JPH09200988A - 回転電機の回転子 - Google Patents

回転電機の回転子

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JPH09200988A
JPH09200988A JP645696A JP645696A JPH09200988A JP H09200988 A JPH09200988 A JP H09200988A JP 645696 A JP645696 A JP 645696A JP 645696 A JP645696 A JP 645696A JP H09200988 A JPH09200988 A JP H09200988A
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靖弘 永田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパイダを回転軸から取り外して別個に輸送
できない。 【解決手段】 回転軸1の外周側に配置され、軸方向に
複数に分割されたリム体16aが積層され、内周面側に
回転軸1側に延在する脚部16bが円周方向に複数個設
けられ、外周面側にダブテイル溝16cが複数個形成さ
れ、脚部16bが回転軸1と着脱可能に結合されたスパ
イダリム16と、スパイダリム16の各リム体16a間
に形成された半径方向のリムダクト18と、スパイダリ
ム16の外周側に配置され、軸方向に分割されたコア積
層体21bが積層され、内周面側にダブテイル溝16c
に挿着されるダブテイル21cが複数設けられ、外周面
側に回転子コイル26を収納するスロット21dが複数
形成され、ダブテイル21cがスパイダリム16と着脱
可能に結合された回転子コア21と、回転子コア21の
各コア積層体21b間に形成された半径方向のコアダク
ト23とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は例えば水車発電機
等の回転電機の回転子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の例えば水車発電機等の回転電機の
回転子は、大容量化に対応するため種々の回転子構造が
開発され、それら回転子の形状は大形化している。図2
9〜図32は例えば特公平6−7734号公報に開示さ
れた従来の回転電機の回転子を示し、これら各図におい
て、1は回転軸、2は回転軸1に溶接により固着され周
方向に複数配置されたたスパイダであり、力骨部2a
と、支持腕2bと、支持板2cとから構成されている。
スパイダ2の支持腕2bの外周面部にはキー溝2dが形
成されている。3はスパイダ2の外周側に配置されたリ
ムであり、リム3は軸方向に複数に分割された一円のリ
ム体3a間にリムダクト片4を配置して形成した半径方
向のリムダクト5を介在して軸方向に積層され、内周面
部に支持腕2bに形成されたキー溝2dと対応したキー
溝3bが形成され、外周面部にダブテイル溝3cが形成
され、キー6によってスパイダ2の外周側に着脱可能に
結合されている。3dはリム3に形成されたリム固定用
穴であり、ボルト7によりリム3は固定される。8はリ
ム3の外周側に配置された回転子コアであり、回転子コ
ア8は薄鋼板から成る扇形コアセグメント8aを周方向
並びに軸方向に積層してコア層体8bを形成し、それら
コア層体8b間にコアダクト片9を配置して形成した半
径方向のコアダクト10を介在して軸方向に積層され、
内周面部にリム3に形成されたダブテイル溝3cに挿入
されるダブテイル8cが形成され、外周面部にスロット
8dが複数形成され、キー11によってリム3の外周側
に着脱可能に結合されている。8eは回転子コア8に形
成されたコア固定用穴であり、ボルト12により回転子
コア8は固定される。なお、コアダクト10の内端とリ
ムダクト5の外端は連通するように配置される。13は
回転子コア8の外周面部に形成されたスロット8dに挿
着された回転子コイルであり、図示しない回転子ウエッ
ジにより回転子コア8に固定される。14は回転子コイ
ル13のコイルエンド部13aの内周側に配置されその
コイルエンド部13aの遠心力を支持するための支持台
であり、例えばボルト12が貫挿されて図示しないナッ
トで回転子コア8と共に固定される。15は回転子コイ
ル13のコイルエンド部13aの外周側に配置されその
コイルエンド部13aの遠心力を支持するための支持具
でありバインド線、円管、ボルトなどで構成される。
【0003】次に動作について説明する。回転子が回転
すると、スパイダ2の各力骨部2a間に矢印にて示すよ
うに冷却空気が流入する。スパイダ2の各力骨部2a間
に流入した冷却空気は、支持腕2b間を通ってリム3の
リム体3a間のリムダクト5に流入し、リムダクト5内
を通ってリムダクト5の外端からコアダクト10の内端
を経てコアダクト10内に流入し、回転子コア8のスロ
ット8dに挿着された回転子コイル13を冷却してコア
ダクト10の外端から回転子外に流出し、図示しない固
定子側に流入する。
【0004】ところで、回転電機の大容量化に伴い、そ
の回転子の形状は大形化するので、回転軸1と回転子コ
ア8との間に、スパイダ2、リム3を介在させ、リム3
はスパイダ2に着脱可能にキー結合され、回転子コア8
はリム3に着脱可能にダブテイル結合されており、リム
3、回転子コア8をそれぞれ別個に輸送できるように構
成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の回転電機の回転子は、回転軸1と、スパイダ2
と、リム3と、回転子コア8とから構成されているた
め、その構成体の数が多くなり、製造、組立に多大の労
力と時間を要していた。しかも、リム3と、回転子コア
8は別個に取り外して輸送できるが、スパイダ2は回転
軸1と溶接により固定されているので、別個には輸送で
きなかった。
【0006】また、回転子が大形化してくると、リム3
の直径が大きくなり、リム材料の製作限界を越える、輸
送の制限を受けるなどの課題があった。
【0007】また、回転子のリム3は比較的厚い例えば
30〜200mm程度の鋼板を用いられることが多く、
両面は機械加工を施すので、加工精度が高く、リムダク
ト5を所定の位置に設けることが容易であるが、回転子
コア8の扇形コアセグメント8aは例えば0.5〜2m
m程度の薄鋼板を用いることが多く、数%程度のクラウ
ンがあり、また板厚も不均一である。したがって、回転
子コア8を積層するために、扇形コアセグメント8a間
に比較的薄い詰め物を詰めてクラウン形状を補正するこ
とが行われる。また、扇形コアセグメント8aを積んで
いく際、ある程度の厚さを積む毎にプレスで押す或いは
ボルト12で締め込むなどして、回転子コア8の占積率
を上げることが行われる。その際、回転子の軸方向の全
長例えば2〜4m程度にわたってコアダクト10の位置
を所定の位置に合わせることは、熟練した技術が必要で
あり、幅10mm程度の複数個のコアダクト10の内端
と幅10mm程度の複数個のリムダクト5の外端を回転
子の全長にわたって連通するように回転子コア8を積層
することが極めて困難であり、数mm程度位置がずれ
て、図33に示すようにリムダクト5とコアダクト10
の位置が合わず、局所的に回転子の内部から冷却風を通
風することが困難となり、十分な冷却特性が得られ難い
課題があった。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、回転子の構成体の数を減らす
