JPH09203770A - 電気波形測定探針およびその製造方法 - Google Patents

電気波形測定探針およびその製造方法

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JPH09203770A
JPH09203770A JP8011206A JP1120696A JPH09203770A JP H09203770 A JPH09203770 A JP H09203770A JP 8011206 A JP8011206 A JP 8011206A JP 1120696 A JP1120696 A JP 1120696A JP H09203770 A JPH09203770 A JP H09203770A
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Japan
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terminal
photoconductive switch
substrate
cantilever
waveform measuring
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JP8011206A
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Koichiro Takeuchi
恒一郎 竹内
Akira Mizuhara
晃 水原
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TERA TEC KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 STMあるいはSFMを利用した電気波形測
定装置に適した探針の信頼性を高める。 【解決手段】 被測定物に近接させる先の尖った端子
(11)と、この端子(11)と被測定物(3)との間
の電流をサンプリングするために光照射により導通状態
となる光導電性スイッチ(12)と、これらを保持する
カンチレバー(13)とにより探針を構成し、端子(1
1)の先端部表面を化学的に安定な金属で被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体素子の測定に利用
する。特に、微細な構造をもつ高速半導体電子回路を動
作させた状態で、その電気波形を高時間分解能かつ高空
間分解能で測定する装置の探針に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のエレクトロニクスの分野において
扱われる信号の周波数は250GHzにおよび、これら
の高速電気波形を観測する手段が技術の進歩に追いつか
ないというのが現在の高速電気波形測定技術の現状であ
る。さらに、素子の微細化が進み、時間分解能のみなら
ず、電気波形測定装置の空間分解能も現在の技術の進歩
に追いつかないのが現状である。
【0003】微小素子の高速動作状態など高速現象を観
測するには、従来からその代表的なものとして、サンプ
リング・オシロスコープが知られている。しかし、サン
プリングのための電気パルスの幅や測定系のもつ電気抵
抗と静電容量で決まる時定数によって測定可能な速度に
限界があり、時間分解能が制限されている。また、被測
定信号をケーブルあるいは導波路によって測定点から外
へ取り出すため、被測定信号を乱し、その信頼性にも問
題があった。
【0004】このような問題を解決する技術として、光
学結晶の電気光学効果を利用したE−Oサンプリング法
が、近年になって研究されている(神谷武志、高橋亮、
「半導体レーザを光源とする電気光学サンプリング」、
応用物理第61巻第1号p30、1992)。レーザの
分野ではサブピコ秒領域の光パルスが比較的容易に得ら
れるようになってきたことから、このレーザパルスを電
気信号のサンプリングに用いようとするのが、光サンプ
リング法である。この方法により、従来の電子計測より
も高速で、しかも信号を外に引き出すことなく、測定し
たい点の電位を被測定回路に非接触で直接測定すること
が可能である。この方法は、サンプリング・オシロスコ
ープにおけるサンプリング用の電気パルスを光パルスに
置き換えたものといえる。しかし、このE−Oサンプリ
ング法は、信号の絶対値を測定することが困難であり、
さらに、プローブの位置を高い空間分解能で監視および
制御することについて実用上問題がある。
【0005】測定したい点の電位を高空間分解能で直接
測定する他の方法としては、電子ビームテスタがある
(G.Plows "Electron-Beam Probing" Semiconductor an
