JPH09206372A - 遠心式血液ポンプ装置 - Google Patents
遠心式血液ポンプ装置Info
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- JPH09206372A JPH09206372A JP8038850A JP3885096A JPH09206372A JP H09206372 A JPH09206372 A JP H09206372A JP 8038850 A JP8038850 A JP 8038850A JP 3885096 A JP3885096 A JP 3885096A JP H09206372 A JPH09206372 A JP H09206372A
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Abstract
ンペラ回転トルク発生部によるインペラの回転が可能で
あり、かつ、その際のインペラ回転時においても、血液
ポンプ内部での血栓の発生が少ない遠心式血液ポンプ装
置を提供する。 【解決手段】 血液ポンプ装置1は、ハウジング6と、
ハウジング内で回転するインペラ23と、インペラ23
のためのインペラ回転トルク発生部4およびインペラ位
置制御部3とを備える。回転トルク発生部および位置制
御部の作動時には、インペラはハウジング6の内面に接
触することなく回転する。位置制御部の作動が停止して
も、回転トルク発生部のみの作動によりインペラは回転
可能であり、この回転時に、インペラの回転トルク発生
部側の面とハウジング6の内面との間に血液流路29a
を形成する。
Description
めの磁気軸受型遠心式ポンプ装置に関する。
る磁気軸受型ポンプ装置としては、特公平3−7050
0号公報、特公平7−51955号公報などのものが知
られている。これらは、インペラを構成する磁性部材を
電磁石等の磁力により位置制御することでインペラが他
の構成要素に全く接触しない状態で回転する磁気軸受型
の遠心式もしくは軸流式のターボポンプである。この血
液ポンプ装置は、電磁石、位置センサー等を備えるイン
ペラ位置制御部(言い換えれば、制御式磁気軸受構成
部)、インペラ回転トルク発生部(言い換えれば、非制
御式磁気軸受構成部)およびハウジングを備える。
最も重要な検討課題は、赤血球や血小板の様な重要な有
形成分を破壊しないようにする事と、異物反応等によ
り、血液が凝固しないようにする事である。血液接触面
に摩擦界面が存在しない磁気軸受け型血液ポンプはこの
点で非常に有利であるため、月単位の長期使用血液ポン
プとして有望視されている。しかし、この様な磁気軸受
けポンプにおいては、磁気軸受け構成要素が機能しなく
なった場合、具体的には、インペラ位置制御部(言い換
えれば、制御式磁気軸受構成部)が作動しなくなった場
合、インペラは、インペラ回転トルク発生部(言い換え
れば、非制御式磁気軸受構成部)に吸引されるため、両
者の磁気吸引力により、インペラが回転しなくなり、ポ
ンプ機能の停止等を起こすことが考えられる。ポンプ機
能が停止すると、内部の血液の凝固が始まる。このた
め、インペラ位置制御の作動停止時であっても、回転を
維持でき、血液ポンプを交換するまでの間、血液凝固を
防止できる、いわゆるフェールセーフ機構を備えること
が好ましい。
よるインペラ回転時においても、血液ポンプ内部での血
栓の発生は少ないことが好ましく、特に、インペラとイ
ンペラ回転トルク発生部側の血液ポンプハウジング内面
との間において、血液滞留が生じやすいので、この部分
での血液滞留を抑制できることが必要である。
位置制御部(制御式磁気軸受構成部)の非作動時におい
てもインペラ回転トルク発生部(非制御式磁気軸受構成
部)によるインペラの回転が可能であるいわゆるフェー
ルセーフ機構を備え、かつ、フェールセーフ機構による
インペラ回転時においても、血液ポンプ内部での血栓の
発生が少ない遠心式血液ポンプ装置を提供するものであ
る。
置制御部(制御式磁気軸受構成部)の非作動時において
もインペラ回転トルク発生部(非制御式磁気軸受構成
部)によるインペラの回転が可能であるいわゆるフェー
ルセーフ機構を備え、かつ、フェールセーフ機構による
インペラ回転時におけるインペラの回転が良好である遠
心式血液ポンプ装置を提供するものである。
るものは、血液流入ポートと血液流出ポートを有するハ
ウジングと、該ハウジング内で回転し、回転時の遠心力
によって血液を送液するインペラを有する遠心式血液ポ
ンプと、該インペラのための非制御式磁気軸受構成部
と、該インペラのための制御式磁気軸受構成部とを備
え、該非制御式磁気軸受構成部および前記制御式磁気軸
受構成部の作用により前記インペラが前記ハウジング内
の所定位置に保持された状態で回転する血液ポンプ装置
であり、前記インペラは、前記制御式磁気軸受構成部の
作動停止時であって前記非制御式磁気軸受構成部の作動
時においても回転可能なものであり、かつこの回転時
に、前記インペラの前記非制御式磁気軸受構成部側の面
と該面と向かい合う前記ハウジング内面との間に血液流
路を形成する遠心式血液ポンプ装置である。
面側に設けられた磁性部材と、他方の面側に設けられた
