JPH09211892A - トナー - Google Patents

トナー

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JPH09211892A
JPH09211892A JP4070896A JP4070896A JPH09211892A JP H09211892 A JPH09211892 A JP H09211892A JP 4070896 A JP4070896 A JP 4070896A JP 4070896 A JP4070896 A JP 4070896A JP H09211892 A JPH09211892 A JP H09211892A
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JP
Japan
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toner
developing roller
developer
developing
image
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JP4070896A
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English (en)
Inventor
Yoichi Maekawa
陽一 前川
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像ローラ上に2層以上安定かつ均一に積層
することができるとともに、トナーの凝集体の増加が抑
制され、長期にわたって高濃度、高品質の画像を与える
ことができるトナーを提供する。 【解決手段】 現像ローラの表面上に、選択的に電荷を
保持させることにより、現像ローラ表面近傍に多数の微
小閉電界を形成し、この現像ローラ上に、非磁性一成分
系現像剤を供給し、前記微小閉電界により前記現像剤を
現像ローラ表面に担持させ、該担持現像剤によって静電
潜像を可視像化する画像形成方法に用いるトナーであっ
て、該トナーは少なくとも結着樹脂と着色剤を含有し、
補助剤として体積平均粒径0.05μm以下の無機微粉
末及び体積平均粒径0.1〜2.0μmの樹脂微粒子と
を外添したことを特徴とするトナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転駆動される現
像ローラに、非磁性一成分系現像剤を供給し、該現像ロ
ーラの表面に前記現像剤を担持して搬送し、潜像担持体
と前記現像ローラが互いに対向した現像領域にて、該潜
像担持体に形成された静電潜像を現像ローラに担持され
た前記現像剤によって可視像化する画像形成方法に用い
るトナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】潜像担持体に静電潜像を形成し、これを
現像剤によって可視像化して記録画像を得る電子複写
機、プリンタ或いはファクシミリ等の画像形成装置で
は、粉体状の現像剤を用いる乾式の現像装置が広く採用
されている。かかる粉体状の現像剤としては、トナーと
キャリアを有する二成分系現像剤と、キャリアを含まな
い一成分系現像剤とが公知であり、前者の二成分系現像
剤を用いた二成分現像方式は、比較的安定した良好な記
録画像が得られる反面、キャリアの劣化やトナーとキャ
リアの混合比の変動が発生しやすく、装置の維持管理が
煩雑で、装置全体の構造が大型化しやすくなる欠点を有
している。このような観点から、上述の欠点を有しない
一成分系現像剤を用いた一成分現像方式が注目されてい
る。一成分系現像剤は、トナーのみから成るものと、こ
れに必要に応じて補助剤を外添しトナーと補助剤を混合
したものとがある。またトナーとしては、その各トナー
粒子自体に磁性粉を練り込んだ磁性トナーと、磁性体を
含まない非磁性トナーとがある。
【0003】ここで、磁性体は一般に不透明であるた
め、フルカラーやマルチカラーを含めたカラー画像を磁
性トナーによって形成すると、現像された可視像が不鮮
明となり、鮮やかなカラー画像を得ることはできない。
従って、特にカラー現像に対しては、非磁性トナーを用
いた一成分現像方式を採用することが望ましい。ところ
で、一成分現像方式を採用した現像装置においては、一
成分系現像剤を現像ローラに担持させて搬送し、この現
像ローラと潜像担持体とが互いに対向した現像領域にお