d Semimetals Vol.28 (Measurement of High-Speed Sig
nals in Solid State Devices)Chap.6, p.336, Edited
by R.K.Willardson and Albert C.Beer, Academic Pres
s, 1990) 。電子ビームテスタは、ICの動作診断、解
析技術において、IC内部の電気信号を観測する有力な
手段である。しかし、時間分解能は低く、高速なトラン
ジスタを用いたICの測定には利用することができな
い。また、測定環境として高真空が要求されるという不
便さがある。
【0006】高時間分解能かつ高空間分解能で電気波形
を測定する技術として、走査型トンネル顕微鏡(ST
M)あるいは走査型原子間力顕微鏡(SFM)を利用し
たものも知られている(特開平7−35826号公
報)。STMやSFMは、高い空間分解能で被測定物の
表面形状を観察する装置であり、最近急速に発展普及し
ている。これらの装置は、原子レベルの超高空間分解能
で3次元的な画像を得ることができるため、半導体集積
回路等の表面形状の観察には非常に適している。このよ
うな装置の探針に光導電性スイッチを組み込み、光パル
スを照射することによってオン、オフする。これによ
り、STMあるいはSFMによるサブミクロンの空間分
解能と、光サンプリングによるサブピコ秒の時間分解能
とで、被測定物の任意の点の電気波形を測定することが
できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】STMあるいはSFM
を利用した電気波形測定装置では、測定探針として、被
測定物に近接させる先の尖った端子と、この端子と被測
定物との間の電流をサンプリングするために光照射によ
り導通状態となる光導電性スイッチとをカンチレバー上
に形成したものを用いる。装置の性能向上のためには、
端子の先端が可能な限り鋭く、光導電性スイッチが可能
な限り端子の近傍に配置されることが重要である。
【0008】本発明は、このような背景においてなされ
たものであり、信頼性の高い電気波形測定探針およびそ
のような探針を安価に製造する方法を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電気波形測定探
針は、被測定物に近接させる先の尖った端子の先端部表
面が化学的に安定な金属で被覆されたことを特徴とす
る。このような金属としては、金、白金あるいはイリジ
ウムを用いることがよい。光導電性スイッチを測定回路
に接続するための配線は、カンチレバーの二つの面う
ち、被覆が設けられた面あるいはその裏面のいずれに設
けてもよい。同じ面に設ける場合には、被覆と同じ金属
により形成することが製造上便利である。裏面に設ける
場合には、端子を薄い材料の層により形成し、それを光
導電性スイッチとして用いることができる。
【0010】このような電気波形測定探針を製造するに
は、端子の本体、光導電性スイッチおよびカンチレバー
を同一の材料により形成することがよい。すなわち、カ
ンチレバー上に、被測定物に近接させる先の尖った端子
と、この端子と被測定物との間の電流をサンプリングす
るために光照射により導通状態となる光導電性スイッチ
とを形成する電気波形測定探針の製造方法において、カ
ンチレバー、端子および光導電性スイッチのいずれとも
異なる材料を基板とし、この基板の一部に凸部を形成
し、この凸部を端子の鋳型として基板上に端子および光
導電性スイッチを含む構造を形成し、この構造の表面に
安定な金属の被覆を形成し、この構造がカンチレバーと
して動作するように、基板の少なくとも一部を除去す
る。
【0011】安定な金属の被覆の形成と同時に、光導電
性スイッチを測定系に接続するための配線を形成するこ
とがよい。
【0012】また、別の製造方法として、カンチレバ
ー、端子および光導電性スイッチのいずれとも異なる材
料を基板とし、この基板の一部に凹部を形成し、この凹
部を端子の鋳型として基板上に端子および光導電性スイ
ッチを含む構造を形成し、この構造がカンチレバーとし
て動作するように、基板の少なくとも一部を除去し、露
出した端子の先端に安定な金属の被覆を形成することも
できる。
【0013】これらの製造方法では、探針構造材自体に
光導電性材料を使用することで、探針上への光導電性ス
イッチの形成が容易になる。基板として半導体材料を用
い、凸部または凹部の形成は異方性エッチングにより行
うことがよい。特に、基板としてSi基板を用い、この
Si基板の(111)面により形成される構造を凸部ま
たは凹部とすることがよい。このような構造を利用する
