直進性と指向性は赤外線のみの特質ではな
く、波長の極めて短い電波(準ミリ波〜ミリ波)でも同
様であり認識コードの登録に使用する通信手段は赤外線
に限定されるわけではない。
【0048】「無線リモコン対応」の受信側が赤外線通
信モードでコマンドと共に認識コードを受け取ると、自
分のメモリに記憶し、了解を意味するコード(ACK)
と自分の認識コードを赤外線通信モードで返信する。受
信したデータの中に認識コードが含まれていなければ返
信はしない。返信をうけた汎用リモコンも、相手の認識
コードを自分のメモリに記憶する。赤外線通信モードで
は、返信を正確に受信できない可能性は多く、受信した
認識コードにエラーがある場合は当然登録はしない。し
かし、無線モードで通信しなければならないときは、相
手の認識コードを別途登録するための手順を用意してお
いてもよい。
【0049】無線通信には、相手の認識コードを指定し
て呼び出す指定呼び出し方式が最も確実であるが、汎用
リモコンを想定した場合、通信相手は固定されたもので
は無く、常に変化する。そのため見通しの範囲では赤外
線通信モードが有利であるが、複雑な制御や、大量のデ
ータのやり取りには無線通信が有利である。そこで本来
無線で通信したいデータがある場合でも、赤外線通信モ
ードで初期化し、実際のデータ伝送は、無線を使えばユ
ーザが通信相手をその都度指定する手間が省ける。
【0050】補助的な手段として不揮発性の記憶手段
に、認識コードの記憶領域の他に作業用記憶領域を設
け、最新の関連付けや、ユーザの設定事項を記憶してお
き、無線通信の都度参照し必要なデータの更新を行い操
作の簡易化を図る。具体的な作業領域の設定方法や形式
は種々の方法があり、当業者にあっては容易に設計でき
るので詳細説明は省略する。
【0051】図3に示した模式的な図は、この発明の各
実施の形態が含まれるように表している。したがって、
第2の通信手段212は、双方向通信可能となっている
が、単一方向でもよい。
【0052】第2の通信手段212を単一方向の受信側
専用として用いてもよい。そして通信管制手段216
は、第2の通信手段212が、電波を利用する通信相手
から呼び出された場合は記憶手段214に当該相手認識
コードが登録されている場合のみ動作指令を実行し、当
該相手認識コードが登録されていない場合は前記動作指
令を無視させる。
【0053】第2の通信手段212は、単一方向の送信
専用として用いてもよい。この場合、リモコン側として
有効となる。このときは、送信時は自己認識コードと予
め登録してある相手認識コードを伝送して電波をを利用
して通信を行う通信相手の呼び出し行う。そして通信管
制手段216は、前記第2の通信手段212が、送信を
行う場合、操作入力に対応する相手認識コードが記憶手
段214に無い場合は、相手の呼び出しを禁止する。
【0054】図5にはコントローラ(制御側汎用リモコ
ン)の外観図と、その内部構成を示す図である。図5に
おいて、コントローラは、赤外線送受信器10、超短波
送受信器20、制御回路部30から構成されている。赤
外線送受信器10は、出力データバッファ11及びここ
からの送信出力が供給される赤外線発光回路12を有す
る。また、赤外線受光回路13及びこの受信信号が導入
される入力データバッファ14を備える。超短波送受信
器20は、出力データバッファ21及びここからの送信
出力が供給される送信回路22を有する。また、送信回
路22の出力が通過可能な送受切り換え回路23及びこ
の回路の出力が供給されるアンテナ24を有する。さら
にまた送受切り換え回路23からの信号が導入される受
信回路25及びこの回路からの受信信号が導入される入
力データバッファ26を備える。
【0055】制御回路部30は、CPU(中央演算処理
ユニット)31、及びこのCPU31に接続されている
ROM32、RAM33、EEPROM34、表示部3
5、音声入出力部36、キー入力部37、起動センス部
38を備えている。
【0056】図6は、被制御側(例えばTV受信機や、
VTR、エアコン等)のリモコン送受信装置の回路構成
を示す図である。図6において、被制御側リモコン送受
信装置は、赤外線送受信器40、超短波送受信器50、
制御回路部60から構成される。赤外線送受信器40
は、出力データバッファ41及びここからの送信出力が
供給される赤外線発光回路42を有する。また、赤外線
受光回路43及びここからの受信信号が導入される入力
データバッファ44を備える。超短波送受信器50は、
出力データバッファ51及びここからの送信出力が供給
される送信回路52を有する。また送信回路52の出力
が通過可能な送受切り換え回路53及びこの回路の出力
が供給されるアンテナ54を有する。さらにまた送受切
り換え回路53からの信号が導入される受信回路55及
びこの回路からの受信信号が導入される入力データバッ
ファ56を備える。
【0057】制御回路部60は、CPU61、及びこの
CPU61に接続されているROM62、RAM63、
EEPROM64、表示部65、音声入出力部66、イ
ンターフェース部67、起動センス部68を備えてい
る。
【0058】この発明の通信装置は、ROMに記憶され
た各種制御プログラムに基づいて全体を制御するCPU
を中心として動作するもので、個別の機器(送受信装
置)は、お互いを識別するための固有の認識コードを有
している。それらの認識コードは独立した専用のROM
の中に書き込まれていてもよいが、本例においてはそれ
ぞれのプログラムROM32、62に製造時に1台1台
異なる番号が書き込まれているものとする。従ってVT
RとTV受像機とではリモコン送受信装置の構成は同一
であっても、ROMに書き込まれている認識コードは当
然違う。通信でやり取りされる各種データは、RAM3
3、63の作業領域で処理されるが、通信相手の認識コ
ードやカスタマイズされた起動オプションや長時間にわ
たって保持しておくべきデータ等はEEPROM34、
64に保存される。
【0059】また実際の構成においては電源回路やCP
Uの動作のためにタイミング信号(クロック)発生回路
が必要であるが、この発明の動作説明に支障のないもの
はその説明を省略している。同様に制御側リモコンのキ
ーボードは、メカニカルなキースイッチだけでなく、表
示部に組み込まれたタッチパネルでもよく、説明の便宜
上それらはキー入力部に含まれるものとして詳細説明は
省略する。この実施の形態では、表示部や音声入出力部
を備えているものとして説明しているが、必ずしも必須
のものではなく、コントローラやリモコン送受信装置の
機能によっては省略されていても支障はない。
【0060】リモコン送受信装置は、通信機能が使われ
ていないときは、低消費電力の待機状態となる。常時通
電されているのは信号受信部(図5及び図6の13、2
5、43、55)と起動センス部38、68とだけであ
る。また超短波送受信器20、50の送受切り換え回路
23、53は電源オフ状態では常に受信側になってい
る)。コントローラ30、60では、待機状態の時ユー
