JPH09201347A - Mri装置及びmri装置製造方法 - Google Patents

Mri装置及びmri装置製造方法

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JPH09201347A
JPH09201347A JP8013527A JP1352796A JPH09201347A JP H09201347 A JPH09201347 A JP H09201347A JP 8013527 A JP8013527 A JP 8013527A JP 1352796 A JP1352796 A JP 1352796A JP H09201347 A JPH09201347 A JP H09201347A
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JP
Japan
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magnetic field
high temperature
temperature superconductor
magnet
superconductor
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JP8013527A
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Toshitsugu Ueda
敏嗣 植田
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GE Healthcare Japan Corp
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GE Yokogawa Medical System Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温超電導体を超電導磁石として使用した場
合に均一な磁場範囲を広くすることが可能なMRI装置
を実現する。 【解決手段】 ピン止め効果を有する高温超電導体に囲
まれた空間が所望の磁場分布になるように該高温超電導
体の周囲から磁場を形成し(S1,S2)、前記磁場の
形成の後に前記高温超電導体が高温超電導状態を保つよ
うに冷却して所望の磁場分布の転写を行い(S3,S
4)、この転写の後に高温超電導体の周囲の磁場を取除
く(S5,S6)ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気共鳴イメージング
(MRI(Magnetic Resonance Imaging))装置及びM
RI装置製造方法に関し、特に、所望の磁場が転写され
たMRI装置及び所望の磁場の転写によりMRI装置を
製造する製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MRI装置は、核磁気共鳴現象を利用し
て被検体中の所望の検査部位における原子核スピンの密
度分布,緩和時間分布等を計測して、その計測データか
ら被検体の断面を画像表示するものである。
【0003】均一で強力な静磁場発生装置内に置かれた
被検体の原子核スピンは、静磁場の強さによって定まる
周波数(ラーモア周波数)で静磁場の方向を軸として歳
差運動を行う。そこで、このラーモア周波数に等しい周
波数の高周波パルスを外部より照射すると、スピンが励
起されて高いエネルギー状態に遷移する。これを核磁気
共鳴現象と言う。
【0004】この高周波パルスの照射を打ち切ると、ス
ピンはそれぞれの状態に応じた時定数で元の低いエネル
ギー状態に戻り、この時に外部に電磁波を照射する。こ
れをその周波数に同調した高周波受信コイル(RFコイ
ル)で検出する。このとき、空間内に位置情報を付加す
る目的で、三軸の傾斜磁場を静磁場空間に印加する。こ
の結果、空間内の位置情報を周波数情報として捕らえる
ことができる。
【0005】この際の静磁場を発生させる磁石として超
電導を利用した磁石がある。この超電導を利用すること
で、永久電流を利用することができるため、常電導の磁
石に比較して強い磁場を発生させることができる。
【0006】また、この超電導を利用するには従来は液
体ヘリウムによる冷却を行っていたが、近年は液体窒素
の温度で超電導現象を発生する酸化物セラミックスを用
いる高温超電導が利用されつつある。
【0007】ところで、従来の超電導磁石は、超電導材
料に直接的あるいは間接的に永久電流を流して、損失の
無い強直流磁場を得るように構成されている。このよう
