JPH09210016A - スケール内蔵ピストンロッドシリンダー - Google Patents

スケール内蔵ピストンロッドシリンダー

Info

Publication number
JPH09210016A
JPH09210016A JP1795096A JP1795096A JPH09210016A JP H09210016 A JPH09210016 A JP H09210016A JP 1795096 A JP1795096 A JP 1795096A JP 1795096 A JP1795096 A JP 1795096A JP H09210016 A JPH09210016 A JP H09210016A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston rod
scale
cylinder
piston
built
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1795096A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Shibata
昌幸 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Manufacturing Systems Corp
Original Assignee
Sony Precision Technology Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Precision Technology Inc filed Critical Sony Precision Technology Inc
Priority to JP1795096A priority Critical patent/JPH09210016A/ja
Publication of JPH09210016A publication Critical patent/JPH09210016A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Actuator (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のピストンロッドと同形状で、堅牢、長
寿命、高感度、のスケール付きピストンロッドシリンダ
ーを提供すること。 【解決手段】 油圧、空気圧等の流体圧力により駆動す
るピストンを有するピストンロッドシリンダーにおい
て、そのピストンロッドの内部に、該ピストンロッドの
長手方向に沿って空洞を形成し、その空洞に磁気式の測
長スケールデバイスを組み込む。該スケールデバイスは
直接又は押さえ板を介して支持部材(押さえバネ)によ
って支持する。該ピストンロッドの外部に配設された磁
気検出型ヘッドによって、ピストンロッド材を通過した
磁気信号として、上記スケールデバイスの磁気目盛りを
検出できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピストンロッド内
部に磁気式のスケールを内蔵させ、その磁気メモリをピ
ストンロッド外部に位置する磁気検出ヘッドにより検出
するようにしたピストンロッドタイプシリンダーに関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、ピストンロッド
シリンダーに測長機能を持ったものの基本構造は、次の
ようなものである。 (a)ピストンロッド表面に磁性メッキを施し、そこに
スケール目盛りを記録したもの。 (b)ピストンロッド表面に長手方向に溝を入れ、そこ
に磁性材料を組み込み、記録したもの。 (c)ピストンロッド自体を磁性材で作り、記録したも
の。 (d)ピストンロッド横方向に櫛歯状に溝をいれ、磁性
変化を持たせたもの。
【0003】しかし、これらのものは、下記のような欠
点を有している。 (a−1)上記(a)に記したような磁性メッキを施し
たものでは、良好な出力特性を得ることは困難であり、
従って、高出力は得られない。 (a−2)また、磁性メッキの耐環境性が悪く、使用条
件によってはメッキ面に錆がでたり、剥離したりするこ
とがある。 (a−3)また、磁性メッキを施すために、製造工程に
おいてメッキ設備が必要になり、それだけ製品のコスト
アップになる。
【0004】(b−1)上記(b)に記したような磁性
材料を組み込むものとしては、組み込む磁性材料とし
て、プラスチックマグネット、ゴム磁石を用いることが
できるが、これらの材料を利用した場合には、その磁性
材料自体が柔らかい材質なので、長期間使用すると摩耗
してスケール出力が低下してしまう。また、切粉、鉄粉
等で傷がつきやすい。 (b−2)油圧シリンダーや油分の入ったエアシリンダ
ーの場合、上記プラスチックマグネットやゴム磁石等の
材質では油分を吸い込み膨張してしまい、シリンダーの
動きが悪化するとともに、スケール精度も悪くなる。
【0005】(c−1)上記(c)に記したようにピス
