JPH09205398A - 帯域除去光フィルタ及び光合分波装置 - Google Patents
帯域除去光フィルタ及び光合分波装置Info
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- JPH09205398A JPH09205398A JP8013071A JP1307196A JPH09205398A JP H09205398 A JPH09205398 A JP H09205398A JP 8013071 A JP8013071 A JP 8013071A JP 1307196 A JP1307196 A JP 1307196A JP H09205398 A JPH09205398 A JP H09205398A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 波長分割多重の光信号から特定波長の光信号
を除去できるようにする。 【解決手段】 ファイバ・グレーティングからなる選択
的反射ファイバ10を、光アイソレータ12の出力側に
融着接続する。選択的反射ファイバ10で反射された光
は光アイソレータ12により吸収される。
を除去できるようにする。 【解決手段】 ファイバ・グレーティングからなる選択
的反射ファイバ10を、光アイソレータ12の出力側に
融着接続する。選択的反射ファイバ10で反射された光
は光アイソレータ12により吸収される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定波長帯域の光
信号を除去する帯域除去光フィルタ及び当該帯域除去光
フィルタを使用する光合分波装置に関する。
信号を除去する帯域除去光フィルタ及び当該帯域除去光
フィルタを使用する光合分波装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ通信では、通信容量を拡大す
る手段として、波長分割多重方式が注目されている。
る手段として、波長分割多重方式が注目されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】波長分割多重方式で
は、各波長の光信号を効率的に分離する手段が必要にな
る。例えば、注目する波長の光信号を抽出する光フィル
タや、特定の波長域の光信号を除去する光フィルタが望
まれる。
は、各波長の光信号を効率的に分離する手段が必要にな
る。例えば、注目する波長の光信号を抽出する光フィル
タや、特定の波長域の光信号を除去する光フィルタが望
まれる。
【0004】更には、このような光フィルタは、伝送用
光ファイバなどとの接続を考慮すると、ファイバ構造に
なっているのが望ましい。
光ファイバなどとの接続を考慮すると、ファイバ構造に
なっているのが望ましい。
【0005】本発明は、特定波長域の光信号を除去する
帯域除去光フィルタを提示することを目的とする。
帯域除去光フィルタを提示することを目的とする。
【0006】本発明はまた、ファイバ構造にしやすい帯
域除去光フィルタを提示することを目的とする。
域除去光フィルタを提示することを目的とする。
【0007】このような帯域除去光フィルタは、波長分
割多重伝送方式の環状光ネットワークにおいて光信号を
合分波する場合に、周回した光信号と新たに合波しよう
とする光信号が混合しないようにする手段として利用で
きる。
割多重伝送方式の環状光ネットワークにおいて光信号を
合分波する場合に、周回した光信号と新たに合波しよう
とする光信号が混合しないようにする手段として利用で
きる。
【0008】そこで、本発明は、このような帯域除去光
フィルタを用いた光合分波装置を提示することを目的と
する。
フィルタを用いた光合分波装置を提示することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】選択的反射手段は、所定
波長域の光を光アイソレータに向けて反射し、その他の
光をそのまま透過する。選択的反射手段による反射光
は、光アイソレータに逆方向から入力するので、光アイ
ソレータにより減衰させられる。このようにして、所定
波長域の光のみを除去する。
波長域の光を光アイソレータに向けて反射し、その他の
光をそのまま透過する。選択的反射手段による反射光
は、光アイソレータに逆方向から入力するので、光アイ
ソレータにより減衰させられる。このようにして、所定
波長域の光のみを除去する。
【0010】選択的反射手段をファイバ構造とすること
により、光ファイバ線路との結合が容易になり、具体的
にはファイバ・グレーティングにより、波長分割多重方
式の1波長を選択的に除去するのに使用できる急峻な遮
断特性を得られる。
により、光ファイバ線路との結合が容易になり、具体的
にはファイバ・グレーティングにより、波長分割多重方
式の1波長を選択的に除去するのに使用できる急峻な遮
断特性を得られる。
【0011】各通信局にそれぞれ固有の光波長を送信用
に割り当て、波長分割多重方式で光信号を伝送する環状
光伝送システムでは、その環状光伝送線路を1周した光
信号を除去する必要がある。新たに環状光伝送線路に送
出しようとする光信号が同じ波長なので、混信するから
である。本発明に係る帯域除去光フィルタは、極く狭い
波長域を効果的に除去できるので、このような用途にも
利用可能であり、上述のような環状光伝送システムの実
現に寄与し得る。特に、波長間隔を狭くすることが可能
になるので、より多くの波長を多重化できる。
に割り当て、波長分割多重方式で光信号を伝送する環状
光伝送システムでは、その環状光伝送線路を1周した光
信号を除去する必要がある。新たに環状光伝送線路に送
出しようとする光信号が同じ波長なので、混信するから
である。本発明に係る帯域除去光フィルタは、極く狭い
波長域を効果的に除去できるので、このような用途にも
利用可能であり、上述のような環状光伝送システムの実
現に寄与し得る。特に、波長間隔を狭くすることが可能
になるので、より多くの波長を多重化できる。
【0012】本発明に係る光合分波装置では、通信局か
らの光信号をそのまま通信局に戻す構成、又は、通信局
からの光信号であって環状の光伝送線路を1周してきた
光信号を関連する通信局に戻す構成とすることで、その
間の信号路の伝送特性を常時又は必要時に監視又は計測
できるようになり、保守が容易になる。前者の場合に
は、光合分波装置と通信局との間の光伝送特性を監視で
き、後者の場合には、環状光伝送線路の伝送特性も含め
て、トータルの光伝送特性を監視できるようになる。
らの光信号をそのまま通信局に戻す構成、又は、通信局
からの光信号であって環状の光伝送線路を1周してきた
光信号を関連する通信局に戻す構成とすることで、その
間の信号路の伝送特性を常時又は必要時に監視又は計測
できるようになり、保守が容易になる。前者の場合に
は、光合分波装置と通信局との間の光伝送特性を監視で
き、後者の場合には、環状光伝送線路の伝送特性も含め
て、トータルの光伝送特性を監視できるようになる。
【0013】また、本発明に係る光合分波装置におい
て、本発明に係る帯域除去光フィルタと第1の光サーキ
ュレータとの組合わせでは、誤った波長の光信号が、環
状光伝送線路に送出されないようにできるので、信頼性
の向上に役立つ。
て、本発明に係る帯域除去光フィルタと第1の光サーキ
ュレータとの組合わせでは、誤った波長の光信号が、環
状光伝送線路に送出されないようにできるので、信頼性
の向上に役立つ。
【0014】本発明に係る光合分波装置では、環状光伝
送線路が互いに逆方向の2つの環状伝送路からなる場合
に、関連する通信局からの送信光信号を各系統の合分波
手段の1以上に供給する第2の分波手段を設けること
で、同じ送信光信号を2方向に同時に、又は選択された
1方向に送出できる。
送線路が互いに逆方向の2つの環状伝送路からなる場合
に、関連する通信局からの送信光信号を各系統の合分波
手段の1以上に供給する第2の分波手段を設けること
で、同じ送信光信号を2方向に同時に、又は選択された
1方向に送出できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
一実施の形態を詳細に説明する。
一実施の形態を詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施例の概略構成ブロ
ック図を示す。本実施例では、10は、コアの長手方向
に屈折率が周期的に変化する部分、即ち、ファイバ・グ
