JPH09210171A - ボールねじ - Google Patents

ボールねじ

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JPH09210171A
JPH09210171A JP1463096A JP1463096A JPH09210171A JP H09210171 A JPH09210171 A JP H09210171A JP 1463096 A JP1463096 A JP 1463096A JP 1463096 A JP1463096 A JP 1463096A JP H09210171 A JPH09210171 A JP H09210171A
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JP
Japan
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ball screw
ball
compound
lubricant
screw
Prior art date
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Application number
JP1463096A
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English (en)
Inventor
Shunichi Yabe
俊一 矢部
Masaru Konno
大 金野
Takeshi Namimatsu
健 並松
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ボールねじは剛性増加とトルク軽減とが両立し
にくく、したがって微小な位置決め精度は困難である。
本発明はボールねじの低トルク化,低摩耗化による剛性
の維持,トルクスパイクの削減,耐焼付性の向上等を実
現する。 【解決手段】外周面に螺旋状のねじ溝1bを有するねじ
軸1と、そのねじ溝1bに対応するねじ溝2bを有して
ねじ軸1に遊嵌されるボールねじナット2と、両ねじ溝
1b,2b間の螺旋状空間内を転動しつつ循環する多数
のボール3とを備えたボールねじにおいて、ねじ軸1,
ボールねじナット2,ボール3のうちの少なくともいず
れか一つの部材の金属面に化合物反応膜を形成し、且つ
その化合物反応膜を形成する化合物を含む潤滑剤を含有
する潤滑剤含有ポリマ部材10を、ボール3又はねじ軸
1の少なくとも一方に接触せしめてボールねじナット2
に配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールねじに係
り、特に、その構成部材の表面に化合物反応膜を有する
ことで低トルク化およびトルクスパイクの低減を果た
し、且つ潤滑剤含有ポリマ部材を配設して自動的経時的
に潤滑剤を供給すると共にその潤滑剤中に化合物反応膜
形成物質を含ませて当該化合物反応膜の修復を可能にし
たボールねじに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に使用されるボールねじは、図9
に示すように、ねじ軸1とこれに多数のボール3を介し
て螺合されたボールねじナット2との間の空間部4にグ
リースや潤滑油等の潤滑剤を充填して潤滑している。ま
た、粉塵等がボールねじナット2内に侵入することを防
止する目的で、ボールねじナット2の端部に環状の凹部
5を設けてそれにシール部材6を嵌着して取り付けるこ
とがある(シールタイプボールねじ)。
【0003】ボールねじの性能としては、できるだけ剛
性が高くしかも低トルクであることが望ましく、従来は
ボールねじのトルクを軽減させる方法としては、負荷ボ
ールに対してより径の小さいスペーサボールを一定間隔
で挿入する方法、もしくは予圧量を減らす方法、もしく
はボール径に対するねじ溝の径の比を大きくする方法な
どがとられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のボールねじには、次のようないくつかの未解決の課
題がある。 潤滑剤が存在していても、ねじ軸1またはボールねじ
ナット2とボール3とが瞬間的な金属接触を起こし易
く、その接触がトルクスパイク(トルク変動)となって
表れて円滑な作動が損なわれる。また、金属接触により
トルク自体も高い。
【0005】ボールねじナット2の走行に伴い摩耗が
進行し易く、初期の予圧が失われる結果、次第にボール
ねじ自体の剛性が低下する。 ボールねじナット2の走行によりグリース等の潤滑剤
