JP7134045B2 - 画像処理装置と画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置と画像処理方法、及びプログラムに関する。
近年、カラープリンタやカラースキャナ等の普及により、カラーで印刷された文書が増え、この文書をスキャンにより取り込んで電子ファイルとして保存したり、インターネット等を介して第三者等に送付する機会が増えてきている。しかし、フルカラーデータのままでは記憶装置や回線への負荷が大きいため、圧縮処理を行ってデータ量を小さくする必要がある。
従来、カラー画像を圧縮する方法として、例えば、誤差拡散等で擬似階調を有する2値画像にして圧縮する方法、JPEG形式で圧縮する方法、8ビットのパレットカラーに変換してZIP圧縮やLZW圧縮をする方法等があった。しかし、文字部などの高周波部分をJPEG形式で圧縮すると、モスキートノイズと呼ばれる画像の劣化が発生し、また圧縮率も低くなる。
特許文献1では、入力画像に含まれる文字領域を検出し、その文字領域の文字部分を2値画像にしてMMR圧縮(2値可逆圧縮)して、各文字の文字色情報とともにファイルに保存する。更に、入力画像の文字部分を周囲の色で塗りつぶしたものを背景画像として解像度を落としてJPEG圧縮(非可逆圧縮)して同じファイルに保存する。この圧縮方法により圧縮されたファイルは、文字領域については高い品位が得られるとともに、圧縮率も高くすることができることが記載されている。
また特許文献2では、入力画像の2値画像を生成し、2値画像内の文字領域と、各文字を囲む領域を文字切り矩形情報として取得し、各文字切り矩形が、背景から分離される文字か否かを判定する。これにより、文字領域と背景とを、より高精度で分離でき、更に、非文字領域(例えば、写真やグラデーション部分)の2値化による画像の潰れが防止できることが記載されている。
また、この文字と背景との分離処理において、各文字を囲む文字切り矩形が背景から分離される文字か否かを判定する際に、文字切り矩形内の黒画素密度から文字か否かを判定している。これにより、非文字の黒画素の塊(例えば、文字領域付近にある写真等)を文字として判定しないようにしている。
特開2002-077633号公報 特開2015-195549号公報
上述の黒画素密度から文字か否かを判定する判定処理を用いた場合、文字切り矩形内の黒画素密度が高い文字(例えば、画数が多く、太い文字)は、非文字として判定されてしまう場合がある。この非文字と判定された領域に対しては、JPEG形式の圧縮が適用される。これにより、MMR圧縮された高品位の文字列の中に、JPEG形式の圧縮が適用された低品位の文字が現れ、文字列の判読性を欠くという課題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点の少なくとも一つを解決することにある。
本発明の目的は、例えば、画数が多く、太い文字に対しても、正確に文字領域か非文字領域か判定できる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像処理装置は以下のような構成を備える。即ち、
多値の入力画像から2値画像を生成する2値化手段と、
前記2値画像から文字領域と非文字領域とを検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された前記文字領域に含まれる文字それぞれを囲む領域を、文字切り矩形として切り出す切り出し手段と、
前記文字切り矩形に含まれる前記2値画像の黒画素密度に基づいて当該文字切り矩形が文字領域か否かを判定する第1判定手段と、
前記第1判定手段で非文字領域と判定された文字切り矩形に含まれる画素数と前記検出手段によって検出された前記文字領域に含まれる他の文字切り矩形に含まれる画素数とに基づいて、当該非文字領域と判定された文字切り矩形が文字領域か否かを判定する第2判定手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、例えば、画数が多く、太い文字に対しても、正確に文字領域か非文字領域か判定できるという効果がある。
本発明の実施形態1に係る画像処理装置を含むシステムの全体構成を示す図。 本発明の実施形態1に係るMFPのハードウェア構成を説明するブロック図。 実施形態1に係る文字切り矩形修正部の機能構成を示すブロック図。 実施形態1における、入力画像から文字領域を判定する処理の具体例を説明する図。 実施形態1に係るデータ処理部により実現される画像圧縮部の構成を説明するブロック図。 実施形態1に係るデータ処理部により実現される画像伸張部の構成を説明するブロック図。 実施形態1において、入力画像から文字領域と非文字領域とを判定し、文字領域から文字を抽出する処理の一例を説明する図。 実施形態1に係るデータ処理部による領域判定と、文字切り矩形が文字属性かどうかを判定する処理を説明するフローチャート。 図8のS805の黒画素密度による領域判定処理を説明するフローチャート。 図8のS806の文字矩形の平均画素数の算出処理を説明するフローチャート。 図8のS807の文字矩形の平均画素数による領域判定処理を説明するフローチャート。 実施形態2に係るデータ処理部による領域判定と、文字切り矩形が文字属性かどうかを判定する処理を説明するフローチャート。 