ことで、鋭い端子を形成することができる。また、半導
体の異方性エッチングにより半導体プロセス技術を応用
することで、同時に多数の探針を簡単に製造することが
でき、安価で信頼性の高い探針を安定に供給することが
できる。
【0014】カンチレバー、端子の本体および光導電性
スイッチの材料としては、Siなどの IV族半導体、G
aAsなどのIII −V系半導体、ZnSeなどのII−V
I 系半導体を用いることができ、基板としてSi基板を
用いる場合にはIII −V系半導体あるいはII−VI 系半
導体を用いることがよい。特に光導電性スイッチの応答
を高速化するためには、GaAsを300℃以下の温度
で成長させることがよい。通常の温度で成長させたGa
Asにイオン注入を行って格子欠陥や不純物を導入する
ことによっても、光導電性スイッチの応答を高速化する
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態を説明す
る図であり、電気波形測定探針(以下単に「探針」とい
う)の構造および利用方法を示す。この探針1は、ST
MあるいはSFMを利用した電気波形測定装置の探針ホ
ルダ2に取り付けられ、高速半導体電子回路などの被測
定物3の電気波形を測定するために用いられる。探針1
には、被測定物3に近接させる先の尖った端子11と、
この端子11と被測定物3との間の電流被測定物との間
の電流をサンプリングするために光照射により導通状態
となる光導電性スイッチ12と、端子11および光導電
性スイッチ12を支持するカンチレバー13とを備え、
端子11の先端部表面が化学的に安定な金属で被覆され
ている。また、端子11からの信号を光導電性スイッチ
12を経由して電気波形測定装置に取り出すための電極
14を備える。
【0016】この探針1を用いた測定は、端子11を被
測定物3に接触あるいは原子間隔程度の微小距離隔てて
配置した状態で、光導電性スイッチ12に光パルスを照
射することにより行われる。すなわち、光パルスの照射
により、端子11と被測定物3との間に生じる電流をサ
ンプリングする。これにより、被測定物3の各点の電位
を求めることができ、被測定物3の動作状態あるいは電
界分布を求めることができる。
【0017】照射する光パルスとしては、短パルスのレ
ーザ光を用いる。この光パルスの繰り返し周波数を被測
定物3の電気信号の周波数からわずかにずれた周波数に
設定し、このときに流れる電流を測定することにより、
サンプリングを行う。このとき、被測定物3の電気信号
が、光パルスの繰り返し周波数と電気信号の周波数との
差の周波数の信号、すなわちビート成分として、オシロ
スコープその他のよく知られた測定装置で測定される。
また、光パルスの繰り返し周波数を被測定物3の電気信
号の周波数に同期させ、照射する光パルスの光路長を変
化させてもよい。
【0018】端子11を被測定物3の表面に垂直に配置
する必要があるが、そのための制御は、STMあるいは
SFMとしての機能を利用する。すなわち、STMの機
能を利用して平均電流が一定となるフィードバック制御
を行うか、または、SFMの機能を利用して、カンチレ
バー13で反射された光ビームのスポット位置を検出し
てその位置が一定となるようにフィードバック制御を行
う。被測定物3の表面に垂直な方向の位置を保持したま
ま被測定物3の面内方向に端子11を走査することによ
り、通常のSTMやSFMと同様に、被測定物3の表面
形状をサブミクロンの空間分解能で観察することができ
る。
【0019】この実施形態において、端子11の被覆以
外の部分(以下「端子本体」という)、光導電性スイッ
チ12およびカンチレバー13は、同一の材料により形
成されているものとする。したがって、光導電性スイッ
チ12は特別に形成されるものではなく、信号を取り出
すための電極14を形成したときに、その電極14と端
子11の被覆との間の隙間の領域が光導電性スイッチ1
2となる。
【0020】電極14は端子11(およびその被覆)と
同じ側の面と反対側の面とのいずれに設けてもよい。端
子11と同じ側の面に設けた場合には、光パルスが電極
14の設けられている面とは反対側から入射することに
なるが、カンチレバー13の厚さが十分に薄ければ問題
となることはない。電極14を端子11と反対側の面に
設けた場合には、光励起されたキャリアがカンチレバー
13を貫通するように流れ、その領域が光導電性スイッ
チ12として動作する。一般に光導電性スイッチの応答
速度は金属電極間の隙間が狭いほど高速となるが、パタ
ーニングによる方法で均一性よく1ミクロン以下の隙間
を形成することは困難である。これに対し電極14と端
子11とをカンチレバー13の反対側の面に形成する場