永久磁石を備えるものである。また、前記インペラは、
例えば、前記制御式磁気軸受構成部の作動停止時に前記
ハウジング内面と接触するリブを有するものである。さ
らに、前記ハウジング内面は、例えば、前記制御式磁気
軸受構成部の作動停止時に前記インペラと接触するリブ
を有するものである。そして、前記リブは、3つ以上設
けられていることが好ましい。また、前記インペラは、
例えば、前記非制御式磁気軸受構成部側の面のほぼ中央
に設けられた凹部を有し、前記ハウジング内面には、前
記インペラの前記凹部に対応する位置に設けられ、前記
凹部を軸支するための突出部を有するものである。ま
た、前記インペラは、例えば、前記非制御式磁気軸受構
成部側の面のほぼ中央に設けられた小径の貫通口を有
し、前記ハウジング内面には、前記インペラの前記貫通
口に対応する位置に設けられ、該貫通口に侵入して該貫
通口部分にてインペラを軸支するための突出部を有する
ものである。また、前記インペラは、例えば、前記非制
御式磁気軸受構成部側の面に設けられた動圧溝を有し、
前記インペラは、前記制御式磁気軸受構成部の作動停止
時であって前記非制御式磁気軸受構成部の作動時におい
て、前記動圧溝と前記ハウジング内面間に形成される動
圧軸受け効果により、非接触状態にて回転するものであ
る。そして、前記制御式磁気軸受構成部は、前記インペ
ラの磁性部材を吸引するための固定された電磁石と、該
インペラの磁性部材の位置を検出するための位置センサ
ーを備えることが好ましい。さらに、前記非制御式磁気
軸受構成部は、例えば、前記インペラの永久磁石を吸引
するための永久磁石を備えるローターと、該ローターを
回転させるモーターを備えるものである。また、前記非
制御式磁気軸受構成部は、例えば、前記インペラの永久
磁石を吸引しつつ回転駆動するための複数のステーター
コイルを備えるものである。
は、血液流入ポートと血液流出ポートを有するハウジン
グと、該ハウジング内で回転し、回転時の遠心力によっ
て血液を送液するインペラを有する遠心式血液ポンプ
と、該インペラのための非制御式磁気軸受構成部と、該
インペラのための制御式磁気軸受構成部とを備え、該非
制御式磁気軸受構成部および前記制御式磁気軸受構成部
の作用により前記インペラが前記ハウジング内の所定位
置に保持された状態で回転する血液ポンプ装置であり、
前記インペラは、前記制御式磁気軸受構成部の作動停止
時であって前記非制御式磁気軸受構成部の作動時におい
ても回転可能なものであり、該インペラは、中央を貫通
する通路と、該インペラの前記非制御式磁気軸受構成部
側の面の前記通路端部に形成され外方に向かって拡径す
るテーパー面を有し、前記ハウジング内面には、前記イ
ンペラの前記通路に対応する位置に設けられ、前記制御
式磁気軸受構成部の作動停止時に前記インペラのテーパ
ー面と接触するテーパー状側面を有する突出部を有する
遠心式血液ポンプ装置である。
停止時であって前記非制御式磁気軸受構成部の作動時に
おけるインペラ回転時に、該インペラは、該インペラの
前記非制御式磁気軸受構成部側の面と該面と向かい合う
前記ハウジング内面との間に血液流路を形成するもので
あることが好ましい。さらに、前記インペラのテーパー
面もしくは前記ハウジング内面の突出部には、前記制御
式磁気軸受構成部の作動停止時であって前記非制御式磁
気軸受構成部の作動時におけるインペラ回転時おいて、
前記インペラと前記ハウジング間の血液流通を良好にす
るための溝が形成されていることが好ましい。
図面に示した実施例を用いて説明する。図1は、本発明
の遠心式血液ポンプ装置の一実施例の断面図である。図
2は、図1に示した本発明の遠心式血液ポンプ装置の平
面図である。図3は、図1に示した遠心式血液ポンプ装
置の内部を説明するための説明図である。図4は、図1
に示した本発明の血液ポンプ装置の作用を説明するため
の説明図である。
流入ポート21と血液流出ポート22を有するハウジン
グ6と、ハウジング6内で回転し、回転時の遠心力によ
って血液を送液するインペラ23を有する遠心式血液ポ
ンプ部2と、インペラ23のための非制御式磁気軸受構
成部(インペラ回転トルク発生部)4と、インペラ23
のための制御式磁気軸受構成部(インペラ位置制御部)
3とを備え、非制御式磁気軸受構成部4および制御式磁
気軸受構成部3の作用によりインペラ23は、ハウジン
グ6内の所定位置に保持された状態で回転する。そし
て、インペラ23は、制御式磁気軸受構成部3の作動停
止時であって非制御式磁気軸受構成部4の作動時におい
ても回転可能なものであり、かつこの回転時に、インペ
ラ23は、インペラ23の非制御式磁気軸受構成部側の
面とこの面と向かい合うハウジング6の内面(血液ポン
プ部形成内面)との間に血液流路29aを形成する。
し図4に示す実施例の遠心式血液ポンプ装置1は、血液
ポンプ部2、インペラ位置制御部3、インペラ回転トル
ク発生部4を備える。ハウジング6は、血液流入ポート
21と血液流出ポート22を備え、非磁性材料により形
成されている。ハウジング6内には、血液流入ポート2
1および血液流出ポート22と連通する血液流路29が
形成されている。このハウジング6内には、インペラ2
3が収納されている。血液流入ポート21は、ハウジン
