JPH09212869A - 情報記録媒体及びその記録再生装置 - Google Patents

情報記録媒体及びその記録再生装置

Info

Publication number
JPH09212869A
JPH09212869A JP1502496A JP1502496A JPH09212869A JP H09212869 A JPH09212869 A JP H09212869A JP 1502496 A JP1502496 A JP 1502496A JP 1502496 A JP1502496 A JP 1502496A JP H09212869 A JPH09212869 A JP H09212869A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mark
track
recording
land
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1502496A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Ishimaru
誠 石丸
Yoichi Saigo
洋一 西郷
Jiichi Miyamoto
治一 宮本
Hisataka Sugiyama
久貴 杉山
Yasushi Fukuda
安志 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Video and Information System Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Video and Information System Inc filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP1502496A priority Critical patent/JPH09212869A/ja
Publication of JPH09212869A publication Critical patent/JPH09212869A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】アドレス部に相対的に大きなマ−クでアドレス
情報をトラックの境界に記録し、これに接する2トラッ
クでこのアドレス情報を共用する場合に、アドレス情報
を識別する手段を設けることによりデ−タの信頼性を向
上する。 【解決手段】トラックの境界にアドレス情報を記録し、
このアドレス情報は2トラックごとに設けクロスト−ク
を低減する方式において、このアドレス情報が設けられ
ていない側の境界にトラックの識別マ−クを設けかつ、
この識別マ−クは4トラックごとに設ける。識別マ−ク
の有無とID番号からトラックの識別が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ランド記録及びグ
ル−ブ記録を行える光ディスク(相変化型・追記型)や
光磁気ディスク、光ディスクの記録再生装置に関する。
【0002】また、本発明はランド/グル−ブ記録に限
らずトラックピッチを狭くして高密度化を図った光ディ
スク及び光ディスク記録再生装置に関する。
【0003】また、本発明は光ディスクや光ディスク記
録再生装置に限らず、アドレス部を相対的に大きなマ−
クで記録し、デ−タ部を相対的に小さなマ−クで記録
し、かつ、アドレス部をトラックの境界に配置して2つ
のトラックで共用する記録媒体やその記録再生装置に関
する。
【0004】
【従来の技術】光ディスクの案内溝(以降グル−ブと称
する)と案内溝に挟まれる凸部(以降ランドと称する)
とを有し、その両方に情報を記録する媒体の従来例とし
て例えば特開平6−176404が示されている。この
例では、グル−ブとランドの境界部の仮想延長線上にプ
リピットを配置している。これにより、記録情報をラン
ドとグル−ブの両方に記録するとともに、記録領域を示
すアドレス情報(ID番号)を前記プリピットに担わ
せ、かつ、一つのプリピットで一対のランドとグル−ブ
に対するアドレス情報を共用している。この方式は、例
えば相変化型記録媒体や光磁気型記録媒体に適用した場
合、ランドにおいては、光スポット内での干渉効果によ
り隣接するランドあるいはグル−ブの情報は混入しなく
なる(クロスト−クが無くなる)ため、狭トラック化が
可能である。一方プリピット部においてはこの干渉効果
が無いため、一対のランドとグル−ブに対するアドレス
情報を共用し、実行的なトラックピッチを大きくして、
クロスト−クを低減している。
【0005】また、アドレス情報やデ−タの他にFLA
Gマ−クを媒体上に形成する例としては、特開昭59−
28248に示されるように記録済みセクタにFLAG
マ−クを書き込む例がある。
【0006】同期パタ−ンを情報として用いる例として
は、例えば特開昭63−112873に示されるように
デ−タの前に配置する同期信号として任意のコ−ドを書
き込めるようにし、読み出し時にはこのコ−ドを指定す
ることにより再生可能とする。このようにして同期パタ
−ンに暗証コ−ドとしての情報を持たせている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−17640
4では、一つのプリピットで一対のランドとグル−ブに
対するアドレス情報を共用しているため、再生時にアド
レス情報を正しく読めた場合でも、このアドレス情報に
対応するランド部のセクタとグル−ブ部のセクタの区別
ができない。例えばWR中にドライブに衝撃が加わって
トラックはずれが発生し、同じプリピットのIDを共有
するランドからグル−ブにレ−ザスポットが移動しても
これを検出できない。また、装置の故障やマイクロプロ
セッサ−(MPU)のソフトウエアの設計ミス等によ
り、ランドとグル−ブの指示が逆に設定された場合、媒
体上のアドレス情報からはこれらの誤りを検出できな
い。例えば、ランドの再生時に誤ってグル−ブに位置づ
けた場合、このランドと同じアドレス部を共有するグル
−ブを再生し、上位装置が要求したものと異なるデ−タ
を転送してしまう。同様にランドの記録時に誤ってグル
−ブに位置づけた場合、このランドと同じIDを共有す
るグル−ブにデ−タを記録し、このグル−ブに既にデ−
タが在った場合には2重書きとなり、以前に記録された
デ−タは破壊されてしまう。このようなことを防ぐため
には、レ−ザスポットの位置が誤っていた場合には、媒
体上のID情報やデ−タ部の情報等からセクタを特定で
きる必要がある。
【0008】また、特開昭59−28248の書き込み
FLAGマ−クは、アドレス情報とは別に設けられる識
別マ−クであるが、未書き込みのセクタと書き込み済の
セクタを区別するためのものであり、ランド/グル−ブ
の識別や隣接する複数のトラックの識別方法とは無関係
である。
【0009】また、特開昭63−112873では、同
期パタ−ンに同期パタ−ンとしての機能に加えて、暗証
コ−ドの情報を持たせているが、任意の暗証コ−ドを設
定可能としており、同期パタ−ンの自己相関を高め誤検
出を防止することや、同期パタ−ンをデ−タ中に存在し
ないパタ−ンに設定してデ−タ中での誤検出を防止する
ことなどを配慮していない。また、同期パタ−ンに付加
する情報の利用方法としては、暗証コ−ドとしての利用
方法しか述べておらず、ランドとグル−ブの識別や隣接
する複数のトラックの識別に用いる方法については、述
べていない。
【0010】本発明の目的は、ランドとグル−ブの両方
に情報を記録する光ディスクであって、かつ、ランドと
グル−ブの境界延長線上にプリピットを形成し、ランド
とグル−ブに対するアドレス情報を共用して高密度化を
図る方式において、この同じアドレス情報を共用してい
るランドとグル−ブを識別可能な、光ディスク媒体とそ
の記録または再生装置を提供することにある。
【0011】また、本発明の目的は、ランド/グル−ブ
記録に限らず、基板上に複数のトラックを設け、相対的
に大きなマ−クでアドレス情報を記録したID部と、相
対的に小さなマ−クでユ−ザデ−タを記録されるデ−タ
部とを有して高密度化を実現する記録方式において、前
記アドレス部のマ−クが複数のトラックにわたって記録
される記録媒体において、アドレス部を共用する複数の
トラックを安定に識別可能とする記録媒体と、その記録
または再生装置を提供することにある。
【0012】また、本発明の目的は、媒体欠陥や媒体上
にゴミがあっても、前記ランドとグル−ブ、前記複数の
トラック、またはアドレス情報を安定に識別可能であ
り、かつ、これによりユ−ザデ−タを保護する記録媒体
と、その記録または再生装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に以下の手段を用いた。
【0014】(1)隣接するランドとグル−ブの境界に
共通のプリピットをランド/グル−ブ合わせて2トラッ
クごとに設け、アドレス情報を共通のプリピットで共用
する方式において、ID部のプリピットが設けられてい
ない側のグル−ブとランドの境界にランド/グル−ブ識
別用のプリピットを設けた。このランド/グル−ブ識別
用のピットは、ランドとグル−ブ合わせて4トラック毎
に配置する。
【0015】(2)(1)のランド/グル−ブ識別用の
プリピットの再生信号をカウントしカウント値が所定値
以上の時と所定値以下の時、トラック番号が偶数の場合
と奇数の場合とで場合わけをして、ランドとグル−ブを
識別する手段を設けた。
【0016】(3)ランドまたはグル−ブにアドレス部
を記録する方法に比べ相対的に小さなマ−クを形成でき
る記録方法を用いて、セクタの所定の領域において、ラ
ンドまたはグル−ブのどちらか一方にのみにマ−クを記
録した。
【0017】(4)(3)のマ−クの数をカウントし、
所定値以上の時と、所定値以下の時とでランドとグル−
ブを識別する手段を設けた。
【0018】(5)(3)のマ−クをランドとグル−ブ
の何れかに記録する場合に、先にマ−クを記録すべき全
てのセクタに記録し、その後マ−クを所定の検出条件で
チェックし、ランドとグル−ブの何れかマ−クの記録さ
れている側では正しくマ−クが検出でき、他方の側では
マ−クが検出されないことを確認する。
【0019】また、マ−クを記録すると同時にデ−タを
記録し、マ−クをチェックすると同時に前記記録デ−タ
をチェックすることにより、媒体の初期化と同時に処理
を実行して処理時間を短縮する。
【0020】(6)(3)のマ−クを記録するため、F
LAG発生回路と、ランドとグル−ブの何れかのマ−ク
を記録する方のセクタにおいてのみFLAG発生回路の
出力より媒体にマ−クを記録する機能とを設けた。ま
た、記録したマ−クをチェックするため前記マ−クの検
出手段を設けた。
【0021】(7)ランド(グル−ブ)と両側のグル−
ブ(ランド)との境界の一方に複数のプリピットを設
け、その後に他方の境界に複数のプリピットを設けた。
このランド/グル−ブ識別用のプリピットはランド(グ
ル−ブ)の1トラックおき、すなわち、ランドとグル−
ブを合わせた場合の4トラック周期で配置した。
【0022】また、このランド/グル−ブ識別用のプリ
ピットの再生信号のパルスをカウントするカウンタを設
け、第一のしきい値と第二のしきい値(第一のしきい値
<第二のしきい値)を設定し、前記カウンタのカウント
値が第一のしきい値以下かもしくは第二のしきい値以上
である場合と、第一のしきい値以上でかつ第二のしきい
値以下の場合とを検出して、ランドとグル−ブを識別す
る手段を設ける。
