JPH09212164A - 鍵盤演奏装置 - Google Patents

鍵盤演奏装置

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Publication number
JPH09212164A
JPH09212164A JP8021424A JP2142496A JPH09212164A JP H09212164 A JPH09212164 A JP H09212164A JP 8021424 A JP8021424 A JP 8021424A JP 2142496 A JP2142496 A JP 2142496A JP H09212164 A JPH09212164 A JP H09212164A
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JP
Japan
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music
accompaniment
melody
keyboard
key
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Application number
JP8021424A
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English (en)
Inventor
Riichi Kitajima
理一 北島
Masaaki Izawa
政明 井澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09212164A publication Critical patent/JPH09212164A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鍵盤演奏装置であって、高年者でも楽しく歌
って演奏できることにより、適度な運動が楽しくできる
装置の提供を目的とする。 【解決手段】 押鍵される毎に、演奏選択スイッチ28
にて「メロディーのみの簡単演奏」の選択がなされてい
れば、IP機能によりメロディー音が、「伴奏のみの簡
単演奏」の選択がなされていれば、IP機能により伴奏
音が、「伴奏付きメロディーの簡単演奏」の選択がなさ
れていれば、IP機能によりメロディー音と伴奏音とが
スピーカ14から出力される。したがって、演奏者は、
いずれの鍵でも単に鍵を押すだけで、押鍵操作に応じ
て、メロディーあるいは伴奏を演奏することができる。
このため、高年者はだれでも体を使って容易に演奏がで
き、かつ自分の演奏に合わせて歌も歌えるので、楽しく
適度な運動をすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鍵盤を備えた鍵盤
演奏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今後、人口構成として高年者が増加する
傾向に有り、寝たきりにならないための健康管理が問題
となっている。寝たきりを防止するための一つとして、
適度な運動が求められているが、単に運動を強いたので
は、長続きせず逆効果も考えられる。
【0003】そのため、楽しく運動できる方法として、
歌いながら楽器を演奏する方法が有る。これは、歌を歌
うために呼吸器系や循環器系を活発にして、全身の新陳
代謝を高め、また、楽器を演奏することから適度な運動
がなされるため、筋肉の衰えが防止されて、結果とし
て、寝たきりを防止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、歌うことは比
較的簡単にできるのであるが、楽器を演奏するとなる
と、永年演奏して来た者以外は困難であり、結局、楽器
を演奏できる特定の者、あるいは若年者に頼らなくては
ならない。あるいは、自動演奏や再生装置に頼らざるを
得なかった。
【0005】したがって、すべての高年者にとって適度
な運動を楽しくできるとは言えなかった。本発明は、鍵
盤演奏装置であって、だれでも楽しく歌って演奏できる
ことにより、適度な運動が楽しくできる装置の提供を目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】本発明の