グ6の上面の中央付近よりほぼ垂直に突出するように設
けられている。血液流出ポート22は、ほぼ円筒状に形
成されたハウジング6の側面より接線方向に突出するよ
うに設けられている。
分(ポンプ部ハウジング)の内面であり、具体的には、
インペラ23の底面(インペラのインペラ回転トルク発
生部側の面)に向かい合う内面2aのほぼ中央(血液流
入口に対応する位置)に形成された円柱状に延びる台座
部12とこの台座部12の上面より血液流入口側に突出
する突起13を有する。この突起13は、後述するイン
ペラ23の軸受部51aに受け入れられ、その際には、
インペラを軸支する。
り、一方の面(血液流入ポート側の面、上面側)に設け
られた磁性部材26を備え、他方の面(下面側)に設け
られた永久磁石27を備える。磁性部材26は、後述す
るインペラ位置制御部3の電磁石33によりインペラを
血液流入ポート側に吸引するために設けられている。永
久磁石27は、後述するインペラ回転トルク発生部4の
ロータ41に設けられた永久磁石41bによりインペラ
を血液流入ポートと反対側に吸引し、かつ回転トルクを
インペラ回転トルク発生部4より伝達可能にするために
設けられている。インペラ位置制御部3およびインペラ
回転トルク発生部4により、非接触式磁気軸受が構成さ
れ、インペラ23は、相反する方向より引っ張られるこ
とにより、ハウジング6内において、ハウジングの内面
と接触しない適宜位置にて安定し、非接触状態にてハウ
ジング内を回転する。磁性部材26としては、磁性ステ
ンレスまたはニッケルまたは軟鉄部材等が使用され、ド
ーナツ板状のものが好ましく、また、等角度間隔にて複
数設けてもよい。永久磁石27は、インペラ23の底面
付近に等角度間隔にて複数設けてもよく、またドーナツ
板状のものに多極着磁を施したものを用いてもよい。
うに、血液流入ポート21に対応する位置となるインペ
ラの中央付近を貫通し、ハウジング6に形成された台座
部12を受け入れ可能な通路24と、通路24の周縁よ
りその接線方向にかつインペラの周縁まで延びる複数の
仕切部25と、通路24の内部に形成され、通路24を
閉塞することなく、仕切部25と連続する放射状に延び
るアームを有する軸受部51を有する。軸受部51は、
図1に示すように、下面が血液流入口側に窪む凹部51
aを備えており、この凹部51aは、ハウジング6の内
面に形成された突出部13を軸受けする。そして、イン
ペラ23は、隣り合う仕切部25間により形成され、通
路24、血液流入ポート21およびハウジング6の血液
通路29と連通する複数の血液誘導路28を備える。
トルク発生部4の作用により、通常状態では、インペラ
23はハウジング6の内面のいずれにも接触することな
く、具体的には、上記の凹部51aと突出部13も接触
することなく、回転する。もし、何らかの理由により、
インペラ位置制御部3の作動が停止した場合には、図4
に示すように、インペラ23は、回転トルク発生部4側
に移動するが、ハウジング6の突起13は、インペラ2
3の軸受部51の凹部51aに受け入れられ、言い換え
れば、インペラ23は、軸受部51部分において突起1
3に軸支され、その状態で回転する。つまり、インペラ
23の軸受部51の凹部51aとハウジングの突起13
によりピボット軸受が構成される。この実施例では、非
常時における回転時の摩擦摺動部が、最も周速度が小さ
い回転中心であるため、摩擦熱による血液破壊や血栓形
成が少ない。さらに、インペラはハウジングの突起13
を中心として回転するため、インペラの側面がハウジン
グの内面に接触することがなく、安定した回転が得られ
る。
面2aからの高さは、インペラ23の底面(下面)から
の軸受部51の凹部51aまでの高さより大きく形成さ
れているため、図4に示すように、ハウジング6の突起
13が、インペラ23の軸受部51にてインペラを軸支
する状態においても、インペラの下面とハウジング内面
間に血液流路29aを確保し、インペラの下面とハウジ
ング内面間での血液滞留およびそれに起因する血栓の発
生を防止する。
図4に示す位置制御部非作動時においても、図4に矢印
で示すように、血液流入口21から流入した血液は通路
24を経てインペラ内の血液誘導路28を通過し、イン
ペラの側面とハウジング内面間に形成された血液流路2
9を経て流出口22から流出する。この時インペラの血
液誘導路28を通過した血液の一部はインペラ23の下
面とハウジング内面2a間に流入し逆流して、インペラ
23の通路24の下部より通路内に流入する血液流路2
9aが形成される。これにより、インペラ23の下面と
ハウジング内面2a間での血液滞留の発生を防止してい
る。
に収納された複数の電磁石33と、複数の位置センサ3
2を有する。インペラ位置制御部3の複数(3つ)の電
磁石33および複数(3つ)の位置センサ32は、それ
ぞれ等角度間隔にて設けられており、電磁石33と位置
センサ32も等角度間隔にて設けられている。電磁石3
3は、鉄心33aとコイル33bからなる。電磁石33
は、この実施例では、図2に示すように、3個設けられ
ている。電磁石は、3個以上、例えば、4つでもよい。
3個以上設け、これらの電磁力を後述する位置センサ3
2の検知結果を用いて調整することにより、インペラの