【0023】(8)ランド(グル−ブ)とその両側のグ
ル−ブ(ランド)との境界の一方に複数プリピットから
なる第一のプリピットを設け、その後に他方の境界に複
数のプリピットからなる第二のプリピットを設け、さら
に、両者の間に無信号領域を所定区間設けた。このラン
ド/グル−ブ識別用のプリピットはランド(グル−ブ)
の1トラックおき、すなわち、ランドとグル−ブを合わ
せた場合の4トラック周期で配置した。
【0024】また、このランド/グル−ブ識別用の第一
のプリピットの再生信号のパルスをカウントするカウン
タと第二のプリピットの再生信号のパルスをカウントす
るカウンタとを設け、第一のプリピットの数を所定値と
比較する手段と、第二のプリピットの数を所定値と比較
する手段とにより、その大小の組合せを検出しこれをも
とにランドとグル−ブを識別する手段とを設けた。
【0025】(9)媒体からの再生情報から当該セクタ
がランドとグル−ブのどちらか識別する手段と、この識
別結果と処理セクタのランド/グル−ブの指示値とを比
較する比較手段と、これらが一致していたときに記録ま
たは消去を許可する制御手段とを設け、ランド(グル−
ブ)からグル−ブ(ランド)にトラックはずれが発生し
た場合に記録または消去を中止して、媒体上のデ−タを
破壊されることを防止する。また再生時には、上位装置
へのデ−タの転送を中止し、誤ったデ−タが転送される
ことを防ぐ。
【0026】(10)1回または複数回ID番号が記録
されるID部とランド/グル−ブ識別用のマ−クとが記
録された媒体の再生信号から、1回または複数回記録さ
れたID番号のうち少なくとも1つが検出でき、かつ、
ランド/グル−ブ識別用のマ−クを検出できたことによ
りセクタを特定して、これを条件に記録または消去また
は上位装置ヘの再生デ−タの転送を行なう制御回路を設
ける。
【0027】(11)(10)の記録または消去時に、
IDが1つも検出できない場合、あるいは、識別マ−ク
が正しく検出できない場合に、そのセクタを不良セクタ
と判定して交替登録する処理シ−ケンスを設けた。
【0028】(12)情報信号の”1”に対応して信号
を反転させる変換(NRZI変換)をほどこした後記録
し、マ−クのエッジに情報を荷なわせるエッジ記録方式
で、かつ、同期パタ−ンにもエッジ記録の方法を擬似的
に用いている場合において、NRZI変換後の同期パタ
−ンの正反転両方のパタ−ンを情報として設けた。
【0029】(13)(12)の同期パタ−ンの正転、
反転のパタ−ンを、ランド及びグル−ブの識別符号とし
て記録する手段と、前記同期パタ−ンを再生してランド
とグル−ブを識別する手段と、前記ランドとグル−ブの
識別結果が指示値と異なっていた場合に上位装置ヘのデ
−タ転送を抑止する制御手段とを設けた。
【0030】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例について図面
を用いて詳細に説明する。以下の実施例は、すべて光デ
ィスクまたは光ディスク装置で、かつ、2スパイラル方
式のランド/グル−ブ記録方式を用いた場合を例として
図示して説明しているが、本発明はこれに限らない。本
発明は、トラックピッチを狭くして高密度記録を行なう
記録媒体であって、ID部に相対的に大きなマ−クを記
録し、デ−タ部に相対的に小さなマ−クを記録し、ID
部のマ−クをトラックの境界または境界延長線上に配置
し、かつ、トラックの両側に同時にマ−クが存在しない
ように設けている記録媒体やその記録または再生装置で
あれば、光ディスク以外でも、あるいはランド/グル−
ブ記録以外の方式を用いた光ディスク、1スパイラル方
式の光ディスク、トラックが同心円状に配置される光デ
ィスクにおいても用いることができる。例えばグル−ブ
のみにユ−ザデ−タを記録し、ランドにはユ−ザデ−タ
を記録せず、ランドの幅はグル−ブに比べて相対的に狭
くして高密度化を図る光ディスクで、かつ、アドレス情
報を含んだ相対的に大きなプリピットをランドの中央に
配置して隣接する2つのグル−ブで共用する場合に、こ
のプリピットを共有する2つのトラック(グル−ブ)を
識別するのに用いることができる。また、例えば磁気デ
ィスク装置や磁気テ−プ装置において、ID部にユ−ザ
デ−タ領域に比べて相対的に大きなマ−クを記録する場
合で、かつ、ID部のマ−クを隣接する2トラックで共
用する場合に用いることができる。
【0031】すなわち、1スパイラル方式やトラックが
同心円状配置される記録媒体に以下の実施例を適用する
場合には、実施例の図やその説明においてランドとグル
−ブという表現を、例えば偶数番目のトラックと奇数番
目のトラックといった表現に読み変えてもらえばよい。
またランド/グル−ブ記録以外の2スパイラル方式に以
下の実施例を適用する場合には、実施例の図やその説明
においてランドとグル−ブという表現を、例えば第一ス
パイラルと第二スパイラルといった表現に読み変えても
らえばよい。
【0032】また、記録媒体として光ディスクを用いた
場合のデ−タの記録マ−クとしてはどのようなものを用
いてもよいが例えば媒体上に相変化により反射率の異な
る2種類の状態を形成する相変化記録方式や、反射光の
カ−回転角を検出する光磁気記録方式を用いてもよい。
また、ID情報を記録するプリピット部としては、同様
にどのような方式を用いてもよいが、媒体上に機械的な
穴をあけて穴のある部分と無い部分の反射率の違いを検
知する方式を用いてもよい。
【0033】(実施例1)図1に本発明の光記録媒体の
部分平面拡大図を示す。デ−タ部1には、ランド4とグ
ル−ブ5が交互に配置されており、その両方の領域に記
録マ−ク6が記録されている。すなわち、ランド4、グ
ル−ブ5共に記録領域である。ID部2及びFLAG部
3には、溝は形成されておらず、前記ランドとグル−ブ
の境界の延長線上にプリピット7が配置されている。こ
のプリピット7は、ID部2においてランド4の中心線
に対して図中下側に配置されている。また、プリピット
7は、FLAG部3においてランド4の中心線に対して
図中上側に配置されている。ID部2のプリピットは例
えば図1に示すように2トラックに一回記録されてい
る。FLAG部のプリピットは例えば図1に示すように
ランド/グル−ブ合わせて4トラックに1回記録し、プ
リピットのパルス数は例えば4パルス記録しておく。T
r番号0ランド101とTr番号0グル−ブ102で
は、ID部2のプリピットは共通のアドレス情報を記録
しておき、再生時には同じID番号であるTr番号0が
再生される。同様にTr番号1ランド103とTr番号
1グル−ブ104、Tr番号2ランド105とTr番号
2グル−ブ106、Tr番号3ランド107とTr番号
3グル−ブ108、Tr番号4ランド109とTr番号
4グル−ブ110、それぞれにおいて、共通のID番号
が再生される。
【0034】図2に図1の101〜110の各トラック
を再生信号を2値化した再生信号を示す。101〜11
0は、それぞれ111〜120の再生波形にに対応して
いる。Tr番号0ランド再生信号111とTr番号0グ
ル−ブ再生信号112のID部の波形は、共通のIDを
再生しているため同じになるが、Tr番号0ランド再生
信号111にはFLAG部3にパルス信号がないのに対
して、Tr番号0グル−ブ再生信号112のFLAG部
3にはパルス信号があるため、両者の識別が可能であ
る。また、Tr番号1ランド再生信号113とTr番号
1グル−ブ再生信号114のID部の波形は、共通のI
Dを再生しているため同じになるが、Tr番号0ランド
再生信号113にはFLAG部3にパルス信号があるの
に対して、Tr番号0グル−ブ再生信号114のFLA
G部3にはパルス信号がないため、両者の識別が可能で
ある。このように、IDのプリピットが設けられていな
い側の境界にランド/グル−ブ合わせて4トラックごと
にFLAG部のプリピットを設けることにより、共通の
IDを持つ隣接するランドとグル−ブを識別できる。
【0035】(実施例2)図3に図1のような光ディス
ク媒体よりランドとグル−ブを識別するのに好適なラン
ド/グル−ブ検出回路の一例を示す。図1の光ディスク
媒体の例ではTr番号が偶数の時、FLAG部3にパル
スがあるとそのトラックはグル−ブであり、FLAG部
3にパルスがないとそのトラックはランドである。Tr
番号が奇数の時、FLAG部3にパルスがあるとそのト
ラックはランドであり、FLAG部3にパルスがないと
そのトラックはグル−ブである。図3の回路は、このこ
とを用いてランドとグル−ブの識別を行なう。図3の回
路は、FLAG領域のタイミングを示すFLAG検出ゲ
−ト12がオフしているときにリセットされ、FLAG
検出ゲ−ト12がオンしている時に媒体の再生信号11
(2値化信号)のパルスをカウントするカウンタ16
と、このカウンタ16のカウント値21が”3”となっ
たときパルスを出力する”3”デコ−ド回路17と、こ
の出力パルスを再生信号11の逆相で取り込むエッジト
リガフリップフロップ18と、セクタに一回パルス信号
を出力するセクタパルス13によってリセットされ、フ
リップフロップ18の出力信号でセットされるRSフリ
ップフロップ19と、再生信号11からID番号を検出
するID検出回路24と、ID検出回路24で検出され
たTr番号最下位ビット15とRSフリップフロップ1
9の出力23を入力信号とするENORゲ−ト(Exc
lusive NORゲ−ト)20とにより構成され
る。すなわち、FLAG部のパルスの数が3個以上の場
合フリップフロップ19の出力23は、”H”レベルと
なり、2個以下の場合23は、”L”レベルとなる。T
r番号最下位ビット15はTr番号が偶数の時”L”レ
ベルであり、Tr番号が奇数の時、”H”レベルであ
る。ENORゲ−ト20は、入力信号23と15が、”
H””H”または”L””L”で”H”レベルを出力
し、”H””L”または”L””H”で”L”レベルを
出力する。図4の表は、このことをまとめたものであ
る。ランド/グル−ブ検出信号14は、”L”レベルで
グル−ブを、”H”レベルでランドを示す。
【0036】図5に図3の回路の動作タイムチャ−トを
示す。図5のタイムチャ−トはTr番号0グル−ブ10
2再生したときの、ID部及びFLAG部を拡大したも
のである。再生信号11のID部付近のセクタパルス1
3のパルスによってRSフリップフロップ19はリセッ
トされ、出力信号23は”L”レベルとなる。Tr番号
最下位ビット15は、偶数トラックでは”L”レベルと
なる。FLAG検出ゲ−ト12はFLAG部を示すゲ−
ト信号であり、FLAG領域で”H”レベルとなる。F
LAG検出ゲ−ト12が”H”レベルとなるとカウンタ
16のリセットが解除されカウントが開始される。カウ
ント値21が”3”となったタイミングで”3”デコ−
ドパルス22にパルスが出力される。22をフリップフ
ロップで取り込みこの出力23によってRSフリップフ
ロップ19の出力23はセットされ、このセクタのFL
AGのパルス数が3個以上であることを示す。FLAG
パルスを3個検出したことにより、23と15のENO
Rをとって生成されるランド/グル−ブ検出信号14
は”L”レベルとなり、このセクタがグル−ブで有るこ
とを示す。
【0037】以上述べた様に、図3の回路を用いれば図
1のようにランドとグル−ブで一つのIDを共用する光
ディスク媒体においても前記ランドとグル−ブのID番
号とFLAGパルスの有無を検出することにより、前記
ランドとグル−ブを容易に判別出来る。
【0038】(実施例3)図8に本発明の光ディスク媒
体の一実施例を示す。
【0039】図8を説明する前に図1の光ディスク媒体