が枯渇すると、直ちに焼付き・破損が生じて走行不能に
なる。 予圧量を減らす等の方法では剛性の低下をきたす。
【0006】これに対して、本願出願人は、先に、摺動
又は転がり部材の表面を化学処理して化合物反応膜を形
成することにより、摩擦性,摩耗性,耐荷重性,耐焼付
性等を向上せしめる技術を、特開平2−154813号
公報,特開平2−256920号公報等に提案した。一
方、ボールねじに関して、長期にわたり安定して潤滑剤
を自動的に供給できる潤滑剤含有ポリマ部材を取付ける
ことにより、長寿命を保証できるようにした技術を、実
開平7−4951号公報,実開平7−4952号公報に
提案した。
【0007】本願発明者らは、これらの技術をボールね
じに適用して、化合物反応膜をボールねじの構成部材の
面に形成することにより摩耗性や焼付性を改善すると共
に、更に化合物反応膜形成物質を潤滑剤中に含ませた潤
滑剤含有ポリマ部材を組み込めば、予め形成した化合物
反応膜が使用により損傷したり部分的に剥離した箇所の
補修も自動的になされ、ボールねじのトルク低減や長期
の耐摩耗性維持に極めて有効であることを見出して本発
明を完成したものである。
【0008】すなわち本発明は、上記従来のボールねじ
の未解決の課題に着目してなされたものであり、部材面
に低摩耗で耐焼付性を有する化合物反応膜を形成すると
共に、当該化合物反応膜を形成する化合物を含有せしめ
た潤滑剤を絶えず供給して前記化合物反応膜の損傷を自
動修復することにより、低トルク化,低摩耗化による剛
性の維持,トルクスパイクの削減,耐焼付性の向上等を
実現させたボールねじを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る発明は、外
周面に螺旋状のねじ溝を有するねじ軸と、前記ねじ軸の
ねじ溝に対応するねじ溝を有して前記ねじ軸に遊嵌され
るボールねじナットと、前記両ねじ溝間の螺旋状空間内
を転動しつつ循環する多数のボールとを備えたボールね
じにおいて、前記ねじ軸,ボールねじナット,ボールの
うちの少なくともいずれか一つの部材の金属面に化合物
反応膜を形成し、且つ該化合物反応膜を形成する化合物
を含む潤滑剤を含有する潤滑剤含有ポリマ部材を、前記
ボール又は前記ねじ軸の少なくとも一方に接触せしめて
前記ボールねじナットに配設したことを特徴とする。
【0010】本発明に係るボールねじは、ねじ軸,ボー
ルねじナット,ボールなどの構成部材の所定の金属面に
化合物反応膜を有する。このことから、部材の金属面同
士が直接接触することがなくなることと併せて、化合物
反応膜自体の摩擦・摩耗特性が向上することにより、ボ
ールねじの予圧ひいては剛性が維持されると共に、低ト
ルク化,トルクスパイクの削減を達成することができ
る。また、たとえグリース等の潤滑剤が枯渇した場合に
も、従来のように直ちに焼付きや破損を起こして走行不
能になるということは無くなる。
【0011】更に、化合物反応膜を形成する化合物を予
め溶解させた潤滑剤を含んだ潤滑剤含有ポリマ部材をボ
ール或いはねじ軸に接触させて配設することで、ボール
保持部の走行に伴い当該潤滑剤含有ポリマ部材から潤滑
剤が徐々に滲みだし、ボール,ねじ軸,ボールねじナッ
トに行き渡る。それによって、部材面に有する化合物反
応膜の部分的な剥離や損傷を自動的に修復すると共に、
新たな未処理部分にも化合物反応膜が形成されて、より
長期間にわがって低摩擦・低摩耗・耐焼付き性を維持す
ることができる。
【0012】なお、化合物反応膜を形成する化合物は、
ボールねじの潤滑剤として用いられているグリース中に
含有させても化合物反応膜を形成させることは可能であ
るが、その場合には当該化合物と金属との反応に伴って
グリース中の化合物濃度が低下していくので、反応膜の
形成が時間の経過とともに次第に困難になっていく。こ
れに対して、本願発明によれば常に潤滑剤中の新しい化
合物反応膜形成物と部材面とが接触するから、、化合物
反応膜の生成が長期間にわたって行われる。
【0013】以下、本発明を詳細を説明する。本発明の
化合物反応膜は、ボールねじの構成部材の金属と、化学
的に活性な有機化合物である有機イオウ化合物,有機リ
ン化合物,有機塩素化合物および有機金属化合物の少な
くとも一種以上とが反応することにより形成された有機
リン酸素化合物−反応膜,有機イオウ酸素化合物−反応
膜,有機塩素酸素化合物−反応膜,有機金属酸素化合物
−反応膜である。
【0014】前記有機リン酸素化合物−反応膜を形成す
るのに必要な有機リン化合物として、亜リン酸エステル
類,正リン酸エステル類,酸性リン酸エステル類等をあ
げることができる。上記亜リン酸エステル類は、C1