合には、カンチレバー13の膜厚を均一性よく1ミクロ
以下に形成することが比較的容易であり、光導電性スイ
ッチの応答速度を高速化でき、ひいては、これを用いた
電気波形測定装置の時間分解能を高めることができる。
【0021】
【実施例】次に、探針の製造方法およびそれにより得ら
れる構造について説明する。
【0022】図2は製造方法の第一の実施例を工程毎の
断面図により示し、図3はこの方法により得られる探針
を斜視図により示す。この実施例では、まず、Si(1
00)基板41上にこの基板41の<110>方向を辺
とする正方形のSiO2 マスク42を設け(図2
(a))、界面活性剤としてIPA(イソプロピルアル
コール)を添加した15%KOH溶液で異方性エッチン
グを行う(図2(b))。これにより、(111)面で
エッチングが止まり、ピラミッド型の突起すなわち凸部
43ができる。異方性エッチングが終了すると、マスク
42を取り除き、分子線エピタキシ(MBE)により3
00℃でGaAs層44を成長させ(図2(c))、端
子11の先端部表面に白金Ptの被覆45を形成し、同
時に金属配線46をパターニングする(図2(d))。
この後、カンチレバー部分の基板41をラッピング(機
械研磨)して厚さを10μmにする。最後に、KOH溶
液でカンチレバー部分のSiを完全に除去する(図2
(e))。これにより、端子11の本体、光導電性スイ
ッチ12およびカンチレバー13がGaAsによる単一
の成長層として形成され、端子11の先端部表面に化学
的に安定な金属の被覆45が設けられ、金属配線46に
より電極14が形成される。GaAs層44の厚さとし
て、本願発明者は0.5μmと1μmとについて試作し
て良好な結果を得たが、所望の特性が得られるならどの
ような厚さとしてもよい。GaAsの成長温度を低めに
することで、端子11、光導電性スイッチ12およびカ
ンチレバー13が多結晶となる。この場合、キャリアの
移動度は低減するが、GaAsの機械的強度は増大す
る。
【0023】GaAs層44を通常の結晶成長温度で成
長させ、イオン注入を行って格子欠陥や不純物を導入す
ることによって、光導電性スイッチの応答を高速化する
こともできる。その場合には、端子11、光導電性スイ
ッチ12およびカンチレバー13が単結晶に形成され、
端子11はGaAsの(111)面からなる角錐により
形成される。
【0024】図4は製造方法の第二の実施例を示す。こ
の実施例は、金属配線46を端子11とは反対側の面に
設けたことが第一の実施例と異なる。すなわち、第一の
実施例と同様にSiO2 マスク42によるマスキング、
基板41の異方性エッチングによる凸部43の形成、お
よびMBEによるGaAs層44の成長を行い、続い
て、端子11の先端部表面にPtの被覆45を形成する
(図4(d))。この後、カンチレバー部分の基板41
をラッピング(機械研磨)して厚さを10μmに形成
し、KOH溶液でカンチレバー部分のSiを完全に除去
する(図4(e))。最後に、裏面に金属配線47を形
成する(図4(f))。
【0025】図5は製造方法の第三の実施例を断面図に
より示し、図6はこの方法により得られる探針を斜視図
により示す。第一および第二の各実施例では、基板に凸
部を形成し、それを鋳型として端子11を形成する方法
について説明した。これに対して第三の実施例では、基
板に凹部を形成し、それを鋳型として端子11を形成す
る。すなわち、Si(100)基板51上にSiO2
スク52を設け、<110>方向を辺とする正方形の穴
を開ける(図5(a))。続いて、界面活性剤としてI
PA(イソプロピルアルコール)を添加した30%KO
H溶液で異方性エッチングを行う。これにより、(11
1)面でエッチングが止まり、逆ピラミッド型の凹部5
3ができる(図5(b))。次に、マスク52をHFに
より取り除き、分子線エピタキシ(MBE)により30
0℃でGaAs層54を成長させ(図5(c))、金属
配線56をパターニングする(図5(d))。この後、
GaAs層54の表面に接着剤により台座57を取り付
け(図5(e))、基板51を10μmの厚さにラッピ
ングし、さらにKOH溶液でSiを完全に除去する(図
5(f))。最後に、端子11の先端部表面にPtの被
覆55を形成する(図5(g))。
【0026】以上の実施例では被覆45、55をPtに
より形成したが、金AuあるいはイリジウムIrを用い
ても本発明を同様に実施できる。また、金属配線46、
47、56については、被覆45、55とは別の金属で
形成することもできる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
探針構造材自体に光導電性材料を使用することで、探針