の欠点について図6と図7を用いて述べる。図6は図1
のような光ディスク媒体に好適な、セクタ及びトラック
の設定方法の一例を示している。セクタ境界24の位置
を常に同じ回転角に設定し、全てのトラックでそろって
いる。図7に媒体のセクタの設定方法の別の例を示す。
図7はCLV(Constant Line Vero
city)方式をランド/グル−ブ記録に適用したとき
の媒体上のセクタの設定例である。隣接する一組のラン
ドとグル−ブのセクタの境界25の回転角を同じにして
プリピット部を共用してクロスト−クを減少させる。し
かしながら、例えばランド4に位置するあるトラックの
セクタの切り替わり位置と1回転後のランドのセクタの
切り替わり位置は線速度一定のためずれる。従って、あ
るランドに着目した場合、隣接する片側のグル−ブはセ
クタの回転角は一致しておりプリピットを共有すること
が可能であるが、他方の側のグル−ブはセクタの回転角
が一致しておらずプリピットを共有することはできな
い。この様なセクタの設定方式では、図1のような媒体
の例えばTr番号0グル−ブ102では、グル−ブの中
心線より図中上側と下側の両方にプリピットを設ける必
要があるため、適用できない。
【0040】図8は図7のようにセクタが設定されてい
る場合においてもランドとグル−ブを識別可能な光ディ
スク媒体の例である。図8は、図7のようなセクタの設
定でも用いることができるが、説明を簡単にするため便
宜上図6のような設定を仮定して書かれている。図8の
光ディスク媒体は、デ−タ部1とFLAG部3には、ラ
ンド4とグル−ブ5が交互に配置されており、その両方
の領域のデ−タ部1に記録マ−ク6が記録されている。
すなわち、ランド4、グル−ブ5共にデ−タ部1は記録
領域である。ID部2には、溝は形成されておらず、前
記ランドとグル−ブの境界の延長線上にプリピット7が
配置されている。このプリピット7は、ID部2におい
てランド4の中心線に対して図中下側に配置されてい
る。FLAG部3にはデ−タ部1に記録するのと同じ小
さなマ−クを形成可能な記録方式で、所定の記録マ−ク
を記録しておく。FLAG部3のマ−クは、グル−ブに
のみ記録しランドには記録しない。
【0041】図9に図8の光ディスク媒体の再生時の波
形(二値化後)を示す。121〜130の各トラックと
131〜140の再生波形がそれぞれ対応している。I
D部2のプリピットを共用しているため、131と13
2、133と134、135と136、137と13
8、139と140のID番号はそれぞれ同じになる
が、131〜140のうち、グル−ブ132,134,
136,138,140にはFLAG部3にパルスがあ
り、ランド131,133,135,137,139に
はFLAG部3にパルスがないことから、隣接しプリピ
ットを共有するランドとグル−ブにおいても、双方を識
別できる。また、FLAG部3のマ−クはデ−タ部と同
じ記録方式を用いて記録しているため、プリピットに比
べて相対的に小さなマ−クであり、ランド上にのみ形成
でき、グル−ブに対するクロスト−クは無視できる。こ
のように図9の光ディスク媒体では、図中ランド4の中
心線より下側にのみランドとグル−ブが共有するプリピ
ットを設ければ良く、図7のような場合にも適用可能で
ある。
【0042】また、図8の媒体では、FLAG部3のグ
ル−ブのみにマ−クを記録しているが、ランドのみに記
録する構成としてもよい。このような場合、ランドでマ
−クがあり、グル−ブではマ−クの無いことからランド
とグル−ブの識別が可能である。
【0043】(実施例4)図10に図8の光ディスク媒
体に用いるのに好適なランド/グル−ブ検出回路の一実
施例を示す。FLAG領域のタイミングを示すFLAG
検出ゲ−ト32がオフしているときにリセットされ、F
LAG検出ゲ−ト32がオンしている時に媒体の再生信
号31(2値化信号)のパルスをカウントするカウンタ
と、このカウンタのカウント値41が”3”となったと
きパルスを出力する”3”デコ−ド回路37と、この出
力パルスを再生信号31の逆相で取り込むエッジトリガ
フリップフロップ38と、セクタに一回パルス信号を出
力するセクタパルス33によってリセットされ、フリッ
プフロップ38の出力信号でセットされるRSフリップ
フロップ39と39の出力信号を反転するインバ−タ4
0とより構成される。すなわち、FLAG部のパルス数
が3個以上のときはランド/グル−ブ検出信号34に”
L”レベルを出力してそのセクタがグル−ブであること
を示し、FLAG部のパルス数が2個以下のときはラン
ド/グル−ブ検出信号34に”H”レベルを出力してそ
のセクタがランドであることを示す。
【0044】(実施例5)図11では、本発明の一実施
例である。図11は図8のFLAGの生成方法を示すフ
ロ−チャ−トの一例である。図8のFLAG部3のマ−
クは、セクタを正確に識別するのに必要なマ−クパタ−
ンであり、媒体メ−カが媒体を出荷する時に既に記録さ
れていることが望ましい。しかし、ID部2のマ−クと
FLAG部3のマ−クは、記録方法が異なるため媒体メ
−カの工程が増加し媒体の作成が煩雑となる。こうした
ことを防ぐため、本実施例では媒体の初期化時にFLA
Gを生成する。
【0045】媒体の初期化とFLAG部3のマ−クの生
成を同時に行なう方法について図11を用いて説明す
る。ステップ81ではまず全てのセクタのFLAG部と
デ−タ部を消去する。ただし、オ−バライト可能な装置
を用いている場合や、全セクタが未書き込みの新しい媒
体では、ステップ81は省略してもよい。次にステップ
82では光ヘッドをグル−ブに位置付ける。ステップ8
3ではグル−ブのセクタのIDを読み取り、ID部に同
じID番号が2回記録されているフォ−マットではこの
うちのいずれかが一致していたときにステップ84にて
当該セクタのFLAG部とデ−タ部を記録する。2つの
ID番号が何れも一致しないときには不良セクタと判定
してステップ87にて交替セクタとして登録する。84
で記録したFLAGパタ−ンをステップ85でチェック
し所定の検出条件で検出できた場合、ステップ86に進
み当該セクタのデ−タ部をチェックする。所定の誤り率
以下でデ−タが再生できた場合には、そのセクタは正常
なセクタとして判定する。またステップ85でFLAG
パタ−ンが未検出であったり、ステップ86でデ−タが
異常で有った場合には、そのセクタは不良セクタと判定
して、ステップ87にて交替登録する。ステップ88に
おいて、全てのグル−ブのセクタについて、正常セクタ
か否かの判定が終わるまで83から87の処理を繰り返
す。すべてのグル−ブのセクタの処理が終了したら、ス
テップ89に進み光ヘッドをランドに位置ずける。ステ
ップ90ではランドのセクタのIDを読み取り、2つの
ID番号のうちいずれかが一致していたときにステップ
91にて当該セクタのデ−タ部を記録する。2つのID
番号が何れも一致しないときには不良セクタと判定して
ステップ94にて交替セクタとして登録する。FLAG
パタ−ンをステップ92でチェックし所定の検出条件で
検出できない場合、ステップ93に進み当該セクタのデ
−タ部をチェックする。所定の誤り率以下でデ−タが再
生できた場合には、そのセクタは正常なセクタとして判
定する。またステップ92でFLAGパタ−ンが誤検出
されたり、ステップ93でデ−タがNGで有った場合に
は、そのセクタを不良セクタと判定して、ステップ94
にて交替登録する。ステップ95において、全てのラン
ドのセクタについて、正常セクタか否かの判定が終わる
まで90から94の処理を繰り返す。すべてのランドの
セクタの処理が終了したら初期化とFLAGの記録を終
了する。
【0046】ランドとグル−ブの処理の順番はどちらが
先でもよいが、FLAGを記録する方を先に、FLAG
を記録しない方を後に処理する方がより望ましい。FL
AGの記録中にトラックはずれが生じてFLAGがない
はずのトラックにFLAGを書き込んでしまった場合で
も、後のチェックで異常を摘出して交替として登録でき
る。また、処理時間の短縮の為、図11の例ではFLA
Gの記録と媒体の初期化を同時に行なっているが、FL
AGの記録と媒体の初期化は別々に行なってもよい。ま
た、FLAGの記録のみを行ない、媒体の初期化は行な
わなくてもよい。 以上述べたように、本実施例では図
8のような媒体のFLAG部3のマ−クの記録時に、F
LAGを記録したセクタと記録しないセクタの双方をチ
ェックし、FLAGの書き込みに失敗したセクタまたは
FLAGを誤まって書き込んだセクタを検出して交替登
録することにより、ユ−ザデ−タの記録または再生時に
良好にトラックを識別可能として、デ−タの信頼性を向
上する。また、FLAGを記録しないセクタのチェック
は、FLAGを記録するセクタのFLAGの記録完了後
に行なうことにより、トラックはずれによりFLAGを
記録しないセクタに書き込んでしまった場合にもこれを
検出可能とする。さらに、FLAGの記録とそのチェッ
クを、媒体の初期化と同時に行なうことにより、媒体作
成に要する時間を短縮する。
【0047】(実施例6)図12は図11の動作フロ−
チャ−トを実施する光ディスク記録または再生装置の一
実施例である。図12はランド/グル−ブ指示信号73
とID1番号指示値70とID2番号指示値71を出力
し、ランド/グル−ブ検出信号34と復調デ−タ76と
ID2検出信号72を受けとるMPU801と、セクタ
の制御タイミングを発生しFLAG部を示すFLAG検
出ゲ−ト32と1セクタに1回パルス信号を出力するセ
クタパルス33と記録を行なうセクタのデ−タ部又はF
LAG部を示すWRゲ−ト66とFLAGを記録するセ
クタのFLAG部を指示するFLAG部タイミングゲ−
ト74とデ−タ部に記録する信号をであるWRデ−タ6
5とを出力するコントロ−ラ部802と、FLAG部タ
イミングゲ−ト74がオンしているときにFLAGパタ
−ンを出力するFLAG発生回路51と、このFLAG
パタ−ンをID検出信号72が”H”レベルでかつラン
ド/グル−ブ指示信号73が”L”レベルのときに出力
するアンドゲ−ト52と、WRデ−タ65をID検出信
号72が”H”レベルの時のみ出力するアンドゲ−ト5
4と、アンドゲ−ト52と54の出力の論理和をとって
出力するオアゲ−ト55と、WRゲ−ト66をID検出
信号72が”H”レベルの時のみ出力するアンドゲ−ト
53と、前記アンドゲ−ト53の出力信号が”Hレベル
の時に前記オアゲ−ト55のパルス列によってレ−ザ光
源に対して媒体に信号を記録することを指示するレ−ザ
光線駆動回路56と、記録時にはレ−ザ光線駆動回路5
6の指示によって媒体8にデ−タを記録し、再生時には
再生用にレ−ザを発光するレ−ザ光源57と、媒体8か
らの反射光を受光する受光部58と、受光部58の出力
からID1番号68を検出して出力するID1検出回路
59と、ID2番号69を検出して出力するID2検出
回路60と、セクタパルス33でリセットされFLAG
検出ゲ−ト”H”レベルの期間にFLAGパタ−ンを検
出しランドとグル−ブを検出し、ランド/グル−ブ検出
信号34をMPUへ出力するランド/グル−ブ検出回路
61と、ID1番号68とID1番号指示値70の一致
をとり一致していた場合に”H”レベルとなるID1検
出信号を出力する比較回路62と、ID2番号69とI
D2番号指示値71の一致をとり一致していた場合に”
H”レベルとなるID2検出信号を出力する比較回路6
3と、62と63の出力のいずれかが”H”レベルの時
出力信号であるID検出信号72が”H”レベルとなる
オアゲ−ト64と、再生信号31を復調してMPU80
