JPH09213787A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH09213787A
JPH09213787A JP1890696A JP1890696A JPH09213787A JP H09213787 A JPH09213787 A JP H09213787A JP 1890696 A JP1890696 A JP 1890696A JP 1890696 A JP1890696 A JP 1890696A JP H09213787 A JPH09213787 A JP H09213787A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体基板の基板抵抗の影響をなくしなが
ら、ICのウェルと半導体基板間の接合耐圧を向上させ
ると共に、素子分離領域を挟んで形成される寄生トラン
ジスタの影響をなくした高耐圧で破壊し難い半導体装置
を提供する。 【構成】 p型半導体基板1上にn型のエピタキシャル
成長層が形成され、該エピタキシャル成長層に形成され
る素子分離領域3と半導体基板1とで区画されたウェル
2が複数個形成され、半導体基板1の裏面に電極12が
形成される半導体装置であって、半導体基板1のエピタ
キシャル成長層が設けられる側の所定厚さの不純物濃度
は前記エピタキシャル成長層の不純物濃度より低く、か
つ、前記半導体基板の残余の部分の不純物濃度は前記エ
ピタキシャル成長層の不純物濃度より高く形成され、さ
らに前記素子分離領域は低濃度の半導体層を貫通して前
記半導体基板の残余の部分に達するように設けらてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板に複数
個のウェルが形成され、それぞれに半導体素子を有する
ICやLSIなどの半導体装置に関する。さらに詳しく
は、半導体基板の裏面からアース電極などの1つの電極
が取り出されるICなどでウェルと半導体基板間の耐圧
を向上し、かつ、動作時の電気的特性を低下させない半
導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パワートランジスタなどの個別半
導体では、高い電圧の印加に対しても破壊しないよう
に、pn接合部の耐圧向上策が種々施されている。たと
えば、トランジスタのベース領域とコレクタ領域のpn
接合では曲率部や半導体層表面でのpn接合がとくに耐
圧に弱く、曲率部ではコレクタ領域の不純物濃度を低く
することにより空乏層を拡げたり、半導体層表面のベー
ス領域の周囲に隣接してベース領域と同じ導電型でベー
ス領域と電気的に独立したフィールド リミッティング
リング(FLR)を設け、半導体層表面での空乏層の
端部がフィールドリミッティング リングを迂回してベ
ース領域から遠ざかるようにすることにより耐圧を向上
させている。
【0003】一方ICにおいても、複雑な機械や精密機
器に用いられるのに伴って、従来の35〜50Vの耐圧
から200Vあるいは300V程度の高耐圧が要求され
てきている。通常のICは図4に断面図で一素子部が示
されているように、p- 型半導体基板21上に設けられ
たn- 型のエピタキシャル成長層をp+ 型の素子分離領
域(アイソレーション)3で分離してウェル2を形成
し、各ウェル2内に設けられたベース領域4、エミッタ
領域5、コンタクト領域6からなるトランジスタなどの
各半導体素子が形成される。なお、7はコレクタ領域の
抵抗を低減するためのn+ 型の埋込層で、設けられない
ばあいもある。また、8、9、10はそれぞれコレクタ
電極、ベース電極、エミッタ電極で、11、12はそれ
ぞれアース電極、13は空乏層の拡がりである。
【0004】このような構造のICで、前記トランジス
タのコレクタ・ベース間耐圧BVCB O やコレクタ・エミ
ッタ間耐圧BVCEO およびトランジスタと半導体基板2
1または素子分離領域3との接合耐圧BVISO との間に
は一般につぎの関係式(1)を満たす必要がある。
【0005】 BVCEO <BVCBO <BVISO (1) そのため、前述のように高耐圧のものが要求され、トラ
