JPH09205237A - 有機薄膜素子 - Google Patents

有機薄膜素子

Info

Publication number
JPH09205237A
JPH09205237A JP8011030A JP1103096A JPH09205237A JP H09205237 A JPH09205237 A JP H09205237A JP 8011030 A JP8011030 A JP 8011030A JP 1103096 A JP1103096 A JP 1103096A JP H09205237 A JPH09205237 A JP H09205237A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
thin film
organic
organic thin
dye molecule
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8011030A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyuki Naito
勝之 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP8011030A priority Critical patent/JPH09205237A/ja
Publication of JPH09205237A publication Critical patent/JPH09205237A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/549Organic PV cells

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)
  • Luminescent Compositions (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子輸送性に優れており、しかも耐熱性に優
れ長寿命であるとともに光学的・電気的特性なども良好
なアモルファス有機薄膜を構成要素とする有機薄膜素子
を提供する。 【解決手段】 色素分子を含有する有機薄膜を構成要素
とする有機薄膜素子において、前記色素分子が下記一般
式(I)(式中、Aは炭化水素芳香環および複素芳香環
からなる群より選択される少なくとも1種、Bは電子吸
引性基、DおよびRはそれぞれ水素原子、ハロゲン原
子、アルキル基、アリール基、および電子吸引性基から
なる群より選択される少なくとも1種、nは2以上の整
数、B、D、Rは互いに結合していてもよい。)で表さ
れる。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種用途に用いられる有
機薄膜素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、有機物の薄膜を用いた各種電子デ
バイスの研究が盛んに行われている。その中でも、アモ
ルファス薄膜は結晶粒界がないことから、透明性、均一
性、安定性の点で特に重要である。例えば、カールソン
プロセスによる電子写真用の有機感光体薄膜には、アモ
ルファスポリマー中に電荷発生剤や電荷輸送剤を均一に
分散または相溶させたアモルファス薄膜が用いられてい
る。また、ラングミュア・ブロジェット膜(LB膜)に
代表される有機物の超薄膜に関しても、ポリマーや色素
からなるアモルファスのLB膜は、脂肪酸からなる結晶
性のLB膜よりも均一であり、絶縁超薄膜としての性質
に優れている(例えば、特開昭63−166261号公
報)。さらに、最近では、有機物の蒸着膜を用いたエレ
クトロルミネセンス(EL)素子も開発されている(例
えば、特開昭57−51781号公報、特開昭59−1
94393号公報、特開昭63−295695号公
報)。この場合、印加電圧を低くするためには、膜厚が
数10nm程度の薄膜が必要である。そして、上部電極
の蒸着プロセスに耐え、電気的短絡がなく、動作安定性
のよい素子を得るためにはアモルファス薄膜が用いられ
る。また、電子や正孔を効率よく輸送できる有機薄膜
は、上記の有機感光体や有機EL素子だけでなく、有機
光電池や有機整流素子などにも必要であり、これらの電
子デバイスにおいても安定なアモルファス薄膜が求めら
れている。
【0003】また、アモルファスポリマー中に機能性色
素分子を含有させたアモルファス有機ポリマー組成物
は、バルク材料として利用されるほかに、薄膜としても
前述した有機感光体に加えて、種々の感光性レジスト薄
膜、光導波路を利用した光スイッチング素子、光ディス
クなどに用いられ、さらに種々のコーティング薄膜とし
ても広く用いられている。同様に、アモルファス無機ガ
ラスに機能性色素分子を含有させたアモルファス無機組
成物も、種々の光機能材料として用いられている(例え
ば、特開平2−302329号公報、特開昭61−74
638号公報)。
【0004】しかし、これまでポリマーを用いた薄膜を
除いては、低分子量の色素分子からなる電子デバイス用
アモルファス薄膜で実用化されたものはほとんどなかっ
た。これは、低分子材料からなるアモルファス薄膜の多
くはガラス転移温度(Tg)が低く、素子駆動時の発熱
などにより結晶化が促進され、劣化が起こりやすいこと
に大きな原因があった。また、ポリマーに低分子量の色
素を含有させた組成物においても、バルクでTgの低い
色素を用いると組成物全体のTgが低下して耐熱性が悪
くなる欠点があった。なお、このような組成物では、ポ
リマーに結晶性の色素を混合すればTgの低下を防ぐこ
とができるが、均一な分散状態を得ることが困難なため
色素濃度を高くできない。また、ポリマーに色素分子を
化学的に結合させれば耐熱性は向上するが、これには合
成上の困難が伴う。同様に、例えばゾル−ゲル法により
無機ガラスに色素を含有させる場合においても、ポリマ
ー組成物と同じことがいえる。特に、イオン性の大きい
無機ガラスは、一般的に疎水性である多くの色素との相
溶性が悪く、色素濃度を高めることが困難である。
【0005】上記のような問題を解決するために、特開
平5−152072には下記式(A)で表されるいわゆ
るスター型の色素分子を用い、高いTgを有し耐熱性に
優れたアモルファス薄膜を備えた有機薄膜素子が開示さ
れている。
【0006】
【化5】
【0007】さらに、この色素分子はLUMO準位が低
いため、電子輸送剤としても機能することが期待されて
いる。しかし、式(A)の色素分子では、LUMO軌道
が色素骨格の内部に集中し色素骨格の外部にはそれほど
広がっていない。このため、この色素分子は電子を受け
取ることはできるが、隣合う色素分子に電子を受け渡す
には不利である。したがって、電子トラップが生じ、内
部抵抗が高くなってエネルギー変換効率が悪くなるとい
う問題があった。
【0008】これに対して最近、非共役ポリマーの一部
を共役構造とし、有機EL素子などに用いる例が報告さ
れている(例えば、ジャーナル・オブ・アメリカンケミ
カルソサエティー誌,1993年,115巻,1011
7頁)。このようなポリマー分子を用いれば、電子輸送
性にかなり優れたアモルファス薄膜が得られる。しか
し、この方法ではポリマー分子中で共役の長さに分布が
生じる結果、発光スペクトルがブロードになったり、電
荷トラップを減らすことができないという問題があっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の色素分子やポリマー分子を用いたアモルファス有機薄
膜においては、電子トラップが生じ優れた電子輸送性を
発揮できないという問題があった。
【0010】本発明はこのような問題を解決するために