18の炭化水素類(例えば、アルキル,フェニル,ベン
ジル,クレジル,シンナミル,アリル)の亜リン酸エス
テルで、例えばトリオクチルフォスファイト,トリフェ
ニルフォスファイト,トリクレジルフォスファイト,ビ
ス−2−エチルヘキシルフォスファイト,トリデシルフ
ォスファイト,ジブチルハイドロジェンフォスファイ
ト,トリス(ノニルフェニル)フォスファイト,ジラウ
リルハイドロジェンフォスファイト,ジフェニルモノデ
シルフォスファイト,トリラウリルトリチオフォスファ
イト,ジフェニルハイドロジェンフォスファイトなどが
好ましい。
【0015】又、正リン酸エステル類は、C1〜C18
炭化水素類(例えば、アルキル,フェニル,ベンジル,
クレジル,シンナミル,アリル)の正リン酸エステル
で、例えばトリフェニルフォスフェート,トリエチルフ
ォスフェート,トリブチルフォスフェート,トリス(2
−エチルヘキシル)フォスフェート,トリデシルフォス
フェート,ジフェニルモノ(2−エチルヘキシル)フォ
スフェート,トリクレジルフォスフェート,トリオクチ
ルフォスフェート,トリステアリルフォスフェートなど
が好ましい。
【0016】又、酸性リン酸エステル類は、C1〜C20
のモノ又はジヒドロカルビルアッシドフォスフェートで
あり、例えばメチルアッシドフォスフェート,イソプロ
ピルアッシドフォスフェート,ブチルアッシドフォスフ
ェート,2−エチルヘキシルアッシドフォスフェート,
イソデシルアッシドフォスフェート,トリデシルアッシ
ドフォスフェート,ラウリルアッシドフォスフェートな
どが好ましい。
【0017】前記有機イオウ酸素化合物−反応膜を形成
するのに必要な有機イオウ化合物としては、例えば硫化
鯨油などの硫化油脂類、硫化オレフィン類,メルカプタ
ン類,サルファイド類,スルホキシド類、スルホン類等
をあげることができる。上記の硫化オレフィン類は、C
3〜C8のオレフィン又はそれから誘導される低分子量ポ
リオレフィンの硫化物で、例えば硫化ペンテン,硫化ブ
チレン,硫化オクテンなどが好ましい。
【0018】メルカプタン類は、C4〜C20のアルキル
メルカプタン及びメルカプト脂肪酸エステルで、例えば
n−ブチルメルカプタン,イソブチルメルカプタン,第
三ブチルメルカプタン,n−オクチルメルカプタン,第
三ノニルメルカプタン,第三ドデシルメルカプタン,チ
オグリコール酸ブチル,チオロピオン酸エチル,3−メ
ルカプトプロピオン酸オクチルなどが好ましい。
【0019】サルファイド類は、C4〜C18の炭化水素
類(例えば、アルキル,フェニル,ベンジル,シンナミ
ル,アリル)のモノサルファイド( −S− ),ジサ
ルファイド( −S−S− ),トリサルファイド(
−S−S−S− )で、例えばジブチルモノサルファイ
ド,ジブチルジサルファイド,ジフェニルサルファイ
ド,ジベンジルサルファイドなどが好ましい。
【0020】スルホキシド類は、C4〜C20の炭化水素
類(例えば、アルキル,フェニル,ベンジル,シンナミ
ル,アリル)のスルホキシドで、例えばジブチルスルホ
キシド,ジベンジルスルホキシドなどが好ましい。スル
ホン類は、C4〜C20のアルキル,フェニル,ベンジ
ル,シンナミル,アリルのスルホンで、例えばジブチル
スルホン,ジドデシルスルホン,フェニルスルホンなど
が好ましい。
【0021】前記有機塩素酸素化合物−反応膜を形成す
るのに必要な有機塩素化合物としては、塩素化パラフィ
ン類,塩素化油脂類等がある。塩素化パラフィン類とし
ては、例えば、n−オクチルクロライド,塩化パラフィ
ン,塩化オクタデシルが存在し、塩素化油脂類として
は、例えば、塩化鯨油が存在する。
【0022】前記有機金属酸素化合物−反応膜を形成す
るのに必要な有機金属化合物としては、金属ジヒドロカ
ルビルジチオフォスフェート類,金属ジヒドロカルビル
ジチオカーバメート類,ナフテン酸塩類等がある。上記
金属ジヒドロカルビルジチオフォスフェート類は、各ヒ
ドロカルビル基がC4〜C20である金属ジヒドロカルビ
ルジチオフォスフェートで、例えばZnジメチルジチオ
フォスフェート,Znブチルイソオクチルジチオフォス
フェート,Znジ(4−メチル−2−ペンチル)ジチオ
フォスフェート,Znジ(テトラプロぺニルフェニル)
ジチオフォスフェート,Zn(2−エチル−1−ヘキシ
ル)ジチオフォスフェート,Zn(イソオクチル)ジチ
オフォスフェート,Zn(エチルフェニル)ジチオフォ
スフェート,Zn(アミル)ジチオフォスフェート,Z
nジ(ヘキシル)ジチオフォスフェート、或いは金属と
して上記亜鉛(Zn)の他、鉛(Pb),カドミウム