ンジスタのコレクタ・エミッタ間の耐圧BVCEO を高く
しようとすると、ウェル2と半導体基板21または素子
分離領域3との間の耐圧BVISO を高くする必要があ
る。一般に、半導体層の不純物濃度が低くなるとpn接
合の空乏層が拡がるため、pn接合の耐圧を上げるため
には、pn接合の空乏層が形成される部分の半導体層の
不純物濃度を下げることが行われている。とくに前述の
ような構造のICでは、埋込層7の不純物濃度が高いた
め、埋込層7と半導体基板21との間の耐圧が弱くな
る。そのため、トランジスタおよび素子分離領域接合を
含めた半導体装置全体としての耐圧を向上させるために
は、式(1)よりベース領域4よりエピタキシャル成長
層(ウェル2、すなわちコレクタ領域)の不純物濃度
を、ウェル領域2より半導体基板21の不純物濃度をそ
れぞれ低くすることが必要となる。そこで、半導体基板
21は不純物濃度が低いp- 型で形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしICでは、半導
体基板21の裏面に電極12が設けられてリードフレー
ムなどに直接ボンディングされている。そのため、半導
体基板21は電流路として使用されており、半導体基板
21の不純物濃度が低くなると基板抵抗RSUB が直列に
挿入されたことになり、これが寄生抵抗となってIC全
体としての特性が低下する場合がある。しかも半導体基
板21の厚さはエピタキシャル成長層(ウェル2)であ
る実効層の厚さdの5〜7倍以上であり、また、半導体
基板21は不純物濃度の均一なものが使用されるため、
不純物濃度を低下させることによる半導体基板21の基
板抵抗RSUB は深刻な問題となり、耐圧の向上とICの
特性維持という相反する問題を有している。
【0007】さらに、半導体基板の不純物濃度が低くな
ると、素子分離領域3を挟む両側のウェル2のn型と、
素子分離領域3およびその下側の半導体基板のp型との
間で、npn型の寄生トランジスタが形成される。この
寄生トランジスタは、ある回路構成で、たとえば接地電
位すなわち寄生トランジスタのベースが寄生トランジス
タのエミッタより高電位のときに作動する。この寄生ト
ランジスタは、素子分離領域3の部分ではその不純物濃
度が高いため、電流増幅率βが殆ど0で影響はないが、
半導体基板の不純物濃度の低い部分では寄生トランジス
タのコレクタ電流が流れやすく、素子分離領域3の下側
の不純物濃度の低い半導体基板21の表面部分を介して
コレクタ電流が流れる。そのため、電流増幅率βが小さ
くても電流が大きいときは悪影響を与え、寄生トランジ
スタのベース・コレクタ間のpn接合部で発熱し、電極
のアルミニウムが溶融するという問題がある。
【0008】本発明はこのような問題を解決し、ICの
ウェルと半導体基板間の接合耐圧を向上させると共に、
アース電極に至る半導体基板の基板抵抗の影響をなく
し、さらに素子分離領域を挟んだウェル間に形成される
寄生トランジスタの悪影響を受けることなく、高耐圧で
高特性の半導体装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述のウェルと半導体基
板間の接合耐圧を向上させると共にアース電極に至る半
導体基板の基板抵抗の影響をなくする第1の目的を達成
するため、本出願人は特願平6−187340号によ
り、半導体基板のウェルが形成される表面側の不純物濃
度を低くして半導体基板の他の部分の不純物濃度を高く
する構造の半導体装置を提案した。しかし、ある回路構
成においては、前述のように、素子分離領域を挟んで形
成される寄生トランジスタが作動する場合があり、IC
の破壊や動作異常などが発生し得ることが判明した。そ
こで本発明は、その構造をさらに改良して、前述の寄生
トランジスタの悪影響を排除するため、ウェルを区画す
る不純物濃度が高い素子分離領域を前述の構造の半導体
基板の表面の不純物濃度が低い半導体層にも形成し、素
子分離領域が半導体基板の不純物濃度が高い層まで達す
るようにしたものである。
【0010】本発明の半導体装置は、第1導電型の半導
体基板と、該第1導電型の半導体基板上に設けられた第
2導電型のエピタキシャル成長層と、該エピタキシャル
