JPH09204525A - 画像像域分離装置及びその方法 - Google Patents

画像像域分離装置及びその方法

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JPH09204525A
JPH09204525A JP8012622A JP1262296A JPH09204525A JP H09204525 A JPH09204525 A JP H09204525A JP 8012622 A JP8012622 A JP 8012622A JP 1262296 A JP1262296 A JP 1262296A JP H09204525 A JPH09204525 A JP H09204525A
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separating
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JP8012622A
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Mitsuru Maeda
充 前田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理時間や回路規模の増大を抑制し、かつ原
稿画像に施す像域分離処理の処理精度を向上する画像像
域分離装置及びその方法を提供する。 【解決手段】 原稿画像に含まれる属性毎に領域を像域
分離部4によって分離し、分離される領域に、「写真」
の属性が含まれる場合、該「写真」の属性を持つ領域を
領域抽出部7で抽出する。抽出される「写真」領域に含
まれる特徴に基づいて、該「写真」領域を多値判定部8
によって分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿画像に含まれ
る属性毎に領域を分離する画像像域分離装置及びその方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、原稿画像を、その原稿画像内に構
成される構成要素で表現する技術が高まりつつある。具
体的には、原稿画像を構成する、「画像」、「図形」、
「文字」、更に「章」、「節」、「段落」、「タイト
ル」、「キャプション」等の構成要素と書式を定義す
る。そして、定義される構成要素と書式の情報を出力
し、出力される構成要素と書式の情報に基づいて、原稿
画像の表示や検索を行うことが実現してる。また、これ
らは、世界的な通信網の整備とともに普及しつつあるイ
ンターネットに代表されるネットワークで交換されるデ
ータや、アメリカで標準化されたSGMLという形で広
がりつつある。
【0003】一方で、入力された原稿画像を、類似する
特徴を持つ領域毎に分離する像域分離技術も確立されつ
つある。この像域分離技術は原稿画像を入力し、類似す
る特徴を持つ領域、例えば、「画像」、「図形」、「文
字」等の類似する特徴を持つ領域に分割する。これによ
り、上述の構成要素や書式の情報を原稿画像から抽出し
たり、所望の類似する特徴を持つ領域を抽出することが
できる。
【0004】この技術は、例えば、特願平6ー1677
48号には、2値の原稿画像を入力して、類似する特徴
を持つ領域を判定する旨が記載されている。これは、入
力される原稿画像より得られる画像データ中の所定画素
領域から低解像度の1画素を抽出し、低解像度の画素の
連続する広がりから、画像種別の領域を判別するもので
ある。そして、判別された領域情報から、領域の種別と
して、「文字」、「図形」、「写真」、「表」、「セパ
レータ」等の類似する特徴を持つ領域毎に分離すること
が実現される。
【0005】また、特願平6ー320955号には、原
稿画像に含まれる画素塊の輪郭線、画素塊の並びに基づ
いて領域を分離する旨が記載されている。これは、原稿
画像より得られる画像データに含まれる結合画素成分を
識別し、識別された画素成分に基づいて、「本文」、
「図形」、「写真」、「表」、「セパレータ」等の類似
する特徴を持つ領域毎に分離するものである。
【0006】また、特開平4ー139961号には、原
稿画像に含まれる文字部の持つエッジ成分や高周波成分
によって像域分離する旨が記載されている。これは、多
値画像の原稿画像に対し、DCT変換を施し、その変換
計数の大きさや偏りを利用して文字部を抽出するもので
ある。ここで、従来の原稿画像を像域分離する画像像域
分離装置の一般的な機能構成について、図15を用いて
説明する。
【0007】図15は従来の画像像域分離装置の機能構
成を示すブロック図である。図15において、1001
は白黒多値画像の原稿画像を入力する画像入力部であ
る。1002は入力された原稿画像より得られる画像デ
ータを格納するフレームメモリである。1003は画像
データを2値画像データに2値化する2値化部であり、
1004は上述の像域分離技術を用いて、2値画像デー
タから類似する特徴を持つ領域毎に分離する像域分離部
である。1005は像域分離結果を出力する端子であ
る。尚、図15で示される画像像域分離装置の各構成要
素は、不図示のCPUで制御されるものとする。
【0008】図15の構成において、原稿画像を入力し
て処理結果を得るまでの処理の概要を説明すると、ま
ず、CPUは、画像入力部1001を動作させ、原稿画
像より得られる画像データを入力し、フレームメモリ1
002に格納する。すべての画像データが、フレームメ
モリ1002に格納されたら、2値化部1003を動作
させる。2値化部1003は、フレームメモリ1002
から画像データを順次読み出し、予め設定された閾値と
比較することで2値画像データに2値化する。そして、
2値画像データを像域分離部1004へ出力する。像域
分離部1004は、2値化部1003より入力された2
値画像データから類似する特徴を持つ領域毎に分離する
像域分離を行う。この際、像域分離の方法として、例え
ば、上述の特願平6ー167748号に記載される方法
を用いる。そして、端子1005から像域分離部100
4より得られる原稿画像に含まれる類似する特徴を持つ
領域の情報が出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像像域分離装置において、像域分離処理で用いる
画像データを2値画像データにする2値化は、単一の閾
値を用いて2値化を行うので、例えば、原稿画像の下地
に比べて濃度の高い下地を持つ領域上に文字が存在する
文字部分では、文字部分の下地濃度と文字の濃度が2値
化の結果で同じになってしまう。その結果、その文字と
その文字を含む文字部分が画素塊となってしまい、像域
分離結果が「図形」や「写真」等といった属性として判
定され、必要な情報が抽出されないという問題点があっ
た。
【0010】また、文字を強調するために白抜き文字等
が用いられる原稿画像では、その文字の濃度よりも下地
となる背景の濃度の方が必然的に濃くなる。そのため、
上述と同様に2値画像データを用いて像域分離処理を行
うとその文字を抽出することができないという問題点が
あった。また、上述の問題点を解決するために、像域分
離処理を原稿画像の2値画像データではなく、原稿画像
の多値画像データを用いて領域分離処理を行う方法があ
る。しかし、この場合は、多値画像データを用いて像域
分離処理を行うので、その処理を実行するための回路の
規模や処理時間が増大したり、コストがかかるという問
題点が生じていた。
【0011】更に、多値画像データを用いて行う像域分
離処理においても、その多値画像データに含まれる高周
波等の局所的な情報のみでは領域の属性を判定するには
不十分な場合があった。例えば、文字と画像を構成する
網点を分離できなかったり、画像に含まれるエッジ部と
文字部を判定する際に誤判定を生じる等の問題点があっ
た。
【0012】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、処理時間や回路規模の増大を抑制し、かつ原
稿画像に施す像域分離処理の処理精度を向上する画像像
域分離装置及びその方法を提供することを目的としてい
る。特に、量子化によって抽出できない領域の抽出を行
うことを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による画像像域分離装置は以下の構成を備え
る。即ち、原稿画像に含まれる属性毎に領域を分離する
画像像域分離装置であって、前記原稿画像に含まれる属
性毎に領域を分離する第1分離手段と、前記第1分離手
段で分離される領域に、所定の属性が含まれる場合、該
所定の属性を持つ領域を抽出する抽出手段と、前記抽出
手段で抽出される領域に含まれる特徴に基づいて、該領
域を分離する第2分離手段とを備える。
【0014】また、好ましくは、前記第1分離手段と、
前記第2分離手段で分離される領域に基づいて、前記原
稿画像に含まれる属性を判定する判定手段を更に備え
る。また、好ましくは、前記第1分離手段は、前記原稿
画像をn値の画像データに量子化する量子化手段を備
え、前記n値の画像データに含まれる属性毎に領域を分
離する。n値の画像データに量子化して得られる画像デ
ータ対して、属性毎に領域を分離することで、原稿画像
に対して、属性毎に領域を分離するのに比べて、処理速
度を向上することができるからである。
【0015】また、好ましくは、前記第2分離手段は、
前記抽出手段で抽出された所定の属性を持つ領域に対応
する画像データを、前記原稿画像より獲得する獲得手段
と、前記画像データに含まれる特徴量を算出する算出手
段と、前記特徴量に基づいて、前記画像データをm値の
画像データに量子化する量子化手段とを備え、前記m値
の画像データに含まれる属性毎に領域を分離する。特徴
量に基づいた量子化により得られる画像データに含まれ
る属性毎に領域を分離することで、第1分離手段で分離
できない領域を分離することができるからである。
【0016】また、好ましくは、前記第1分離手段は、
前記原稿画像の輝度画像を獲得する第1獲得手段と、前
記輝度画像をn値の輝度画像データに量子化する第1量