中心軸(z軸)方向の力を釣り合わせ、かつ中心軸(z
軸)に直交するx軸およびy軸まわりのモーメントを0
にすることができる。
26との隙間の間隔を検知し、この検知出力は、電磁石
のコイル33bに与えられる電流を制御する制御部(図
示せず)にフィードバックされる。また、インペラ23
に重力等による半径方向の力が作用しても、インペラ2
3の永久磁石27とロータ41の永久磁石41bとの間
の磁束の剪断力および電磁石33と磁性部材26との間
の磁束の剪断力が作用するため、インペラ23はハウジ
ング6の中心に保持される。
1とロータを回転させるためのモータ42(内部構造を
省略する)からなる。ロータ41は、回転板41aと回
転板の一方の面(血液ポンプ側の面)に設けられた複数
の永久磁石41bからなる。ロータ41の中心は、モー
タ42の回転軸に固定されている。永久磁石41bは、
インペラ23の永久磁石の配置形態(数および配置位
置)に対応するように、複数かつ等角度ごとに設けられ
ている。インペラ回転トルク発生部としては、上述のロ
ータおよびモータを備えるものに限られず、例えば、イ
ンペラの永久磁石を吸引し、かつ回転駆動させるための
複数のステーターコイルからなるもの(いわゆる、ロー
ターマグネット)でもよい。
式血液ポンプ装置10について説明する。この実施例の
血液ポンプ装置10の基本構成は、図1ないし図4に示
し説明した血液ポンプ装置1と同じであり、相違は、イ
ンペラの形状のみである。インペラ30は、図5および
図6に示すように、血液流入ポート21に対応する位置
となるインペラの中央付近に形成され、ハウジング6に
形成された台座部12を受け入れ可能な通路24と、通
路24の周縁よりその接線方向にかつ湾曲してインペラ
の周縁まで延びる複数の仕切部25と、通路24の内部
に形成され、通路24を閉塞することなく、仕切部25
と連続する放射状に延びるアームを有する軸受部55を
有する。軸受部55は、図6に示すように、中央に小径
かつ台座部12に形成された突起13の先端部の外径よ
り若干大きい内径を有する貫通口55aを備える。この
貫通口55aの内面により、ハウジング6の内面に形成
された突出部13を軸受けする。そして、インペラ30
は、隣り合う仕切部25間により形成され、通路24、
血液流入ポート21およびハウジング6の血液通路29
と連通する複数の血液誘導路28を備える。
ング内面2aからの高さは、インペラ30の底面(下
面)からの軸受部55の貫通口55aまでの高さより大
きく形成されているため、図7に示すように、ハウジン
グの突起13が、インペラ30の軸受部55にてインペ
ラを軸支する状態においても、インペラの下面とハウジ
ング内面間に血液流路29aを確保し、インペラの下面
とハウジング内面間での血液滞留およびそれに起因する
血栓の発生を防止する。さらに、インペラの中央部の貫
通口により、軸受部55周囲の血液による洗い流し効果
が向上し、その付近での血栓形成がより抑制される。さ
らに、インペラはハウジングの突起13を中心として回
転するため、インペラの側面がハウジングの内面に接触
することがなく、安定した回転が得られる。
心式血液ポンプ装置20について説明する。この実施例
の血液ポンプ装置20の基本構成は、図1ないし図4に
示し説明した血液ポンプ装置1と同じであり、相違は、
インペラの形状およびハウジングの内面形状のみであ
る。インペラ40は、図8および図9に示すように、血
液流入ポート21に対応する位置となるインペラの中央
付近に形成された通路24と、通路24の周縁よりその
接線方向にかつ湾曲してインペラの周縁まで延びる複数
の仕切部(図示せず)と、隣り合う仕切部間により形成
され、通路24、血液流入ポート21およびハウジング
6の血液通路29と連通する複数の血液誘導路(図示せ
ず)と、底面(下面)に形成された複数(3つ以上)の
リブ45を有する。ハウジング6のインペラの下面と向
かい合う内面2aは、台座部などが形成されていない平
坦面となっている。
に、インペラ40のリブがハウジングの内面2aに接触
する状態となっても、インペラの下面とハウジング内面
間に血液流路29aを確保するため、両者間での血液滞
留およびそれに起因する血栓の発生を防止する。さら
に、通常状態において、リブ45が、インペラの下面と
ハウジング内面間において撹拌作用を発揮するので、両
者間における部分的な血液滞留の発生を防止する。な
お、インペラ40にリブ45を設けることなく、ハウジ
ングの内面2a側にインペラ側に突出する複数(3つ以
上)のリブを設けてもよい。
遠心式血液ポンプ装置50について説明する。この実施
例の血液ポンプ装置50の基本構成は、図1ないし図4
に示し説明した血液ポンプ装置1と同じであり、相違は
インペラの形状およびハウジングの内面形状のみであ
る。インペラ70は、図11および図12に示すよう
に、血液流入ポート21に対応する位置となるインペラ
の中央付近に形成された通路24と、通路24の周縁よ
りその接線方向にかつ湾曲してインペラの周縁まで延び
る複数の仕切部(図示せず)と、隣り合う仕切部間によ
り形成され、通路24、血液流入ポート21およびハウ
ジング6の血液通路29と連通する複数の血液誘導路