トンロッド自体を磁性材料で作ることもできるが、中
型、大型のピストンロッドを磁性材で作ることは、現在
の技術の発展状況においては、生産面での諸問題を考え
ると、まだ充分な対応ができていない。 (c−2)材質についても、磁気特性、耐摩耗性、剛性
等の点で検討する必要がある。
【0006】(d−1)上記(d)に記したとおり、ピ
ストンロッドの横方向に櫛歯状の溝を形成することも考
えられているが、櫛歯状に正確なピッチで溝加工するこ
とで、高い精度のスケールを得ることには限界があっ
た。 (d−2)櫛歯の溝部をピストンロッド径に合わせ、埋
める必要があるが、この部分の材料選定によっては、摩
耗、欠け落ち等に起因するトラブルにつながり、長期信
頼性の面で問題があった。
【0007】このように、上記の従来方式は、いずれも
ピストンロッド表面を加工しており、それ自体にスケー
ル目盛を作成しているといえる。本発明は、上述の従来
のピストンロッドの欠点を克服した、長寿命で、かつ、
外見上はスケールの付いていないピストンロッドと同様
に扱うことのできるスケール内蔵ピストンロッドシリン
ダーを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明によるピストンロッドシリンダーは、その
ピストンロッド内部に独立したスケールを組み込んであ
る。
【0009】その具体的な構成について述べると、本発
明が対象とするピストンロッドシリンダーは、流体駆動
を行うピストンロッドシリンダーであって、そのピスト
ンロッドの内部に、その長手方向に沿って形成された空
洞と、その空洞に組み込まれた磁気式の測長スケールデ
バイスと、そのスケールデバイスを支持するための支持
部材とを備え、そのピストンロッドの外部に配設された
磁気検出型ヘッドによって、ピストンロッド材を通過し
た磁気信号として、上記スケールデバイスの磁気目盛り
を検出できるようになっている。
【0010】スケールは、ピストンロッド材で覆われて
おり、切粉、油等の外部からのスケールに対する影響は
なく、従来どおりの使用環境に耐えるピストンロッドシ
リンダーとして使用できる。
【0011】ピストンロッド内部に組み込んだスケール
より出る磁気信号は、ピストンロッド材(ステンレス合
金、アルミ合金、銅合金、亜鉛合金、ガラス、セラミッ
ク、プラスチック等の非磁性材が好ましい)を通過して
磁気検出ヘッドに入る構造となっているので、ピストン
ロッド自体に記録したり、目盛り加工したりする必要は
ない。
【0012】また、スケール材は金属製磁性材にとらわ
れず、現在利用されているプラスチックマグネットやゴ
ム磁石等が問題なく使用できるので、生産性が良く、低
コストでの生産が可能である。
【0013】本発明の一観点によれば、上記スケール内
蔵ピストンロッドシリンダーにおいて、前記ピストンロ
ッドの長手方向に形成した空洞の、上記磁気検出型ヘッ
ドに近接する側壁に長手方向に溝を形成し、該溝内に測
長スケールデバイスを埋め込む構造とするのが好まし
い。
【0014】本発明の他の観点によれば、上記スケール
内蔵ピストンロッドシリンダーにおいて、ピストンロッ
ドに組み込まれたスケールと磁気検出ヘッドとの間のギ
ャップを一定に保つために、シリンダー内にピストンロ
ッドと平行に少なくとも1本のガイドロッドを設ける
か、シリンダー内側形状及びピストンを異形にするかし
て、ピストンロッドの回転を防止するように構成するの
が好ましい。
【0015】本発明の更に他の観点によれば、上記スケ
ール内蔵ピストンロッドシリンダーにおいて、前記支持
部材は、波形の押さえバネ、コイルスプリングの側面を
利用した押さえバネ、ゴムウレタン等の弾力を利用した
押さえバネ、プラスチック(樹脂)成形による弾力を利
用した押さえバネ等の弾性体で作るのが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明のスケール内蔵ピス
トンロッドシリンダーの種々の実施形態について説明す
る。図1は、本発明のスケール内蔵ピストンロッドシリ
ンダーの一実施形態におけるシリンダーの構造を示す断
面図である。
【0017】同図に示すとおり、ピストンロッド6は、
本実施の形態においては、中空パイプで構成されてお
り、そのパイプ内壁に長手方向に沿って溝が設けられ、
その溝の中にスケール2及びスケール押さえ19を設置
し、それらをスケール押さえバネ4(支持部材)で溝内
のパイプ内壁に押しつけるようにして保持している。な
お、スケール押さえ19は必須の部材ではなく、スケー
ルの厚みや機械的強度によっては省略することもでき
る。
【0018】ピストンロッド6の前方先端にはピストン
ロッドネジ5がネジ止めされている。また、このピスト
ンロッド6の後方端部には止めナット7でピストン20
が取り付けられている。ピストンロッド6とピストン2
0の間にはOリング17が設けられており、ピストン2
0とシリンダー8との間にはシーリング18が入ってい
る。
【0019】ピストン20には、ガイドロッド3を通す
孔が2個所開いており、その孔に2本のガイドロッド3