(Cd),アンチモン(Sb),モリブデン(Mo)な
どのものが好ましい。
【0023】金属ジヒドロカルビルジチオカーバメート
類は、各ヒドロカルビル基がC4〜C20である金属ジヒ
ドロカルビルジチオカーバメートで、例えばZnジメチ
ルジチオカーバメート,Znブチルイソオクチルジチオ
カーバメート,Znジ(4−メチル−2−ペンチル)ジ
チオカーバメート,Znジ(テトラプロぺニルフェニ
ル)ジチオカーバメート,Zn(2−エチル−1−ヘキ
シル)ジチオカーバメート,Zn(イソオクチル)ジチ
オカーバメート,Zn(エチルフェニル)ジチオカーバ
メート,Zn(アミル)ジチオカーバメート,Znジ
(ヘキシル)ジチオカーバメート、或いは金属として上
記亜鉛(Zn)の他、鉛(Pb),カドミウム(C
d),アンチモン(Sb),モリブデン(Mo)などの
ものが好ましい。
【0024】又、ナフテン酸塩類はナフテン酸の金属塩
で、例えばナフテン酸鉛などが好ましい。上述のような
化合物反応膜を形成する種々の化合物は、そのまま単体
で、或いは油や溶剤に溶解し希釈された状態で、濃度
0.1〜100重量%の範囲で使用することができる。
ここで油としては、例えば、精製パラフィン,ジフェニ
ル等の非極性のものを使用でき、溶剤としては、例え
ば、トルエン等の非極性溶媒を使用できる。その他の
油,溶媒を使用することもできるが、非極性のものであ
ることが好ましい。
【0025】化合物反応膜を形成するには、所定濃度の
前記有機リン化合物,有機イオウ化合物,有機塩素化合
物,有機金属化合物の各々が単独で、もしくは複数種類
混合して用いられる。また、同一種類の化合物内では、
各具体的化合物が単独或いは混合されて用いられる。単
独で、もしくは混合して用いられた前記各化合物の種類
とその含有量に応じて、ボールねじを構成する被処理部
材の表面に、有機リン酸素化合物−反応膜,有機イオウ
酸素化合物−反応膜,有機塩素酸素化合物−反応膜,有
機金属酸素化合物−反応膜、又はこれらが二種以上混在
した化合物反応膜が形成される。
【0026】本発明のボールねじにおいて化合物反応膜
を施す部位は、構成部材であるねじ軸,ボールねじナッ
ト,ボールのうちいずれか一つの部材の金属面であれ
ば、ボールねじのトルク軽減に効果がある。もっともこ
れ以外の部分に化合物反応膜が形成されていても良い。
部材同士が接触する面であれば特に有効である。接触面
のみに化合物反応膜を形成する場合には、接触面以外の
面には適宜にマスキングを施しておく。
【0027】化合物反応膜の膜厚としては、0.01〜
0.5μmの範囲が良く、より好ましくは0.03〜
0.3μmである。0.01μm未満では表面処理の効
果が見られない。一方、0.5μmを越える場合は、表
面処理によってかえって表面が荒れてしまい、その結果
焼付きが発生し易くなる。化合物反応膜の形成は次のよ
うに行うことができる。
【0028】すなわち、ボールねじの被処理部材を、予
め所定濃度に調整した化合物液中に浸漬し、温度を室温
から200℃の範囲内の所定温度に制御しつつ、目的の
膜厚になるように時間を制御して反応させる。または、
被処理部材の金属表面に前記化合物を塗布し熱分解させ
ながら反応させてもよい。かくすることにより、被処理
物の表面に所定厚みの化合物反応膜を形成することがで
きる。その、化合物反応膜の形成過程において、例え
ば、超音波などを利用すると、反応形成膜の均一性を改
善したり、反応速度を増加させることができる。
【0029】続いて、本発明の潤滑剤含有ポリマ部材の
材料について詳細に説明する。本発明のボールねじに使
用する潤滑剤含有ポリマ部材は、ポリエチレン,ポリプ
ロピレン,ポリブチレン,ポリメチルペンテン等の基本
的に同じ化学構造を有するポリ(α−)オレフィン系ポ
リマーの群から選定した合成樹脂に、潤滑剤としてポリ
α−オレフィン油のようなパラフィン系炭化水素油、ナ
フテン系炭化水素油、鉱油、ジアルキルジフェニルエー
テル油のようなエーテル油、フタル酸エステル・トリメ
リット酸エステルのようなエステル油等の何れかを単独
もしくは混合油の形で混ぜて調整した原料を、射出成形
により成形したものであり、潤滑剤の中に予め酸化防止
剤,錆止め剤,あわ消し剤,極圧剤等の各種の添加剤を
加えたものでもよい。
【0030】上記潤滑剤含有ポリマ部材の組成比は、全
重量に対してポリオレフィン系樹脂20〜80重量%、
潤滑剤(化合物反応膜形成化合物が添加されている、以
下同じ)80〜20重量%である。ポリオレフィン系樹
脂が20重量%未満の場合は、あるレベル以上の硬さ・
強度が得られない。また、ポリオレフィン系樹脂が80