子化手段を備え、前記n値の輝度画像データに含まれる
属性毎に領域を分離する。また、好ましくは、前記第2
分離手段は、前記抽出手段で抽出された所定の属性を持
つ領域に対応する輝度画像データを、前記輝度画像より
獲得する第2獲得手段と、前記輝度画像データに含まれ
る特徴量を算出する算出手段と、前記特徴量に基づい
て、前記輝度画像データをm値の画像データに量子化す
る第2量子化手段とを備え、前記m値の画像データに含
まれる属性毎に領域を分離する。
【0017】また、好ましくは、前記第1分離手段は、
前記原稿画像の輝度画像を獲得する第1獲得手段と、前
記輝度画像をn値の輝度画像データに量子化する第1量
子化手段を備え、前記n値の輝度画像データに含まれる
属性毎に領域を分離し、前記第2分離手段は、前記抽出
手段で抽出された所定の属性を持つ領域に対応する画像
データを、前記原稿画像より獲得する第2獲得手段と、
前記画像データに含まれる特徴量を算出する算出手段
と、前記特徴量に基づいて、前記画像データをm値の画
像データに量子化する第2量子化手段とを備え、前記m
値の画像データに含まれる属性毎に領域を分離する。m
値の画像データに含まれる属性毎に領域を分離すること
で、輝度画像データでは、分離できない領域を分離する
ことができるからである。
【0018】また、好ましくは、前記第2分離手段は、
写真領域と文字領域を分離する。上記の目的を達成する
ための本発明による画像像域分離方法は以下の構成を備
える。即ち、原稿画像に含まれる属性毎に領域を分離す
る画像像域分離方法であって、前記原稿画像に含まれる
属性毎に領域を分離する第1分離工程と、前記第1分離
工程で分離される領域に、所定の属性が含まれる場合、
該所定の属性を持つ領域を抽出する抽出工程と、前記抽
出工程で抽出される領域に含まれる特徴に基づいて、該
領域を分離する第2分離工程とを備える。
【0019】また、好ましくは、前記第1分離工程と、
前記第2分離工程で分離される領域に基づいて、前記原
稿画像に含まれる属性を判定する判定工程を更に備え
る。また、好ましくは、前記第1分離工程は、前記原稿
画像をn値の画像データに量子化する量子化工程を備
え、前記n値の画像データに含まれる属性毎に領域を分
離する。
【0020】また、好ましくは、前記第2分離工程は、
前記抽出工程で抽出された所定の属性を持つ領域に対応
する画像データを、前記原稿画像より獲得する獲得工程
と、前記画像データに含まれる特徴量を算出する算出工
程と、前記特徴量に基づいて、前記画像データをm値の
画像データに量子化する量子化工程とを備え、前記m値
の画像データに含まれる属性毎に領域を分離する。
【0021】また、好ましくは、前記第1分離工程は、
前記原稿画像の輝度画像を獲得する第1獲得工程と、前
記輝度画像をn値の輝度画像データに量子化する第1量
子化工程を備え、前記n値の輝度画像データに含まれる
属性毎に領域を分離する。また、好ましくは、前記第2
分離工程は、前記抽出工程で抽出された所定の属性を持
つ領域に対応する輝度画像データを、前記輝度画像より
獲得する第2獲得工程と、前記輝度画像データに含まれ
る特徴量を算出する算出工程と、前記特徴量に基づい
て、前記輝度画像データをm値の輝度画像データに量子
化する第2量子化工程とを備え、前記m値の輝度画像デ
ータに含まれる属性毎に領域を分離する。
【0022】また、好ましくは、前記第1分離工程は、
前記原稿画像の輝度画像を獲得する第1獲得工程と、前
記輝度画像をn値の輝度画像データに量子化する第1量
子化工程を備え、前記n値の輝度画像データに含まれる
属性毎に領域を分離し、前記第2分離工程は、前記抽出
工程で抽出された所定の属性を持つ領域に対応する画像
データを、前記原稿画像より獲得する第2獲得工程と、
前記画像データに含まれる特徴量を算出する算出工程
と、前記特徴量に基づいて、前記画像データをm値の画
像データに量子化する第2量子化工程とを備え、前記m
値の画像データに含まれる属性毎に領域を分離する。
【0023】また、好ましくは、前記第2分離工程は、
写真領域と文字領域を分離する。上記の目的を達成する
ための本発明によるコンピュータ可読メモリは以下の構
成を備える。即ち、画像像域分離処理のプログラムコー
ドが格納されたコンピュータ可読メモリであって、前記
原稿画像に含まれる属性毎に領域を分離する第1分離工
程のコードと、前記第1分離工程で分離される領域に、
所定の属性が含まれる場合、該所定の属性を持つ領域を
抽出する抽出工程のコードと、前記抽出工程で抽出され
る領域に含まれる特徴に基づいて、該領域を分離する第
2分離工程のコードとを備える。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施の形態を詳細に説明する。 <実施の形態1>図1は実施の形態1の画像像域分離装
置の機能構成を示すブロック図である。図1において、
1は原稿画像を入力する画像入力部であり、スキャナ等
で構成される。ここでは入力する原稿画像を白黒の多値
画像(8ビット/画素)として説明を行う。2は画像入
力部1より得られる原稿画像の画像データを記憶してお
くフレームメモリである。3は画像データ(8ビット/
画素の多値画像データ)を好適に量子化する適応的量子
化部である。尚、実施の形態1では、画像データを2値
化して2値画像データを得る適応的量子化を行うものと
する。
【0025】4は適応的量子化部3より得られる2値画
像データを、類似する属性を持つ領域毎に分割し、分割
された領域の属性を判定する像域分離部である。ここで
は、上述の特願平6ー167748号に記載されている
像域分離の方法を用いて、像域分離を行うものとする。
5は像域分離部4の出力として得られる像域分離結果で
ある像域情報を格納する像域情報メモリである。6は分
割された領域の数をカウントする領域カウンタである。
7は像域情報メモリ5に格納される像域情報に従って、
フレームメモリ2から画像データ(8ビット/画素の多
値画像データ)を抽出する領域抽出部である。8は抽出
された領域を表現する画像データ(8ビット/画素の多
値画像データ)に対し、より詳細な像域分離を行う多値
判定部である。
【0026】9は像域情報メモリ5に格納されている各
領域の像域情報と多値判定部8の出力に基づいて、各領
域の位置座標、領域サイズ、属性を判定する総合判定部
である。10は総合判定部9で判定された各領域の像域
情報を外部装置に出力する端子であり、11はフレーム
メモリ2に格納されている画像データ(8ビット/画素
の多値画像データ)を外部に出力する端子である。
【0027】尚、図1で示される画像像域分離装置の各
構成要素は、不図示のCPUで制御されるものとする。
次に、図1を用いて、画像像域分離装置において実行さ
れる処理について説明する。まず、処理に先立ち、不図
示のCPUはフレームメモリ2、像域情報メモリ5、像
域領域カウンタ6の内容を0にクリアする。
【0028】続いて、CPUはユーザの指示に従って、
画像入力部1から白黒多値画像(8ビット/画素)であ
る原稿画像を読み込み、その画像データをフレームメモ
リ2に格納する。原稿画像分の画像データがフレームメ
モリ2に格納されたら、CPUは、フレームメモリ2か
ら画像データを読み出し、適応的量子化部3に入力す
る。適応的量子化部3では、画像データを2値化して2
値画像データを生成する。
【0029】尚、2値化の方法として既知の方法を用い
ても構わない。例えば、「判別および最小2乗基準に基
づく自動しきい値選定法」(電子情報通信学会論文誌D
Vol.J63-D.No.4 pp.349〜356)に記載の2値化の方法を
用いても構わない。2値化された2値画像データは、像
域分離部4に入力され、その2値画像データに含まれる
黒画素に対してラベル付けがなされる。そして、ラベル
付けされた画素塊を含む矩形を形成し、形成された画素
塊の矩形の幅、高さ、面積、画素密度によって「文
字」、「図形」、「写真」、「セパレータ」の類似する
属性を持つ領域毎に分割する。更に、分割された矩形を
統合して類似する属性を持つ領域を決定する。
【0030】像域分離部4はこれらの類似する属性を持
つ領域の位置座標、属性を像域情報として像域情報メモ
リ5へ出力する。この出力結果は像域情報メモリ5に格
納する。領域カウンタ6には、像域分離部4で分割され
た類似する属性を持つ領域領域の個数をカウントし、そ
のカウント値を格納する。尚、像域情報メモリ5には、
類似する属性を持つ領域を表す矩形の左上の座標を位置
座標として格納し、その矩形サイズを領域サイズとして
格納し、その属性をコードとして格納する。
【0031】そして、2値画像データに含まれる全ての
類似する属性を持つ領域の像域情報を像域情報メモリ5
に格納したら、像域情報メモリ5に格納している像域情
報を格納した順から読み出す。そして、読み出した類似
する属性を持つ領域の位置座標、領域サイズである像域
情報に基づいて、フレームメモリ2の該当する画像デー
タ(8ビット/画素の多値画像データ)を領域抽出部7
によって抽出し、多値判定部8に出力する。多値判定部
8は、類似する属性を持つ領域の属性が「写真」と判定
した場合のみに起動する。
【0032】ここで、多値判定部8の詳細な機能構成に
ついて、図2を用いて説明する。図2は実施の形態1の
多値判定部8の詳細な機能構成を示すブロック図であ
る。図2において、20は領域抽出部7で抽出された画
像データ(8ビット/画素の多値画像データ)を順次読
み込む端子である。21は端子20より読み込まれた画
像データ(8ビット/画素の多値画像データ)の濃度の
ヒストグラムを作成するヒストグラム作成部である。
【0033】尚、ヒストグラム作成部21は、256個
のカウンタで構成され、各カウンタは読み込まれる画像
データ(8ビット/画素の多値画像データ)の濃度値に
対応しており、各カウンタには対応する濃度値の出力頻
度値が保持され、その濃度値に対応するカウンタの出力
頻度値に1が加えられる。22はヒストグラム作成部2
1で作成されたヒストグラムを平滑化する平滑化部であ