なされたものであり、電子輸送性に優れており、しかも
耐熱性に優れ長寿命であるとともに光学的・電気的特性
なども良好な有機薄膜を構成要素とする有機薄膜素子を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明は、色素
分子を含有する有機薄膜を構成要素とする有機薄膜素子
において、前記色素分子が下記一般式(I)
【0012】
【化6】 (式中、Aは炭化水素芳香環および複素芳香環からなる
群より選択される少なくとも1種、Bはシアノ基、パー
フルオロアルキル基、ニトロ基、アルキルスルフィニル
基、アリールスルフィニル基、アミドスルフィニル基、
アルキルオキシスルフィニル基、アリールオキシスルフ
ィニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル
基、アミドスルホニル基、アルキルオキシスルホニル
基、アリールオキシスルホニル基、アシル基、カルバモ
イル基、ホルミル基、カルボキシル基、オキサモイル
基、アルキルオキシカルボニル基およびアリールオキシ
カルボニル基からなる群より選択される少なくとも1
種、DおよびRはそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、ア
ルキル基、アリール基、シアノ基、パーフルオロアルキ
ル基、ニトロ基、アルキルスルフィニル基、アリールス
ルフィニル基、アミドスルフィニル基、アルキルオキシ
スルフィニル基、アリールオキシスルフィニル基、アル
キルスルホニル基、アリールスルホニル基、アミドスル
ホニル基、アルキルオキシスルホニル基、アリールオキ
シスルホニル基、アシル基、カルバモイル基、ホルミル
基、カルボキシル基、オキサモイル基、アルキルオキシ
カルボニル基およびアリールオキシカルボニル基からな
る群より選択される少なくとも1種、nは2であり、A
に導入されるエチニル基を含む2つの原子群はAに対し
互いにC2 対称軸が1本以下となる位置に結合してお
り、B、D、Rは互いに結合していてもよい。)で表さ
れることを特徴とする有機薄膜素子である。
【0013】本願第1の発明で用いられる色素分子に関
しては、例えば中心骨格Aがベンゼン環である場合に
は、Aに結合するエチニル基を含む2つの原子群が互い
にメタ位に位置しているものが好ましい。またAがナフ
タレン環である場合は、これら2つの原子群がAのいず
れの位置に結合してもC2 対称軸は1本以下となるの
で、その導入位置について特に限定されない。本願第2
の発明は、色素分子を含有する有機薄膜を構成要素とす
る有機薄膜素子において、前記色素分子が下記一般式
(I)
【0014】
【化7】 (式中、Aは炭化水素芳香環および複素芳香環からなる
群より選択される少なくとも1種、Bはシアノ基、パー
フルオロアルキル基、ニトロ基、アルキルスルフィニル
基、アリールスルフィニル基、アミドスルフィニル基、
アルキルオキシスルフィニル基、アリールオキシスルフ
ィニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル
基、アミドスルホニル基、アルキルオキシスルホニル
基、アリールオキシスルホニル基、アシル基、カルバモ
イル基、ホルミル基、カルボキシル基、オキサモイル
基、アルキルオキシカルボニル基およびアリールオキシ
カルボニル基からなる群より選択される少なくとも1
種、DおよびRはそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、ア
ルキル基、アリール基、シアノ基、パーフルオロアルキ
ル基、ニトロ基、アルキルスルフィニル基、アリールス
ルフィニル基、アミドスルフィニル基、アルキルオキシ
スルフィニル基、アリールオキシスルフィニル基、アル
キルスルホニル基、アリールスルホニル基、アミドスル
ホニル基、アルキルオキシスルホニル基、アリールオキ
シスルホニル基、アシル基、カルバモイル基、ホルミル
基、カルボキシル基、オキサモイル基、アルキルオキシ
カルボニル基およびアリールオキシカルボニル基からな
る群より選択される少なくとも1種、nは3以上の整数
であり、B、D、Rは互いに結合していてもよい。)で
表されることを特徴とする有機薄膜素子である。
【0015】本願第2の発明で用いられる色素分子に関
しては、中心骨格Aに対して3つ以上の置換基が、分子
骨格の対称性が高められるように結合していることが好
ましい。本願第3の発明は、色素分子を含有する有機薄
膜を構成要素とする有機薄膜素子において、前記色素分
子が下記一般式(II)
【0016】
【化8】 (式中、A’およびB’はそれぞれ置換アリール基であ
り、置換基としてシアノ基、パーフルオロアルキル基、
ニトロ基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィ
ニル基、アミドスルフィニル基、アルキルオキシスルフ
ィニル基、アリールオキシスルフィニル基、アルキルス
ルホニル基、アリールスルホニル基、アミドスルホニル
基、アルキルオキシスルホニル基、アリールオキシスル
ホニル基、アシル基、カルバモイル基、ホルミル基、カ
ルボキシル基、オキサモイル基、アルキルオキシカルボ
ニル基およびアリールオキシカルボニル基からなる群よ
り選択される少なくとも1種を有し、D’はアリール
基、Rは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリー
ル基、シアノ基、パーフルオロアルキル基、ニトロ基、
アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、ア
ミドスルフィニル基、アルキルオキシスルフィニル基、
アリールオキシスルフィニル基、アルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基、アミドスルホニル基、アル
キルオキシスルホニル基、アリールオキシスルホニル
基、アシル基、カルバモイル基、ホルミル基、カルボキ
シル基、オキサモイル基、アルキルオキシカルボニル基
およびアリールオキシカルボニル基からなる群より選択
される少なくとも1種であり、A’、B’、D’、Rは
互いに結合していてもよい。)で表されることを特徴と
する有機薄膜素子である。
【0017】本願第3の発明で用いられる色素分子に関
しては、D’のアリール基がA’およびB’と同様の置
換基で置換された置換アリール基であることが好まし
い。本願第4の発明は、色素分子を含有する有機薄膜を
構成要素とする有機薄膜素子において、前記色素分子が
下記一般式(III)
【0018】
【化9】 (式中、Aは炭化水素芳香環および複素芳香環からなる
群より選択される少なくとも1種、Xは少なくとも1つ
の縮合結合を含む連結基、Bはシアノ基、パーフルオロ
アルキル基、ニトロ基、アルキルスルフィニル基、アリ
ールスルフィニル基、アミドスルフィニル基、アルキル
オキシスルフィニル基、アリールオキシスルフィニル
基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ア
ミドスルホニル基、アルキルオキシスルホニル基、アリ
ールオキシスルホニル基、アシル基、カルバモイル基、
ホルミル基、カルボキシル基、オキサモイル基、アルキ
ルオキシカルボニル基およびアリールオキシカルボニル
基からなる群より選択される少なくとも1種、Dおよび
Rはそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ア
リール基、シアノ基、パーフルオロアルキル基、ニトロ
基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル
基、アミドスルフィニル基、アルキルオキシスルフィニ
ル基、アリールオキシスルフィニル基、アルキルスルホ
ニル基、アリールスルホニル基、アミドスルホニル基、
アルキルオキシスルホニル基、アリールオキシスルホニ
ル基、アシル基、カルバモイル基、ホルミル基、カルボ
キシル基、オキサモイル基、アルキルオキシカルボニル
基およびアリールオキシカルボニル基からなる群より選
択される少なくとも1種、D”およびR’はそれぞれ水
素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、シア
ノ基、パーフルオロアルキル基、ニトロ基、アルキルス
ルフィニル基、アリールスルフィニル基、アミドスルフ
ィニル基、アルキルオキシスルフィニル基、アリールオ
キシスルフィニル基、アルキルスルホニル基、アリール
スルホニル基、アミドスルホニル基、アルキルオキシス
ルホニル基、アリールオキシスルホニル基、アシル基、
カルバモイル基、ホルミル基、カルボキシル基、オキサ
モイル基、アルキルオキシカルボニル基およびアリール
オキシカルボニル基からなる群より選択される少なくと
も1種であるが、少なくとも一方はシアノ基、パーフル
オロアルキル基、ニトロ基、アルキルスルフィニル基、
アリールスルフィニル基、アミドスルフィニル基、アル
キルオキシスルフィニル基、アリールオキシスルフィニ
ル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、
アミドスルホニル基、アルキルオキシスルホニル基、ア
リールオキシスルホニル基、アシル基、カルバモイル
基、ホルミル基、カルボキシル基、オキサモイル基、ア
ルキルオキシカルボニル基およびアリールオキシカルボ
ニル基からなる群より選択される少なくとも1種、nは
2以上の整数、mは10以上の整数であり、B、D、R
およびD”、R’は互いに結合していてもよい。)のい
ずれかで表されることを特徴とする有機薄膜素子であ
る。
【0019】本願第4の発明で用いられる色素分子に関
しては、例えばAがベンゼン環であり、n=2で、Aに
結合するエチニル基を含む原子群が互いにパラ位に位置
しているものが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明においては、有機薄膜素子を構成する有機
薄膜に含有される有機色素分子および有機色素ポリマー
として、一般式(I)〜(IV)で表される分子構造を
有し、目的に応じて適当なLUMO準位やHOMO−L
UMO準位幅を有するものを用いる。そこで、本発明で
用いられる有機色素分子および有機色素ポリマーの分子
構造上の特徴と物性との関係について説明する。
【0021】まず、本発明で用いられる有機色素分子お
よび有機色素ポリマーはいずれも、π電子共役系の分子
骨格あるいは基本単位の末端に電子吸引性基(B自体、
B’の置換基またはD”、Rの少なくとも一方、ならび
に場合によってはD、D’の置換基および/またはR)
を有する。このようにπ電子共役系に強い電子吸引性基
が多く含まれるほど、その分子のLUMO準位は低くな
る。また、本発明者らがこれらの有機色素分子または有
機色素ポリマーについて分子軌道計算を行ったところ、
LUMO軌道が分子全体に均一に広がっていることが確
認された。したがって本発明では、LUMO準位が低
く、かつLUMO軌道も分子全体に広がっているため電
子トラップを作りにくく、電子輸送性に優れた有機色素
分子および有機色素ポリマーを提供できる。
【0022】本発明の有機色素分子または有機色素ポリ
マーに用いられる電子吸収性基としては、シアノ基、パ
ーフルオロアルキル基、ニトロ基、アルキルスルフィニ
ル基、アリールスルフィニル基、アミドスルフィニル
基、アルキルオキシスルフィニル基、アリールオキシス
ルフィニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホ
ニル基、アミドスルホニル基、アルキルオキシスルホニ
ル基、アリールオキシスルホニル基、アシル基、カルバ
モイル基、ホルミル基、カルボキシル基、オキサモイル
基アルキルオキシカルボニル基およびアリールオキシカ
ルボニル基からなる群より選択される少なくとも1種が
挙げられる。
【0023】これらの電子吸収性基のうち、シアノ基は
特に電子吸引性が大きく、しかもLUMO軌道がπ電子
共役系の外部にまで広がるのを助長するが、水分に弱い
などの欠点がある。一方、パーフルオロアルキル基も電
子吸引性が大きいが、一般にLUMO軌道の広がりを助
長する作用はシアノ基ほど大きくない。ただし、パーフ
ルオロアルキル基のうちでもトリフルオロメチル基のよ
うな短い置換基を導入した場合には、LUMO軌道のπ
電子共役系外部への広がりが可能となる。したがって、
こうしたパーフルオロアルキル基の直鎖炭素数は、最大
でも5以下とすることが好ましい。しかも、パーフルオ
ロアルキル基は水分や熱、光に対しても安定であるとい
う長所を有する。また、シアノ基やパーフルオロアルキ
ル基は、ニトロ基やカルボニル基と比較して、励起三重
項状態をとりにくいため蛍光性になる可能性が高い。こ
のことは有機EL素子の発光層としての用途には好適で
ある。
【0024】次に、一般には分子のπ電子共役系が長く
なるほどHOMO−LUMO準位幅は狭くなることが知
られている。ここで、ベンゼン環に対して複数の置換基
が導入されている分子においては、置換基どうしの導入
位置に応じてπ電子共役系の共役度が変化するので、H
OMO−LUMO準位幅の制御が可能となる。例えば、
置換基の導入位置が互いにメタ位の場合には共役度は小
さくなるが、互いにパラ位の場合には共役度は大きくな
る。一方、互いにオルト位の場合には立体的な反発によ
り平面構造をとりにくくなるため、共役しにくくなる。
【0025】ただし、置換基の導入位置が互いにパラ位
の場合のように、同一の置換基を芳香環に導入したと仮
定したときの分子構造についてC2 対称軸が2本以上に
なると分子の結晶性が高くなり、均一なアモルファス有
機薄膜は形成し難い。したがって、本発明で用いられる
一般式(I)で表される有機色素分子においては、置換
基導入後の分子構造に関しC2 対称軸が1本以下となる
ように、2つの置換基の導入位置が設定される。
【0026】なお、分子のHOMOおよびLUMO準位
は、中心骨格Aとして複素芳香環を用い、ヘテロ原子の
種類や数を選ぶことによっても制御できる。すなわち、
窒素またはリンを含有する複素芳香環は、対応する炭化
水素芳香環よりもアクセプター性が増し、LUMO準位
が低下する。一方、酸素、硫黄またはセレンを含有する
複素芳香環は、対応する炭化水素芳香環よりもドナー性
が増し、HOMO準位が上昇する。
【0027】また本発明で用いられる一般式(II)で表
される有機色素分子においては、球状に近い分子骨格と
なるため低分子量であっても高いガラス転移点(Tg)
が得られる。しかもアモルファスでも蛍光性が強いこと
から、有機EL素子の発光層としての用途に適してい
る。
【0028】さらに、本発明で用いられる一般式(III)
または(IV)で表される有機色素ポリマーでは、各基本
単位が縮合結合を介して結合しているため、π電子共役
がほぼ切断される。したがって、共役の長さ分布に起因
する発光スペクトルのブロード化や電荷トラップを防ぐ
ことができる。このような縮合結合としては、エステル
結合、アミド結合、ウレタン結合、炭酸エステル結合、
チオエステル結合、尿素結合、チオ尿素結合、エーテル
結合、ヒドラゾン結合またはカルバミン酸エステル結合
などが挙げられる。なお本発明において、一般式(III)
中の重合度mが5以上に規定される理由は、mが5未満
だと有機色素ポリマーのTgが低下するからである。一