の各一端が嵌入されている。これら2本のガイドロッド
3は、ピストンロッド6を中心にしてその両側に配置さ
れており、夫々の他端が前部ブラケット12に設けた対
応する2つの孔に嵌入されている。これらのガイドロッ
ド3により、ピストンロッド6の回転が防止される。前
部ブラケット12には、ピストンロッド6との間にOリ
ング16が設けられており、シリンダー8との間にOリ
ング21が設けられている。
【0020】ピストンロッド6は、シリンダー8内を長
手方向に往復移動するように配設されているが、このピ
ストンロッド6がシリンダー8内をその中心軸に沿って
移動するように芯合わせをするためにガイドブッシュ9
が設けられている。このガイドブッシュ9には、ダスト
シール14及びYパッキン15が付いている。
【0021】このガイドブッシュ9はフランジ部10に
固定され、このフランジ部10には、前記スケール2の
面から規定ギャップに合わせて磁気ヘッド1が取り付け
られている。シリンダー8の他端には後部ブラケットが
付いていて、この後部ブラケット11とシリンダー8の
間にはOリング22が入っている。
【0022】ガイドブッシュ9、前部ブラケット12、
シリンダー8、後部ブラケット11は、4本のボルト1
3でフランジ部10に取り付けられている。
【0023】次に、図2を参照して、本発明のスケール
内蔵ピストンロッドシリンダーの使用例を説明する。同
図に示すように、ピストンロッド203に内蔵されたス
ケール202を検出ヘッド201で読み取り、ディテク
タ回路211に送り、A/B相信号、SIN/COS信
号等の信号として、プログラムコントローラ212に送
る。
【0024】プログラムコントローラ212は、ディテ
クタ211から送られて来るピストンロッド移動に関す
る検出信号を受信し、位置表示信号としてカウンター2
13に転送したり、電磁弁209の開閉動作を行うため
の制御信号を送出したりする。
【0025】例えば、位置決めについて説明すると、ピ
ストンロッドが或位置にある時に、その点の位置を読み
取り、これを基準の位置とし、プログラムコントローラ
212の中に記憶し、次に、プログラムコントローラ2
12から制御信号を送出して電磁弁209を開いて、油
圧又は空気圧等の流体圧ポンプ210から前部ブラケッ
ト206と後部ブラケット205の中の一方のブラケッ
トの流体(油等)出入口207又は208に圧搾流体
(油等)を送り他方208又は207から排出すること
により、ピストンロッド203を所望の方向に動かし、
その移動量をスケール読み取り装置(検出ヘッド20
1、ディテクタ211)によって読み取って、上記プロ
グラムコントローラに送る。プログラムコントローラ2
12は、ピストンロッドが所望の位置に来たと判断した
時、制御信号を出して電磁弁を閉じて、ピストンロッド
をその位置で止めるように制御する。
【0026】これらの制御は、ピストンロッド203の
動作特性に応じて、制御信号のタイミング、油圧等につ
いて予め測定して記憶しておくことにより、それらの記
憶されたデータを使って自動的に行うことができる。こ
の制御に必要な演算、判定等の機能はこのプログラムコ
ントローラの中に備えている。また、サーボバルブやシ
ーケンサと組み合わせることにより、高い精度の位置制
御も可能となる。
【0027】次に、この装置を計測に使用する場合につ
いて簡単に説明すると、ピストンロッドは基準位置から
被測定対象の位置まで動いてそこで機械的に止められる
ので、その時のスケールの値を読むことにより、被測定
対象の位置、移動量、動きの速度等を測定することがで
きる。
【0028】次に、本発明のスケール内蔵ピストンロッ
ドシリンダーの動作について説明する。再び図1を参照
すると、前部ブラケット12と後部ブラケット11には
夫々作動用流体(油又は空気)の出入口a,bが設けら
れており、これらの出入口はシリンダーの内部とつなが
っている。
【0029】前部ブラケット12には、ピストンロッド
6が通っていて、このピストンロッド6の前方の端は、
Yパッキン15、Oリング16等でシールされており、
他方の端には止めナット7によってピストン20が取り
付けてある。ピストン20はシリンダーの内壁に当接
し、前部ブラケット12側の空間と後部ブラケット11
側の空間を隔離している。
【0030】従って、後部ブラケット11の作動用流体
出入口aより作動流体が注入されると、シリンダー8内
に作動流体が入って行き、その圧力でピストン20が押
され、そのピストン20が前方に動く。それに伴なって
ピストン20と一体になっているピストンロッド6も前
方に動く。この時、ピストンロッド6に内蔵されたスケ
ール2から、スケール目盛り信号が検出ヘッド1に伝わ
ることになる。
【0031】ピストン20には、ピストンロッド6を中
心にしてそのほぼ両側に該ピストンロッドと平行に配置
された2本のガイドロッド3が貫通する孔が設けられて
おり、それらのガイドロッドの各々の一方の端は、これ
らの孔に貫通しており、他方の端は前記前部ブラケット
に植設されている。