ザが送信しようとして何かのキーを押すと起動センス部
38、68でキーセンス信号が検出され、全体の電源が
入れられる。必要な処理が終わり、一定の時間キーが押
されないと再び待機状態となる。
【0061】被制御側リモコンでは機器本体からインタ
ーフェース部67を介して起動センス部68に起動信号
が送られ、送受信回路の電源が入れられる。また、信号
受信回路55に何らかの信号が受信されると起動センス
部68を経て送受信回路の電源が入り、信号の内容を解
析し正規の通信である場合は、信号の通信処理が開始さ
れる。電源が投入されたときにどのような処理プログラ
ムが起動されるかは、センス信号が加えられた起動セン
ス部のポートや、押されたキーの種類によって異なるも
のであり、これらの処理はマイコン制御機器では極一般
的な手順であるので詳細説明は省略する。
【0062】以下具体的に無線リモコンに対応したTV
受像機のリモコン操作を例に、フローチャートを参照し
ながら、各部の動作を更に詳細に説明する。以下の図
7、図8の例はTV受像機の電源をオン/オフにするコ
マンドを送信するコントローラとそのコマンドを受信し
たTV受像器のリモコン受信部の関連付けを行う動作で
ある。
【0063】図7は、コントローラ(制御側)の動作を
示すフローチャートである。コントローラをもってTV
受像機に向け、キー入力部37のONキーを押すと(ス
テップA1)、キーセンス信号が発生し、起動センス部
38を経て、全体の電源が入れられる。通常の動作は従
来のリモコンと同様な動作をする赤外線通信モードとし
て起動される。電波で通信する場合は、モード切り換え
スイッチを無線モードにセットしておいてコマンドキー
を押すか、無線モードキーを押した後にコマンドキーを
押す2段階操作をする等種々の方法が可能である。
【0064】キーデータがCPU31に取り込まれ(ス
テップA2)、押されたキーの種類が判定され、必要な
データが赤外線出力データバッファ11に送られ(ステ
ップA3)。
【0065】赤外線発光回路12から赤外線信号がTV
受像機に向けて発射される。従来の赤外線リモコンは、
このステップで1つの動作が終了し、待機モードに移行
する(ステップA4)。
【0066】次にACKが返されたか確認する(ステッ
プA5)。ACKも通常の赤外線コマンドと同様に、リ
ーダーコードに続くカスタムコードとデータコードおよ
び拡張コードから構成され、ここでのデータコードは純
粋に了解の意味合いで、データそのものに意味を含ませ
ているわけではない。ACKが返されることで相手の装
置が無線リモコンに対応していることを判断し、無線手
段での通信が支障無くできるように予め準備をすること
を目的としている。ACKが返されるまで一定の時間チ
ェックを繰り返す(ステップA6)。一定時間内にAC
Kが返されなかった時は、TV受像機は無線対応ではな
いと判断する(ステップA7)。このときは、EEPR
OMの作業領域の最新の関連付け領域をクリアし、待機
モードに移行し、一定時間後コントローラの電源をオフ
にする。
【0067】ここで最新の関連付けとは、赤外線モード
で最も新しい時間に通信を行った相手の認識コードであ
り、ユーザが相手を指定せずに無線モードで通信を行お
うとしたときに暗黙の了解として、コントローラが自動
的に指定する通信相手である。
【0068】従ってこの関連付け領域がクリアされてい
たり、エラーコードが書き込まれているときは、無線モ
ードで通信することはできず、ユーザは、新しく関連付
けを行う必要がある。この関連付けは、赤外線モードで
一度通信を行えばよい。関連付けが行われると、この領
域に相手認識コードが記憶される。
【0069】次に、TV受像機からACKが返された
ら、ACKと同時に返されるTV受像機の認識コードに
エラーが無いかチェックする(ステップA8)。認識コ
ードにエラーがあった場合は、認識コードの代わりにエ
ラーコードを書き、待機モードに移行する(ステップA
9)。
【0070】認識コードにエラーがなければEEPRO
Mの作業領域の最新の関連付け領域に相手認識コードと
して書き込む(ステップA10)。認識コードが正常に
受信できた場合は更に、既に登録されているか或いは新
しい認識コードであるかをチェックする。既に登録され
ている場合は待機モードに移行する(ステップA1
1)。未登録の認識コードの場合は、更にEEPROM
34の認識コード登録領域を調べ追加が可能であるかチ
ェックする。追加が可能である場合は後述のステップA
16の認識コードの新規登録に移る。追加領域が不足し
ている場合は、消去可能な認識コードがあるかチェック
する(ステップA13)。
【0071】ここで認識コードの記憶領域には、認識コ
ードに1対1に対応した記憶属性を記憶する領域を有
し、ユーザが特別に操作し、消去可の指定を行うことが
できるように構成されていることを前提としており、通
常の手順だけで登録されたままの認識コードはすべて消
去不可能とされる。記憶属性領域を持たない機種では当
然このステップは省略し、強制的に古い認識コードを書
き換えるか或いは次のステップを実行する。
【0072】認識コードの登録領域が全て消去不可で新
しいコードの登録ができない場合は、音声出力部36か
ら警告音を発し、その旨、例えば「認識コードの新規登
録ができません」等)のメッセージを表示部35に表示
し、認識コードの登録を中止する(ステップA14)。
【0073】消去可能な認識コードがある場合は、その
うちの最も古い認識コードを消去し、必要があればデー
タの並べ替えを行う(ステップA15)。この追加領域
不足に対応する処理方法はここで述べた方法に限定され
るわけではない。例えば、領域不足が発生したとき、警
告を発生し、消去データをユーザに選択させるようにし
たり、更にEEPROMの登録領域が拡張可能であれ
ば、新しい登録領域の追加設定をするようユーザに通知
することも可能である。
【0074】認識コードを登録領域の最も新しい順位を
示す位置に書き込む(ステップA16)。次に待機モー
ドに移行し、一定時間後電源をオフにする(ステップA
17)。
【0075】図8は、被制御側としてのTV受像機のリ
モコン受信部の動作を説明するフローチャートである。
受信したモードに応じて起動される制御プログラムは異
なり、この例では赤外線受信モードである。
【0076】コントローラから赤外線信号を受け取った
TV受像機の赤外線受光回路43は、起動センス部68
を介してリモコン送受信部全体の電源を入れる(ステッ
プB1)。赤外線受光回路43のデータ受信プロセス
は、CPUで制御してもよいが、説明の便宜上、ここで
は専用の受信回路が組み込まれており、受信データは簡
単なエラーチェックをした上で入力データバッファ44
に保存されているものとする。カスタムコードとファン
クションコード(第1,2バイト)が間違っている場合
は、リモコン送受信部全体は起動されない。それ以外の
受信したデータにエラーがある場合は、該当するデータ
の位置にエラーコードが書き込まれる(ステップB
1)。
【0077】受信データがCPU61を介して入力デー