レーティングを形成して、特定波長を選択的に反射する
ようにした選択的反射ファイバであり、12は、一方向
には低損失で光信号を伝搬するが、逆方向の伝搬には約
30dB乃至50dB以上の損失がある光アイソレータ
であり、この光アイソレータ12の出力側に選択的反射
ファイバ10を融着接続してある。
ック図を示す。本実施例では、10は、コアの長手方向
に屈折率が周期的に変化する部分、即ち、ファイバ・グ
レーティングを形成して、特定波長を選択的に反射する
ようにした選択的反射ファイバであり、12は、一方向
には低損失で光信号を伝搬するが、逆方向の伝搬には約
30dB乃至50dB以上の損失がある光アイソレータ
であり、この光アイソレータ12の出力側に選択的反射
ファイバ10を融着接続してある。
【0017】選択的反射ファイバ10は、例えば、以下
のようにして形成される。ゲルマニウムをドープした階
段コア型光ファイバを水素処理した後、位相マスクを用
いて紫外線露光し、これにより、コアの長手方向に所定
周期で周期的に屈折率の高くなる部分、即ちファイバ・
グレーティングを形成する。ファイバ・グレーティング
の周期が、反射の中心波長を決定する。これは、いわゆ
るブラッグ反射と同じであり、反射特性の帯域幅とし
て、例えば、約0.05nmから約20nmまで選択で
きる。反射率は100%は無理にしても、99.9%程
度は充分に実現可能であり、透過する漏洩分が−30d
B程度となる。この程度の漏洩であれば、同じ波長の光
信号を後で混合しても、漏洩分が邪魔になることはな
い。
のようにして形成される。ゲルマニウムをドープした階
段コア型光ファイバを水素処理した後、位相マスクを用
いて紫外線露光し、これにより、コアの長手方向に所定
周期で周期的に屈折率の高くなる部分、即ちファイバ・
グレーティングを形成する。ファイバ・グレーティング
の周期が、反射の中心波長を決定する。これは、いわゆ
るブラッグ反射と同じであり、反射特性の帯域幅とし
て、例えば、約0.05nmから約20nmまで選択で
きる。反射率は100%は無理にしても、99.9%程
度は充分に実現可能であり、透過する漏洩分が−30d
B程度となる。この程度の漏洩であれば、同じ波長の光
信号を後で混合しても、漏洩分が邪魔になることはな
い。
【0018】図2は、選択的反射ファイバ10の透過・
反射特性を示す。反射の中心波長をλa、反射の半値幅
をΔλとしている。図2(a)は入射光、同(b)は透
過率の波長特性、同(c)は反射率の波長特性をそれぞ
れ示す。波長λaを中心とするΔλの波長範囲の光が、
ほぼ完全に反射される。
反射特性を示す。反射の中心波長をλa、反射の半値幅
をΔλとしている。図2(a)は入射光、同(b)は透
過率の波長特性、同(c)は反射率の波長特性をそれぞ
れ示す。波長λaを中心とするΔλの波長範囲の光が、
ほぼ完全に反射される。
【0019】例えば、図3(a)に示すような6つの波
長λ1〜λ6が多重化された光信号を例に、本実施例の
動作を説明する。図3(b)は、選択的反射ファイバ1
0の透過光の強度分布、図3(c)は、選択的反射ファ
イバ10の反射光の強度分布、図3(d)は、本実施例
の光フィルタの反射光(選択的反射ファイバ10により
反射され、光アイソレータ12を逆方向に透過した光)
の強度分布をそれぞれ示す。選択的反射ファイバ10
(のファイバ・グレーティング)は、波長λ3の光信号
をほぼ完全に反射するように設計されているとする。即
ち、波長λ3は図2の波長λaに対応する。
長λ1〜λ6が多重化された光信号を例に、本実施例の
動作を説明する。図3(b)は、選択的反射ファイバ1
0の透過光の強度分布、図3(c)は、選択的反射ファ
イバ10の反射光の強度分布、図3(d)は、本実施例
の光フィルタの反射光(選択的反射ファイバ10により
反射され、光アイソレータ12を逆方向に透過した光)
の強度分布をそれぞれ示す。選択的反射ファイバ10
(のファイバ・グレーティング)は、波長λ3の光信号
をほぼ完全に反射するように設計されているとする。即
ち、波長λ3は図2の波長λaに対応する。
【0020】光アイソレータ12に入力した光信号20
(波長λ1〜λ6)は、光アイソレータ12によっては
何も影響されずに、選択的反射ファイバ10(のファイ
バ・グレーティング)にそのまま入力する。選択的反射
ファイバ10は、波長λ3の光信号のみを反射するの
で、選択的反射ファイバ10の出力光22は、図3
(b)に示すように、波長λ3の光信号のみが大きく減
衰し、他の波長λ1,λ2,λ4〜λ6がほとんど減衰
しない光信号になる。
(波長λ1〜λ6)は、光アイソレータ12によっては
何も影響されずに、選択的反射ファイバ10(のファイ
バ・グレーティング)にそのまま入力する。選択的反射
ファイバ10は、波長λ3の光信号のみを反射するの
で、選択的反射ファイバ10の出力光22は、図3
(b)に示すように、波長λ3の光信号のみが大きく減
衰し、他の波長λ1,λ2,λ4〜λ6がほとんど減衰
しない光信号になる。
【0021】選択的反射ファイバ10により反射された
波長λ3の光信号24(図3(c)参照)は、光アイソ
レータ12に逆向きに入射する。逆向きなので、この波
長λ3の光信号は光アイソレータ12により大きく減衰
される。従って、選択的反射ファイバ10により反射さ
れ且つ光アイソレータ12を逆向きに透過した光信号
は、図3(d)に示すように、波長λ3のみで非常に微
弱な信号になり、ほとんど無視できる。
波長λ3の光信号24(図3(c)参照)は、光アイソ
レータ12に逆向きに入射する。逆向きなので、この波
長λ3の光信号は光アイソレータ12により大きく減衰
される。従って、選択的反射ファイバ10により反射さ
れ且つ光アイソレータ12を逆向きに透過した光信号
は、図3(d)に示すように、波長λ3のみで非常に微
弱な信号になり、ほとんど無視できる。
【0022】このようにして、本実施例により、波長分
割多重光信号の所望の波長成分のみを除去する帯域除去
光フィルタを実現できる。ファイバ構造で実現できるの
で、光ファイバ・ケーブルとの親和性が高い。
割多重光信号の所望の波長成分のみを除去する帯域除去
光フィルタを実現できる。ファイバ構造で実現できるの
で、光ファイバ・ケーブルとの親和性が高い。
【0023】次に、このような帯域除去光フィルタを、
波長分割多重方式の光環状ネットワークの光合分波装置
に適用した具体例を説明する。
波長分割多重方式の光環状ネットワークの光合分波装置
に適用した具体例を説明する。
【0024】図4は、環状光ネットワークの全体の概念
図を示す。40は環状光ネットワーク線路であり、右回
り(時計方向)用光ファイバ40Rと左回り(反時計方
向)用光ファイバ40Lを具備する。この環状光ネット
ワーク線路40上には複数の(この実施例では、6台)
の光合分波装置42−1〜42−6が接続し、各光合分
波装置42−1〜42−6には、分岐用光線路44−1
〜44−6を介して通信局46−1〜46−6が接続す
る。また、環状光ネットワーク線路の右回り用光ファイ
バ40Rと左回り用光ファイバ40Lには、必要によ
り、1又は複数の光増幅中継器が設けられることもあ
る。無中継で済む場合には、光増幅中継器は無くてもよ
いことは勿論である。
図を示す。40は環状光ネットワーク線路であり、右回
り(時計方向)用光ファイバ40Rと左回り(反時計方
向)用光ファイバ40Lを具備する。この環状光ネット
ワーク線路40上には複数の(この実施例では、6台)
の光合分波装置42−1〜42−6が接続し、各光合分
波装置42−1〜42−6には、分岐用光線路44−1
〜44−6を介して通信局46−1〜46−6が接続す
る。また、環状光ネットワーク線路の右回り用光ファイ
バ40Rと左回り用光ファイバ40Lには、必要によ
り、1又は複数の光増幅中継器が設けられることもあ
る。無中継で済む場合には、光増幅中継器は無くてもよ
いことは勿論である。
【0025】図4に示す光ネットワーク・システムで
は、各通信局46−1〜46−6が環状光ネットワーク
線路40に送出する光信号に、互いに異なる光波長λ1
〜λ6を割り当てる。例えば、通信局46−3は送信光
信号を波長λ3で分岐用線路44−3に出力する。即
ち、図4に示す光ネットワーク・システムでは、環状光
ネットワーク線路40(の各光ファイバ40R,40
L)上を、図5に示すように6つの波長λ1〜λ6の光
信号を波長分割多重した光信号が伝送し、論理的に環状
