JPH09206520A

JPH09206520A - 風呂用循環浄化装置

Info

Publication number: JPH09206520A
Application number: JP8055296A
Authority: JP
Inventors: Yoshiaki Fukushima; 譽了福島
Original assignee: MARUSHO KK
Current assignee: MARUSHO KK
Priority date: 1996-02-06
Filing date: 1996-02-06
Publication date: 1997-08-12

Abstract

(57)【要約】【課題】浴水中の匂いや浴槽に付着するぬめりも除去
できる循環浄化装置を得る。【解決手段】浴槽１から抜き取った循環浴水を第一の
濾過器６を通して加熱装置１０へ送り、加熱装置１０で
所定の温度に加熱した循環浴水を浴槽１に戻すようにし
た循環路５を有する装置において、多孔質構造のセラミ
ックボール７３を充填した第二の濾過器７を第一の濾過
器６と加熱装置１０との間の循環路５に挿入すると共
に、所定量のミネラル群溶液を供給するための定量ポン
プ８の管路を上記浴槽１の近傍において循環路５に接続
し、かつ、浴槽１内に気泡ゼットを生じさせるエアーポ
ンプ１１の管路１１ａを浴槽１に接続して構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、浴槽内の湯を常時抜
き取り、抜き取った循環浴水を濾過・加熱して浴槽内に
戻すようになされた風呂用循環浄化装置に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】風呂用循環浄化装置としては、特開平４
−１０４８８９合公報に示された浴水循環浄化装置のよ
うに、濾過器として、毛髪など比較的大きい不純物を除
去するためのフイルタを有する第一の濾過器と、浴水中
のアンモニウムイオンあるいは有害溶存物質などを吸着
するための活性石を有する第二の濾過器を備えた装置が
提案されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】活性石を有する濾過器
を備えた循環浄化装置は、比較的大きい不純物を除去ず
るためのフイルタを有する濾過器だけを備えた循環浄化
装置に比較して、浄化の作用は大きい。しかし、浴水中
の匂いや浴槽に付着するぬめりを除去する作用は少な
い。この発明は、上述のような課題を解決するためにな
されたもので、浴水中の匂いや浴槽に付着するぬめりも
除去できる循環浄化装置を得ることを目的とするもので
ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は、濾過器とし
て、毛髪など比較的大きい不純物を除去するためのフイ
ルタを有する第一の濾過器と、浴水中のアンモニウムイ
オンあるいは有害溶存物質などを吸着するための活性石
を有する第二の濾過器を備えるとともに、循環浴水を浴
槽に戻すとき所定量のミネラル群溶液を添加し、同時に
気泡ゼットを生じさせて浴水中の匂いや浴槽に付着する
ぬめりの問題点を解決している。

【０００５】

【発明の実施の形態】浴槽から抜き取った循環浴水を第
一の濾過器を通して加熱装置へ送り、上記加熱装置で所
定の温度に加熱した循環浴水を上記浴槽に戻すようにし
た循環路を有する装置において、多孔質構造のセラミッ
クボールを充填した第二の濾過器を上記第一の濾過器と
上記加熱装置との間の循環路に挿入すると共に、所定量
のミネラル群溶液を供給するための定量ポンプの管路を
上記浴槽の近傍において上記循環路に接続し、かつ、上
記浴槽内に気泡ゼットを生じさせるエアーポンプの管路
を上記浴槽に接続して構成しすることにより浴水中の匂
いや浴槽に付着するぬめりか大幅に減少する。

【０００６】また、第二の濾過器に逆方向に循環浴水を
通水する洗浄循環路を設けると共に、上記洗浄循環路に
エアーポンプの管路を接続することにより、上記逆方向
の循環浴水に気泡ゼットを生じさせてセラミックボール
を洗浄することによりね第二の濾過器の再生を自動的に
行うことができる。