いて、潜像担持体に形成された静電潜像を現像剤によっ
て可視像化しているが、所定濃度の高品質な可視像を形
成するには、充分に帯電した多量のトナーを現像領域に
搬送し、かかるトナーによって潜像を可視像化する必要
がある。
【0004】磁性トナーを用いた場合には、現像ローラ
に内設した磁石の磁力を利用して、該ローラにこの一成
分系現像剤を担持できるので、上述の要求を比較的容易
に満たすことが可能である。ところが、非磁性の一成分
系現像剤を用いたときは、これを磁力によって現像ロー
ラに担持させることはできないため、上述の要求を満た
すことは難しい。これに対する対策も従来より各種提案
されており、例えば特開昭61−42672号公報に
は、現像ローラの表面に誘電体(絶縁体)の層を積層形
成し、これに対して、例えばスポンジローラから成る現
像剤供給部材を圧接させ、両者を互いに異極性に摩擦帯
電させると共に、この誘電体と逆極性に帯電させた非磁
性トナーを誘電体に静電的に付着させ、かかる一成分系
現像剤を現像領域に搬送する方法が提案されている。し
かし、この方法によっても、誘電体表面の近傍に形成さ
れる電界の強さを充分に高めることができないため、現
像ローラの表面に多量のトナーを担持させることは難し
く、現像領域へ搬送できる現像剤量が不足し、高濃度の
可視像を形成することは困難である。
【0005】また現像ローラと現像剤供給部材の間に、
非磁性トナーが現像ローラ側へ静電的に移行する向きの
電界を印加する構成も公知であるが、このような構成を
付加しても、現像ローラへ充分な量のトナーを付着させ
ることは難しい。また、トナー供給部材としては、10
2〜106Ω・cmの導電性発泡体(特開昭60−229
057号公報)、スキン層付弾性体(特開昭60−22
9060号公報)及びファーブラシ(特開昭61−42
672号公報)等を使用することが提案されており、ま
た現像ローラとしては、表面に凹凸を有する金属体(特
開昭60−53976号公報)、絶縁被覆ローラ体(特
開昭55−46768号公報)中抵抗体被覆ローラ(特
開昭58−13278号公報)及び絶縁体と導電面を持
つ電極ローラ(特開昭53−36245号公報)等が開
示されている。
【0006】一方、非磁性一成分現像剤を用いる現像装
置において、特開昭60−229057号公報ではスポ
ンジローラ、特開昭62−229060号公報では弾性
ローラ、特開昭61−52663号公報ではファーブラ
シ等を用いて、トナーと補給部材との摩擦帯電でトナー
に電荷を付与し、更に現像ローラとの接触においての摩
擦により、現像ローラへトナーを静電的に付着させ、更
にブレード等の層厚規制部材を用いて、トナー層を制御
して感光体の潜像を現像する。現像ローラの材料として
は、絶縁性のもの、中抵抗のもの、積層のものなど各種
のものが用いられている。
【0007】これらの文献で示されている方式による
と、現像ローラへのトナー付着は、トナー補給部材と現
像ローラとの摩擦で行なわれるが、トナーの付着した部
材で摩擦するため、充分な帯電が得にくく、結果的にト
ナー付着が不足してしまう。また、カラートナーと黒ト
ナーを比較した場合、必要濃度をだすためには、黒トナ
ーはその付着量が0.4〜0.5mg/cm2程度であ
るのに対し、カラートナーでは黒トナーの1.5〜2倍
の付着量が必要である。この付着量が多く必要なことも
また、非磁性一成分現像を難しいものにしている。さら
に、特開昭54−51841号公報等に示されているよ
うに、現像領域を通過した後の現像ローラ上の一成分系
現像剤を掻き取ったあと、この現像ローラの表層に対し
てコロナ放電を行って電荷を付与し、次いて現像剤供給
部材により非磁性トナーを現像ローラ上に静電的に積極
的に付着させるようにした技術も提案されているが、こ
の構成によっても現像ローラの表面の現像剤担持量を上
げることができず、現像領域へ多量の現像剤を搬送する
ことはできない。
【0008】これらの問題点を解消する方法として、本
発明者は、先に「回転駆動される現像ローラに、必要に
応じて補助剤を外添した非磁性トナーより成る一成分系
現像剤を供給し、該現像ローラの表面に前記現像剤を担
持して搬送し、潜像担持体と前記現像ローラが互いに対
向した現像領域にて、該潜像担持体に形成された静電潜
像を現像ローラに担持された前記現像剤によって可視像
化する現像方法において、前記現像ローラ体の表面に選
択的に電荷を保持させることにより該現像ローラ表面の