光ネットワーク線路40(の各光ファイバ40R,40
L)に6つの伝送チャネルが存在することに相当する。
以下、波長λiの光信号を信号Siと表記する。
は、各通信局46−1〜46−6が環状光ネットワーク
線路40に送出する光信号に、互いに異なる光波長λ1
〜λ6を割り当てる。例えば、通信局46−3は送信光
信号を波長λ3で分岐用線路44−3に出力する。即
ち、図4に示す光ネットワーク・システムでは、環状光
ネットワーク線路40(の各光ファイバ40R,40
L)上を、図5に示すように6つの波長λ1〜λ6の光
信号を波長分割多重した光信号が伝送し、論理的に環状
光ネットワーク線路40(の各光ファイバ40R,40
L)に6つの伝送チャネルが存在することに相当する。
以下、波長λiの光信号を信号Siと表記する。
【0026】ある通信局が他の2以上の通信局と同時に
交信したいときには、時分割多重方式による所定時間毎
のタイム・スロットに各通信局への信号を割り当てる。
例えば通信局46−1が他の通信局46−2〜46−6
に信号を送りたいときには、図6(a)に示すように、
各通信局46−2〜46−6向けの信号を各タイム・ス
ロットに割り当てて環状光ネットワーク線路40の光フ
ァイバ40R及び/又は同40Lに送出する。通信局4
6−2が他の通信局46−1,46−3〜46−6に信
号を送りたいときには、図6(b)に示すように、各通
信局46−2〜46−6向けの信号を各タイム・スロッ
トに割り当てて環状光ネットワーク線路40の光ファイ
バ40R及び/又は同40Lに送出する。
交信したいときには、時分割多重方式による所定時間毎
のタイム・スロットに各通信局への信号を割り当てる。
例えば通信局46−1が他の通信局46−2〜46−6
に信号を送りたいときには、図6(a)に示すように、
各通信局46−2〜46−6向けの信号を各タイム・ス
ロットに割り当てて環状光ネットワーク線路40の光フ
ァイバ40R及び/又は同40Lに送出する。通信局4
6−2が他の通信局46−1,46−3〜46−6に信
号を送りたいときには、図6(b)に示すように、各通
信局46−2〜46−6向けの信号を各タイム・スロッ
トに割り当てて環状光ネットワーク線路40の光ファイ
バ40R及び/又は同40Lに送出する。
【0027】受信側の各通信局にタイム・スロットを固
定的に割り当ててもよいが、送信すべきデータが無い場
合に無駄になる。各タイム・スロットに挿入されるデー
タに送信先のアドレス情報を含めて、任意の相手にデー
タを送信できるようにするのが好ましい。このような手
法は周知である。一定時間のタイム・スロットはまた、
固定長のパケットと考えることができ、図4に示す光ネ
ットワーク・システム送信先のアドレスを含めることで
可変長のパケット又は伝送フレームも利用できる。即
ち、図4に示す光ネットワーク・システムでも、複数の
相手の内の任意の相手に情報を送信する一般的な種々の
情報伝送方式を利用できる。
定的に割り当ててもよいが、送信すべきデータが無い場
合に無駄になる。各タイム・スロットに挿入されるデー
タに送信先のアドレス情報を含めて、任意の相手にデー
タを送信できるようにするのが好ましい。このような手
法は周知である。一定時間のタイム・スロットはまた、
固定長のパケットと考えることができ、図4に示す光ネ
ットワーク・システム送信先のアドレスを含めることで
可変長のパケット又は伝送フレームも利用できる。即
ち、図4に示す光ネットワーク・システムでも、複数の
相手の内の任意の相手に情報を送信する一般的な種々の
情報伝送方式を利用できる。
【0028】図7は、光合分波装置42−1の概略構成
ブロック図を示す。他の光合波装置42−2〜42−6
も、全く同じ構成からなる。光合分波装置42−1と通
信局46−1とを結ぶ分岐用光線路44−1は、1本の
上り光ファイバ50と、2本の下り光ファイバ52R,
52Lからなる。下り光ファイバ52Rは、環状光ネッ
トワーク線路40の右回り光ファイバ40Rから分岐し
た光信号を伝送し、下り光ファイバ52Lは、左回り光
ファイバ40Lから分岐した光信号を伝送する。
ブロック図を示す。他の光合波装置42−2〜42−6
も、全く同じ構成からなる。光合分波装置42−1と通
信局46−1とを結ぶ分岐用光線路44−1は、1本の
上り光ファイバ50と、2本の下り光ファイバ52R,
52Lからなる。下り光ファイバ52Rは、環状光ネッ
トワーク線路40の右回り光ファイバ40Rから分岐し
た光信号を伝送し、下り光ファイバ52Lは、左回り光
ファイバ40Lから分岐した光信号を伝送する。
【0029】光合分波装置42−1内で、1入力・2出
力の分波器54は、上り光ファイバ50からの光信号を
2分割し、一方を2入力・2出力の合分波器56Rの入
力X1に、他方を2入力・2出力の合分波器56Lの入
力X1に印加する。環状光ネットワーク線路40の右回
り光ファイバ40Rを伝搬して光合分波装置42−1に
入力する光信号は、光アイソレータ58R及び選択的反
射ファイバ60Rを介して合分波器56Rの他の入力X
0に印加される。また、環状光ネットワーク線路40の
左回り光ファイバ40Lを伝搬して光合分波装置42−
1に入力する光信号は、光アイソレータ58L及び選択
的反射ファイバ60Lを介して合分波器56Lの他の入
力X0に印加される。選択的反射ファイバ60R,60
Lは、分岐用光線路44−1を介して接続する通信局4
6−1に割り当てられた波長λ1を選択的に反射するよ
うに設計されたファイバ・グレーティング素子からな
る。
力の分波器54は、上り光ファイバ50からの光信号を
2分割し、一方を2入力・2出力の合分波器56Rの入
力X1に、他方を2入力・2出力の合分波器56Lの入
力X1に印加する。環状光ネットワーク線路40の右回
り光ファイバ40Rを伝搬して光合分波装置42−1に
入力する光信号は、光アイソレータ58R及び選択的反
射ファイバ60Rを介して合分波器56Rの他の入力X
0に印加される。また、環状光ネットワーク線路40の
左回り光ファイバ40Lを伝搬して光合分波装置42−
1に入力する光信号は、光アイソレータ58L及び選択
的反射ファイバ60Lを介して合分波器56Lの他の入
力X0に印加される。選択的反射ファイバ60R,60
Lは、分岐用光線路44−1を介して接続する通信局4
6−1に割り当てられた波長λ1を選択的に反射するよ
うに設計されたファイバ・グレーティング素子からな
る。
【0030】2入力・2出力の合分波器56R,56L
は、2つの入力をX0,X1、2つの出力をY0,Y1
としたとき、入力X0に入力する光信号を出力Y0及び
出力Y1の両方に出力すると共に、入力X1に入力する
光信号を出力Y0及び出力Y1の両方に出力する光素子
である。従って、入力X0と入力X1の両方に同時に光
信号が入力しているとき、出力Y0,Y1からは、入力
X0に入力する光信号と入力X1に入力する光信号を合
成した光信号が出力される。
は、2つの入力をX0,X1、2つの出力をY0,Y1
としたとき、入力X0に入力する光信号を出力Y0及び
出力Y1の両方に出力すると共に、入力X1に入力する
光信号を出力Y0及び出力Y1の両方に出力する光素子
である。従って、入力X0と入力X1の両方に同時に光
信号が入力しているとき、出力Y0,Y1からは、入力
X0に入力する光信号と入力X1に入力する光信号を合
成した光信号が出力される。
【0031】合分波器56R,56Lの出力Y0はそれ
ぞれ、下流側の右回り光ファイバ40R及び左回り光フ
ァイバ40Lに入力し、合分波器56R,56Lの別の
出力Y1はそれぞれ、下り光ファイバ52R,52Lを
介して通信局46−1に入力する。通信局46−1で
は、光スイッチ装置62が、下り光ファイバ52Rから
の光信号S1〜S6及び下り光ファイバ52Lからの光
信号S1〜S6を任意に選択し、受信信号Rx−1〜R
x−6として各信号S1〜S6を図示しない受信処理系
に供給する。
ぞれ、下流側の右回り光ファイバ40R及び左回り光フ
ァイバ40Lに入力し、合分波器56R,56Lの別の
出力Y1はそれぞれ、下り光ファイバ52R,52Lを
介して通信局46−1に入力する。通信局46−1で
は、光スイッチ装置62が、下り光ファイバ52Rから
の光信号S1〜S6及び下り光ファイバ52Lからの光
信号S1〜S6を任意に選択し、受信信号Rx−1〜R
x−6として各信号S1〜S6を図示しない受信処理系
に供給する。
【0032】図8は、光スイッチ装置62の概略構成ブ