な高温超電導体を磁石として用いた技術として、例え
ば、特願昭62−152250号公報には、高温超電導
体を1ターンのコイルリングにしたものが示されてい
る。この場合のコイルリングには均一の電流が流れるよ
うな構成になっている。
【0008】また、このような高温超電導体を用いた技
術として、例えば、特開昭63−283003号公報に
は、高温超電導体を環状にしたものが示されている。そ
して、1つの環状体には均一の電流が流れるような構成
であり、この環状体を複数個組合わせて使用すること
で、均一磁場範囲が広くなるように構成している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のような1ターン
若しくは複数の環状の高温超電導体によると、1つの環
状コイル内では均一の電流が流れるため、均一な磁場範
囲を広くするような細かな調整を単一コイルでは行うこ
とができないという問題を有していた。
【0010】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、高温超電導体を超電導磁石として使用
した場合にも均一な磁場範囲が広くなるようにすること
が可能なMRI装置を実現し、さらにこのようなMRI
装置製造方法を実現することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本件出願の発明者は、従
来の高温超電導体を磁石として使用する場合における問
題を改良すべく鋭意研究を行った結果、高温超電導での
ピン止め効果に着目して磁場均一領域を最適化する手法
を新たに見い出して本発明を完成させたものである。
【0012】すなわち、課題を解決する手段である本発
明は以下の(1)〜(3)に説明するようなものであ
る。 (1)前記の課題を解決する第1の発明は、ピン止め効
果を有する高温超電導物質で構成され、所望の磁場分布
になるように周囲のバイアス磁石により磁場の転写が行
われる高温超電導体と、前記磁場の転写が行われる際に
前記円筒磁石を高温超電導状態に保つように冷却を行う
冷却手段と、を有することを特徴とするMRI装置であ
る。
【0013】尚、このバイアス磁石及び高温超電導体
は、円筒形状や平面形状に構成することが可能である。
また、バイアス磁石と高温超電導体とは1対1に対応し
ている必要はない。
【0014】このMRI装置では、高温超電導体が所望
の磁場分布になるように周囲のバイアス磁石により磁場
が形成され、このように所望の磁場が形成された状態で
冷却手段が高温超電導体を冷却して超電導状態にした後
にバイアス磁石の磁場が除かれることで磁場の転写が行
われる。
【0015】この際に、高温超電導体のピン止め効果に
より、バイアス磁石により均一領域が広くなるように形
成した所望の磁場を保持するような電流分布が保持され
る。従って、高温超電導体を超電導磁石として使用した
場合にも均一な磁場範囲を広くすることが可能なMRI
装置を実現できる。
【0016】(2)前記の課題を解決する第2の発明
は、ピン止め効果を有する高温超電導体に囲まれた空間
が所望の磁場分布になるように該高温超電導体の周囲か
ら磁場を形成し、前記磁場の形成の後に前記高温超電導
体が高温超電導状態を保つように冷却して所望の磁場分
布の転写を行い、この転写の後に高温超電導体の周囲の
磁場を取除くことを特徴とするMRI装置製造方法であ
る。
【0017】尚、このバイアス磁石及び高温超電導体
は、円筒形状や平面形状に構成することが可能である。
また、バイアス磁石と高温超電導体とは1対1に対応し
ている必要はない。
【0018】このMRI装置製造方法では、高温超電導
体が所望の磁場分布になるように周囲のバイアス磁石に
より磁場が形成され、このように所望の磁場が形成され
た状態で冷却手段が高温超電導体を冷却して超電導状態
にした後にバイアス磁石の磁場が除かれることで磁場の
転写が行われる。
【0019】この際に、高温超電導体のピン止め効果に
より、バイアス磁石により均一領域が広くなるように形
成した所望の磁場を保持するような電流分布が保持され
ることで、所望の磁場分布の転写を行ってMRI装置を
製造できる。
【0020】従って、高温超電導体を超電導磁石として
使用した場合にも均一な磁場範囲を広くすることが可能
なMRI装置を製造することが可能になる。 (3)また、前記の課題を解決する第3の発明は、所望
の磁場分布を形成するようにバイアス磁石が発生する磁
場を調整し、ピン止め効果を有する高温超電導体に囲ま
れた空間が所望の磁場分布になるように該高温超電導体
の周囲からバイアス磁石で磁場を形成し、前記磁場の形