図12のS1206の文字切り矩形の中心点を求める処理を説明するフローチャート。 図12のS1207の中心点間距離による領域判定処理を説明するフローチャート。 実施形態2に係る文字切り矩形修正部の機能構成を示すブロック図。 実施形態1における領域判定の具体例を説明する図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでするものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係る画像処理装置を含むシステムの全体構成を示す図である。実施形態1では、本発明に係る画像処理装置の一例である複合機(MFP:multi-function peripheral)101とコンピュータ(以下、PC)102とが、ネットワーク103を介して接続されている。図において、点線104と105は処理の流れを示しており、点線104は、ユーザがMFP101のスキャナを用いて紙文書を読み込ませる処理を示す。その際、ユーザは、後述するMFP101のユーザインタフェース(図2の操作部203)を用いて、スキャン画像を送信する宛先(例えば、PC102)と、スキャンや送信に関わる各種設定を行うことができる。その各種設定として、ユーザは、解像度、圧縮率、データ書式(例えば、JPEG、TIFF、PDF、PDF高圧縮、PDF高圧縮(OCR結果付き))等を指定できる。実施形態1では、データ書式としてPDF高圧縮が指定された場合で説明する。PDF高圧縮の詳細については後述する。点線105は、指定された各種設定に基づいて、MFP101のソフトウェア或いはハードウェア機能を利用してデータを生成し、指定された宛先に送信する処理を示す。ここで、PC102へ送信される画像データは、PDF等のファイルフォーマットで送信されることになるので、PC102の有する汎用的なビューアで閲覧可能である。
図2は、本発明の実施形態1に係るMFP101のハードウェア構成を説明するブロック図である。
MFP101は、画像入力デバイスであるスキャナ部201と画像出力デバイスであるプリンタ部202、MFP101の動作を制御する制御部204、ユーザインタフェースである操作部203等を有する。制御部204は、スキャナ部201、プリンタ部202、操作部203と接続し、一方では、ネットワーク103と接続することで、画像情報やデバイス情報の入出力を行う。CPU205は、このMFP101全体を制御するプロセッサである。RAM206は、CPU205が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。ROM210はブートROMで、ブートプログラム等のプログラムを格納している。記憶部211は、例えばハードディスクドライブで、システム制御ソフトウェア、画像データ等を格納する。操作部I/F(インタフェース)207は、操作部203のインターフェース部で、操作部203に表示するための画像データを操作部203に出力する。また操作部I/F207は、操作部203でユーザが入力した情報を、CPU205に伝える役割をする。ネットワークI/F208は、MFP101をネットワーク103に接続し、パケット形式の情報の入出力を行う。以上のデバイスがシステムバス216上に配置される。イメージバスI/F212は、システムバス216と、画像データを高速で転送する画像バス217とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス217は、例えば、PCIバスやIEEE1394で構成される。
画像バス217上には以下のデバイスが配置される。ラスタイメージプロセッサ(RIP)部213は、PDL(ページ記述言語)コードを解析し、指定された解像度のビットマップイメージに展開する、いわゆるレンダリング処理を実現する。デバイスI/F214は、信号線218を介して画像入力デバイスであるスキャナ部201を接続し、また信号線219を介してプリンタ部202を接続しており、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。データ処理部215は、スキャナ部201より入力されるスキャンデータの画像処理及び、プリンタ部202へ出力するプリント画像データの画像処理を実施するとともに、PDF高圧縮やOCR等の処理を行う。これにより、後述のPDF形式の圧縮データ(図5の515)を生成する。こうして生成された圧縮データは、ネットワークI/F208及びネットワーク103を介して、指定された宛先(例えば、PC102)に送信される。また、このデータ処理部215は、ネットワークI/F208及びネットワーク103を介して受信した圧縮データの伸張を行うこともできる。伸張された画像データは、デバイスI/F214を介してプリンタ部202に送られて印刷される。データ処理部215の詳細については後述する。
次に、実施形態1に係るデータ処理部215により実現される画像圧縮部の構成と画像伸張部の構成について、図5及び図6のブロック図を参照して説明する。前述した通り、データ処理部215では、プロセッサがコンピュータプログラムを実行することにより、図5又は図6の各処理部として機能するように構成してもよいし、その一部又は全部をASICや電子回路等のハードウェアで構成してもよい。実施形態1では、データ処理部215の機能は、CPU205がRAM206に展開したプログラムを実行することにより実現されるものとして説明する。
