JPH09209125A - 蒸着紙の製造法 - Google Patents

蒸着紙の製造法

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JPH09209125A
JPH09209125A JP3540096A JP3540096A JPH09209125A JP H09209125 A JPH09209125 A JP H09209125A JP 3540096 A JP3540096 A JP 3540096A JP 3540096 A JP3540096 A JP 3540096A JP H09209125 A JPH09209125 A JP H09209125A
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JP
Japan
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layer
paper
vapor
corona discharge
base material
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JP3540096A
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English (en)
Inventor
Osamu Morikawa
治 森川
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MEIWA PACKS KK
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MEIWA PACKS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙基材を用いながらも円滑に蒸着を行うこと
ができ、紙基材の種類の制約も大幅に緩和され、かつ生
産性良く製造することができ、さらには連続真空蒸着機
による蒸着も可能な工業的に有利な蒸着紙の製造法を提
供することを目的とする。 【解決手段】 ポリエチレン層(2) を溶融押出コートに
より設けた紙基材(1) のポリエチレン層(2) 側の面をコ
ロナ放電処理し、そのコロナ放電処理面(C) に、アンダ
ー層(3) 、蒸着層(4) およびトップコート層(5) をこの
順に好ましくはインラインで形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラベル用、ポスタ
ー用、ラミネート用などの用途に適した蒸着紙を工業的
に有利に製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ドリンク剤、調味料、アルコール飲料な
どのビンに付するラベルは、美観または高級感の点か
ら、金属蒸着層を設けた金属光沢を有するシートを用い
ることが好ましい。ポスター用の紙の場合も、同様に金
属蒸着層を設けた金属光沢を有するシートを用いること
が好ましい。また鮮度保持包装用段ボールにあっては、
酸素バリヤ性および耐透湿性を付与するために、段ボー
ルの全面に金属蒸着層を有する蒸着紙を貼着するか、段
ボールを構成するライナーのうちの1層として蒸着層を
有するものを用いることが望ましい。
【0003】従来、この種のラベルまたはシートに用い
る材料として、蒸着紙が知られている。蒸着紙は、紙と
は異質の表現力を持つので、商品の高級感をイメージ付
ける現代的な宣伝用素材であるということができる。ま
た蒸着紙は、すぐれた酸素バリヤ性および耐透湿性を有
する上、アルミニウム箔に比し高速印刷が可能である。
【0004】上記の蒸着紙は、原紙にアンダー層を設
け、その上に100〜500オングストローム程度の比
較的薄厚に真空蒸着を行い、さらにその上にトップコー
ト(オーバーコート)層を設けることにより製造され
る。
【0005】蒸着紙の製造法、性質、用途等について
は、たとえば、「新素材活用シリーズ、機能紙、株式会
社工業調査会発行、発行日:1988年10月1日」の
247〜249頁に解説がある。
【0006】蒸着紙を使用するに際しては、トップコー
ト層側の面に印刷を施し、原紙側の面に糊付けを行い、
さらには適宜の段階で必要に応じスリット、裁断、打ち
抜き等の加工を行ってから、対象物に貼着する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、原紙/
アンダー層/蒸着層/トップコート層の層構成を有する
従来の蒸着紙は、本質的には水分率が変化しやすくかつ
表面平滑度の劣る原紙上にアンダー層、蒸着層、トップ
コート層を設けるものであるので、特に加熱真空下に蒸
着を行う工程において、カールや寸法変化を生じたり、
蒸着層の密着性が損なわれたりしやすい。
【0008】本発明は、このような背景下において、紙
基材を用いながらも円滑に蒸着を行うことができ、紙基
材の種類の制約も大幅に緩和され、かつ生産性良く製造
することができ、さらには連続真空蒸着機による蒸着も
可能な工業的に有利な蒸着紙の製造法を提供することを
目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の蒸着紙の製造法
は、ポリエチレン層(2) を溶融押出コートにより設けた