(図示せず)と、底面(下面)に形成された多数の動圧
溝71を有する。動圧溝71は、通路24の底面より若
干離間した円形部分73の周縁(円周)上に一端を有
し、渦状に(湾曲して)、にインペラの外周まで、幅が
徐々に広がるように延びている。また、多数の動圧溝7
1はほぼ同じ形状で同じ間隔で形成されている。隣り合
う溝71間に形成された部分72は、円形部分73と連
続している。
御部の非作動時において、図13に示すように、インペ
ラ回転トルク発生部側に吸引されるが、動圧溝71とハ
ウジング内面2a間に形成される動圧軸受け効果によ
り、若干であるが、ハウジング内面より離れ、非接触状
態にて回転し、インペラの下面とハウジング内面間に血
液流路を確保するため、両者間での血液滞留およびそれ
に起因する血栓の発生を防止する。さらに、通常状態に
おいて、動圧溝が、インペラの下面とハウジング内面間
において撹拌作用を発揮するので、両者間における部分
的な血液滞留の発生を防止する。
遠心式血液ポンプ装置80について説明する。この実施
例の血液ポンプ装置80の基本構成は、図1ないし図4
に示し説明した血液ポンプ装置1と同じであり、相違は
インペラの形状およびハウジングの内面形状のみであ
る。この実施例のものでは、インペラ90は、インペラ
の底面図である図15およびインペラの断面図である図
16に示すように、中央を貫通する通路24と、インペ
ラのインペラ回転トルク発生部側の面の通路端部に形成
され外方に向かって拡径するテーパー面部分91を有す
る。これに対応して、ハウジング内面2aには、インペ
ラ90の前記テーパー面部分91に対応する位置に設け
られ、インペラ位置制御部の作動停止時にインペラのテ
ーパー面と接触するテーパー状側面を有する突出部81
が設けられている。
を形成する部分(ポンプ部ハウジング)の内面、つま
り、インペラ90の底面(インペラのインペラ回転トル
ク発生部側の面)に向かい合う内面2aのほぼ中央(血
液流入口に対応する位置)に形成された円錐状の突出部
81を有する。この突出部の少なくとも先端部は、イン
ペラ90の通路24内に侵入可能な大きさとなってい
る。
図15およびインペラの断面図である図16に示すよう
に、円盤状に形成されており、一方の面(血液流入ポー
ト側の面、上面側)に設けられた磁性部材26を備え、
他方の面(下面側)に設けられた永久磁石27を備え
る。磁性部材26は、後述するインペラ位置制御部3の
電磁石33によりインペラを血液流入ポート側に吸引す
るために設けられている。さらに、インペラ90は、血
液流入ポート21に対応する位置となるインペラの中央
付近に形成された通路24と、通路24の周縁よりその
接線方向にかつ湾曲してインペラの周縁まで延びる複数
の仕切部(図示せず)と、隣り合う仕切部間により形成
され、通路24、血液流入ポート21およびハウジング
6の血液通路29と連通する複数の血液誘導路(図示せ
ず)を備える。
の下面側の周縁部には、下方に向かって拡径するテーパ
ー面部分91が形成されており、このテーパーの角度と
上記円錐状の突出部のテーパーの角度はほぼ同じに形成
されている。また、円錐状の突出部81の底部の外径よ
り、インペラ90のテーパー面部分91の内径の方が小
さく形成されている。このため、この実施例では、イン
ペラ位置制御部の作動が停止したとき、インペラの下面
とハウジング内面が接触することもなく、円錐状の突出
部81とインペラ90のテーパー面部分91がほぼ面接
触し、その状態にて回転するため、インペラの側面がハ
ウジングの内面に接触することがなく、安定した回転が
得られる。さらに、インペラ90のテーパー面部分91
には、溝92が設けられているので、インペラの下面と
ハウジング内面間に形成された空間に血液が滞留するこ
とを防止し、両者間の血液流通を良好にする。
遠心式血液ポンプ装置100について説明する。この実
施例の血液ポンプ装置100の基本構成は、図1ないし
図4に示し説明した血液ポンプ装置1および図14に示
した血液ポンプ装置80と同じであり、相違はインペラ
の形状およびハウジングの内面形状のみである。この実
施例のものでは、インペラ110は、中央を貫通する通
路24と、インペラのインペラ回転トルク発生部側の面
の通路端部に形成され外方に向かって拡径するテーパー
面部分111aと、インペラの位置制御部側の面の通路
端部に形成され外方に向かって拡径するテーパー面部分
112aとを有する。
は、インペラ110のテーパー面部分111aに対応す
る位置に設けられ、インペラ位置制御部の作動停止時に
インペラのテーパー面と接触するテーパー状側面101
aを有する突出部101を有する。さらに、この突出部
101は、テーパー状側面より上方に延びる円柱部分1
01bと、この円柱部分101bよりさらに上方に延び
る円錐状部分101cを有する。また、ハウジングの上
部側(血液流入ポート側)内面には、インペラ110の
テーパー面部分112aに対応する位置に設けられたテ
ーパー状部分102aを有する筒状突出部102を有す
る。突出部101のテーパー状側面101aの底部の外
径より、インペラ110のテーパー面部分の内径の方が
小さく形成されている。このため、この実施例では、イ