ロック図を示す。1入力6出力の光分波器64R,64
Lはそれぞれ、下り光ファイバ52R及び下り光ファイ
バ52Lからの波長分割多重光信号を6つに分割し、光
スイッチ66−1,66−2,・・・,66−6に供給
する。光スイッチ66−1,66−2,・・・,66−
6は外部からの切り換え制御信号に従い、光分波器64
R,64Lからの光信号を選択して出力する。光スイッ
チ66−1,66−2,・・・,66−6により選択さ
れた光信号は、それぞれ、光波長λ1,λ2,・・・,
λ6の光信号のみを抽出する光フィルタ68−1,68
−2,・・・,68−6に印加される。
ロック図を示す。1入力6出力の光分波器64R,64
Lはそれぞれ、下り光ファイバ52R及び下り光ファイ
バ52Lからの波長分割多重光信号を6つに分割し、光
スイッチ66−1,66−2,・・・,66−6に供給
する。光スイッチ66−1,66−2,・・・,66−
6は外部からの切り換え制御信号に従い、光分波器64
R,64Lからの光信号を選択して出力する。光スイッ
チ66−1,66−2,・・・,66−6により選択さ
れた光信号は、それぞれ、光波長λ1,λ2,・・・,
λ6の光信号のみを抽出する光フィルタ68−1,68
−2,・・・,68−6に印加される。
【0033】光フィルタ68−1の出力Rx−1は、自
局から送出した光信号S1であり、他の光フィルタ68
−2〜68−6の出力Rx−2〜Rx−6は他の通信局
46−2〜46−6から送出された光信号S2〜S6
(環状光ネットワーク線路40を右回りした信号か左回
りした信号かは、スイッチ66−2〜66−6の選択に
よる。)である。
局から送出した光信号S1であり、他の光フィルタ68
−2〜68−6の出力Rx−2〜Rx−6は他の通信局
46−2〜46−6から送出された光信号S2〜S6
(環状光ネットワーク線路40を右回りした信号か左回
りした信号かは、スイッチ66−2〜66−6の選択に
よる。)である。
【0034】光スイッチ装置62を図8に示すような構
成とすることで、他の通信局46−2〜46−6からの
右回り及び左回りの光信号を自在に取り込むことが出来
る。これにより、例えば、環状光ネットワーク線路40
の何れか1ヵ所に通信障害が発生しても、各通信局46
−1−〜46−6は、支障無く通信を継続できる。これ
は、保守(例えば、光増幅中継器の交換又は破断した光
ファイバの交換等)のための一時的切断があっても、通
信を継続できることを意味する。
成とすることで、他の通信局46−2〜46−6からの
右回り及び左回りの光信号を自在に取り込むことが出来
る。これにより、例えば、環状光ネットワーク線路40
の何れか1ヵ所に通信障害が発生しても、各通信局46
−1−〜46−6は、支障無く通信を継続できる。これ
は、保守(例えば、光増幅中継器の交換又は破断した光
ファイバの交換等)のための一時的切断があっても、通
信を継続できることを意味する。
【0035】1入力6出力の光分波器64R,64Lの
代わりに、波長分割多重光信号を各波長の光信号に分波
する波長分波器を使用することにより、光スイッチ装置
62をより簡略化できる。図9は、その概略構成ブロッ
ク図を示す。
代わりに、波長分割多重光信号を各波長の光信号に分波
する波長分波器を使用することにより、光スイッチ装置
62をより簡略化できる。図9は、その概略構成ブロッ
ク図を示す。
【0036】図9において、波長分波器70R,70L
はそれぞれ、下り光ファイバ52R及び下り光ファイバ
52Lからの波長分割多重光信号を各波長λ1〜λ6の
光信号S1〜S6に分離し、分離された光信号S1,S
2,・・・,S6を光スイッチ72−1,72−2,・
・・,72−6に供給する。光スイッチ72−1〜72
−6は外部からの切り換え制御信号に従い、波長分波器
70R,70Lからの光信号S1〜S6を選択し、受信
信号Rx−1〜Rx−6として出力する。光スイッチ7
2−1の出力Rx−1は、自局から送出した光信号S1
であり、他の光スイッチ72−2〜72−6の出力Rx
−2〜Rx−6は他の通信局46−2〜46−6から送
出された光信号S2〜S6(環状光ネットワーク線路4
0を右回りした信号か左回りした信号かは、スイッチ6
6−2〜66−6の選択による。)である。
はそれぞれ、下り光ファイバ52R及び下り光ファイバ
52Lからの波長分割多重光信号を各波長λ1〜λ6の
光信号S1〜S6に分離し、分離された光信号S1,S
2,・・・,S6を光スイッチ72−1,72−2,・
・・,72−6に供給する。光スイッチ72−1〜72
−6は外部からの切り換え制御信号に従い、波長分波器
70R,70Lからの光信号S1〜S6を選択し、受信
信号Rx−1〜Rx−6として出力する。光スイッチ7
2−1の出力Rx−1は、自局から送出した光信号S1
であり、他の光スイッチ72−2〜72−6の出力Rx
−2〜Rx−6は他の通信局46−2〜46−6から送
出された光信号S2〜S6(環状光ネットワーク線路4
0を右回りした信号か左回りした信号かは、スイッチ6
6−2〜66−6の選択による。)である。
【0037】各波長の光信号S1〜S6を抽出する機能
を波長分波器70R,70Lに担わせるので、図8に比
べて、構成が簡略になる。他の通信局46−2〜46−
6からの右回り及び左回りの光信号を自在に取り込むこ
とが出来ることは、図8と同じである。従って、環状光
ネットワーク線路40の何れか1ヵ所に通信障害が発生
したときに、各通信局46−1−〜46−6は、支障無
く通信を継続できるのは、図9の構成でも同じである。
を波長分波器70R,70Lに担わせるので、図8に比
べて、構成が簡略になる。他の通信局46−2〜46−
6からの右回り及び左回りの光信号を自在に取り込むこ
とが出来ることは、図8と同じである。従って、環状光
ネットワーク線路40の何れか1ヵ所に通信障害が発生
したときに、各通信局46−1−〜46−6は、支障無
く通信を継続できるのは、図9の構成でも同じである。
【0038】図7における光合分波装置42−1の動作
を詳細に説明する。通信局46−1は先にも説明したよ
うに、波長λ1の光信号S1を上り光ファイバ50に出
力する。その光信号S1は、分波器54により2分割さ
れ、合分波器56R,56Lの入力X1に入力する。合
分波器56R,56Lは、入力する光信号S1を出力Y
0から環状光ネットワーク線路40の右回り用光ファイ
バ40R及び左回り用光ファイバ40Lに供給する。こ
れにより、通信局46−1の出力する信号S1が、環状
光ネットワーク線路40の右回り用光ファイバ40Rと
左回り用光ファイバ40Lに送出される。
を詳細に説明する。通信局46−1は先にも説明したよ
うに、波長λ1の光信号S1を上り光ファイバ50に出
力する。その光信号S1は、分波器54により2分割さ
れ、合分波器56R,56Lの入力X1に入力する。合
分波器56R,56Lは、入力する光信号S1を出力Y
0から環状光ネットワーク線路40の右回り用光ファイ
バ40R及び左回り用光ファイバ40Lに供給する。こ
れにより、通信局46−1の出力する信号S1が、環状
光ネットワーク線路40の右回り用光ファイバ40Rと
左回り用光ファイバ40Lに送出される。
【0039】合分波器56R,56Lは同時に、入力す
る光信号S1を出力Y1から分岐用光線路44−1の下
り光ファイバ52R,52Lに供給する。下り光ファイ
バ52R,52Lを伝搬した信号S1は、通信局46−
1の光スイッチ装置62により選択され、図示しない受
信処理系に供給される。このように、通信局46−1の
出力する信号S1が上り光ファイバ50、分波器54、
合分波器56R,56L及び下り光ファイバ52R,5
2Lを介して通信局46−1に戻るので、これらの途中
の経路及びデバイス54,56R,56Lの特性を常時
又は必要に応じて監視又は計測できる。
る光信号S1を出力Y1から分岐用光線路44−1の下
り光ファイバ52R,52Lに供給する。下り光ファイ
バ52R,52Lを伝搬した信号S1は、通信局46−
1の光スイッチ装置62により選択され、図示しない受
信処理系に供給される。このように、通信局46−1の
出力する信号S1が上り光ファイバ50、分波器54、
合分波器56R,56L及び下り光ファイバ52R,5
2Lを介して通信局46−1に戻るので、これらの途中
の経路及びデバイス54,56R,56Lの特性を常時
又は必要に応じて監視又は計測できる。
【0040】環状光ネットワーク線路40の右回り用光