る。23はヒストグラム作成部21で作成されたヒスト
グラムから文字を構成する濃度を抽出する黒文字濃度抽
出部である。24は閾値算出部であり、黒文字濃度抽出
部23で抽出される黒文字を好適に2値化する閾値を算
出する。25は算出された閾値を用いて画像データ(8
ビット/画素の多値画像データ)を2値画像データに2
値化する2値化部である。26は図1の像域分離部4と
同等の機能を持つ像域分離部であり、27は像域分離部
26より得られる像域情報を、総合判定部9へ出力する
ための端子である。
【0034】次に図2を用いて、多値判定部8で実行さ
れる処理について説明する。CPUは領域抽出部7で抽
出された画像データ(8ビット/画素の多値画像デー
タ)を入力する前に、ヒストグラム生成部21の各カウ
ンタを0にリセットする。続いて、画像データ(8ビッ
ト/画素の多値画像データ)を領域抽出部7より抽出さ
れた画素順で読み込む。ヒストグラム生成部21は、読
み込まれた画像データ(8ビット/画素の多値画像デー
タ)の濃度の出力頻度値に従って、対応するカウンタの
内容に1を加える。
【0035】抽出された画像データ(8ビット/画素の
多値画像データ)の全ての画素についてヒストグラムを
生成したら、平滑化部22はヒストグラムの各画素の濃
度の出力頻度値と隣接する画素の濃度の出力頻度値とを
比較する。そして、例えば、所望の濃度の画素に対し、
その出力頻度が隣接する画素の濃度の出力頻度値よりも
大きい、あるいは小さい場合に、その隣接する画素の出
力頻度の平均とを新たな出力頻度値として更新する。こ
のように、全ての画素の濃度の出力頻度値について平滑
化が終了したら、平滑化されたヒストグラムを黒文字濃
度抽出部23に入力する。
【0036】黒文字濃度抽出部23では、平滑化された
ヒストグラムより、濃度0に最も近い画素の出力頻度値
の極大値を算出し、その算出された出力頻度値の極大値
をとる濃度を黒文字濃度値bとする。そして、閾値算出
部24にその算出されたヒストグラムと黒文字濃度値b
を入力する。閾値算出部24で、入力されたヒストグラ
ムと黒文字濃度値bに基づいて、黒文字濃度の出力頻度
値の極大値を頂点とする山の裾の幅を算出する。図3の
(a)、(b)を用いて、その算出する過程を示す。
尚、図3の(a)、(b)はそれぞれ、ある原稿画像の
画像データが持つ画素値(黒文字濃度)とその出力頻度
の関係を示しており、横軸に画素値、縦軸に出力頻度で
表している。また、横軸の画素値は、256階調で表現
される画素である。
【0037】まず、黒文字濃度bから濃度0の方向に出
力頻度の検査を行い、また、濃度bから濃度255の方
向に画素値の検査を行い、最初に画素値の傾きが0また
は符号が変化した黒文字濃度btを閾値Th1として算
出する。図3の(a)、(b)では、それぞれ図に示す
ような黒文字濃度bt(閾値Th1)が算出される。算
出された閾値Th1は2値化部25に入力される。
【0038】2値化部25では、閾値Th1が入力され
ると、再び端子20から画像データを読み出し、その閾
値Th1を用いて読み出した画像データを2値化し2値
画像データを生成される。生成された2値画像データ
は、像域分離部26に入力される。像域分離部26で
は、入力された2値画像データを像域分離し、その像域
情報の属性を判定する。属性の判定結果から「文字」、
「セパレータ」、「図形」を表す属性がない場合は、領
域全体を「写真」と判定する。その結果を像域情報とし
て、端子27から総合判定部9に出力する。
【0039】再び、図1の画像像域分離装置で実行され
る処理について説明する。総合判定部9は、像域情報メ
モリ5から各類似する属性を持つ領域の位置座標、領域
サイズ、属性である像域情報を、また、多値判定部8か
らは領域抽出部7で抽出された領域内を詳細に領域分割
して得られる領域の位置座標、領域サイズ、属性の像域
情報を入力する。
【0040】そして、像域情報メモリ5から入力した像
域情報の属性が「文字」、「セパレータ」、「図形」に
いずれかである場合、その像域情報を像域情報メモリ5
から端子10を介して出力する。また、像域情報メモリ
5から入力した像域情報の属性が「写真」である場合
は、多値判定部8からの像域情報を像域分離結果として
端子10から出力する。
【0041】このように、上述の処理を、領域カウンタ
6でカウントされた全ての類似する属性を持つ領域に関
して像域分離を行い、その像域分離結果が端子10から
全て出力されると処理が終了する。次に、実施の形態1
で実行される処理について、図4のフローチャートを用
いて説明する。
【0042】図4は実施の形態1の処理フローを示すフ
ローチャートである。まず、ステップS400におい
て、原稿画像(白黒多値画像)を画像入力部1より入力
し、入力された原稿画像の画像データをフレームメモリ
2に格納する。ステップS401で、フレームメモリ2
に格納される画像データを適応的量子化部3に入力し、
入力した画像データを適応的量子化部3で量子化する。
【0043】ステップS402で、像域分離部3は、適
応的量子化部3より量子化された画像データが入力され
ると、その量子化された画像データに対し像域分離処理
を行う。像域分離処理結果は、像域情報メモリ5に格納
する。ステップS403で、像域情報メモリ5に「写
真」領域の像域分離結果を持つ領域があるか否かを判定
する。ある場合(ステップS403でYES)、ステッ
プS404に進む。一方、ない場合(ステップS403
でNO)、ステップS408に進む。
【0044】ステップS404で、領域抽出部7が「写
真」領域の像域分離結果を持つ領域に対応する画像デー
タをフレームメモリ2より抽出し、抽出した画像データ
を多値判定部8へ入力する。ステップS405で、多値
判定部8は、領域抽出部7より入力された画像データに
対し、その読み込まれた画像データの濃度のヒストグラ
ムを、ヒストグラム作成部21で作成する。そして、ヒ
ストグラム作成部21で作成されたヒストグラムを、平
滑化部22で平滑化する。
【0045】ステップS406で、ヒストグラム作成部
21で作成されたヒストグラムに対し、文字を構成する
濃度を黒文字濃度抽出部23抽出する。そして、黒文字
濃度抽出部23で抽出される黒文字を好適に2値化する
閾値を、閾値算出部24で算出する。ステップS407
で、閾値算出部24で算出された閾値を用いて画像デー
タを、2値化部25で2値画像データに2値化する。そ
して、2値化部25で2値化された画像データを、像域
分離部26で像域分離処理を行う。
【0046】ステップS408で、像域分離部26から
出力される像域分離結果と、像域情報メモリ5の像域分
離結果を総合判定部9へ入力する。ステップS409
で、像域分離部26から入力される像域分離結果と、像
域情報メモリ5の像域分離結果に基づいて、入力された
原稿画像に対する最終的な像域分離結果を出力する。次
に、実施の形態1で説明される画像像域分離装置の適用
例を説明する。例えば、図5に示されるような文書デー
タ生成装置に適用させた場合に、実行される動作とその
構成を説明する。
【0047】図5は実施の形態1の画像像域分離装置を
適用させた文書データ生成装置の機能構成を示すブロッ
ク図である。図5において、800は実施の形態1の図
1に示される画像像域分離装置である。801は画像像
域分離装置800より得られる像域情報に従って、フレ
ームメモリ2から端子11を介して画像データ(8ビッ
ト/画素の多値画像データ)を抽出する領域抽出部であ
る。
【0048】802はOCR部であり、抽出された画像
データ(8ビット/画素の多値画像データ)が文字とし
て認識し易いようにエッジ強調をした後に2値化する。
そして、その2値化された2値画像データの文字を認識
し、認識される文字のコード情報を出力する。803
は、その出力された文字のコード情報を保持するメモリ
である。
【0049】804はJPEG符号化部であり、抽出さ
れた画像データ(8ビット/画素の多値画像データ)を
多値符号化であるJPEG符号化を行う。805は、そ
のJPEG符号化された画像データを保持するメモリで
ある。806はMMR符号化部であり、抽出された画像
データ(8ビット/画素の多値画像データ)を2値化し
2値符号化であるMMR符号化を行う。807は、その
MMR符号化された画像データを保持するメモリであ
る。
【0050】808はベクトル化部であり、抽出された
画像データ(8ビット/画素の多値画像データ)をセパ
レータとして描画するために、そのセパレータの始点座
標、終点座標、線種を表すコードデータに変換する。8
09は、その変換されたコードデータを保持するメモリ
である。810は書式生成部であり、画像像域分離装置
800からの各像域情報と、メモリ803に保持される
文字コード、メモリ805に保持されるJPEG符号化
データ、メモリ807に保持されるMMR符号化デー
タ、メモリ809に保持されるコードデータからSGM
Lに従った書式のデータ群を作成する。811は、それ
らの作成れたデータ群を蓄積する記憶装置である。
【0051】次に図5で実行される処理の概要を説明す
る。画像像域分離装置800の画像入力部1より入力さ
れた画像データは、上述の実施の形態1の処理によっ
て、類似する属性を持つ領域の位置座標、領域サイズ、
属性の情報である像域情報が端子10より出力される。
そして、領域抽出部801は、端子10からの像域情報
に基づいて、フレームメモリ2から端子11を介して類
似する属性を持つ領域に対応する画像データ(8ビット
/画素の多値画像データ)を抽出する。
【0052】抽出された画像データ(8ビット/画素の
多値画像データ)が「文字」領域である場合、OCR部
2において、その画像データが文字として認識し易いよ
うにエッジ強調をした後に2値化する。そして、その2
値化された2値画像データの文字を認識し、認識される
文字のコード情報を出力する。出力された文字のコード
情報は、メモリ803に保持される。
【0053】抽出された画像データ(8ビット/画素の
多値画像データ)が「写真」領域である場合、JPEG
符号化部804において、その画像データを多値符号化