重量%を越える場合(つまり、潤滑剤が20重量%未満
の場合)は、潤滑剤の供給が少なくなり、化合物反応膜
の修復(生成)能力が低下する。
【0031】上記合成樹脂の群は、基本構造は同じでそ
の平均分子量が異なっており、1×103 〜5×106
の範囲におよんでいる。その中で、平均分子量1×10
3 〜1×106 という比較的低分子量のものと、1×1
6 〜5×106 という超高分子量のものとを、単独も
しくは必要に応じて混合して用いる。本発明の潤滑剤含
有ポリマ部材の機械的強度を向上させるため、上述のポ
リ(α−)オレフィン系樹脂に、以下のような熱可塑性
樹脂および熱硬化性樹脂を添加したものでもよい。
【0032】熱可塑性樹脂としては、ポリアミド,ポリ
カーボネート,ポリブチレンテレフタレート,ポリフェ
ニレンサルファイド,ポリエーテルスルホン,ポリエー
テルエーテルケトン,ポリアミドイミド,ポリスチレ
ン,ABS樹脂等の各樹脂を使用することができる。熱
硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂,尿素樹
脂,メラミン樹脂,フェノール樹脂,ポリイミド樹脂,
エポキシ樹脂等の各樹脂を使用することができる。
【0033】これらの樹脂は、単独または混合して用い
ても良い。また、ポリオレフィン系樹脂とそれ以外の樹
脂とを、より均一な状態で分散させるために、必要に応
じて適当な相溶化剤を加えてあっても良い。また、機械
的強度を向上させるために、充填材を添加してもよい。
例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、チタン酸
カリウムウィスカーやホウ酸アルミニウムウィスカー等
の無機ウィスカー類、或いはガラス繊維やアスベスト、
金属繊維等の無機繊維類及びこれらを布状に編組したも
の、また有機化合物では、カーボンブラック、黒鉛粉
末、カーボン繊維、アラミド繊維やポリエステル繊維等
を添加してもよい。
【0034】更に、ポリオレフィン系樹脂の熱による劣
化を防止する目的で、N,N' −ジフェニル−P−フェ
ニレンジアミン、2,2' −メチレンビス(4−エチル
−6−t−ブチルフェノール)等の老化防止剤、また光
による劣化を防止する目的で、2−ヒドロキシ−4−n
−オクトキシベンゾフェノン、2−(2' −ヒドロキシ
−3' −第三−ブチル−5' −メチル−フェニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール等の紫外線吸収剤を添加し
てもよい。
【0035】潤滑剤中に添加される化合物反応膜形成化
合物は、先に述べた通りの、ボールねじの構成部材の金
属と反応して化合物反応膜を形成する化学的に活性な有
機化合物である有機イオウ化合物,有機リン化合物,有
機塩素化合物および有機金属化合物の少なくとも一種以
上である。これらの化合物は、ボールねじ構成部材の金
属と接触して反応し、当該金属面に有機リン酸素化合物
−反応膜,有機イオウ酸素化合物−反応膜,有機塩素酸
素化合物−反応膜,有機金属酸素化合物−反応膜等を形
成する。その添加量は、潤滑剤の全体量中に、濃度とし
て1〜10重量%であり、好ましくは3〜7重量%にな
るように調整する。添加濃度1重量%未満では反応膜の
修復能力が不十分である。一方、添加濃度10重量%を
越えた場合は、反応膜の生成(修復)が過多になり、か
えって金属面が荒れる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。先ず構成を述べると、図1は、循
環駒式ボールねじの第1の実施形態例の斜視図、図2は
その循環駒の斜視図である。外周面1aに螺旋状のねじ
溝1bを有するねじ軸1に、内周面2aにねじ軸1のね
じ溝1bに対応したねじ溝2bを有するボールねじナッ
ト2が多数のボール3を介して螺合されている。ボール
ねじナット2の円筒胴部には、前記対向した両ねじ溝1
b,2bで形成された螺旋状空間内を転動しつつ移動す
るボール3を導いて循環させるためのボール循環路11
を有する潤滑剤含有ポリマ部材としての循環駒10が嵌
着されている。そのボール循環路11はほぼS字状に湾
曲しており、A点からボール循環路11に沿って進んだ
ボール3がねじ軸1の外周面(ランド部)1aを乗り越
え、D点でねじ軸のねじ溝1bとボールねじナットのね
じ溝2bとの間に入り、もとのA点に戻る循環を繰り返
すようになっている。
【0037】ここで、循環駒10を構成する潤滑剤含有
ポリマの組成は、低分子量ポリエチレン(三菱油化(株)
製PZ50U)40重量%、超高分子量ポリエチレン