成長層に前記半導体基板に達するように設けられた第1
導電型の素子分離領域と、該素子分離領域と前記半導体
基板とで区画されそれぞれに半導体素子が形成され得る
複数個のウェルとからなり、前記半導体基板の裏面から
1つの電極が取り出される半導体装置であって、前記半
導体基板の前記エピタキシャル成長層側の所定厚さの不
純物濃度は前記エピタキシャル成長層の不純物濃度より
低く、かつ、前記半導体基板の残余の部分の不純物濃度
は前記エピタキシャル成長層の不純物濃度より高く形成
され、さらに前記素子分離領域は前記エピタキシャル成
長層の不純物濃度より高い不純物濃度で前記半導体基板
の残余の部分に達するように設けられている。
【0011】前記不純物濃度が低い半導体層の不純物濃
度が1014〜1016/cm3 で、その厚さが5〜30μ
mであることが、100〜200V以上の高耐圧を得る
のに好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに添付図面を参照しながら本
発明の半導体装置について説明をする。
【0013】図1は本発明の半導体装置の一実施形態を
示す断面説明図である。本発明の半導体装置は、たとえ
ば不純物濃度が1017〜1018/cm3 程度で不純物濃
度が高いp+ 型の高濃度の半導体層1aと、該半導体層
1aの表面側に、不純物濃度が1014〜1016/cm3
程度で所定の厚さ、たとえば5〜30μm程度に形成さ
れた不純物濃度が低いp- 型の低濃度の半導体層1bと
からなる半導体基板1の低濃度の半導体層1b側にn-
型のエピタキシャル成長層が設けられ、p+ 型不純物の
拡散により形成された素子分離領域3と半導体基板1と
により区画されたウェル2が形成され、ウェル2内には
ベース領域4、エミッタ領域5、コレクタ領域(ウェル
2)のオーミックコンタクト領域6、埋込層7などから
なるトランジスタなどが形成される。また、図4に示さ
れた従来例と同様にこれらの領域に接続されるように電
極8、9、10、11、12が設けられている。
【0014】本発明では半導体基板1として、たとえば
+ 型の高濃度の半導体層1aの上にp- 型の低濃度の
半導体層1bが所定の厚さだけ設けられ、該低濃度の半
導体層1b上にウェル2となるn- 型の半導体層がエピ
タキシャル成長されていると共に、p+ 型の素子分離領
域3がn- 型の半導体層だけでなく、高濃度の半導体層
1aに達するように、低濃度の半導体層1bにも設けら
れていることに特徴がある。
【0015】この高濃度の半導体層1aは、不純物濃度
がたとえば1017〜1018/cm3程度、すなわち比抵
抗は0.06〜0.3Ω・cm程度で、その厚さは通常2
00〜400μm程度である。この高濃度の半導体層1
aはインゴット製造時に、前述程度の不純物濃度になる
ように不純物を添加してインゴットを製造し、半導体ウ
ェハに切り出したものを使用してもよく、不純物濃度が
低いウェハにさらに不純物を拡散などにより導入して高
濃度にすることもできる。
【0016】また、低濃度の半導体層1bは、不純物濃
度が1014〜1016/cm3 程度、すなわち比抵抗が
1.5〜200Ω・cm程度で、その厚さは所定の厚
さ、すなわち、要求される耐圧に必要な空乏層13の幅
W程度、具体的には、たとえば100〜300Vの耐圧
に対して5〜30μm程度の厚さに形成される。
【0017】一般に耐圧Vと空乏層の幅との間には、電
子の電荷をq、半導体層の誘電率をε、アクセプタ濃度
をNA 、アクセプタ側空乏層幅をW1 、ドナー濃度をN
D 、ドナー側空乏層幅をW2 とすると
【0018】
【数1】 の関係があり、耐圧を高くするためには、空乏層の幅を
広く、すなわち半導体基板1の不純物濃度を低くする必
要がある。たとえば、耐圧が35〜50Vでは空乏層の
幅は数μm程度必要で、耐圧が100V以上では空乏層
13の幅Wが5μm以上になることが必要である。した
がって、必要な耐圧に応じた厚さの不純物濃度が低い半
導体層1bが形成される。
【0019】この高濃度の半導体層1aと低濃度の半導
体層1bとからなる半導体基板1を得るには、低濃度の
半導体層1bの不純物濃度の半導体基板を準備し、一方
