JPH09207056A - 複数平行溝付きガラス板のチッピング除去方法 - Google Patents

複数平行溝付きガラス板のチッピング除去方法

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JPH09207056A
JPH09207056A JP1597796A JP1597796A JPH09207056A JP H09207056 A JPH09207056 A JP H09207056A JP 1597796 A JP1597796 A JP 1597796A JP 1597796 A JP1597796 A JP 1597796A JP H09207056 A JPH09207056 A JP H09207056A
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JP
Japan
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chipping
parallel grooves
glass plate
polishing cloth
polishing
Prior art date
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Pending
Application number
JP1597796A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuo Nagasawa
郁夫 長沢
Tsunehiko Sugawara
恒彦 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP1597796A priority Critical patent/JPH09207056A/ja
Publication of JPH09207056A publication Critical patent/JPH09207056A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】プラズマアドレス液晶表示装置に適した複数平
行溝付きガラス板を得る。 【解決手段】円筒状回転体14の円筒側面周囲に取りつ
けられた研磨布16を、複数の平行溝20Aの設けられ
たにガラス板20の表面に押し当てて、該円筒状回転体
14を回転することにより、複数平行溝20Aの溝周縁
を研磨してチッピングを除去することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマ放電を利
用する表示装置等に使用されるガラス基板に設けられた
複数の平行溝の溝周縁のチッピングを除去する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、液晶表示装置としては、スト
ライプ状の電極を設けた2枚の基板を相対向させたST
N型液晶表示装置や、TFT等の能動素子を各画素毎に
配置したアクティブマトリクス型液晶表示装置が知られ
ている。しかし、これらは大面積化が難しく、せいぜい
14インチ以下の表示サイズで使用されることが多い。
【0003】これはアクティブマトリクス型液晶表示装
置では、大面積化がそのまま生産性の低下に結びつき、
生産歩留を低下させるため、実用化は困難となってい
る。一方、STN型液晶表示装置も電極抵抗やギャップ
の均一性の要求から、やはり大面積化がそのまま生産性
の低下に結びつき、実用化は困難となっている。
【0004】この欠点を解消して大面積化が可能なもの
として、たとえば、プラズマ放電により走査を行う液晶
表示装置が特開平01−217396号等で提案されている。こ
れは、STN型液晶表示装置で走査電極を順次走査する
代わりに、ストライプ状に配置されたプラズマ放電空間
で順次放電を生じさせて走査を行うものである。
【0005】このプラズマ放電が起きた部分では、実質
的に液晶に電圧が印加されることになり、このプラズマ
放電が起きていない部分では、実質的に電圧が印加され
ないことになる。このため、STN型の液晶表示装置の
ように非選択の走査電極に対応する画素にも非選択電圧
が実質的にかかることがないので、高デューティで駆動
してもクロストークを大幅に低減できる。
【0006】このようなプラズマ放電により走査を行う
液晶表示装置としては、図4に示すような構造を持って
いる。図4は、その構造をわかりやすくするために、各
基板をバラバラにした状態で示した断面図である。
【0007】図4において、31とは34とは、液晶を
挟持する基板であり、第1の基板31には、ITO(I
23-SnO2 )、SnO2 等の透明電極32が形成
されている。この透明電極32は図の横方向に伸びたス
トライプとなっており、図の奥行き方向に複数本、例え
ば640本とか800本とか設けられる。この基板3
1、34の対向する表面には液晶を配向させる配向膜が
通常設けられる。例えば、TN型で用いる場合には、基
板31、34の表面で配向方向を90°ずらせばよい。
この2枚の基板間に液晶層33を配置する。
【0008】一方、この第2の基板34の裏側には、プ
ラズマ放電空間36が形成されている第3の基板35が
配置される。このプラズマ放電空間36にはプラズマ放
電駆動用の電極39が設けられている。この図では、各
基板は分離して図示してあるが、第1の基板と第2の基
板とは周辺でシールされて、内部の間隙に液晶層33が
挟持され、第2の基板と第3の基板とも周辺でシールさ
れ、内部のプラズマ放電空間36にはプラズマ放電用の
気体が封入されている。このプラズマ放電空間36は図
の奥行き方向に伸びており、図4では6本の空間しか示
されていないが、通常は走査電極と同数の本数、例えば
400本、480本、600本形成される。
【0009】さらに実際には、TN型液晶表示装置であ
れば、この両外側に偏光板が夫々配置され、さらに背後
には通常照明装置が配置されて、透過型の液晶表示装置
として用いられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図4に示した液晶表示
装置は、模式的な図であるが、プラズマ放電空間をこの
ようなきれいな断面長方形の形状に形成することは困難
である。
【0011】このプラズマ放電空間を構成する基板は、
プラズマ放電により劣化しない必要性と減圧状態に長期
に保つ必要があることから、ガラス基板が用いられる。
このため、このような細く長い溝を多数形成する手段と
しては、化学的なエッチング法や機械的な切削法が考え
られている。
【0012】しかし、エッチング法によれば、図5に示
すようにエッチングする深さHが深いと上部の開口の幅
1 に比して下部の開口の幅W2 が狭くなってしまうと
いう問題点がある。このプラズマ放電空間36はW1
2H程度であるので、W2 はW1 に比してかなり狭くな
ってしまう。さらに、このプラズマ放電空間36にはプ
ラズマ放電駆動用の電極39を設ける必要もあるので、
さらに下部の有効な開口の幅W3 は狭くなってしまうと
いう問題がある。
