JPH09201692A - ＴｉＡｌ合金と金属との接合用ろう材 - Google Patents
ＴｉＡｌ合金と金属との接合用ろう材Info
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- JPH09201692A JPH09201692A JP1060296A JP1060296A JPH09201692A JP H09201692 A JPH09201692 A JP H09201692A JP 1060296 A JP1060296 A JP 1060296A JP 1060296 A JP1060296 A JP 1060296A JP H09201692 A JPH09201692 A JP H09201692A
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- Japan
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- metal
- joining
- alloy
- brazing filler
- tial alloy
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐熱性、耐酸化性に優れることは勿論のこ
と、濡れ性に優れ、接合界面で脆い化合物層を作らず、
接合強度を高めることのできるＴｉＡｌ合金と金属との
接合用ろう材を提供する。 【解決手段】 Ｐｄ合金に、Ｍｎ、Ｎｂ、Ｖ、Ｃｒ、Ｔ
ｉ、Ｚｒ、Ｈｆの少なくとも１種が１〜10wt％含有され
て成るＴｉＡｌ合金と金属との接合用ろう材。Ｐｄ合金
は、Ａｇ65〜90wt％、残りＰｄ、Ｃｕ70〜90wt％、残り
Ｐｄ、Ｎｉ20〜50wt％、残りＰｄ、Ｃｕ20〜40wt％、Ｎ
ｉ15〜25wt％、残りＰｄ、Ａｇ50〜75wt％、Ｃｕ15〜40
wt％、残りＰｄなどが好ましい。
と、濡れ性に優れ、接合界面で脆い化合物層を作らず、
接合強度を高めることのできるＴｉＡｌ合金と金属との
接合用ろう材を提供する。 【解決手段】 Ｐｄ合金に、Ｍｎ、Ｎｂ、Ｖ、Ｃｒ、Ｔ
ｉ、Ｚｒ、Ｈｆの少なくとも１種が１〜10wt％含有され
て成るＴｉＡｌ合金と金属との接合用ろう材。Ｐｄ合金
は、Ａｇ65〜90wt％、残りＰｄ、Ｃｕ70〜90wt％、残り
Ｐｄ、Ｎｉ20〜50wt％、残りＰｄ、Ｃｕ20〜40wt％、Ｎ
ｉ15〜25wt％、残りＰｄ、Ａｇ50〜75wt％、Ｃｕ15〜40
wt％、残りＰｄなどが好ましい。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機、宇宙機等
の構造材料、エンジン部品、自動車用エンジン部品、海
洋開発機器、原子力発電用構造部品等に用いられるＴｉ
Ａｌ合金と金属との接合用ろう材に関する。
の構造材料、エンジン部品、自動車用エンジン部品、海
洋開発機器、原子力発電用構造部品等に用いられるＴｉ
Ａｌ合金と金属との接合用ろう材に関する。
【０００２】
【従来の技術】ＴｉＡｌ合金は、軽量で、耐熱、耐食性
に優れ、極限環境での使用に耐えられることから、上記
用途として極めて有用である。
に優れ、極限環境での使用に耐えられることから、上記
用途として極めて有用である。
【０００３】然し乍ら、ＴｉＡｌ合金は非常に高価であ
る為、一般に必要個所にのみ、ＴｉＡｌ合金を用い、他
の部分を特殊鋼に代替して、これを接合している。接合
には耐熱性、耐酸化性に優れた耐熱ろう材が用いられる
が、従来の耐熱ろう材は、濡れ性が悪く、接合界面に脆
い化合物層を形成する為、接合強度が弱かった。
る為、一般に必要個所にのみ、ＴｉＡｌ合金を用い、他
の部分を特殊鋼に代替して、これを接合している。接合
には耐熱性、耐酸化性に優れた耐熱ろう材が用いられる
が、従来の耐熱ろう材は、濡れ性が悪く、接合界面に脆
い化合物層を形成する為、接合強度が弱かった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は耐熱
性、耐酸化性に優れることは勿論のこと、濡れ性に優
れ、接合界面で脆い化合物層を作らず、接合強度の高い
ＴｉＡｌ合金とその金属との接合用ろう材を提供しよう
とするものである。
性、耐酸化性に優れることは勿論のこと、濡れ性に優
れ、接合界面で脆い化合物層を作らず、接合強度の高い
ＴｉＡｌ合金とその金属との接合用ろう材を提供しよう
とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のＴｉＡｌ合金と金属との接合用ろう材は、Ｐ
ｄ合金にＭｎ、Ｎｂ、Ｖ、Ｃｒ、Ｔｉ、Ｚｒ、Ｈｆの少
なくとも１種が１〜10wt％含有されて成るものである。
の本発明のＴｉＡｌ合金と金属との接合用ろう材は、Ｐ
ｄ合金にＭｎ、Ｎｂ、Ｖ、Ｃｒ、Ｔｉ、Ｚｒ、Ｈｆの少
なくとも１種が１〜10wt％含有されて成るものである。
【０００６】上記Ｐｄ合金としては、Ａｇ65〜90wt％、
残りＰｄ、Ｃｕ70〜90wt％、残りＰｄ、Ｎｉ20〜50wt
％、残りＰｄ、Ｃｕ20〜40wt％、Ｎｉ15〜25wt％、残り
Ｐｄ、Ａｇ50〜75wt％、Ｃｕ15〜40wt％残りＰｄなどが
好ましい。
残りＰｄ、Ｃｕ70〜90wt％、残りＰｄ、Ｎｉ20〜50wt
％、残りＰｄ、Ｃｕ20〜40wt％、Ｎｉ15〜25wt％、残り
Ｐｄ、Ａｇ50〜75wt％、Ｃｕ15〜40wt％残りＰｄなどが
好ましい。
【０００７】本発明のＴｉＡｌ合金と金属との接合用ろ
う材に於いて、Ｐｄ合金にＭｎ、Ｎｂ、Ｖ、Ｃｒを添加
する理由は、ＴｉＡｌ合金と金属との接合界面の延性と
接合強度の向上を図るためであり、Ｐｄ合金に、Ｔｉ、
Ｚｒ、Ｈｆを添加する理由は、ろう付の濡れ性を改善す
るためである。Ｐｄ合金は、ＴｉＡｌ合金と金属との接
合に於いて、正方晶のＴｉＡｌ合金の接合界面を、立方
晶になしてじん性を向上するので、接合強度を高めるの
に有効である。
う材に於いて、Ｐｄ合金にＭｎ、Ｎｂ、Ｖ、Ｃｒを添加
する理由は、ＴｉＡｌ合金と金属との接合界面の延性と
接合強度の向上を図るためであり、Ｐｄ合金に、Ｔｉ、
Ｚｒ、Ｈｆを添加する理由は、ろう付の濡れ性を改善す
るためである。Ｐｄ合金は、ＴｉＡｌ合金と金属との接
合に於いて、正方晶のＴｉＡｌ合金の接合界面を、立方
晶になしてじん性を向上するので、接合強度を高めるの
に有効である。
【０００８】
【実施例】本発明のＴｉＡｌ合金と金属との接合用ろう
材の実施例を、従来例の耐熱ろう材と共に説明する。
材の実施例を、従来例の耐熱ろう材と共に説明する。
【０００９】下記の表１の左欄に示す成分組成の実施例
１〜10の接合用ろう材と、従来例１〜５の耐熱ろう材を
用いて、直径６mm、長さ 300mmのＴｉＡｌ33.5wt％合金
よりなるロッドと直径６mm、長さ 300mmのＳＣＭ鋼より
なるロッドとを、１×10-5Ｔｏｒｒの真空炉にてろう付
（液相線＋50℃）した。実際にろう付を行った温度、並
びに大気中 800℃での引っ張り強さ及び大気中 800℃で
24時間加熱後の室温での引っ張り強さを測定した結果
を、下記の表１の右欄に示す。
１〜10の接合用ろう材と、従来例１〜５の耐熱ろう材を
用いて、直径６mm、長さ 300mmのＴｉＡｌ33.5wt％合金
よりなるロッドと直径６mm、長さ 300mmのＳＣＭ鋼より
なるロッドとを、１×10-5Ｔｏｒｒの真空炉にてろう付
（液相線＋50℃）した。実際にろう付を行った温度、並
びに大気中 800℃での引っ張り強さ及び大気中 800℃で
24時間加熱後の室温での引っ張り強さを測定した結果
を、下記の表１の右欄に示す。
【００１０】
【表１】
【００１１】上記の表１の右欄に示される結果で明らか
なように実施例１〜10の接合用ろう材は、従来例１〜５
の耐熱ろう材と同等のろう付温度であり、耐熱性を有
し、しかも大気中 800℃での引っ張り強さ及び大気中 8
00℃で24時間加熱後の室温での引っ張り強さが従来例１
〜５の耐熱ろう材に比べ著しく高いことが判る。これ
は、実施例１〜10の接合用ろう材により、ＴｉＡｌ33.5
wt％合金のロッドとＳＣＭ鋼のロッドとの接合界面で濡
れ性が向上し、且つ脆い化合物層が形成されず、延性や
じん性が向上して、接合強度が高くなったからに他なら
ない。
なように実施例１〜10の接合用ろう材は、従来例１〜５
の耐熱ろう材と同等のろう付温度であり、耐熱性を有
し、しかも大気中 800℃での引っ張り強さ及び大気中 8
00℃で24時間加熱後の室温での引っ張り強さが従来例１
〜５の耐熱ろう材に比べ著しく高いことが判る。これ
は、実施例１〜10の接合用ろう材により、ＴｉＡｌ33.5
wt％合金のロッドとＳＣＭ鋼のロッドとの接合界面で濡
れ性が向上し、且つ脆い化合物層が形成されず、延性や
じん性が向上して、接合強度が高くなったからに他なら
ない。
【００１２】
【発明の効果】以上の説明で判るように本発明のＴｉＡ