【0032】従って、それらのガイドロッド3によりピ
ストン20は、その中心軸の回り方向の動きが阻止され
ている。これにより、ピストンロッド6内に押さえバネ
4によって取り付けてあるスケール2は検出ヘッド1の
検出面に対して一定の検出ギャップを保って、スケール
信号を出しながら動くことができる。前部ブラケット1
2の出入口bからはシリンダー8内にあった作動流体が
出て行く。
【0033】同様に、出入口bから作動流体が入って行
くと、ピストン20はシリンダー8内を後方に向かって
動き、これに伴ってスケール信号が出ることになる。
【0034】次に、スケール内蔵ピストンロッドシリン
ダーの検出部について、図3を参照して、説明する。ピ
ストンロッド301の内部に長手方向に空洞302が形
成され、その空洞の一部にピストンロッドの長手方向に
沿った溝306を形成し、その溝の中に、スケール30
3をその押さえ板304とともに収納し、押さえバネ3
05によって押さえている。
【0035】スケールには、高磁力で長波長の記録を行
い、更に、検出ヘッドのデバイスとして高感度のMR素
子を使用することにより、検出ギャップを広くとること
ができる(例えばスケールの記録波長が4mmに対して
ギャップ幅が1〜2mm程度)。
【0036】検出ヘッドは、基板309上にMR素子3
07と、該MR素子で検出した信号の増幅回路等を含む
回路部品308が一体となって取り付けられており、該
基板309のMR素子と反対側に、検出信号取り出しの
ためのリードケーブル313が取り付けられている。基
板309はケース310内に収納され、エポキシ樹脂3
12でモールドされている。この構造によりコンパクト
で耐環境性の良好な検出ヘッド(センサー)が得られ
る。
【0037】スケール媒体(スケール303を構成する
記録媒体)への記録波長を短くし、分解能を上げると出
力が低くなるので、検出ギャップも小さくなってくる。
この場合、図4に示すように、スケール303の上方の
ピストンロッドを削ることによりスケール303とMR
素子307の間の距離を小さくすることにより対応する
ことができる。また、この形状は後述するとおりピスト
ンロッドの外周表面の形状が中心軸に対して対称となっ
ていないのでピストンロッドの回転を防止する作用もあ
わせて持つことになる。
【0038】次に、ピストンロッドの径が太い場合につ
いて、図5を参照して、説明する。同図に示すとおり、
ピストンロッド501は径が大きいので、スケールを収
納するための空洞の大きさはピストンロッドの大きさに
比べて非常に小さくなる。従って、スケールを検出ヘッ
ドの近くに設置するためには、空洞の位置はピストンロ
ッド501の中心よりも外周表面に近い位置に設けなけ
ればならない。
【0039】空洞内に溝を設けてスケール502、押さ
え板503を収納して押さえバネ504によって支持す
る構造は、図3、図4を参照して前述したのと同じ構成
でよい。
【0040】上述の説明から明らかなとおり、ピストン
ロッド内部に配置されるスケールの位置は、そのスケー
ルを読み取る検出ヘッドに近接した位置でなければなら
ない。しかしながら、ピストンロッドがその中心軸の回
りに回転すると、スケールと検出ヘッドの間の距離がく
るってしまい、検出された信号の信頼性が低下してしま
う。そこで、本発明のピストンロッドシリンダーにおい
ては、ロッドの回転を防止するための対策が考えられて
いる。
【0041】次に、図6を参照して、ピストンロッドの
回転を防止するためにガイドロッドを設けた例について
説明する。同図において、ピストンロッド601、ピス
トン602、Yパッキン603,609、前部ブラケッ
ト604、後部ブラケット605、シリンダー606は
前述の構成と同様の構成になっているので詳しい説明は
省略する。
【0042】図6に示す例においては、前部ブラケット
604と後部ブラケット605の間には2本のガイドロ
ッド608が設けられている。これらのガイドロッド
は、その一端が前部ブラケットに押しネジ607で止め
たれている。これらのガイドロッド608の他端は、後
部ブラケットに設けた対向する孔に挿入されている。後
部ブラケット側の孔はガイドロッド径より少々大きくし
ておき、ピストンの変動に対して、ガイドロッドのしな
りにより、追従するようにしておく。
【0043】これらのガイドロッド608は、ピストン
ロッドに平行になるように配列されており、ピストン6
02に開けた孔を通り、後部ブラケット605の孔に入
っている。ピストン部両端にはYパッキン603,60
9が取り付けてあり、ガイドロッドとピストン孔部をシ
ールしている。これにより、ピストンの動きがスムーズ
になる。
【0044】上述の説明では、後部ブラケットに設けた
ガイドロッド用の孔はガイドロッドの径よりも少し大き
目に形成されている場合について説明したが、より高精
度な位置精度が要求される場合には、ピストンロッドシ
リンダーを構成する部品の精度を上げるとともに、後部
ブラケット部でもガイドロッドを押しネジでとめる必要
がある。なお、図6においては、ガイドロッドが2本の