ファイバ40Rと左回り用光ファイバ40Lには、別の
通信局46−2〜46−6からそれぞれ波長λ2〜λ6
の光信号S2〜S6が送出される。環状光ネットワーク
線路40に送出された信号S1〜S6は環状光ネットワ
ーク線路40を1周し、発信元の通信局46−1〜46
−6に対応する光合分波装置42−1〜42−6に戻っ
てくる。例えば、光合分波装置42−1により環状光ネ
ットワーク線路40の右回り用光ファイバ40Rと左回
り用光ファイバ40Lに送出された信号S1は、1周し
て光合分波装置42−1に入力する。
ファイバ40Rと左回り用光ファイバ40Lには、別の
通信局46−2〜46−6からそれぞれ波長λ2〜λ6
の光信号S2〜S6が送出される。環状光ネットワーク
線路40に送出された信号S1〜S6は環状光ネットワ
ーク線路40を1周し、発信元の通信局46−1〜46
−6に対応する光合分波装置42−1〜42−6に戻っ
てくる。例えば、光合分波装置42−1により環状光ネ
ットワーク線路40の右回り用光ファイバ40Rと左回
り用光ファイバ40Lに送出された信号S1は、1周し
て光合分波装置42−1に入力する。
【0041】光合分波装置42−1では、環状光ネット
ワーク線路40の右回り用光ファイバ40Rと左回り用
光ファイバ40Lから入力する光信号(一般的には、信
号S1〜S6)は、光アイソレータ58R,58Lを介
して選択的反射ファイバ60R,60Lに入力する。し
かし、光合分波装置42−1では、選択的反射ファイバ
60R,60Lが波長λ1の光信号S1のみを反射する
ように設計されており、反射された光信号S1は光アイ
ソレータ58R,58Lにより吸収されるので、選択的
反射ファイバ60R,60Lを通過できる光信号は、信
号S2〜S6であり、この信号S2〜S6が合分波器5
6R,56Lの入力X0に入力する。
ワーク線路40の右回り用光ファイバ40Rと左回り用
光ファイバ40Lから入力する光信号(一般的には、信
号S1〜S6)は、光アイソレータ58R,58Lを介
して選択的反射ファイバ60R,60Lに入力する。し
かし、光合分波装置42−1では、選択的反射ファイバ
60R,60Lが波長λ1の光信号S1のみを反射する
ように設計されており、反射された光信号S1は光アイ
ソレータ58R,58Lにより吸収されるので、選択的
反射ファイバ60R,60Lを通過できる光信号は、信
号S2〜S6であり、この信号S2〜S6が合分波器5
6R,56Lの入力X0に入力する。
【0042】合分波器56R,56Lは、入力X0に入
力する信号S2〜S6を出力Y0,Y1の両方に出力す
る。即ち、環状光ネットワーク線路40を伝搬してきた
信号S1〜S6の内、信号S2〜S6のみが、出力Y0
から再び環状光ネットワーク線路40に送出される。合
分波器56R,56Lの入力X0に入力する光信号から
波長λ1の光信号S1が予め除去されているので、環状
光ネットワーク線路40を1周してきた波長λ1の光信
号S1が、この時点で光合分波装置42−1が新たに環
状光ネットワーク線路40に送出しようとする波長λ1
の光信号S1と混信することが無い。
力する信号S2〜S6を出力Y0,Y1の両方に出力す
る。即ち、環状光ネットワーク線路40を伝搬してきた
信号S1〜S6の内、信号S2〜S6のみが、出力Y0
から再び環状光ネットワーク線路40に送出される。合
分波器56R,56Lの入力X0に入力する光信号から
波長λ1の光信号S1が予め除去されているので、環状
光ネットワーク線路40を1周してきた波長λ1の光信
号S1が、この時点で光合分波装置42−1が新たに環
状光ネットワーク線路40に送出しようとする波長λ1
の光信号S1と混信することが無い。
【0043】2入力・2出力の合分波器56R,56L
の代わりに、図10に示すように、3端子A,B,Cの
光サーキュレータ74R,74Lと1入力・2出力の分
波器76R,76Lを用いることができる。即ち、各光
サーキュレータ74R,74Lの端子Aには分波器54
の出力Y0,Y1が接続し、端子Bには選択的反射ファ
イバ60R,60Lの出力が接続し、端子Cは分波器7
6R,76Lの入力X0に接続する。分波器76R,7
6Lの出力Y0は、それぞれ、環状光ネットワーク線路
40の右回り光ファイバ40R及び左回り光ファイバ4
0Lに接続し、分波器76R,76Lの出力Y1は、そ
れぞれ分岐用光線路44−1の下り用光ファイバ52
R,52Lを介して通信局46−1の光スイッチ装置6
2に接続する。
の代わりに、図10に示すように、3端子A,B,Cの
光サーキュレータ74R,74Lと1入力・2出力の分
波器76R,76Lを用いることができる。即ち、各光
サーキュレータ74R,74Lの端子Aには分波器54
の出力Y0,Y1が接続し、端子Bには選択的反射ファ
イバ60R,60Lの出力が接続し、端子Cは分波器7
6R,76Lの入力X0に接続する。分波器76R,7
6Lの出力Y0は、それぞれ、環状光ネットワーク線路
40の右回り光ファイバ40R及び左回り光ファイバ4
0Lに接続し、分波器76R,76Lの出力Y1は、そ
れぞれ分岐用光線路44−1の下り用光ファイバ52
R,52Lを介して通信局46−1の光スイッチ装置6
2に接続する。
【0044】光サーキュレータ74R,74L自体は、
端子Aに入力した光信号を端子Bから出力し、端子Bに
入力した光信号を端子Cから出力し、端子Cに入力した
光信号はどの端子A,Bからも出力されない周知の入出
力特性を具備するものである。勿論、端子Cに入力した
光信号を端子Aから出力する光サーキュレータであって
も、本実施例の作用上、全く問題無い。
端子Aに入力した光信号を端子Bから出力し、端子Bに
入力した光信号を端子Cから出力し、端子Cに入力した
光信号はどの端子A,Bからも出力されない周知の入出
力特性を具備するものである。勿論、端子Cに入力した
光信号を端子Aから出力する光サーキュレータであって
も、本実施例の作用上、全く問題無い。
【0045】この特性では、分波器54の出力Y0から
の信号S1は、光サーキュレータ74R,74Lの端子
Aに入力するので、光サーキュレータ74R,74Lの
端子Bから出力する。即ち、通信局46−1から送出さ
れた光信号S1は、先ず、光サーキュレータ74R,7
4Lにより選択的反射ファイバ60R,60Lに、本来
とは逆方向から入射する。選択的反射ファイバ60R,
60Lは入射方向に関わり無く波長λ1の光信号を反射
するので、光サーキュレータ74R,74Lからの光信
号S1は選択的反射ファイバ60R,60Lにより反射
され、光サーキュレータ74R,74Lの端子Bに入射
する。光サーキュレータ74R,74Lの特性により、
端子Bに入射した光信号は端子Cから出力されるので、
結局、分波器54からの信号S1は、光サーキュレータ
74R,74Lを介して分波器76R,76Lに入射す
ることになる。
の信号S1は、光サーキュレータ74R,74Lの端子
Aに入力するので、光サーキュレータ74R,74Lの
端子Bから出力する。即ち、通信局46−1から送出さ
れた光信号S1は、先ず、光サーキュレータ74R,7
4Lにより選択的反射ファイバ60R,60Lに、本来
とは逆方向から入射する。選択的反射ファイバ60R,
60Lは入射方向に関わり無く波長λ1の光信号を反射
するので、光サーキュレータ74R,74Lからの光信
号S1は選択的反射ファイバ60R,60Lにより反射
され、光サーキュレータ74R,74Lの端子Bに入射
する。光サーキュレータ74R,74Lの特性により、
端子Bに入射した光信号は端子Cから出力されるので、
結局、分波器54からの信号S1は、光サーキュレータ
74R,74Lを介して分波器76R,76Lに入射す
ることになる。
【0046】分波器76R,76Lは光サーキュレータ
74R,74Lからの信号S1を2分割し、一方を出力
Y0からそれぞれ環状光ネットワーク線路40の右回り
光ファイバ40R及び左回り光ファイバ40Lに送出
し、他方を出力Y1から分岐用光線路44−1の下り用
光ファイバ52R,52Lを介して通信局46−1の光
スイッチ装置62に供給する。
74R,74Lからの信号S1を2分割し、一方を出力
Y0からそれぞれ環状光ネットワーク線路40の右回り
光ファイバ40R及び左回り光ファイバ40Lに送出
し、他方を出力Y1から分岐用光線路44−1の下り用
光ファイバ52R,52Lを介して通信局46−1の光
スイッチ装置62に供給する。
【0047】環状光ネットワーク線路40を伝搬して光