1へ出力する復調回路75とを備えて構成される。
【0048】ランド/グル−ブ検出回路61としては、
例えば図10の回路を用いてもよい。 記録時にはID
1番号68がMPU801からのID1番号指示値70
と一致するかまたはID2番号69がMPU801から
のID2番号指示値71と一致したとき、直後のデ−タ
部とFLAG部でID検出信号72が”H”レベルとな
り、アンドゲ−ト53と54がオンしてWRデ−タ65
とWRゲ−ト66をレ−ザ光線駆動回路56に送出して
デ−タの記録を行なう。このとき記録を行なうセクタが
グル−ブのときは、MPU801はランド/グル−ブ指
示信号73を”L”レベルとしてアンドゲ−ト52をオ
ンさせ、オアゲ−ト55及びレ−ザ光線駆動回路56を
介してデ−タの前にFLAGパタ−ンも記録する。記録
を行なうセクタがランドのときは、MPU801はラン
ド/グル−ブ指示信号73を”H”レベルとしてアンド
ゲ−ト52をオフさせ、FLAGパタ−ンを記録しな
い。また、ID1とID2の何れも検出できないセクタ
ではID検出信号72が”L”レベルとなり、アンドゲ
−ト52、53、54はオフしてデ−タとFLAGの何
れも記録せず、MPU801はID検出信号72からこ
のことを認識して当該セクタに対して交替セクタを割り
当てる。
【0049】記録後、RAW(Read After
Write)処理を行ない、この時デ−タのみならず、
FLAGが書き込まれているかチェックする。書き込ま
れたFLAGパタ−ンが初期のとおりに再生できるか、
ランド/グル−ブ検出回路61にてチェックし、その結
果をランド/グル−ブ検出信号34としてMPU801
へ送出する一方、デ−タも復調回路75において復調し
た後、MPU801へ送出する。RAW処理時に、図8
のようにFLAG部3のマ−クがグル−ブのみに記録さ
れている場合には、グル−ブではFLAGが検出されな
いか、または、デ−タが異常な場合に、そのセクタに交
替セクタを割り当てる。また、ランドでは、FLAGが
検出されるか、または、デ−タが異常な場合に、そのセ
クタに交替セクタを割り当てる。 (以下、本頁余白) (実施例7)図16にFLAG検出回路の一実施例を示
す。図16を説明する前に図16を用いるのに好適な光
ディスク媒体の例を図13、図14及び図15を用いて
説明する。
【0050】図13の光ディスク媒体は、デ−タ部1に
は、ランド4とグル−ブ5が交互に配置されており、そ
の両方の領域に記録マ−ク6が記録されている。すなわ
ち、ランド4、グル−ブ5共に記録領域である。ID部
2及びFLAG部3には、溝は形成されておらず、前記
ランドとグル−ブの境界の延長線上にプリピット7が配
置されている。ID部2はID1部301とID2部3
02とからなり、プリピット7は、ID1部301にお
いてランド4の中心線に対して図中下側に配置され、I
D1部302においてランド4の中心線に対して図中上
側に配置されている。ランドのID1部301とID2
部302には、同じID番号をそれぞれ全て記録してお
く。グル−ブのID1部301は、図中上側のランドと
プリピットを共用し、また、ID2部302では図中下
側のランドとプリピットを共用する。従って、例えば、
Tr番号0グル−ブ162の再生時にはID1部301
からはTr番号0、ID2部302からはTr番号1と
いったように異なったID番号が読み取られる。また、
FLAG部3は、FLAG1部303とFLAG2部3
04とからなり、プリピット7はFLAG1部303に
おいてランド4の中心線に対して図中下側に配置され、
FLAG2部304においてランド4の中心線に対して
図中上側に配置されている。FLAG部3は、ランド、
グル−ブ合わせて4トラック周期に配置する。FLAG
部のプリピットの数は、例えば図13に示すとおり4つ
ずつ設ける。
【0051】図14に図13の光ディスク媒体の再生時
の波形(二値化後)を示す。161〜170の各トラッ
クと171〜180の再生波形がそれぞれ対応してい
る。ID1部301では、171と172、173と1
74、175と176、177と178、179と18
0のID番号はそれぞれ同じとなり、ID2部302で
は、172と173、174と175、176と17
7、178と179のID番号が同じになる。ランドの
再生信号ではID1部とID2部のID番号は同じ値と
なり、グル−ブでは異なる値となることから、ランドと
グル−ブを識別できる。また、FLAG部3のパルス数
は、グル−ブ再生信号172、174、176、17
8、180では4つであり、ランド再生信号171、1
75、179では0、同じくランド再生信号173、1
77では8つである。FLAG部3のパルス数がグル−
ブでは4つ、ランドでは0か8つであることからランド
とグル−ブを識別できる。例えば図13の様に欠陥30
7がID2部のTr番号2グル−ブ166とTr番号3
ランド167の境界のプリピット上にあったとすると、
図14の再生波形には欠陥による波形異常311が発生
する。欠陥のない場合には、Tr番号2グル−ブ再生信
号176のIDを再生するとき、ID1部はTr番号2
ランド175の再生時と同じであり区別できないが、I
D2の値から区別可能である。しかし、欠陥による波形
異常311があるとID2部302が再生できず、17
6と175の区別できない。この様な場合でも前記FL
AGパタ−ンを用いれば、ランドとグル−ブの識別が可
能である。このように2つ以上のIDを設けた場合に、
ID番号が少なくとも1つ正常に再生できれば、このI
D番号とFLAG検出結果から、トラックを特定でき
る。また、図13の例ではFLAG1部303とFLA
G2部304のプリピットの数は図を平易にするために
4つに設定しているが、FLAG部3のプリピットの数
を増やせば、FLAG部3に所定長以下の欠陥があって
も容易に残りのプリピットからFLAG部の検出が可能
であり、容易に残りのプリピットから検出でき、欠陥に
強いパタ−ンが得られる。図13では便宜上ID部2と
FLAG部3の長さは同じぐらいに設定しているが、I
D部は一般にPLL(Phase Locked Lo
op)の引込みに用い再生クロックを生成するVFO部
や、同期信号部等を備えて構成されるため、相対的に長
い領域となる。FLAG部3を新たに設けてもセクタの
効率が大きく損なわれることはない。
【0052】図16のランド/グル−ブ検出回路に用い
るのに好適な光ディスク媒体の別の例について図15を
用いて説明する。例えばID部やデ−タ部は図13と同
様な構成を用いればよい。すなわちデ−タ部1には、ラ
ンド4とグル−ブ5が交互に配置されており、その両方
の領域に記録マ−ク6が記録され、ランド4、グル−ブ
5共に記録領域として用いる。ID部2及びFLAG部
3には、溝は形成されておらず、前記ランドとグル−ブ
の境界の延長線上にプリピット7が配置されている。I
D部2はID1部301とID2部302とからなり、
プリピット7は、ID1部301においてランド4の中
心線に対して図中下側に配置され、ID1部302にお
いてランド4の中心線に対して図中上側に配置されてい
る。ランドのID1部301とID2部302には、同
じID番号をそれぞれ全て記録しておく。グル−ブのI
D1部301は、図中上側のランドとプリピットを共用
し、また、ID2部302では図中下側のランドとプリ
ピットを共用する。従って、例えば、Tr番号0グル−
ブ182の再生時にはID1部301からはTr番号
0、ID2部302からはTr番号1といったように異
なったID番号が読み取られる。FLAG部3は、FL
AGA417とFLAGB418とからなり、プリピッ
ト7はFLAGB418においてはランド4の中心線に
対して図中下側に配置され、FLAGA417において
はランド4の中心線に対して図中上側に配置されてい
る。FLAGA417とFLAGB418のプリピット
は図15に示すように交互に配置する。FLAG部3の
プリピットは、ランド、グル−ブ合わせて4トラック周
期に配置する。FLAG部のプリピットの数は、例えば
図15に示すとおり、FLAGA417、FLAGB4
18それぞれ4つずつ設ける。FLAG部3のプリピッ
トの配置方法は異なるが、図15では図13と同様FL
AG部3のパルス数がグル−ブでは4つ、ランドでは0
か8つであることからランドとグル−ブを識別できる。
【0053】図16のランド/グル−ブ検出回路の一実
施例について説明する。図16は例えば図13または図
15の光ディスク媒体のランドとグル−ブを識別するの
に好適な例である。FLAG領域のタイミングを示すF
LAG検出ゲ−ト402がオフしているときにリセット
され、FLAG検出ゲ−ト402がオンしている時に媒
体の再生信号(2値化信号)401のパルスをカウント
するカウンタ406と、このカウンタのカウント値41
3が”3”となったときパルスを出力する”3”デコ−
ド回路408と、この出力パルスを再生信号401の逆
相で取り込むエッジトリガフリップフロップ409と、
前記カウンタのカウント値413が”7”となったとき
パルスを出力する”7”デコ−ド回路407と、この出
力パルスを再生信号401の逆相で取り込むエッジトリ
ガフリップフロップ410と、セクタに一回パルス信号
を出力するセクタパルス403またはフリップフロップ
410の出力信号によってリセットされ、フリップフロ
ップ409の出力信号でセットされるRSフリップフロ
ップ411と411の出力信号を反転するインバ−タ4
12とより構成される。FLAG部のパルス数が2個以
下のとき、414、415にはパルスは出力されず”
L”レベルのままである。従って、RSフリップフロッ
プ411はセクタパルス403によってのみリセットさ
れランド/グル−ブ検出信号404は、”H”レベルと
なる。FLAG部のパルス数が3個以上6個以下の時
は、414にはパルス信号が出力されるが、415”
L”レベルのままである。従って、RSフリップフロッ
プ411はセクタパルス403でリセットされた後、F
LAG部でセットされ、ランド/グル−ブ検出信号40
4は”L”レベルとなる。FLAG部のパルス数が7個
以上の時は、414にはパルス信号が出力された後、4
15にパルス信号が出力される。従って、RSフリップ
フロップ411はセクタパルス403でリセットされた
後、FLAG部でセットされ、さらにその後リセットさ
れて、ランド/グル−ブ検出信号404は”H”レベル
となる。すなわち、FLAG部のパルス数が2個以下ま
たは7個以上のときはランド/グル−ブ検出信号404
に”H”レベルを出力してそのセクタがランドであるこ
とを示し、FLAG部のパルス数が3個以上かつ6個以
下のときはランド/グル−ブ検出信号34に”L”レベ
ルを出力してそのセクタがランドであることを示し、こ
れによりランドとグル−ブを識別できる。
【0054】図17の表は、このことをまとめたもので
ある。ランド/グル−ブ検出信号404は”L”レベル
でグル−ブを”H”レベルでランドを示す。
【0055】以上述べた図16のランド/グル−ブ検出
回路は一例であり、本発明はFLAG部3の領域におい
てパルス数をカウントし、このカウント値に対してしき
い値を2つ設けて比較して、ランドとグル−ブを識別す
るものであればどのように構成してもよい。また、しき
い値も複数通り設定可能として、処理によって切り換え
てもよい。
【0056】(実施例8)図19にFLAG検出回路の
一実施例を示す。図19を説明する前に図19を用いる
のに好適な光ディスク媒体の例を図18を用いて説明す
る。
【0057】図18の光ディスク媒体は、デ−タ部1に