PDF高圧縮処理は、例えば特許文献1で述べられているように、属性毎の領域判定を行い、各領域の属性に応じて、MMRによる2値可逆圧縮とJPEGによる多値非可逆圧縮とを適応的に変えて圧縮する。即ち、文字領域に対してはMMR圧縮し、文字領域を周りの色で塗りつぶした画像をJPEG圧縮することにより、圧縮率を高くできるとともに、文字領域については高い品位が得られるようにする。このPDF高圧縮の処理は、カラー或いはモノクロの多値画像に対して有効な圧縮技術である。詳細は後述するが、実施形態1では、文字領域内の画像情報を用いて、文字領域内にある、誤判定された文字を再判定することができる。これにより、文字列の中の画数が多く、太い文字も正しく領域判定して文字列全体の判読性を向上させることができる。
図5は、実施形態1に係るデータ処理部215により実現される画像圧縮部の構成を説明するブロック図であり、ここでは入力画像データを圧縮して高圧縮PDFを生成するための各処理部を示す。
2値化部502は、スキャナ部201で原稿を読み取って得られた多値画像データである入力画像501から2値画像を生成する。この2値画像では、入力画像501において閾値より濃い画素が例えば黒画素、閾値以下の画素が例えば白画素となる(勿論、2値化結果は、黒、白で表されず、他の色で表されても良いし、色ではなく、例えば「1」や「0」で表されてもよい)。また2値化部502は、閾値より濃い画素と、閾値以下の画素とを区別することを目的としているが、同じ目的を達成できるのであれば、2値化以外の方法でも良い(例えば、3値化、4値化でも良い)。但し、以下は、2値化部502で2値化がされたものとして説明する。ここで、例えば入力画像501が、図7(A)の701で示すような画像である場合、2値画像は、図7(B)の702で示すようなモノクロ画像になる。
図7は、実施形態1において、入力画像から文字領域と非文字領域とを判定し、文字領域から文字を抽出する処理の一例を説明する図である。尚、入力画像がカラーの多値画像である場合には、2値化は、その多値画像の輝度(例えば、YUVの内のY)に対してのみ行われることになる。2値化を行う際の閾値の算出方法は公知の技術を用いる。例えば、画像全体の輝度のヒストグラムから算出しても良いし、任意の値を閾値としても良い。
領域判定部503は、2値化部502によって生成された2値画像から、文字領域と写真領域を検出する。ここで図16を参照して、領域判定の概要を説明する。
図16は、実施形態1における領域判定の具体例を説明する図である。
(1)2値画像に対して黒画素の輪郭を追跡することにより、黒画素の塊(黒画素塊)を抽出する。輪郭の追跡では、左上、左、左下、下、右下、右、右上、上の8つの方向の何れかで黒画素が連続しているかで判断する。例えば図16(1)において枠線部分の黒画素塊を抽出する。
(2)抽出された黒画素塊の中に、一定の大きさを越える黒画素塊があれば、その領域内に白画素塊があるか判定する。即ち、黒画素塊の領域内で白画素の輪郭を追跡することにより白画素塊を抽出する。例えば図16(2)の枠線の内側の白画素の輪郭を追跡して白画素塊を抽出する。更に、抽出した白画素塊が一定の大きさを越える場合には、再度、白画素塊内の黒画素の輪郭を追跡することにより黒画素塊を抽出する。例えば図16(2)の黒文字部分の輪郭を追跡して黒画素塊を抽出する。これらの処理は、画素塊が一定の大きさ以下になるまで繰り返し行う。この処理は枠線などで囲まれた領域内の文字領域を抽出するために行う。
(3)得られた黒画素塊を、大きさや形状、黒画素密度の内の少なくとも1つを用いて、文字か写真かに分類する。例えば、図16(3)の文字「A」のように、縦横比が1に近く、かつ、大きさが定められた範囲の黒画素塊であれば、その黒画素塊は、文字を構成する黒画素塊であると判定する。そして、残りの黒画素塊を、写真を構成する画素塊と判定する。
(4)文字を構成する黒画素塊同士の端部からの距離が近接している場合に、その黒画素塊同士を同じグループに分類する。その上で、同じグループに分類された黒画素塊の何れをも包含する外接矩形領域を文字領域と判定する。例えば図16(4)に示すように、文字間の距離が近い場合は、ABCの文字列を1つの文字領域として判定する。尚、文字を構成する他の黒画素塊が所定の距離内に無い場合、文字を構成する黒画素塊は、それ単独で一つのグループを構成することになる。従って、その単独の黒画素塊の外接矩形領域が文字領域と判定されることになる。尚、写真を構成する黒画素塊に対しても(4)で説明した処理と同様の処理がなされるものとする。そして、各領域の位置と、その領域の属性判定情報(文字か写真か)とを判定結果として出力する。
上記の(1)~(4)の処理により、例えば、領域判定部503へ入力される2値画像が図7(B)の画像702の場合、図7(C)に示すように、領域704は文字領域と判定される。また領域705は、黒画素塊の縦横比が1から大きく異なるため、写真領域であるという判定結果が出力されることになる。以上で領域判定部503の説明を終える。
文字切出し部504は、領域判定部503で生成された文字領域の夫々に対して、文字切り矩形の切り出し処理を行う。切り出された結果は、図7(F)(G)の文字切り出し矩形として715,716のようになる。この切り出し処理は以下の処理(A)~(E)を含んでいる。