近傍に多数の微小閉電界を形成し、この閉電界により帯
電トナーを吸引し、現像剤を現像ローラ表面に付着させ
て担持し、該担持現像剤によって静電潜像を可視像化す
る画像形成方法」を提案した。
【0009】かかる発明は、現像ローラの表面の近傍に
多数の微小閉電界(マイクロフィールド)が形成される
ので、その電界強度を従来よりも著しく増大させること
ができ、充分に帯電した多量の非磁性トナーを現像ロー
ラに担持して現像領域に搬送できるといった多くの利点
を有するものである。しかしながら、その後の本発明者
らの研究によれば、このような微小閉電界(マイクロフ
ィールド)を形成する現像方式においては、従来から知
られているトナーをそのまま採用した場合、現像機内で
の撹拌により凝集体が増加し多数枚コピー時画像部の濃
度低下が発生したりトナー層が不均一となって画像ムラ
が生じたり、カブリが発生するなどの問題が生じること
が判明した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した技
術的背景に基づいてなされたものであって、その目的は
多数枚コピーした場合でも画像濃度の低下がなく、長期
にわたって高濃度、高品質の画像を与えることができ、
したがって、現像ローラの表面上に、選択的に電荷を保
持させることにより現像ローラ表面近傍に多数の微小閉
電界を形成し、この現像ローラ上に非磁性一成分系現像
剤を供給し、前記微小閉電界により前記現像剤を現像ロ
ーラ表面に担持させ、該担持現像剤によって静電潜像を
可視像化する画像形成方法に好適に用いることのできる
トナーを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、結着樹脂と着色剤を含有し、補助剤として体
積平均粒径0.05μm以下の無機微粉末及び体積平均
粒径0.1〜2.0μmの樹脂微粒子とを外添したトナ
ーが上記目的に適合することを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0012】すなわち、本発明によれば、現像ローラの
表面上に、選択的に電荷を保持させることにより、現像
ローラ表面近傍に多数の微小閉電界を形成し、この現像
ローラ上に、非磁性一成分系現像剤を供給し、前記微小
閉電界により前記現像剤を現像ローラ表面に担持させ、
該担持現像剤によって静電潜像を可視像化する画像形成
方法に用いるトナーであって、該トナーは少なくとも結
着樹脂と着色剤を含有し、補助剤として体積平均粒径
0.05μm以下の無機微粉末及び体積平均粒径0.1
〜2.0μmの樹脂微粒子とを外添したことを特徴とす
るトナーが提供される。ここで、無機微粉末の添加量は
0.1〜2.0重量%であり、また樹脂微粒子の添加量
は0.2〜2.0重量%、好ましくは0.5〜1.0重
量%である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明者らの研究によれば、トナ
ーに補助剤として無機微粉末の他に上記条件を満たす樹
脂微粒子を添加することにより現像機内でトナーが撹拌
される時に発生するトナー表面への無機微粉末の埋没を
防ぎ、トナーの凝集体の増加を抑制しトナー粒子を均一
かつ安定に現像することが可能となり、また多数枚コピ
ー時の画像部の濃度低下が低減することが知見された。
【0014】樹脂微粒子の体積平均粒径が0.1μmよ
り小さくなるとトナー表面の凹凸の中に沈没または、現
像機内での撹拌によりトナー表面に埋没してしまい凝集
体の増加を抑制することはできない。また体積平均粒径
が2.0μmより大きくなると画像上でシャープネスが
低下するなどの問題が発生する。さらにトナーに対する
樹脂微粒子の添加量が0.2重量%より少ないと凝集体
の増加を抑制する効果が発揮できない。また添加量が2
重量%を超えると樹脂微粒子自体が凝集体を作ってしま
うほか、トナーの定着不良の原因にもなり、いずれにし
ても本発明の所期の目的を達成することができない。本
発明に使用される樹脂微粒子は実質的に球形のアクリル
酸アルキルエステルまたはメタクリル酸アルキルエステ
ルとスチレン系モノマーとの共重合体などが挙げられ
る。
【0015】一方、無機微粉末は流動化剤として用いら
れるものであって、その体積平均粒径が0.05μmよ
り大きくなると流動性の改善が望めないなどの問題が発
生する。さらに無機微粉末の添加量が0.1重量%より
少ないと流動性改善の効果が表われなくなり、逆に2.