鍵盤演奏装置は、備えているインスタントプレジャー手
段が、押鍵検出手段により検出された押鍵操作に応じ
て、所定の曲の音を順次出力する。このため、演奏者
は、鍵盤の音高位置に関係なく押鍵操作を繰り返すこと
により、その押鍵操作に対応して、順次、所定の曲が音
として出力される。すなわち、同じ鍵でも異なる鍵で
も、鍵をリズムのテンポあるいはメロディーの長短に応
じて繰り返し押すことにより、自動的に所定の曲として
演奏がされる。
【0007】このため、演奏者は容易に曲を演奏するこ
とができるようになる。またマイクとこのマイクへ入力
された音声を増幅して出力する音声増幅手段とが備えら
れていることにより、演奏するための押鍵動作と共に、
同時に歌うこともできる。したがって、高年者はだれで
も体を使って容易にリズムのテンポやメロディーの長短
を体で覚えることができ、かつ自分の演奏に合わせて歌
も歌えるので、楽しく適度な運動をすることができる。
【0008】尚、押鍵操作に応じて、順次、所定の曲の
音を出力する方法としては、押鍵操作とメロディーとを
一致させて音を出力したり、押鍵操作と所定の音符の長
さとを一致させて音を出力する方法などが有る。前記所
定の曲の出力内容としては、メロディーとして出力され
ても良く、伴奏として出力されても良い。また、メロデ
ィーおよび伴奏の両者が出力されても良い。また、これ
らを切り替えるスイッチを設けて、メロディーのみの出
力、伴奏のみの出力、あるいはメロディーと伴奏との両
者の出力を所望により切り替えても良い。この場合に
は、メロディーと伴奏とを一定のテンポで再生して、曲
全体の流れを覚えたり、伴奏のみを演奏してメロディー
をマイクで歌うことで、伴奏に合わせて歌の練習を行う
こともできる。
【0009】更に、予め記憶されている複数の曲から所
望の曲を選択して、前記所定の曲として設定する選曲手
段を備えても良く、好みの曲を選択することができるの
で、いっそう楽しく適度な運動をすることができる。こ
の選曲手段が、所望の曲を外部記憶媒体に記憶されてい
る複数の曲から選択して、所定の曲として設定するよう
に構成されていれば、外部記憶媒体を取り替えれば、極
めて多数の曲から所望の曲を選択できるので、より楽し
く適度な運動をすることができる。
【0010】更に、表示手段と表示制御手段とを備え、
表示制御手段が、前記選曲手段にて選択されて所定の曲
として設定された曲に対応する歌詞を、所定の曲の出力
の進行に応じて、順次、表示手段に表示するようにすれ
ば、カラオケのように表示手段に表示される歌詞を見な
がら歌えるので、演奏しつつ歌うことが容易となり、い
っそう楽しく適度な運動をすることができる。この歌詞
も、外部記憶媒体から得られるようにしても良い。
【0011】また、音色選択入力手段と音色設定手段と
を備えて、音色選択入力手段にて入力された選択内容に
該当する音色を、前記インスタントプレジャー手段にて
出力される曲の音色として設定するようにしても良い。
このようにすると、好みの音色で、例えば、ピアノ、リ
ードオルガン、大正琴、ギターなどの好みの音色にて演
奏できるので、よりいっそう楽しく適度な運動をするこ
とができる。
【0012】更に、運動に疲れて歌のみを歌いたい場合
のために、所定の曲を、押鍵検出手段により検出された
押鍵操作とは関係なく所定の速度で出力する自動出力手
段を備えたものとし、自動出力手段に切り替えて利用し
ても良い。この場合、更に、速度調節手段と演奏速度制
御手段とを設けて、演奏速度制御手段が、速度調節手段
にて設定された速度を、自動出力手段における所定の速
度として設定するようにしても良い。このことにより歌
い手の速度に合わせた速度で曲を出力することができ
る。
【0013】尚、インスタントプレジャーとは、一般
に、一つの鍵盤を、その音高位置を無視して所定の時間
間隔で弾くことにより、データとして記憶されている曲
から選択された曲が、弾かれている時間間隔に対応して
演奏される機能を言う。この時間間隔は所定のテンポで
ある場合もあり、メロディーの長短である場合もある。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、実施の形態としての鍵盤
