JPH09206615A - 粉砕系運転制御方法 - Google Patents

粉砕系運転制御方法

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Publication number
JPH09206615A
JPH09206615A JP3711696A JP3711696A JPH09206615A JP H09206615 A JPH09206615 A JP H09206615A JP 3711696 A JP3711696 A JP 3711696A JP 3711696 A JP3711696 A JP 3711696A JP H09206615 A JPH09206615 A JP H09206615A
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JP
Japan
Prior art keywords
mill
sound pressure
raw material
control
pressure level
Prior art date
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Pending
Application number
JP3711696A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Hirobe
勉 広部
Mitsuhiro Ito
光弘 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Chichibu Onoda Cement Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Chichibu Onoda Cement Corp filed Critical Chichibu Onoda Cement Corp
Priority to JP3711696A priority Critical patent/JPH09206615A/ja
Publication of JPH09206615A publication Critical patent/JPH09206615A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のミルを併設した場合においても、隣接
ないしは周辺の他のミルの影響を受けずに安定した運転
を可能とする。 【解決手段】 チューブミルを用いる粉砕系にて原材料
を粉砕する際に、チューブミルから発生する音響をマイ
クロフォンにて測定し、得られる音圧レベルに基づいて
粉砕系の運転を制御する粉砕系運転制御方式において、
制御用音圧レベル周波数領域として高周波数領域を検出
測定し、これに基づいてミル内の粉体充填率を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セメント原料、セ
メントクリンカ、その他の原材料を粉砕する粉砕系の運
転制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりセメント原料、セメントクリン
カ、その他の各種原材料を粉砕するに際し、特にチュー
ブミルを使用する粉砕系によって原材料を連続的に供給
して粉砕する場合、その運転制御方法の主なものとして
次の2つがある。
【0003】(1)ミル出口の砕料の輸送機(バケット
エレベータ等)、または該砕料を分級機で分級した粗粉
をミルに戻す輸送機等の負荷を電気的に検出し、その負
荷の値が前もって実験によって確認した最適値に一定と
なるよう、粉砕系に新しく供給される原材料の供給量を
制御する方法。これは、砕料がミル内を通過する量を一
定に保持する制御方法である。
【0004】(2)運転中のミルの発生音についてミル
1室や2室の音圧レベルを検出し、その音圧レベルが前
もって実験によって確認した最適値に一定になるよう、
粉砕系に新しく供給される原材料の供給量を制御する方
法。これは、ミル内における砕料の粉面レベルを一定に
しようとする制御方法である。
【0005】このうち、前記(1)の方法のチューブミ
ル内の砕料通過量を制御する方法はミルの目皿板の詰ま
り具合、グリッド量の推移、または砕料の物性の変化等
によって、ミル内の砕料通過量が同じであってもミル内
の粉面レベルが変化し、最適運転状態に維持できなくな
ることが生ずる。また砕料の粒度や硬さなどの変動によ
り、ミル内での砕料の流れが変化し砕料詰まりを惹起し