であるJPEG符号化を行う。JPEG符号化された画
像データは、メモリ805に保持される。抽出された画
像データ(8ビット/画素の多値画像データ)が「図
形」領域である場合、MMR符号化部806において、
その画像データを2値化し2値符号化であるMMR符号
化を行う。MMR符号化された画像データは、メモリ8
07に保持される。
【0054】抽出された画像データ(8ビット/画素の
多値画像データ)が「セパレータ」領域である場合、ベ
クトル化部808において、その画像データをセパレー
タとして描画するために、そのセパレータの始点座標、
終点座標、線種を表すコードデータに置き換える。変換
されたコードデータは、メモリ809に保持される。そ
して、書式生成部810は、画像像域分離装置800か
らの各像域情報と、メモリ803に保持される文字コー
ド、メモリ805に保持されるJPEG符号化データ、
メモリ807に保持されるMMR符号化データ、メモリ
809に保持されるコードデータからSGMLに従った
書式のデータ群を作成する。そして、作成されたデータ
群を、記憶装置811に蓄積する。
【0055】このように、上述の図5に示される画像像
域分離装置を組み込んだ文書データ装置を構成すること
で、容易に白黒多値画像の原稿画像を、SGMLに従っ
た書式のデータに作成することができる。以上説明した
ように。実施の形態1によれば、入力される白黒多値画
像を2値画像データに変換し、変換された2値画像デー
タに対する像域分離処理によって得られる「写真」領域
と判定される領域に対し、更に詳細な像域分離処理を行
うことで、2値画像データで判定できない領域を判定す
ることが可能になる。特に、「写真」領域に重なった文
字等の領域の判定を行うことが可能になる。
【0056】また、2値画像データで判定できない領域
を判定するための従来の回路よりも、小さい回路規模で
かつ高速に2値画像データで判定できない領域を判定す
ることができる。 <実施の形態2>実施の形態1では、白黒多値画像の原
稿画像における像域分離処理において、特に、「写真」
領域と判定された領域に詳細な像域分離を施す多値判定
部9を備える画像像域分離装置について説明した。実施
の形態2では、カラー多値画像の原稿画像における像域
分離処理において、特に、「写真」領域と判定された領
域に領域に詳細な像域分離を施す際に、そのカラー多値
画像より得られる輝度画像データを用いて詳細な像域分
離を施す多値判定部109(図6参照)を備える画像像
域分離装置について説明する。
【0057】図6は実施の形態2の画像像域分離装置の
機能構成を示すブロック図である。図6において、10
1は原稿画像を入力する画像入力部であり、スキャナ等
で構成される。ここでは入力する原稿画像をカラー多値
画像として説明を行う。102は画像入力部101より
得られる原稿画像の画像データを記憶しておくフレーム
メモリである。103はフレームメモリ102に格納さ
れる画像データ(カラー多値画像データ)から輝度画像
データを生成する輝度画像生成部である。104は輝度
画像データを好適に量子化する適応的量子化部である。
尚、実施の形態2では、輝度画像データを2値化して2
値画像データを得る適応的量子化を行うものとする。
【0058】105は適応的量子化部3より得られる2
値画像データを、類似する属性を持つ領域毎に分割し、
分割された領域の属性を判定する像域分離部である。こ
こでは、上述の特願平6ー320955号に記載されて
いる像域分離の方法を用いて、像域分離を行うものとす
る。106は像域分離部105の出力として得られる像
域分離結果である像域情報を格納する像域情報メモリで
ある。107は分割された領域の数をカウントする領域
カウンタである。108は像域情報メモリ106に格納
される像域情報に従って、輝度画像生成部103から輝
度画像データを抽出する領域抽出部である。109は抽
出された領域を表現する輝度画像データに対し、より詳
細な像域分離を行う多値判定部である。
【0059】尚、多値判定部109では、特に、輝度画
像データが下地と文字あるいは図形等の組み合わせ、あ
るいは写真等の場合に起動される。110は像域情報メ
モリ106に格納されている各領域の像域情報と多値判
定部109の出力に基づいて、各領域の位置座標、領域
サイズ、属性を判定する総合判定部である。111は総
合判定部110で判定された各領域の像域情報を外部装
置に出力する端子であり、112はフレームメモリ10
2に格納されている画像データ(カラー多値画像デー
タ)を外部に出力する端子である。
【0060】尚、図6で示される画像像域分離装置の各
構成要素は、不図示のCPUで制御されるものとする。
また、カラー多値画像データはRGBで表現されるカラ
ー値画像データであるとする。次に、図6を用いて、画
像像域分離装置において実行される処理について説明す
る。
【0061】まず、処理に先立ち、不図示のCPUはフ
レームメモリ102、像域情報メモリ106、像域領域
カウンタ107の内容を0にクリアする。続いて、CP
Uはユーザの指示に従って、画像入力部101からRG
Bで構成されるカラー多値画像である原稿画像を読み込
み、その画像データ(カラー多値画像データ)をフレー
ムメモリ102に格納する。原稿画像分の画像データ
(カラー多値画像データ)がフレームメモリ102に格
納されたら、CPUは、フレームメモリ102から画像
データ(カラー多値画像データ)を読み出し、輝度画像
生成部103に入力する。輝度生成部103では、画像
データ(カラー多値画像データ)から均等色空間を表す
CIE1976L*a*b*空間のL*画像データを生成し
適応的量子化部104に入力する。適応的量子化部10
4では、生成された輝度画像データであるL*画像デー
タを2値化し、2値画像データを生成する。
【0062】尚、2値化の方法として既知の方法を用い
ても構わない。2値化された2値画像データは、像域分
離部105に入力され、その2値画像データに含まれる
黒画素に対してラベル付けがなされる。そして、ラベル
付けされた画素塊を含む矩形を形成し、形成された画素
塊の矩形の幅、高さ、面積、画素密度によって「文
字」、「図形」、「写真」、「セパレータ」の類似する
属性を持つ領域毎に分割する。更に、分割された矩形を
統合して類似する属性を持つ領域を決定する。
【0063】像域分離部105はこれらの類似する属性
を持つ領域の位置座標、属性を像域情報として像域情報
メモリ106へ出力する。この出力結果は像域情報メモ
リ106に格納する。領域カウンタ107には、像域分
離部105で分割された類似する属性を持つ領域領域の
個数をカウントし、そのカウント値を格納する。尚、像
域情報メモリ106には、類似する属性を持つ領域を表
す矩形の左上の座標を位置座標として格納し、その矩形
サイズを領域サイズとして格納し、その属性をコードと
して格納する。
【0064】そして、2値画像データに含まれる全ての
類似する属性を持つ領域の像域情報を像域情報メモリ1
06に格納したら、像域情報メモリ106に格納してい
る像域情報を格納した順から読み出す。そして、読み出
した類似する属性を持つ領域の位置座標、領域サイズで
ある像域情報に基づいて、フレームメモリ102の該当
する画像データ(カラー多値画像データ)の輝度画像デ
ータを領域抽出部108によって抽出し、多値判定部1
09に出力する。尚、多値判定部109は、類似する属
性を持つ領域の属性が「写真」と判定した場合のみに起
動する。
【0065】ここで、多値判定部109の詳細な機能構
成について、図7を用いて説明する。図7は実施の形態
2の多値判定部109の詳細な機能構成を示すブロック
図である。図7において、120は領域抽出部108で
抽出された領域に対応する輝度画像データを順次読み込
む端子である。121は入力された輝度画像データから
エッジ量を検出するエッジ検出部である。エッジ検出部
121は所望の画素に対して、1次微分を行い、得られ
る値の絶対値をエッジ量として出力する。122は入力
されたデータをあらかじめ設定された閾値Th2と比較
して2値化する2値化部である。123は図6の像域分
離部105と同等の機能を持つ像域分離部であり、12
4は像域分離部123より得られる像域情報を、総合判
定部9へ出力するための端子である。
【0066】次に図7を用いて、多値判定部109で実
行される処理について説明する。エッジ検出部121に
入力された輝度画像データは、所望の画素とその周囲画
素との1次微分値を算出し、その算出された1次微分値
の絶対値を所望の画素のエッジ量とする。算出されたエ
ッジ量を閾値Th2と比較し、閾値Th2よりも大きい
場合「1」、小さい場合「0」とし、エッジ量を2値化
した2値画像データを生成する。生成された2値画像デ
ータは、像域分離部123に入力される。
【0067】像域分離部123では、入力された2値画
像データを像域分離し、その像域情報の属性を判定す
る。属性の判定結果から「文字」、「セパレータ」、
「図形」を表す属性がない場合は、領域全体を「写真」
と判定する。その結果を像域情報として、端子124か
ら総合判定部110に出力する。再び、図6の画像像域
分離装置で実行される処理について説明する。
【0068】総合判定部110は、像域情報メモリ5か
ら各類似する属性を持つ領域の位置座標、領域サイズ、
属性である像域情報を、また、多値判定部109からは
領域抽出部7で抽出された領域内を詳細に領域分割して
得られる領域の位置座標、領域サイズ、属性の像域情報
を入力する。そして、像域情報メモリ106から入力し
た像域情報の属性が「文字」、「セパレータ」、「図
形」である場合、その像域情報を像域情報メモリ106
から端子111を介して出力する。
【0069】このように、上述の処理を、領域カウンタ
107でカウントされた全ての類似する属性を持つ領域
に関して像域分離を行い、その像域分離結果が端子11
1から全て出力されると処理が終了する。次に、実施の
形態2で実行される処理について、図8のフローチャー
トを用いて説明する。
【0070】図8は実施の形態2の処理フローを示すフ