演奏装置2を示している。鍵盤演奏装置2には、水平領
域に配置された鍵盤4、鍵盤4の左側に備えられた取り
外し可能なマイク6、マイク6により入力された音声の
出力音量を調節するためのマイク音量調節ダイヤル8、
内部の電子音源に基づいて出力される曲の音量を調節す
るための演奏音量調節ダイヤル10、斜目上向きの領域
に配置された操作パネル12にはスピーカ14、表示部
16、フロッピーディスクドライブ18、電源用ボタン
スイッチ20、音色選択スイッチ22,24,26、演
奏選択スイッチ28および選曲スイッチ30が設けられ
ている。また、ケース2aの上面には取っ手32が上面
の凹部34に収納可能に設けられている。
【0015】電源用ボタンスイッチ20をオンすること
により、鍵盤演奏装置2が起動し、マイク6を用いて歌
う場合には、マイク音量調節ダイヤル8の調節により適
切な音量にしてスピーカ14から音声を出力することが
できる。また、フロッピーディスクドライブ18に曲デ
ータおよび歌詞データが記録されたフロッピーを挿入し
て、曲名リストを表示部16に表示することにより、こ
の曲名リスト内から選曲スイッチ30にて所望の曲を選
曲できる。音色は音色選択スイッチ22〜26の内から
選択して押すことにより、ビアノ、リードオルガンおよ
び大正琴の内から選択できる。また演奏選択スイッチ2
8により、「メロディーのみの簡単演奏」、「伴奏のみ
の簡単演奏」、「伴奏付きメロディーの簡単演奏」、
「メロディーのみの自動演奏」、「伴奏のみの自動演
奏」、「伴奏付きメロディーの自動演奏」、および「通
常演奏」から選択する。このように設定が行われると、
選択された曲が設定された音色および演奏方法でスピー
カ14から出力される。同時に曲の進行に応じて歌詞が
表示部16に表示される。この曲側の出力音量は演奏音
量調節ダイヤル10により調節できる。
【0016】鍵盤演奏装置2の内部構成のブロック図を
図2に示す。鍵盤演奏装置2は、演奏部36とカラオケ
部38とから構成されている。演奏部36は、CPU4
0、ROM42、RAM44、フロッピーディスクドラ
イブ18、表示部16、鍵盤4、押鍵検出部46、操作
パネルスイッチ類22,24,26,30、パネルスキ
ャン回路48、波形メモリ50、楽音信号発生部52、
D/A変換器54、増幅器56、演奏音量調節ダイヤル
10を有する演奏音量調節ダイヤル部58、演奏選択ス
イッチ28を有する演奏選択部59およびスピーカ14
を備えている。
【0017】また、カラオケ部38は、マイク6、マイ
ク音量調節ダイヤル8を有するマイク音量調節ダイヤル
部60および増幅器62を備えている。CPU40は、
ROM42の図示しないプログラムメモリ部に記憶され
た制御プログラムにしたがって、鍵盤4の押鍵に応じて
ROM42内のIP(インスタントプレジャー)データ
記憶部42aから所定のIPデータを読み出し発音させ
る制御を行ったり、あるいは鍵盤4の押鍵位置に対応し
た音を出力する制御を行うものである。
【0018】このため、CPU40には所要に応じ、ソ
フトウェア的に、後述するIPデータ読出部40a等の
機能が設定される。ROM42は、CPU40を動作さ
せるプログラムの他、音色データ、その他、種々の固定
データを記憶している。なお、IPデータは、基本的な
曲についてはROM42のIPデータ記憶部42aに、
例えばメロディー音データと伴奏音データとが各パター
ン別に記憶されているものを利用するが、他の曲につい
ては、フロッピーディスクドライブ18にセットされた
フロッピーディスク18aに記憶されたメロディデータ
と伴奏音データとが利用される。
【0019】RAM44には、プログラムを実行するた
めの作業領域、各種レジスタ、カウンタ、フラグ、バッ
ファ等が定義されている他、ROM42に記憶されてい
るデータのうち必要なデータが転送されて一時的に格納
されるデータエリアを有している。
【0020】また、操作パネルのスイッチ類22,2
4,26,30や演奏選択スイッチ28の設定状態に対
応して楽音の出力に必要なデータがセットされた複数の
レジスタ、楽音信号発生部52の各楽音発生回路を未使
用チャンネルに割り付けるためのデータを記憶するアサ
イナメモリ、楽音情報を記憶する記憶領域等もRAM4