0重量%を超えると現像機内でのトナー飛散となってし
まう。本発明に使用される無機微粉末としては、例えば
表面を疎水化処理したSiO2、TiO2等の無機酸化
物、SiCの無機微粒子、ステアリン酸亜鉛等の金属石
鹸などが挙げられる。
【0016】本発明のトナーに使用される結着樹脂は、
これまでトナー用結着剤として使用されてきたものの全
てが適用できる。具体的には、ポリスチレン、スチレン
−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合
体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン
−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−ブタジエ
ン共重合体などのスチレン系樹脂をはじめ、飽和ポリエ
ステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、
フェノール樹脂、マレイン酸樹脂、クマロン酸樹脂、塩
素化パラフィン、キシレン樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポ
リプロピレン、ポリエチレンなどが例示できる。これら
結着樹脂の二種以上が適宜混合されて用いられてよいこ
とは言うまでもない。なお、これらのうちでもポリスチ
レン、スチレン系樹脂及びエポキシ系樹脂の使用が有利
である。
【0017】本発明のトナーにおいては着色剤が含有さ
れる。本発明のトナーで用いられる着色剤としては、従
来からトナー用着色剤として使用されてきた顔料及び染
料の全てが適用される。具体的には、カーボンブラッ
ク、ランプブラック、鉄黒、群青、ニグロシン染料、ア
ニリンブルー、カルコオイルブルー、デュポンオイルレ
ッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリド、フ
タロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ハンザ
イエローG、ローダミン6Cレーキ、クロムイエロー、
キナクリドン、ベンジジンイエロー、マラカイトグリー
ン、マラカイトグリーンヘキサレート、オイルブラッ
ク、アゾオイルブラック、ローズベンガル、モノアゾ系
染顔料、ジスアゾ系染顔料、トリスアゾ系染顔料及びこ
れらの混合物などが挙げられる。
【0018】本発明のトナーには必要に応じ荷電制御
剤、離型剤を含有させることもできる。荷電制御剤とし
ては、トナーに正極性を付与するものとして、ニグロシ
ン系染料、第四アンモニウム塩、塩基性染料、アミノ酸
含有のポリマーなどがあり、また負極性を付与するもの
として、含クロムモノアゾ染料、含クロル有機染料、サ
リチル酸誘導体の金属塩などが挙げられる。
【0019】離型剤としては、低分子量のポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどの合成ワックス類の他、キャン
デリラワックス、カルナウバワックス、ライスワック
ス、木ろう、ホボバ油などの植物系ワックス類;みつろ
う、ラノリン、鯨ろうなどの動物系ワックス類;モンタ
ンワックス、オゾケライトなどの鉱物系ワックス類;硬
化ヒマシ油、ヒドロキシステアリン酸、脂肪酸アミド、
フェノール脂肪酸エステルなどの油脂系ワックス類など
が挙げられる。
【0020】また、本発明のトナーには、上記成分の他
に必要に応じてトナーの熱特性、電気特性、物理特性な
どを調整する目的で各種の可塑剤(フタル酸ジブチル、
フタル酸ジオクチルなど)、抵抗調整剤(酸化スズ、酸
化鉛、酸化アンチモンなど)等の助剤を添加することも
可能である。
【0021】本発明のトナーは、現像ローラの表面上
に、選択的に電荷を保持させることにより、現像ローラ
表面近傍に多数の微小閉電界を形成し、この現像ローラ
上に、必要に応じて補助剤を外添したトナーよりなり非
磁性一成分系現像剤を供給し、前記微小閉電界により前
記現像剤を現像ローラ表面に担持させ、該担持現像剤に
よって静電潜像を可視像化する画像形成方法において、
有用である。
【0022】以下、かかる画像形成方法について説明す
る。図1にこの画像形成方法の実施に有用な代表的な現
像装置の現像ローラ部を中心とした概要を示す。図1に
おいて、トナータンク70に内蔵されている本発明のト
ナー60は、撹拌羽根(トナー供給補助部材)50によ
りトナー供給部材(スポンジローラ又はファーブラシな
ど)40に強制的に寄せられ、トナー60はトナー供給
部材40に供給される。一方、現像を終了した現像ロー