方、有機色素ポリマーの溶媒可溶性を考慮するとmは5
000以下であることが好ましい。
【0029】以上のような観点から、有機薄膜の用途に
応じて適当な分子構造を有する有機色素分子または有機
色素ポリマーを用いればよい。例えば、有機太陽電池や
有機EL素子の電子輸送層としての用途では、LUMO
準位が適度に低く、かつHOMO−LUMO準位幅の広
い分子を用いることが好ましい。一方、有機太陽電池の
光吸収層や有機EL素子の発光層としての用途では、対
象となる光の波長によっても異なるが、HOMO−LU
MO準位幅の狭い分子を用いることが好ましい。なお、
有機EL素子の発光層としての用途では、励起状態から
の発光効率が良好であることから結晶性の有機薄膜を用
いてもよい。
【0030】次に、本発明の有機薄膜素子を構成する有
機薄膜の耐熱性について説明する。一般にアモルファス
有機薄膜は、Tgが高いほど耐熱性を向上させることが
できる。そこで、本発明者は実際に種々の色素分子につ
いて、その熱力学的パラメータであるΣΔStr,m/Mw
とTgとの関係について調べた。ここで、Mwは色素分
子の分子量、ΣΔStr,mは融解エントロピー変化とガラ
ス転移点から融点までの転移エントロピー変化との総和
を表す。この際、各色素分子について、市販の示差走査
型熱量分析装置(DSC)を用い、サンプル量10〜2
0mg、昇温速度5℃/分の同一条件下でTgを測定し
た。一方、融解エントロピー変化とガラス転移点から融
点までの転移エントロピー変化との総和は、各温度領域
において最も熱力学的に安定な物質状態によって決定さ
れる物質固有の特性値である。これらの測定結果から、
Tgを大きくするためにはΣΔStr,m/Mwを小さくす
ればよいことがわかった。色素分子からなるアモルファ
ス有機薄膜のTgを大きくするためには、Mwが大きい
色素分子を合成してΣΔStr,m/Mwを小さくすること
が考えられる。しかし、一般にMwを大きくするとΣΔ
Str,mも増大するので、Tgを大きくするにはΣΔSt
r,mを増大させずに、Mwを大きくすることが必要とな
る。
【0031】そこで、本発明者は各色素分子のΣΔSt
r,mとMwとの関係についてさらに研究を進めた結果、
色素分子を対称性が良好で球状かつ密な分子構造とすれ
ばΣΔStr,mがさほど増大することなくMwを大きくす
ることが可能であるという知見を得た。本発明で用いら
れる有機色素分子は、このような条件を満たすものであ
り、特に一般式(I)で表されnが3以上のものはTg
の向上に有利である。ただし合成の簡便さを考慮する
と、本発明で用いられる一般式(I)または一般式(II
I)で表される色素分子のnは6以下であることが好まし
い。
【0032】本発明で用いられる有機色素分子の色素骨
格には、上述した電子吸引性基以外の適当な置換基がさ
らに導入されていてもよい。特に水素結合性の置換基、
例えば水酸基、アミド基、アミノ基、ウレタン基または
尿素基が導入された場合は、分子間水素結合によりTg
を一段と向上させることができる。このためには、例え
ば一般式(I)〜(III)中のD、D’、D”、R、R”
の水素原子をこのような置換基で置換すればよい。また
アルキル基が導入された色素分子の場合、用いるアルキ
ル基を変えることによってTgや成膜性をさらに調節で
きる。
【0033】本発明に係る有機薄膜の成膜方法として
は、通常の方法、すなわちキャスト法、蒸着法、LB
法、水面展開法、電解法などが適用できる。その中でも
キャスト法は簡便であり、大面積の薄膜形成に都合がよ
い。蒸着法も比較的簡便であり、特に多層構造膜の成膜
に有利である。
【0034】また、本発明に係る有機色素分子を含有す
る有機薄膜はそのままでも高い耐熱性を有するが、成膜
時または成膜後に有機色素分子間に化学結合を生じさせ
れば、さらに高い耐熱性を得ることができる。このため
には例えば、ビニル基、ジアセチレン基またはアリル基
などの重合性の不飽和結合を導入した色素分子を用い、
成膜時または成膜後に紫外線や放射線を照射することに
よって不飽和結合を重合させる方法が挙げられる。ある
いは、水酸基、アミノ基、カルボキシル基、チオール基
またはアルデヒド基など縮合性の置換基を有する色素分
子と架橋剤とを含有する有機薄膜を成膜し、成膜時また
は成膜後に色素分子と架橋剤とを反応させてもよい。例
えば、水酸基やアミノ基を有する色素分子に対して、架
橋剤としてはジイソシアナート化合物などを用いること
ができる。
【0035】本発明に係る有機色素分子や有機色素ポリ
マーは他の有機ポリマーや無機ガラスと複合した組成物
として用いることもできる。この場合、組成物中の色素
分子の含有量を5wt%以上、80wt%以下とするこ
とが望ましい。これは、色素分子の含有量が5wt%未
満の場合色素分子の特性を十分に生かすことができず、
80wt%を超えると有機ポリマーや無機ガラスの特性
を生かすことができなくなるおそれがあるためである。
ただし、目的によっては色素分子の会合を防ぐために5
wt%以下にしたり、逆に色素分子の会合状態を利用す
る場合には80wt%以上にしてもよい。
【0036】上記のような組成物において、有機色素分
子とともに配合されるポリマーは特に限定されないが、
分子量が3000以上であることが好ましい。ポリマー
としての特性や、成形性などを考慮すると5万以上、5
0万以下であることがより好ましい。
【0037】また、無機ガラスについても特に限定され
ないが、色素分子を簡便に混合するためにいわゆる有機
溶媒を用いたゾルーゲル法で作製される無機ガラスが好
ましい。ただし、その際のガラス化のための加熱処理温
度が色素分子の分解または変質温度以下であることが必
要である。具体的な加熱処理温度は、用いられる色素分
子によって異なるが、200℃以下であることが好まし
い。
【0038】以下、本発明の有機色素分子および有機色
素ポリマーを用いた種々の有機薄膜素子について簡単に
説明する。 (有機エレクトロルミネセンス素子)有機EL素子は、
蛍光色素を含む発光層と正孔輸送層または電子輸送層と
の二層構造からなる有機薄膜、あるいは正孔輸送層と電
子輸送層との間に発光層を有する三層構造またはそれ以
上の多層構造からなる有機薄膜を、少なくとも片方は透
明電極である二つの電極で挟んだ構造を有する。いずれ
の構造の有機EL素子でも、電子および正孔が発光層に
注入され、再結合して発光する。電子輸送層および正孔
輸送層はキャリヤーの注入確率を増大させる働きを有す
る。
【0039】(有機太陽電池)有機太陽電池は、可視光
線を吸収して電子と正孔とを生じる色素分子を含む電荷
発生層と正孔輸送層または電子輸送層との二層構造から
なる有機薄膜、あるいは正孔輸送層と電子輸送層との間
に電荷発生層を有する三層構造またはそれ以上の多層構
造からなる有機薄膜を、少なくとも片方は透明電極であ
る二つの電極で挟んだ構造を有する。いずれの場合も発
生した電子および正孔が再結合するのを防ぎ、電荷分離
を効率よく行わせ、光電変換効率を増大させる働きを有
する。
【0040】(電子写真用有機感光体)電子写真用有機
感光体は、金属上に、可視光線を吸収して電子と正孔と
を生じる色素分子を含む電荷発生層と正孔輸送層または
電子輸送層とを順に二層積層した構造を有する。
【0041】まず、コロナ放電などにより、正孔輸送層
の場合には表面をマイナスに帯電させ、電子輸送層の場
合には表面をプラスに帯電させる。その後、記録光を入
射すると、光が当たった部分だけ電子と正孔が発生す
る。正孔輸送層では正孔が効率よく膜表面に輸送され、
マイナス電荷を打ち消す。したがって、例えば予めプラ
スに帯電させたトナーを用いて現像を行えば、光が当た
らない部分にだけトナーが付着し、得られたトナー像を