4に設けられている。
【0021】鍵盤4は発生すべき楽音を指定するために
使用されるものであり、複数の鍵4aと、これらの鍵4
aの押鍵・離鍵動作に連動して開閉するキースイッチと
で構成され、演奏者の押鍵・離鍵動作は押鍵検出部46
によって前記キースイッチの開閉動作として検出され、
検出された信号はCPU40の制御のもとに楽音信号発
生部52に送られる。
【0022】また、鍵盤4の押鍵または離鍵により発生
された演奏情報はRAM44の所定のエリアに一時記憶
され所要に応じてCPU40により読み出される。押鍵
検出部46は、演奏者の押鍵・離鍵動作、つまり鍵のオ
ン/オフを検出し、検出したオン/オフ情報を楽音信号
発生部52に伝えるものである。CPU40は、この鍵
のオン/オフ情報をRAM44上に記憶させる。
【0023】認識された鍵情報はCPU40の制御のも
と、一旦RAM44上のイベントバッファに記憶され、
所定のタイミングになると読み出される。操作パネルの
スイッチ類22,24,26,30のセット状態は内部
に含まれるパネルスキャン回路48によって検出される
ようになっており、このパネルスキャン回路48で検出
したスイッチ類22,24,26,30およぴ演奏選択
スイッチ28のセット状態に関するデータはCPU40
の制御の下にRAM44上の所定の領域に記憶される。
【0024】楽音信号発生部52は、CPU40から出
力される信号に対応する楽音波形データおよびエンベロ
ープデータを波形メモリ50から読み出し、読み出した
楽音波形データにエンベロープを付加して楽音信号とし
て出力するものである。この楽音信号発生部52が出力
した楽音信号はD/A変換器54でアナログ変換された
のち増幅器56に供給される。このため、楽音信号発生
部52には波形データやエンベロープデータを記憶する
波形メモリ50が接続されている。
【0025】増幅器56は、D/A変換器54から供給
されるアナログ楽音信号を、演奏音量調節ダイヤル部5
8の設定に応じた利得で増幅するものである。この増幅
器56の出力はスピーカ14に供給されるようになって
いる。スピーカ14は、増幅器56より送られた電気信
号としてのアナログ楽音信号を音響信号に変換するもの
である。つまり、発生された楽音信号に応じて楽音を出
力するものである。
【0026】演奏選択部59は、ROM42またはフロ
ッピーディスク18aに記憶されているメロディー音デ
ータと伴奏音データとからなるIPデータの内、いずれ
のデータを用いるのかについて、更に、その出力形態
は、鍵盤4の押鍵に応じて行うのか、押鍵とは関係なく
自動的に行うのか、あるい単に押鍵された鍵の位置に応
じた音高を出力するのかについてを、演奏選択スイッチ
28の設定により決定している。
【0027】また、カラオケ部38における、増幅器6
2は、マイク6から供給されるアナログ信号を、マイク
音量調節ダイヤル部60の設定に応じた利得で増幅する
ものである。この増幅器62の出力は、演奏部36側の
スピーカ14に供給されるようになっている。したがっ
て、演奏音もマイクで受けた音声も同じスピーカ14か
ら出力される。
【0028】上述した実施の形態の構成において、演奏
が開始されると、押鍵検出部46を介して接続されてい
る鍵盤4から入力された押鍵・離鍵データと、パネルス
キャン回路48を介して接続された操作パネルのスイッ
チ類22,24,26,30および演奏選択スイッチ2
8で設定された発音条件がRAM44に一時記憶され
る。
【0029】そして、所定のタイミングになると、RA
M44に保存されている鍵盤データとパネルイベントデ
ータがCPU40により読み出され、演算加工されて楽
音信号発生部52に与えられ、楽音が生成されてスピー
カ14より楽音として発生される。
【0030】図3は演奏部36の要部機能ブロック図で
ある。演奏選択部59における選択により、押鍵毎にメ
ロディー音が順次1音ずつ出力される場合、押鍵毎に伴
奏音が順次1音ずつ出力される場合、押鍵毎にメロディ
ー音と伴奏音とが順次1音ずつ出力される場合、通常演
奏により鍵位置に応じた音高の出力がなされる場合、押
鍵によらずに自動的にメロディー音が出力される場合、
押鍵によらずに自動的に伴奏音が出力される場合、およ