ことにより、製造、組立に多大の労力と時間を要すこと
がなく、輸送面にも優れた回転電機の回転子を得ること
を目的としている。
【0009】また、リムを分割積層することにより、リ
ム材料の製作限界あるいは輸送の制限を受けることのな
い回転電機の回転子を得ることを目的としている。
【0010】また、リムダクトとコアダクトとの連通を
容易にする構造により、冷却特性を向上させることがで
きる回転電機の回転子を得ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る回転電機
の回転子の請求項1のものは、回転軸の外周側に配置さ
れ、軸方向に複数に分割されたリム体が積層され、内周
面側に回転軸側に延在する脚部が円周方向に複数個設け
られ、外周面側にダブテイル溝が複数個形成され、脚部
が回転軸と着脱可能に結合されたスパイダリムと、この
スパイダリムの各リム体間に形成された半径方向のリム
ダクトと、スパイダリムの外周側に配置され、軸方向に
複数に分割されたコア層体が積層され、内周面側にスパ
イダリムに形成されたダブテイル溝に挿着されるダブテ
イルが複数設けられ、外周面側に回転子コイルを収納す
るスロットが複数形成され、ダブテイルがスパイダリム
と着脱可能に結合された回転子コアと、回転子コアの各
コア層体間に形成された半径方向のコアダクトとを設け
たものである。
【0012】また、請求項2のものは、請求項1におい
て軸方向に複数に分割されたスパイダリムのリム体が、
薄鋼板を円周方向に複数に分割して成る分割リム体片を
円周方向に一円状に配置すると共に軸方向に複数積層し
て構成されたものである。
【0013】また、請求項3のものは、回転軸の外周側
に配置され、軸方向に複数に分割されて積層され、内周
面側が回転軸と係合され着脱可能に結合され、外周面側
にダブテイル溝が複数個形成されたリムと、この各リム
に複数個形成された冷却風導入孔と、各リム間に形成さ
れた半径方向のリムダクトと、リムの外周側に配置さ
れ、軸方向に複数に分割されたコア層体が積層され、内
周面側にリムに形成されたダブテイル溝に挿着されるダ
ブテイルが複数設けられ、外周面側に回転子コイルを収
納するスロットが複数形成され、ダブテイルがリムと着
脱可能に結合された回転子コアと、回転子コアの各コア
層体間に形成された半径方向のコアダクトとを設けたも
のである。
【0014】また、請求項4のものは、請求項3におい
て軸方向に複数に分割されて積層されたリムが、薄鋼板
を円周方向に複数に分割して成る分割リム体片を円周方
向に一円状に配置すると共に軸方向に複数積層して構成
されたものである。
【0015】また、請求項5のものは、回転軸の外周側
に配置され、軸方向に複数に分割されて積層され、内周
面側が回転軸と係合され着脱可能に結合され、外周面側
にダブテイル溝が複数個形成されたリムと、各リムに複
数個形成され、回転軸側が小さくダブテイル溝側が大き
く半径方向に延在する冷却風導入孔と、各リムに形成し
た冷却風導入孔間に有する脚部と、リムの外周側に配置
され、軸方向に複数分割されたコア層体が積層され、内
周面側に各リムに形成されたダブテイル溝に挿着される
ダブテイルが複数設けられ、外周面側に回転子コイルを
収納するスロットが複数形成され、ダブテイルがリムと
着脱可能に結合された回転子コアと、回転子コアの各コ
ア層体間に形成された半径方向のコアダクトとを設けた
ものである。
【0016】また、請求項6のものは、回転軸の外周側
に配置され、軸方向に複数に分割されて積層され、内周
面側に回転軸側に延在する脚部が円周方向に複数個設け
られ外周面側に回転子コイルを収納するスロットが複数
個形成され、脚部が回転軸と着脱可能に結合された回転
子継鉄体と、各回転子継鉄体間に形成された半径方向の
通風ダクトとを設けたものである。
【0017】また、請求項7のものは、回転軸の外周側
に配置され、軸方向に複数に分割されて積層され、内周
面側が回転軸と係合され着脱可能に結合され、外周面側
に回転子コイルを収納するスロットが複数個形成された
回転子継鉄体と、回転子継鉄体に複数形成された冷却風
導入孔と、各回転子継鉄体間に形成された半径方向の通
風ダクトとを設けたものである。
【0018】また、請求項8のものは、回転軸の外周側
に配置され、内周面側が回転軸に結合され、外周面側に
半径方向外側に延在するアーム部が複数個形成されたス
パイダと、スパイダの外周側に配置され、軸方向に複数
に分割されたコア層体が積層され、内周面側にスパイダ
のアーム部と相対するよう延在する脚部が複数個に形成
され、脚部がスパイダのアーム部に着脱可能に結合さ
れ、外周面側に回転子コイルを収納するスロットが複数
形成された回転子コアと、回転子コアの各コア層体間に
形成された半径方向のコアダクトと、回転子コアの隣接
する脚部とスパイダの隣接するアーム部間に形成された
冷却風導入空間とを設けたものである。
【0019】また、請求項9のものは、回転軸の外周側
に配置され、内周面側が回転軸に結合されたリムと、リ
ムの外周側に配置され、軸方向に複数に分割されたコア
層体が積層され、内周面側にリムの外周側に延在する脚
部が複数個に形成され、脚部がリムの外周部にに着脱可
能に結合され、外周面側に回転子コイルを収納するスロ
ットが複数形成された回転子コアと、回転子コアの各コ
ア層体間に形成された半径方向のコアダクトと、回転子
コアの隣接する脚部とリムの外周部との間に形成された
冷却風導入空間とを設けたものである。
【0020】また、請求項10のものは、請求項8また
は9において回転子コアのコア層体が薄鋼板を円周方向
に複数に分割して成る分割コア片を円周方向に一円状に
配置されると共に軸方向に複数積層して構成されたもの
である。
【0021】また、請求項11のものは、請求項1ない
し5に記載の何れかにおいて相対するスパイダリムまた
はリムと回転子コアの少なくとも何れか一方に連通溝を
形成したものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図1、
図2に基づいて説明する。図1、図2において、1は回
転軸であり、例えば外方向に突出する係合部1aが形成
されている。16は回転軸1の外周側に配置され、軸方
向に複数に分割された一円のリム体16aが積層され、
内周面側に回転軸1側に延在する脚部16bが円周方向
に放射状に複数個設けられ、外周面側にダブテイル溝1
6cが複数個形成され、脚部16bに回転軸1の係合部
1aと係合する係合部16dを有し、それら係合部間に
キー17が挿着されることらより着脱可能に結合された
スパイダリムである。なお、例えばスパイダリム16の
脚部16bの内周面側が回転軸1の外周面と当接状態に
ある。18は軸方向に複数に分割された一円のリム体1
6a間にリムダクト片19を配置して形成した半径方向
のリムダクト、20はスパイダリム16の各リム体16
aを固定するボルト、21はスパイダリム16の外周側
に配置された回転子コアであり、回転子コア21は薄鋼
板から成る扇形コアセグメント21aを周方向並びに軸
方向に積層してコア層体21bを形成し、それらコア層
体21b間にコアダクト片22を配置して形成した半径
方向のコアダクト23を介在して軸方向に積層され、内
周面部にスパイダリム16に形成されたダブテイル溝1
6cに挿入されるダブテイル21cが形成され、外周面
部にスロット21dが複数形成され、キー24によりス
パイダリム16の外周側に着脱可能に結合されている。