タバッファ44からRAM63の所定の作業領域に取り
込まれ、入力データバッファは空にされ、次のコマンド
入力に備える。通常は赤外線モードで長いデータを送る
ことは少ないが、非常に長いデータ(拡張コードの最初
のデータで判断できる)が受信されている場合は、RA
M63に一時記憶領域が設定され、入力データバッファ
44が溢れない適当な時間間隔で入力データバッファ4
4から前記一時記憶領域に受信データが転送される(ス
テップB2)。この制御に関する詳細な動作フローはこ
こでは省略する。
【0078】次に、受信データの第3バイト(拡張コー
ド)をチェックする(ステップB3)。第3バイトがヌ
ルコード(データが無い)の場合は、従来のリモコンに
よる操作と見なし、後述のステップB12のファンクシ
ョンコードのチェックに移る。受信したデータのチェッ
クは、データフォーマットによって難易度が異なるが、
赤外線リモコンのコマンドは、カスタムコードとファン
クションコードの2バイトの固定長であるとすれば、こ
のチェックは極めて容易である。チェックは第3バイト
以降に有効なデータ(エラーでない)があることを調べ
るだけでよい。またファンクションコードの実行に移る
のは赤外線モードでコマンドを受信した場合に限られ、
コマンドを受信したモードが無線である場合は、認識コ
ードが含まれていなければ、実行は放棄される。また認
識コードが含まれていても、EEPROM64に登録さ
れていなければ同様に、実行は放棄される。
【0079】第3バイトが、特殊なデータの転送モード
である場合は、別に用意されているデータ処理ルーチン
を起動する。特殊な処理の内容については、ここでは説
明を省略する。
【0080】受信したデータの第3バイトにエラーコー
ドがある場合は、表示部に拡張コードエラーの表示をし
(ステップB4)、後述のステップB12のファンクシ
ョンコードのチェックに移る。コマンドは実行するが拡
張コードは無視する。
【0081】受信したデータの第3バイト以降が認識コ
ードの場合は、実行コマンドがあるかどうかを判定し、
実行コマンドがなければ、すでに認識コードが登録され
ているものと判定し、ファンクションコードのチェック
に移る。
【0082】認識コードが存在し、実行コマンドが存在
した場合は、まずTV受像機のリモコン送受信部側から
コントローラに対して了解(ACK)コードと、自己の
認識コードを赤外線で返信する(ステップB5)。認識
コードそのもののチェックフローはここでは省略する。
【0083】次に先ほど受信したリモコンの認識コード
がEEPROM64に記憶されているか確認する(ステ
ップB6)。記憶されている場合は後述のステップB1
2のファンクションコードのチェックに移る。以下図面
上では認識コードをIDと略記する。
【0084】認識コードが記憶されていない場合は、新
規登録の準備が行われる。まず、EEPROM64の認
識コード登録領域を調べ追加が可能であるかチェックす
る(ステップB7)。追加が可能である場合は後述する
ステップB11の認識コードの新規登録に移る。この認
識コードの新規登録も、赤外線モードでコマンドを受信
した場合に限られ、コマンドを受信したモードが無線で
ある場合は、新規登録は行わない。
【0085】追加領域が不足している場合は、消去可能
な認識コードがあるかチェックする(ステップB8)。
ここで認識コードの記憶領域には、認識コードに1:1
に対応した記憶属性を記憶する領域を有し、ユーザが特
別に操作し、消去可の指定を行うことができるように構
成されていることを前提としており、通常の手順だけで
登録されたままの認識コードはすべて消去不可能とされ
る。記憶属性領域を持たない機種では、当然このステッ
プは省略し、強制的に古い認識コードを書き換えるか或
いは次のステップを実行する。
【0086】認識コードの登録領域が全て消去不可で新
しいコードの登録ができない場合は、音声出力部66か
ら警告音を発し、その旨(例えば「認識コードの新規登
録ができません」等)のメッセージを表示部65に表示
し(ステップB9)、リモコンに対してメッセージを送
信し、認識コードの登録を中止し、ファンクションコー
ドの実行に移る(ステップB12)。この場合、コント
ローラは、赤外線を受光できる位置になかったり、コン
トローラが他の目的で使用されていたりすることも考え
られ、赤外線モードによる警告のメッセージをコントロ
ーラが受け取れない恐れが多い。
【0087】従ってメッセージは、電波で送信するのが
自然であり、重要なメッセージの場合は、相手から確認
信号が出されるまで一定の時間待機する処理も必要にな
る。電波による通信は、混信妨害を避けるため一般に通
信を完結するまでに複雑な手順が必要になる。詳細なメ
ッセージの送信処理を示すフローチャートを図9に示し
ている。これについては後述する。
【0088】重要度が低く相手の確認を待つ必要がない
場合には、待機処理はせずメッセージのみ送信し次の処
理に移ることも可能である。また認識コードが双方の機
器に登録されていなくても、単なるメッセージのみの表
示は可能である。
【0089】消去可能な認識コードがある場合は、その
うちの最も古い認識コードを消去し(ステップB1
0)、必要があればデータの並べ替えを行う。この追加
領域不足に対応する処理方法はここで述べた方法に限定
されるわけではない。例えば、領域不足が発生したと
き、警告を発生し、消去データをユーザに選択させるよ
うにしたり、更にEEPROMの登録領域が拡張可能で
あれば、新しい登録領域の追加設定をするようユーザに
通知することも可能である。
【0090】新しい認識コードを登録領域に登録する
(ステップB11)。まず受信したコマンドを解析し、
実行可能なファンクションコードかどうかチェックする
(ステップB12)。実行可能なコマンドの場合は、リ
モコン受信部からコマンドが本体とのインターフェース
部67に送られ、本体の制御部によって実行される(ス
テップB13)。リモコン受信部は全ての処理を終了し
待機モードに入る(ステップB14)。
【0091】受信したコマンドが何らかの理由で実行で
きなかった場合は、音声出力部66から警告音を発し、
その旨(例えば「コマンドが実行できません」等)のメ
ッセージを表示部65に表示し、コマンドを出したコン
トローラに対して、同様な警告メッセージを送信する。
以降のコマンドの実行は放棄され、所定の時間経過後に
リモコン受信部は待機状態に入る(ステップB15、B
16)。
【0092】図9には、例えばTV受信機から無線で、
リモコンへ無線メッセージを送信するための手順を示し
ている。受信機出力をチェックし、呼び出しチャンネル
が空いているか確認する(ステップC1)。使用中であ
れば所定の時間待機した後チェックを繰り返す(ステッ
プC2)。予め定められている時間待っても呼び出しチ
ャンネルが空かない時は、表示部に「呼出チャンネルが
空かないため通信を放棄する」旨表示し、無線メッセー
ジの送信を放棄する(ステップC3)。
【0093】通信の放棄によって機器本体の処理が影響