び押鍵によらずに自動的にメロディー音と伴奏音とが出
力される場合を示している。
【0031】IPデータ読出部40aは、メロディー用
IPデータ読出部41aと伴奏用IPデータ読出部41
bとからなり、IPデータ記憶部42aにはメロディー
音データを記憶するメロディー用IPデータ記憶部42
bと、伴奏用IPデータとしての伴奏音データが記憶さ
れる伴奏用IPデータ記憶部42cを備えている。
【0032】メロディー用IPデータ読出部41aは、
IPデータ記憶部42a中のメロディー用IPデータ記
憶部42bからメロディー用IPデータ、即ちメロディ
音データを読み出すものであり、演奏選択部59にてメ
ロディー音のみまたはメロディー音と伴奏音とを出力す
る設定となっている場合には、イベントバッファから信
号が読み出される毎に、CPU40は、メロディー音出
力用イベント信号として、この信号をメロディー用IP
データ読出部41aへ送る。
【0033】この信号を受けて、メロディー用IPデー
タ読出部41aは、メロディー用IPデータ記憶部42
bからメロディー音データを1音読み出すようになって
いる。伴奏用IPデータ読出部41bは、IPデータ記
憶部42a中の伴奏用IPデータ記憶部42cから伴奏
用IPデータ、即ち伴奏音データを読み出すものであ
り、演奏選択部59にて伴奏音のみまたは伴奏音とメロ
ディー音とを出力する設定となっている場合には、イベ
ントバッファから信号が読み出される毎に、CPU40
は、伴奏音出力用イベント信号として、この信号を伴奏
用IPデータ読出部41bへ送る。
【0034】この信号を受けて、伴奏用IPデータ読出
部41bは、伴奏用IPデータ記憶部42cから伴奏音
データを読み出すようになっている。発音チャンネル割
当部64は、押鍵検出部46の操作に応じてIPデータ
読出部40aから送られてくるメロディー音データある
いは伴奏音データに基づいて内部音源を所定の発音チャ
ネルに割り当てる処理を行うものである。この発音チャ
ンネル割当部64からの楽音情報は、楽音信号発生部5
2に供給される。
【0035】これにより、演奏選択部59の演奏選択ス
イッチ28の設定状態が、「メロディーのみの簡単演
奏」であった場合、鍵盤4のいずれかの鍵4aが押され
ると、予め選曲スイッチ30にて選択された曲のメロデ
ィーが、押鍵動作毎に1音づつスピーカ14から出力さ
れる。また、演奏選択スイッチ28の設定状態が、「伴
奏のみの簡単演奏」であった場合、鍵盤4のいずれかの
鍵4aが押されると、予め選曲スイッチ30にて選択さ
れた曲の伴奏が、押鍵動作毎にスピーカ14から出力さ
れる。
【0036】したがって、同一の鍵4aを繰り返し押し
ていたり、あるいは音高を無視して鍵4aを押している
にもかかわらず、正常に選択された曲が演奏される。設
定状態が「伴奏付きメロディーの簡単演奏」であった場
合、予め選曲スイッチ30にて選択された曲のメロディ
ーと伴奏とが、押鍵動作毎に1音づつスピーカ14から
出力される。
【0037】尚、設定状態が、「メロディーのみの自動
演奏」、「伴奏のみの自動演奏」、および「伴奏付きメ
ロディーの自動演奏」の場合は、押鍵しなくても、自動
的に所定速度でメロディーあるいは伴奏のいずれか、ま
たはメロディーと伴奏とがスピーカ14から出力され
る。
【0038】尚、設定状態が「通常演奏」である場合に
は、押鍵された鍵4aの音高に応じた音が出力される。
図4は本実施の形態の動作の内、インスタントプレジャ
機能を実行する部分のフローチャートを示している。電
源用ボタンスイッチ20にて電源が投入されるか、また
は、図示していないリセットスイッチが押下されると実
行される。
【0039】まず、初期化処理が行われる(S11)。こ
の初期化処理は、CPU40内部のしジスタやRAM4
4のデータのクリアや初期値のセット、更にROM42
に記憶されている所定データやプログラムをRAM44
に移動したり、音色ポインタを初期化し、初期音色を決
定したり、楽音信号発生部52のLSI、各種I/Oポ
ートの初期化等を行う処理である。また、ここでは選択
された曲に適した予め曲データに記憶されているメロデ
ィーおよび伴奏の音色、リズムの種類やテンポ等のデー
タが初期設定される。
【0040】次いで、パネルスキャン処理が行われる