は、ランド4とグル−ブ5が交互に配置されており、そ
の両方の領域に記録マ−ク6が記録されている。すなわ
ち、ランド4、グル−ブ5共に記録領域である。ID部
2及びFLAG部3には、溝は形成されておらず、前記
ランドとグル−ブの境界の延長線上にプリピット7が配
置されている。ID部2はID1部301とID2部3
02とからなり、プリピット7は、ID1部301にお
いてランド4の中心線に対して図中下側に配置され、I
D1部302においてランド4の中心線に対して図中上
側に配置されている。ランドのID1部301とID2
部302には、同じID番号をそれぞれ全て記録してお
く。グル−ブのID1部301は、図中上側のランドと
プリピットを共用し、また、ID2部302では図中下
側のランドとプリピットを共用する。従って、例えば、
Tr番号0グル−ブ192の再生時にはID1部301
からはTr番号0、ID2部302からはTr番号1と
いったように異なったID番号が読み取られる。また、
FLAG部3は、FLAG1部303、FLAG2部3
04及びGAP310とからなり、プリピット7はFL
AG1部303においてランド4の中心線に対して図中
下側に配置され、FLAG2部304においてランド4
の中心線に対して図中上側に配置されている。GAP3
10はプリピットの無い領域であり、FLAG1部とF
LAG2部の間に設ける。FLAG部3のプリピット
は、ランド、グル−ブ合わせて4トラック周期に配置す
る。FLAG部のプリピットの数は、例えば図13に示
すとおり4つずつ設ける。この様にFLAG部3を設定
すると、ランド191、195、199ではFLAG1
部303、FLAG2部304共にプリピットはなく、
ランド193、197ではFLAG1部303、FLA
G2部304共にプリピットが4つずつある。また、グ
ル−ブ192、194、196、198、200では、
FLAG1部とFLAG2部の何れかはプリピットはな
く、他方にはプリピットが4つある。
【0058】図19のランド/グル−ブ検出回路の一実
施例について説明する。図19は図18の光ディスク媒
体のランドとグル−ブを識別するのに好適な例である。
FLAG1部のタイミングを示すFLAG1検出ゲ−ト
422がオフしているときにリセットされ、FLAG1
検出ゲ−ト422がオンしている時に媒体の再生信号
(2値化信号)421のパルスをカウントするカウンタ
426と、このカウンタ426のカウント値435が”
3”となったときパルスを出力する”3”デコ−ド回路
428と、この出力パルスを再生信号421の逆相で取
り込むエッジトリガフリップフロップ430と、FLA
G2部のタイミングを示すFLAG2検出ゲ−ト423
がオフしているときにリセットされ、FLAG検出ゲ−
ト423がオンしている時に媒体の再生信号(2値化信
号)421のパルスをカウントするカウンタ427と、
このカウンタ427のカウント値436が”3”となっ
たときパルスを出力する”3”デコ−ド回路429と、
この出力パルスを再生信号421の逆相で取り込むエッ
ジトリガフリップフロップ431と、セクタに一回パル
ス信号を出力するセクタパルス424によってリセット
され、フリップフロップ430の出力信号でセットされ
るRSフリップフロップ432と、セクタパルス424
によってリセットされ、フリップフロップ431の出力
信号でセットされるRSフリップフロップ433と、4
32と433の出力信号を入力として、ランド/グル−
ブ検出信号425を出力するENORゲ−ト442とを
備えて構成される。FLAG部のパルス数がFLAG
1,FLAG2ともに2個以下のとき437、438に
はパルスは出力されず”L”レベルのままである。従っ
て、RSフリップフロップ432及び433は共にセク
タパルス424によってリセットされ、セットされない
ためランド/グル−ブ検出信号425は、”H”レベル
となる。FLAG部のパルス数がFLAG1部,FLA
G2部ともに3個以上の時、437及び438にはとも
にパルス信号が出力される。RSフリップフロップ43
2及び433の出力信号は、共に”H”レベルとなり、
ランド/グル−ブ検出信号425は”H”レベルとな
る。また、FLAG1部とFLAG2部のうち片方のパ
ルス数が3個以上で、他方のパルス数が2個以下の場
合、432と433の出力の片方は”H”レベルとな
り、他方は”L”レベルとなり、ENORゲ−ト442
の出力信号は”L”レベルとなる。すなわち、ランド/
グル−ブ検出信号425のレベルが”L”のときはグル
−ブを示し、”H”の時はランドを示す。
【0059】図20の表は、図19の回路の機能をまと
めたものである。ランド/グル−ブ検出信号425
は、”L”レベルでグル−ブを”H”レベルでランドを
示す。
【0060】図19の回路の動作を図21のタイムチャ
−トを用いて説明する。図21のタイムチャ−トはTr
番号1ランド193を再生したときの、ID部及びFL
AG部を拡大したものである。再生信号421のID部
付近のセクタパルス424のパルスによってRSフリッ
プフロップ432、433はリセットされ、その出力信
号439、440は”L”レベルとなる。FLAG1検
出ゲ−ト422はFLAG1部を示すゲ−ト信号であ
り、FLAG1部で”H”レベルとなる。FLAG2検
出ゲ−ト423はFLAG2部を示すゲ−ト信号であ
り、FLAG2部で”H”レベルとなる。FLAG1検
出ゲ−ト422が”H”レベルとなるとカウンタ426
のリセットが解除されカウントが開始される。FLAG
1カウント値435が”3”となったタイミングでFL
AG1”3”デコ−ドパルス437にパルスが出力され
る。437をフリップフロップ430で取り込みこの出
力によってFLAG1検出信号439はセットされる。
同様に、FLAG2検出ゲ−ト423が”H”レベルと
なるとカウンタ427のリセットが解除されカウントが
開始される。FLAG2カウント値436が”3”とな
ったタイミングでFLAG2”3”デコ−ドパルス43
8にパルスが出力される。438をフリップフロップ4
31で取り込みこの出力によってFLAG2検出信号4
40はセットされる。よって、FLAG1とFLAG2
の両方を検出して、FLAG1検出信号439とFLA
G2検出信号440の両方が”H”レベルとなり、ラン
ド/グル−ブ検出信号425は”H”レベルとなり、当
該セクタをランドとして判別する。図19の回路は一例
であり、FLAG1とFLAG2のパルス数をそれぞれ
検出し、その組合せからランドとグル−ブを識別するも
のであればどのように構成してもよい。
【0061】(実施例9)図22に図1、図8、図1
3、図15、図18の光ディスク媒体に好適に用いるこ
とのできるデ−タ記録再生装置を示す。図22は、ラン
ドで”H”レベル、グル−ブで”L”レベルに設定され
るランド/グル−ブ指示信号457を出力し、ランド/
グル−ブ検出信号456を受け取るMPU903と、セ
クタに1回のパルス信号であるセクタパルス461とF
LAG部において”H”レベルとなるゲ−ト信号である
FLAG検出ゲ−ト462と所定の変調をかけられた記
録デ−タであるWRデ−タ458とセクタ中の記録また
は消去する領域で”H”レベルとなるWRゲ−ト459
とを出力するコントロ−ラ部904と、ランド/グル−
ブチェック信号460が”H”レベルの時、WRデ−タ
458とWRゲ−ト459とをレ−ザ光線駆動回路56
に送出するアンドゲ−ト453と454と、アンドゲ−
ト453と454の出力信号を受け取りレ−ザ光源を駆
動するレ−ザ光線駆動回路56と、レ−ザ光源57と、
レ−ザ光源57から発せられたレ−ザ光が光ディスク8
に反射した戻り光を受け取る受光部58と、セクタパル
ス461によって1セクタに1回リセットされ前記受光
部58の出力の再生信号455からFLAG検出ゲ−ト
462が”H”レベルの期間にFLAGパタ−ンを検出
してそのセクタがランドであれば”H”レベル、グル−
ブであれば”L”レベルとなるランド/グル−ブ検出信
号456をMPU903とENORゲ−ト452に送出
するランド/グル−ブ検出回路451と、ランド/グル
−ブ検出信号456の検出結果とランド/グル−ブ指示
信号457の指示値が一致していたとき当該セクタで”
H”レベルとなるランド/グル−ブチェック信号460
を出力するENORゲ−ト452とを備えて構成され
る。
【0062】ランド/グル−ブ検出回路451として
は、例えば図1の媒体に対しては図3の回路、図8に対
して図10、図13または図15に対して図16、図1
8に対して図19をそれぞれ用いてもよい。
【0063】記録または消去時に、ランド/グル−ブ検
出信号456に示される識別結果とランド/グル−ブ指
示信号に示される指示値が一致した場合、ENORゲ−
ト452の出力460は”H”レベルとなり、これによ
りアンドゲ−ト453と454を介してWRデ−タ45
8とWRゲ−ト459がレ−ザ光線駆動回路56に送ら
れ、デ−タが記録または消去する。また、ランド/グル
−ブ検出信号456に示される識別結果とランド/グル
−ブ指示信号に示される指示値が一致しない場合、EN
ORゲ−ト452の出力460は”L”レベルとなり、
これによりアンドゲ−ト453と454がオフしてWR
デ−タ458とWRゲ−ト459はレ−ザ光線駆動回路
56に送られず、デ−タが記録または消去されず、媒体
上に既にデ−タが記録されていた場合、そのデ−タは保
護される。また、図22の回路の再生時には、再生信号
455をコントロ−ラ部904に送出し、コントロ−ラ
904にて復調等の処理を行なった後に、再生デ−タを
上位装置に送る手段と、ランド/グル−ブ検出信号45
6に示される識別結果とランド/グル−ブ指示信号に示
される指示値が一致しない場合にこのデ−タの転送を停
止する手段とを設けてもよい。この様にすれば、指示と
異なる誤ったセクタを再生した場合でも、誤ったデ−タ
を上位装置に送出することを防止できる。
【0064】以上述べたように本回路を用いればランド
/グル−ブの位置ずけが、MPUの指示と異なっていた
場合において、誤って記録、消去または上位装置へのデ
−タ転送することは無く、媒体上のデ−タを破壊した
り、誤ったデ−タを上位装置に転送することを防止でき
る。
【0065】(実施例10)図23に図1、図8、図1
3、図15、図18の光ディスク媒体に好適に用いるこ
とのできる光ディスク装置を示す。図23の光ディスク
装置は、ランドで”H”レベル、グル−ブで”L”レベ
ルに設定されるランド/グル−ブ指示信号497とID
1番号指示値480とID2番号指示値481を出力
し、ランド/グル−ブ検出信号483を受け取るMPU
805と、セクタに1回のパルス信号であるセクタパル
ス494とFLAG部において”H”レベルとなるゲ−
ト信号であるFLAG検出ゲ−ト493と所定の変調を
かけられた記録デ−タであるWRデ−タ490とセクタ
中の記録する領域で”H”レベルとなるWRゲ−ト49
1とを出力するコントロ−ラ部806と、WR許可信号
489が”H”レベルの時、WRデ−タ490とWRゲ
−ト491をレ−ザ光線駆動回路56に送出するアンド
ゲ−ト478と479と、アンドゲ−ト478と479
の出力信号を受け取りレ−ザ光源を駆動するレ−ザ光線
駆動回路56と、レ−ザ光源57と、レ−ザ光源57か
ら発せられたレ−ザ光が光ディスク8に反射した戻り光
を受け取る受光部58と、前記受光部58の出力の再生
信号496を例えばPLLで生成した再生クロックによ
って再生しIDを検出する、ID1検出回路471とI
D2検出回路472と、471の出力のID1番号とI