ｌ合金と金属との接合用ろう材は、従来の耐熱ろう材と
同等に耐熱性、耐酸化性が優れることは勿論のこと、濡
れ性に優れ、ＴｉＡｌ合金と金属との接合界面で脆い化
合物層を作らず、延性やじん性を向上できるので、Ｔｉ
Ａｌ合金と金属との接合強度を高くできる。
ｌ合金と金属との接合用ろう材は、従来の耐熱ろう材と
同等に耐熱性、耐酸化性が優れることは勿論のこと、濡
れ性に優れ、ＴｉＡｌ合金と金属との接合界面で脆い化
合物層を作らず、延性やじん性を向上できるので、Ｔｉ
Ａｌ合金と金属との接合強度を高くできる。
Claims (6)
- 【請求項１】 Ｐｄ合金に、Ｍｎ、Ｎｂ、Ｖ、Ｃｒ、Ｔ
ｉ、Ｚｒ、Ｈｆの少なくとも１種が１〜10wt％含有され
て成るＴｉＡｌ合金と金属との接合用ろう材。 - 【請求項２】 請求項１記載の接合用ろう材に於けるＰ
ｄ合金がＡｇ65〜90wt％、残りＰｄであることを特徴と
するＴｉＡｌ合金と金属との接合用ろう材。 - 【請求項３】 請求項１記載の接合用ろう材に於けるＰ
ｄ合金がＣｕ70〜90wt％、残りＰｄであることを特徴と
するＴｉＡｌ合金と金属との接合用ろう材。 - 【請求項４】 請求項１記載の接合用ろう材に於けるＰ
ｄ合金がＮｉ20〜50wt％、残りＰｄであることを特徴と
するＴｉＡｌ合金と金属との接合用ろう材。 - 【請求項５】 請求項１記載の接合用ろう材に於けるＰ
ｄ合金が、Ｃｕ20〜40wt％、Ｎｉ15〜25wt％、残りＰｄ
であることを特徴とするＴｉＡｌ合金と金属との接合用
ろう材。 - 【請求項６】 請求項１記載の接合用ろう材に於けるＰ
ｄ合金が、Ａｇ50〜75wt％、Ｃｕ15〜40wt％、残りＰｄ
であることを特徴とするＴｉＡｌ合金と金属との接合用
ろう材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1060296A JPH09201692A (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | ＴｉＡｌ合金と金属との接合用ろう材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1060296A JPH09201692A (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | ＴｉＡｌ合金と金属との接合用ろう材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09201692A true JPH09201692A (ja) | 1997-08-05 |
Family
ID=11754803
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1060296A Pending JPH09201692A (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | ＴｉＡｌ合金と金属との接合用ろう材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09201692A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008039216A2 (en) * | 2006-02-28 | 2008-04-03 | Caterpillar Inc. | Turbocharger turbine and shaft assembly |
-
1996
- 1996-01-25 JP JP1060296A patent/JPH09201692A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008039216A2 (en) * | 2006-02-28 | 2008-04-03 | Caterpillar Inc. | Turbocharger turbine and shaft assembly |
| WO2008039216A3 (en) * | 2006-02-28 | 2008-06-05 | Caterpillar Inc | Turbocharger turbine and shaft assembly |
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