ローチャートである。まず、ステップS800におい
て、原稿画像(カラー多値画像)を画像入力部101よ
り入力し、入力された原稿画像の画像データをフレーム
メモリ102に格納する。ステップS801で、フレー
ムメモリ102に格納される画像データを輝度画像生成
部103に入力し、入力した画像データの輝度画像デー
タを生成する。
【0071】ステップS802で、輝度画像生成部10
3で生成された輝度画像データを適応的量子化部104
に入力し、入力した画像データを適応的量子化部104
で量子化する。ステップS803で、像域分離部105
は、適応的量子化部104より量子化された画像データ
が入力されると、その量子化された画像データに対し像
域分離処理を行う。像域分離処理結果は、像域情報メモ
リ106に格納する。
【0072】ステップS804で、像域情報メモリ10
6に「写真」領域の像域分離結果を持つ領域があるか否
かを判定する。ある場合(ステップS804でYE
S)、ステップS805に進む。一方、ない場合(ステ
ップS804でNO)、ステップS808に進む。ステ
ップS805で、領域抽出部108が「写真」領域の像
域分離結果を持つ領域に対応する輝度画像データを輝度
画像生成部103より抽出し、抽出した輝度画像データ
を多値判定部109へ入力する。ステップS806で、
多値判定部109は、領域抽出部108より入力された
輝度画像データに対し、エッジ検出部121で、その読
み込まれた輝度画像データの所望の画素とその周囲画素
との1次微分値を算出する。
【0073】ステップS807で、2値化部122で、
算出されたエッジ量を閾値Th2と比較し、エッジ量を
2値化した2値画像データを生成する。生成された2値
画像データは、像域分離部123に入力される。そし
て、その2値画像データに対して像域分離処理を行う。
ステップS808で、像域分離部123から出力される
像域分離結果と、像域情報メモリ106の像域分離結果
を総合判定部110へ入力する。ステップS809で、
像域分離部123から入力される像域分離結果と、像域
情報メモリ106の像域分離結果に基づいて、入力され
た原稿画像に対する最終的な像域分離結果を出力する。
【0074】次に、実施の形態2で説明される画像像域
分離装置の適用例を説明する。例えば、図9に示される
ような適応符号化装置に適用させた場合に、実行される
動作とその構成を説明する。図9は実施の形態2の画像
像域分離装置を適用させた適応符号化装置の機能構成を
示すブロック図である。
【0075】図9において、900は実施の形態2の図
6に示される画像像域分離装置である。901は画像像
域分離装置900より得られる像域情報に従って、フレ
ームメモリ102から端子112を介して画像データ
(カラー多値画像データ)を抽出する領域抽出部であ
る。902はJPEG符号化部であり、抽出された画像
データ(カラー多値画像データ)を多値符号化であるJ
PEG符号化を行う。903はJBIG符号化部であ
り、抽出された画像データ(カラー多値画像データ)を
2値符号化であるJBIG符号化を行う。
【0076】904は画像像域分離装置900からの像
域情報とJPEG符号化部902からのJPEG符号化
データ、JBIG符号化部903からのJBIG符号化
データを読み込み、1つの符号化データにまとめて送信
する符号合成部であり、905は通信回線である。次に
図9で実行される処理の概要を説明する。
【0077】画像像域分離装置900の画像入力部10
1より入力された画像データは、上述の実施の形態2の
処理によって、類似する属性を持つ領域の位置座標、領
域サイズ、属性の情報である像域情報が端子111より
出力される。そして、領域抽出部901は、端子111
からの像域情報に基づいて、フレームメモリ102から
端子112を介して類似する属性を持つ領域に対応する
画像データ(カラー多値画像データ)を抽出する。
【0078】抽出された画像データ(カラー多値画像デ
ータ)が「写真」領域である場合、JPEG符号化部9
02において、その画像データを多値符号化であるJP
EG符号化を行う。JPEG符号化された画像データ
は、符号合成部904に入力される。抽出された画像デ
ータ(カラー多値画像データ)が、「文字」領域、「図
形」領域、「セパレータ」領域のいずれかである場合、
JBIG符号化部903において、その画像データを2
値符号化であるJBIG符号化を行う。JBIG符号化
された画像データは、符号合成部904に入力される。
【0079】そして、書式生成部810は、画像像域分
離装置800からの各像域情報と、JPEG符号化部9
02からのJPEG符号化データ、JBIG符号化部9
03からのJBIG符号化データを1つの符号化データ
にまとめ、更に、それらを通信に適合したデータを付加
した後に、プロトコルに従って通信回線905に送出す
る。
【0080】このように、上述の図9に示される画像像
域分離装置を組み込んだ適応符号化装置を構成すること
で、容易にカラー多値画像の原稿画像を、電話回線で通
信するのに適合した画像データに作成することができ
る。以上説明したように、実施の形態2によれば、入力
されるカラー多値画像より得られる輝度画像データを2
値画像データに変換し、変換された2値画像データに対
する像域分離処理によって得られる「写真」領域と判定
される領域に対し、その領域に対応する輝度画像データ
を用いて更に詳細な像域分離処理を行うことで、2値画
像データで判定できない領域を判定することが可能にな
る。特に、「写真」領域に重なった文字等の領域の判定
を行うことが可能になる。
【0081】また、2値画像データで判定できない領域
を判定するための従来の回路よりも、小さい回路規模で
かつ高速に2値画像データで判定できない領域を判定す
ることができる。 <実施の形態3>実施の形態2では、カラー多値画像の
原稿画像における像域分離処理において、特に、「写
真」領域と判定された領域に領域に詳細な像域分離を、
そのカラー多値画像より得られる輝度画像データを用い
て行っていた。実施の形態3では、輝度画像データだけ
では、詳細な像域分離結果を得られない場合を想定し、
特に、「写真」領域と判定された領域に詳細な像域分離
を、カラー多値画像データ用いて行う多値判定部201
(図10参照)を備える画像像域分離装置について説明
する。
【0082】尚、実施の形態3で説明される画像像域分
離装置は、実施の形態2で図6で説明される画像像域分
離装置とほぼ同様の機能構成を有し、図6の画像像域分
離装置と共通の構成要素には同じ番号を付加し、ここで
の説明は省略する。図10は実施の形態3の画像像域分
離装置の機能構成を示すブロック図である。
【0083】図10において、200は像域情報メモリ
106に格納される像域情報に従って、フレームメモリ
102から画像データ(カラー多値画像データ)を抽出
する領域抽出部である。201は抽出された領域を表現
する輝度画像データに対し、より詳細な像域分離を行う
多値判定部である。尚、図10で示される画像像域分離
装置の各構成要素は、不図示のCPUで制御されるもの
とする。また、カラー多値画像データはRGBで表現さ
れるカラー多値画像データであるとする。
【0084】次に、図10を用いて、画像像域分離装置
において実行される処理について説明する。まず、処理
に先立ち、不図示のCPUはフレームメモリ102、像
域情報メモリ106、領域カウンタ107の内容を0に
クリアする。続いて、CPUはユーザの指示に従って、
画像入力部101からRGBで構成されるカラー多値画
像である原稿画像を読み込み、その画像データ(カラー
多値画像データ)をフレームメモリ102に格納する。
原稿画像分の画像データ(カラー多値画像データ)がフ
レームメモリ102に格納されたら、CPUは、フレー
ムメモリ102から画像データ(カラー多値画像デー
タ)を読み出し、輝度画像生成部103に入力する。輝
度生成部103では、画像データ(カラー多値画像デー
タ)から均等色空間を表すCIE1976L*a*b*空
間のL*画像データを生成し適応的量子化部104に入
力する。適応的量子化部104では、生成された輝度画
像データであるL*画像データを2値化し、2値画像デ
ータを生成する。
【0085】尚、2値化の方法として既知の方法を用い
ても構わない。2値化された2値画像データは、像域分
離部105に入力され、その2値画像データに含まれる
黒画素に対してラベル付けがなされる。そして、ラベル
付けされた画素塊を含む矩形を形成し、形成された画素
塊の矩形の幅、高さ、面積、画素密度によって「文
字」、「図形」、「写真」、「セパレータ」の類似する
属性を持つ領域毎に分割する。更に、分割された矩形を
統合して類似する属性を持つ領域を決定する。
【0086】像域分離部105はこれらの類似する属性
を持つ領域の位置座標、属性を像域情報として像域情報
メモリ106へ出力する。この出力結果は像域情報メモ
リ106に格納する。領域カウンタ107には、像域分
離部105で分割された類似する属性を持つ領域領域の
個数をカウントし、そのカウント値を格納する。尚、像
域情報メモリ106には、類似する属性を持つ領域を表
す矩形の左上の座標を位置座標として格納し、その矩形
サイズを領域サイズとして格納し、その属性をコードと
して格納する。
【0087】そして、2値画像データに含まれる全ての
類似する属性を持つ領域の像域情報を像域情報メモリ1
06に格納したら、像域情報メモリ106に格納してい
る像域情報を格納した順から読み出す。そして、読み出
した類似する属性を持つ領域の位置座標、領域サイズで
ある像域情報に基づいて、フレームメモリ102の該当
する画像データ(カラー多値画像データ)の輝度画像デ
ータを領域抽出部200によって抽出し、多値判定部2
01に出力する。尚、多値判定部201は、類似する属
性を持つ領域の属性が「写真」と判定した場合のみに起
動する。
【0088】ここで、多値判定部201の詳細な機能構
成について、図11を用いて説明する。図11は実施の
形態3の多値判定部201の詳細な機能構成を示すブロ
ック図である。図11において、220は領域抽出部2