【０００７】

【実施例】以下、添付図面に従って一実施例を説明す
る。先ず、図１に基づいて全体の構成を説明すると、１
は浴槽、２は水位計であり、浴槽１の水位に対応する信
号を発生する。３は給水用の水と給湯用の湯を混合する
ためのミキシング装置などで構成された自動給湯装置で
あり、水位計２の信号により、浴槽１にミキシングされ
た湯を供給する。４は循環路５の管路に設置された循環
ポンプであり、浴槽１の湯を循環路５を通して循環浴水
として循環させるように働く。自動給湯装置３による湯
もこの循環ポンプ４を介して浴槽１に供給される。６は
浴槽１と循環ポンプ４の間の循環路５に設置されたスト
レーナであり、浴槽１から抜き取られた循環浴水の中の
毛髪あるいは垢など比較的大きい異物を濾過するもので
ある。７は例えばセラミックボールのような活性石を用
いた濾過器であり、循環浴水の中のアンモニウムイオン
などの有害溶存物質を濾過するものである。８は定量ポ
ンプであり、所定のタイミングで循環路５を通して浴槽
１にミネラルを供給するものである。

【０００８】９は浴槽１から抜き取られた湯の温度をチ
ェックする温度センサであり、湯温に対応する信号を発
生する。１０は加熱装置であり、温度センサ９からの信
号により、循環路５を流れる循環浴水を浴槽１に戻す際
に加熱する装置である。図１の加熱装置１０は熱交換器
の方式によるものであり、例えば、メインボイラ（図示
せず）からの熱湯を受けて熱交換器１０ａにより循環浴
水を加熱するように構成されている。なお、１０ｂはエ
アー抜きであり、循環路５に入ったエアーを抜き取る。
１０ｃはバイパス管路であり、循環浴水の一部分（例え
ば５０％）を熱交換器１０ａを通さずにバイパスするこ
とにより、加熱された循環浴水と混合して適温に調節す
るものである。１１はエアーポンプで、浴槽１にエアー
を送ることにより、浴槽１の中に泡を立てて温泉効果を
高める。なお、濾過器７を洗浄するときは、循環浴水を
逆流させて洗浄する。このとき、エアーポンプ１１のエ
アーの方向を切替えることにより、濾過器７に逆流する
循環浴水にエアーを混合して、逆流させた循環浴水が泡
状になるように洗浄用管路が構成されている。

【０００９】次に、各部について詳細に説明すると、ス
トレーナ６は図２に示すように構成されている。即ち、
６１は濾過筒であり、ステンレス板に多数の小孔をあけ
て筒状に形成されたものである。６２はフイルタであ
り、化学繊維の不織布に、目詰まり防止のための貫通孔
６２ａ（直径１０ｍｍ〜３０ｍｍ）を適当数あけて、濾
過筒６１の外周に巻き付けたものである。６３は外筒、
６４は透明アクリル板で形成された蓋で、外筒６３にボ
ルト取り付けられている。６５はエアー抜き弁であり、
蓋６４に設置されている。６６はフロート式の水位計で
あり、ストレーナ６の中に所定量の空気が溜まったとき
作動して、エアー抜き弁６５を開いて空気を抜く。

【００１０】このストレーナ６は浴槽１から抜き取られ
た循環浴水の中の毛髪やゴミなどを濾過して取り除くも
のである。毛髪やゴミが多い場合にはフイルタ６２が目
詰まりして循環浴水がストップするおそれかあるので、
貫通孔６２ａが設けてある。しかし、毛髪やゴミが多い
ときは、循環浴水の循環が悪くなるので、外部から目視
によるチェックができるように蓋６４が透明になってい
る。なお、循環浴水と一緒に空気が混入するので、エア
ー抜き弁６５により強制的に空気を抜くようになってい
る。