を受ける場合はリモコン送信部から機器本体に対し通信
の結果が通知されるように構成されており、機器本体は
その結果に応じて処理の内容を変更する。通信の効率を
上げるためには、呼び出し手順が複雑になるが、呼び出
しチャンネルとデータ伝送チャンネルを区別し、呼び出
しチャンネルを独立に設け、1回の呼び出しでチャンネ
ルを占用する時間も制限を設けるのが好ましい。通信の
放棄の表示は一定の時間経過後かユーザが特定のキーを
押した時に終了させ、所定時間経過後に電源をオフにす
る。
【0094】赤外線通信フォーマットと同様、リーダー
コード、カスタムコード、ファンクションコード、に続
き拡張コードを含むデータを送信する(ステップC
4)。ここでファンクションコードは指定呼び出し、一
斉呼び出し等の呼び出しコードか、簡単なコマンドの場
合は直接コマンドであってもよく、今の例ではメッセー
ジ送信コマンドであり、続く拡張コードでメッセージそ
のものも同時に送信する。拡張コードは呼び出しの種類
に応じて送信するデータの種類とバイト数を指定した上
で自己の認識コードに続けて呼び出し相手の認識コード
を指定し、続けてメッセージそのものを付加する。
【0095】所定の時間呼び出し相手からの応答を待つ
(ステップC5)。応答が得られるまで所定回数呼び出
しを繰り返す(ステップC6)。所定回数の呼び出しを
繰り返しても呼び出し相手から応答が得られないとき
は、呼び出しを放棄し、表示手段がある場合には「応答
が得られないため、呼び出しを放棄した」旨のメッセー
ジを所定の時間表示する(ステップC7)。
【0096】直接コマンドを送信し、呼び出し相手から
「了解(ACK)」の応答が得られた場合は、正常にコ
マンドが実行されたものとし、表示手段がある場合には
「コマンド正常終了」のメッセージを所定の時間表示し
た後待機モードに入る(ステップC8)。
【0097】上記のフローチャートの例は、赤外線モー
ド操作の途中で、なんらかの都合が生じ、TV受信機が
無線モードに切り替わりリモコンを呼び出す例であり、
通信相手は最新の関連付けを参照して特定できる。しか
し、ユーザがコントローラを使って、始めから無線モー
ドを使っている場合は、通信相手を明確にする必要があ
る。この場合は、相手認識コードと自己認識コードを併
用して通信相手を確認して通信を行う。通信相手を指定
するのにいくつかの指定方法を用意し、場合に応じて使
い分けるのがよい。
【0098】第1の指定は暗黙の指定であり、通信した
い相手が最近の時間に赤外線モードで通信した相手であ
る場合は、最新の関連付けに記憶されているから無線モ
ードキーに続けて、赤外線モードとおなじキー操作を行
うだけでよい。この時赤外線モードでの通信で認識コー
ドの受信エラーがあった場合は、最新の関連付けのデー
タは使えないが、救済方法として既に登録してある認識
コードを順次表示しその中から希望のものを選択する。
ここで認識コードそのものは通常意味の無い文字の羅列
である場合が多く希望の機器がどれであるかを特定する
のは難しくなる。認識コードに1対1に対応した属性記
憶領域を設け、ユーザの指定する名称略号を記憶させて
おき認識コードの代わりに名称略号を表示すれば識別は
容易になる。
【0099】第2の指定方法はメニューモードから無線
指定呼出を選ぶ方法である。ここでも機器の表示は認識
コードでなく名称略号を使えば機器の選択は容易に行え
る。第3の方法は名称略号を更に積極的に利用する直接
指定呼出である。名称略号は文字を使う場合が多く、直
接指定のために多くのキーを使わなければならないか
ら、多くのキーを備えた特殊な装置が必要になる。
【0100】上記した図7、図8、図9の動作フローチ
ャートは、この発明の各実施の形態を同時に表すことも
考慮して示した。したがって、この発明は上記の実施の
形態に限定されるものではなくCPUに各種のプログラ
ムを設置することで種々の機能の展開を得ることができ
る。
【0101】例えば、記相手認識コードが記憶手段に予
め記憶されていない非登録の通信相手から通信要求また
は動作指令を受信した場合、応答しないことで前記動作
指令を無視するか、或いは予め規定された受信拒絶信号
で応答し、前記動作指令を無視するようしてもよい。
【0102】また、応答しないことで前記動作指令を無
視するか、或いは予め規定された受信拒絶信号で応答し
前記動作指令を無視するとともに、かつ前記非登録の通
信相手に対しては自発的な通信は禁止されるようにして
もよい。つまり操作入力によりVTRのプレイ操作があ
っても、VTR自体が相互に関連付けられていない場合
には、通信が行われないように制御することも可能であ
る。
【0103】さらにまた、上記の説明では、相手認識コ
ードを記憶する記憶手段は、送受信手段10(または4
0)で受信した相手認識コードを複数記憶する記憶部を
有するとした。そして、プログラム処理部としてのCP
U31(または61)は、相手認識コードを受信する毎
に前記記憶部に順次追加登録し、前記記憶部のコード記
憶領域がオーバーする場合には、古い相手認識コードか
ら書き替えていくことした。
【0104】しかしながら、記憶手段は、送受信手段1
0(または40)で受信した相手認識コードを唯一記憶
する相手認識コード記憶部を有するようにし、CPU3
1(または61)は、相手認識コードを受信する毎に記
憶部の内容を新しく更新登録するようにしてもよい。こ
のようにすると、常に、最新の関連付けを行ったリモコ
ンとのみ通信が可能であり、隣のへやへ移動した場合、
過去の部屋のリモコンに応答することはなくなる。
【0105】さらにまた、CPU31(または61)の
プログラムは、つぎのような操作上の使い勝手を考慮し
て設計されてもよい。即ち、キー入力部37(または6
7)からの操作信号に応じて記憶部34(または64)
の領域の内容を使用者が確認できるように表示部35
(または65)に表示させる手段と、相手認識コードを
受信する毎に記憶部34(または64)の領域に順次追
加登録し前記領域がオーバーする場合には、その旨のメ
ッセージを前記表示部35(または65)に表示させる
手段を持つ。そして、キー入力部37(または67)か
らの操作信号に応じて相手認識コードと対になっている
記憶属性を書換えて、記憶属性の内容“0”又は“1”
に応じて相手認識コードの更新、又は非更新を設定可能
とする手段も備えている。
【0106】さらにまた、別の方法として、CPU31
(または61)のプログラムは、つぎのような操作上の
使い勝手を考慮して設計されてもよい。記憶部34(ま
たは64)としては、複数の前記相手認識コードを記憶
するとともに、前記相手認識コードに1対1に対応した
記憶属性を記憶する領域を有するようにしている。そし
てCPU31(または61)は、キー入力部37(また
は67)からの操作信号に応じて記憶部34(または6
4)の領域の内容を使用者が確認できるように表示部3
5(または65)に表示させる手段と、相手認識コード
を受信する毎に前記領域に順次追加登録し、前記領域が