(三井石油化学(株)ミペロン,登録商標,XM220)
10重量%、パラフィン系鉱油(日本石油(株)製FBK
RO100)47.5重量%及びこの鉱油に予め溶解
させた化合物反応膜形成化合物としての酸性リン酸エス
テル類であるトリデシルモノアッシドフォスフェート
(和光純薬(株)製)2.5重量%に設定されている。
【0038】また、予め少なくとも一つのボールねじ部
材の金属面に形成する化合物反応膜として、この実施形
態例では、ボール3をトリデシルモノアッシドフォスフ
ェート液に浸漬させることにより、ボール表面にリン酸
エステル化成処理を施して厚さ0.05μmの化合物反
応膜を形成した。次の作用を述べる。
【0039】図1のボールねじのねじ軸1の両端を図外
の軸受を介して回転可能に支持して、一方の軸端に連結
した図示しない駆動モータにより回転駆動させる。ボー
ルねじナット2は図示しない被搬送テーブルに固定され
る。駆動モータの正逆回転によるねじ軸1の正逆回転に
応じて、ボールねじナット2と共に被搬送テーブルがね
じ軸1の軸方向に前後進して走行する。
【0040】このとき、ボール3は、対向した両ねじ溝
1b,2bで形成された螺旋状空間内を転動しつつ移動
し、循環駒10のA点に達してS字状のボール循環路1
1に沿って進み、ねじ軸1の外周面(ランド部)1aを
乗り越え、D点でねじ軸のねじ溝1bとボールねじナッ
トのねじ溝2bとの間に入り、もとのA点に戻る循環を
繰り返す。通常、ボールねじのねじ軸1とボールねじナ
ット2との間の空間部にグリースや潤滑油等の潤滑剤を
充填してあり、ボール3の円滑な転動が維持されている
が、その潤滑剤が枯渇すると、直ちに焼付きが発生して
しまう。しかし、この場合は、ボール3の表面に化合物
反応膜が形成されているため、焼付きが防止できる。ま
た、たとえ始めに充填した潤滑剤が枯渇しても、ボール
3が循環駒10を通過する際に、潤滑剤含有ポリマから
経時的に徐々に滲みだしてくる潤滑剤がボール3および
両ねじ溝1b,2bにいきわたり長期間の潤滑が行われ
るるから、その点からも焼付きが防止される。
【0041】しかし、長時間の運転等でボール3の表面
の化合物反応膜が部分的に剥離したり損傷を受けたりす
ると、その部分で金属面が露出する。すると潤滑剤が存
在していても、ねじ軸1の金属面と短時間の直接接触を
起こし易くなる。その瞬間的な金属接触がトルクスパイ
クとなって表れ、ボール3の円滑な作動を妨げる。ま
た、金属接触によりトルク自体も高くなる。これをその
まま放置すれば、やがて摩耗が進行して、初期に設定し
てある予圧が失われる結果、ボールねじ自体の剛性が失
われ、例えばガタが発生したり、位置決め精度の低下を
招くに到る。ところが、本実施形態例にあっては、循環
駒10の潤滑剤含有ポリマから経時的に徐々に滲みだし
てくる潤滑剤に含有されている化合物反応膜形成化合物
としてのトリデシルモノアッシドフォスフェートが、前
記ボール3の露出金属面(及びねじ軸1のねじ溝1b,
ボールねじナット2のねじ溝2bの金属面等)と反応し
て新たに有機リン酸素化合物−反応膜が形成される。そ
のため、非常に長期間にわたって低摩擦,低摩耗,耐焼
付き性を維持することができる。
【0042】図3に第2の実施形態例を示す。一般に、
高精度の位置決めのためボールねじの軸方向のすきまを
ゼロにし、更に軸方向荷重に対する弾性変位量を小さく
して剛性を上げるために、ボールねじに予圧を与える。
予圧方式には種々あるが、例えばねじ溝1b,2bでな
る溝空間よりも僅かに大きなボール(オーバーサイズボ
ール)3を挿入して予圧を付与する方式もその一つであ
る。その場合、作動性向上のために、溝空間よりも僅か
に小さなスペーサボール3Aが各ボール3の間に交互に
介挿され、ボール3に接触して回転する。
【0043】この実施形態例は、ボール3にリン酸エス
テル化成処理を施して表面に予め化合物反応膜を形成す
ると共に、潤滑油含有ポリマ部材10としてスペーサボ
ール3Aを利用したものである。そのスペーサボール3
Aから、化合物反応膜形成化合物を含有した潤滑剤が経
時的に徐々に滲み出してきてボール3,ねじ溝1b,ね
じ溝2bへと均一にくまなく行き渡る。これにより前記
第1の実施形態例と同様の作用効果が得られる。
【0044】この実施形態例の潤滑剤含有ポリマの組成
及びリン酸エステル化成処理の内容は前記第1の実施形
態例と同じである。図4ないし図6に、第3の実施形態
例を示す。この実施形態例は、ボール3にリン酸エステ
ル化成処理を施して表面に予め化合物反応膜を形成する
と共に、潤滑油含有ポリマ部材としてのシート状のシー
ル部材10をチューブ循環式ボールねじの循環チューブ