(S12)。このパネルスキャン処理では、パネルスキ
ャン回路48で検出されたデータに基づいてパネルイベ
ントの有無を判定し、この判定結果に基づいて各スイッ
チ22〜30のオン/オフ情報を作成しRAM44に記
憶する処理である。そして、前回、操作パネル12から
取り込んだ各スイッチ22〜30のオン/オフ状態(R
AM44の他の領域に既に記憶されている)と、今回、
操作パネル12から取り込んだ各スイッチ22〜30の
オン/オフ状態とを比較し、新たにオンになったスイッ
チに対応するビットのみがセットされたイベントマップ
が作成される。
【0041】次いで、キースキャン処理がを行われる
(S13)。このキースキャン処理は、押鍵検出部46
が検出した鍵盤4の押鍵状態に関するデータを読み込
み、新鍵バッファにセットする処理であり、旧鍵バッフ
ァと新鍵バッファの内容を比較することにより操作され
た鍵に対応する部分がオンまたはオフにされた鍵イベン
トバッファを作成する。
【0042】なお、通常演奏時に行われる押下された鍵
盤4の音高の判定は、このキースキャン処理で行われ、
その結果はCPU40の制御のもとでRAM44の所定
の領域に記憶される。次いで、キーイベントがあったか
否かが調べられる(S14)。これは、取り込んだイベ
ントバッファをサーチしてキーイベントがあったか否
か、つまり押鍵または離鍵動作があったか否かを調べ、
キーイベントに応じた発音処理や消音処理を行うための
準備を行うものである。
【0043】ステップS14でキーイベントがなかった
場合には、発音処理、消音処理、いずれも必要ないの
で、そのままステップS21の「その他の処理」にスキ
ップする。尚、ステップS21では、表示部16への歌
詞の表示処理、その他等の処理が行われるが、キーイベ
ントがない場合には、表示部16に曲の進行に応じて必
要部分が表示されている歌詞の書き換え処理は行われな
い。キーイベントがあった場合に、そのキーイベントの
カウント値に応じて、適切な位置の歌詞が、フロッピー
ディスク18aから読み出された歌詞データに基づいて
表示部16に表示される。
【0044】一方、ステップS14でキーイベントがあ
った場合には、このイベントがオンイベントであったか
否かが調べられる(S15)。その結果、オンイベント
の場合には、メロディーか伴奏かの何れの発音処理をす
るかを調べる必要があるので、演奏選択スイッチ28に
て、メロディーの発音処理が必要な設定がなされている
か否かが調べられる(S16)。すなわち、「メロディ
ーのみの簡単演奏」あるいは「伴奏付きメロディーの簡
単演奏」が設定されているか否かが判定される。
【0045】ステップS16でメロディーの設定がされ
ていたことが判断されると(S16で「YES」)、C
PU40は、メロディー用IPデータ読出部41aを制
御して、メロディー用IPデータ記憶部42bからデー
タを1つ読み出し、メロディ音の発音処理をする(S1
8)。
【0046】この発音処理においては、楽音信号発生部
52が、CPU40から供給される制御情報に応じて、
波形メモリ50から、スイッチ22〜26のいずれかに
て指定された音色に対応する楽音波形データを読み出
し、エンベロープを付加してデジタル楽音信号として出
力する。
【0047】そして、次に演奏選択スイッチ28にて、
伴奏の発音処理が必要な設定がなされているか否かが調
べられる(S19)。すなわち、「伴奏のみの簡単演
奏」あるいは「伴奏付きメロディーの簡単演奏」が設定
されているか否かが判定される。
【0048】ステップS19で伴奏の設定があったこと
が判断された場合(S19で「YES」)または、ステ
ップS16でメロディーの設定はないと判断された場合
(S16で「NO」)、CPU40は、伴奏用IPデー
タ読出部41bを制御して、伴奏用IPデータ記憶部4
2cからデータを1つ読み出し、伴奏音の発音処理をす
る(S20)。
【0049】したがって、演奏選択スイッチ28の設定
が、「メロディーのみの簡単演奏」の場合には、ステッ
プS18のみが実行されて、押鍵操作に応じてメロディ
ーのみがスピーカ14から出力される。設定が「伴奏の
みの簡単演奏」の場合には、ステップS20のみが実行
されて、押鍵操作に応じて伴奏のみがスピーカ14から