上への光導電性スイッチの形成が容易になる。また、半
導体の異方性エッチングにより形成される構造を鋳型と
して利用した場合には、容易に鋭い端子を形成すること
ができる。また、半導体プロセス技術を応用すること
で、同時に多数の探針を簡単に製造することができ、安
定で信頼性の高い探針を安定に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明する図。
【図2】製造方法の第一の実施例を示す図。
【図3】図2に示した方法により得られる探針の斜視
図。
【図4】製造方法の第二の実施例を示す図。
【図5】製造方法の第三の実施例を示す図。
【図6】図5に示した方法により得られる探針の斜視
図。
【符号の説明】
1 探針 2 探針ホルダ 3 被測定物 11 端子 12 光導電性スイッチ 13 カンチレバー 14 電極 41、51 基板 42、52 マスク 43 凸部 44、54 GaAs層 45、55 被覆 46、47、56 金属配線 53 凹部 57 台座

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物に近接させる先の尖った端子
    と、 この端子と被測定物との間の電流をサンプリングするた
    めに光照射により導通状態となる光導電性スイッチと、 前記端子および前記光導電性スイッチを支持するカンチ
    レバーとを備えた電気波形測定探針において、 前記端子の先端部表面が化学的に安定な金属で被覆され
    たことを特徴とする電気波形測定探針。
  2. 【請求項2】 前記化学的に安定な金属は金、白金およ
    びイリジウムからなる群より選ばれた1以上の金属を含
    む請求項1記載の電気波形測定探針。
  3. 【請求項3】 前記光導電性スイッチを測定回路に接続
    するための配線が前記カンチレバーの前記端子と同じ面
    に前記化学的に安定な金属と同じ材料により形成された
    請求項1または2記載の電気波形測定探針。
  4. 【請求項4】 前記端子は薄い材料の層により形成さ
    れ、この薄い材料の層が前記光導電性スイッチを構成
    し、前記化学的に安定な金属で被覆された面の裏面には
    測定回路に接続するための配線が設けられた請求項1ま
    たは2記載の電気波形測定探針。
  5. 【請求項5】 カンチレバー上に、被測定物に近接させ
    る先の尖った端子と、この端子と被測定物との間の電流
    をサンプリングするために光照射により導通状態となる
    光導電性スイッチとを形成する電気波形測定探針の製造
    方法において、 前記カンチレバー、前記端子および前記光導電性スイッ
    チのいずれとも異なる材料を基板とし、 この基板の一部に凸部を形成し、 この凸部を前記端子の鋳型として前記基板上に前記端子
    および前記光導電性スイッチを含む構造を形成し、 この構造の表面に安定な金属の被覆を形成し、 この構造がカンチレバーとして動作するように、前記基
    板の少なくとも一部を除去することを特徴とする電気波
    形測定探針の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記安定な金属の被覆を前記光導電性ス
    イッチを測定系に接続するための配線と同時に形成する
    請求項5記載の電気波形測定探針の製造方法。
  7. 【請求項7】 カンチレバー上に、被測定物に近接させ
    る先の尖った端子と、この端子と被測定物との間の電流
    をサンプリングするために光照射により導通状態となる
    光導電性スイッチとを形成する電気波形測定探針の製造
    方法において、 前記カンチレバー、前記端子および前記光導電性スイッ
    チのいずれとも異なる材料を基板とし、 この基板の一部に凹部を形成し、 この凹部を前記端子の鋳型として前記基板上に前記端子
    および前記光導電性スイッチを含む構造を形成し、 この構造がカンチレバーとして動作するように、前記基
    板の少なくとも一部を除去し、 露出した前記端子の先端に安定な金属の被覆を形成する
    ことを特徴とする電気波形測定探針の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008151673A (ja) * 2006-12-19 2008-07-03 Japan Advanced Institute Of Science & Technology Hokuriku 走査型プローブ顕微鏡用化合物半導体カンチレバー、及びその製造法

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