ンペラ位置制御部の作動が停止したとき、インペラの下
面とハウジング内面が接触することがなく、突出部10
1とインペラ110のテーパー面部分がほぼ面接触し、
その状態にて回転するため、インペラの側面がハウジン
グの内面に接触することがなく、安定した回転が得られ
る。さらに、インペラのテーパー面部分には、図15お
よび図16に示すような溝を設ければ、インペラの下面
とハウジング内面間に形成された空間に血液が滞留する
ことを防止し、両者間の血液流通を良好にする。
通路の内面とハウジングの内面の突出部101の円柱部
分101b間のクリアランスg7aは、ハウジングとイ
ンペラの側面間のクリアランスg7bより狭くなるよう
に形成されている。このため、半径方向の衝撃力により
インペラが移動しても、周速度の低いインペラの内周部
でハウジングと接触することになるため、接触部での損
傷をより軽度とすることができる。さらに、この実施例
では、インペラ上下の血液ポンプ室の形状がインペラ中
心面に対して全く対称な形状となっているため、インペ
ラ上面下面の圧力分布が流量、負荷の変動によらず等し
くなり、インペラに軸方向の推力が生じないため、磁気
浮上制御用電磁石に対する負荷変動が低減でき、より磁
気浮上制御が安定する。
流入ポートと血液流出ポートを有するハウジングと、該
ハウジング内で回転し、回転時の遠心力によって血液を
送液するインペラを有する遠心式血液ポンプと、該イン
ペラのための非制御式磁気軸受構成部と、該インペラの
ための制御式磁気軸受構成部とを備え、該非制御式磁気
軸受構成部および前記制御式磁気軸受構成部の作用によ
り前記インペラが前記ハウジング内の所定位置に保持さ
れた状態で回転する血液ポンプ装置であり、前記インペ
ラは、前記制御式磁気軸受構成部の作動停止時であって
前記非制御式磁気軸受構成部の作動時においても回転可
能なものであり、かつこの回転時に、前記インペラの前
記非制御式磁気軸受構成部側の面(下面)と該面と向か
い合う前記ハウジング内面との間に血液流路を形成す
る。このため、制御式磁気軸受構成部の非作動時におい
ても非制御式磁気軸受構成部によりインペラが回転す
る、いわゆるフェールセーフ機構を備え、かつ、フェー
ルセーフ機構によるインペラ回転時においても、インペ
ラの下面とハウジング内面間での血液滞留が防止され、
血栓の発生が少ない。
入ポートと血液流出ポートを有するハウジングと、該ハ
ウジング内で回転し、回転時の遠心力によって血液を送
液するインペラを有する遠心式血液ポンプと、該インペ
ラのための非制御式磁気軸受構成部と、該インペラのた
めの制御式磁気軸受構成部とを備え、該非制御式磁気軸
受構成部および前記制御式磁気軸受構成部の作用により
前記インペラが前記ハウジング内の所定位置に保持され
た状態で回転する血液ポンプ装置であり、前記インペラ
は、前記制御式磁気軸受構成部の作動停止時であって前
記非制御式磁気軸受構成部の作動時においても回転可能
なものであり、該インペラは、中央を貫通する通路と、
該インペラの前記非制御式磁気軸受構成部側の面の前記
通路端部に形成され外方に向かって拡径するテーパー面
を有し、前記ハウジング内面には、前記インペラの前記
通路に対応する位置に設けられ、前記制御式磁気軸受構
成部の作動停止時に前記インペラのテーパー面と接触す
るテーパー状側面を有する突出部を有する。このため、
制御式磁気軸受構成部の非作動時においても非制御式磁
気軸受構成部によりインペラが回転する、いわゆるフェ
ールセーフ機構を備え、かつ、フェールセーフ機構によ
るインペラ回転時には、インペラの下面とハウジング内
面が接触することがなく、インペラのテーパー面とハウ
ジングの突出部のテーパー状側面とがほぼ面接触し、そ
の状態にて回転するため、インペラの側面がハウジング
の内面に接触することがなく、安定した回転が得られ
る。
施例の断面図である。
プ装置の平面図である。
内部を説明するための説明図である。
の作用を説明するための説明図である。
実施例の断面図である。
プ装置に使用されるインペラの平面図である。
の作用を説明するための説明図である。
実施例の断面図である。
プ装置に使用されるインペラの底面図である。
装置の作用を説明するための説明図である。
他の実施例の断面図である。
液ポンプ装置に使用されるインペラの底面図である。
プ装置の作用を説明するための説明図である。
他の実施例の断面図である。
液ポンプ装置に使用されるインペラの底面図である。
ンペラの断面図である。
他の実施例の断面図である。
プ装置の作用を説明するための説明図である。
部) 21 血液流入ポート 22 血液流出ポート 23 インペラ 26 磁性部材 27 インペラの永久磁石 29 血液流路 29a 血液流路 33 電磁石 41 ロータ 41b ロータの永久磁石
Claims (18)
- 【請求項1】 血液流入ポートと血液流出ポートを有す
るハウジングと、該ハウジング内で回転し、回転時の遠
心力によって血液を送液するインペラを有する遠心式血
液ポンプと、該インペラのための非制御式磁気軸受構成
部と、該インペラのための制御式磁気軸受構成部とを備
え、該非制御式磁気軸受構成部および前記制御式磁気軸
