JPH0921276A - 防護パネル - Google Patents

防護パネル

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Publication number
JPH0921276A
JPH0921276A JP19621395A JP19621395A JPH0921276A JP H0921276 A JPH0921276 A JP H0921276A JP 19621395 A JP19621395 A JP 19621395A JP 19621395 A JP19621395 A JP 19621395A JP H0921276 A JPH0921276 A JP H0921276A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stainless steel
protective panel
panel
hard particles
built
Prior art date
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Pending
Application number
JP19621395A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Kato
喜久 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単でかつ軽量化が図られた防護性の
高い高性能の防護パネルを提供する。 【構成】 難加工性を有する所要厚みのマンガン鋼板1
2の表面側に、難溶断性の高いステンレス鋼14を所要
厚みで肉盛り溶接している。ステンレス鋼14の肉盛り
部には、20〜325メッシュの硬質粒子16を所要の
割合で混合分散させて、該硬質粒子16により難ドリル
加工性を高めている。防護パネル10は、マンガン鋼板
12、ステンレス鋼14および硬質粒子16を一体とし
たパネル構造となっているから、ドリルやバーナおよび
ハンマー等による破壊行為に対する耐久性が、金庫や防
犯性を要求される建物に求められる条件を何れも克服し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金庫自体の構成
材あるいは現金支払機が設置される室や景品交換所等の
建物の構成材として使用される防犯用の高性能の防護パ
ネルに関するものである。
【0002】
【従来技術】銀行等の大型の金庫、あるいは現金支払機
が設置される室や景品交換所等の建物は、窃盗防止のた
めに、ドリルやカッタ等の切削、バーナ等の溶断および
ハンマー等による打撃に対して所要の耐久性が要求され
ている。そこで、例えば金属材料とコンクリートを併用
して堅牢な構造としたり、前記各手段に対する耐久性を
有する鋼板、ステンレス鋼およびセラミック等を相互に
張り合わせた複合材を使用して構成することが知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した金属材料とコ
ンクリートを併用する構造では、壁厚が厚くなって大型
化すると共に重量が極めて重くなる。そのため、金庫や
防犯性が要求される建物の施工に際しては、予め設置場
所の基礎に金庫や建物の重量に見合う特殊な基礎工事を
施す必要があり、コストが嵩む問題が指摘される。ま
た、既存の構造物に金庫等を設置する場合は、基礎の大
幅な補強工事をしなければならず、コストと時間が掛か
る欠点があった。
【0004】前記複合材を使用する構造では、各材料を
拘束するためのボルトやリベット等の締め具が必要とな
り、部品点数が多くなると共に在庫管理や取扱いが煩雑
となる難点がある。しかも、複合材を工場で製作するの
が困難であり、殆どの場合は現場施工となるために現場
での施工時間が長くなる問題も指摘される。
【0005】
【発明の目的】この発明は、前述した従来技術が内在し
ている欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案され
たものであって、構造が簡単でかつ軽量化が図られた防
護性の高い高性能の防護パネルを提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するため、本発明に係る防護パネル
は、難加工性を有するマンガン鋼板に、難溶断性の高い
ステンレス鋼を肉盛りし、このステンレス鋼の肉盛り部
に硬質粒子を混合分散させてパネルとしたことを特徴と
する。
【0007】
【実施例】次に、本発明に係る防護パネルにつき、好適
な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら説明する。
【0008】図1(a)は、実施例に係る防護パネルを示
す断面図であって、該パネル10は、難加工性を有する
所要厚みのマンガン鋼板12の表面側に、難溶断性の高
いステンレス鋼14を所要厚みで肉盛り溶接している。
またステンレス鋼14の肉盛り部には、20〜325メ
ッシュの硬質粒子16を所要の割合で混合分散させて、
該硬質粒子16により難ドリル加工性を高めている。す
なわち防護パネル10は、マンガン鋼板12、ステンレ
ス鋼14および硬質粒子16を一体としたパネル構造と
なっているから、ドリルやバーナおよびハンマー等によ
る破壊行為に対する耐久性が、金庫や防犯性を要求され
る建物に求められる条件を何れも克服している。また一
体パネル構造により、軽量化および低コスト化をも達成
している。
【0009】例えば金庫の構成材として防護パネル10
を使用する場合、全体の厚みを10mmと仮定すると、
ステンレス鋼14と硬質粒子16との肉盛り部の厚みを
1.5mmで、マンガン鋼板12の厚みを8.5mmとす
ることにより、要求される条件をクリアーすることがで
きる。また金庫室や現金支払機が設置される室や景品交
換所等の建物の構成材として防護パネル10を使用する
場合、全体の厚みを30mmと仮定すると、ステンレス
鋼14と硬質粒子16との肉盛り部の厚みを2mm〜4
mmで、マンガン鋼板12の厚みを28mm〜26mm
とすることにより、要求される条件をクリアーすること
ができる。
【0010】前記マンガン鋼板12としては、例えば重
量%でMn:5〜16%,C:0.1以上2.0%以下で
FeBalを含有する鋼が使用される。ステンレス鋼1
4としては、例えば重量%でC:0.1〜2.0%,C