合分波装置42−1に入力する信号S1〜S6は、先と
同様に光アイソレータ58R,58Lを介して選択的反
射ファイバ60R,60Lに入力し、信号S1のみを除
去される。選択的反射ファイバ60R,60Lの出力は
信号S2〜S6のみからなり、光サーキュレータ74
R,74Lを介して分波器76R,76Lの入力X0に
入力する。分波器76R,76Lは、光サーキュレータ
74R,74Lからの信号S2〜S6を2分割し、一方
を出力Y0からそれぞれ環状光ネットワーク線路40の
右回り光ファイバ40R及び左回り光ファイバ40Lに
送出し、他方を出力Y1から分岐用光線路44−1の下
り用光ファイバ52R,52Lを介して通信局46−1
の光スイッチ装置62に供給する。
合分波装置42−1に入力する信号S1〜S6は、先と
同様に光アイソレータ58R,58Lを介して選択的反
射ファイバ60R,60Lに入力し、信号S1のみを除
去される。選択的反射ファイバ60R,60Lの出力は
信号S2〜S6のみからなり、光サーキュレータ74
R,74Lを介して分波器76R,76Lの入力X0に
入力する。分波器76R,76Lは、光サーキュレータ
74R,74Lからの信号S2〜S6を2分割し、一方
を出力Y0からそれぞれ環状光ネットワーク線路40の
右回り光ファイバ40R及び左回り光ファイバ40Lに
送出し、他方を出力Y1から分岐用光線路44−1の下
り用光ファイバ52R,52Lを介して通信局46−1
の光スイッチ装置62に供給する。
【0048】このようにして、光サーキュレータ74
R,74Lと分波器76R,76Lでも、合分波器56
R,56Lと全く同じに動作させることができる。
R,74Lと分波器76R,76Lでも、合分波器56
R,56Lと全く同じに動作させることができる。
【0049】但し、図10に示す構成では、図7に示す
構成と比較して、次の利点がある。即ち、通信局46−
1が、割り当てられている波長λ1以外の波長(例えば
λ5)の光信号Seを送出してしまった場合にも、その
誤った又は不要な光信号Seを除去して、環状光ネット
ワーク線路40上に乗らないようにできる。この光信号
Seは、上り光ファイバ50及び分波器54を介して光
サーキュレータ74R,74Lの端子Aに入力し、光サ
ーキュレータ74R,74Lは、入力した光信号Seを
端子Bから選択的反射ファイバ60R,60Lに向けて
出力する。選択的反射ファイバ60R,60Lは波長λ
1以外の光信号をそのまま透過するので、光信号Se
は、選択的反射ファイバ60R,60Lを透過して光ア
イソレータ58R,58Lに逆方向に入射する。光アイ
ソレータ58R,58Lは逆方向に入射する光をほぼ完
全に吸収するので、光信号Seは光アイソレータ58
R,58Lにより吸収され、消滅する。
構成と比較して、次の利点がある。即ち、通信局46−
1が、割り当てられている波長λ1以外の波長(例えば
λ5)の光信号Seを送出してしまった場合にも、その
誤った又は不要な光信号Seを除去して、環状光ネット
ワーク線路40上に乗らないようにできる。この光信号
Seは、上り光ファイバ50及び分波器54を介して光
サーキュレータ74R,74Lの端子Aに入力し、光サ
ーキュレータ74R,74Lは、入力した光信号Seを
端子Bから選択的反射ファイバ60R,60Lに向けて
出力する。選択的反射ファイバ60R,60Lは波長λ
1以外の光信号をそのまま透過するので、光信号Se
は、選択的反射ファイバ60R,60Lを透過して光ア
イソレータ58R,58Lに逆方向に入射する。光アイ
ソレータ58R,58Lは逆方向に入射する光をほぼ完
全に吸収するので、光信号Seは光アイソレータ58
R,58Lにより吸収され、消滅する。
【0050】このように、図7に示す構成では、通信局
46−1が誤った波長の光信号を送出すると、そのまま
環状光ネットワーク線路40上に送出されてしまい、そ
の波長を割り当てられている通信局の送出する正規の光
信号と混信してしまうが、図10に示す構成では、光合
分波装置42−1〜42−6が、対応する通信局46−
1〜46−6に割り当てられた波長以外の波長の光信号
を環状光ネットワーク線路40上に送出しないので、こ
のような事態を未然に防止できる。
46−1が誤った波長の光信号を送出すると、そのまま
環状光ネットワーク線路40上に送出されてしまい、そ
の波長を割り当てられている通信局の送出する正規の光
信号と混信してしまうが、図10に示す構成では、光合
分波装置42−1〜42−6が、対応する通信局46−
1〜46−6に割り当てられた波長以外の波長の光信号
を環状光ネットワーク線路40上に送出しないので、こ
のような事態を未然に防止できる。
【0051】図11は、図10に示す実施例の変更例の
概略構成ブロック図を示す。図11において、78は、
送信すべき2つの信号Tx−1,Tx−2を環状光ネッ
トワーク線路40の右回り用光ファイバ40R及び/又
は左回り用光ファイバ40Lに任意に送出する光スイッ
チ装置、80Rは光スイッチ装置78の一方の出力を光
サーキュレータ74RのA端子に供給する上り光ファイ
バ、80Lは光スイッチ装置78の他方の出力を光サー
キュレータ74LのA端子に供給する上り光ファイバで
ある。図10に図示したのと同じ構成要素には同じ符号
を付してある。上り用光ファイバ80R,80Lは、分
岐用光線路44−1の一部を構成する。
概略構成ブロック図を示す。図11において、78は、
送信すべき2つの信号Tx−1,Tx−2を環状光ネッ
トワーク線路40の右回り用光ファイバ40R及び/又
は左回り用光ファイバ40Lに任意に送出する光スイッ
チ装置、80Rは光スイッチ装置78の一方の出力を光
サーキュレータ74RのA端子に供給する上り光ファイ
バ、80Lは光スイッチ装置78の他方の出力を光サー
キュレータ74LのA端子に供給する上り光ファイバで
ある。図10に図示したのと同じ構成要素には同じ符号
を付してある。上り用光ファイバ80R,80Lは、分
岐用光線路44−1の一部を構成する。
【0052】図12は、光スイッチ装置78の概略構成
ブロック図を示す。1入力2出力の分波器82−1,8
2−2がそれぞれ、送信すべき信号Tx−1,Tx−2
1を2分割し、一方を光スイッチ84−1に、他方を光
スイッチ84−2に供給する。スイッチ84−1の出力
が上り用光ファイバ80Rに接続し、スイッチ84−2
の出力が上り用光ファイバ80Lに接続する。このよう
な構成により、スイッチ84−1,84−2の接続状態
に応じて、信号Tx−1を上り用光ファイバ80R,8
0Lのどちらにも供給でき、また、信号Tx−2を上り
用光ファイバ80R,80Lのどちらにも供給できる。
ブロック図を示す。1入力2出力の分波器82−1,8
2−2がそれぞれ、送信すべき信号Tx−1,Tx−2
1を2分割し、一方を光スイッチ84−1に、他方を光
スイッチ84−2に供給する。スイッチ84−1の出力
が上り用光ファイバ80Rに接続し、スイッチ84−2
の出力が上り用光ファイバ80Lに接続する。このよう
な構成により、スイッチ84−1,84−2の接続状態
に応じて、信号Tx−1を上り用光ファイバ80R,8
0Lのどちらにも供給でき、また、信号Tx−2を上り
用光ファイバ80R,80Lのどちらにも供給できる。
【0053】光スイッチ84−1,84−2を図12に
示す接続状態にしたとき、即ち、光スイッチ84−1,
84−2を共に分波器82−1の出力側に接続したとき
には、信号Tx−1が環状光ネットワーク線路40の右
回り用光ファイバ40Rと左回り用光ファイバ40Lの
両方に送出される。逆に、光スイッチ84−1,84−
2を共に分波器82−2の出力側に接続したときには、
信号Tx−2が環状光ネットワーク線路40の右回り用
光ファイバ40Rと左回り用光ファイバ40Lの両方に
送出されることになる。
示す接続状態にしたとき、即ち、光スイッチ84−1,
84−2を共に分波器82−1の出力側に接続したとき
には、信号Tx−1が環状光ネットワーク線路40の右
回り用光ファイバ40Rと左回り用光ファイバ40Lの
両方に送出される。逆に、光スイッチ84−1,84−
2を共に分波器82−2の出力側に接続したときには、
信号Tx−2が環状光ネットワーク線路40の右回り用
光ファイバ40Rと左回り用光ファイバ40Lの両方に
送出されることになる。
【0054】また、例えば、光スイッチ84−1を分波
器82−1の出力側に接続し、且つ、光スイッチ84−
2を分波器82−2の出力側に接続したときには、信号