受構成部の作用により前記インペラが前記ハウジング内
の所定位置に保持された状態で回転する血液ポンプ装置
であり、前記インペラは、前記制御式磁気軸受構成部の
作動停止時であって前記非制御式磁気軸受構成部の作動
時においても回転可能なものであり、かつこの回転時
に、前記インペラの前記非制御式磁気軸受構成部側の面
と該面と向かい合う前記ハウジング内面との間に血液流
路を形成することを特徴とする遠心式血液ポンプ装置。 - 【請求項2】 前記インペラは、一方の面側に設けられ
た磁性部材と、他方の面側に設けられた永久磁石を備え
る請求項1に記載の遠心式血液ポンプ装置。 - 【請求項3】 前記インペラは、前記制御式磁気軸受構
成部の作動停止時に前記ハウジング内面と接触するリブ
を有する請求項1または2に記載の遠心式血液ポンプ装
置。 - 【請求項4】 前記ハウジング内面は、前記制御式磁気
軸受構成部の作動停止時に前記インペラと接触するリブ
を有する請求項1または2に記載の遠心式血液ポンプ装
置。 - 【請求項5】 前記リブは、3つ以上設けられている請
求項3または4に記載の遠心式血液ポンプ装置。 - 【請求項6】 前記インペラは、前記非制御式磁気軸受
構成部側の面のほぼ中央に設けられた凹部を有し、前記
ハウジング内面には、前記インペラの前記凹部に対応す
る位置に設けられ、前記凹部を軸支するための突出部を
有する請求項1または2に記載の遠心式血液ポンプ装
置。 - 【請求項7】 前記インペラは、前記非制御式磁気軸受
構成部側の面のほぼ中央に設けられた小径の貫通口を有
し、前記ハウジング内面には、前記インペラの前記貫通
口に対応する位置に設けられ、該貫通口に侵入して該貫
通口部分にてインペラを軸支するための突出部を有する
請求項1または2に記載の遠心式血液ポンプ装置。 - 【請求項8】 前記インペラは、前記非制御式磁気軸受
構成部側の面に設けられた動圧溝を有し、前記インペラ
は、前記制御式磁気軸受構成部の作動停止時であって前
記非制御式磁気軸受構成部の作動時において、前記動圧
溝と前記ハウジング内面間に形成される動圧軸受け効果
により、非接触状態にて回転するものである請求項1ま
たは2に記載の遠心式血液ポンプ装置。 - 【請求項9】 前記制御式磁気軸受構成部は、前記イン
ペラの磁性部材を吸引するための固定された電磁石と、
該インペラの磁性部材の位置を検出するための位置セン
サーを備えるインペラ位置制御部である請求項2ないし
8のいずれかにに記載の遠心式血液ポンプ装置。 - 【請求項10】 前記非制御式磁気軸受構成部は、前記
インペラの永久磁石を吸引するための永久磁石を備える
ローターと、該ローターを回転させるモーターとからな
るインペラ回転トルク発生部である請求項2ないし9の
いずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。 - 【請求項11】 前記非制御式磁気軸受構成部は、前記
インペラの永久磁石を吸引しつつ回転駆動するための複
数のステーターコイルを備えるインペラ回転トルク発生
部である請求項2ないし9のいずれかに記載の遠心式血
液ポンプ装置。 - 【請求項12】 血液流入ポートと血液流出ポートを有
するハウジングと、該ハウジング内で回転し、回転時の
遠心力によって血液を送液するインペラを有する遠心式
血液ポンプと、該インペラのための非制御式磁気軸受構
成部と、該インペラのための制御式磁気軸受構成部とを
備え、該非制御式磁気軸受構成部および前記制御式磁気
軸受構成部の作用により前記インペラが前記ハウジング
内の所定位置に保持された状態で回転する血液ポンプ装
置であり、前記インペラは、前記制御式磁気軸受構成部
の作動停止時であって前記非制御式磁気軸受構成部の作
動時においても回転可能なものであり、該インペラは、
中央を貫通する通路と、該インペラの前記非制御式磁気
軸受構成部側の面の前記通路端部に形成され外方に向か
って拡径するテーパー面を有し、前記ハウジング内面に
は、前記インペラの前記通路に対応する位置に設けら
れ、前記制御式磁気軸受構成部の作動停止時に前記イン
ペラのテーパー面と接触するテーパー状側面を有する突
出部を有することを特徴とする遠心式血液ポンプ装置。 - 【請求項13】 前記インペラは、一方の面側に設けら
れた磁性部材と、他方の面側に設けられた永久磁石を備
える請求項12に記載の遠心式血液ポンプ装置。 - 【請求項14】 前記制御式磁気軸受構成部の作動停止
時であって前記非制御式磁気軸受構成部の作動時におけ
るインペラ回転時に、該インペラは、該インペラの前記
非制御式磁気軸受構成部側の面と該面と向かい合う前記
ハウジング内面との間に血液流路を形成するものである
請求項12または13に記載の遠心式血液ポンプ装置。 - 【請求項15】 前記インペラのテーパー面もしくは前
記ハウジング内面の突出部には、前記制御式磁気軸受構
成部の作動停止時であって前記非制御式磁気軸受構成部
の作動時におけるインペラ回転時おいて、前記インペラ
と前記ハウジング間の血液流通を行わせるための溝が形
成されている請求項14に記載の遠心式血液ポンプ装
置。 - 【請求項16】 前記制御式磁気軸受構成部は、前記イ
ンペラの磁性部材を吸引するための固定された電磁石