場合を示しているが、このガイドロッドはピストンロッ
ド6の回転防止が目的であるので1本の場合または3本
以上の場合も考えられる。
【0045】次に、図7を参照して、ガイドロッドを使
用せずに、シリンダー内部形状及びピストンを異形にし
て回転を防止した場合について説明する。同図におい
て、ピストンロッド701、ピストン702、Yパッキ
ン703、前部ブラケット704、後部ブラケット70
5、シリンダー706は図6を参照して上述したものと
同様の構成になっているのでここでは詳しい説明は省略
する。
【0046】ピストン702の形状は円でない形状、例
えば、楕円、円の一部をカットした形状、円の一部を膨
らました形状、略四角形の形状等々が考えられる。ピス
トン702の形状を図示のような形にするとともに、シ
リンダー706の形をピストンの形に合わせることによ
り、中心点の回りの回転が阻止される。
【0047】本発明のピストンロッドシリンダーの実施
形態においては、スケールを単独又は押さえ板ととも
に、ピストンロッドに設けた空洞内に収納し、それを支
持部材によって支持する構造を採っているが、この支持
部材としては、下記に例示するような種々の支持部材が
考えられる。
【0048】図8〜図11は、支持部材の例を示す。こ
れらの図面に示されたピストンロッドの構造は、説明を
分かり易くするために、同じ構造として描いてある。ま
た、ピストンロッド内部空洞には溝が設けられ、その中
に平板もしくはリボン状の(多角形または丸形でも可)
スケール及び押さえ板が組み込まれた構造になっている
ものとして説明する。
【0049】図8のピストンロッドにおいては、スケー
ルは、押さえ板を介して、平板で波型の押さえバネで全
長に亘って止められている。押さえバネは平板の代わり
に丸棒を波型にしても良い。ピストンロッドとスケール
及び押さえ板とスケールは接着剤を塗っておくとより強
固にとまる。また、ピストン内部の空洞にエポキシ樹脂
(シリコーン、ゴム系ポッティング材)等を充填して一
体化することにより、耐環境性を向上させることもでき
る。
【0050】図9に丸棒で波型にコイルをつなげた押さ
えバネを使った場合を示す。図10には、コイルスプリ
ングの側面を利用した押さえバネを使った場合を示す。
図11はゴム、ウレタン、又はプラスチック成形部材の
有する弾力を利用した押さえバネを使用した場合を示
す。
【0051】
【発明の効果】本発明のスケール内蔵ピストンロッドシ
リンダーは、上記の構成を備えていることにより、下記
のような効果を奏するものである。ピストンロッドの外
形は、従来のピストンロッドと同じにしたままで、その
内部に記録済みのスケールを組み込む構造となっている
ので、ロッド形状は従来通りまのの、丸形等で良いた
め、パッキン、シール、フェルト、ブッシュ等の関連す
る部品の形状を変えないで済む。
【0052】また、この構造によれば、スケールがピス
トンロッド内部に完全に入っているので、クーラント、
油、切粉等による損傷を受けないで済む。また、スケー
ルが表面に出ていないので、スケールを構成する記録媒
体が周囲の環境により劣化することが防止でき、従来の
スケールを持たないピストンロッドと同程度の長い寿命
が保証される。
【0053】シリンダー内部にガイドロッドを付けるこ
とにより、ピストンロッドが丸形のままでも回転を防止
できるので、パッキン類、ブッシュ類等を特別な形状に
しないですむという利点がある。
【0054】ピストンロッド内部に記録済みのスケール
デバイスを貼り付ける場合、スケールの底面を直接、又
は押さえ板を介して、波状の押さえバネ等で押さえて止
めることにより、組立が簡単にできるとともに、均等な
力でスケールを押さえることができるので、長いスケー
ルに対して安定してとめることができる。この構造はま
た、外からの衝撃に対して強く、外部の影響を受けにく
い構造である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスケール内蔵ピストンロッドシリンダ
ーの一例の構造を示す断面図である。
【図2】スケール内蔵ピストンロッドシリンダーの使用
例を示すシステム構成図である。
【図3】スケールと検出ヘッド部の詳細を示す断面図で
ある。
【図4】スケールと検出ヘッド部の詳細を示す断面図で
ある。
【図5】ピストンロッド径の太い場合のスケールと検出
ヘッド部の詳細を示す断面図である。
【図6】シリンダー内にピストンロッドの回転防止用の
ガイドロッドを設けた場合のピストンロッドシリンダー
断面図である。
【図7】シリンダー内部形状とピストン形状を同形と
し、かつ、この形状をピストンロッドの中心に対して点
対称とならない形状とすることにより、回転防止したピ
ストンロッドシリンダーの断面図である。
【図8】スケール押さえバネの一例を示す断面図であ
る。
【図9】スケール押さえバネの他の例を示す断面図であ
る。
【図10】スケール押さえバネの他の例を示す断面図で
ある。