Tx−1が環状光ネットワーク線路40の右回り用光フ
ァイバ40Rに送出され、信号信号Tx−2が左回り用
光ファイバ40Lの両方に送出される。この状態では、
環状光ネットワーク線路40の伝送容量をフルに利用で
きる。
器82−1の出力側に接続し、且つ、光スイッチ84−
2を分波器82−2の出力側に接続したときには、信号
Tx−1が環状光ネットワーク線路40の右回り用光フ
ァイバ40Rに送出され、信号信号Tx−2が左回り用
光ファイバ40Lの両方に送出される。この状態では、
環状光ネットワーク線路40の伝送容量をフルに利用で
きる。
【0055】このように、図12に示す光スイッチ装置
78を使用することにより、通常時には右回りと左回り
の回線容量をフルに利用でき、環状光ネットワーク線路
40に何らからの障害が発生したときには、信号Tx−
1,Tx−2の一方を右回りと左回りの両方に同時送出
することで、全ての他の通信局との間の通信を継続でき
る。
78を使用することにより、通常時には右回りと左回り
の回線容量をフルに利用でき、環状光ネットワーク線路
40に何らからの障害が発生したときには、信号Tx−
1,Tx−2の一方を右回りと左回りの両方に同時送出
することで、全ての他の通信局との間の通信を継続でき
る。
【0056】上記各実施例では、通信局46−1〜46
−6と対応する光合分波装置42−1〜42−6との間
の光伝送路の状況を継続監視できるのみであり、環状光
ネットワーク線路40の状況を監視するには、別の手段
によらざるを得ない。次に、環状光ネットワーク線路4
0の状況を監視できるようにした実施例を説明する。
−6と対応する光合分波装置42−1〜42−6との間
の光伝送路の状況を継続監視できるのみであり、環状光
ネットワーク線路40の状況を監視するには、別の手段
によらざるを得ない。次に、環状光ネットワーク線路4
0の状況を監視できるようにした実施例を説明する。
【0057】図13は、送出した光信号が環状光ネット
ワーク線路40を1周して戻ってくるようにした実施例
の概略構成ブロック図を示す。環状光ネットワーク線路
40の状況を監視できるようにするには、送出した光信
号(例えば、S1)が環状光ネットワーク線路40を1
周して合分波装置42−1に入ってきたら、すぐに分波
して通信局46−1に戻し、新たな光信号S1は、環状
光ネットワーク線路40を1周して合分波装置42−1
に入ってきた波長分割多重光信号から光信号S1を除去
した光信号S2〜S6に多重すればよい。具体的には、
図11に示す実施例の分波器76R,76Lを光アイソ
レータ58R,58Lの入力側に配置すればよい。光ア
イソレータ58R,58Lの入力側に配置した1入力2
出力の分波器を符号86R,86Lで示す。その他の構
成要素は、図11と全く同じである。
ワーク線路40を1周して戻ってくるようにした実施例
の概略構成ブロック図を示す。環状光ネットワーク線路
40の状況を監視できるようにするには、送出した光信
号(例えば、S1)が環状光ネットワーク線路40を1
周して合分波装置42−1に入ってきたら、すぐに分波
して通信局46−1に戻し、新たな光信号S1は、環状
光ネットワーク線路40を1周して合分波装置42−1
に入ってきた波長分割多重光信号から光信号S1を除去
した光信号S2〜S6に多重すればよい。具体的には、
図11に示す実施例の分波器76R,76Lを光アイソ
レータ58R,58Lの入力側に配置すればよい。光ア
イソレータ58R,58Lの入力側に配置した1入力2
出力の分波器を符号86R,86Lで示す。その他の構
成要素は、図11と全く同じである。
【0058】図11からの変更部分の動作を説明する。
光アイソレータ74R,74Lの端子Cから光ファイバ
40R,40Lに送出される光信号は、通信局46−1
から新たに供給された光信号S1と、他の通信局46−
2〜46−6からの光信号S2〜S6の波長分割多重光
信号であり、光ファイバ40R,40Lを1周して、分
波器86R,86Lに入力する。
光アイソレータ74R,74Lの端子Cから光ファイバ
40R,40Lに送出される光信号は、通信局46−1
から新たに供給された光信号S1と、他の通信局46−
2〜46−6からの光信号S2〜S6の波長分割多重光
信号であり、光ファイバ40R,40Lを1周して、分
波器86R,86Lに入力する。
【0059】分波器86R,86Lは、入力した波長分
割多重光信号S1〜S6を2分割し、一方を光アイソレ
ータ58R,58Lに、他方を下り光ファイバ52R,
52Lに出力する。下り光ファイバ52R,52Lを伝
搬する光信号S1〜S6は通信局46−1の光スイッチ
装置62に入力し、各波長の光信号に分離される。分離
された光信号S1は、環状光ネットワーク線路40を1
周しており、環状光ネットワーク線路40の状況を監視
計測するのに利用される。分離された他の光信号S2〜
S6は、他の通信局46−2〜46−6からの信号であ
り、通常通りに受信処理される。
割多重光信号S1〜S6を2分割し、一方を光アイソレ
ータ58R,58Lに、他方を下り光ファイバ52R,
52Lに出力する。下り光ファイバ52R,52Lを伝
搬する光信号S1〜S6は通信局46−1の光スイッチ
装置62に入力し、各波長の光信号に分離される。分離
された光信号S1は、環状光ネットワーク線路40を1
周しており、環状光ネットワーク線路40の状況を監視
計測するのに利用される。分離された他の光信号S2〜
S6は、他の通信局46−2〜46−6からの信号であ
り、通常通りに受信処理される。
【0060】分波器86R,86Lから光アイソレータ
58R,58Lに供給された光信号は、光アイソレータ
58R,58Lをそのまま通過した後、選択的反射ファ
イバ60R,60Lにより波長λ1の光信号S1のみを
除去されて、光サーキュレータ74R,74LのB端子
に入力する。光サーキュレータ74R,74LのA端子
には通信局46−1から上り光ファイバ80R,80L
を介して光信号S1が供給される。選択的反射ファイバ
60R,60L及び光サーキュレータ74R,74L
は、図10で説明したのと同様に動作し、他の通信局4
6−2〜46−6からの光信号S2〜S6に、新たに通
信局46−1から供給される光信号S1を波長多重し
て、環状光ネットワーク線路40の光ファイバ40R,
40Lに出力する。
58R,58Lに供給された光信号は、光アイソレータ
58R,58Lをそのまま通過した後、選択的反射ファ
イバ60R,60Lにより波長λ1の光信号S1のみを
除去されて、光サーキュレータ74R,74LのB端子
に入力する。光サーキュレータ74R,74LのA端子
には通信局46−1から上り光ファイバ80R,80L
を介して光信号S1が供給される。選択的反射ファイバ
60R,60L及び光サーキュレータ74R,74L
は、図10で説明したのと同様に動作し、他の通信局4
6−2〜46−6からの光信号S2〜S6に、新たに通
信局46−1から供給される光信号S1を波長多重し
て、環状光ネットワーク線路40の光ファイバ40R,
40Lに出力する。
【0061】このようにして、図13に示す実施例で
は、環状光ネットワーク線路40の状況を、信号光自体
により、継続的に監視できる。監視のための光信号チャ
ネルを設けなくてよい。
は、環状光ネットワーク線路40の状況を、信号光自体
により、継続的に監視できる。監視のための光信号チャ
ネルを設けなくてよい。
【0062】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解できるよう
に、本発明によれば、非常に簡単な構成で、シャープな
遮断特性の帯域除去光フィルタを提供できる。
に、本発明によれば、非常に簡単な構成で、シャープな
遮断特性の帯域除去光フィルタを提供できる。
【0063】また、基幹伝送路等の分岐ループの伝送特
性を信号光により常時、監視又は計測できるようにな
り、更には、環状伝送路の伝送特性も含めて、信号光に
より常時、監視又は計測できるようになる。
性を信号光により常時、監視又は計測できるようにな
り、更には、環状伝送路の伝送特性も含めて、信号光に
より常時、監視又は計測できるようになる。
【図1】 本発明の一実施例の概略構成ブロック図であ
る。
る。
【図2】 選択的反射ファイバ10の透過反射特性であ
る。
る。
【図3】 波長分割多重の光信号の透過反射特性の例で
ある。
ある。
【図4】 環状光ネットワーク・システムの構成例であ
る。
る。