成の後に前記高温超電導体が高温超電導状態を保つよう
に冷却して所望の磁場分布の転写を行い、この転写の後
に高温超電導体の周囲のバイアス磁石の磁場を取除くこ
とを特徴とするMRI装置製造方法である。
【0021】このMRI装置製造方法では、バイアス磁
石が発生する磁場を予め調整し、高温超電導体が所望の
磁場分布になるように周囲のバイアス磁石により磁場を
形成し、このように所望の磁場が形成された状態で冷却
手段が高温超電導体を冷却して超電導状態にした後にバ
イアス磁石の磁場が除かれることで磁場の転写が行われ
る。
【0022】この際に、高温超電導体のピン止め効果に
より、バイアス磁石により均一領域が広くなるように形
成した所望の磁場を保持するような電流分布が保持され
ることで、所望の磁場分布の転写を行ってMRI装置を
製造できる。
【0023】従って、高温超電導体を超電導磁石として
使用した場合にも均一な磁場範囲を広くすることが可能
なMRI装置を製造することが可能になる。また、予め
外部で調整しておいたバイアス磁石を用いて転写及び保
存を行うことを、多数のMRI装置に繰り返して行うこ
とで、均一領域の広いマグネットを備えたMRI装置を
容易に製造することができる。すなわち、調整はバイア
ス磁石の1回だけでよく、実際に製造するMRI装置の
1台毎における調整が不要になる。
【0024】(4)以上述べたように、外部からの磁場
の転写が行なえるわけであるが、磁場を転写した後にピ
ン止め効果をやぶるような強い磁場を印加して、磁場調
整を行うことも可能である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態例の
MRI装置において静磁場を発生するマグネットに関す
る部分を示す断面図である。尚、送受信コイルや勾配磁
場を発生させるコイル等は図示されていない。
【0026】この図1において、筐体10の内部に以下
に説明するマグネットが配置されている。テーブル11
は被検体を載置してマグネットのボア内に移動可能に構
成されたものである。
【0027】バイアス磁石20は所望の分布になるよう
な転写用の静磁場を発生させる磁石であり、永久磁石や
電磁石で構成され、このMRI装置の所定の位置に挿抜
可能に構成されている。断熱材30は後述する液体窒素
による冷却を行うために外部からの熱を遮断するための
ものであり、環状の液体窒素容器31を囲うように構成
されている。液体窒素容器31は高温超電導環状体33
の周囲を液体窒素32で冷却するように配置されてい
る。高温超電導環状体33は液体窒素の温度で超電導状
態になるような酸化物セラミックスで構成され、更に、
ピン止め効果により永久電流の電流分布を保持すること
が可能なように構成されている。
【0028】このピン止め効果を有する物質としては、
YBa2 Cu3 7 等の単結晶の超電導体の一部の原子
をNd等で置き換えたものが該当する。また、この他に
も、Bi系の物質、Dy系の物質、Nd系の物質がピン
止め効果を有するものとして知られており、この実施の
形態例において使用することが可能である。また、これ
ら以外の物質であっても、超電導現象発生してピン止め
効果を有するものであれば問題なく使用することができ
る。
【0029】以下、この実施の形態例においては、MR
I装置製造方法を説明しつつMRI装置についても説明
する。まず、MRI装置の高温超電導環状体33の周囲
(液体窒素容器31及び断熱材30の周囲)にバイアス
磁石20を配置する(図2S1)。このバイアス磁石2
0は転写の元となる所望の均一な磁場を発生する必要が
ある。そのため、高温超電導環状体33より軸方向に大
きくしておく必要がある。また、均一な磁場を発生する
ように予め調整がなされたものであることが必要であ
る。このようなバイアス磁石20を高温超電導環状体3
3の周囲に同軸的に配置する。
【0030】尚、このバイアス磁石20はコイルによる
電磁石であっても、永久磁石であっても良い。そして、
このバイアス磁石20については、磁場の転写の後に取
除くことができるように、MRI装置の高温超電導環状
体33周囲の所定の位置に挿抜可能に構成されている。
【0031】そして、このバイアス磁石20により、所
望の磁気分布になるように静磁場を発生させる(図2S
2)。すなわち、上述したように予め均一な静磁場を発
生するように調整されたバイアス磁石20を用いること
で、永久磁石であれば上述の配置により磁場形成が完了
する。また、電磁石であれば所定の電流を流すことで磁
場形成が完了する。これにより、図3(a)に示すよう
に、高温超電導環状体33の中心軸方向に静磁場B0 が
形成される。尚、この段階では、液体窒素による冷却を