25は回転子コア21の各コア層体21bを固定するボ
ルトである。なお、コアダクト23の内端とリムダクト
18の外端は連通するように配置され、スパイダリム1
6の両端側からスパイダリム16の脚部16b間に流入
した冷却風は各リムダクト18を流通し、さらにコアダ
クト23を流通して回転子外に流出するようになってい
る。26は回転子コア21の外周面部に形成されたスロ
ット21dに挿着された回転子コイルであり、図示しな
い回転子ウエッジにより回転子コア21に固定される。
27は回転子コイル26のコイルエンド部26aの内周
側に配置されそのコイルエンド部26aの遠心力を支持
するための支持台であり、例えばボルト25が貫挿され
て図示しないナットで回転子コア21と共に固定され
る。28は回転子コイル26のコイルエンド部26aの
外周側に配置されそのコイルエンド部26aの遠心力を
支持するための支持具でありバインド線、円管、ボルト
などで構成される。
【0023】次に動作について説明する。回転子が回転
すると、スパイダリム16の各脚部16b間に矢印にて
示すように冷却空気が流入する。スパイダリム16の各
脚部16b間に流入した冷却空気は、スパイダリム16
のリム体16a間の各リムダクト18に流入し、各リム
ダクト18内を通って各リムダクト18の外端から各コ
アダクト23の内端を経て各コアダクト23内に流入
し、回転子コア21のスロット21dに挿着された回転
子コイル26を冷却して各コアダクト23の外端から回
転子外に流出し、図示しない固定子側に流入する。
【0024】ところで、スパイダリム16のリム体16
aの内周面側に放射状に回転軸1側に延在する脚部16
b−複数個設け、リム体16aの脚部16bとの互いの
係合部16d,1aを係合させ、キー17によりリム体
16aと回転軸1とを着脱可能に固定するようにしたこ
とにより、上述した従来装置におけるスパイダ2のよう
に回転軸1に溶接による完全なる固定ではなく、リム体
16aの脚部16bはキー17による着脱可能な結合で
あり、回転軸1からスパイダリム16のリム体16aを
取り外して輸送することが可能となる。
【0025】また、スパイダリム16のリム体16aは
一体構造体からなる脚部16bを有しており、上述した
従来装置のように、スパイダ2とリム3とが別構造体で
且つキーによる結合ではないので、構成部品を半減する
ことができ経済性に優れた装置を得ることができると共
に、従来のようにリム3の内周面のキー溝を無くすこと
ができ、回転子の回転によるリム3の内周面の周方向応
力がキー溝部の応力集中によって増幅されることもな
く、信頼性の高い装置を得ることができる。
【0026】また、スパイダリム16のリム体16aの
外周面側のダブテイル溝16cに回転子コア21のダブ
テイル21cが結合され、リム体16aと回転子コア2
1とが着脱可能に固定される構造としているので、回転
軸1、スパイダリム16の各リム体16a、回転軸コア
21を分割して輸送し、現地で組み立てることができ
る。
【0027】実施の形態2.次に、この発明の実施の形
態2を図3、図4に基づいて説明する。上述した実施の
形態1では、スパイダリム16のリム体16aが板厚の
大きい一体構造体の場合について述べたが、実施の形態
2においては、スパイダリム29のリム体29aが薄鋼
板から成り複数積層されて構成され、脚部29b、ダブ
テイル溝29c、例えばキー溝から成る係合部29dを
有するものであり、上述した実施の形態1と同様の効果
を奏する。
【0028】実施の形態3.次に、この発明の実施の形
態3を図5、図6、図7に基づいて説明する。上述した
実施の形態1,2では、スパイダリム16,29のリム
体16a,29aが一円の一体構造体の場合について述
べたが、実施の形態3においては、スパイダリム30の
リム体30aが薄鋼板を円周方向に複数に分割して成る
分割リム体片30e,30fを一円状に配置すると共に
軸方向に複数積層されて構成され、脚部30b、ダブテ
イル溝30c、例えばキー溝から成る係合部30dを有
するものである。
【0029】この実施の形態3においてスパイダリム3
0のリム体30aを形成するには、まず分割リム体片3
0eを一円状に配置し、さらに分割リム体片30fを一
円状に配置し、分割リム体片30e,30fを軸方向に
交互に複数積層することにより形成できる。このよう
に、分割リム体片30e,30fが形成できる素材の大
きさで良く、上述した実施の形態1,2のように、一円
の一体構造体のリム体16a,29aを形成するために
素材が極めて大きなものとすることがなくなり、素材の
歩留まり性が向上し、経済性に優れたものとなる。な
お、分割リム体片の形状としてはこの実施の形態3に限
定されるものでは、種々の分割リム体片形状にもこの発
明が及ぶことは勿論のことである。
【0030】以上のような歩留まり性の向上について、
図8、図9に基づいて説明する。図8において、素材3
1から一円の一体構造体のリム体29を形成した後の残
り部分31aをハッティングで示す。図9は素材31か
ら同様に薄鋼板を円周方向に複数に分割して成る分割リ
ム体片30e,30fを形成した後の残り部分31bを
ハッティングで示す。従って、図9に示す一点鎖線部分
の歩留まり性が向上する。
【0031】実施の形態4.この発明の実施の形態4を
図10、図11に基づいて説明する。これら各図におい
て、1は回転軸、1aは係合部、17はキー、21は回
転子コア、21aは扇形コアセグメント、21bはコア
層体、21cはダブテイル、21dはスロット、22は
コアダクト片、23はコアダクト、24はキー、25は
ボルト、26は回転子コイル、26aは回転子コイル2
6のコイルエンド部、27は支持台、28は支持具であ
る。32は回転軸1の外周側に配置され、軸方向に複数
分割されて積層された一円のリムであり、内周面32a
が回転軸1の外周面と当接状態にあり、かつその内周面
32aに回転軸1の係合部1aと係合する係合部32b
が形成され、外周面側に回転子コア21のダブテイル2
1cと係合するダブテイル溝32cが複数個形成されて
いる。33は軸方向に複数分割されて積層された一円の
各リム32に複数個形成された冷却風導入孔、34は各
リム32間にリムダクト片35を配置して形成した半径
方向のリムダクト、36は各リム32を固定するボルト
である。なお、各リム32はそれら内周面32aが回転
軸1の外周面と当接され、且つ回転軸1の係合部1aに
各リム32の係合部32bが係合され、キー17により
着脱可能に結合されている。また、各リム32のダブテ
イル溝32cに回転子コア21のダブテイル21cが係
合され、キー24により着脱可能に結合されている。
【0032】次に、動作について説明する。各リム32
には冷却風導入孔33を設けているので、回転子の回転
により矢印にて示すように冷却空気が冷却風導入孔33
に流入する。冷却風導入孔33を通ってリム32内に流
入した冷却空気は、各リムダクト34に分配され、各リ
ムダクト34内を通って各リムダクト34の外端から各
コアダクト23の内端を経て各コアダクト23内に流入
し、回転子コア21のスロット21dに挿着された回転
子コイル26を冷却して各コアダクト23の外端から回
転子外に流出し、図示しない固定子側に流入する。以上
のように、回転子の内周面側から半径方向外側に冷却空
気が流れ、回転子を内部から冷却することができる。
【0033】ところで、この実施の形態4においては、
各リム32の内周面32aが回転軸1の外周面と当接さ