15と組み合わせて用いている。循環チューブ15は、
図6に示すようにほぼコ字形状で両端にチューブタング
部16を有している。一方、ボールねじナット2には、
図示されないが、外周面から内径のねじ溝に抜ける貫通
孔が複数状のねじ溝を隔てて二個一対に形成されてい
る。循環チューブ15は両端をこの貫通孔に差し入れて
ボールねじナット2の外部に装着され、チューブ押さえ
部材18をねじ19で締め付けて固定される。
【0045】この実施形態例では、前記循環チューブ1
5の中間部の下面に、長手方向のスリット状の開口17
が形成されている。その開口17を蓋するように、シー
ト状のシール部材10を循環チューブ15とボールねじ
ナット2の外周面との間に介挿して、シート状のシール
部材10と循環チューブ15との両者を同時にチューブ
押さえ部材18で固定してある。
【0046】シート状のシール部材10からは化合物反
応膜形成化合物を含有した潤滑剤が経時的に徐々に滲み
出しており、ボール3が循環チューブ15内を通過する
とき、開口17に面したシール部材10に接触してボー
ル3に供給され、さらにねじ溝1b,2bへと均一にく
まなく行き渡る。これにより前記第1の実施形態例と同
様の作用効果が得られる。
【0047】この実施形態例の潤滑剤含有ポリマの組成
及びリン酸エステル化成処理の内容も前記第1の実施形
態例と同じである。図7に、第4の実施形態例を示す。
この実施形態例は、エンドキャップ循環式ボールねじの
ボール3にリン酸エステル化成処理を施して表面に予め
化合物反応膜を形成すると共に、エンドキャップに潤滑
油含有ポリマ部材10を適用したものである。エンドキ
ャップ循環式ボールねじは、高速送りに最適な超大リー
ドボールねじに好適に採用される簡単な構造のボールね
じで、ボールねじナット2の両端に取り付けたエンドキ
ャップ(循環部品)20,20に設けた湾曲通路21及
びナットに設けられた貫通孔22を通り、ボール3が循
環して元の位置に戻る循環方式である。
【0048】図7に示す実施形態例では、その潤滑油含
有ポリマ部材10としてのエンドキャップ20から経時
的に徐々に滲み出す潤滑剤が、エンドキャップ20の湾
曲通路21内を通過するボール3に供給されて、さらに
ねじ溝へと均一にくまなく行き渡る。これにより前記第
1の実施形態例と同様の作用効果が得られる。この実施
形態例の潤滑剤含有ポリマの組成及びリン酸エステル化
成処理の内容も前記第1の実施形態例と同じである。
【0049】図8に、第5の実施形態例を示す。この実
施形態例は、シールタイプのボールねじのボール3にリ
ン酸エステル化成処理を施して表面に予め化合物反応膜
を形成すると共に、潤滑油含有ポリマ部材10としての
シールを適用したものである。外周面1aに螺旋状のね
じ溝1bを有するねじ軸1に、ボールねじナット2が多
数のボール3を介して螺合されている。ボールねじナッ
ト2は内周面2aにねじ軸1のねじ溝1bに対応したね
じ溝2bを有すると共に、そのねじ溝2b内を転動する
ボール3を導いて循環させるための図示しないボール循
環路を肉厚の胴部分に有している。ナット端面の環状の
凹部5に潤滑剤含有ポリマ部材10としてのシールが嵌
着され、止めねじ11によりボールねじナット2に固定
されている。
【0050】その潤滑油含有ポリマ部材10としてのシ
ールから経時的に徐々に滲み出す潤滑剤が、ねじ軸1の
ねじ溝1bからボール3に供給されて、さらにボールね
じナット2のねじ溝2bへと均一にくまなく行き渡る。
これにより前記第1の実施形態例と同様の作用効果が得
られる。この実施形態例の潤滑剤含有ポリマの組成及び
リン酸エステル化成処理の内容も前記第1の実施形態例
と同じである。
【0051】最後に、本発明のボールねじと従来のボー
ルねじとの性能比較試験により、本発明の効果を説明す
る。これは、図9に示すシールタイプのボールねじにお
いて、その構成要素であるボール3及びシール6を種々
組み換えたもので走行試験を行い、トルクとトルクスパ
イクの初期値と500km走行後の値をそれぞれ比較し
たものである。
【0052】表1に試料ボールねじのボール及びシール
の内容を示し、表2に試験結果を示した。なお、試験結
果のトルク値の表示は、NO.1試料(従来例1)のト
ルク平均値を100%とした。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】表から明らかなように、ボールに酸性リン
酸エステル処理を施し且つシールには酸性リン酸エステ
ル含有潤滑剤を含有する潤滑剤含有ポリマ部材を用いた
本発明例の場合は、いずれも初期トルクは低く、初期ト