D1番号指示値480とが一致していたとき”H”レベ
ルとなるID1検出信号487を出力する比較回路47
4と、472の出力のID2番号とID2番号指示値4
81とが一致していたとき”H”レベルとなるID2検
出信号488を出力する比較回路475と、487と4
88の論理和をとりID1及びID2の何れかが検出で
きたとき”H”レベルを出力するオアゲ−ト476と、
セクタパルス494によって1セクタに1回リセットさ
れ再生信号496からFLAG検出ゲ−ト493が”
H”レベルの期間にFLAGパタ−ンを検出してそのセ
クタがランドであれば”H”レベル、グル−ブであれ
ば”L”レベルとなるランド/グル−ブ検出信号483
をMPU805とENORゲ−ト492に送出するラン
ド/グル−ブ検出回路473と、ランド/グル−ブ検出
信号483の検出結果とランド/グル−ブ指示信号49
7の指示値が一致していたとき当該セクタで”H”レベ
ルとなるランド/グル−ブチェック信号を出力するEN
ORゲ−ト492と、前記オアゲ−ト476とENOR
ゲ−ト492の出力の論理積をとるアンドゲ−ト477
と、を備えて構成される。
【0066】図23の装置において、ランド/グル−ブ
検出回路473としては、光ディスク媒体図1、図8、
図13、図15、図18に合わせて、例えばそれぞれ図
3、図10、図16、図16、図19を用いればよい。
また、図23の装置ではID部にID番号が2回記録さ
れている場合の例であるが、本実施例は簡単な修正で例
えば1回または3回以上記録されている場合にも用いる
ことができる。すなわち、例えば、ID番号が3回記録
されている場合は、再生信号496から3つ目のID番
号のID3を検出するID3検出回路と、この検出結果
とID3番号指示値との一致を取る比較回路とを設け、
オアゲ−ト476を3入力のものに変えて、ID1,I
D2,ID3の何れかが検出できたときに”H”レベル
となるようにしてもよい。
【0067】また、図15、図18のように、グル−ブ
においてID1部301とID2部302とでID番号
が1トラック分ずれている場合は、ランドの処理を行な
うときには同じID1番号指示値480とID2番号指
示値481を設定し、グル−ブの処理を行なうときには
ID1番号指示値480に対してID2番号指示値48
1には1トラック分大きな値を設定すればよい。
【0068】図23の回路はID1とID2の何れかが
検出でき、かつ、FLAGよりランドまたはグル−ブが
指示の通り検出できたときに、アンドゲ−ト478と4
79をオンして記録を行なう。このことにより、ランド
とグル−ブで共通のプリピットにID情報をになわせる
方式において、ランドとグル−ブの認識を誤って記録を
行なうことを防止する。また、図23の回路の再生時に
は、再生信号496をコントロ−ラ部806に送出し、
コントロ−ラ806にて復調等の処理を行なった後に、
再生デ−タを上位装置に送る手段と、ID1とID2の
何れも検出できないか、または、ランド/グル−ブ検出
信号483に示される識別結果とランド/グル−ブ指示
信号497に示される指示値が一致しない場合にこのデ
−タの転送を停止する手段とを設けてもよい。この様に
すれば、指示と異なる誤ったセクタを再生した場合で
も、誤ったデ−タを上位装置に送出することを防止でき
る。また、例えば図13のID部のようなウォ−ブルし
たID1とID2を設け、この両方を検出することによ
りランドとグル−ブを識別するのではなく、IDとは別
にFLAG部を検出しこれによりランドとグル−ブを識
別することにより、ID部に複数回ID番号が記録され
ている場合に複数のID番号の内何れか1つとFLAG
部を検出できれば、そのセクタが特定できる。すなわ
ち、本実施例は、ID部の複数のID番号のうち何れか
一つに欠陥やゴミの付着していないものがあればよく、
欠陥に強い。また、FLAG部を欠陥に強くするには、
FLAG部のパルスの数を増やせばよい。例えば、実施
例3の図8の光ディスク媒体では、グル−ブのFLAG
3のパルス数が4つであるが例えば8つにするとさらに
欠陥に強くなる。すなわち、この8つのパルスにたいし
て図10の回路の検出条件を4個以上と設定すれば、欠
陥によって4つまでパルスが欠けても、FLAGの検出
は可能である。以上述べたように、例えば、図1の媒体
と図3の回路、または、図8の媒体と図10の回路、ま
たは、図13の媒体と図16の回路、または、図15の
媒体と図16の回路、または、図18の媒体と図19の
回路の何れかと、本実施例を合わせてもちいると欠陥や
ゴミに強いランド/グル−ブ記録または再生装置が得ら
れる。
【0069】(実施例11)本実施例は、光ディスク装
置の動作フロ−を示した図である。ステップ500にお
いて、ライトまたはイレ−ス処理を行なうセクタにヘッ
ドを位置ずけ、位置ずけたらステップ501で処理を実
行するセクタがランドかグル−ブかを判定し、ランドで
あればステップ502にてセクタのID1とID2をチ
ェックし、ID1とID2の何れか検出されたらステッ
プ503にてセクタのFLAG部をチェックし、ランド
と判定されるとライトまたはイレ−ス処理を行なう。ス
テップ502にてID1とID2の何れも検出できない
場合、もしくは、ステップ503においてグル−ブが検
出された場合は、ステップ505において交替セクタを
登録する。また、処理を実行するセクタがグル−ブの場
合、ステップ506にてセクタのID1とID2をチェ
ックし、ID1とID2の何れか検出されたらステップ
507にてセクタのFLAG部をチェックし、グル−ブ
と判定されるとライトまたはイレ−ス処理を行なう。ス
テップ506にてID1とID2の何れも検出できない
場合、もしくは、ステップ507においてランドが検出
された場合は、ステップ509において交替セクタを登
録する。
【0070】以上述べたように、IDの検出結果だけで
なく、ランド/グル−ブの識別マ−クであるFLAG部
の検出結果により不良セクタと判定された場合に、交替
処理を行なうことでデ−タの信頼性を向上する。
【0071】(実施例12)図25に本発明の一実施例
を示す。セクタの構成を示すセクタフォ−マット541
は、あらかじめ媒体上に記録されたID部510と、ユ
−ザのデ−タを記録するデ−タ部540と、ID部とデ
−タ部の間の無信号領域であるGAP部537とにより
構成される。図25において、少なくともデ−タ部54
0においては記録マ−クの立上りと立ち下がりの両方に
情報を持たせるマ−クエッジ記録方式を用いる。また、
デ−タ部540は、一定周期のパルス信号が記録され再
生信号の振幅の自動設定や、再生クロックの生成に用い
るVFO部511と、デ−タの開始位置を指示するマ−
クパタ−ンであるSYNC512と、一定の変調がかけ
られたユ−ザデ−タが記録されるDATA513とから
構成される。SYNC512には、SYNCパタ−ン
(NRZI変換前)514の符号”1”において極性反
転し(NRZI変換)た後に、記録される。SYNCパ
タ−ン(NRZI変換前)をNRZI変換した波形に
は、初期状態のレベルによって2通りあり、初期状態
が”L”レベルの時はSYNCパタ−ンa515、初期
状態が”H”レベルの時はSYNCパタ−ンb516の
ような波形となる。光ディスク装置にSYNCパタ−ン
a515とSYNCパタ−ンb516の何れかを選択し
て記録する機能を設けて、パタ−ンの違いを情報として
用いる。
【0072】この様にして同期パタ−ンに情報を荷なわ
せれば、DATA513に情報を追加する必要が無く、
セクタ効率を向上できる。また、SYNCパタ−ンa5
15とSYNCパタ−ンb516のエッジは、反転パタ
−ンを用いているため立上りと立ち下がりが逆に設定さ
れるがエッジの存在する位置は同じであり、何れのパタ
−ンを用いても同じ自己相関があり、良好に検出可能で
ある。また、NRZI変換前の同期パタ−ンとしてデ−
タ中に存在しないイレギュラ−パタ−ンを用いる場合が
有るが、この様な場合に図25のように反転させてもイ
レギュラ−性は損なわれない。
【0073】図25では、デ−タ部の同期パタ−ンの例
について述べたが、ID部の同期パタ−ンについてもマ
−クエッジ方式で記録されている場合、同様に情報とし
て用いることができる。
【0074】(実施例13)図26に、図25のSYN
Cパタ−ンa,bをランド/グル−ブの識別符号として
用いた光ディスク装置の一例を示す。ランド/グル−ブ
指示信号538を出力し、ランド検出信号528とグル
−ブ検出信号539を受け取るMPU807と、セクタ
に1回パルス信号を出力するセクタパルス527とNR
ZI変換前のWRデ−タ531とVFOの前のタイミン
グパルス532を出力するコントロ−ラ部808と、ラ
ンド/グル−ブ指示信号538が”H”レベルのときオ
ンしてVFOの前のパルス532を出力するアンドゲ−
ト524と、524の出力信号とNRZI変換前のWR
デ−タ(VFO,SYNC,DATA含む)531の論
理和をとるオアゲ−ト525と、セクタパルス527で
リセットされ、オアゲ−ト525の出力信号のパルスご
とに反転してNRZI変換するNRZI変換回路526
と、記録デ−タ533の出力信号によりレ−ザ光源57
を駆動するレ−ザ光線駆動回路56と、レ−ザ光源57
と、レ−ザ光源57から発光されるレ−ザ光が光ディス
ク8に当たって反射した戻り光を検出する受光部58
と、受光部58の出力信号の再生信号536を復調する
復調回路521と、再生信号とSYNCパタ−ンa51
5との一致をとって検出し検出パルスを出力するSYN
Cパタ−ンa検出回路517と、再生信号とSYNCパ
タ−ンb516との一致をとって検出し検出パルスを出
力するSYNCパタ−ンb検出回路518と、セクタパ
ルス527によってリセットされSYNCパタ−ンa検
出信号534によりセットされ、ランド検出信号528
を出力するRSフリップフロップ522と、セクタパル
ス527によってリセットされSYNCパタ−ンb検出
信号535によりセットされ、グル−ブ検出信号539
を出力するRSフリップフロップ523と、ランド/グ
ル−ブ指示信号538が”H”レベルのときはSYNC
パタ−ンa検出信号534を選択し、”L”レベルの時
はSYNCパタ−ンb検出信号535を選択して出力す
るセレクタ519と、このセレクタ519の出力でリセ
ットされこれを基準に復調回路521の復調のタイミン
グを制御するタイミング信号を生成するタイミングカウ
ンタ520とを備えて、構成される。
【0075】グル−ブの記録時は、ランド/グル−ブ指
示信号538は”L”レベルであり,アンドゲ−ト52
4からはVFOの前のタイミングのパルス信号532は
出力されない。オアゲ−ト525の出力にはNRZI変
換前のWRデ−タ(VFO,SYNC,DATA含む)
531のみを出力する。よってNRZI変換回路の出力
としては、SYNC部において、SYNCパタ−ンb5
16を出力し、媒体に記録する。
【0076】ランドの記録時は、ランド/グル−ブ指示
信号538は”H”レベルであり,アンドゲ−ト524
からはVFOの前のタイミングのパルス信号532が出
力される。オアゲ−ト525の出力にはNRZI変換前
のWRデ−タ(VFO,SYNC,DATA含む)53
1とVFOの前のタイミングのパルス信号532が出力
される。よってNRZI変換回路の出力としては、SY
NC部において、グル−ブの記録時に対して反転して、
SYNCパタ−ンa515を出力し、媒体に記録する。
【0077】グル−ブの再生時は、以上述べたように記
録されたSYNC部のSYNCパタ−ンb516をSY