【００１１】濾過器７は図３に示すように構成されてい
る。この濾過器７は、ストレーナ６を通過した循環浴水
の中に残存するアンモニウムイオンあるいは微細な有害
溶存物質を濾過するために、セラミックボールを使用し
てある。即ち、図において、７１は外筒、７２は蓋、７
３は１０００度以上の高温で焼成した多孔質のセラミッ
クボールである。７４はエアー抜き弁、７５は上側排水
弁、７６は下側排水弁、７７はセラミックボール７３を
洗浄するための逆循環用の三方弁であり、切り換えるこ
とにより、管路５ａを介して循環浴水を底部側から入れ
る。この循環浴水を逆流させるとき、同時にエアーポン
プ１１によりエアーを吹き込むようになされている。逆
流させた循環浴水は管路５ｂを介して排出される。

【００１２】この濾過器７において、多孔質構造のセラ
ミックボール７３は微視的吸着に優れており、一般の活
性炭や人ロゼオライトのように物理吸着するだけの構造
物と異なり、活性化吸着するところが特徴である。即
ち、吸着物が金属触媒によって変化するために、活性炭
のように異物を抱きかかえたままではないということで
ある。例えば、硫化水素を吸着すれば化学反応を起こし
て金属硫化物となり、他の有機物を吸着すれば触媒作用
が働いて酸化分解を行うという仕組みである。なお、こ
の濾過器７の洗浄は上記のように循環浴水を逆流させて
洗浄するが、この循環浴水はエアーにより泡状になって
いるので、セラミックボール７３に吸着している吸着物
が剥離し易く、また、剥離した吸着物が管路５ｂからの
排出が容易になる。

【００１３】定量ポンプ８は、例えば井戸水などに用い
る飲用水減菌機と同様の機構で構成されている。この定
量ポンプ８によりミネラル群溶液を所定のタイミング
で、浴槽１に供給するようになされている。この場合ミ
ネラル群溶液は、例えばミネラルを多量に含んだ腐食花
崗岩から液化抽出されたものであり、ロックスの商品名
で販売されているものがある。このミネラル群溶液を循
環路５を介して浴槽１に供給するが、供給量は１日に浴
槽の湯量の１／１００００程度を供給するのが適当であ
る。

【００１４】上記のようにミネラル群溶液を供給すれ
ば、浴槽１の湯に溶けている全有機物に反応、分解、析
出、凝集の順序で速効し、フロック（ＳＳ）凝集物にさ
れる。従って、この凝集物が前記のストレーナ６及び濾
過器７により濾過される。

【００１５】エアーポンプ１１は浴槽１に気泡ゼットを
生じさせると共に、濾過器７の洗浄際にも用いる。気泡
ゼットは、エアーポンプ１１の管路１１ａを浴槽１の近
傍で管路５に接続して、給湯と同時にエアーを吹き込む
か、または、管路１１ａを直接浴槽１に接続して気泡ゼ
ットを生じさせて浴槽１の中を快適にする。管路１１ｂ
は管路５ａを介して濾過器７の底部側に接続されてい
る。濾過器７の上部側には排水管路５ｂが接続されてい
る。この管路５ａ、１１ｂは濾過器７の底部から循環浴
水とエアーを注入して、管路５ｂから排出することによ
り、セラミックボール７３を洗浄するものである。

【００１６】図１における加熱装置１０は、各種給湯用
のメインボイラ（図示せず）からの熱湯を受けて、熱交
換器１０ａにより循環浴水を加熱するように構成したも
のであるが、灯油・都市ガスあるいはＬＰガスを使用し
たボイラで循環浴水を直接加熱する構成のものであって
もよい。

【００１７】上記のように構成された風呂用循環浄化装
置は、常時浴槽１の中の湯が循環路５を通して循環さ
れ、その循環路５の途中に、定量ポンプ８によりミネラ
ル群溶液が所定のタイミングで供給される。また、スト
レーナ６は、毛髪やゴミなどを濾過して取り除く。さら
に、濾過器７により、ストレーナ６を通過したアンモニ
ウムイオンあるいは微細な有害溶存物質を濾過する。そ
して、加熱装置により加熱しながら自動的に浴水が循環
される。