オーバーする場合には、その旨のメッセージを表示部3
5(または65)に表示させる手段を持つ。そして表示
部に前記メッセージが表示された状態で、キー入力部か
らの操作信号に応じて、記憶属性を書換えて、相手認識
コードの更新、又は非更新を設定可能とするか、前記領
域を変更或いは拡張するかを選択可能とする手段を持つ
ものである。
【0107】(連携動作)これまでは1対1の装置間の
通信を例として説明したが、複数の機器間で通信を行う
例をとりあげる。VTRとTV受像機とが連携して操作
される例を想定する。被制御機器であるTV受像機、V
TRが、スタンバイ状態(電源はオフであるが、リモコ
ンの制御は受け付ける状態)であり、VTRには予約録
画されたビデオテープが入っているものとする。ユーザ
は汎用リモコンからビデオプレイを指示するだけで、自
動的にVTR、TV受像機の電源が入り、TVはビデオ
チャンネルを選択し、必要があれば録画を開始した位置
までテープの捲き戻しが行われ自動的に再生が開始され
る。
【0108】図10、図11には連携動作動作を得る場
合のフローチャートを示している。コントローラからコ
マンドを送出する手順は、図6のフローチャートと同じ
である。VTRのリモコン受信部の動作もファンクショ
ンコードの実行の直前までは図7のフローチャートと同
じであるので説明は省略しステップD12のファンクシ
ョンコードのチェックから説明する。ステップD1〜D
12は、図7のステップB1〜B12に対応している。
【0109】受信したファンクションコードを解析し、
単独で実行できるコマンドかどうかチェックする(D1
2)。このコマンドを単独で実行可能かどうかは、実際
に使われている機器によって異なるものであり、自動的
に判断するのは困難であるため、予めプログラム中で指
定されており、ユーザが特別に操作し、追加登録できる
ものとする。
【0110】単独で実行できないコマンドの例として、
VTRのプレイコマンドが挙げられる。プレイの指示に
対し映像を表示するTV受像機またはモニタ受像機が動
作可能な状態でなければ、VTR単独が実行状態となっ
ても意味がなく、この場合は単独で実行できないコマン
ドとして扱い、実行禁止という設定が行われる。
【0111】単独で実行可能なコマンドの場合は、リモ
コン受信部からコマンドが本体とのインターフェース部
67に送られ(ステップD13)、本体の制御部によっ
て実行され、リモコン受信部は全ての処理を終了し待機
モードに入る。
【0112】受信したコマンドが単独で実行できず、且
つ認識コードの新規登録ができなかった場合は、音声出
力部66から警告音を発し(ステップD14)、その旨
(例えば「認識コードが登録できないため無線でのコマ
ンドが実行できません」等)のメッセージを表示部65
に表示し、コマンドを出したコントローラに対して、同
様な警告メッセージを送信する。以降のコマンドの実行
は放棄され、所定の時間経過後にVTRのリモコン受信
部は待機状態に入る。
【0113】コマンドが単独で実行できない場合、コマ
ンドの実行に先だって、関連付けされたTV受像機また
はモニタ受像機の有無がチェックされることになる(ス
テップD15)。
【0114】ここでの関連付けとは、VTRとTV受像
機とが相互に認識コードを登録していることを意味して
いる。通常の機器の設置状態でVTRとTV受像機が赤
外線で通信するのは容易でない。そのため可搬の汎用リ
モコンを介して、間接的にVTRとTV受像機がお互い
の認識コードを交換できる特別な手段が別に用意されて
おり、汎用リモコンを介して、間接的に互いの認識コー
ドを交換することを関連付けの操作と表現する。
【0115】VTRにTV受像機が関連付けされている
場合は(ステップD16)は、VTRから関連付けされ
たTV受像機に対し無線で動作状態の問い合わせが行わ
る。電源が入っている場合は、そのままの状態で待機
し、VTRの準備が完了した時点で改めてチャンネル変
更の指示が出される。
【0116】関連付けされたTV受像機の電源が入って
いない場合は無線による指示を出し、電源が入れられ、
チャンネルがビデオ受信モードにセットされる(ステッ
プD17)。
【0117】VTRに関連付けられたTV受像機がない
場合は、VTRからリモコンに対して、リモコンと関連
付けられたTV受像機の有無を問い合わせる(ステップ
D18)。そして、リモコンに関連付けられたTV受像
機があれば、VTRからリモコンを介してそのTV受像
機に対して動作状態の問い合わせが行われる(ステップ
D19)。電源が入っている場合は、そのままの状態で
待機し、VTRの準備が完了した時点で改めてチャンネ
ル変更の指示が出される。
【0118】リモコンに関連付けられたTV受像機があ
り、電源が入っていない場合は電源が入れられ、チャン
ネルがビデオ受信モードにセットされる(ステップD2
0)。このときTV受像機のリモコン受信回路は、安全
のため、一定の時間後に自動的に電源を切るようにセッ
トされる。リモコンは一連の操作が終了すると、VTR
とTV受像機の関連付けが行われていない旨のメッセー
ジを一定時間表示し、ユーザが後刻VTRとTV受像機
の関連付けを行うよう注意を促す。VTRとTV受像機
の認識コードはお互いに登録されていないため、VTR
とTV受像機の間で直接通信ができないので、応急的に
リモコンを介した間接的な通信が行われる。この場合、
便宜的に認識コードの無線による仮登録という方法も考
えられるが、認識コードの部外者による盗用を防止する
ことが難しくなるため煩雑ではあるが間接通信が好まし
い。
【0119】VTRに関連付けられたTV受像機がな
く、かつ制御側のリモコンにも関連付けられたTV受像
機がない場合(一定の時間内にリモコンからの応答がな
い場合を含む)、VTRは音声出力部66から警告音を
発し、関連付けられたTV受像機がないためコマンドの
実行は放棄される旨のメッセージを表示部65に表示
し、コマンドを出したリモコンに対して、同様な警告メ
ッセージを送信する(ステップD21)。以降のコマン
ドの実行は放棄され、所定の時間経過後にVTRは待機
状態に入る。
【0120】コマンドの実行に支障がない場合、VTR
のリモコン送受信部からプレイ準備のコマンドがVTR
本体とのインターフェースに送られる(ステップD2
2)。VTRのリモコン送受信部は、VTR本体の制御
回路がテープの装着の有無を確認する。そして、VTR
のリモコン送受信部は、テープエンドであれば巻き戻し
を行った後、リモコン送受信部のインターフェースに対
して、コマンド実行準備が完了したことを通知するまで
待機する。
【0121】ここでVTRにテープが装着されていない
等の問題があれば、VTR本体からリモコン送受信部に
通知され、コントローラへ警告が送られる。そしてコン
トローラはユーザーがテープを装着するか、コマンドの
取消をする等の操作をするまで待機する。
【0122】VTR本体からリモコン送受信部を経由し
てコントローラにプレイ不能の通知があったり、一定時
間内に実行準備完了の通知が無いときは、コントローラ