行っておらず、高温超電導環状体33は超電導状態には
なっていない。従って、反磁性の性質は高温超電導環状
体33に発生しておらず、バイアス磁石20による静磁
場は高温超電導環状体33に影響されずに形成すること
ができる。
【0032】静磁場の形成が完了した時点で、高温超電
導環状体33の周囲の液体窒素容器31の図示されてい
ない液体窒素注入口から液体窒素を注入し、高温超電導
環状体33の冷却を開始する(図2S3)。
【0033】この冷却により、高温超電導環状体33が
臨界温度以下になったことが検出された(図2S4)
後、バイアス磁石20による磁場を取除く(図2S
5)。すなわち、バイアス磁石20が永久磁石であれば
MRI装置の筐体10から引き抜くようにし(図2S
5,S6)、また、バイアス磁石20がコイルによる電
磁石であれば供給電流を遮断(図2S5)してからコイ
ルをMRI装置から引き抜くようにする(S6)。
【0034】このように臨界温度以下でバイアス磁石2
0による外部磁界を取除くと、超電導体が有する完全反
磁性(鎖交する磁束の変化を拒絶する性質)により、バ
イアス磁石20の磁界が断たれても、高温超電導環状体
33内を貫通していた強さB0 の磁場が転写,保存され
る。すなわち、完全反磁性により図3(b)のような磁
場の状態になった後に、外部磁界が取除かれることで、
図3(c)に示すように強さB0 の均一磁場を発生する
に足る電流が高温超電導環状体33内に発生し、保存さ
れる。
【0035】この磁場の転写,保存の場合において、高
温超電導環状体33はピン止め効果を有する物質で構成
されているために、超電導状態を保っている限りはピン
止め効果によって永久電流の電流分布を保持することに
なる。尚、この場合には、高温超電導環状体33の円筒
面を環方向に電流が流れる。
【0036】ここで、永久電流は高温超電導環状体33
の環方向に流れることで軸方向の磁場を形成している
が、図4(a)に示すようなバイアス磁石20の磁場
が、図4(b)のように高温超電導環状体33に転写さ
れ略均一磁場を保持する。このために、図4(c)に示
すように、高温超電導環状体33の末端付近で電流値が
I1 になっており、電流分布が末端部付近で大きくなっ
ている。そして、この図4(c)の電流分布が上述した
ピン止め効果により保存されている。尚、図4では、高
温超電導環状体33の軸方向をxとし、端部をx1 ,x
2 としている。
【0037】以上のように磁場の転写及び永久電流の分
布の保存によって高温超電導環状体33に均一磁場を発
生させることができる。この結果、以下のような効果が
得られる。
【0038】予めバイアス磁石20に均一磁場を発生
させるように外部で調整しておいて、これを転写及び保
存することで、MRI装置のマグネットとしての均一性
のトリミングやシミングなどの複雑な作業が不要にな
る。また、均一領域の広いマグネットが容易に形成でき
るようになる。
【0039】以上のに関連して、予め外部で調整し
ておいたバイアス磁石20を用いて転写及び保存を行う
ことを、多数のMRI装置に繰り返して行うことで、均
一領域の広いマグネットを備えたMRI装置を容易に製
造することができる。すなわち、調整はバイアス磁石2
0の1回だけでよく、実際に製造するMRI装置の1台
毎における調整が不要になる。従って、製造における調
整作業が軽減され、作業効率が向上する。
【0040】このMRI装置のマグネットは円筒状の
超電導磁石であるので、被測定領域が完全シールド状態
になる。従って、外部からの機器から発生する磁気ノイ
ズを完全に遮断することができる。従って、ノイズが存
在する場所においても、従来より高品質な(SN比に優
れた)診断画像を得ることができるようになる。
【0041】尚、以上の実施の形態例においては、円筒
形状のバイアス磁石及び超電導磁石を用いてMRI装置
及びその製造方法の説明を行ってきたが、この形状に限
定されることはない。すなわち、磁場の転写及び永久電
流の分布の保存によって、高温超電導体に均一磁場を発
生させることができるものであれば、いかなる形状であ
っても構わない。例えば、バイアス磁石や超電導磁石の
形状としては、平板状のものを用いることも可能であ
る。
【0042】また、バイアス磁石及び高温超電導体の対
応個数も1対1に限るものではない。例えば、バイアス
磁石の内部に複数の高温超電導体を配置して、磁場の転
写及び永久電流の保存を行うことも可能である。
【0043】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1記
載のMRI装置の発明では、高温超電導体が所望の磁場