出力される。設定が「伴奏付きメロディーの簡単演奏」
の場合には、ステップS18とステップS20との両方
が実行されて、押鍵操作に応じてメロディーおよび伴奏
がスピーカ14から出力される。
【0050】そして、その他の処理を行う(S21)。
「その他の処理」は、前述したごとく、表示部16への
歌詞の表示処理、その他等の処理が行われるが、このタ
イミングでは、キーイベントがあったので、そのキーイ
ベントのカウント値を判断して、歌詞の書き換えタイミ
ングであれば、適切な位置の歌詞が表示部16に新たに
表示される。
【0051】ステップS21の「その他の処理」として
は、歌詞の表示処理以外に、スイッチイベント処理や鍵
盤イベント処理、ペダル処理、シーケンサ処理等があ
り、検出された各イベントに対応する処理が行われる。
ステップS21の「その他の処理」が終了するとステッ
プS12に戻り、パネルスキャン処理を行い次の発音の
処理を行う。
【0052】上記ステップS15でオンイベントではな
いと判断された場合は、演奏選択スイッチ28にて、メ
ロディーの発音処理が必要な設定がなされているか否か
が調べられる(S22)。ステップS22でメロディー
の設定があったことが判断されると(S22で「YE
S」)、CPU40は、メロディー用IPデータの消音
処理を行う(S23)。この消音処理は、CPU40
が、楽音信号発生部52にメロディー用の制御情報を送
出することにより、現在発音中のメロディー音を消去さ
せる処理である。その後、ステップS24に進み、演奏
選択スイッチ28にて、伴奏の発音処理が必要な設定が
なされているか否かが調べられる(S24)。ステップ
S24で伴奏の設定があったことが判断されると(S2
4で「YES」)、CPU40は、伴奏用IPデータの
消音処理を行う(S25)。この消音処理は、CPU4
0が、楽音信号発生部52に伴奏用の制御情報を送出す
ることにより、現在発音中の伴奏音を消去させる処理で
ある。その後、上述した「その他の処理」(S21)を
行う。
【0053】このようにして本実施の形態によれば、押
鍵される毎に、演奏選択スイッチ28にて「メロディー
のみの簡単演奏」の選択がなされていれば、IP機能に
より、メロディー音がスピーカ14から出力され、「伴
奏のみの簡単演奏」の選択がなされていれば、IP機能
により、伴奏音がスピーカ14から出力され、「伴奏付
きメロディーの簡単演奏」の選択がなされていれば、I
P機能により、メロディー音と伴奏音とがスピーカ14
から出力される。
【0054】したがって、演奏者は、いずれの鍵でも単
に鍵を押すだけで、押鍵操作に応じて、メロディーある
いは伴奏、またはメロディーと伴奏とを演奏することが
できる。このため、高年者はだれでも体を使って容易に
演奏ができ、かつ自分の演奏に合わせて歌も歌えるの
で、楽しく適度な運動をすることができる。しかも、同
時にマイク6を用いて歌えるので、呼吸器系、循環器系
にも良い。
【0055】本実施の形態において、増幅器62が音声
増幅手段に該当し、押鍵検出部46が押鍵検出手段に該
当し、図4に示したIP処理の内、ステップS11,S
21以外の処理がインスタントプレジャー手段としての
処理に該当し、スイッチ類22,24,26,30が選
曲手段および音色選択入力手段に該当し、表示部16が
表示手段に該当し、ステップS21の内、歌詞の表示処
理が表示制御手段としての処理に該当し、フロッピーデ
ィスク18aが外部記憶媒体に該当し、楽音信号発生部
52が音色設定手段に該当する。
【0056】[その他]前記各実施の形態では、フロッ
ピーディスクドライブ18に挿入されたフロッピーディ
スク18aから曲データおよび歌詞データを読み出して
いたが、フロッピーディスクドライブ18およびフロッ
ピーディスク18aの代りにCD−ROMドライブとC
D−ROMでも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態としての鍵盤演奏装置の斜視図で
ある。
【図2】 鍵盤演奏装置の内部構成を示すブロック図で
ある。
【図3】 鍵盤演奏装置の演奏部の要部機能ブロック図
である。
【図4】 鍵盤演奏装置のインスタントプレジャ機能を
実行する部分のフローチャートである。
【符号の説明】
