JPH09205379A - Ｆｍ多重放送受信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ＦＭ多重放送受信機において、音声放送と多
重放送をそれぞれ任意の放送局で選局でき、かつページ
ング情報や緊急情報に対して確実に情報を得る。 【解決手段】 アンテナ１で受信したＦＭ放送波は二つ
に分岐され、一方は音声用チューナ１０１へ入力しＦＭ
検波、ステレオ音声復調される。もう一方は多重用チュ
ーナ１０２へ入力しＦＭ検波され、多重デコーダ１５で
多重信号に復調され表示器１６で文字表示される。多重
信号がページング情報、緊急情報であった場合、マイコ
ン１７からの制御によりアッテネータ７でステレオ音声
信号を減衰させ、さらに呼出音合成回路８でページング
呼出音を重畳させた合成信号をスピーカ９に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ページング情報、
緊急情報を受信し利便性を高めるＦＭ多重放送受信機に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のＦＭ多重放送受信機は、図２に示
すように、アンテナ１で受信したＦＭ放送波を入力され
るひとつのチューナ２０１からのＦＭ検波信号をふたつ
に分岐し、それぞれをステレオ復調回路５と多重デコー
ダ１５によりステレオ音声信号と多重信号に復調し、ア
ンプ６やスピーカ９あるいは表示器１６にて音声再生あ
るいは文字表示していた。

【０００３】また図３に示すように、裏番組を受信する
ためにふたつのチューナ３０１、３０２を備えているも
のは、テレビジョンやビデオテープレコーダにはあっ
た。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来のＦＭ多重放送受
信機では、下記の課題があった。 （１）チューナがひとつであるため、音声放送と多重放
送をそれぞれ任意の放送局で受信することができなかっ
た。 （２）ページング情報や緊急情報に対応した構成のもの
はなかった。

【０００５】本発明は上記の実状に鑑みてなされたもの
で、音声放送と多重放送をそれぞれ任意の放送局で選局
でき、かつページング情報や緊急情報に対して利便性を
加えたＦＭ多重放送受信機を提供することを目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明のＦＭ多重放送受
信機は上記課題を解決するために、音声放送の音量を下
げる音声アッテネータと呼出音を重畳する呼出音合成回
路を備え、ページング情報や緊急情報の場合にはマイコ
ンによってそれを検知し、上記アッテネータや呼出音合
成回路を制御する構成とした。また、音声放送と多重放
送をそれぞれ独立して選局できる音声用チューナと多重
用チューナの２つのチューナを備える構成とした。

【０００７】

【発明の実施の形態】ＦＭ多重放送受信機において上記
のように構成することにより、多重用チューナ及び多重
デコーダを通して出力される多重信号がページング情報
や緊急情報の場合には、マイコンによってそれを検知
し、マイコンが上記アッテネータや呼出音合成回路を制
御して音声放送の音量を自動的に下げて呼出音が重畳さ
れる。また、音声放送と多重放送をそれぞれ任意の放送
局で選局できる複数のチューナを有する構成になってい
る。

【０００８】

【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は本発明のＦＭ多重放送受信機の実施例を示
すブロック図である。図１において、アンテナ１で受信
したＦＭ放送波は二つに分岐され、一方は音声用チュー
ナ１０１のフロントエンド２と局部発振器３とで中間周
波に周波数変換される。前記中間周波はＦＭ検波器４で
ＦＭ検波信号に検波される。前記ＦＭ検波信号はステレ
オ復調回路５でステレオ音声信号に復調される。前記ス
テレオ音声信号は音声増幅回路６で増幅される。前記増
幅されたステレオ音声信号はマイコン１７により制御可
能なアッテネータ７、呼出音合成回路８を通りスピーカ
９に供給される。