分布になるように周囲のバイアス磁石により磁場が形成
され、このように所望の磁場が形成された状態で冷却手
段が高温超電導体を冷却して超電導状態にした後にバイ
アス磁石の磁場が除かれることで磁場の転写が行われる
ので、この際に、高温超電導体のピン止め効果により、
バイアス磁石により均一領域が広くなるように形成した
所望の磁場を保持するような電流分布が保持される。
【0044】従って、高温超電導体を磁石として使用し
た場合にも均一な磁場範囲を広くすることが可能なMR
I装置を実現できる。請求項2記載のMRI装置製造方
法の発明では、高温超電導体が所望の磁場分布になるよ
うに周囲のバイアス磁石により磁場が形成され、このよ
うに所望の磁場が形成された状態で冷却手段が高温超電
導体を冷却して超電導状態にした後にバイアス磁石の磁
場が除かれることで磁場の転写が行われ、この際に、高
温超電導体のピン止め効果により、バイアス磁石により
均一領域が広くなるように形成した所望の磁場を保持す
るような電流分布が保持される。
【0045】従って、高温超電導体を超電導磁石として
使用した場合にも均一な磁場範囲を広くすることが可能
なMRI装置を製造することが可能になる。請求項3記
載のMRI装置製造方法では、バイアス磁石が発生する
磁場を予め調整し、高温超電導体が所望の磁場分布にな
るように周囲のバイアス磁石により磁場を形成し、この
ように所望の磁場が形成された状態で冷却手段が高温超
電導体を冷却して超電導状態にした後にバイアス磁石の
磁場が除かれることで磁場の転写が行われ、この際に、
高温超電導体のピン止め効果により、バイアス磁石によ
り均一領域が広くなるように形成した所望の磁場を保持
するような電流分布が保持されることで、所望の磁場分
布の転写を行ってMRI装置を製造できる。
【0046】従って、高温超電導体を超電導磁石として
使用した場合にも均一な磁場範囲を広くすることが可能
なMRI装置を製造することが可能になる。また、予め
外部で調整しておいたバイアス磁石を用いて転写及び保
存を行うことを、多数のMRI装置に繰り返して行うこ
とで、均一領域の広いマグネットを備えたMRI装置を
容易に製造することができる。すなわち、調整はバイア
ス磁石の1回だけでよく、実際に製造するMRI装置の
1台毎における調整が不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例のMRI装置の概略断面
構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態例のMRI装置製造方法の
手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態例のMRI装置及びMRI
装置製造方法における磁場の転写の様子を示す説明図で
ある。
【図4】本発明の実施の形態例のMRI装置及びMRI
装置製造方法における磁場の転写及び電流分布の保存の
様子を示す説明図である。
【符号の説明】
10 筐体 11 テーブル 20 バイアス磁石 30 断熱材 31 液体窒素容器 32 液体窒素 33 高温超電導環状体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピン止め効果を有する高温超電導物質で
    構成され、所望の磁場分布になるように周囲のバイアス
    磁石により磁場の転写が行われる高温超電導体と、 前記磁場の転写が行われる際に前記円筒磁石を高温超電
    導状態に保つように冷却を行う冷却手段と、 を有することを特徴とするMRI装置。
  2. 【請求項2】 ピン止め効果を有する高温超電導体に囲
    まれた空間が所望の磁場分布になるように該高温超電導
    体の周囲から磁場を形成し、 前記磁場の形成の後に前記高温超電導体が高温超電導状
    態を保つように冷却して所望の磁場分布の転写を行い、 この転写の後に高温超電導体の周囲の磁場を取除くこと
    を特徴とするMRI装置製造方法。
  3. 【請求項3】所望の磁場分布を形成するようにバイアス
    磁石が発生する磁場を調整し、 ピン止め効果を有する高温超電導体に囲まれた空間が所
    望の磁場分布になるように該高温超電導体の周囲からバ
    イアス磁石で磁場を形成し、 前記磁場の形成の後に前記高温超電導体が高温超電導状
    態を保つように冷却して所望の磁場分布の転写を行い、 この転写の後に高温超電導体の周囲のバイアス磁石の磁
    場を取除くことを特徴とするMRI装置製造方法。
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