ラ20は、矢印の方向に回転(例えば400rpm)
し、トナー供給部材(スポンジローラ)40との接触部
に至る。トナー供給部材40は現像ローラ20と逆方向
に回転(例えば300rpm)し、現像ローラ20とト
ナー60に帯電を与え、現像ローラ20上にトナー60
を付着させる。更に現像ローラ20は回転し、現像ロー
ラ20上の付着トナーは、トナー層厚規制部材(弾性ブ
レード)30により、厚みを制御されながら帯電も安定
化され、現像域80に達する。現像域80において、接
触又は非接触現像により、潜像が現像される。ここで必
要に応じて、現像ローラ20、トナー供給部材40に直
流、交流、直流重畳交流、パルスなどのバイアスなどを
印加して、最適な画像を制御することができる。
【0023】次に、このタイプ(電極タイプ)の現像ロ
ーラ20へのトナー付着のメカニズムについて説明す
る。現像ローラ20の例としては、たとえば図3に示さ
れるように、その表面に誘導体部と導電体部とが微小面
積で混在するように構成されている。面積の大きさは、
形状が円形であるとした場合、径が10〜500μmの
大きさの微小面積がランダムに又はある規則にしたがっ
て分散している。面積比としては、絶縁部の面積が20
〜60%の範囲が好ましい。
【0024】トナー付着は次のようになる。まず、現像
を終了した現像ローラ20は、矢印の方向に回転してト
ナー供給部材40と接触する。ここで現像しなかった非
画像部の残トナーは、トナー供給部材40により機械
的、電気的にかきとられ、誘電体部は摩擦によって帯電
する。このとき前の現像による現像ローラ20とトナー
の電荷は、摩擦により一定化され、初期化される。次
に、供給部材40によって運ばれたトナーは、摩擦によ
り帯電し、現像ローラ20の誘電体部に静電的に付着す
る。このときの極性は、感光体電荷に対してトナーは逆
極性にまた現像ローラ20の誘電体部は同極性となる。
このときの現像ローラ20上の電界は、図2に示される
ようにマイクロフィールド(閉電界)となり、電界傾度
の大きい電界となって、トナーを多層に付着させること
が可能となる。また、付着したトナーは閉電界となって
いるので、現像ローラ20側に強く引かれ離れにくい状
態となる。このトナー層は、更にトナー層厚規制部材3
0によりトナー層厚が制御され、現像域80のトナーは
感光体に付着し易い電界となり、現像が行なわれる。
【0025】現像装置の部品についても多くの種類のも
のが使用できるが、トナーとの離型性、耐久性から好ま
しい材料のみに絞ると、表1のようになる。
【0026】
【表1】
【0027】また、表面に誘導体部と導電体部とが小面
積で混在するように構成された現像ローラを作製するに
は、例えば、まず表面にアヤメローレッド加工等により
溝加工を施した金属ローラを作製し(この場合、溝は
0.1〜0.5mmピッチとし、ローラ長手方向に対し
て、約45°の角度に加工する)〔参照;図3
(a)〕、次に溝加工した金属表面に、例えばフッ素樹
脂(ルミフロンLF200;旭ガラス社製)をコーティ
ングし、100℃で約30分間硬化乾燥させ(塗布厚み
は溝が完全に埋まる状態にする)〔参照;図3
(b)〕、続いてローラの表面を切削又は研磨加工によ
り導電面が微小面積で混在するように削り、導電部面積
が20〜60%になるように削る〔参照;図3(c)〕
という方法が採用される。
【0028】この現像ローラ上にマイクロフィールドの
電界を形成する現像方式においては、従来から知られて
いるトナーをそのまま採用した場合、現像機内での撹拌
により凝集体が増加し多数枚コピー時画像部の濃度低下
が発生したり、トナー層が不均一となって画像ムラが生
じたり、カブリが発生したりすることがある。本発明の
トナーを使用した場合には、現像機内での撹拌による凝
集体の増加が抑制されるので多数枚コピー時でも高濃
度、高画質の画像を得ることができる。
【0029】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。なお、部は重量部を表わし、平均粒径は走査型電
子顕微鏡で測定した体積平均粒径で表わした。
【0030】実施例1 結着樹脂 スチレン−アクリル系重合体 95部 離型剤 低分子量ポリプロピレン 5部 着色剤 カーボンブラック 10部 帯電制御剤 サリチル酸誘導体亜鉛塩 4部 上記組成の混合物を溶融混練し、冷却後ハンマーミルを
用いて粗粉砕し、ついでエアージェット方式による微粉
砕機で微粉砕した。得られた微粉砕品を分級して平均粒
径を11μmとした。この粒子100部に対してシリカ
微粉末(平均粒径0.04μm)0.7重量%および樹
脂微粒子(スチレン−メタクリル酸共重合体、平均粒径