【０００９】分岐されたもう一方のＦＭ放送波は、多重
用チューナ１０２のフロントエンド１２と局部発振器１
３とで中間周波に周波数変換される。前記中間周波はＦ
Ｍ検波器１４でＦＭ検波信号に検波される。前記ＦＭ検
波信号は多重デコーダ１５で多重信号に復調される。前
記多重信号は前記マイコン１７に取り込まれ、信号処理
される。前記信号処理された多重信号は表示器１６で文
字表示される。音声用チューナ１０１、多重用チューナ
１０２の選局および表示器１６の操作などはキー１８か
らの入力をマイコン１７で処理して行われる。

【００１０】前記多重信号がページング情報、緊急情報
であった場合、前記マイコン１７はそれを検知し、マイ
コン１７からの制御により前記アッテネータ７で前記ス
テレオ音声信号を減衰させ、さらに前記呼出音合成回路
８でページング呼出音を重畳させた合成信号を前記スピ
ーカ９に供給する。

【００１１】また前記緊急情報の場合、前記マイコン１
７から局部発信器３を制御することにより前記音声用チ
ューナ１０１を多重用チューナ１０２と同じ選局にす
る。前記緊急情報が終わった場合には、マイコン１７は
同様にして音声用チューナ１０１を元の選局に戻す。

【００１２】本発明のＦＭ多重放送受信機の近傍に置い
た外部ページャに呼び出しがあった場合、その呼出音を
マイク１１、また呼出振動をセンサ１０で検知し、それ
をマイコン１７で検出し、そのマイコン１７からの制御
により前記アッテネータ７で前記ステレオ音声信号を減
衰させ、さらに前記呼出音合成回路８でページング呼出
音を重畳させた合成信号を前記スピーカ９に供給する。

【００１３】また、アッテネータを制御する情報を送信
側であらかじめ入れておいた多重信号を受信した場合、
マイコン１７はこの情報に従い前記アッテネータ７で前
記ステレオ音声信号を減衰させ、さらに前記呼出音合成
回路８でページング呼出音を重畳させた合成信号を前記
スピーカ９に供給する。

【００１４】

【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、音
声アッテネータと呼出音合成回路を備えているので、ペ
ージング情報や緊急情報の場合には音声放送の音量を自
動的に下げて呼出音を合成することによりページングや
緊急情報を確実に知らせることができる。また、外部ペ
ージャの呼び出しに対しても同様な動作を行うことがで
きる。さらに、音声用チューナと多重用チューナの２つ
のチューナを備えているので、音声放送と多重放送をそ
れぞれ独立して選局でき、多重放送が緊急情報時には音
声放送を多重放送と同じ局に自動選局したり、緊急情報
が終了すると元の選局に戻すことができる。アッテネー
タを制御する情報を送信側であらかじめ入れておいた多
重信号を受信した場合には、その制御情報に従いＦＭ多
重放送受信機を動作させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のＦＭ多重放送受信機の実施例を示すブ
ロック図である。