はプレイコマンドをキャンセルする。またこれに続い
て、最初にTV受像機やVTRの電源が入っていなかっ
たときは、電源オフのコマンドを送信して待機モードに
入る(ステップD23)。
【0123】VTR本体からコマンド準備完了の通知を
受けたリモコン送受信部は、関連付けされたTV受像機
に対し最終的にビデオ受信開始を指示し、VTR本体に
対してプレイ実行を指示する(ステップD24)。VT
Rに関連付けされたTV受像機が無い場合は、ビデオ受
信開始の指示はコントローラを介して、コントローラに
関連付けされたTV受像機に与えられる。通知を受けた
TV受像機は受信チャンネルを予め決められたビデオチ
ャンネルに変更し、VTRはプレイを開始する。
【0124】VTRのリモコン送受信部は、一定の時間
VTR本体およびTVからアラームが発せられない場合
はプレイコマンドに関する処理は終了したと判断し、必
要なデータを不揮発性メモリに保存し待機モードに入る
(ステップD25)。
【0125】上の実施の形態では省略したが、VTRの
プレイのようにある時間経過後に終了するものは後処理
が必要になるものも多い。VTR本体がテープエンドま
たは同期信号が無くなったことを検知し、テープ巻き戻
し操作を開始するとともに、リモコン受信回路のインタ
ーフェースに終了信号を印加し、リモコン送受信部の終
了処理ルーチンを起動し、リモコン送受信部は先に保存
したデータを不揮発性メモリから読み出し、連携操作を
行ったTV受像機に終了を通知し、電源を遮断する操作
を行わせることも可能である。
【0126】上記説明のステップD20ではVTRとT
V受像機の関連付けが行われていないとし、コントロー
ラを介した間接的な通信で代用した。ステップD15の
補足説明の中では、間接的な認識コードの交換の手段を
別に用意してあるとした。
【0127】次にVTRとT受像機の関連付けを予め行
う場合の操作を説明する。コントローラは種々の操作を
選択できるメニューボタンを備えている。メニューボタ
ンを押し、表示されたメニューの中から希望するメニュ
ー番号を押すと、必要に応じて各種の設定条件が表示さ
れ、対話形式で設定を進めることができる。メニューの
中から関連付けを選ぶと「直接登録」か「間接登録」を
選ぶように表示される。間接登録を選ぶと、「1番目の
装置に向かって適当なキーを押して下さい」という表示
がでる。まずTV受像機に向かって指示されたキーを押
すと、TV受像機とコントローラの間で認識コードの交
換が行われる。交信が誤りなく行われると、コントロー
ラ「次の装置に向かって適当なキーを押して下さい」と
いう表示がでる。VTRに向かって指示されたキーを押
すと、VTRとコントローラの間で認識コードの効果が
行われる。交信が誤りなく行われると、この時点でVT
R側ではTV受像機との関連付が行われているが、TV
受像機側ではまだ行われていない。
【0128】そこで再度コントローラに「もう1度、1
番目の装置に向かって適当なキーを押して下さい」とい
う表示がでる。TV受像機に向かって指示されたキーを
押すと、T受像機とコントローラの間で交信が行われ、
関連付けが行われる。交信が誤りなく行われ、関連付け
がVTRとTV受像機の双方で正しく行われるとコント
ローラに「関連付けは終了しました。他の関連付けをし
ますか?」と表示される。他に関連付けを行わないとき
は「No」のキーを押して操作を終了する。実際にこの
間接的な認識コードの交換を行うのは、かなり煩雑なた
め、簡易的な方法を次に説明する。
【0129】前述のステップD19においては、VTR
は直接関連付けられたTV受像機が無いため、コントロ
ーラを介してTV受像機に動作状態の問い合わせが行わ
れた。新たな方法では、コントローラからTV受像機に
VTRの認識コード紹介登録が行われる。一般の登録は
赤外線モードで直接交信しないと行われないが、双方の
認識コードを登録している機器を介するときだけ間接的
な認識コードの登録を許容するものである。
【0130】具体的にはTV受像機にVTRの認識コー
ドを紹介登録する場合、コントローラからTV受像機に
紹介登録の認識コードに続いて、コントローラ自身の認
識コード、今の通信相手であるTV受像機の認識コード
と登録したVTRの認識コードを送信する。このときT
V受像機にコントローラの認識コードが登録されていな
ければ、通信そのものが受付けられず、紹介登録も行わ
れない。TV受像機、VTRの双方の記憶手段に追加登
録の余地があり問題なく登録が行われると、先のステッ
プD19はステップD16に分岐して正常に処理が継続
されることになる。
【0131】上に述べた実施の形態は、1台のコントロ
ーラに対し、複数の被制御機器が連携して動作する例で
あった。現実の家庭では、複数のコントローラと複数の
被制御機器とが使用される機会は多い。
【0132】例えば、2台の汎用リモコン・コントロー
ラがあり、その認識コードをそれぞれ01と02とす
る。先の例では、コントローラ01でTV受像機の操作
を行った後、別のコントローラ02の無線モードで操作
を行なおうとしても、操作はできないが、1度赤外線モ
ードで操作を行うと、その後は無線モードで操作ができ
るが、今度はコントローラ01の無線モードがそのまま
では使えない。用途によってはこのような使い方が便利
なこともあるが、家庭内で個人別に使っている機器があ
る場合は具合が悪いこともある。種々の使い方に対して
ただ1つの使い方でなく、メニューによって種々の使い
分けができると用途も広く使いやすい機器が提供でき
る。
【0133】コントローラーは、動作モードを種々に設
定できるメニューボタンを備えている。メニューボタン
を押すと、設定可能な動作モードのメニューを表示す
る。ユーザーが希望するメニュー番号を押すと、各種の
設定条件が表示され対話形式で設定を進めることができ
る。メニューの中から動作設定を選ぶと、「通常動作」
「優先動作」「一括動作」等が一覧表示され、現在どの
モードで使えるかが分かる。例えば、「優先動作」の項
目を選択すると、「優先動作モードを使いますか?」と
表示される。ここで「はい」というキーを押すとコント
ローラーは優先動作モードに設定される。
【0134】優先動作モードに設定されると、コントロ
ーラは、コマンドを送信する度に優先動作指定コードを
送信データに付加して送信する。優先動作指定コードは
何であってもよいが、従来リモコンとの互換性を持たせ
るには、ファンクションコードに続く拡張コードに付加
するのがよい。今、汎用リモコン・コントローラ01を
優先動作モードに設定し、汎用リモコン・コントローラ
02は設定していないとする。各々はTV受像機と関連
付けがおこなわれているとする。TV受像機の電源がオ
フの状態から、いずれのコントローラからでも、無線で
も赤外線モードでも電源オンの状態にすることができ
る。しかし一旦電源オンの状態になると、電源オフにし
たり動作状態を変更するのは、優先動作モードの設定に
よって異なり、コントローラ01で電源オンにした場合