の面からさらに基板と同一導電型の不純物を導入し、拡
散することにより所定の厚さだけを残して高濃度の半導
体層1aを形成するか、高濃度の半導体層1aの不純物
濃度の半導体基板を準備し、その一方の面に低濃度の半
導体層1bをエピタキシャル成長することによって得ら
れる。
【0020】また、素子分離領域3のp+ 領域は、ウェ
ル2を区画するためにn- 型半導体層だけに設けるので
はなく、p- 型の低濃度の半導体層1bにも素子分離領
域下層部3aとして設けられ、高濃度の半導体層1aに
達している。そのため、p+型の素子分離領域3を挟ん
で両側に存在するn- 型のウェル2によりnpn型の寄
生トランジスタが形成されるが、その寄生トランジスタ
のベースにあたるp型領域はどこも高濃度の半導体層で
あるため、その電流増幅率βは殆ど0になり、動作しな
くなる。
【0021】本発明によれば、第2導電型のエピタキシ
ャル成長層が形成される第1導電型の半導体基板1がエ
ピタキシャル成長層(ウェル2)の形成される面側の所
定厚さ(所望耐圧に要求される空乏層の厚さ)だけウェ
ル2の不純物濃度、たとえば1015〜1017/cm3
り低い不純物濃度である1014〜1016/cm3 程度に
形成された低濃度の半導体層1bと残部はウェル2の不
純物濃度より高い不純物濃度の1017〜1018/cm3
程度に形成された高濃度の半導体層1aからなる半導体
基板1を使用しているため、ウェル2と半導体基板1と
の間のpn接合に形成される空乏層は低い不純物濃度に
より充分拡がり、耐圧が向上する。また低濃度の半導体
層1bは空乏層が形成される5〜30μm程度のみで半
導体基板1の残部は不純物濃度が1017〜1018/cm
3 程度の高濃度の半導体層1aであるため、比抵抗は
0.06〜0.3Ω・cmと抵抗分としてはほとんど現わ
れず、半導体基板1の裏面をアース電極として使用する
半導体装置でも何らの特性の低下を生じない。
【0022】さらに素子分離領域の下層部3aが低濃度
の半導体層1bにも設けられ、素子分離領域3は高濃度
の半導体層1aに達しているため、素子分離領域3を挟
んで両側に存在するウェル2は完全に高濃度の半導体領
域で分離される。そのため、素子分離領域3を挟んで形
成される寄生トランジスタが、接地電位となるそのベー
ス電位がエミッタ電位より高くなって動作し得るような
ICの使用条件下においても、寄生トランジスタは動作
せず、ICの破壊や動作異常などの悪影響を及ぼさな
い。
【0023】つぎに本発明の半導体装置の製法の一例を
図2〜3を参照しながら説明する。
【0024】まず図2(a)に示されるように、不純物
濃度が1017〜1018/cm3 程度で200〜400μ
mの厚さのp型の高濃度の半導体層1aからなる基板を
準備する。その基板の表面に不純物濃度が1014〜10
16/cm3 になるように、たとえばボロンなどの不純物
をドーピングし、p- 型の低濃度の半導体層1bを5〜
30μm程度の厚さだけエピタキシャル成長し、半導体
基板1とする(図2(b)参照)。
【0025】つぎに、図2(c)に示されるように、素
子分離領域が形成される場所の低濃度の半導体層1bの
表面に、素子分離領域の下層部3aを形成するため、ボ
ロンなどのp型不純物3cをイオン注入などにより導入
する。その後、図2(d)に示されるように、導入した
不純物が高濃度の半導体層1aに達するように拡散す
る。拡散条件は低濃度の半導体層1bの厚さにもよる
が、5μm程度の厚さであれば、1000〜1200℃
程度で2〜3時間程度の熱処理をすることにより下層部
3aが得られる。その結果、p- 型の低濃度の半導体層
1bにp+ 型の高濃度の不純物領域である素子分離領域
の下層部3aが形成される。
【0026】つぎに、埋込層7(図1参照)を形成する
ために、高濃度の不純物領域である下層部3a(図2で
は1個しか書かれていない)で挟まれる部分に、リンや
ヒ素などのn型の不純物をイオン注入などにより導入
し、埋込層の下層部7aを形成する(図3(e)参
照)。
【0027】つぎに、リンなどのn型不純物をドーピン
グした半導体層をエピタキシャル成長させ、動作層とな
るエピタキシャル成長層2aを、たとえば15〜20μ