れ、相互の係合部32a,1aが係合されてキー17に
より着脱可能に結合され、各リム32に冷却風導入孔3
3を形成したことにより、スパイダを省略することがで
き、部品点数を減らすことができると共に、各リム32
を一円状の板から製作する場合、リム32の中心部も有
効に使用することができ、材料の歩留まりを向上するこ
とができ、上記各実施の形態のものよりさらに経済性に
優れたものとなる。
【0034】なお、冷却風導入孔33は図11のように
丸穴とすれば加工も容易であり、安価にでき、形状の工
夫によりリムの応力を低減できることは言うまでもな
い。
【0035】実施の形態5.次に、この発明の実施の形
態5を図12、図13に基づいて説明する。上述した実
施の形態4では、リム32が板厚の大きい一体構造体の
場合について述べたが、この実施の形態5においては、
リム37が薄鋼板から成り複数積層されて構成され、外
周面側にダブテイル溝37c、内周面37a側に例えば
キー溝から成る係合部37bを有するものであり、上述
した実施の形態4と同様の効果を奏する。
【0036】実施の形態6.次に、この発明の実施の形
態6を図14に基づいて説明する。上述した実施の形態
4,5では、リム32,37が一円の一体構造体の場合
について述べたが、この実施の形態6においては、リム
38が薄鋼板を円周方向に複数に分割して成る分割リム
体片38a,38bを一円状に配置すると共に軸方向に
複数積層されて構成され、ダブテイル溝38c、例えば
キー溝から成る係合部38dを有するものである。分割
リム体片38a,38bには例えばそれぞれ2個の冷却
風導入孔33が形成されている。
【0037】この実施の形態6において、リム38を形
成するには、まず分割リム体片38aを一円状に配置
し、さらに分割リム体片38bを一円状に配置し、分割
リム体片38a,38bを軸方向に交互に複数積層する
ことにより形成できる。このように、分割リム体片38
a,38bが形成できる素材の大きさで良く、上述した
実施の形態4,5のように、一円の一体構造体のリム3
2,37を形成するために素材が極めて大きなものとす
ることがなくなり、素材の歩留まり性が向上し、経済性
に優れたものとなる。
【0038】実施の形態7.この発明の実施の形態7を
図15に基づいて説明する。図15において、1は回転
軸、1aは係合部、17はキー、21は回転子コア、2
1aは扇形コアセグメント、21bはコア層体、21c
はダブテイル、21dはスロット、22はコアダクト
片、23はコアダクト、24はキー、25はボルト、2
6は回転子コイル、35は半径方向のリムダクト34を
形成するリムダクト片、36はボルト、39は回転軸1
の外周側に配置され、軸方向に複数分割されて積層され
た一円のリムであり、内周面39aが回転軸1の外周面
と当接状態にあり、かつその内周面39aに回転軸1の
係合部1aと係合する係合部39bが形成され、外周面
側に回転子コア21のダブテイル21cと係合するダブ
テイル溝39cが複数個形成されている。40は軸方向
に複数分割されて積層された一円の各リム39に複数個
形成され、回転軸1側が小さくダブテイル溝39c側が
大きく半径方向に延在する冷却風導入孔、41は各リム
39に形成した冷却風導入孔40間に有する脚部であ
る。なお、各リム39はそれら内周面39aが回転軸1
の外周面と当接され、且つ回転軸1の係合部1aに各リ
ム39の係合部39bが係合され、キー17により着脱
可能に結合されている。また、各リム39のダブテイル
溝39cに回転子コア21のダブテイル21cが係合さ
れ、キー24により着脱可能に結合されている。
【0039】次に、動作について説明する。各リム39
には回転軸1側が小さくダブテイル溝39c側が大きく
半径方向に延在する冷却風導入孔40を設けているの
で、回転子の回転により冷却空気が冷却風導入孔40に
流入する。冷却風導入孔40を通ってリム39内に流入
した冷却空気は、各リムダクト34に分配され、各リム
ダクト34内を通って各リムダクト34の外端から各コ
アダクト23の内端を経て各コアダクト23内に流入
し、回転子コア21のスロット21dに挿着された回転
子コイル26を冷却して各コアダクト23の外端から回
転子外に流出し、図示しない固定子側に流入する。以上
のように、回転子の内周面側から半径方向外側に冷却空
気が流れ、回転子を内部から冷却することができる。
【0040】ところで、この実施の形態7においては、
各リム39の内周面39aが回転軸1の外周面と当接さ
れ、相互の係合部39a,1aが係合されてキー17に
より着脱可能に結合され、各リム39に冷却風導入孔4
0を形成したことにより、スパイダを省略することがで
き、部品点数を減らすことができると共に、各リム39
を一円状の板から製作する場合、リム39の中心部も有
効に使用することができ、材料の歩留まりを向上するこ
とができ、上記実施の形態5,6のものと同様に経済性
に優れたものとなる。さらに、冷却風導入孔40間の脚
部41により、上述した従来装置のスパイダ2と同様の
機能を発揮することができ、簡単な構成で強度的にも安
定した回転子を得ることができる。
【0041】実施の形態8.この発明の実施の形態8を
図16,図17に基づいて説明する。これら各図におい
て、1は回転軸、1aは複数個設けられた係合部、17
はキー、26は回転子コイル、26aは回転子コイル2
6のコイルエンド部、27は支持台、28は支持具、4
2は回転軸1の外周側に配置され、軸方向に複数に分割
されて積層され、内周面側に延在する脚部42aが円周
方向に複数個設けられ、外周面側に回転子コイル26を
収納するスロット42bが複数個形成され、各脚部42
aが回転軸1と着脱可能に結合された回転子継鉄体であ
り、各脚部42aの先端部が回転軸1の外周面と当接状
態にあり、かつ各脚部42aの先端部に回転軸1の各係
合部1aと係合する係合部42cが形成されている。な
お、各回転子継鉄体42はそれら各脚部42aの先端部
が回転軸1の外周面と当接され、且つ回転軸1の各係合
部1aに各回転子継鉄体42の係合部42cが係合さ
れ、キー17により着脱可能に結合されている。43は
各回転子継鉄体42の脚部42a間に形成された冷却風
導入空間、44は各回転子継鉄体42間にダクト片4
5,46を配置して形成した半径方向の通風ダクト、4
7は各回転子継鉄体42を固定するボルトである。
【0042】また、図は一例として、回転子継鉄体42
は円周方向に複数に分割して成るセグメント状の分割継
鉄片42d,42eを一円状に配置すると共に軸方向に
複数積層されて構成され、まず分割継鉄片42dを一円
状に配置し、さらに分割継鉄片42eを一円状に配置
し、分割継鉄片42d,42eを軸方向に交互に複数積
層することにより回転子継鉄体42が形成できる。
【0043】次に、動作について説明する。回転子が回
転すると、回転子継鉄体42の脚部42a間に形成され
た冷却風導入空間43に矢印にて示すように冷却空気が
流入する。回転子継鉄体42の脚部42a間の冷却風導
入空間43に流入した冷却空気は、各回転子継鉄体42
間に形成した半径方向の通風ダクト44に流入し、各通
風ダクト44内を通って回転子継鉄体42のスロット4
2bに挿着された回転子コイル26を冷却して各通風ダ
クト44の外端から回転子外に流出し、図示しない固定
子側に流入する。
【0044】ところで、この実施の形態8においては、
回転子コイル26が挿着される回転子継鉄体42が回転