(A)文字領域を選択する(例えば、図7(D)の領域704を選択する)。
(B)選択した文字領域704に対して、矢印708の方向(横方向)に、黒画素がいくつあるかを数える。その結果を、図7(E)の709で表す。709において、閾値thより多くの黒画素があった縦方向に連続するラインを1つのグループにする。この結果、図7(E)の710で表すように、2つのグループ711,712が抽出される。これら2つのグループ711,712は、706で示す「突然の雨に驚く」の文字列が存在するライン群を含むグループ711と、707で示すカメラで撮影された画像が存在するライン群を含むグループ712である。
(C)これらグループ711,712のそれぞれに対して、図7(F)の矢印713の方向(縦方向)に、黒画素がいくつあるかを数え、連続するラインを1つのグループにする。例えば、グループ711に対して処理を行った場合、714で示すように、7つのグループが抽出される。これら7つのグループは、それぞれ文字「突」、「然」、「の」、「雨」、「に」、「驚」、「く」が存在するライン群である。
(D)(C)で得られた各ライン群のグループの外接矩形を文字切出し矩形として切り出す。その結果、例えば、各文字の外接矩形が文字切出し矩形として切り出されることになる。切り出された結果は、図7(F)(G)の715,716で示す通りである。
(E)以上(A)~(D)の処理を、選択されていない文字領域が無くなるまで繰り返す。
次に図7を参照して、処理対象となる画像と、2値化・領域判定・文字切出しの処理結果の具体例を説明する。
図7(A)の入力画像701は、図5の入力画像501に対応している。721は、濃いグラデーションで描写された写真領域で、722は黒文字で書かれた文字列、723は縦横の幅の大きな写真である。図7(B)の2値画像702は、2値化部502によって2値化により得られたた2値画像であり、写真領域721は、写真全体のグラデーションよりも小さい値の閾値で2値化された結果、黒くつぶれてしまっている。図7(C)の画像703は、領域判定部503により、文字領域と写真領域とが領域判定された結果を示す。ここで、領域704は文字領域と判定され、領域705は写真領域として判定されたものとする。
図7(G)は、文字切り出し部504により切り出された文字切り矩形の概略図を示す。715は、文字領域704の文字切り矩形である。
文字切り矩形修正部505は、文字切り出し部504により切り出された文字切り矩形内の文字画像について、非文字領域かどうか判定する。文字切り矩形修正部505の判定方法の詳細については後述する。
文字切り矩形修正部505で「2値化で黒く塗りつぶされた非文字領域」であると判定された文字領域の情報に基づいて、文字切り出し部504で生成された文字切り矩形情報を修正する。即ち、黒画素密度が高い場合は、「本来非文字領域であるが誤判定している領域」であると判定し、黒画素密度が低い場合には「確かに文字らしい領域」であると判定する。更に、非文字矩形領域内の画素数が、当該文字領域内の文字矩形の平均画素数に近しいかどうか判定し、近しいと判定された非文字属性の文字切り矩形を、文字属性の文字切り矩形であると再判定する。そうすることにより、画数の多い文字や太文字といった、黒画素密度による領域属性の修正によって、非文字属性の矩形であると判定される文字も正しく判定することができ、文字部全体の判読性を向上させることができる。
MMR圧縮部506は、2値化部502で生成された2値画像から、文字切り矩形修正部505で修正した後の文字領域情報に基づいて文字領域の2値画像を抽出する。即ち、「背景から分離容易な文字画像」と判定された文字切り矩形に含まれる2値画像のみを抽出する。そして、その抽出した文字領域の2値画像に対してMMR圧縮を行って圧縮コード511を生成する。
一方、入力画像501は、縮小部507により縮小(又は低解像度化)され、不図示の縮小多値画像が生成される。実施形態1では、300dpiの入力画像を150dpiに縮小する。
代表色抽出部508は、文字切り矩形修正部505で修正した後の文字領域情報と文字切り矩形情報とに基づいて、2値画像における各文字を構成する画素(黒画素)の位置を特定する。そして、その特定した文字の画素の位置に基づいて、縮小多値画像における、対応する位置の色を参照して、文字切り矩形の単位で文字の代表色を算出し、各文字の文字色情報513を得る。例えば、代表色は、文字切り矩形における2値画像で黒となった画素群の多値画像における色の平均や重み付け平均である。或いは、そうした画素群の中で最も頻度の多い色である。このように代表色の取り方は様々考えられるが、文字切り矩形における2値画像で黒となった画素群のうちの少なくとも一画素の、多値画像における色が、代表色の算出に用いられることになる。
文字領域穴埋め部509は、文字切り矩形修正部505で修正した後の文字領域情報と文字切り矩形情報とに基づいて、2値画像における各文字を構成する画素(黒画素)の位置を特定する。そして、その特定した画素の位置に基づいて、縮小多値画像における対応する位置の画素を、その周辺色で塗り潰す処理を行う。この周辺色は、文字の周囲の画素の画素値の平均値を用い、文字の画素の画素値を、その求めた周辺色で置き換えればよい。文字領域穴埋め部509による穴埋め処理の詳細は、例えば特許文献1に記載されている。