m程度堆積する(図3(f)参照)。この際、高濃度の
不純物領域である素子分離領域の下層部3aおよび埋込
層の下層部7aの不純物がエピタキシャル成長層2aに
オートドーピングし、素子分離領域の中層部3bおよび
埋込層7が形成される。その後、素子分離領域の中層部
3bの上方のエピタキシャル成長層2aの表面からボロ
ンなどのp型の不純物を導入して素子分離領域の中層部
3bに達するように拡散し、素子分離領域3を形成する
(図3(g)参照)。その結果、素子分離領域3と半導
体基板1とで区画されたウェル2が形成される。このウ
ェル内に各素子を形成することにより本発明の半導体装
置が得られる。
【0028】
【発明の効果】本発明の半導体装置によれば、不純物濃
度が高い半導体基板の表面に不純物濃度が低い半導体層
を設け、その上に基板と異なる導電型のエピタキシャル
成長層を設けてウェルとしているため、ウェルと半導体
基板との境界となるpn接合の空乏層は不純物濃度が低
い半導体層により拡がり、耐圧が向上する。一方、半導
体基板における不純物濃度の低い領域は接合部の所定厚
さだけで、半導体基板の他の部分は不純物濃度が高く抵
抗が小さいため、半導体基板の裏面をアース電極にして
使用しても基板抵抗が問題になることはない。
【0029】しかもウェルを区画する素子分離領域は不
純物濃度が低い半導体層を貫通して不純物濃度が高い半
導体基板に達するように設けられているため、素子分離
領域を挟んで存在するウェルにより形成される寄生トラ
ンジスタはベースとなる素子分離領域の不純物濃度が高
く、トランジスタでの関与電流を低減でき、pn接合部
の発熱を防ぎ、素子の破壊や破損を防止することができ
る。その結果、高耐圧で高特性の半導体装置が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の一実施例を示す断面説明
図である。
【図2】図1における半導体装置の一部の製法の説明図
である。
【図3】図1における半導体装置の一部の製法の説明図
である。
【図4】従来の半導体装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 1a 高濃度の半導体層 1b 低濃度の半導体層 2 ウェル 3 素子分離領域 3a 素子分離領域の下層部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板と、該第1導電
    型の半導体基板上に設けられた第2導電型のエピタキシ
    ャル成長層と、該エピタキシャル成長層に前記半導体基
    板に達するように設けられた第1導電型の素子分離領域
    と、該素子分離領域と前記半導体基板とで区画されそれ
    ぞれに半導体素子が形成され得る複数個のウェルとから
    なり、前記半導体基板の裏面から1つの電極が取り出さ
    れる半導体装置であって、前記半導体基板の前記エピタ
    キシャル成長層側の所定厚さの不純物濃度は前記エピタ
    キシャル成長層の不純物濃度より低く、かつ、前記半導
    体基板の残余の部分の不純物濃度は前記エピタキシャル
    成長層の不純物濃度より高く形成され、さらに前記素子
    分離領域は前記エピタキシャル成長層の不純物濃度より
    高い不純物濃度で前記半導体基板の残余の部分に達する
    ように設けられてなる半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記不純物濃度が低い半導体層の不純物
    濃度が1014〜10 16/cm3 で、その厚さが5〜30
    μmである請求項1記載の半導体装置。
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WO1999041780A1 (de) * 1998-02-12 1999-08-19 Siemens Aktiengesellschaft Halbleiterbauelement mit struktur zur vermeidung von querströmen
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