2…鍵盤演奏装置 4…鍵盤 4a…鍵 6…マイク 8…マイク音量調節ダイヤル 10…演奏音量調節ダイ
ヤル 12…操作パネル 14…スピーカ 16…表示部 18…フロッピーディスクドライブ 18a…フロッピ
ーディスク 20…電源用ボタンスイッチ 22,24,26…スイ
ッチ類 28…演奏選択スイッチ 30…選曲スイッチ 36…
演奏部 38…カラオケ部 40a…IPデータ読出部 41a…メロディー用IPデータ読出部 41b…伴奏
用IPデータ読出部 42a…IPデータ記憶部 42b…メロディー用IP
データ記憶部 42c…伴奏用IPデータ記憶部 46…押鍵検出部 48…パネルスキャン回路 50…波形メモリ 52…
楽音信号発生部 54…D/A変換器 56…増幅器 58…演奏音量調
節ダイヤル部 59…演奏選択部 60…マイク音量調節ダイヤル部
62…増幅器 64…発音チャンネル割当部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイクと、 前記マイクへ入力された音声を増幅して出力する音声増
    幅手段と、 鍵盤と、 前記鍵盤への押鍵操作を検出する押鍵検出手段と、 前記押鍵検出手段により検出された押鍵操作に応じて、
    所定の曲を構成する音を順次出力するインスタントプレ
    ジャー手段と、 を備えたことを特徴とする鍵盤演奏装置。
  2. 【請求項2】前記所定の曲が、メロディーとして出力さ
    れることを特徴とする請求項1記載の鍵盤演奏装置。
  3. 【請求項3】前記所定の曲が、伴奏として出力されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の鍵盤演奏装置。
  4. 【請求項4】前記所定の曲が、メロディーおよび伴奏と
    して出力されることを特徴とする請求項1記載の鍵盤演
    奏装置。
  5. 【請求項5】更に、 予め記憶されている複数の曲から所望の曲を選択して、
    前記所定の曲として設定する選曲手段を備えたことを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか記載の鍵盤演奏装置。
  6. 【請求項6】前記選曲手段が、前記所望の曲を外部記憶
    媒体に記憶されている複数の曲から選択して、前記所定
    の曲として設定することを特徴とする請求項5記載の鍵
    盤演奏装置。
  7. 【請求項7】更に、 表示手段と、 前記選曲手段にて選択されて前記所定の曲として設定さ
    れた曲に対応する歌詞を、前記所定の曲の出力の進行に
    応じて、順次、前記表示手段に表示する表示制御手段
    と、 を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか記載
    の鍵盤演奏装置。
  8. 【請求項8】前記歌詞が、外部記憶媒体から得られるこ
    とを特徴とする請求項7記載の鍵盤演奏装置。
  9. 【請求項9】更に、 外部からの選択操作を入力する音色選択入力手段と、 前記音色選択入力手段にて入力された選択内容に該当す
    る音色を、前記インスタントプレジャー手段にて出力さ
    れる曲の音色として設定する音色設定手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1〜8のいずれか記載の鍵盤演奏装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003015647A (ja) * 2001-06-29 2003-01-17 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 自動演奏装置及び電子楽器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003015647A (ja) * 2001-06-29 2003-01-17 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 自動演奏装置及び電子楽器

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