紙基材(1) のポリエチレン層(2) 側の面をコロナ放電処
理し、そのコロナ放電処理面(C) に、アンダー層(3) 、
蒸着層(4) およびトップコート層(5) をこの順に形成す
ることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明においては、ベースとなるシートと
して、ポリエチレン層(2) を溶融押出コートにより設け
た紙基材(1) を用いる。
【0012】ここで紙基材(1) としては、薄葉紙、上質
紙、中質紙、書籍用紙、アート紙、コート紙、キャスト
コート紙、紙白ロール紙、模造紙などがあげられ、場合
によってはボール紙、段ボールなども用いることができ
る。紙基材(1) の坪量または厚みは、必要な強度を有す
る限りにおいて特に制限はないが、連続真空蒸着機にて
蒸着を行うときは、供給する紙基材(1) のジョイント用
両面接着テープの厚みも加わるという事情もあるため、
坪量が20〜80g/m2程度あるいはその前後のものを用
いることが望ましい。
【0013】ポリエチレン層(2) におけるポリエチレン
としては、通常の溶融押出コート(エクストルージョン
ラミネート)用のグレードのポリエチレン、殊に密度
0.910〜 0.935(好ましくは 0.912〜 0.930)、メルト
インデックス 0.5〜25g/10min (好ましくは1〜20
g/10min )の低密度ポリエチレンが用いられる。ポリエ
チレン層(2) の厚みは、10〜30μm 程度が適当であ
る。
【0014】上記の紙基材(1) のポリエチレン層(2) 側
の面には、まずコロナ放電処理を行う。コロナ放電は、
周知のように、高電圧発生機に接続した電極と、樹脂ま
たはラバーで被覆した金属ロールとの間に微小の間隙を
設け、数百KC/Sの高周波で数千〜数万Vの高電圧をかけ
て間隙に高圧コロナを発生させる方法であり、その間隙
に上記の紙基材(1) /ポリエチレン層(2) の積層シート
を走行させる。
【0015】そしてコロナ放電処理面(C) には、アンダ
ー層(3) 、蒸着層(4) およびトップコート層(5) をこの
順に形成していく。
【0016】アンダー層(3) としては、フェノール系樹
脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、セルロース系樹脂、マレイン酸系樹脂、天然樹脂を
はじめとする種々の樹脂の層があげられる。アンダー層
(3) の厚みは1〜8μm 程度が適当である。
【0017】蒸着層(4) としては、Al、Sn、In、
ITO、Zn、Ag、Al23 、SiOxなどの金属ま
たは金属酸化物の層があげられる。これらの中では特に
Alが重要であり、ガスバリヤ性が要求されるときはA
l23 やSiOxも重要である。蒸着層(4) の厚みは1
00〜600オングストローム程度、好ましくは120
〜500オングストローム、殊に150〜450オング
ストロームとすることが多い。
【0018】蒸着層(4) の形成は、通常のバッチ式の真
空蒸着装置を用いて行うことができるが、シートを連続
的に供給すると共に多数のロール対により段階的に真空
度を上げて所定の真空度にもたらした状態で蒸着を行う
連続真空蒸着装置によって行うこともでき、工業的には
この連続真空蒸着法の方が有利である。
【0019】トップコート層(5) としては、アクリル系
樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、尿素系樹
脂、メラミン系樹脂、マレイン酸系樹脂、ポリウレタン
系樹脂、セルロース系樹脂をはじめとする種々の熱硬化
性または熱可塑性樹脂の層があげられる。トップコート
層(5) の厚みは 0.2〜2μm 程度あるいはその前後が適
当である。
【0020】上記のコロナ放電処理、およびそのコロナ
放電処理面(C) へのアンダー層(3)、蒸着層(4) および
トップコート層(5) の形成はインラインで行うことが好
ましい。
【0021】上記のようにして蒸着紙が得られる。得ら
れた蒸着紙には、必要に応じてカール防止加工やエンボ
ス加工を施すことができる。そして蒸着紙のトップコー
ト層(5) 側の面には、適宜の印刷法により印刷を施すの
が通常である。
【0022】このようにして得た蒸着紙は、そのまま製
品として包装用、ポスター用をはじめとする種々の使い
方をすることができる。一例をあげると、紙基材(1) と
して段ボールを用いることにより、蒸着紙を鮮度保持包
装用段ボールとして用いることができる。
【0023】また、必要に応じてカール防止加工、エン
ボス加工、印刷を行った蒸着紙は、その蒸着紙の紙基材
(1) 側の面に糊付けを行った後、これをラミネート用や
ラベル用に供することもできる。ここでラミネート用と
しては、段ボールを構成する表面側または内部側のライ
ナーへのラミネート、各種包装材へのラミネート、雛人
形や金屏風に使用するためのラミネート、レコードジャ
ケットへのラミネート、宣伝ポスターへのラミネートな
どがあげられ、特に鮮度保持包装用段ボールにラミネー
トする場合が重要である。ラベル用としては、ドリンク
剤、調味料、アルコール飲料などのビンに付するラベル
があげられる。
【0024】〈作用〉本発明によれば、紙基材(1) に溶
融押出コートによりポリエチレン層(2) を形成してある