0.5μm)1.0重量%を混合し本発明のトナー1を
得た。
【0031】実施例2 結着樹脂 ポリエステル系樹脂 95部 離型剤 カルナバ系ワックス 5部 着色剤 含金属アゾ染料 10部 帯電制御剤 サリチル酸誘導体亜鉛塩 4部 上記組成の混合物を実施例1に示す方法で加工し平均粒
径11μmの粒子を得た。この粒子100部に対し酸化
チタン微粉末(平均粒径0.02μm)0.5重量%お
よび樹脂微粒子(ポリメチルメタクレリート、平均粒径
0.35μm)0.5重量%を混合し本発明のトナー2
を得た。
【0032】比較例1 樹脂微粒子を添加しない以外はすべて実施例1と同様に
してトナーを作成し比較用トナー3を得た。
【0033】比較例2 樹脂微粒子の添加量を3.0重量%とすること以外はす
べて実施例2と同様にしてトナーを作成し比較用トナー
4を得た。
【0034】比較例3 樹脂微粒子の添加量を0.1重量%とすること以外はす
べて実施例2と同様にしてトナーを作成し比較用トナー
5を得た。
【0035】比較例4 樹脂微粒子の平均粒径を0.05μmとすること以外は
すべて実施例2と同様にしてトナーを作成し比較用トナ
ー6を得た。
【0036】比較例5 樹脂微粒子の平均粒径を3.0μmとすること以外はす
べて実施例2と同様にしてトナーを作成し比較用トナー
7を得た。
【0037】図3のような断面を有する現像ローラを備
付した現像装置を用意し、この現像装置に上記方法で得
られたトナーサンプル1〜7を装着し、画像出しを行な
った結果を表2に示す。また、本発明のトナーにおいて
は高画像濃度でカブリの無い鮮明な画像が得られ、さら
に4000枚のコピー後でも画像濃度の低下は発生しな
かった。
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】本発明のトナーは現像機内で撹拌により
凝集体の発生が抑制され、多数枚コピー時でも安定した
画像濃度の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に有用な現像ローラ上にマイクロ
フィールドの電界を形成させた現像装置の一例を示す現
像ローラ部を中心とした模式断面図である。
【図2】図1で示される装置において、現像ローラ上に
マイクロフィールドによる閉電界が生成している状態を
説明するための模式断面図である。
【図3】(a)(b)(c)は図1に示されるタイプの
現像装置で使用する現像ローラの作製過程における表面
状態を示す模式断面図である。
【符号の説明】
10 静電潜像担持体 20 トナー搬送部材 30 トナー層厚規制部材 40 トナー供給部材 50 撹拌羽根 60 トナー 70 トナータンク 80 現像域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像ローラの表面上に、選択的に電荷を
    保持させることにより、現像ローラ表面近傍に多数の微
    小閉電界を形成し、この現像ローラ上に、非磁性一成分
    系現像剤を供給し、前記微小閉電界により前記現像剤を
    現像ローラ表面に担持させ、該担持現像剤によって静電
    潜像を可視像化する画像形成方法に用いるトナーであっ
    て、該トナーは少なくとも結着樹脂と着色剤を含有し、
    補助剤として体積平均粒径0.05μm以下の無機微粉
    末及び体積平均粒径0.1〜2.0μmの樹脂微粒子と
    を外添したことを特徴とするトナー。
  2. 【請求項2】 前記無機微粉末の添加量が0.1〜2.
    0重量%である請求項1記載のトナー。
  3. 【請求項3】 前記樹脂微粒子の添加量が0.2〜2.
    0重量%である請求項1記載のトナー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

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EP1134621A1 (en) * 2000-03-15 2001-09-19 Fuji Xerox Co., Ltd. Toner for the development of electrostatic image, process for the preparation thereof, developer for the development of electrostatic image, and process for the formation of image
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