て、ミルの運転制御のネックになる場合も生ずる。した
がって、前記(1)のミル内の砕料通過量による制御方
法よりも、前記(2)の音圧による制御方法の方が望ま
しい。
【0006】しかしながら、従来の音圧による制御方法
においては、ミル発生音の測定対象周波数が通常5〜8
kHzを使用しているために、対象のミルが複数併設さ
れた状態の場合には隣接したミルの起動、停止時に発生
する異常音を測定用マイクロフォンが検出してしまい、
その影響によって対象ミルの制御に乱れを生じさせ適正
なミルの運転ができなくなり、粉砕製品の品質に悪影響
を及ぼす主因となるという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、複数のミル
を併設した状態においても、隣接ないしは周辺の他のミ
ルの影響を受けずに安定した運転を可能とするチューブ
ミルを用いる粉砕系の運転制御方法を提供することを目
的とする。
【0008】ミルが発生する音響は、周波数の違いによ
って音圧の減衰量の変化に差があることに着目し、周波
数分析器を用いて各周波数ごとの音圧レベルと、測定距
離の違いによる減衰量等について測定を行った結果、高
周波領域において減衰が大きいということを見出し、そ
れに基づいて、チューブミルにおいて運転制御を音圧制
御で行うにあたり、隣接または周辺に設置された他のミ
ルの影響を受けにくい高周波数領域を対象とすることに
よりチューブミルの最適運転化および制御性の向上を可
能とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、チューブミル
を用いる粉砕系にて原材料を粉砕する際に、チューブミ
ルから発生する音響をマイクロフォンにて測定し、得ら
れる音圧レベルに基づいて粉砕系の運転を制御する制御
方式において、制御用音圧の周波数領域を高周波数領域
とすることを特徴とする粉砕系運転制御方法である。ま
た、上記において制御用音圧の周波数領域を10〜40
kHzとすることを特徴とする粉砕系運転制御方法であ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、被粉砕物であるセメン
ト原料、セメントクリンカ、その他の原材料をチューブ
ミルを使用する粉砕系により粉砕する際に、ミルから発
生する音響の音圧レベルをマイクロフォンにより測定
し、該音圧レベルに基づいてミル内の砕料レベルを把握
して、ミルを含む粉砕系の運転を制御する制御方法にお
いて、高周波用マイクロフォンを用いて高周波数領域の
音圧レベルを測定し、該高周波数領域の音圧レベルを対
象として音圧制御することを特徴とする。
【0011】本発明において使用する制御用周波数領域
としては、従来の5〜8kHzより高周波数帯であれ
ば、従来の問題の改善は図られるが必要以上の高周波数
とすると、制御対象とする音響まで減衰してしまい制御
が困難となるので、無暗に高周波数領域を選択すること
は避ける必要がある。このため制御用周波数として10
〜40kHzの高周波数領域とすることが望ましい。こ
こで制御用周波数を10kHz未満の周波数領域とする
と、制御対象である粉砕系に属するミルの音圧レベルを
測定する際に、隣接または周辺のミルの起動、停止時に
発生する異常音を併せて測定するため、測定対象の音圧
レベルに悪影響を及ぼし正しい測定が行わず、対象とす
るミルの安定した運転制御を継続することが困難とな
る。
【0012】一方、制御用周波数を40kHzを越える
高周波数領域とすると、ミルからの発生音の減衰が大き
いために測定対象の音圧までがほぼ暗騒音レベルになっ
てしまい、それに基づく運転制御は困難となる。さら
に、隣接や周辺のミル等の外乱による悪影響と測定音圧
の暗騒音化をより確実に避けてさらに信頼性の高い制御
を考えると、制御用周波数を20〜30kHzの高周波
数領域とするのが最適であり、効果が顕著である。
【0013】以下実施例に基づいて説明する。図1は、
本発明の運転制御方法を用いる粉砕系の1例を示す概略
図である。チューブミル1は中仕切により第1室、第2
室に区画されている。ミル入口から投入される被粉砕物
(原材料)は、ミル内部に入っているボール状の粉砕媒
体によって粉砕され、第1室、第2室と順次移動しミル
出口より排出される。このミル1から排出された被粉砕
物は、ミル出口バケットエレベータ5によってセパレー
タ6に導かれて製品となる微粉と残分の粗粉に分級され
る。粗粉は重力移送管7を経て再びチューブミル1に投
入されて再粉砕される。この際のミル第1室から発生す
る音をマイクロフォン2および測定装置3を用いて測定