【００１８】なお、１２は電気的制御を行うための制御
盤であり、風呂用循環浄化装置を管理できる場所に設置
される。また、この発明は上記説明の風呂用に限定され
るものでなく、温泉浴場や温水プールなどにも適用でき
るものである。

【００１９】

【発明の効果】この発明の風呂用循環浄化装置は上述の
ように構成されているので、以下に示すような効果を奏
する。

【００２０】即ち、液体天然ミネラルの凝集作用と、バ
イオセラミック濾過材の生物浄化により、湯あかの発生
が高度に抑制される。

【００２１】また、液体天然ミネラルは、天然温泉と同
様に、疲労回復、病気の治療の効果を生じる。

【００２２】また、汚れた湯の全有機物に反応して溶解
性物質を完全に除去すると共に、老廃物などの悪臭を消
し、大腸菌・サルモネラ菌などの病原菌を壊滅し、常に
透明度の高い水質を維持することができる。

【００２３】さらに、濾過器に使用されている多孔質構
造のセラミックボールの洗浄は、循環浴水を逆流させ、
同時にエアーを吹き込むことにより逆流させた循環浴水
に気泡を発生させているので、この気泡によりセラミッ
クボールが吸着した異物の除去が容易になり、濾過器の
再生を自動的に行うことができる。

【００２４】これらのことから、重労働であった毎日の
浴槽洗いから開放される。この浴槽洗いが少なくなるこ
とは、長時間入浴できる状態の維持が可能であり、従っ
て大浴場では特におおきな効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例の風呂用循環浄化装置を示
す管路構成図である。

【図２】この発明に使用するストレーナの構成を示す断
面図である。

【図３】この発明に使用する濾過器の構成を示す断面図
である。

【符号の説明】

１浴槽２水位計３自動給湯装置４循環ポンブ５循環路６ストレーナ（第一の濾過器）７濾過器（第二の濾過器）８定量ポンプ９温度センサ１０加熱装置１１エアーポンプ１２制御盤

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【手続補正書】

【提出日】平成８年１１月１４日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１３

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１３】定量ポンプ８は、例えば井戸水などに用
いる飲用水減菌機と同様の機構で構成されている。この
定量ポンプ８によりミネラル群溶液を所定のタイミング
で、浴槽１に供給するようになされている。この場合ミ
ネラル群溶液は、例えば特公平４−１５０３５号公報に
示された殺菌浄水剤、あるいは、ミネラルを多量に含ん
だ腐食花崗岩から液化抽出されたもので、例えば、ロッ
クスの商品名で販売されているものがある。このミネラ
ル群溶液を循環路５を介して浴槽１に供給するが、供給
量は１日に浴槽の湯量の１／５００００ないし１／１０
０００程度を供給するのが適当である。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】浴槽から抜き取った循環浴水を第一の濾
過器を通して加熱装置へ送り、上記加熱装置で所定の温
度に加熱した循環浴水を上記浴槽に戻すようにした循環
路を有する装置において、多孔質構造のセラミックボー
ルを充填した第二の濾過器を上記第一の濾過器と上記加
熱装置との間の循環路に挿入すると共に、所定量のミネ
ラル群溶液を供給するための定量ポンプの管路を上記浴
槽の近傍において上記循環路に接続し、かつ、上記浴槽
内に気泡ゼットを生じさせるエアーポンプの管路を上記
浴槽に接続して構成したことを特徴とする風呂用循環浄
化装置。
【請求項２】第二の濾過器に逆方向に循環浴水を通水
する洗浄循環路を設けると共に、上記洗浄循環路にエア
ーポンプの管路を接続することにより、上記逆方向の循
環浴水に気泡ゼットを生じさせてセラミックボールを洗
浄するように構成したことを特徴とする請求項１記載の
風呂用循環浄化装置。