ものをベースシートとして用い、かつそのポリエチレン
層(2) 側の面をコロナ放電処理するようにし、その上か
ら蒸着層(4) を含む各層を設けるようにしているので、
従来法に比し格段に円滑に蒸着を行うことができる。す
なわち、使用する紙基材(4) の種類の制約が大幅に緩和
され、本質的には水分率が変化しやすくかつ表面平滑度
の劣る原紙を用いても、加熱真空下に蒸着を行う工程に
おいてカールや寸法変化を生じたり蒸着層(4) の密着性
が損なわれたりすることがなく、目的の蒸着紙をコスト
的に有利に生産性良く製造することができる。また従来
では困難であった連続真空蒸着機による蒸着も可能とな
る。そしてポリエチレン層(2) の存在は、焼却処理にお
いても何ら問題を生じない。
【0025】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。以下「%」とあるのは重量%である。
【0026】実施例1 図1は本発明の蒸着紙の製造法の一例を模式的に示した
工程図である。図中、(pr)とあるのは印刷層、(ad)とあ
るのは糊層である。
【0027】坪量50g/m2の純白紙からなる紙基材(1)
の片面に、密度 0.919、メルトインデックス8g/10min
の低密度ポリエチレンを溶融押出コートして厚み20μ
m のポリエチレン層(2) を設けたものを準備した。
【0028】そのポリエチレン層(2) 付きの紙基材(1)
を連続真空蒸着機に向けて供給する間に、まずそのポリ
エチレン層(2) をコロナ放電処理し、続いてそのコロナ
放電処理面(C) に、ポリウレタン−ニトロセルロース混
合樹脂の30%濃度の溶液をコーティングした後、乾
燥、キュアすることにより厚み 5.5μm のアンダー層
(3) を形成させてから、連続真空蒸着を行って厚み35
0オングストロームのアルミニウム蒸着層からなる蒸着
層(4) を形成させた。
【0029】ついで連続真空蒸着機からの蒸着フィルム
の蒸着層(4) 面に、上記とは組成の異なるニトロセルロ
ース−ポリウレタン混合樹脂の30%濃度の溶液を流延
した後、乾燥することにより、厚み1μm のトップコー
ト層(5) を形成させた。
【0030】以上の操作は図1のようにインラインで行
い、これにより目的とする蒸着紙が一挙に生産性良く製
造された。
【0031】必要に応じ水分コントロールを行ってか
ら、この蒸着紙のトップコート層(5)に印刷を施した。
なお必要に応じ、全体をエンボスロール間を通すことに
よりエンボス加工することもできる。
【0032】この蒸着紙の印刷面とは反対側の面に糊付
けを行い、ついで打ち抜き加工することによりラベルと
なしてから、ドリンク剤用のビンにラベリングした。
【0033】また、この蒸着紙の印刷面とは反対側の面
に糊付けを行い、ポスターとした。
【0034】さらにまた、この蒸着紙の印刷面とは反対
側の面に糊付けを行い、ついで段ボールの片面に貼着し
て、鮮度保持包装用段ボールとなした。
【0035】
【発明の効果】作用の項で述べたように、本発明によれ
ば、紙基材(1) を用いながらも、従来法に比し格段に円
滑に蒸着を行うことができる。すなわち、使用する紙基
材(1)の種類の制約が大幅に緩和され、本質的には水分
率が変化しやすくかつ表面平滑度の劣る原紙を用いて
も、加熱真空下に蒸着を行う工程においてカールや寸法
変化を生じたり蒸着層(4) の密着性が損なわれたりする
ことがなく、目的の蒸着紙をコスト的に有利に生産性良
く製造することができる。また従来では困難であった連
続真空蒸着機による蒸着も可能となる。そしてポリエチ
レン層(2) の存在は、焼却処理においても何ら問題を生
じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蒸着紙の製造法の一例を模式的に示し
た工程図である。
【符号の説明】
(1) …紙基材、 (2) …ポリエチレン層、 (3) …アンダー層、 (4) …蒸着層、 (5) …トップコート層、 (pr)…印刷層、 (ad)…糊層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエチレン層(2) を溶融押出コートによ
    り設けた紙基材(1) のポリエチレン層(2) 側の面をコロ
    ナ放電処理し、そのコロナ放電処理面(C) に、アンダー
    層(3) 、蒸着層(4) およびトップコート層(5) をこの順
    に形成することを特徴とする蒸着紙の製造法。
  2. 【請求項2】コロナ放電処理、およびそのコロナ放電処
    理面(C) へのアンダー層(3) 、蒸着層(4) およびトップ
    コート層(5) の形成をインラインで行うことを特徴とす
    る請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】コロナ放電処理、およびそのコロナ放電処
    理面(C) への各層の形成を、コロナ放電装置およびコー
    ティング装置を備えた連続真空蒸着機を用いてインライ
    ンで行うことを特徴とする請求項2記載の製造法。
  4. 【請求項4】蒸着紙が、ラベル用、ポスター用またはラ
    ミネート用の蒸着紙である請求項1記載の製造法。
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