軸1に着脱可能に結合されており、上述した各実施の形
態のように着脱可能な結合が2か所ではなく1か所とな
り、構成部品を著しく減じることができ且つ着脱可能な
結合が半減でき経済性においてより一層優れた装置を得
ることができる。
【0045】また、回転子継鉄体42の内周部に脚部4
2aを設け、回転子継鉄体42の内周面と脚部42aを
なめらかな曲線で接続しているので、回転子継鉄体42
の内周部の応力集中は比較的小さく抑えることができ、
リムを設けなくても、回転子継鉄体42内周部の周方向
応力を小さく抑えることができる。
【0046】また、回転子継鉄体42は分割継鉄片42
d,42eから成るセグメント状にしているので、輸送
上の問題もない。また、リムを用いずに大形の回転子を
得ることができるので、少ない部品点数とすることがで
き、組立が容易となる。
【0047】実施の形態9.この発明の実施の形態9を
図18に基づいて説明する。図18において、1は回転
軸、1aは複数個設けられた係合部、17はキー、26
は回転子コイル、48は回転軸1の外周側に配置され、
軸方向に複数に分割されて積層され、内周面側48aに
回転軸1の各係合部1aと係合する係合部48bが形成
され、それら各係合部48bが回転軸1の各係合部1a
と係合され着脱可能に結合され、外周面側に回転子コイ
ル26を収納するスロット48cが複数個形成された回
転子継鉄体であり、各内周面側48aが回転軸1の外周
面と当接状態にある。なお、各回転子継鉄体48はそれ
ら各内周面側48aが回転軸1の外周面と当接され、且
つ回転軸1の各係合部1aに各回転子継鉄体48の係合
部48bが係合され、キー17により着脱可能に結合さ
れている。49は各回転子継鉄体48に形成された例え
ば丸穴状の冷却風導入孔、50は各回転子継鉄体48間
にダクト片51,52を配置して形成した半径方向の通
風ダクト、53は各回転子継鉄体48を固定するボルト
である。
【0048】また、図は一例として、回転子継鉄体48
は円周方向に複数に分割して成るセグメント状の分割継
鉄片48d,48eを一円状に配置すると共に軸方向に
複数積層されて構成され、まず分割継鉄片48dを一円
状に配置し、さらに分割継鉄片48eを一円状に配置
し、分割継鉄片48d,48eを軸方向に交互に複数積
層することにより回転子継鉄体48が形成できる。
【0049】次に、動作について説明する。回転子が回
転すると、回転子継鉄体48に形成された冷却風導入孔
49に冷却空気が流入する。回転子継鉄体48の冷却風
導入孔49に流入した冷却空気は、各回転子継鉄体48
間に形成した半径方向の通風ダクト50に流入し、各通
風ダクト50内を通って回転子継鉄体48のスロット4
8cに挿着された回転子コイル26を冷却して各通風ダ
クト50の外端から回転子外に流出し、図示しない固定
子側に流入する。
【0050】ところで、この実施の形態9においては、
回転子コイル26が挿着される回転子継鉄体48が回転
軸1に着脱可能に結合されており、上述した実施の形態
1〜7のように着脱可能な結合が2か所ではなく1か所
となり、構成部品を著しく減じることができ且つ着脱可
能な結合が半減でき経済性においてより一層優れた装置
を得ることができる。
【0051】また、回転子継鉄体48の内周面側48a
が回転軸1の外周面に当接して着脱可能に係合されて結
合されているので、上述した実施の形態8よりも強度的
にさらに優れた装置を得ることができる。
【0052】また、回転子継鉄体48は分割継鉄片48
d,48eから成るセグメント状にしているので、輸送
上の問題もない。また、リムを用いずに大形の回転子を
得ることができるので、少ない部品点数とすることがで
き、組立が容易となる。
【0053】実施の形態10.この発明の実施の形態1
0を図19に基づいて説明する。上述した実施の形態9
においては、冷却風導入孔49が丸穴状に形成された場
合について述べたが、図19に示すように、回転軸1側
が小さく回転子コイル26側が大きく半径方向に延在す
る冷却風導入孔49等としてもよく、同様の効果を奏す
る。
【0054】実施の形態11.この発明の実施の形態1
1を図20に基づいて説明する。図20において、1は
回転軸、1aは係合部、17はキー、26は回転子コイ
ル、54は回転軸1の外周側に配置され、内周面側54
aが例えば回転軸1の係合部1aと係合する係合部54
bが形成され、その係合部54bが回転軸1の係合部1
aと係合され着脱可能に結合され、外周面側に半径方向
外側に延在するアーム部54cが複数個形成されたスパ
イダであり、アーム部54cには例えばキー溝から成る
係合部54dが形成されている。55はスパイダ54の
外周側に配置され、軸方向に複数に分割されたコア層体
55aが積層され、内周面側にスパイダ54のアーム部
54cと相対するよう延在する脚部55bが複数個に形
成され、脚部55bがスパイダ54のアーム部54cに
着脱可能に結合され、外周面側に回転子コイル26を収
納するスロット55cが複数形成された回転子コアであ
り、脚部55bにはアーム部54cの係合部54dと相
対する例えばキー溝から成る係合部54dが形成されて
おり、キー56により回転子コア55がスパイダ54に
着脱可能に結合される。57は回転子コア55の各コア
層体55a間にダクト片58を配置して形成された半径
方向のコアダクト、59は回転子コア55の内周面及び
隣接する脚部55b間とスパイダ54の外周面及び隣接
するアーム部54c間との空間に形成される冷却風導入
空間、60は回転子コア55の各コア層体55aを固定
するボルトである。
【0055】次に、動作について説明する。回転子が回
転すると、回転子コア55の内周面及び隣接する脚部5
5b間とスパイダ54の外周面及び隣接するアーム部5
4c間との空間に形成される冷却風導入空間59に冷却
空気が流入する。これら冷却風導入空間59に流入した
冷却空気は、各回転子コア55の各コア層体55a間に
形成した半径方向のコアダクト57に流入し、各コアダ
クト57内を通って回転子コア55のスロット55cに
挿着された回転子コイル26を冷却して各コアダクト5
7の外端から回転子外に流出し、図示しない固定子側に
流入する。
【0056】ところで、この実施の形態11において
は、上述した従来装置のようにリムを設けることなく、
回転子コイル26が挿着される回転子コア55をスパイ
ダ54に結合させることができると共に回転子コア55
をスパイダ54から取り外して輸送することが可能とな
る。また、リムを設ける必要がないので、構成部品を著
しく減じることができ、経済性においてより優れた装置
を得ることができる。
【0057】実施の形態12.この発明の実施の形態1
2を図21に基づいて説明する。図21において、1は
回転軸、1aは係合部、17はキー、26は回転子コイ
ル、55は回転子コアであり、55aはコア層体、55
bは脚部、55cはスロット、55dは係合部である。
57はコアダクト、58はダクト片、60はボルトであ
る。61は回転軸1の外周側に配置され、内周面側61
aが例えば回転軸1の係合部1aと係合する係合部61
bが形成され、その係合部61bが回転軸1の係合部1
aと係合され着脱可能に結合され、外周面側61cには
回転子コア55の各係合部55dと相対する例えばキー
溝から成る係合部61dが形成されたリムであり、キー
56により回転子コア55がリム61に着脱可能に結合
される。62は回転子コア55の内周面及び隣接する脚
部55b間とリム61の外周面との空間に形成される冷