【図11】スケール押さえバネの他の例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 検出ヘッド、2 スケール、3 ガイドロッド、4
スケール押さえバネ、5 ピストンロッドネジ、6
ピストンロッド、7 止めナット、8 シリンダー、9
ガイドブッシュ、10 フランジ、11 後部ブラケ
ット、12 前部ブラケット、13 ボルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体駆動を行うピストンロッドシリンダ
    ーであって、そのピストンロッドが、その内部に、長手
    方向に沿って形成された空洞と、その空洞に組み込まれ
    た磁気式の測長スケールデバイスと、該スケールデバイ
    スを支持するための支持部材とを備え、該ピストンロッ
    ドの外部に配設された磁気検出型ヘッドによって、ピス
    トンロッド材を通過した磁気信号として、上記スケール
    デバイスの磁気目盛りを検出できるようにしたことを特
    徴とするスケール内蔵ピストンロッドシリンダー。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスケール内蔵ピストン
    ロッドシリンダーにおいて、前記ピストンロッドの長手
    方向に形成した空洞の、上記磁気検出型ヘッドに近接す
    る側壁に長手方向に溝を形成し、該溝内に測長スケール
    デバイスを埋め込んだことを特徴とするスケール内蔵ピ
    ストンロッドシリンダー。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のスケール内蔵ピストン
    ロッドシリンダーにおいて、ピストンロッドに組み込ま
    れたスケールと磁気検出ヘッドとの間のギャップを一定
    に保つために、シリンダー内にピストンロッドと平行に
    少なくとも1本のガイドロッドを設けるか、又はシリン
    ダー内側形状とピストンが略同一形状で、かつ、円でな
    い形状にするかして、ピストンロッドの回転を防止する
    ようにしたことを特徴とするスケール内蔵ピストンロッ
    ドシリンダー。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のスケール内蔵ピストン
    ロッドシリンダーにおいて、前記支持部材は、波形の押
    さえバネ、コイルスプリングの側面を利用した押さえバ
    ネ、ゴムウレタン等の弾力を利用した押さえバネ、プラ
    スチック(樹脂)成形による弾力を利用した押さえバネ
    等の弾性体から成ることを特徴とするスケール内蔵ピス
    トンロッドシリンダー。
JP1795096A 1996-02-02 1996-02-02 スケール内蔵ピストンロッドシリンダー Pending JPH09210016A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1795096A JPH09210016A (ja) 1996-02-02 1996-02-02 スケール内蔵ピストンロッドシリンダー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1795096A JPH09210016A (ja) 1996-02-02 1996-02-02 スケール内蔵ピストンロッドシリンダー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09210016A true JPH09210016A (ja) 1997-08-12

Family

ID=11958052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1795096A Pending JPH09210016A (ja) 1996-02-02 1996-02-02 スケール内蔵ピストンロッドシリンダー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09210016A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6805002B2 (en) 2002-05-13 2004-10-19 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Air flow rate measuring apparatus
JP2006292459A (ja) * 2005-04-07 2006-10-26 Sony Corp 磁気スケール
JP2010210493A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Komatsu Ltd 接触式ストロークセンサ
JP2017125681A (ja) * 2016-01-11 2017-07-20 日本精機株式会社 ストロークセンサ
CN107170336A (zh) * 2017-05-25 2017-09-15 张誉泷 弹力与弹簧伸长量线性实验模拟装置