し所要の周波数領域の音圧レベルを得る。得られた測定
結果は制御装置(図示せず)に導かれて、チューブミル
内の砕料レベルを一定とするように原材料供給機8によ
りミルへの原料供給量が制御され、粉砕系全体の運転制
御が行われる。この際の制御方法は従来の公知の方法を
適宜選択すれば良い。
【0014】次に測定する音圧レベルの周波数領域の相
違による影響を調査した。その結果を図2に示す。この
図はミル内の粉体充填率が変化した場合に音圧レベルが
いかに変化するかを、粉体充填率100%のときの音圧
レベルを基準とした音圧レベルの差を周波数毎に表わし
たものである。これからミル内の粉体充填率の変化に対
応する音圧レベルの変化は音圧レベルの周波数が変わっ
ても大差がなく、したがって本発明の音圧レベルの周波
数領域として10〜40kHzを採用してもなんら支障
がなく従来と同様の粉砕系の制御が可能であることが明
らかである。
【0015】次に図3は、縦軸に音圧レベルの減衰量を
横軸に周波数をとり、各周波数の減衰量を測定した結果
を表示した図である。各周波数における音圧レベルの減
衰は10kHz未満の低周波領域では減衰量が大きく、
周波数が増加するにしたがって次第に減少し40kHz
を越える高周波数領域では殆ど大差がなくなり、ほぼ暗
騒音に近い値となる。このことは本発明における制御用
周波数領域として10〜40kHzの高周波数領域を採
用すれば、近傍のミルの発生音は減衰して影響が少なく
なり、一方過大な高周波数のため暗騒音化してしまうこ
ともなく制御用として使用が出来るので適当である。さ
らに制御用周波数領域として20〜30kHzを採用す
ればその効果がより顕著であり最適である。
【0016】上記は、図1の実施例のミル第1室の発生
音を測定する例に基づいて説明したが、その他の第1室
および第2室の発生音を対象とする制御方法やミルの発
生音とミル出口のバケットエレベータの負荷を併用する
制御方法等におけるミルの発生音の測定においても利用
することができ、同様な効果がもたらされる。
【0017】
【発明の効果】音圧レベルの制御用周波数領域として高
周波領域、とりわけ10〜40kHzの周波数領域とす
ることにより、隣接ないしは周辺の設備から発生する音
の影響を殆ど受けず安定した制御が可能となり粉砕系の
運転が安定する。このため製品(粉砕品)の品質は向上
し、また粉砕系の粉砕効率が向上する。また、複数のミ
ルが隣接する粉砕系の制御回路を組む場合に外乱の影響
を除去する回路が不要となり、シーケンス回路の単純化
が可能で回路の複雑さからくる悪影響が回避できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御方法を適用した粉砕系を示す概略
図である。
【図2】ミル内の粉体充填率と音圧レベルの関係を表す
説明図である。
【図3】ミル発生音の減衰量の周波数との関係を表す説
明図である。
【符号の説明】
1 チューブミル 2 マイクロフォン 3 測定装置 5 ミル出口バケットエレベータ 6 セパレータ 8 原材料供給機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チューブミルを用いる粉砕系にて原材料
    を粉砕する際に、チューブミルから発生する音響をマイ
    クロフォンにて測定し、得られる音圧レベルに基づいて
    粉砕系の運転を制御する制御方式において、制御用音圧
    の周波数領域を高周波数領域とすることを特徴とする粉
    砕系運転制御方法
  2. 【請求項2】 制御用音圧の周波数領域を10〜40k
    Hzとすることを特徴とする請求項1の粉砕系運転制御
    方法
  3. 【請求項3】 チューブミルから発生する音響を高周波
    数用マイクロフォンを用いて測定することを特徴とする
    請求項1および請求項2の粉砕系運転制御方法
JP3711696A 1996-01-31 1996-01-31 粉砕系運転制御方法 Pending JPH09206615A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108745605A (zh) * 2018-06-26 2018-11-06 湖南泰通能源管理股份有限公司 一种智能粉磨系统控制方法
CN113083447A (zh) * 2021-04-10 2021-07-09 南京工程学院 大型冶炼高炉磨煤机球磨系统全自动智能减振控制方法及装置

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