ルクスパイクが無く、500km走行後においてもトル
クは初期トルクと全く変わらず、且つ瞬間的な金属接触
に基づくトルクスパイクの発現も認められなかった。こ
れに対して、ボール,シール共に標準品を用いた比較例
1及び3の場合は500km走行後の摩耗によるトルク
低下と共にトルクスパイクが認められる。また、ボール
には酸性リン酸エステル処理を施し、シールは標準品を
用いた比較例2及び4の場合も同じく、500km走行
後の摩耗によるトルク低下と共にトルクスパイクが認め
られたが、これはボールに予め形成しておいた酸性リン
酸エステル処理による化合物反応膜の500km走行中
の破損箇所が自己補修されなかったことによるものと考
えられる。
【0056】なお、上記各実施形態例では、化合物反応
膜をボールねじの構成部材のうちのボールに形成したも
のについて述べたが、本発明はこれに限定されず、その
他の構成部材であるボールねじナットまたはねじ軸に形
成しても良く、あるいは複数の部材にそれぞれ形成して
も良い。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ボールねじの構成部材であるねじ軸,ボールねじナッ
ト,ボールのうちの少なくともいずれか一つの部材の金
属面に化合物反応膜を形成すると共に、当該化合物反応
膜を形成する化合物を含む潤滑剤を含有する潤滑剤含有
ポリマ部材を、ボール又はねじ軸の少なくとも一方に接
触させて配設したため、化合物反応膜が金属同士の直接
接触を防いで焼付きを防止すると共に、化合物反応膜の
剥離や損傷も潤滑剤含有ポリマ部材からの潤滑剤の供給
がある限り自己修理が可能であり、その結果、極めて長
期にわたり低トルク化,低摩耗化による剛性の維持,ト
ルクスパイクの削減,耐焼付性の向上が実現できるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態例の一部を切り開いて
示す斜視図である。
【図2】図1に示すものの潤滑剤含有ポリマ部材(循環
駒)の斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施形態例の要部を模式的に示
す断面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態例の外形平面図であ
る。
【図5】図4の正面図である。
【図6】図4に示すものの循環チューブの斜視図であ
る。
【図7】本発明の第4の実施形態例の断面図である。
【図8】本発明の第5の実施形態例の要部の断面図であ
る。
【図9】比較試験に供したシールタイプボールねじの断
面図である。
【符号の説明】
1 ねじ軸、 1b ねじ溝 2 ボールねじナット 2b ねじ溝 3 ボール 10 潤滑剤含有ポリマ部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に螺旋状のねじ溝を有するねじ軸
    と、前記ねじ軸のねじ溝に対応するねじ溝を有して前記
    ねじ軸に遊嵌されるボールねじナットと、前記両ねじ溝
    間の螺旋状空間内を転動しつつ循環する多数のボールと
    を備えたボールねじにおいて、 前記ねじ軸,ボールねじナット,ボールのうちの少なく
    ともいずれか一つの部材の金属面に化合物反応膜を形成
    し、且つ該化合物反応膜を形成する化合物を含む潤滑剤
    を含有する潤滑剤含有ポリマ部材を、前記ボール又は前
    記ねじ軸の少なくとも一方に接触せしめて前記ボールね
    じナットに配設したことを特徴とするボールねじ。
JP1463096A 1996-01-30 1996-01-30 ボールねじ Pending JPH09210171A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001027301A (ja) * 1999-07-06 2001-01-30 Shangyin Sci & Technol Co Ltd 回流ブロック装置
JP2010531955A (ja) * 2007-07-02 2010-09-30 エドワーズ リミテッド 真空ポンプ
ES2566852A1 (es) * 2014-10-15 2016-04-15 Abengoa Solar New Technologies, S.A. Colector solar cilíndrico-parabólico

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Effective date: 20040511