00で抽出された領域に対応する画像データ(カラー多
値画像データ)を順次読み込む端子である。233は、
像域情報メモリ106から領域抽出部200で抽出され
た領域の領域情報を読み込む端子である。221は入力
された画像データ(カラー多値画像データ)から上述の
均等色空間を表わすCIE1976L*a*b*のL*画像
データ、a*画像データ、b*画像データを生成し、出力
する輝度色度変換部である。222〜224は下地判定
部であり、抽出された領域が「写真」であるか「無地の
下地を含む領域」かを判定する。下地判定部222はL
*画像データの処理を行い、下地判定部223はa*画像
データの処理を行い、下地判定部224はb*画像デー
タの処理を行う。225は3入力の論理積を求めるAN
D回路である。
【0089】尚、下地判定部222〜224の詳細な構
成については後述する。226〜228は2値化部であ
り、2値化部226〜228より入力される画像データ
と予め設定されている所定の閾値を用いて2値化する。
2値化部226はL*画像データの2値化を行い、2値
化部227はa*画像データの2値化を行い、2値化部
228はb*画像データの2値化を行う。229〜23
1は像域分離部であり、図6の像域分離部105と同等
の機能を持つ像域分離部である。像域分離部229は2
値化部226で2値化されたL*画像データの像域分離
処理を行い、像域分離部230は2値化部227で2値
化されたa*画像データの像域分離処理を行い、像域分
離部231は2値化部228で2値化されたb*画像デ
ータの処理を行う。
【0090】232は領域統合部であり、像域分離部2
29〜231より入力される像域分離結果である像域情
報を重複の内容に統合する。234はセレクタであり、
AND回路225の出力によって、領域統合部232か
らの入力と端子233の入力を選択して出力する。23
5はセレクタ234で選択された領域情報を出力する端
子である。
【0091】つぎに、下地判定部222の詳細な構成に
ついて、図12を用いて説明する。図12は実施の形態
3の下地判定部222の詳細な構成を示すブロック図で
ある。尚、下地判定部223、224も同様の構成を有
するので、ここではその説明は省略する。
【0092】図12において、240は輝度色度変換部
221より得られるL*画像データを入力する端子であ
る。241はL*画像データを平坦化し、平坦化された
平坦画素を抽出する平坦画素抽出部である。242は入
力されたL*画像データのヒストグラムを生成するヒス
トグラム生成部である。
【0093】尚、ヒストグラム作成部242は、256
個のカウンタで構成され、各カウンタは、読み込まれる
L*画像データの濃度値に対応しており、その濃度値に
対応するカウンタに1が加えられる。243はヒストグ
ラム作成部242より入力されるヒストグラムから最大
出力頻度を取るL*画像データの濃度を抽出する最大頻
度抽出部である。244は最大頻度濃度幅抽出部であ
り、ヒストグラムで最大頻度をとるL*画像データの濃
度を重畳とする山を構成する濃度の最大値と最小値を抽
出する。245はその山の幅を求める差分部であり、2
46は下地占有率算出部である。尚、下地占有率算出部
246では、L*画像データを構成する全画素数に対
し、L*画像データに下地として存在する画素数の割合
を算出する。また、その算出された割合は、領域抽出部
200で抽出される領域の像域情報を決定する尺度の1
つとして用いられる。この詳細については、後述する。
【0094】247、248は比較部であり、比較部2
47は、差分部245からの入力と所定の閾値Th5を
比較し、入力が閾値Th5以上であれば「1」を、閾値
Th5未満であれば「0」を出力する。また、比較部2
48は、下地占有率部246からの入力と所定の閾値T
h6を比較し、入力が閾値Th6以上であれば「1」
を、閾値Th6未満であれば「0」を出力する。
【0095】249は比較部247からの入力を反転す
るNOT回路である。250はNOT回路249の入力
と比較部248からに入力の2入力の論理積をとるAN
D回路である。251は端子であり、AND回路250
の出力をAND回路255に出力する。252は端子で
あり、最大頻度濃度幅抽出部244の出力を2値化部2
26に出力する。
【0096】次に、図12で実行される処理の概要を説
明する。端子240より入力されたL*画像データは、
平坦画素抽出部241に入力される。平坦画素抽出部2
41は、3×3のウィンドウによってL*画像データの
所望の画素を平滑化し、平滑化された所望の画素とその
平滑化された周囲画素との差分値を算出する。最大値が
閾値Th3よりも小さければ、その差分値を出力する。
【0097】ヒストグラム作成部242では、平坦画素
抽出部241から差分値が出力されたら、その差分値が
示す濃度の出力頻度値に従って、対応するカウンタの内
容に1を加える。ヒストグラム作成部242において、
L*画像データの全ての画素について平坦画素の抽出と
ヒストグラムを生成したら、生成されたヒストグラムを
最大頻度抽出部243に入力する。最大頻度抽出部24
3では、生成されたヒストグラムより、最大出力頻度を
持つ濃度b(図13参照)を抽出する。抽出された濃度
bは、最大頻度濃度幅抽出部244に入力する。
【0098】最大頻度濃度幅抽出部244では、最大出
力頻度を含む濃度bの山の裾の両端の濃度を抽出する。
図13の(a)、(b)を用いて、その算出する過程を
示す。尚、図13の(a)、(b)はそれぞれ、ある原
稿画像の画像データが持つ画素値(濃度)とその出力頻
度値の関係を示しており、横軸に画素値、縦軸に出力頻
度値で表している。また、横軸の画素値は、256階調
で表現される画素値である。
【0099】まず、あらかじめ閾値Th4を設定し、濃
度bから濃度0の方向に出力頻度の検査を行い、最初に
頻度が閾値Th4よりも小さくなる濃度値(bt0)
と、濃度bから濃度255の方向に頻度の検査を行い、
最初に頻度が閾値Th4よりも小さくなる濃度値(bt
1)とを算出する。図13の(a)、(b)では、それ
ぞれ図に示すような濃度bt0とbt1が算出される。
そして、算出されたbt0とbt1は、差分部245に
入力する。また、最大頻度濃度幅抽出部244の出力で
ある濃度値bt0、bt1は、端子252から出力さ
れ、2値化部226に入力される。
【0100】差分部245は、最大頻度濃度幅抽出部2
44より入力される濃度値bt0とbt1の差分(bt
1−bt0)を算出する。そして、算出された差分(b
t1−bt0)は、比較部247に入力する。比較部2
47は、差分部245より入力される差分(bt1−b
t0)と所定の閾値Th5と比較され、閾値Th5より
も大きい場合「1」、小さい場合「0」をNOT回路2
49に入力する。NOT回路249では、比較部247
より入力される値を反転した後、AND回路250に入
力する。
【0101】一方、下地占有率算出部246では、濃度
値bt0、bt1の間にある濃度の出力頻度の総和Ss
(図11の斜線部分)を算出し、L*画像データの全画
素数Sから、操作Ssと全画素数Sの割合である下地占
有率Srを(1)式で算出する。 Sr=Ss/S …(1) 算出された下地占有率Srは、比較部248で所定の閾
値Th6と比較され、閾値Th6よりも大きい場合
「1」、小さい場合「0」をAND回路250に入力す
る。
【0102】AND回路250は、NOT回路249よ
り入力される値と比較部248より入力される値の論理
積をとる。尚、AND回路250の出力が、「1」であ
る場合は、原稿画像には無地の下地を含む可能性が高
く、「0」である場合は、その可能性が低い。AND回
路250の出力結果は端子251からAND回路255
に出力される。
【0103】次に、図11と図12を用いて、多値判定
部201で実行される処理について説明する。端子22
0から領域抽出部200で抽出された領域に対応する画
像データ(カラー多値画像データ)を輝度色度変換部2
21に順次読み込む。輝度色度変換部221は、入力さ
れた画像データ(カラー多値画像データ)から上述の均
等色空間を表わすCIE1976L*a*b*のL*画像デ
ータ、a*画像データ、b*画像データを生成し、それぞ
れ対応する下地判定部222〜224へ出力する。下地
判定部222〜224は、図12で説明された処理によ
って、各下地判定部222〜224のAND回路250
の出力結果が端子251からAND回路255に出力さ
れる。AND回路225は、各下地判定部222〜22
4より出力された出力結果の3入力の論理積を算出す
る。算出された値をセレクタ234に出力する。
【0104】尚、AND回路225において、L*画像
データ、a*画像データ、b*画像データのいずれも無地
の下地を含む可能性が高い場合は、「1」が出力され
る。一方、輝度色度変換部221で生成されたL*画像
データ、a*画像データ、b*画像データと、下地判定部
222〜224で出力される濃度値bt0、bt1が、
それぞれ対応する2値化部226〜228へも出力され
る。
【0105】2値化部226〜228の各2値化部で
は、各下地判定部222〜224で入力された濃度値b
t0、bt1を閾値とし、その閾値と輝度色度変換部2
21より入力された各対応する画像データを比較する。
そして、比較の結果、各対応する画像データの濃度が、
濃度値bt0、bt1の間に存在する場合は「1」、間
に存在しない場合は「0」とする2値画像データを出力
する。この処理を、領域内のすべての画素において実行
されると、つまり、すべて2値画像データとして出力さ
れたら、その2値画像データを、それぞれ対応する像域
分離部229〜231に出力する。
【0106】各像域分離部229〜231では、各2値
化部226〜228より入力された2値画像データを像
域分離し、その像域情報の属性を判定する。属性の判定
結果から「文字」、「セパレータ」、「図形」を表す属
性がない場合は、領域全体を「写真」と判定する。その
結果を像域情報として、領域総合部232に出力する。