はコントローラ01でしか制御できないが、コントロー
ラ02でオンにした場合はコントローラ01でもコント
ローラ02でも制御することができる。具体的には、送
信側はEEPROMに、受信側はRAMにモード設定テ
ーブルを準備し、優先動作モードの設定の有無を記憶し
ておく。例えばテーブルの特定の領域をが“0”であれ
ば優先動作モードは設定されてなく、“1”であれば設
定されているとし、コマンドを送信するときはEEPR
OMの、受信するときはRAMのモード設定テーブルを
参照し、モードが設定されているときは最新の関連付け
が行われている認識コードを参照し、認識コードが異な
った機器からのコマンドは受け付けないようにする。受
信側のテーブルをRAMにすることによって、この優先
動作は、電源を1度OFFにすることによってキャンセ
ルされ、優先動作モードを設定していないコントローラ
を使う場合でも大きな支障は生じない。別の応用の例と
して、汎用リモコンの認識コードに優先順位をつけてお
き、優先順位が上の認識コードの機器からの指示は受け
付けるようにしておくことも可能である。
【0135】一括動作モードは、例えば外出するときに
家中の機器の電源を1度に切ってしまうように、1つの
コントローラで複数の機器を同時にコントロールしたい
ときに有用である。複数の機器が1つのコントローラで
制御できるようにするためには、前提として述べた指定
呼出しを行わないことであり、前に述べたように機器が
ユーザーの意図しない動きをする誤動作を生じる恐れが
多い。誤動作防止のため、コマンドを受信する側のEE
PROMに一括動作設定テーブルを設け、一括動作コマ
ンドを受け取った時は、コマンドを出した機器の認識コ
ードが登録されており、かつ一括動作がユーザーによっ
て予め許可されている場合に限って、一括動作ができる
ようにする。一括動作設定テーブルは、べつに設け無く
ても、認識コードの記憶属性をユーザーが編集できるよ
うにしてもよい。
【0136】上記した優先動作モードでも使い方によっ
ては十分であるが、さらに複雑な操作が必要な場合、グ
ループ化が有効である。グループ化の基本的な考え方
は、認識コードの他にグループコードを属性として持た
せ、同一のグループに属する機器の間だけの通信を許す
ものである。具体的な手法としては装置間に主従の関係
を持たせる方法、グループコードの代わりにパスワード
を使う方法などがある。
【0137】主従の関係を持たせる方法は、1つの主装
置に対して複数の従装置を関係付けるもので、任意の装
置は主または従装置に変更可能である。主装置に設定す
ると任意のグループコードを設定することができる。異
なる主装置間で同一のグループコードを使用する可能性
があり、誤動作を防止するために認識コードとの併用が
望ましい。1つの主装置と従装置との関係は、主装置か
ら従装置に対し第1の通信手段によってだけ初期化(グ
ループコードの付与)ができる。1つの主装置に縦続す
る複数の従装置間の通信は、第1、第2の通信手段のい
ずれでも可能であるが、異なる主装置に縦続する従装置
間の通信は第2の通信手段では拒絶される。第1の通信
手段による通信に制限は無いが、主装置から関連付けの
操作を受けた従装置は、それまで別の主装置に縦続して
いた関係は交信され、新しい主装置の従属装置として登
録され、従来の主装置に従属する従装置との間の通信は
できなくなる。また先の優先動作モードを併用すれば、
異なるグループの主装置から第1の通信手段でコマンド
を受けても応答はしない。主従の関連付けを行っていな
い装置との間は、関連付けを行った装置から関連付けの
無い装置への通信は可能であるが、逆は不可能である。
但し、関連付けを行った装置から、関連付けの無い装置
への通信に対する関連付けのない装置から関連付けのあ
る装置への応答は当然受理される。
【0138】主装置、従装置の別を設ける方法は、主従
の変更の操作や識別の方法を設定する必要があり、シス
テムとして冗長になる。主従の区別を設けずにパスワー
ドの設定のみでグループ化することも可能である。任意
の装置でパスワードを設置し、第1の通信手段で別の装
置にパスワードを転送し、動作モードを例えば「パスワ
ード動作(パスワードによるコントロールを受ける)」
というように設定すると以後は第2の通信手段ではパス
ワード付きの通信以外は受付けない。応用目的によって
は認識コードとパスワードの設定のみでグループ化する
ことも可能である。任意の装置でパスワードを設置し、
第1の通信手段で別の装置にパスワードを転送し、動作
モードを例えば「パスワード動作(パスワードによるコ
ントローラを受け付ける)」というように設定すると以
後は第2の通信手段ではパスワード付きの通信以外は受
け付けない。応用目的によっては認識コードとパスワー
ドを併用するか或いは認識コードが登録されていなくて
も、パスワードを知っていれば通信が可能であるように
することもできる。パスワードによるコントロールは、
パスワード動作の装置からパスワード動作をしない装置
への通信は自由であるが、逆のパスワード動作をしない
装置からパスワード動作の装置への通信は拒絶される。
【0139】上記したように方法及び装置によれば、こ
れまで直進性が強いため見通し範囲でしか使えなかった
赤外線リモコンのような分野での用途が広がり、電波の
無指向性や透過性の効果によって複雑なデータのやりと
りができ、しかも1台のコントローラーで各種の機器を
容易に制御でき、どのような姿勢や、場所でもリモコン
が使え、各種情報の授受や呼出し・待ち受けも可能にな
り、従来の赤外線による通信手段では得られなかった多
機能性を持たせることが可能になる。また認識コード
と、記憶手段と通信管制手段により、認識コードを登録
されていない機器との無線通信は排除され、思いがけな
い誤動作を防止することができる。さらに、従来の赤外
線通信データと上位互換性のある、拡張したデータフォ
ーマットを導入することによって、従来の機器もそのま
ま使うことができ、無線通信で必要となる複雑な通信手
順を省き迅速な通信ができるという利点と、従来のデー
タコードで送れない複雑なデータの送信や、複雑な手順
を要する操作は無線通信で容易に実現できる利点を併せ
持っている。例えば、TV受像機、VTRが、スタンバ
イ状態であり、VTRには予約録画されたビデオテープ
が入っているものとする。ユーザーは汎用リモコンから
ビデオプレイを指示するだけで、自動的にVTR、TV
受像機の電源が入り、TVはビデオチャンネルを選択
し、必要があれば録画を開始した位置までテープの捲き
戻しが行われ自動的に再生が開始される。この間ユーザ
ーは何もしなくても、汎用リモコン、VTR,TV受像
機の間で無線による情報のやりとりが行われ、必要な操
作が自動的に進められるということが可能になる。この
ような操作は、従来の赤外線リモコンで行われてきた通
信手順だけでは不十分であり、無線通信手段の併用と認
識コードの確認という手順があって初めて可能になる。
【0140】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