【0013】この基板35の隔壁37の上の幅を狭くす
れば、若干の下部の開口の幅の広がりはあるが、わずか
なものにすぎない。さらに、これは第2の基板の保持性
を低下させるため、液晶層のギャップムラを生じやすく
なるという別の問題を生じる。
【0014】これを避けるために、ダイヤモンドカッタ
ーやサンドブラストというような機械的な切削法も考え
られるが、隔壁37に角や鋭い凹凸があると、基板34
は厚さが、極めて薄いものであるため、接触点に応力が
集中して、基板34が割れるおそれがある。
【0015】本発明は上記の問題点を解決するための、
上記隔壁部の鋭い角やチッピングを除去するための方法
を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、円筒状回転体
の円筒側面周囲に取りつけられた研磨布を、複数の平行
溝が設けられたガラス板表面に押し当てて、該円筒状回
転体を回転することにより、複数平行溝の溝周縁を研磨
して当該部位のチッピングを除去することを特徴とする
複数平行溝付きガラス板のチッピング除去方法である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
かかる複数平行溝内のチッピング除去方法について詳説
する。
【0018】図1に示すように、研磨具10の回転軸1
2には、回転体14が同軸上に固定されている。回転体
14は円柱状に形成され、回転体14の外周には研磨布
16が巻きつけられている。研磨布16にはたとえばA
23 やSiCのなどの微細砥粒18が含浸されてい
る。20はチッピング除去の処理がなされるガラス板で
あって、あらかじめ、複数平行溝20A、20A、・・
・が形成されている。この溝の間がディスプレイの隔壁
となる部分である。この溝は、機械的な方法により、た
とえば、砥石で研削することによって形成されている場
合には、溝形成直後には溝周縁部は角が立っており、か
つチッピングも発生している。
【0019】図2に示すように、研磨布16はチッピン
グ除去に供されるガラス板の表面に押し当てられること
によって、若干変形し、溝の角近傍を研磨できるような
柔軟な材料、たとえば不織布などが使用される。
【0020】回転軸12はガラス板20の上方に平行溝
20A、20A、・・・と直交するように配置され、支
持部材(図示せず)で回動自在に支持されている。この
支持部材は回転軸12を平行溝20A、20A、・・・
と平行な方向に移動自在に支持する。回転軸12には図
示しない駆動モータが連結されている。
【0021】ガラス板20の上方には、水供給手段22
が設けられ、水供給手段22の供給口(図示せず)から
遊離砥粒24、24、・・・が供給される。
【0022】次に研磨具10を使用して複数平行溝周縁
のチッピングを除去する方法を詳説する。
【0023】まず、ガラス板20の表面に研磨具10を
押し付けて、研磨具10を若干変形させ、平行溝のエッ
ジ部分に研磨布が当接する状態にする。次に水供給手段
22の供給口から水24、24、・・・を供給しなが
ら、駆動モータを駆動して、回転軸12を介して研磨布
16を回転し、同時に研磨布16を平行溝20A、20
A、・・・に沿って移動する。これにより、平行溝の角
部分のみ選択的に研磨され、平行溝の角部分のチッピン
グが除去される。
【0024】この実施形態では、研磨布の回転方向及び
移動方向と平行溝の方向とを一致させたので、溝に余分
な力がかからず、研磨布の押圧力が大きくても研磨時の
クラック発生などが生じにくい。このため、高速研磨に
適している。もちろん、研磨布の押圧力の弱めれば、必
ずしも、研磨布の回転方向と平行溝の方向とを移動させ
ることは必須ではない。これらの方向を互いに異ならせ
れば、より均一な研磨が可能な利点がある。
【0025】前記実施形態では、研磨布16を円柱状の
回転体14の周囲に設けた場合について説明したが、円
柱状の回転体14の周囲に研磨布を設ける代わりに図3
に示す用に無端状の研磨布を2つの回転ロール30A、
30Bに張設して、回転ロール30A、30Bの回転力
で周回するようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、本発明にかかる複数
平行溝のチッピング除去方法によれば、平行溝の角部分
のみ選択的に研磨が可能であり、複数の平行溝の角部分
のチッピングを容易に除去することができる。また、研
磨工具に研磨布を使用したので、研磨具を高精度に位置
決めする必要がない。更に研磨布は安価なので、消耗し
た場合でも交換費用を低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複数平行溝のチッピング除去方法
の一実施例に使用する研磨具を示した斜視図
【図2】本発明に係る複数平行溝のチッピング除去方法
の一実施例に使用する研磨具の要部を拡大して示した一
部断面図
【図3】本発明に係る複数平行溝のチッピング除去方法
の他の実施例に使用する研磨具の例を示した斜視図
【図4】プラズマアドレス液晶表示装置を説明する分解
断面図
【図5】プラズマアドレス液晶表示装置用の基板に設け
られる溝の詳細を説明する断面図
【符号の説明】
10:研磨具 12:回転軸 16:研磨布 20:ガラス板 20A:平行溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状回転体の円筒側面周囲に取りつけら
    れた研磨布を、複数の平行溝が設けられたガラス板表面
    に押し当てて、該円筒状回転体を回転することにより、
    複数平行溝の溝周縁を研磨して当該部位のチッピングを
    除去することを特徴とする複数平行溝付きガラス板のチ
    ッピング除去方法。
JP1597796A 1996-01-31 1996-01-31 複数平行溝付きガラス板のチッピング除去方法 Pending JPH09207056A (ja)

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JP1597796A JPH09207056A (ja) 1996-01-31 1996-01-31 複数平行溝付きガラス板のチッピング除去方法

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JPH09207056A true JPH09207056A (ja) 1997-08-12

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ID=11903761

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104690616A (zh) * 2015-02-15 2015-06-10 浙江三川玻璃有限公司 玻璃板用抛光装置
CN112894510A (zh) * 2021-03-30 2021-06-04 吴超 一种金属板材表面防护处理工艺

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