JPEG圧縮部510は、文字領域穴埋め部509で穴埋めされた画像データを入力として圧縮コード514を生成する。
このようにして、各構成要素から得られる圧縮コード511、文字領域情報512、文字色情報513、圧縮コード514のデータ群を結合した圧縮データ515が生成される。
図6は、実施形態1に係るデータ処理部215により実現される画像伸張部の構成を説明するブロック図であり、ここでは、別の装置から送られてきた圧縮データが圧縮データ515と同じデータ構造であった場合を例に説明する。画像伸張部の処理は、圧縮データを伸張して印刷する場合などに実行される。
MMR伸張部601は、圧縮データ515のファイルに含まれている圧縮コード511に対してMMR伸張処理を行って2値画像を再現する。JPEG伸張部603は、圧縮コード514に対してJPEG伸張処理を行って縮小多値画像を再現する。拡大部604は、JPEG伸張部603で伸張された縮小多値画像に対して拡大処理を行うことで、圧縮前の入力画像501のサイズと同じサイズの多値画像を生成する。合成部602は、文字領域情報512を参照しながら、MMR伸張部601で伸張された2値画像の黒画素に文字色情報の色(以下、文字色と称する文字色情報513)を割り当る。更に、その文字色が割り当てられた2値画像を、拡大部604で生成された多値画像の上に合成することにより、伸張画像605を生成する。この合成に際して、2値画像における白画素に対しては透明色が割り当てられており、背景の多値画像を透過する。このように、画像伸張部は、画像圧縮部により生成された圧縮データを伸張して伸張画像605を生成する。この伸張画像605は、デバイスI/F214を介してプリンタ部202に送られて印刷される。
次に、上述した文字切り矩形修正部505が実行する処理の詳細を図3、図4を参照して説明する。
文字切り矩形修正部505は、2値化部502で生成された2値画像と、文字切出し部504で生成された文字切り矩形情報とに基づいて、更に、文字切り矩形が文字領域か非文字領域か判定する。尚、記憶部211において、入力画像501が保持されている場合は、縮小多値画像の代わりに入力画像501を用いてもよい。
図4は、実施形態1における、入力画像から文字領域を判定する処理の具体例を説明する図である。
ここで図4の401は、白の背景上に記載された文字列(画数が多く、文字線の太い文字を含む)の領域に近い写真がある画像の例を示しており、2値化部502で画像401を2値化すると、402に示すような画像になる。403は、領域判定部503で文字領域であると判定された領域を示している。また、404~406は、文字切り出し部504により、文字領域403に対して文字矩形の切り出し処理を行った結果を示す。
図3は、実施形態1に係る文字切り矩形修正部505の機能構成を示すブロック図である。
黒画素密度による領域判定部301は、各文字切り矩形404~406の領域内の黒画素の画素数を計数する。そしてその計数した画素数が閾値より大きい場合、その文字切り矩形を非文字属性(非文字領域)と判定する。例えば、文字切り矩形404の「突」「然」「の」「雨」「に」「く」は、文字切り矩形内の黒画素の密度が低いため文字属性として判定する。一方で、文字切り矩形405,406は、文字切り矩形内の黒画素の密度が高いため、非文字属性として判定する。
以降、文字属性として判定された文字切り矩形を「文字属性矩形」、非文字属性として判定された矩形を「非文字属性矩形」と呼ぶ。これにより、元々非文字領域である領域405を、非文字領域と正しく判定することができる。
文字矩形の平均画素数算出部302は、各文字切り矩形が文字属性矩形である場合、その文字切り矩形内の画素数をカウントする。そして、同一文字領域内の文字属性矩形の矩形数で除算し、文字属性矩形の平均画素数を算出する。より具体化するために、文字領域の解像度を300dpi、文字切り矩形404のフォントサイズを10.5ptとする。この場合、文字属性矩形の平均画素数は、およそ2000となる。これ以降、文字属性矩形の平均画素数を「文字矩形平均」と呼ぶ。
文字矩形の平均画素数による領域判定部303は、各文字切り矩形が非文字属性矩形かどうか判定し、非文字属性矩形の場合、非文字属性矩形領域内の画素数を計数する。その後、その計数した画素数と、文字矩形平均とが近しい場合、その非文字属性矩形を文字属性と判定する。より具体化するために、例えば、非文字属性矩形405の画素数が12000、非文字属性矩形406の画素数が2500であるとする。これらの値と、文字矩形の平均画素数算出部302で算出した文字矩形の平均画素数2000とでそれぞれ減算して、絶対値を求める。その絶対値が「1000」、即ち、非文字属性矩形の画素数が、文字矩形平均の50%~150%の値の場合、その非文字属性矩形は文字属性であると判定する。そうでない場合、非文字属性矩形は非文字属性であると判定する。従って、この例では、非文字属性矩形405の場合は絶対値は「10000」となり、文字矩形平均の50%~150%でないため非文字属性と判定される。一方、非文字属性矩形406の場合は、絶対値は「500」となり、文字矩形平均の50%~150%に入るため文字属性と判定される。一般的に、文字列中の文字サイズは同じであると考えられるため、文字種類のパターン等も考慮して、文字矩形平均の50%~150%の画素数の非文字属性矩形を文字属性であると判定する。以上が、文字切り矩形修正部505の構成を示す図3に関する説明である。