却風導入空間である。
【0058】次に、動作について説明する。回転子が回
転すると、回転子コア55の内周面及び隣接する脚部5
5b間とリム61の外周面との空間に形成される冷却風
導入空間62に冷却空気が流入する。これら冷却風導入
空間62に流入した冷却空気は、回転子コア55の各コ
ア層体55a間に形成した半径方向のコアダクト57に
流入し、各コアダクト57内を通って回転子コア55の
スロット55cに挿着された回転子コイル26を冷却し
て各コアダクト57の外端から回転子外に流出し、図示
しない固定子側に流入する。
【0059】ところで、この実施の形態12において
は、上述した従来装置のようにスパイダを設けることな
く、回転子コイル26が挿着される回転子コア55をリ
ム61に結合させることができると共に回転子コア55
をリム61から取り外して輸送することが可能となる。
また、スパイダを設ける必要がないので、構成部品を著
しく減じることができ、経済性においてより優れた装置
を得ることができる。また、この実施の形態12におい
ては、上述した実施の形態11のようにアーム部がな
く、リム61がリング状という簡単な構成であり、製造
がさらに簡単になり経済性においてもより一層優れたも
のとなる。
【0060】また、上述した実施の形態11,12にお
いては、スパイダ54、リム61がそれぞれ回転軸1に
着脱可能に結合される場合について述べたが、必ずしも
着脱可能に結合しなくても所期の目的を達成することが
でき、結合手段としては焼き嵌め等の固定状態による結
合にしてもよいことは勿論のことである。
【0061】実施の形態13.次に、この発明の実施の
形態13を図22、図23、図24に基づいて説明す
る。上述した実施の形態11,12では、回転子コア5
5が一円の一体構造体の場合について述べたが、この実
施の形態13においては、回転子コア55が薄鋼板を円
周方向に複数に分割して成る分割コア片55e,55f
を一円状に配置すると共に軸方向に複数積層されて構成
され、脚部55b、スロット55c、例えばキー溝から
成る係合部55dを有するものである。
【0062】この実施の形態13において回転子コア5
5の各コア層体55aを形成するには、まず分割コア片
55eを一円状に配置し、さらに分割コア片55fを一
円状に配置し、分割コア片55e,55fを軸方向に交
互に複数積層することにより形成できる。このように、
分割コア片55e,55fが形成できる素材の大きさで
良く、上述した実施の形態11,12のように、一円の
一体構造体のコア層体55aを形成するために素材が極
めて大きなものとすることがなくなり、素材の歩留まり
性が向上し、経済性に優れたものとなる。なお、分割コ
ア片の形状としてはこの実施の形態13に限定されるも
のでは、種々の分割コア片形状にもこの発明が及ぶこと
は勿論のことである。
【0063】実施の形態14.以下、この発明の実施の
形態14を図25、図26に基づいて説明する。この実
施の形態14においては、上述した実施の形態1〜7に
対し、冷却特性の向上を図る実施の形態であり、実施の
形態1に適用した場合について述べる。これら各図にお
いて、1は回転軸、1aは係合部、16はスパイダリ
ム、16aはリム体、16bは脚部、16cはダブテイ
ル溝、16dは係合部、17はキー、18はリムダク
ト、19はリムダクト片、20はボルト、21は回転子
コアであり、21aは扇形コアセグメント、21bはコ
ア層体、21cはダブテイル、21dはスロットであ
る。22はコアダクト片、23はコアダクト、24はキ
ー、25はボルト、26は回転子コイルである。63は
例えばスパイダリム16側の外周面側、すなわち回転子
コア21のダブテイル21c間の内周面と相対するスパ
イダリム16のダブテイル溝16c間の外周面側に軸方
向に形成された連通溝である。
【0064】次に動作について説明する。回転子が回転
すると、スパイダリム16の各脚部16b間に冷却空気
が流入する。スパイダリム16の各脚部16b間に流入
した冷却空気は、スパイダリム16のリム体16a間の
各リムダクト18に流入し、各リムダクト18内を通っ
て各リムダクト18の外端から各コアダクト23の内端
を経て各コアダクト23内に流入し、回転子コア21の
スロット21dに挿着された回転子コイル26を冷却し
て各コアダクト23の外端から回転子外に流出し、図示
しない固定子側に流入する。
【0065】ところで、回転子の軸方向全長にわたって
コアダクト23の位置を所定の位置に合わせることは難
しく、図26に示すように回転子の軸方向全長にわたっ
てリムダクト18とコアダクト23の相互位置がずれた
としても、この実施の形態14においては、スパイダリ
ム16側の外周面側に軸方向に形成された連通溝63に
より、リムダクト18を流通する冷却空気は連通溝63
を通って確実にコアダクト23に流入するので、局所的
にコアダクト23に冷却空気が流れないといったことが
なく、十分な冷却特性を簡単な構成で実現でき、信頼性
の高い回転子を得ることができる。また、連通溝63は
リム単体に機械加工で容易に形成することができる。
【0066】また、この実施の形態14は実施の形態1
に適用した場合について述べたが、上述した実施の形態
2,3についても同様に適用できると共に、上述した実
施の形態4〜7については連通溝63をリム32.3
7,38,39にそれぞれ設けることにより、上述した
実施の形態14と同様の効果を奏する。
【0067】実施の形態15.以下、この発明の実施の
形態15を図27、図28に基づいて説明する。上述し
た実施の形態14においては、スパイダリムまたはリム
の外周面側に連通溝63を設けた場合について述べた
が、この実施の形態15においては、64は例えば回転
子コア21の内周面側、すなわちスパイダリム16のダ
ブテイル溝16c間の外周面と相対する回転子コア21
のダブテイル21c間の内周面側に軸方向に形成された
連通溝である。
【0068】ところで、この実施の形態15において
も、図28に示すように回転子の軸方向全長にわたって
リムダクト18とコアダクト23の相互位置がずれたと
しても回転子コア21の内周面側に軸方向に形成された
連通溝64により、リムダクト18を流通する冷却空気
は連通溝64を通って確実にコアダクト23に流入する
ので、局所的にコアダクト23に冷却空気が流れないと
いったことがなく、上述した実施の形態14と同様に十
分な冷却特性を簡単な構成で実現でき、信頼性の高い回
転子を得ることができる。また、連通溝64はコアの打
ち抜き時にボルト穴、キー溝、コイル用スリットなどと
同時に加工できるのでさらに容易に実施することができ
る。
【0069】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、回転軸の外周側に配置され、軸方向に複数に分割
されたリム体が積層され、内周面側に回転軸側に延在す
る脚部が円周方向に複数個設けられ、外周面側にダブテ
イル溝が複数個形成され、脚部が回転軸と着脱可能に結
合されたスパイダリムと、このスパイダリムの各リム体
間に形成された半径方向のリムダクトと、スパイダリム
の外周側に配置され、軸方向に複数に分割されたコア層
体が積層され、内周面側にスパイダリムに形成されたダ
ブテイル溝に挿着されるダブテイルが複数設けられ、外
周面側に回転子コイルを収納するスロットが複数形成さ
れ、ダブテイルがスパイダリムと着脱可能に結合された
回転子コアと、回転子コアの各コア層体間に形成された