リモコンを多機能化し、1台のコントローラで各種の機
器を制御できること、見えないところにある機器を制御
できること、どのような姿勢や場所でもリモコンが使え
るようになる。そして、被制御機器のグループ化を図
り、第1の被制御機器をリモコンで制御すると、第1の
被制御機器に関連付けされている第2の被制御機器も関
連して自動制御されるようになり、ユーザの操作の手間
やミスをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のグループ通信方法及び装置の基本的
概念を示す説明図。
【図2】この発明の装置に基本的動作の説明図。
【図3】この発明に係る通信装置の機能模式図。
【図4】拡張されたリモコンの送信データフォーマット
の例を示す図。
【図5】コントローラの外観図とその構成図。
【図6】被制御リモコン送受信装置の回路構成図。
【図7】コントローラのコマンド送信例を示すフローチ
ャート。
【図8】リモコン受信部の動作を示すフローチャート。
【図9】無線メッセージ送信手順を示すフローチャー
ト。
【図10】連携動作の例を示すフローチャート。
【図11】図10のフローの続きを示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
211…第1の通信手段、212…第2の通信手段、2
13…自己の認識コード、214…記憶手段、215…
登録手段、216…通信管制手段、217…制御データ
入出力インターフェース、10…赤外線送受信器、20
…超短波送受信器、30…制御回路部、40…赤外線送
受信器、50…超短波送受信器、60…制御回路部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1乃至第3の通信装置は、それぞれ固有
    な自己認識コードを有し、またそれぞれは単一指向性の
    媒体を利用して通信を行う第1の通信手段と、前記第1
    の通信手段が利用する媒体とは異なる指向性の広い媒体
    を利用して通信を行う第2の通信手段と、相手認識コー
    ドを記憶するための記憶手段とを有し、 第1の通信手段による送信時は自己認識コードを送信
    し、受信時は相手認識コードを取込み、取込んだ相手認
    識コードは、自己の前記記憶手段に記憶するようにし、 第2の通信手段による送信時は前記自己認識コードと前
    記相手認識コードを伝送して相手の呼び出し行い、相手
    からの呼び出し時は前記自己の記憶手段に前記相手認識
    コードが登録されている場合のみ応答し有効な通信を行
    うようにし、 前記第1の通信装置の第2の通信手段が、前記第2の通
    信装置の第2の通信手段と特定の通信を行った場合は、
    第2の通信装置の第2の通信手段と第3の通信装置の第
    2の通信手段とが所定の通信を行うことを可能としてな
    ることを特徴とするグループ通信方法。
  2. 【請求項2】前記第1の通信手段により用いられる媒体
    は、準ミリ波帯以上の周波数の電波、または赤外線、ま
    たは可視領域を含むレーザー光線の何れかを通信媒体で
    あり、前記第2の通信手段により用いられる媒体は電波
    であることを特徴とする請求項1記載のグループ通信方
    法。
  3. 【請求項3】前記第1の通信装置はリモートコントロー
    ラ、第2、第3の通信装置はテレビジョン受像機、ビデ
    オテープレコーダにそれぞれ含まれることを特徴とする
    請求項1記載のグループ通信方法。
  4. 【請求項4】単一指向性である第1の媒体を利用して通
    信を行い、受信時は前記第1の媒体を利用する通信相手
    の相手認識コードを取込む第1の通信手段と、 前記通信相手から送られてきた前記相手認識コード及び
    これに付随して送られてきた連携すべき被制御装置を指
    示する連携認識コードを記憶する記憶手段と、 前記第1の通信手段が利用する前記第1の媒体とは異な
    り、指向性の広い第2の媒体を利用して通信を行い、送
    信時は前記自己認識コードと前記相手認識コード及び前
    記連携認識コードを伝送する第2の通信手段と、 前記第2の通信手段が、前記第2の媒体を利用する通信
    相手から呼び出された場合は、前記記憶手段に当該相手
    認識コードが登録されている場合のみ前記第2の通信手
    段を応答させて有効な通信を行わせるとともに、前記通
    信相手から特定の動作指令が送られているときは、前記
    連携認識コードに対応する前記連携すべき被制御装置で
    ある第3の通信装置を自動的に呼び出す連携手段を有す
    る通信管制手段とを具備したことを特徴とするグループ
    通信装置。
  5. 【請求項5】単一指向性である第1の媒体を利用して通
    信を行い、受信時は前記第1の媒体を利用する第1の通
    信相手の相手認識コードを取込む第1の通信手段と、 前記第1の通信相手から送られてきた前記相手認識コー
    ド及びこれに付随して送られてきた連携すべき被制御装
    置を指示する連携認識コードを記憶する記憶手段と、 前記第1の通信手段が利用する前記第1の媒体とは異な
    り、指向性の広い第2の媒体を利用して通信を行う第2
    の通信手段と、 前記第2の通信手段が、前記第2の媒体を利用する第2
    の通信相手から呼び出された場合は、前記記憶手段に当
    該第2の通信相手の前記連携認識コードが登録されてい
    る場合のみ前記第2の通信手段を応答させて有効な通信
    を行わせる通信管制手段とを具備したことを特徴とする
    グループ通信装置。
  6. 【請求項6】単一指向性である第1の媒体を利用して通
    信を行い、受信時は前記第1の媒体を利用する通信相手
    の相手認識コードを取込む第1の通信手段と、 前記第1の通信手段を利用して、第1、第2の通信相手
    の各相手認識コードを取込み連携情報として記憶するこ
    とができる記憶手段と、 前記第1の通信手段が利用する前記第1の媒体とは異な
    り、指向性の広い第2の媒体を利用して通信を行う第2
    の通信手段と、 前記第2の通信手段を利用して、前記第1又は第2の通
    信相手に対して自己の認識コード及び相手認識コードに
    付随してさらに連携情報として記憶されている相手認識
    コードを送信させる通信管制手段とを具備したことを特
    徴とするグループ通信装置。
  7. 【請求項7】前記第1の通信手段により用いられる媒体
    は、準ミリ波帯以上の周波数の電波、または赤外線、ま
    たは可視領域を含むレーザー光線の何れかを通信媒体で
    あり、前記第2の通信手段により用いられる媒体は電波
    であることを特徴とする請求項4、5、6のいずれかに
    記載のグループ通信装置。
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