図8は、実施形態1に係るデータ処理部215による領域判定と、文字切り矩形が文字属性かどうかを判定する処理を説明するフローチャートである。尚、この処理の説明において、適宜、図2、図3及び図5を適宜参照する。尚、文字切り矩形修正部505の処理は、図8のS805~S807の処理に該当している。また、ここでは前述したように、データ処理部215の機能はCPU205がRAM206に展開したプログラムを実行することにより達成されるとして説明する。
まずS801でCPU205は、2値化部502として機能し、入力画像501の2値化を行う。次にS802に進みCPU205は領域判定部503として機能し、2値画像に対して領域判定を行い、その判定した領域が文字領域か、非文字領域かを判定する。次にS803に進みCPU205は、領域として判定された領域の一つを順次、注目領域とし、その注目領域が文字領域と判定されているかどうか判定し、文字領域と判定されていればS804へ、非文字領域と判定されていればS808へ進む。S804でCPU205は文字切出し部504として機能し、文字の切り出しを行うことによって文字切り矩形情報を生成する。
次にS805に進みCPU205は文字切り矩形修正部505の黒画素密度による領域判定部301として機能し、黒画素密度による領域判定を行う。この詳細を、図9のフローチャートを参照して説明する。
図9は、図8のS805の黒画素密度による領域判定処理を説明するフローチャートである。
まずS901でCPU205は、文字切り矩形内の黒画素の数を計数し、文字切り矩形内における黒画素の密度を算出する。次にS902に進みCPU205は、S901で計数された黒画素密度と所定の閾値(th)とを比較し、「2値化で黒く塗りつぶされた非文字領域」であるかを判定する。即ち、黒画素密度が所定の閾値thよりも高い場合は、「本来非文字領域であるが誤って文字領域と判定している領域」であると判定してS903に進み、CPU205は、その文字切り矩形を非文字属性に修正してS904に進む。一方、S902でCPU205は、黒画素密度が所定の閾値thよりも低いと判定した場合は、「確かに文字らしい領域」であると判定してS903をスキップしてS904に進む。これにより、本来非文字領域である、図4の405のような領域を、正しく非文字領域と判定することができる。
S904でCPU205は、当該着目している文字領域内の全ての文字切り矩形について処理が終了しているかどうか判定し、終了していると判定すると、このフローチャートを終了してS806に進む。一方、S904でCPU205は、未処理の文字切り矩形があると判定した場合はS905に進み、次の文字切り矩形を処理対象に設定してS901に戻る。
S806でCPU205は文字矩形の平均画素数算出部302として機能し、現在、着目している文字領域内の、文字属性矩形の平均画素数を算出する。この処理の詳細を図10のフローチャートを参照して説明する。
図10は、図8のS806の文字矩形の平均画素数の算出処理を説明するフローチャートである。
まずS1001でCPU205は、現在着目している文字切り矩形が文字属性の矩形かどうか判定する。ここで文字属性の矩形であると判定するとS1002へ進み、そうでないときはS1003へ進む。S1002でCPU205は、文字属性であると判定された文字切り矩形内の全ての画素数を計数する。次にS1003に進みCPU205は、現在、着目している文字領域内の全ての文字切り矩形について処理が終了しているかどうか判定し、終了していると判定するとS1004に進む。一方、S1003でCPU205は、未処理の文字切り矩形があると判定した場合はS1005に進み、次の文字切り矩形を処理対象に設定してS1001に戻る。S1004でCPU205、その文字領域内の、S1002で計数された全ての文字属性矩形領域の画素数を加算し、その合計値を、加算に用いた全ての文字属性矩形の数で除算する。これにより、文字矩形平均を求めることができる。この処理が終了すると、このフローチャートを終了してS807に進む。
次にS807に進みCPU205は、文字矩形の平均画素数による領域判定部303として機能し、黒画素密度による領域判定部301による、文字切り矩形の属性の判定が正しいかどうか再判定する。この処理の詳細を図11のフローチャートを参照して説明する。
図11は、図8のS807の文字矩形の平均画素数による領域判定処理を説明するフローチャートである。