【0107】領域総合部232は、各像域分離部229
〜231より入力された像域情報に基づいて、1つの像
域情報を決定する。決定された像域情報は、セレクタ2
34に出力される。セレクタ234は、像域情報メモリ
106から端子233を介して、領域抽出部108で抽
出された領域の位置座標、領域サイズ、属性である像域
情報が入力される。また、領域総合部232で決定され
た像域情報、つまり、領域総合部232からは領域抽出
部108で抽出された領域内を詳細に領域分割して得ら
れる領域の位置座標、領域サイズ、属性の像域情報が入
力される。更に、AND回路225の出力値が入力され
る。
【0108】そして、像域情報メモリ106より入力さ
れる像域情報の属性が「文字」「図形」、「セパレー
タ」である場合は、像域情報メモリ106からの像域情
報を端子235から出力する。また、像域情報メモリ1
06より入力される像域情報の属性が「写真」であり、
かつAND回路225より入力が「1」である場合は、
領域総合部232より入力される像域情報を端子235
から出力する。
【0109】このように、上述の処理を、領域カウンタ
107でカウントされた全ての類似する属性を持つ領域
に関して像域分離を行い、その像域分離結果が端子11
1から全て出力されると処理が終了する。次に、実施の
形態3で実行される処理について、図14のフローチャ
ートを用いて説明する。
【0110】図14は実施の形態3の処理フローを示す
フローチャートである。まず、ステップS1400にお
いて、原稿画像(カラー多値画像)を画像入力部101
より入力し、入力された原稿画像の画像データをフレー
ムメモリ102に格納する。ステップS1401で、フ
レームメモリ102に格納される画像データを輝度画像
生成部103に入力し、入力した画像データの輝度画像
データを生成する。
【0111】ステップS1402で、輝度画像生成部1
03で生成された輝度画像データを適応的量子化部10
4に入力し、入力した輝度画像データを適応的量子化部
104で量子化する。ステップS1403で、像域分離
部105は、適応的量子化部104より量子化された輝
度画像データが入力されると、その量子化された輝度画
像データに対し像域分離処理を行う。像域分離処理結果
は、像域情報メモリ106に格納する。
【0112】ステップS1404で、像域情報メモリ1
06に「写真」領域の像域分離結果を持つ領域があるか
否かを判定する。ある場合(ステップS1404でYE
S)、ステップS1405に進む。一方、ない場合(ス
テップS1404でNO)、ステップS1408に進
む。ステップS1405で、領域抽出部200が「写
真」領域の像域分離結果を持つ領域に対応するカラー画
像データをフレームメモリ102より抽出し、抽出した
輝度画像データを多値判定部201へ入力する。ステッ
プS1406で、多値判定部201の輝度変換部221
において、カラー画像データから均等色空間を表わすC
IE1976L*a*b*のL*画像データ、a*画像デー
タ、b*画像データを生成する。生成されたそれぞれの
画像データは、対応する下地判定部222〜224に入
力される。そして、上述した下地判定部で実行される処
理を実行後、それぞれの下地判定部222〜224から
の出力を、AND回路225と2値化部226〜228
に入力する。
【0113】ステップS1407で、2値化部226〜
228で、それぞれの下地判定部222〜224より入
力された画像データを2値化した2値画像データを生成
する。生成された2値画像データは、それぞれに対応す
る像域分離部229〜231に入力される。そして、そ
の2値画像データに対して像域分離処理を行う。更に、
各画像データの像域分離処理結果に基づいて、領域総合
部は最終的な像域分離結果を1つ決定し、その決定され
た像域分離結果をセレクタ234に入力する。
【0114】ステップS1408で、領域総合部123
から出力される像域分離結果と、像域情報メモリ106
の像域分離結果のいずれかを、AND回路225の出力
に基づいて、入力された原稿画像に対する最終的な像域
分離結果を出力する。以上説明したように、実施の形態
3によれば、入力されるカラー多値画像より得られる輝
度画像データを2値画像データに変換し、変換された2
値画像データに対する像域分離処理によって得られる
「写真」領域と判定される領域に対し、その領域に対応
するカラー画像データを用いて更に詳細な像域分離処理
を行うことで、2値画像データで判定できない領域を判
定することが可能になる。
【0115】また、更に詳細な像域分離処理において、
処理対象の領域おける処理をその領域に対応する輝度画
像データを用いるのではなくカラー画像データを用いて
行うことで、実施の形態2よりも、より精度良く「写
真」領域に重なった文字等の領域の判定を行うことが可
能になる。また、2値画像データで判定できない領域を
判定するための従来の回路よりも、小さい回路規模でか
つ高速に2値画像データで判定できない領域を判定する
ことができる。
【0116】また、量子化後の画像塊の形状によって領
域を分割し、その属性を判定した後、さらに領域内で多
値を用いて詳細な領域情報を抽出することによって、量
子化によって検出できない領域を抽出・分類することで
判定精度を向上させることができる。尚、実施の形態1
〜3において、適応的量子下部で実行した量子化は、2
値化する場合を例に挙げて説明したが、これに限定され
ない。例えば、多値画像データで、近接する値にある多
値画像データを、同じラベルに割り当てて量子化する方
法(例えば、「初期画像が輪郭画像である順次再生符号
化の検討」、王ほか、1988年度画像符号化シンポジ
ウム(PCSJ88)4−10)においても、それぞれ
のラベル毎に本発明で説明される処理を実行することに
よって同様な効果が得られる。
【0117】また、カラー多値画像データとして、均等
色空間であるCIE1976L*a*b*空間を利用して
本発明で説明される処理を実行したが、もちろんこれに
限定されず、RGB表色系でもよいし、YCbCr表色
系を利用してもよい。更に入力ビット数、それに伴うヒ
ストグラムの生成はこれに限定されず、量子化した結果
の頻度分布であっても構わない。
【0118】更に、像域分離や量子化の方法は本発明で
説明される方法に限定されず、他の方法でも構わない。
また、領域の形状を矩形として説明したが、これに限定
されず、輪郭線等のあらゆる自由形状であってももちろ
ん構わない。また、更に、本発明では像域分離部を複数
用いたが、共用することによって省略することも可能で
ある。また、メモり構成をフレームメモリとしたが、こ
れに限定されず、ラインバッファ等で構成してももちろ
ん構わない。
【0119】尚、本発明は、複数の機器(例えばホスト
コンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ
等)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器
からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置等)
に適用してもよい。また、本発明の目的は、前述した実
施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコー
ドを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給
し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(または
CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコ
ードを読出し実行することによっても、達成されること
は言うまでもない。
【0120】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
は本発明を構成することになる。プログラムコードを供
給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディ
スク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、
CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモ
リカード、ROMなどを用いることができる。
【0121】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能
が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0122】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。
【0123】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応す
るプログラムコードを格納することになるが、簡単に説
明すると、図16のメモリマップ例に示す各モジュール
を記憶媒体に格納することになる。すなわち、少なくと
も「第1分離モジュール」、「抽出モジュール」および
「第2分離モジュール」の各モジュールのプログラムコ
ードを記憶媒体に格納すればよい。尚、「第1分離モジ
ュール」は、原稿画像に含まれる属性語毎に領域を分離
する。「抽出モジュール」は、分離される領域に所定の
属性が含まれる場合、該所定の属性を持つ領域を抽出す
る。「第2分離モジュール」は、抽出される領域に含ま
れる特徴に基づいて、該領域を分離する。
【0124】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、処理時間や回路規模の増大を抑制し、かつ
原稿画像に施す像域分離処理の処理精度を向上する画像
像域分離装置及びその方法を提供できる。特に、量子化
によって抽出できない領域の抽出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の画像像域分離装置の機能構成を