【図２】従来のＦＭ多重放送受信機を示すブロック図で
ある。

【図３】従来の２チューナテレビジョン、ビデオテープ
レコーダを示すブロック図である。

【符号の説明】

１、２１ アンテナ ２、１２、２２、２６ フロントエンド ３、１３、２３、２７ 局部発振器 ４、１４ ＦＭ検波器 ５ ステレオ復調回路 ６、３２ 音声増幅回路 ７ アッテネータ ８ 呼出音合成回路 ９、３４ スピーカ １０ センサ １１ マイク １５ 多重デコーダ １６、３３ 表示器 １７、３０ マイコン １８ キー １０１ 音声用チューナ １０２ 多重用チューナ ２０１ チューナ ２４、２８ 映像検波器 ２５、２９ 音声検波器 ３１ 映像増幅回路 ３０１、３０２ テレビチューナ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＦＭ放送波を受信するアンテナ（１）
   と、アンテナ（１）からの高周波を二つに分岐した一方
   を入力し中間周波に周波数変換するフロントエンド
   （２）、周波数変換に要する局部発振周波数を発するた
   めの局部発振器（３）、中間周波をＦＭ検波するＦＭ検
   波器（４）から成る音声用チューナ（１０１）と、音声
   用チューナ（１０１）からのＦＭ検波信号をステレオ音
   声信号に復調するためのステレオ復調回路（５）と、ス
   テレオ音声信号を増幅するための音声増幅回路（６）
   と、増幅したステレオ音声信号を減衰させるためのアッ
   テネータ（７）と、音声信号に呼出音を重畳させて合成
   信号を出力する呼出音合成回路（８）と、合成信号を音
   に変換するためのスピーカ（９）と、分岐した前記高周
   波のもう一方を入力し中間周波に周波数変換するフロン
   トエンド（１２）、周波数変換に要する局部発振周波数
   を発するための局部発振器（１３）、中間周波をＦＭ検
   波するＦＭ検波器（１４）から成る多重用チューナ（１
   ０２）と、多重用チューナ（１０２）からのＦＭ検波信
   号を多重信号に復調するための多重デコーダ（１５）
   と、多重信号を表示するための表示器（１６）と、多重
   信号の処理、前記局部発振器（３）、（１３）、前記ア
   ッテネータ（７）、前記呼出音合成回路（８）、前記表
   示器（１６）の制御を行うマイコン（１７）と、前記マ
   イコン（１７）の制御を選択するキー（１８）とを有
   し、前記多重信号がページング情報であった場合には、
   前記アッテネータ（７）で音声信号を減衰させ、前記呼
   出音合成回路（８）において音声信号に呼出音を重畳さ
   せた合成信号を前記スピーカ（９）に供給することを特
   徴とするＦＭ多重放送受信機。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のＦＭ多重放送受信機に
   おいて、 前記多重信号が緊急情報であった場合には、前記マイコ
   ン（１７）は、前記アッテネータ（７）で音声信号を減
   衰させ、前記呼出音合成回路（８）において呼出音を重
   畳させた合成信号を前記スピーカ（９）に供給するよう
   に制御することを特徴とするＦＭ多重放送受信機。
3. 【請求項３】 請求項１または請求項２に記載のＦＭ多
   重放送受信機において、 前記多重信号が緊急情報であった場合には、前記マイコ
   ン（１７）は、強制的に前記音声用チューナ（１０１）
   の選局を前記多重用チューナ（１０２）と同じ選局に
   し、音声放送においても緊急情報を確認できるように制
   御することを特徴とするＦＭ多重放送受信機。
4. 【請求項４】 請求項３に記載のＦＭ多重放送受信機に
   おいて、 緊急情報が終わった場合には、前記マイコン（１７）
   は、前記音声用チューナ（１０１）を元の選局に戻すよ
   うに制御することを特徴とするＦＭ多重放送受信機。
5. 【請求項５】 請求項１に記載のＦＭ多重放送受信機に
   おいて、 ＦＭ多重放送受信機の近傍に置いた外部ページャからの
   呼出音を検出するマイク（１１）と、外部ページャから
   の呼出振動を検出するセンサ（１０）とを有し、外部ペ
   ージャの呼び出しがあった場合には、前記マイコン（１
   ７）は、前記アッテネータ（７）で音声信号を減衰さ
   せ、前記呼出音合成回路（８）において音声信号に呼出
   音を重畳させた合成信号を前記スピーカ（９）に供給す
   るように制御することを特徴とするＦＭ多重放送受信
   機。
6. 【請求項６】 請求項１乃至５に記載のＦＭ多重放送受
   信機において、送信側であらかじめアッテネータ（７）
   を制御するアッテネータ制御情報を入れた多重信号を受
   信したとき、前記マイコン（１７）は、該アッテネータ
   制御情報に基づき前記アッテネータを制御することを特
   徴とするＦＭ多重放送受信機。