紙に記録することができる。また、電子輸送層では電子
が効率よく膜表面に輸送され、プラス電荷を打ち消す。
したがって、例えば予めマイナスに帯電させたトナーを
用いて現像を行えば、光が当たらない部分にだけトナー
が付着し、得られたトナー像を紙に記録することができ
る。
【0042】(有機整流素子)有機整流素子は、正孔輸
送層(P型半導体)と電子輸送層(N型半導体)との二
層構造からなる有機薄膜を二つの電極で挟んだ構造を有
することを特徴とする。この有機整流素子では、無機半
導体のPN接合と同様に整流作用が生じる。なお、無機
半導体と同様、正孔輸送層にアクセプターを、電子輸送
層にドナーを少量ドーピングすることにより、電流密度
を増大させることができる。
【0043】(超高密度電荷メモリー)ここでいう超高
密度電荷メモリーとは、例えばシリコン基板上に色素分
子をnmサイズのドメイン構造をなすように蒸着した構
造を有するものである。このメモリーでは、STMチッ
プを用いて各ドメインに電荷を注入することにより書き
込みを行い、AFMチップを用いて各ドメインの電位を
測定することにより読み出しを行う。このようにして、
電荷数を単位とするメモリーとして用いることができ
る。
【0044】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 合成法1 下記式(1)〜(11)の一般式(I)で表される化合
物の合成方法について説明する。これらの化合物は、ア
ルデヒド類(イソフタルアルデヒド、テレフタルアルデ
ヒドまたは1,3,5−ホルミルベンゼン)と、電子吸
引性基に隣接して活性メチレン結合を持つ化合物(マロ
ノニトリル、α−シアノ酢酸エチルなど)とを塩基の存
在下で反応させることにより合成した。表1にこれらの
化合物の元素分析値を示す。また、図1〜図6にそれぞ
れ式(1)、(2)、(3)、(8)、(9)および
(10)の化合物の赤外吸収スペクトルを示す。なお、
得られた各化合物はシス−トランス異性体の混合物であ
ることが確認されている。
【0045】
【化10】
【0046】
【化11】
【0047】
【化12】
【0048】
【表1】
【0049】合成法2 下記式(12)〜(16)の一般式(II)で表されるエ
チレン型の色素分子の合成方法を説明する。シアノ置換
体(12)〜(14)は、対応する無置換物を臭素でブ
ロム化した後、シアン化銅を用いて臭素をシアノ基に置
換することにより合成した。トリフルオロメチル置換体
(15)および(16)は、原料としてトリフルオロメ
チル置換ベンゾフェノンを用い、Wittig反応によ
り合成した。表2にこれらの化合物の元素分析値を示
す。また、図7に式(12)の化合物の赤外吸収スペク
トルを示す。
【0050】
【化13】
【0051】
【表2】
【0052】合成法3 下記式(17)〜(19)の一般式(III)または一般式
(IV)で表される色素ポリマーの合成方法を説明する。
まず、合成法1と同様な方法により、メチルエステルを
合成した。得られたメチルエステルをアセトニトリルに
溶解し、酸により加水分解し、さらに塩化チオニルを用
いて酸クロリドに変換した。次いで、得られた酸クロリ
ドとエチレングリコールとを重縮合反応させて式(1
7)〜(19)の色素ポリマーを合成した。表3にこれ
らの化合物の元素分析値を示す。得られた(17)〜
(19)の色素ポリマーはシス−トランス異性体の混合
物であることが確認されている。
【0053】
【化14】
【0054】
【表3】
【0055】実施例1(有機EL素子) 図8で示される構造を有する有機EL素子を作製した。
図8において、ガラス基板1上にITO電極2が形成さ
れ、その上に正孔輸送層3、発光層4および電子輸送層
5が形成されており、さらに電子輸送層5上に面積1c
2 のアルミニウム電極6が形成されている。
【0056】本実施例では、正孔輸送層3は、式(B)
で表されるトリフェニルアミン誘導体を50nmの厚さ
に蒸着することにより形成した。発光層4は、式(C)
で表されるシクロペンタジエン誘導体を30nmの厚さ
に蒸着することにより形成した。電子輸送層5は、式
(1)〜(16)のいずれかの化合物を50nmの厚さ
に蒸着することにより形成した。
【0057】各有機EL素子を作製後直ちに、真空下に
おいて10Vの直流電圧を印加して初期発光効率を測定
した。また、各有機EL素子を連続的に駆動させ、発光
効率が半減するまでの日数(半減期)を測定した。これ
らの結果を表4に示す。
【0058】
【化15】
【0059】
【表4】
【0060】実施例2(有機EL素子) 図8で示される構造を有する有機EL素子を作製した。
本実施例では、正孔輸送層3は、ポリビニルカルバゾー
ルをスピンコートすることにより50nmの厚さに成膜
した。発光層4は、式(D)で表されるポリフェニレン
ビニレン化合物の溶液をスピンコートすることにより5
0nmの厚さに成膜した。電子輸送層5は、式(17)
〜(19)で表されるいずれかの化合物をスピンコート
することにより50nmの厚さに成膜した。
【0061】各有機EL素子を作製後直ちに、真空下に
おいて10Vの直流電圧を印加して初期発光効率を測定
した。また、各有機EL素子を連続的に駆動させ、発光
効率が半減するまでの日数(半減期)を測定した。これ
らの結果を表5に示す。
【0062】
【化16】
【0063】
【表5】
【0064】実施例3(有機EL素子) 図8で示される構造を有する有機EL素子を作製した。
本実施例では、正孔輸送層3は、ポリビニルカルバゾー
ルの溶液をスピンコートすることにより50nmの厚さ
に成膜した。発光層4は、式(12)または(13)の
化合物を厚さ50nmに蒸着した後、真空中50℃で1
日放置して結晶化させることにより形成した。電子輸送
層5は、式(18)の化合物の溶液をスピンコートする
ことにより50nmの厚さに成膜した。
【0065】各有機EL素子を作製後直ちに、真空下に
おいて10Vの直流電圧を印加して初期発光効率を測定
した。また、各有機EL素子を連続的に駆動させ、発光
効率が半減するまでの日数(半減期)を測定した。これ
らの結果を表6に示す。
【0066】
【表6】
【0067】比較例(有機EL素子) 下記化合物を電子輸送層5に用いた以外は、実施例1と
全く同様に有機EL素子を作製した。この有機EL素子
を作製後直ちに、真空下において10Vの直流電圧を印
加して初期発光効率を測定したところ、0.2%と極め
て低い値であった。
【0068】
【化17】
【0069】実施例4(有機太陽電池) ガラス基板上にITO電極、正孔輸送層、電荷発生層、
電子輸送層が順次形成され、さらに電子輸送層上に面積
1cm2 のアルミニウム電極が形成された構造の有機太
陽電池を作製した。
【0070】本実施例では、正孔輸送層は、ポリビニル
カルバゾールの溶液をスピンコートすることにより50
nmの厚さに成膜した。電荷発生層は、フタロシアニン
とテトラフェニルポルフィリンとの1:1(モル比)混
合物を80nmの厚さに蒸着することにより形成した。
電子輸送層は、式(1)〜(16)のいずれかの化合物
を50nmの厚さに蒸着することにより形成した。
【0071】各有機太陽電池を作製後直ちに、真空下に
おいてガラス基板側から400nm以下の紫外光をカッ
トしたタングステンランプ光を照射し、初期光電変換効
率を測定した。また、各有機太陽電池を連続的に駆動さ
せ、光電変換効率が半減するまでの日数(半減期)時間
を測定した。これらの結果を表7に示す。
【0072】
【表7】
【0073】実施例5(有機太陽電池) 電子輸送層を式(17)の化合物をスピンコートするこ
とにより50nmの厚さに成膜した以外は、実施例4と
全く同様にして有機太陽電池を作製した。