と、該インペラの磁性部材の位置を検出するための位置
センサーを備えるインペラ位置制御部である請求項13
ないし15のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。 - 【請求項17】 前記非制御式磁気軸受構成部は、前記
インペラの永久磁石を吸引するための永久磁石を備える
ローターと、該ローターを回転させるモーターとからな
るインペラ回転トルク発生部である請求項13ないし1
6のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。 - 【請求項18】 前記非制御式磁気軸受構成部は、前記
インペラの永久磁石を吸引しつつ回転駆動するための複
数のステーターコイルを備えるインペラ回転トルク発生
部である請求項13ないし16のいずれかに記載の遠心
式血液ポンプ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03885096A JP3853865B2 (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 遠心式血液ポンプ装置 |
US08/791,560 US5947703A (en) | 1996-01-31 | 1997-01-31 | Centrifugal blood pump assembly |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP03885096A JP3853865B2 (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 遠心式血液ポンプ装置 |
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JPH09206372A true JPH09206372A (ja) | 1997-08-12 |
JP3853865B2 JP3853865B2 (ja) | 2006-12-06 |
Family
ID=12536680
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP03885096A Expired - Lifetime JP3853865B2 (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 遠心式血液ポンプ装置 |
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JP (1) | JP3853865B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000102605A (ja) * | 1998-09-29 | 2000-04-11 | Kyocera Corp | 遠心型血液ポンプ |
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US7748964B2 (en) | 2004-03-24 | 2010-07-06 | Terumo Kabushiki Kaisha | Blood pump apparatus |
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US10478541B2 (en) | 2014-09-26 | 2019-11-19 | Hi-Lex Corporation | Centrifugal pump for medical use and artificial heart assist device having centrifugal pump for medical use |
-
1996
- 1996-01-31 JP JP03885096A patent/JP3853865B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2017164503A (ja) * | 2012-10-12 | 2017-09-21 | アビオメド オイローパ ゲーエムベーハー | 遠心血液ポンプ |
US11092158B2 (en) | 2012-10-12 | 2021-08-17 | Abiomed Europe Gmbh | Centrifugal blood pump with hydrodynamic bearing |
US10478541B2 (en) | 2014-09-26 | 2019-11-19 | Hi-Lex Corporation | Centrifugal pump for medical use and artificial heart assist device having centrifugal pump for medical use |
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JP3853865B2 (ja) | 2006-12-06 |
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