【図5】 波長分割多重によるチャンネル・スロットの
一例である。
一例である。
【図6】 通信局46−1,46−2の送出信号の例で
ある。
ある。
【図7】 光合分波装置42−1と通信局46−1の一
例の概略構成ブロック図を示す。
例の概略構成ブロック図を示す。
【図8】 光スイッチ装置62の概略構成ブロック図を
示す。
示す。
【図9】 光スイッチ装置62の別の構成の概略構成ブ
ロック図を示す。
ロック図を示す。
【図10】 光合分波装置42−1と通信局46−1の
第2の例の概略構成ブロック図を示す。
第2の例の概略構成ブロック図を示す。
【図11】 光合分波装置42−1と通信局46−1の
第3の例の概略構成ブロック図を示す。
第3の例の概略構成ブロック図を示す。
【図12】 光スイッチ装置78の概略構成ブロック図
を示す。
を示す。
【図13】 光合分波装置42−1と通信局46−1の
第4の例の概略構成ブロック図を示す。
第4の例の概略構成ブロック図を示す。
10:選択的反射ファイバ 12:光アイソレータ 20:光アイソレータ12に入力する光信号 22:選択的反射ファイバ10の出力光 24:選択的反射ファイバ10により反射された波長λ
3の光信号 40:環状光ネットワーク線路 40R:右回り(時計方向)用光ファイバ 40L:左回り(反時計方向)用光ファイバ 42−1〜42−6:光合分波装置 44−1〜44−6:分岐用光線路 46−1〜46−6:通信局 50:上り光ファイバ 52R,52L:下り光ファイバ 54:1入力・2出力の分波器 56R,56L:2入力・2出力の合分波器 58R,58L:光アイソレータ 60R,60L:選択的反射ファイバ 62:光スイッチ装置 64R,64L:分波器 66−1〜66−6:光スイッチ 68−1〜68−6:光フィルタ 70R,70L:波長分波器 72−1〜72−6:光スイッチ 74R,74L:光サーキュレータ 76R,76L:1入力・2出力の分波器 78:光スイッチ装置 80R,80L:上り光ファイバ 82−1,82−2:分波器 84−1,84−2:光スイッチ 86R,86L:分波器
3の光信号 40:環状光ネットワーク線路 40R:右回り(時計方向)用光ファイバ 40L:左回り(反時計方向)用光ファイバ 42−1〜42−6:光合分波装置 44−1〜44−6:分岐用光線路 46−1〜46−6:通信局 50:上り光ファイバ 52R,52L:下り光ファイバ 54:1入力・2出力の分波器 56R,56L:2入力・2出力の合分波器 58R,58L:光アイソレータ 60R,60L:選択的反射ファイバ 62:光スイッチ装置 64R,64L:分波器 66−1〜66−6:光スイッチ 68−1〜68−6:光フィルタ 70R,70L:波長分波器 72−1〜72−6:光スイッチ 74R,74L:光サーキュレータ 76R,76L:1入力・2出力の分波器 78:光スイッチ装置 80R,80L:上り光ファイバ 82−1,82−2:分波器 84−1,84−2:光スイッチ 86R,86L:分波器
Claims (13)
- 【請求項1】 光アイソレータと、当該光アイソレータ
の出力側に接続され、所定波長域の光を反射する選択的
反射手段とからなることを特徴とする帯域除去光フィル
タ。 - 【請求項2】 上記選択的反射手段がファイバ構造であ
る請求項1に記載の帯域除去光フィルタ。 - 【請求項3】 上記選択的反射手段がファイバ・グレー
ティングからなる請求項2に記載の帯域除去光フィル
タ。 - 【請求項4】 各通信局にそれぞれ固有の光波長を送信
用に割り当て、波長分割多重方式で光信号を伝送する環
状光伝送システムにおいて、何れか1の当該通信局との
間で光信号を送受信する光合分波装置であって、環状光
伝送線路から入力する光信号から関連する通信局に割り
当てられた光波長成分を除去する帯域除去光フィルタ
と、関連する当該通信局からの送信光信号と当該帯域除
去光フィルタの出力光信号を合波した光信号を2分割
し、一方を当該環状光伝送線路に出力し、他方を関連す
る当該通信局に向けて出力する合分波手段とからなるこ
とを特徴とする光合分波装置。 - 【請求項5】 上記合分波手段が、端子Aに入力する光
信号を端子Bから出力し、端子Bに入力する光信号を端
子Cに出力する第1の光サーキュレータと、端子Cの出
力を2つに分波する分波手段とからなり、当該光サーキ
ュレータの端子Aに関連する当該通信局からの光信号が
入力し、端子Bが上記帯域除去光フィルタの出力に接続
する請求項4に記載の光合分波装置。 - 【請求項6】 上記環状光伝送線路が互いに逆方向の2
つの環状伝送路からなり、上記帯域除去光フィルタ及び
上記合分波手段を2系統具備する請求項4又は5に記載
の光合分波装置。 - 【請求項7】 更に、関連する上記通信局からの送信光
信号を各系統の合分波手段の1以上に供給する第2の分
波手段を具備する請求項6に記載の光合分波装置。 - 【請求項8】 上記帯域除去光フィルタが請求項1乃至
3の何れか1項に記載の帯域除去光フィルタである請求
項4乃至7の何れか1項に記載の光合分波装置。 - 【請求項9】 各通信局にそれぞれ固有の光波長を送信
用に割り当て、波長分割多重方式で光信号を伝送する環
状光伝送システムにおいて、何れか1の当該通信局との
間で光信号を送受信する光合分波装置であって、環状光
伝送線路から入力する光信号を2つに分波する分波手段
と、当該分波手段により分波された一方の光信号から関
連する通信局に割り当てられた光波長成分を除去する請
求項1乃至3の何れか1項に記載の帯域除去光フィルタ
と、当該分波手段により分波された他方の光信号を関連
する通信局に伝送する伝送手段と、関連する当該通信局
からの送信光信号と当該帯域除去光フィルタの出力光信
号を合波し、当該環状光伝送線路に出力する合波手段と
からなることを特徴とする光合分波装置。 - 【請求項10】 上記合波手段が、端子Aに入力する光
信号を端子Bから出力し、端子Bに入力する光信号を端
子Cに出力する第1の光サーキュレータからなり、当該
光サーキュレータの端子Aに関連する当該通信局からの
光信号が入力し、端子Bが上記帯域除去光フィルタの出
力に接続する請求項8に記載の光合分波装置。 - 【請求項11】 上記環状光伝送線路が互いに逆方向の
2つの環状伝送路からなり、上記分波手段、上記帯域除
去光フィルタ及び上記合波手段を2系統具備する請求項
9又は10に記載の光合分波装置。 - 【請求項12】 更に、関連する上記通信局からの送信
光信号を各系統の合波手段の1以上に供給する第2の分
波手段を具備する請求項11に記載の光合分波装置。 - 【請求項13】 上記帯域除去光フィルタが請求項1乃
至3の何れか1項に記載の帯域除去光フィルタである請
求項9乃至12の何れか1項に記載の光合分波装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8013071A JPH09205398A (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | 帯域除去光フィルタ及び光合分波装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8013071A JPH09205398A (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | 帯域除去光フィルタ及び光合分波装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09205398A true JPH09205398A (ja) | 1997-08-05 |
Family
ID=11822928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8013071A Withdrawn JPH09205398A (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | 帯域除去光フィルタ及び光合分波装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09205398A (ja) |
-
1996
- 1996-01-29 JP JP8013071A patent/JPH09205398A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030401 |