【0074】この有機太陽電池を作製後直ちに、真空下
においてガラス基板側から400nm以下の紫外光をカ
ットしたタングステンランプ光を照射し、初期光電変換
効率を測定したところ、6.8%であった。また、この
有機太陽電池を連続的に駆動させ、光電変換効率が半減
するまでの日数(半減期)時間を測定したところ、24
3日を要した。
【0075】実施例6(電子写真用有機感光体) ガラス基板上にアルミニウム蒸着電極、電荷発生層およ
び電子輸送層が順次形成された電子写真用有機感光体を
作製した。本実施例では、電荷発生層は、銅ナフタロシ
アニンを5wt%分散したポリカーボネートの溶液をキ
ャストすることにより2μmの厚さに成膜した。電子輸
送層は、式(1)の化合物を30wt%溶解したポリカ
ーボネートの溶液をキャストすることにより2μmの厚
さに成膜した。
【0076】この電子写真用有機感光体膜を作製後、コ
ロナ放電により表面電位700Vに帯電させ、直ちに6
30nmの単色光(0.4μW/cm2 )を照射して表
面帯電電位の減衰を測定した。その結果、およそ2cm
2 /μJの高感度を示した。また、この有機感光体を室
温で半年放置した後、同様の測定を行ったところ、保存
による特性の劣化は認められなかった。
【0077】実施例7(有機整流素子) ガラス基板上にアルミニウム蒸着電極、正孔輸送層およ
び電子輸送層が順次形成され、さらに電子輸送層上に面
積1cm2 のアルミニウム電極が形成された構造の有機
整流素子を作製した。本実施例では、正孔輸送層は、式
(B)で表されるトリフェニルアミン誘導体を蒸着して
20nmの厚さに形成した。電子輸送層は、式(4)の
化合物を蒸着して20nmの厚さに形成した。
【0078】この有機整流素子を作製後直ちに、真空下
において、光を遮断して電流−電圧特性を測定した。そ
の結果、上部のアルミニウム電極を負にした場合に電流
が流れる整流特性を示した。また、この有機整流素子を
室温で半年放置した後、同様の測定を行ったところ、保
存による特性の劣化は認められなかった。
【0079】実施例8(超高密度電荷メモリー) 本実施例では、シリコン基板の表面をSH処理で親水化
した後、式(9)の化合物を平均径60nmのドメイン
構造をなすように蒸着することにより、超高密度電荷メ
モリーを作製した。
【0080】得られた超高密度電荷メモリーについて、
シリコン基板に対して−3Vにバイアス電圧をかけ、S
TMチップにより各ドメインに対して電子を注入した。
その後、AFMチップにより各ドメインの負電位を測定
することができた。このようにして、注入された電荷の
数を単位とするメモリー効果が観測された。
【0081】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の有機薄膜素
子を用いれば、電気的光学的性質に優れた長寿命の有機
EL素子、有機太陽電池、電子写真用有機感光体、有機
整流素子、超高密度電荷メモリーを簡便に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】式(1)で表される化合物の赤外吸収スペクト
ルを示す図。
【図2】式(2)で表される化合物の赤外吸収スペクト
ルを示す図。
【図3】式(3)で表される化合物の赤外吸収スペクト
ルを示す図。
【図4】式(8)で表される化合物の赤外吸収スペクト
ルを示す図。
【図5】式(9)で表される化合物の赤外吸収スペクト
ルを示す図。
【図6】式(10)で表される化合物の赤外吸収スペク
トルを示す図。
【図7】式(12)で表される化合物の赤外吸収スペク
トルを示す図。
【図8】本発明の実施例において作製された有機EL素
子の構造を示す断面図。
【符号の説明】
1…ガラス基板、 2…ITO電極、 3…正孔輸送層、 4…発光層、 5…電子輸送層、 6…Al電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 5/06 315 G03G 5/06 315 H01L 27/108 H01L 49/02 21/8242 H05K 1/16 A 29/861 H01L 27/10 651 31/04 29/91 G 49/02 31/04 D H05K 1/16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色素分子を含有する有機薄膜を構成要素
    とする有機薄膜素子において、前記色素分子が下記一般
    式(I) 【化1】 (式中、Aは炭化水素芳香環および複素芳香環からなる
    群より選択される少なくとも1種、 Bはシアノ基、パーフルオロアルキル基、ニトロ基、ア
    ルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、アミ
    ドスルフィニル基、アルキルオキシスルフィニル基、ア
    リールオキシスルフィニル基、アルキルスルホニル基、
    アリールスルホニル基、アミドスルホニル基、アルキル
    オキシスルホニル基、アリールオキシスルホニル基、ア
    シル基、カルバモイル基、ホルミル基、カルボキシル
    基、オキサモイル基、アルキルオキシカルボニル基およ
    びアリールオキシカルボニル基からなる群より選択され
    る少なくとも1種、 DおよびRはそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、アルキ
    ル基、アリール基、シアノ基、パーフルオロアルキル
    基、ニトロ基、アルキルスルフィニル基、アリールスル
    フィニル基、アミドスルフィニル基、アルキルオキシス
    ルフィニル基、アリールオキシスルフィニル基、アルキ
    ルスルホニル基、アリールスルホニル基、アミドスルホ
    ニル基、アルキルオキシスルホニル基、アリールオキシ
    スルホニル基、アシル基、カルバモイル基、ホルミル
    基、カルボキシル基、オキサモイル基、アルキルオキシ
    カルボニル基およびアリールオキシカルボニル基からな
    る群より選択される少なくとも1種、 nは2であり、Aに導入されるエチニル基を含む2つの
    原子群はAに対し互いにC2 対称軸が1本以下となる位
    置に結合しており、 B、D、Rは互いに結合していてもよい。)で表される
    ことを特徴とする有機薄膜素子。
  2. 【請求項2】 色素分子を含有する有機薄膜を構成要素
    とする有機薄膜素子において、前記色素分子が下記一般
    式(I) 【化2】 (式中、Aは炭化水素芳香環および複素芳香環からなる
    群より選択される少なくとも1種、 Bはシアノ基、パーフルオロアルキル基、ニトロ基、ア
    ルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、アミ
    ドスルフィニル基、アルキルオキシスルフィニル基、ア
    リールオキシスルフィニル基、アルキルスルホニル基、
    アリールスルホニル基、アミドスルホニル基、アルキル
    オキシスルホニル基、アリールオキシスルホニル基、ア
    シル基、カルバモイル基、ホルミル基、カルボキシル
    基、オキサモイル基、アルキルオキシカルボニル基およ
    びアリールオキシカルボニル基からなる群より選択され
    る少なくとも1種、 DおよびRはそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、アルキ
    ル基、アリール基、シアノ基、パーフルオロアルキル
    基、ニトロ基、アルキルスルフィニル基、アリールスル
    フィニル基、アミドスルフィニル基、アルキルオキシス
    ルフィニル基、アリールオキシスルフィニル基、アルキ