半径方向のコアダクトとを設けたことにより、スパイダ
リムがスパイダとリムを兼ね備えた一体構造体であり経
済性に優れたものとなると共に、スパイダリムを回転軸
に着脱可能に結合するようにしたので、スパイダリムを
回転軸から取り外して輸送することが可能となる。
【0070】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において軸方向に複数に分割されたスパイダリムの
リム体が、薄鋼板を円周方向に複数に分割して成る分割
リム体片を円周方向に一円状に配置すると共に軸方向に
複数積層して構成したことにより、素材の歩留まり性が
向上し、経済性に優れたものとなる。
【0071】また、この発明の請求項3によれば、回転
軸の外周側に配置され、軸方向に複数に分割されて積層
され、内周面側が回転軸と係合され着脱可能に結合さ
れ、外周面側にダブテイル溝が複数個形成されたリム
と、この各リムに複数個形成された冷却風導入孔と、各
リム間に形成された半径方向のリムダクトと、リムの外
周側に配置され、軸方向に複数に分割されたコア層体が
積層され、内周面側にリムに形成されたダブテイル溝に
挿着されるダブテイルが複数設けられ、外周面側に回転
子コイルを収納するスロットが複数形成され、ダブテイ
ルがリムと着脱可能に結合された回転子コアと、回転子
コアの各コア層体間に形成された半径方向のコアダクト
とを設けたことにより、リムが直接回転軸に着脱可能に
結合されるので、スパイダを省略することができ且つリ
ムの中心部も有効に活用でき歩留まり性が向上し、経済
性に優れたものとなると共に、リムを回転軸から取り外
して輸送することが可能となる。
【0072】また、この発明の請求項4によれば、請求
項3において軸方向に複数に分割されて積層されたリム
が、薄鋼板を円周方向に複数に分割して成る分割リム片
を円周方向に一円状に配置すると共に軸方向に複数積層
して構成したことにより、素材の歩留まり性が向上し、
経済性に優れたものとなる。
【0073】また、この発明の請求項5によれば、回転
軸の外周側に配置され、軸方向に複数に分割されて積層
され、内周面側が回転軸と係合され着脱可能に結合さ
れ、外周面側にダブテイル溝が複数個形成されたリム
と、各リムに複数個形成され、回転軸側が小さくダブテ
イル溝側が大きく半径方向に延在する冷却風導入孔と、
各リムに形成した冷却風導入孔間に有する脚部と、リム
の外周側に配置され、軸方向に複数分割されたコア層体
が積層され、内周面側に各リムに形成されたダブテイル
溝に挿着されるダブテイルが複数設けられ、外周面側に
回転子コイルを収納するスロットが複数形成され、ダブ
テイルがリムと着脱可能に結合された回転子コアと、回
転子コアの各コア層体間に形成された半径方向のコアダ
クトとを設けたことにより、リムが直接回転軸に着脱可
能に結合されるので、スパイダを省略することができ且
つリムの中心部も有効に活用でき歩留まり性が向上し、
経済性に優れたものとなると共に、冷却風導入孔間の脚
部によりスパイダと同様の機能を発揮することができ、
簡単な構成で強度的に安定した回転子を得ることができ
る。
【0074】また、この発明の請求項6によれば、回転
軸の外周側に配置され、軸方向に複数に分割されて積層
され、内周面側に回転軸側に延在する脚部が円周方向に
複数個設けられ外周面側に回転子コイルを収納するスロ
ットが複数個形成され、脚部が回転軸と着脱可能に結合
された回転子継鉄体と、各回転子継鉄体間に形成された
半径方向の通風ダクトとを設けたことにより、回転軸と
回転子継鉄体との着脱可能な結合箇所が1か所のみとな
り、経済性においてより一層優れた回転子を得ることが
できる。
【0075】また、この発明の請求項7によれば、回転
軸の外周側に配置され、軸方向に複数に分割されて積層
され、内周面側が回転軸と係合され着脱可能に結合さ
れ、外周面側に回転子コイルを収納するスロットが複数
個形成された回転子継鉄体と、回転子継鉄体に複数形成
された冷却風導入孔と、各回転子継鉄体間に形成された
半径方向の通風ダクトとを設けたことにより、回転軸と
回転子継鉄体との着脱可能な結合箇所が1か所のみとな
り、また回転子継鉄体が回転軸に当接して着脱可能に結
合しているので、経済性においてより一層優れた回転子
を得ることができる。
【0076】また、この発明の請求項8によれば、回転
軸の外周側に配置され、内周面側が回転軸に結合され、
外周面側に半径方向外側に延在するアーム部が複数個形
成されたスパイダと、スパイダの外周側に配置され、軸
方向に複数に分割されたコア層体が積層され、内周面側
にスパイダのアーム部と相対するよう延在する脚部が複
数個に形成され、脚部がスパイダのアーム部に着脱可能
に結合され、外周面側に回転子コイルを収納するスロッ
トが複数形成された回転子コアと、回転子コアの各コア
層体間に形成された半径方向のコアダクトと、回転子コ
アの隣接する脚部とスパイダの隣接するアーム部間に形
成された冷却風導入空間とを設けたことにより、リムを
設けることなく、回転子コアをスパイダに結合できるの
で、構成部品が減り経済性に優れたものとなると共に、
回転子コアをスパイダから取り外して輸送することが可
能となる。
【0077】また、この発明の請求項9によれば、回転
軸の外周側に配置され、内周面側が回転軸に結合された
リムと、リムの外周側に配置され、軸方向に複数に分割
されたコア層体が積層され、内周面側にリムの外周側に
延在する脚部が複数個に形成され、脚部がリムの外周部
にに着脱可能に結合され、外周面側に回転子コイルを収
納するスロットが複数形成された回転子コアと、回転子
コアの各コア層体間に形成された半径方向のコアダクト
と、回転子コアの隣接する脚部とリムの外周部との間に
形成された冷却風導入空間とを設けたことにより、スパ
イダを設けることなく、回転子コアをリムに結合できる
ので、構成部品が減り経済性に優れたものとなると共
に、回転子コアをリムから取り外して輸送することが可
能となる。また、請求項8のものより構成が簡単となり
製造がさらに簡単となる。
【0078】また、この発明の請求項10によれば、請
求項8または9において回転子コアのコア層体が薄鋼板
を円周方向に複数に分割して成る分割コア片を円周方向
に一円状に配置されると共に軸方向に複数積層して構成
したことにより、素材の歩留まり性が向上し、経済性に
優れたものとなる。
【0079】また、この発明の請求項11によれば、請
求項1ないし5に記載の何れかにおいて相対するスパイ
ダリムまたはリムと回転子コアの少なくとも何れか一方
に連通溝を形成したことにより、十分な冷却特性を簡単
な構成で実現でき、信頼性の高い回転子を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による回転電機の回
転子を示す縦断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による回転電機の回
転子を示す要部横断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態2におけるスパイダリ
ムを示す平面図である。
【図4】 この発明の実施の形態2におけるスパイダリ
ムを示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態3におけるスパイダリ
ムを示す平面図である。
【図6】 この発明の実施の形態3における分割リム体
片を示す平面図である。