まずS1101でCPU205は、現在の文字切り矩形が非文字属性かどうか判定する。ここで非文字属性であると判定するとS1102に進むが、文字属性であると判定するとS1105に進む。S1102でCPU205は、その非文字属性の文字切り矩形内の画素数をカウントする。次にS1103に進みCPU205は、S1102でカウントした、その非文字属性の矩形内の画素数が、図10のS1004で算出した当該文字領域内の文字属性の文字切り矩形の平均画素数に近いか否かを判定する。ここでは前述したように、文字属性矩形内の画素数と平均画素数との差の絶対値を求め、その絶対値が文字矩形の平均画素数の50%~150%かどうか判定する。そうであればS1104に進みCPU205は、その文字切り矩形の属性を文字属性に変更してS1105に進む。これにより、S806で行った黒画素密度による文字切り矩形の属性の修正によって非文字属性であると判定された画数の多い文字や太文字を、正しく文字と判定することができる。S1105でCPU205は、現在、着目している文字領域内の全ての文字切り矩形について処理が終了しているかどうか判定し、終了していると判定すると、このフローチャートで示す処理を終了してS808に進む。一方、S1105で未処理の文字切り矩形があると判定した場合はS1106に進みCPU205は、次の文字切り矩形を処理対象に設定してS1101に戻る。
こうしてS808に進みCPU205は、全ての文字領域についての判定が終了したかどうか判定し、そうであればこの処理を終了する。一方、未処理の領域があると判定した場合はS809に進んで次の文字領域を処理対象としてS803に戻る。
以上説明したように実施形態1によれば、文字切り矩形の単位で、文字矩形、非文字矩形かを、より正確に判定することができる。これにより、例えばMMR圧縮された高品位の文字列の中に、JPEG形式の圧縮がかかった低品位の文字が現れた場合でも、文字列の判読性を欠くという課題を解決することができる。
[実施形態2]
図15は、実施形態2に係る文字切り矩形修正部505の機能構成を示すブロック図である。
実施形態2では、文字切り矩形修正部505は、実施形態1と同様の黒画素密度による領域判定部301と、実施形態2の特徴である文字切り矩形の中心点算出部1501、中心点間距離による領域判定部1502とを有している。
文字切り矩形の中心点算出部1501は、各文字切り矩形の中心点を算出する。この算出方法は、例えば、各文字切り矩形の縦の画素数と横の画素数から算出しても良い。中心点間距離による領域判定部1502は、着目している文字領域内の、各非文字属性の文字切り矩形の中心点について、最も近い文字属性の文字切り矩形の中心点との間の距離を求める。そしてその距離が閾値(所定値)より小さい場合は、その文字切り矩形の属性を非文字属性から文字属性に変更する。尚、実施形態2に係るシステム及び画像形成装置のハードウェア構成等は、前述の実施形態1と同様であるため、その説明を省略する。
図12は、実施形態2に係るデータ処理部215による領域判定と、文字切り矩形が文字属性かどうかを判定する処理を説明するフローチャートである。尚、図12において、S1201~S1205の処理は、前述の図8のS801~805の処理と同様であるため、その説明を省略する。
S1206でCPU205は文字切り矩形の中心点算出部1501として機能し、文字矩形の中心点を求める。この処理の詳細を図13を参照して説明する。
図13は、図12のS1206の文字切り矩形の中心点を求める処理を説明するフローチャートである。
まずS1301でCPU205は、対象の文字切り矩形の中心点を求める。これは前述したように、文字切り矩形の縦の画素数と横の画素数から算出しても良く、或いは、文字切り矩形の座標から求めてもよい。次にS1302に進みCPU205は、現在、着目している文字領域内の全ての文字切り矩形に対する処理が終了しているかどうか判定し、終了していると判定すると、このフローチャートで示す処理を終了してS1207に進む。一方、S1302で未処理の文字切り矩形があると判定した場合はS1303に進み、次の文字切り矩形を処理対象に設定してS1301に進む。
S1207でCPU205は中心点間距離による領域判定部1502として機能し、中心点間の距離に基づく領域判定を行う。この詳細を図14のフローチャートを参照して説明する。
図14は、図12のS1207の中心点間距離による領域判定処理を説明するフローチャートである。
まずS1401でCPU205は、現在の文字切り矩形の属性が非文字属性かどうか判定する。ここで非文字属性と判定するとS1402に進むが、そうでないときはS1405に進む。S1402でCPU205は、文字切り矩形の中心点算出部1501として機能して、この非文字属性である文字切り矩形の中心点からの最近傍点の、即ち、最も近い文字属性の文字切り矩形を検出する。この最近傍点は、例えば、市街地距離やユークリッド距離から求めるものとする。次にS1403に進みCPU205は中心点間距離による領域判定部1502として機能し、現在の非文字属性である文字切り矩形の中心点と、S1402で検出した最近傍の文字属性を有する文字切り矩形の中心点との距離を算出する。そして、その距離が閾値thより短いかどうか判定し、そうであればS1404に進みCPU205は、現在の非文字属性である文字切り矩形の属性を文字属性に変更してS1405に進む。一方、S1403でCPU205は、その距離が閾値thより長いと判定すると、現在の非文字属性である文字切り矩形の属性は非文字属性のままと判定してS1405に進む。ここで例えば、閾値thを、現在の非文字属性である文字切り矩形の縦方向の長さの2倍、もしくは横方向の長さの2倍とすれば、同じ文字列中の文字かどうか判定することができる。こうして、文字列中の、画数が多く黒画素密度の高い文字や、他の文字に比べて文字サイズの異なる文字を正しく判定することが可能となる。その結果、図4の406の様な文字も正しく判定することができる。