    ルスルホニル基、アリールスルホニル基、アミドスルホ
    ニル基、アルキルオキシスルホニル基、アリールオキシ
    スルホニル基、アシル基、カルバモイル基、ホルミル
    基、カルボキシル基、オキサモイル基、アルキルオキシ
    カルボニル基およびアリールオキシカルボニル基からな
    る群より選択される少なくとも1種、 nは3以上の整数であり、 B、D、Rは互いに結合していてもよい。)で表される
    ことを特徴とする有機薄膜素子。
  3. 【請求項3】 色素分子を含有する有機薄膜を構成要素
    とする有機薄膜素子において、前記色素分子が下記一般
    式(II) 【化3】 (式中、A’およびB’はそれぞれ置換アリール基であ
    り、置換基としてシアノ基、パーフルオロアルキル基、
    ニトロ基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィ
    ニル基、アミドスルフィニル基、アルキルオキシスルフ
    ィニル基、アリールオキシスルフィニル基、アルキルス
    ルホニル基、アリールスルホニル基、アミドスルホニル
    基、アルキルオキシスルホニル基、アリールオキシスル
    ホニル基、アシル基、カルバモイル基、ホルミル基、カ
    ルボキシル基、オキサモイル基、アルキルオキシカルボ
    ニル基およびアリールオキシカルボニル基からなる群よ
    り選択される少なくとも1種を有し、 D’はアリール基、 Rは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール
    基、シアノ基、パーフルオロアルキル基、ニトロ基、ア
    ルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、アミ
    ドスルフィニル基、アルキルオキシスルフィニル基、ア
    リールオキシスルフィニル基、アルキルスルホニル基、
    アリールスルホニル基、アミドスルホニル基、アルキル
    オキシスルホニル基、アリールオキシスルホニル基、ア
    シル基、カルバモイル基、ホルミル基、カルボキシル
    基、オキサモイル基、アルキルオキシカルボニル基およ
    びアリールオキシカルボニル基からなる群より選択され
    る少なくとも1種であり、 A’、B’、D’、Rは互いに結合していてもよい。)
    で表されることを特徴とする有機薄膜素子。
  4. 【請求項4】 色素分子を含有する有機薄膜を構成要素
    とする有機薄膜素子において、前記色素分子が下記一般
    式(III)および一般式(IV) 【化4】 (式中、Aは炭化水素芳香環および複素芳香環からなる
    群より選択される少なくとも1種、 Xは少なくとも1つの縮合結合を含む連結基、 Bはシアノ基、パーフルオロアルキル基、ニトロ基、ア
    ルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、アミ
    ドスルフィニル基、アルキルオキシスルフィニル基、ア
    リールオキシスルフィニル基、アルキルスルホニル基、
    アリールスルホニル基、アミドスルホニル基、アルキル
    オキシスルホニル基、アリールオキシスルホニル基、ア
    シル基、カルバモイル基、ホルミル基、カルボキシル
    基、オキサモイル基、アルキルオキシカルボニル基およ
    びアリールオキシカルボニル基からなる群より選択され
    る少なくとも1種、 DおよびRはそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、アルキ
    ル基、アリール基、シアノ基、パーフルオロアルキル
    基、ニトロ基、アルキルスルフィニル基、アリールスル
    フィニル基、アミドスルフィニル基、アルキルオキシス
    ルフィニル基、アリールオキシスルフィニル基、アルキ
    ルスルホニル基、アリールスルホニル基、アミドスルホ
    ニル基、アルキルオキシスルホニル基、アリールオキシ
    スルホニル基、アシル基、カルバモイル基、ホルミル
    基、カルボキシル基、オキサモイル基、アルキルオキシ
    カルボニル基およびアリールオキシカルボニル基からな
    る群より選択される少なくとも1種、 D”およびR’はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、ア
    ルキル基、アリール基、シアノ基、パーフルオロアルキ
    ル基、ニトロ基、アルキルスルフィニル基、アリールス
    ルフィニル基、アミドスルフィニル基、アルキルオキシ
    スルフィニル基、アリールオキシスルフィニル基、アル
    キルスルホニル基、アリールスルホニル基、アミドスル
    ホニル基、アルキルオキシスルホニル基、アリールオキ
    シスルホニル基、アシル基、カルバモイル基、ホルミル
    基、カルボキシル基、オキサモイル基、アルキルオキシ
    カルボニル基およびアリールオキシカルボニル基からな
    る群より選択される少なくとも1種であるが、少なくと
    も一方はシアノ基、パーフルオロアルキル基、ニトロ
    基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル
    基、アミドスルフィニル基、アルキルオキシスルフィニ
    ル基、アリールオキシスルフィニル基、アルキルスルホ
    ニル基、アリールスルホニル基、アミドスルホニル基、
    アルキルオキシスルホニル基、アリールオキシスルホニ
    ル基、アシル基、カルバモイル基、ホルミル基、カルボ
    キシル基、オキサモイル基、アルキルオキシカルボニル
    基およびアリールオキシカルボニル基からなる群より選
    択される少なくとも1種、 nは2以上の整数、 mは10以上の整数であり、 B、D、RおよびD”、R’は互いに結合していてもよ
    い。)のいずれかで表されることを特徴とする有機薄膜
    素子。
JP8011030A 1996-01-25 1996-01-25 有機薄膜素子 Pending JPH09205237A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8011030A JPH09205237A (ja) 1996-01-25 1996-01-25 有機薄膜素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8011030A JPH09205237A (ja) 1996-01-25 1996-01-25 有機薄膜素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09205237A true JPH09205237A (ja) 1997-08-05

Family

ID=11766694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8011030A Pending JPH09205237A (ja) 1996-01-25 1996-01-25 有機薄膜素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09205237A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002214810A (ja) * 2001-01-23 2002-07-31 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体、電荷輸送層用塗布液及び電子写真感光体の製造方法