JP2018004408A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 日本精機株式会社 ストロークセンサ及び鞍乗り型車両

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6805002B2 (en) 2002-05-13 2004-10-19 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Air flow rate measuring apparatus
JP2006292459A (ja) * 2005-04-07 2006-10-26 Sony Corp 磁気スケール
JP2010210493A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Komatsu Ltd 接触式ストロークセンサ
JP2017125681A (ja) * 2016-01-11 2017-07-20 日本精機株式会社 ストロークセンサ
JP2018004408A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 日本精機株式会社 ストロークセンサ及び鞍乗り型車両
CN107170336A (zh) * 2017-05-25 2017-09-15 张誉泷 弹力与弹簧伸长量线性实验模拟装置
CN107170336B (zh) * 2017-05-25 2019-04-05 张誉泷 弹力与弹簧伸长量线性实验模拟装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7446525B2 (en) Pressure sensing device for rotatably moving parts and pressure detection method therefor
US6650211B2 (en) Valve position switch
KR100194164B1 (ko) 유압 실린더
CA2085436C (en) Spool position indicator
US7111413B2 (en) Precision distance-measuring instrument
US8485497B2 (en) Hydraulic valve device with associated spool displacement transducer
US8803512B2 (en) Method of using a band sensor for determining a position of a component inside a housing
KR20030084639A (ko) 위치 감지 장치
JPS597213A (ja) エンコ−ダ
JPH09210016A (ja) スケール内蔵ピストンロッドシリンダー
US4484391A (en) Magnetic scaling device
CN102538652A (zh) 一种涡流传感器校准装置
US5939645A (en) Vane anemometer having a modular impeller assembly
JPH037042B2 (ja)
US4397180A (en) Valve position sensor for a poppet fuel injector valve
FI61763C (fi) Tryckmaetarkonstruktion
FI108887B (fi) Toimilaite
US4481806A (en) Detector for a meter prover
US6079266A (en) Fluid-level measurement by dynamic excitation of a pressure- and fluid-load-sensitive diaphragm
EP2484949B1 (en) Hydraulic valve device with associated spool displacement transducer
EP0080466A1 (en) Hydraulic linear actuator
EP1281980A1 (en) Magnetic sensor
US4480461A (en) Vibration instrument
US5094100A (en) Method and apparatus for measuring shear stress
CN2911616Y (zh) 光磁定位液位计

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040706

A521 Written amendment

Effective date: 20040901

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050215