r:13〜18%,W:1〜3%を含有する鋼が使用さ
れる。また硬質粒子16の材質としては、例えば炭化
物、酸化物、硼化物または窒化物等が採用可能である。
この硬質粒子16は、難ドリル加工性に優れており、し
かもステンレス鋼14の肉盛り部に一体に内包している
から、極めて高い防護性を有することとなる。すなわ
ち、ステンレス鋼14の肉盛り部にドリルで穴を開けよ
うとする場合、該ドリルによる穴開けを確実に防止する
ことができる。しかも、ステンレス鋼14は難溶断性が
高いので、ガス溶断により切断されるのも有効に防止す
ることができる。なお、硬質粒子16として使用される
実際の物質名としては、例えばクロムカーバイト、タン
グステンカーバイト、チタンナイトライト、チタン硼化
物、アルミナ、シリカおよび珪砂等が挙げられる。
【0011】前記防護パネル10は、各種の被覆用金属
材料をコーティングする方法として知られている例えば
PPW法(プラズマ肉盛溶接方法)により製造される。す
なわち、プラズマ肉盛溶接用トーチを、マンガン鋼板1
2の表面と所要距離離間して対向させた状態で、該トー
チから噴出するプラズマアーク中にステンレス鋼14の
粉末を送り込みながら、トーチとマンガン鋼板12とを
相対的に移動させることにより、マンガン鋼板12の表
面にプラズマアークの高熱によって溶融したステンレス
鋼14を層状に肉盛りする。また、ステンレス鋼14が
溶融している溶融池に、硬質粒子16を投入することに
より、凝固した肉盛り部には硬質粒子16が混合分散さ
れた状態で一体的に内包される。なお、ステンレス鋼1
4の肉盛り方法としては、MIG溶接やバンドアーク溶
接等が採用可能である。
【0012】また、ステンレス鋼14の肉盛りを多層に
て行ない、図1(b)のように、その表面側にのみ硬質粒
子16を混合分散させるようにしてもよい。
【0013】前述した現金支払機が設置される室や景品
交換所等の建物のように大きな面積の壁材として実施例
に係る防護パネル10を使用する場合は、図2に示すよ
うに、複数のパネル10を相互に溶接することにより、
一枚の大きなパネル10を製造することなく対応するこ
とができる。すなわち、持運びに便利な小さいモデュー
ル寸法のパネル10を現場まで運搬して現場施工するこ
とで、作業性を向上させることが可能となる。
【0014】なお、パネル同士の溶接個所での防犯性を
考慮して、例えば板厚が薄い場合は、図3(a)に示すよ
うに、対向する一方のパネル10における端面の表面側
に段部18を設けると共に、他方のパネル10における
端面の裏面側に段部20を設け、両段部18,20を前
後に当接した状態で溶接するようにすることが推奨され
る。また板厚が厚い場合は、図3(b)に示すように、一
方のパネル10における端面に凸部22を形成すると共
に、他方のパネル10における端面に凹部24を形成
し、凸部22と凹部24とを嵌合当接した状態で溶接す
るようにしてもよい。これにより、溶接個所での強度お
よび前述した各条件を満たす耐久性を確保することがで
きる。
【0015】なお実施例では、マンガン鋼板の表面側に
のみステンレス鋼と硬質粒子との肉盛り部を設けた場合
につき説明したが、本願はこれに限られるものでなく、
マンガン鋼板の表裏両側にステンレス鋼と硬質粒子との
肉盛り部を設けるようにしてもよい。また、ステンレス
鋼と硬質粒子との肉盛り部の外側に、更にセラミックス
等の耐熱性の材料を被覆して、火災時の耐火性を向上さ
せるようにすることも可能である。
【0016】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る防護パ
ネルによれば、マンガン鋼板、ステンレス鋼および硬質
粒子を一体パネル構造としたから、難加工性、難溶断性
および難ドリル加工性並びに充分な強度を備えている。
従って、ドリルやカッタ等の切削、バーナ等の溶断、ハ
ンマーによる打撃に対しても破壊されにくくすることが
でき、高い防犯性を有する。また一体パネル構造である
から軽量化が図られると共に、製造コストを低廉に抑え
ることができる。従って、既存の構造物に対しても基礎
の大幅な補強工事を施さなくても、本発明のパネルを使
用した金庫や防犯性を要求される建物を設置することが
可能となる。更に、工場での製作が簡単にでき、現場で
の施工時間を短縮することもできる、等の有益な効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る防護パネルの断面図であ
る。
【図2】実施例に係る複数の防護パネルを溶接した状態
を示す正面図である。
【図3】パネルの溶接部を示す説明図である。
【符号の説明】
12 マンガン鋼 14 ステンレス鋼 16 硬質粒子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 難加工性を有するマンガン鋼板(12)に、
    難溶断性の高いステンレス鋼(14)を肉盛りし、このステ
    ンレス鋼(14)の肉盛り部に硬質粒子(16)を混合分散させ
    てパネルとしたことを特徴とする防護パネル。
  2. 【請求項2】 前記硬質粒子(16)がステンレス鋼(14)の
    肉盛り部の表面側にのみ混合分散されている請求項1記
    載の防護パネル。
  3. 【請求項3】 前記硬質粒子(16)は、炭化物、酸化物、
    硼化物または窒化物である請求項1または2記載の防護
    パネル。
JP19621395A 1995-07-06 1995-07-06 防護パネル Pending JPH0921276A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008000762A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Komatsu Ltd 硬化肉盛層形成方法
CN101922275A (zh) * 2009-08-24 2010-12-22 陈金萍 防盗安全装置、制作方法及使用该装置的保险箱

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008000762A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Komatsu Ltd 硬化肉盛層形成方法
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