JP2009158734A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Hitachi Ltd 光電変換素子
WO2010047335A1 (ja) * 2008-10-21 2010-04-29 国立大学法人京都大学 ベンゼン化合物
JP2014033165A (ja) * 2012-08-06 2014-02-20 Fujitsu Ltd 光電変換素子
JP2014189768A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Fujitsu Ltd 有機色素、及び感光性素子
US9917260B2 (en) 2013-08-23 2018-03-13 Basf Se Compounds with terminal heteroarylcyanovinylene groups and their use in organic solar cells
CN114605317A (zh) * 2022-04-02 2022-06-10 安徽大学 基于自由基光致变色的氰基苯乙烯分子及其在智能玻璃中的应用

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002214810A (ja) * 2001-01-23 2002-07-31 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体、電荷輸送層用塗布液及び電子写真感光体の製造方法
JP2009158734A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Hitachi Ltd 光電変換素子
WO2010047335A1 (ja) * 2008-10-21 2010-04-29 国立大学法人京都大学 ベンゼン化合物
JP2014033165A (ja) * 2012-08-06 2014-02-20 Fujitsu Ltd 光電変換素子
JP2014189768A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Fujitsu Ltd 有機色素、及び感光性素子
US9917260B2 (en) 2013-08-23 2018-03-13 Basf Se Compounds with terminal heteroarylcyanovinylene groups and their use in organic solar cells
CN114605317A (zh) * 2022-04-02 2022-06-10 安徽大学 基于自由基光致变色的氰基苯乙烯分子及其在智能玻璃中的应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Shirota Organic materials for electronic and optoelectronic devicesBasis of a presentation given at Materials Chemistry Discussion No. 2, 13–15 September 1999, University of Nottingham, UK.
Strohriegl et al. Charge‐transporting molecular glasses
Grazulevicius et al. Carbazole-containing polymers: synthesis, properties and applications
Shirota et al. Charge carrier transporting molecular materials and their applications in devices
US7994423B2 (en) Charge-transport materials, methods of fabrication thereof, and methods of use thereof
KR100861434B1 (ko) 신규 화합물 및 그 화합물을 사용한 유기 엘렉트로닉스소자
Liu et al. Efficient thermally activated delayed fluorescence conjugated polymeric emitters with tunable nature of excited states regulated via carbazole derivatives for solution-processed OLEDs
US5707779A (en) Amorphous organic thin-film device, amorphous organic polymer composition, and amorphous inorganic composition
JP4186758B2 (ja) 高分子化合物、正孔注入・輸送材料、有機電界発光素子材料および有機電界発光素子
JPH05202011A (ja) オキサジアゾール誘導体
TW200403271A (en) Dendrimer and electronic device element employing the same
JPH06122277A (ja) アモルファス有機薄膜素子およびアモルファス有機ポリマー組成物
JP2004199935A (ja) 有機電界発光素子
JP2004002740A (ja) 高分子化合物、1,4−フェニレンジアミン誘導体、電荷輸送材料、有機電界発光素子材料および有機電界発光素子
JPH1135688A (ja) 珪素含有化合物、該珪素含有化合物の製造方法及び該珪素含有化合物を用いた発光素子
Cho et al. Synthesis of Diphenylamine‐Substituted Phenylazomethine Dendrimers and the Performance of Organic Light‐Emitting Diodes
US20060183042A1 (en) Substituted oligofluorene for organic light-emitting diode and organic photoconductor
JPH09205237A (ja) 有機薄膜素子
JP3157589B2 (ja) テトラアリールジアミン化合物
US7183009B2 (en) Organic electroluminescent element
Strohriegl et al. Photoconductive polymers
JP4396115B2 (ja) 高分子化合物、1,4−フェニレンジアミン誘導体、電荷輸送材料、有機電界発光素子材料および有機電界発光素子
JP2003178884A (ja) 有機電界発光素子
Zrida et al. Synthesis and study of morphological, optical and electrical properties of new organic semi conducting polymers containing isosorbide pendant group
JP2002080570A (ja) 高分子電荷輸送材料及びそれの製造方法及びそれを用いたエレクトロルミネッセンス素子

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070313

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080212