示すブロック図である。
【図2】実施の形態1の多値判定部8の詳細な機能構成
を示すブロック図である。
【図3】実施の形態1の黒文字濃度抽出と閾値決定の過
程を説明するための図である。
【図4】実施の形態1で実行される処理フローを示すフ
ローチャートである。
【図5】実施の形態1の画像像域分離装置を適用させた
文書データ生成装置の機能構成を示すブロック図であ
る。
【図6】実施の形態2の画像像域分離装置の機能構成を
示すブロック図である。
【図7】実施の形態2の多値判定部109の詳細な機能
構成を示すブロック図である。
【図8】実施の形態2で実行される処理フローを示すフ
ローチャートである。
【図9】実施の形態2の画像像域分離装置を適用させた
適応符号化装置の機能構成を示すブロック図である。
【図10】実施の形態3の画像像域分離装置の機能構成
を示すブロック図である。
【図11】実施の形態3の多値判定部201の詳細な機
能構成を示すブロック図である。
【図12】実施の形態3の下地判定部222の詳細な機
能構成を示すブロック図である。
【図13】実施の形態3の下地判定の過程を説明するた
めの図である。
【図14】実施の形態3で実行される処理フローを示す
フローチャートである。
【図15】従来の画像像域分離装置の機能構成を示すブ
ロック図である。
【図16】本発明で実行される処理フローのプログラム
を記憶させたFDのメモリマップの構造を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 画像入力部 2 フレームメモリ 3 適応的量子化部 4 像域分離部 5 像域情報メモリ 6 領域カウンタ 7 領域抽出部 8 多値判定部 9 総合判定部 10、11 端子 21 ヒストグラム作成部 22 平滑化部 23 黒文字濃度抽出部 24 閾値算出部 25 2値化部 26 像域分離部 800 画像像域分離装置 802 OCR部 803、805、807、809 メモリ 804 JPEG符号化部 806 MMR符号化部 808 ベクトル符号化部 810 書式生成部 811 記憶装置

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像に含まれる属性毎に領域を分離
    する画像像域分離装置であって、 前記原稿画像に含まれる属性毎に領域を分離する第1分
    離手段と、 前記第1分離手段で分離される領域に、所定の属性が含
    まれる場合、該所定の属性を持つ領域を抽出する抽出手
    段と、 前記抽出手段で抽出される領域に含まれる特徴に基づい
    て、該領域を分離する第2分離手段とを備えることを特
    徴とする画像像域分離装置。
  2. 【請求項2】 前記第1分離手段と、前記第2分離手段
    で分離される領域に基づいて、前記原稿画像に含まれる
    属性を判定する判定手段を更に備えることを特徴とする
    請求項1に記載の画像像域分離装置。
  3. 【請求項3】 前記第1分離手段は、前記原稿画像をn
    値の画像データに量子化する量子化手段を備え、 前記n値の画像データに含まれる属性毎に領域を分離す
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像像域分離装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第2分離手段は、前記抽出手段で抽
    出された所定の属性を持つ領域に対応する画像データ
    を、前記原稿画像より獲得する獲得手段と、 前記画像データに含まれる特徴量を算出する算出手段
    と、 前記特徴量に基づいて、前記画像データをm値の画像デ
    ータに量子化する量子化手段とを備え、 前記m値の画像データに含まれる属性毎に領域を分離す
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像像域分離装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1分離手段は、前記原稿画像の輝
    度画像を獲得する第1獲得手段と、 前記輝度画像をn値の輝度画像データに量子化する第1
    量子化手段を備え、 前記n値の輝度画像データに含まれる属性毎に領域を分
    離することを特徴とする請求項1に記載の画像像域分離
    装置。
  6. 【請求項6】 前記第2分離手段は、前記抽出手段で抽
    出された所定の属性を持つ領域に対応する輝度画像デー
    タを、前記輝度画像より獲得する第2獲得手段と、 前記輝度画像データに含まれる特徴量を算出する算出手
    段と、 前記特徴量に基づいて、前記輝度画像データをm値の輝
    度画像データに量子化する第2量子化手段とを備え、 前記m値の輝度画像データに含まれる属性毎に領域を分
    離することを特徴とする請求項5に記載の画像像域分離
    装置。
  7. 【請求項7】 前記第1分離手段は、前記原稿画像の輝
    度画像を獲得する第1獲得手段と、 前記輝度画像をn値の輝度画像データに量子化する第1
    量子化手段を備え、 前記n値の輝度画像データに含まれる属性毎に領域を分
    離し、 前記第2分離手段は、前記抽出手段で抽出された所定の
    属性を持つ領域に対応する画像データを、前記原稿画像
    より獲得する第2獲得手段と、 前記画像データに含まれる特徴量を算出する算出手段
    と、 前記特徴量に基づいて、前記画像データをm値の画像デ
    ータに量子化する第2量子化手段とを備え、 前記m値の画像データに含まれる属性毎に領域を分離す
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像像域分離装
    置。
  8. 【請求項8】 前記第2分離手段は、写真領域と文字領
    域を分離することを特徴とする請求項1に記載の画像像
    域分離装置。
  9. 【請求項9】 原稿画像に含まれる属性毎に領域を分離
    する画像像域分離方法であって、 前記原稿画像に含まれる属性毎に領域を分離する第1分
    離工程と、 前記第1分離工程で分離される領域に、所定の属性が含
    まれる場合、該所定の属性を持つ領域を抽出する抽出工
    程と、 前記抽出工程で抽出される領域に含まれる特徴に基づい
    て、該領域を分離する第2分離工程とを備えることを特
    徴とする画像像域分離方法。
  10. 【請求項10】 前記第1分離工程と、前記第2分離工
    程で分離される領域に基づいて、前記原稿画像に含まれ
    る属性を判定する判定工程を更に備えることを特徴とす
    る請求項9に記載の画像像域分離方法。
  11. 【請求項11】 前記第1分離工程は、前記原稿画像を
    n値の画像データに量子化する量子化工程を備え、 前記n値の画像データに含まれる属性毎に領域を分離す
    ることを特徴とする請求項9に記載の画像像域分離方
    法。
  12. 【請求項12】 前記第2分離工程は、前記抽出工程で
    抽出された所定の属性を持つ領域に対応する画像データ
    を、前記原稿画像より獲得する獲得工程と、 前記画像データに含まれる特徴量を算出する算出工程
    と、 前記特徴量に基づいて、前記画像データをm値の画像デ
    ータに量子化する量子化工程とを備え、 前記m値の画像データに含まれる属性毎に領域を分離す
    ることを特徴とする請求項9に記載の画像像域分離方
    法。
  13. 【請求項13】 前記第1分離工程は、前記原稿画像の
    輝度画像を獲得する第1獲得工程と、 前記輝度画像をn値の輝度画像データに量子化する第1
    量子化工程を備え、 前記n値の輝度画像データに含まれる属性毎に領域を分
    離することを特徴とする請求項9に記載の画像像域分離
    方法。
  14. 【請求項14】 前記第2分離工程は、前記抽出工程で
    抽出された所定の属性を持つ領域に対応する輝度画像デ
    ータを、前記輝度画像より獲得する第2獲得工程と、 前記輝度画像データに含まれる特徴量を算出する算出工
    程と、 前記特徴量に基づいて、前記輝度画像データをm値の輝
    度画像データに量子化する第2量子化工程とを備え、 前記m値の輝度画像データに含まれる属性毎に領域を分
    離することを特徴とする請求項13に記載の画像像域分
    離方法。
  15. 【請求項15】 前記第1分離工程は、前記原稿画像の
    輝度画像を獲得する第1獲得工程と、 前記輝度画像をn値の輝度画像データに量子化する第1
    量子化工程を備え、 前記n値の輝度画像データに含まれる属性毎に領域を分
    離し、 前記第2分離工程は、前記抽出工程で抽出された所定の
    属性を持つ領域に対応する画像データを、前記原稿画像
    より獲得する第2獲得工程と、 前記画像データに含まれる特徴量を算出する算出工程
    と、 前記特徴量に基づいて、前記画像データをm値の画像デ
    ータに量子化する第2量子化工程とを備え、 前記m値の画像データに含まれる属性毎に領域を分離す
    ることを特徴とする請求項9に記載の画像像域分離方
    法。
  16. 【請求項16】 前記第2分離工程は、写真領域と文字
    領域を分離することを特徴とする請求項9に記載の画像
    像域分離方法。
  17. 【請求項17】 画像像域分離処理のプログラムコード
    が格納されたコンピュータ可読メモリであって、 前記原稿画像に含まれる属性毎に領域を分離する第1分
    離工程のコードと、 前記第1分離工程で分離される領域に、所定の属性が含
    まれる場合、該所定の属性を持つ領域を抽出する抽出工
    程のコードと、 前記抽出工程で抽出される領域に含まれる特徴に基づい
    て、該領域を分離する第2分離工程のコードとを備える
    ことを特徴とするコンピュータ可読メモリ。
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