S1405でCPU205は、現在、着目している文字領域内の全ての文字切り矩形に対する処理が終了したかどうか判定し、終了したとと判定すると、この処理を終了してS1208に進む。一方、S1405で未処理の文字切り矩形があると判定した場合はS1406に進み、次の文字切り矩形を処理対象に設定してS1401に進む。
こうして図12に戻ると、S1208でCPU205は、全ての文字領域についての判定が終了したと判定すると、この処理を終了し、未処理の領域があると判定した場合はS1209に進んで、次の文字領域を処理対象としてS1203に戻る。
以上説明したように実施形態2によれば、注目する文字切り矩形から、所定の距離以内に存在する文字切り矩形の属性に基づいて、当該文字切り領域の属性を決定する。これにより、文字列中に含まれる、画数が多く文字線の太い文字や、大きな文字も高い精度で正しく属性の判定を行うことができる。
尚、実施形態2では、文字切り矩形の中心点間の距離を用いて、その文字切り矩形の属性を判定したが、例えば、文字切り矩形の縦横比を用いてもよい。即ち、文字属性の矩形の縦横比に近い非文字属性の文字切り矩形であれば、その非文字属性の文字切り矩形の属性を文字属性に変更する。これにより、文字列中に含まれる、画数が多く文字線の太い文字や、大きな文字も高い精度で正しく属性の判定を行うことができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
101…画像形成装置(MFP),203…操作部、205…CPU、215…データ処理部、301…黒画素密度による領域判定部、302…文字矩形の平均画素数算出部、303…文字矩形の平均画素数による領域判定部、503,505…領域判定部、504…文字切出し部、515…圧縮データ

Claims (8)

  1. 多値の入力画像から2値画像を生成する2値化手段と、
    前記2値画像から文字領域と非文字領域とを検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記文字領域に含まれる文字のそれぞれを囲む領域を、文字切り矩形として切り出す切り出し手段と、
    前記文字切り矩形に含まれる前記2値画像の黒画素密度に基づいて当該文字切り矩形が文字領域か否かを判定する第1判定手段と、
    前記第1判定手段で非文字領域と判定された文字切り矩形に含まれる画素数と前記検出手段によって検出された前記文字領域に含まれる他の文字切り矩形に含まれる画素数とに基づいて、当該非文字領域と判定された文字切り矩形が文字領域か否かを判定する第2判定手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第2判定手段は、前記第1判定手段で文字領域と判定された文字切り矩形に含まれる画素の平均画素数を算出する第1算出手段を有し、
    前記平均画素数と、前記第1判定手段で非文字領域と判定された文字切り矩形に含まれる前記画素数との差の絶対値が所定値よりも小さい場合に、前記非文字領域と判定された文字切り矩形が文字領域であると判定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記所定値は、前記平均画素数の50%~150%の値であることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1判定手段は、前記文字切り矩形に含まれる前記2値画像の黒画素密度が所定の閾値よりも大きい場合に、当該文字切り矩形が非文字領域であると判定することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記検出手段は、前記2値画像に含まれる黒画素塊の大きさや形状、前記黒画素密度のうち少なくとも1つを用いて文字領域と非文字領域とを検出することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記検出手段は、前記2値画像に含まれる黒画素塊の縦横比が1に近く、かつ当該黒画素塊の大きさが所定の範囲であれば、当該黒画素塊を文字領域として検出することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  7. 多値の入力画像から2値画像を生成する2値化工程と、
    前記2値画像から文字領域と非文字領域とを検出する検出工程と、
    前記検出工程で検出された前記文字領域に含まれる文字のそれぞれを囲む領域を、文字切り矩形として切り出す切り出し工程と、
    前記文字切り矩形に含まれる前記2値画像の黒画素密度に基づいて当該文字切り矩形が文字領域か否かを判定する第1判定工程と、
    前記第1判定工程で非文字領域と判定された文字切り矩形に含まれる画素数と前記検出工程で検出された前記文字領域に含まれる他の文字切り矩形に含まれる画素数とに基づいて、当該非文字領域と判定された文字切り矩形が文字領域か否かを判定する第2判定工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  8. コンピュータを、請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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