NCパタ−ンb検出回路518で検出する。この検出パ
ルスによってRSフリップフロップ523をセットし
て、グル−ブ検出信号539を”H”レベルとしてグル
−ブを検出したことをMPU807に報告する。一方、
ランド/グル−ブ指示信号538を”L”レベルに設定
して、セレクタ519においてSYNCパタ−ンb検出
信号535のパルスを選択しこれによりタイミングカウ
ンタ520を起動する。SYNCパタ−ンaを誤検出し
た場合や、ヘッドの位置ずけを誤ってランドに位置ずけ
た場合にSYNCパタ−ンa検出信号534のパルス
は、セレクタ519からは出力されず、タイミングカウ
ンタは起動されないため、誤ったデ−タを上位装置へ転
送することを防止できる。
【0078】ランドの再生時は、前記のように記録され
たSYNC部のSYNCパタ−ンa515をSYNCパ
タ−ンa検出回路517で検出する。この検出パルスに
よってRSフリップフロップ522をセットして、ラン
ド検出信号528を”H”レベルとしてランドを検出し
たことをMPU807に報告する。一方、ランド/グル
−ブ指示信号538を”H”レベルに設定して、セレク
タ519においてSYNCパタ−ンa検出信号534の
パルスを選択しこれによりタイミングカウンタ520を
起動する。SYNCパタ−ンbを誤検出した場合や、ヘ
ッドの位置ずけを誤ってグル−ブに位置ずけた場合にS
YNCパタ−ンb検出信号535のパルスは、セレクタ
519からは出力されず、タイミングカウンタは起動さ
れないため、誤ったデ−タを上位装置へ転送することを
防止できる。
【0079】以上述べたように、SYNCパタ−ンの正
転パタ−ン(例えばSYNCパタ−ンa515)と反転
パタ−ン(例えばSYNCパタ−ンb516)をランド
とグル−ブの識別情報としてデ−タ部に記録することに
より、ランドとグル−ブを誤って位置ずけた場合におい
ても、既にあるSYNC部512を利用して新たな情報
を追加することなく、誤ったデ−タを上位装置にデ−タ
を転送することを防止できる。また、SYNC512
は、デ−タ部540の同期パタ−ンであり、ID部51
0のID番号が検出できなくとも、または、図25には
設けていないがこれまで何度か述べたFLAG部を設け
た場合にこれを検出できなくとも、ランドとグル−ブの
識別が可能であり、SYNC512として検出の容易な
冗長性のパタ−ンを用いれば、ランドとグル−ブの識別
不能となることを防ぐことができる。
【0080】また、本発明ではデ−タ部のSYNCパタ
−ンをランドとグル−ブの識別符号として用いたが、ラ
ンドとグル−ブの識別符号をDATA513に記録して
もよい。ユ−ザデ−タとこの識別符号に対する誤り訂正
符号を合わせて記録しておけば、この識別符号が未検出
となることはない。この識別符号と処理セクタに対する
指示値とを一致をとって検出する手段と、デ−タを一時
蓄えるメモリと、前記指示値と一致しない場合上位装置
に対する当該セクタのデ−タの転送を停止する手段とを
設けることにより、上位装置に転送するデ−タの信頼性
を向上できる。
【0081】また、この識別符号と、合わせてID番号
を記録しておけばさらに信頼性を向上できる。
【0082】以上述べた実施例のうち図3、図10、図
16、図19のランド/グル−ブ検出回路では、何れも
FLAG部のパルス数をカウントして、1つ以上のしき
い値を設けて、カウント値としきい値を比較してFLA
Gを検出する回路構成を一例として述べたが、これらの
発明はこれに限定されない。例えば、FLAG部のパル
スの幅を検出する手段を設け、所定の範囲の幅であった
場合に有効として、有効となったパルスの数をカウント
して、前記しきい値と比較することによりランドとグル
−ブを識別してもよい。また、FLAG部のパルスとパ
ルスの間隔を測り、所定の範囲の間隔であった場合に有
効として、有効となったパルスの数をカウントして、前
記しきい値と比較することによりランドとグル−ブを識
別してもよい。さらにカウントの仕方も通常のカウンタ
を用いずに、FLAGパタ−ンをFLAGのパルス幅よ
りも短い周期のクロックを用いてシフトレジスタに取り
込みパタ−ン検出の手法を用いて、前記しきい値以上の
パルス数があるか否かを検出してもよい。このシフトレ
ジスタを用いた場合には、シフトレジスタに取り込んだ
パタ−ンの内容を参照してFLAGのパルス幅や、パル
ス周期の検出を行ない、所定範囲のとき有効と判定する
機能を合わせて設けてもよい。
【0083】本発明は、以上述べた何れの方法を用いて
もよい。要は、FLAG部のパルス数を検出して、一つ
または複数のしきい値を設定し、大小を比較してランド
とグル−ブを識別するのであればどのような方法を用い
てもよい。このしきい値も、処理によってその値を切り
換えて設定可能としてもよいし、FLAGの検出を判定
するしきい値と、FLAGの未検出を判定するしきい値
を別の値として設定してもよい。
【0084】図8、図13、図15、図18のFLAG
部は、FLAGの検出結果のみで、ランドとグル−ブの
識別が可能であり、すなわち、ID部が検出できなくと
もランドとグル−ブの識別が可能である。よって、ID
部は少なくとも1回ID番号が記録されていればどのよ
うに構成してもよい。従って、例えば、IDのプリピッ
トをランドとグル−ブの境界に設けず、ランドまたはグ
ル−ブの中央に設ける場合においても、本発明の図8、
図13、図15、図18のFLAG部用いればランドと
グル−ブを識別できるが、これらの発明は、図1のID
部や図13のID部のようにトラックの境界にプリピッ
トを設けるIDに対して、特に好適に用いることができ
る。
【0085】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、トラックの境界に相対的に大きな記録マ−クを用
いてアドレス情報を記録し隣接する2トラックにおいて
アドレス情報を共用する記録媒体において、前記隣接し
アドレス情報を共用する2トラックを識別するためのF
LAG部や同期パタ−ンを、あらかじめ媒体上に設ける
か、或いは、記録時に記録しておくことにより、前記隣
接する2トラックを識別することを可能にし、ヘッドの
位置ずけを誤った場合等にユ−ザデ−タを破壊すること
を防止する。また、前記FLAG部のパタ−ンに冗長性
の高いパタ−ンを用い、ID部の情報と組み合わせて用
いることにより、欠陥やゴミがあっても容易にそのトラ
ックを特定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトラック識別方式を実施するための第
1の実施例の媒体を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例の媒体の再生波形を示す
波形図である。
【図3】本発明のトラック識別方式を実施するための第
2の実施例の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施例の機能を示す表である。
【図5】本発明の第2の実施例の動作を示す波形図であ
る。
【図6】本発明を好適に用いることのできる光ディスク
の一例を示す図である。
【図7】本発明を好適の用いることのできる光ディスク
の別の例を示す図である。
【図8】本発明のトラック識別方式を実施するための第
3の実施例の媒体を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施例の媒体の再生波形を示す
波形図である。
【図10】本発明のトラック識別方式を実施するための
第4の実施例の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第5の実施例の処理方法を示す動作
フロ−チャ−トである。
【図12】本発明の第6の実施例の構成を示すブロック
図である。
【図13】本発明の第7の実施例に好適に用いることの
できる光ディスクの一例である。
【図14】図13の光ディスクの再生波形を示す図であ
る。
【図15】本発明の第7の実施例に好適に用いることの
できる光ディスクの一例である。
【図16】本発明のトラック識別方式を実施するための
第7の実施例の構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の第7の実施例の機能を示す表であ
る。
【図18】本発明の第8の実施例に好適に用いることの
できる光ディスクの一例である。
【図19】本発明のトラック識別方式を実施するための
第8の実施例の構成を示すブロック図である。
【図20】本発明の第8の実施例の機能を示す表であ
る。
【図21】本発明の第8の実施例の動作を示す波形図で
ある。
【図22】本発明の第9実施例の構成を示すブロック図
である。
【図23】本発明の第10の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図24】本発明の第11の実施例の処理方法を示す動
作フロ−チャ−トである。
【図25】本発明の第12の実施例の同期パタ−ンを示
す波形図である。
【図26】本発明の第13の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1:デ−タ部、 2:ID部、 3:FLAG部、
4:ランド、5:グル−ブ、 6:記録マ−ク、 7:
プリピット、 8:光ディスク、11:再生信号、 1
2:FLAG検出ゲ−ト、 13:セクタパルス、1
4:ランド/グル−ブ検出信号、 15:TR番号最下
位ビット、16:カウンタ、 17:”3”デコ−ド回
路、18:エッジトリガフリップフロップ、 19:R
Sフリップフロップ、20:ENORゲ−ト、 24:
セクタ境界、 31:再生信号、56:レ−ザ光線駆動
回路、 57:レ−ザ光源、 58:受光部、301:
ID1部、 302:ID2部、 303:FLAG1
部、304:FLAG2部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 治一 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 杉山 久貴 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 福田 安志 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に複数のトラックを設け、トラック
    の境界部の片側にアドレス情報を含んだマ−クを配置
    し、かつ、前記マ−クは2トラック毎に設ける情報記録
    媒体において、トラックの前記マ−クが記録されている
    のとは別の位置の、前記マ−クの記録されていない側の
    トラックの境界部にトラック識別用の情報マ−クを4ト
    ラック毎に設けることを特徴とする記録媒体。
  2. 【請求項2】上記アドレス情報を再生する手段と、上記
    トラック識別用の情報マ−クを再生してその有無を検出
    する手段と、前記アドレス情報とトラック識別用の情報
    マ−クの検出結果よりトラックを識別する手段とを設け
    ることを特徴とする請求項1の記録媒体の記録または再
    生装置。
  3. 【請求項3】基板上に複数のトラックを設け、トラック
    の境界部の片側または両側にアドレス情報を含んで一定
    の記録方法でマ−クを配置し、かつ、前記マ−クはトラ
    ックの同一位置の両側に存在しないように配置し、か
    つ、前記マ−クは2トラック毎に設ける情報記録媒体に
    おいて、トラックの前記アドレス情報を含んだマ−クが
    記録されているのとは別の位置に、前記マ−クとは別の
    記録方法でトラック識別用の情報マ−クをトラックの中
    央に配置し、かつ、前記トラック識別用の情報マ−クは
    1トラックおきに設けることを特徴とする記録媒体。
  4. 【請求項4】上記トラック識別用の情報マ−クの有無を
    検出する手段を設けることを特徴とする請求項3の記録
    媒体の記録または再生装置。
  5. 【請求項5】請求項3のトラック識別用の情報マ−クの
    有無を検出する手段と、該トラック識別用のマ−クを記
    録する手段とを設けることを特徴とする、請求項3の記
    録媒体のトラック識別用のマ−クの記録装置。
  6. 【請求項6】請求項3のトラック識別用の情報マ−クを
    記録し、この後、該トラック識別用の情報マ−クを再生
    してその有無を検出し、該トラック識別用の情報マ−ク
    の有無が期待通りに検出できなかった場合に、これに対
    応するセクタを不良セクタと判定することを特徴とす
    る、請求項3の記録媒体のトラック識別用の情報マ−ク
    の記録または再生装置。
  7. 【請求項7】請求項3のトラック識別用のマ−クを記録
    すると同時に、同じセクタにトラック識別用の情報マ−
    クやアドレス情報を含んだマ−クとは別に設けられるデ
    −タ領域にデ−タを記録し、この後、これを再生して、
    該トラック識別用の情報マ−クの有無が期待通りに検出
    できないか、もしくは、前記記録したデ−タが所期の通
    りに再生できなかった場合に、これに対応するセクタを
    不良セクタと判定することを特徴とする、請求項3の記
    録媒体の記録再生装置。
  8. 【請求項8】基板上に複数のトラックを設け、トラック
    の境界部の片側または両側にアドレス情報を含んだマ−
    クを配置し、かつ、前記マ−クはトラックの同一位置の
    両側に存在しないように配置し、かつ、前記マ−クは2
    トラック毎に設ける情報記録媒体において、トラックの
    前記アドレス情報を含んだマ−クが記録されているのと
    は別の位置に、トラックとこれに隣接する2つのトラッ
    クとの境界のうち片側に複数のマ−クからなるマ−ク列
    を配置し、これに引き続いて他方の側の境界に複数のマ
    −クからなるマ−ク列を配置し、かつ、4トラック毎に
    前記マ−ク列を配置するトラック識別用の情報マ−クを
    設けることを特徴とする記録媒体。
  9. 【請求項9】上記トラック識別用の情報マ−クの数をカ
    ウントする手段と、該カウント値からトラックを識別す
    る識別手段とを設けることを特徴とする請求項8の記録
    媒体の記録または再生装置。
  10. 【請求項10】基板上に複数のトラックを設け、トラッ
    クの境界部の片側または両側にアドレス情報を含んだマ
    −クを配置し、かつ、前記マ−クはトラックの同一位置
    の両側に存在しないように配置し、かつ、前記マ−クは
    2トラック毎に設ける情報記録媒体において、トラック
    の前記アドレス情報を含んだマ−クが記録されているの
    とは別の位置に、トラックとこれに隣接する2つのトラ
    ックとの境界のうち片側に複数のマ−クからなる第一の
    マ−ク列を配置し、これに引き続いて他方の側の境界に
    複数のマ−クからなる第二のマ−ク列を配置し、第一の
    マ−ク列と第二のマ−ク列の間に所定長さのマ−クの無
    い領域を配置し、かつ、4トラック毎に前記マ−ク列を
    配置するトラック識別用の情報マ−クを設けることを特
    徴とする記録媒体。
  11. 【請求項11】上記トラック識別用の情報マ−クの内、
    第一のマ−ク列を再生しその有無を検出する手段と、第
    二のマ−ク列を再生しその有無を検出する手段と、前記
    第一のマ−ク列の検出結果と前記第二のマ−ク列の検出
    結果からトラックを識別する識別手段とを設けることを
    特徴とする請求項8の記録媒体の記録または再生装置。
  12. 【請求項12】請求項2、請求項4、請求項9、請求項
    11の記録または再生装置において、上記トラック識別
    用の情報マ−クによる識別結果がトラックの指示値と異
    なっていた場合に、当該セクタでユ−ザデ−タの記録ま
    たは消去または上位装置に対する再生デ−タの転送を行
    なわないことを特徴とする記録または再生装置。
  13. 【請求項13】基板上に複数のトラックを設け、偶数番
    目(奇数番目)のトラックとこれに隣接する2つの奇数
    番目(偶数番目)のトラックとの境界のうち片側に同期
    情報とアドレス情報を含んで配置される第一のマ−ク列
    と、これに引き続いて他方の側の境界に同期情報と第一
    のマ−ク列と同じアドレス情報を含んで配置される第二
    のマ−ク列とを有し、2トラック毎に前記マ−ク列を配
    置される記録媒体の記録または再生装置において、トラ
    ック番号の指示値を第一のマ−ク列と第二のマ−ク列と
    で独立に設定する手段と、この指示値と第一のマ−ク列
    および第二のマ−ク列の再生情報をそれぞれに一致をと
    って検出するアドレス検出手段とを有し、偶数番目(奇
    数番目)のトラックでは第一のマ−ク列と第二のマ−ク
    列に対するものの両方に同じトラック番号の指示値を設
    定し、奇数番目(偶数番目)のトラックでは第一のマ−
    ク列に対する指示値と第二のマ−ク列に対する指示値の
    差を1トラックまたは1トラック相当するセクタ数とな
    るように設定することを特徴とする記録、または、再生
    装置。
  14. 【請求項14】請求項2、請求項4、請求項9、請求項
    11の記録または再生装置で、かつ、アドレス情報が1
    回または複数回記録されたアドレス部を有する記録媒体
    の記録または再生する場合において、1回または複数回
    記録されたアドレス情報の内、少なくとも1つ検出で
    き、かつ、トラック識別用の情報マ−クによる識別結果
    がそのトラックの指示値と一致していたことを条件に、
    当該セクタのユ−ザデ−タの記録または消去または上位
    装置に対する再生デ−タの転送を行なうことを特徴とす
    る記録または再生装置。
  15. 【請求項15】同期パタ−ンの正転と反転の違いを情報
    としてあらかじめ記録してある記録媒体。
  16. 【請求項16】同期パタ−ンの正転と反転の違いを情報
    として記録する記録装置、または、同期パタ−ンの正転
    と反転の違いを情報として用いる記録または再生装置。
  17. 【請求項17】同期パタ−ンの正転と反転の違いをトラ
    ックの識別情報として記録する記録装置、または、同期
    パタ−ンの正転と反転の違いをトラックの識別情報とし
    て用いる記録または再生装置、または、同期パタ−ンの
    正転と反転の違いをトラックの識別情報としてあらかじ
    め記録してある記録媒体。
JP1502496A 1996-01-31 1996-01-31 情報記録媒体及びその記録再生装置 Pending JPH09212869A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1502496A JPH09212869A (ja) 1996-01-31 1996-01-31 情報記録媒体及びその記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1502496A JPH09212869A (ja) 1996-01-31 1996-01-31 情報記録媒体及びその記録再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09212869A true JPH09212869A (ja) 1997-08-15

Family

ID=11877281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1502496A Pending JPH09212869A (ja) 1996-01-31 1996-01-31 情報記録媒体及びその記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09212869A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014199467A1 (ja) * 2013-06-12 2014-12-18 パイオニア株式会社 記録媒体
WO2014199468A1 (ja) * 2013-06-12 2014-12-18 パイオニア株式会社 情報記録再生装置及び方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014199467A1 (ja) * 2013-06-12 2014-12-18 パイオニア株式会社 記録媒体
WO2014199468A1 (ja) * 2013-06-12 2014-12-18 パイオニア株式会社 情報記録再生装置及び方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7301860B2 (en) Recording disc and apparatus and method for reproducing recorded information
KR100279789B1 (ko) 워블신호 검출회로, 워블이상 검출회로, 이들을 사용한 정보처리장치 및 정보처리방법과 이들에 사용하는 기록매체
KR100713097B1 (ko) 정보 기록 매체, 및 정보 재생 장치 및 방법
JPH0477391B2 (ja)
KR900006674B1 (ko) 광 정보기록재생 장치
KR20030045849A (ko) 광디스크, 광디스크의 기록장치, 광디스크의 재생장치,광디스크의 재생방법 및 광디스크의 생산방법
JPH02162576A (ja) データ記録方法
JP2004265546A (ja) 情報記録媒体および情報再生方法
JP2517107B2 (ja) 光情報記録再生装置
JPH09212869A (ja) 情報記録媒体及びその記録再生装置
JP3773991B2 (ja) 情報記録媒体
EP0371784B1 (en) Optical disk reading system
JP3277513B2 (ja) 光情報記録再生方法
JP3858623B2 (ja) 情報再生装置
JP2800728B2 (ja) 情報記録装置及び光学的情報記録媒体製造装置
JP2003151230A (ja) 記録再生装置
JP2738355B2 (ja) 光学的情報記録再生方法
JP2001184656A (ja) 情報記録装置及び記録媒体
JP2770660B2 (ja) 再生装置およびマークの検出方法
JP3918799B2 (ja) 光ディスク、及び、光ディスク装置
JP2000298838A (ja) 情報記録方法
JPS62102477A (ja) 光情報記録再生装置
JP2002175667A (ja) 情報記録媒体、情報再生装置、及びアドレス再生方法
JPH06295472A (ja) 光ディスク媒体
JPH0721937B2 (ja) 情報記録再生装置