【図7】 この発明の実施の形態3における分割リム体
片を示す平面図である。
【図8】 この発明の実施の形態3による歩留まり性を
説明するための平面図である。
【図9】 この発明の実施の形態3による歩留まり性を
説明するための平面図である。
【図10】 この発明の実施の形態4による回転電機の
回転子を示す縦断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態4による回転電機の
回転子を示す要部横断面図である。
【図12】 この発明の実施の形態5におけるリムを示
す平面図である。
【図13】 この発明の実施の形態5におけるリムを示
す断面図である。
【図14】 この発明の実施の形態6におけるリムを示
す平面図である。
【図15】 この発明の実施の形態7による回転電機の
回転子を示す要部横断面図である。
【図16】 この発明の実施の形態8による回転電機の
回転子を示す縦断面図である。
【図17】 この発明の実施の形態8による回転電機の
回転子を示す要部横断面図である。
【図18】 この発明の実施の形態9による回転電機の
回転子を示す要部横断面図である。
【図19】 この発明の実施の形態10による回転電機
の回転子を示す要部横断面図である。
【図20】 この発明の実施の形態11による回転電機
の回転子を示す要部横断面図である。
【図21】 この発明の実施の形態12による回転電機
の回転子を示す要部横断面図である。
【図22】 この発明の実施の形態13における回転子
コアを示す平面図である。
【図23】 この発明の実施の形態13における分割コ
ア片を示す平面図である。
【図24】 この発明の実施の形態13における分割コ
ア片を示す平面図である。
【図25】 この発明の実施の形態14による回転電機
の回転子を示す要部横断面図である。
【図26】 この発明の実施の形態14による回転電機
の回転子を示す要部縦断面図である。
【図27】 この発明の実施の形態15による回転電機
の回転子を示す要部横断面図である。
【図28】 この発明の実施の形態15による回転電機
の回転子を示す要部縦断面図である。
【図29】 従来の回転電機の回転子を示す縦断面図で
ある。
【図30】 従来の回転電機の回転子を示す要部横断面
図である。
【図31】 従来における扇形コアセグメントを示す平
面図である。
【図32】 従来におけるリム体を示す平面図である。
【図33】 従来の回転電機の回転子を示す要部縦断面
図である。
【符号の説明】
1 回転軸、16 スパイダリム、16a リム体、1
6b 脚部、16c ダブテイル溝、18 リムダク
ト、21 回転子コア、21b コア層体、21c ダ
ブテイル、21d スロット、23 コアダクト、26
回転子コイル、29 スパイダリム、29a リム
体、29b 脚部、29c ダブテイル溝、30 スパ
イダリム、30a リム体、30b 脚部、30c ダ
ブテイル溝、32 リム、32c ダブテイル溝、33
冷却風導入孔、37 リム、38 リム、39 リ
ム、40 冷却風導入孔、41 脚部、42 回転子継
鉄体、42a 脚部、42b スロット、44 通風ダ
クト、48 回転子継鉄体、48c スロット、49
冷却風導入孔、50 通風ダクト、54 スパイダ、5
4c アーム部、55 回転子コア、55a コア層
体、55b 脚部、55c スロット、57 コアダク
ト、59 冷却風導入空間、61 リム、62 冷却風
導入空間、63 連通溝、64 連通溝。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の外周側に配置され、軸方向に複
    数に分割されたリム体が積層され、内周面側に上記回転
    軸側に延在する脚部が円周方向に複数個設けられ、外周
    面側にダブテイル溝が複数個形成され、上記脚部が上記
    回転軸と着脱可能に結合されたスパイダリムと、上記ス
    パイダリムの各リム体間に形成された半径方向のリムダ
    クトと、上記スパイダリムの外周側に配置され、軸方向
    に複数に分割されたコア層体が積層され、内周面側に上
    記スパイダリムに形成されたダブテイル溝に挿着される
    ダブテイルが複数設けられ、外周面側に回転子コイルを
    収納するスロットが複数形成され、上記ダブテイルが上
    記スパイダリムと着脱可能に結合された回転子コアと、
    上記回転子コアの各コア層体間に形成された半径方向の
    コアダクトとを備えたことを特徴とする回転電機の回転
    子。
  2. 【請求項2】 請求項1において、軸方向に複数に分割
    されたスパイダリムのリム体は、薄鋼板を円周方向に複
    数に分割して成る分割リム体片を円周方向に一円状に配
    置すると共に軸方向に複数積層して構成したことを特徴
    とする回転電機の回転子。
  3. 【請求項3】 回転軸の外周側に配置され、軸方向に複
    数に分割されて積層され、内周面側が上記回転軸と係合
    され着脱可能に結合され、外周面側にダブテイル溝が複
    数個形成されたリムと、上記各リムに複数個形成された
    冷却風導入孔と、上記各リム間に形成された半径方向の
    リムダクトと、上記リムの外周側に配置され、軸方向に
    複数に分割されたコア層体が積層され、内周面側に上記
    リムに形成されたダブテイル溝に挿着されるダブテイル
    が複数設けられ、外周面側に回転子コイルを収納するス
    ロットが複数形成され、上記ダブテイルが上記リムと着
    脱可能に結合された回転子コアと、上記回転子コアの各
    コア層体間に形成された半径方向のコアダクトとを備え
    たことを特徴とする回転電機の回転子。
  4. 【請求項4】 請求項3において、軸方向に複数に分割
    されたリムは、薄鋼板を円周方向に複数に分割して成る
    分割リム体片を円周方向に一円状に配置すると共に軸方
    向に複数積層して構成したことを特徴とする回転電機の
    回転子。
  5. 【請求項5】 回転軸の外周側に配置され、軸方向に複
    数に分割されて積層され、内周面側が上記回転軸と係合
    され着脱可能に結合され、外周面側にダブテイル溝が複
    数個形成されたリムと、上記各リムに複数個形成され、
    上記回転軸側が小さく上記ダブテイル溝側が大きく半径
    方向に延在する冷却風導入孔と、上記各リムに形成した
    冷却風導入孔間に有する脚部と、上記リムの外周側に配
    置され軸方向に複数に分割されたコア層体が積層され、
    内周面側に上記スパイダリムに形成されたダブテイル溝
    に挿着されるダブテイルが複数設けられ、外周面側に回
    転子コイルを収納するスロットが複数形成され、上記ダ
    ブテイルが上記リムと着脱可能に結合された回転子コア
    と、上記回転子コアの各コア層体間に形成された半径方
    向のコアダクトとを備えたことを特徴とする回転電機の
    回転子。
  6. 【請求項6】 回転軸の外周側に配置され、軸方向に複
    数に分割されて積層され、内周面側に上記回転軸側に延
    在する脚部が円周方向に複数個設けられ、外周面側に回
    転子コイルを収納するスロットが複数個形成され、上記
    脚部が上記回転軸と着脱可能に結合された回転子継鉄体
    と、上記各回転子継鉄体間に形成された半径方向の通風
    ダクトとを備えたことを特徴とする回転電機の回転子。
  7. 【請求項7】 回転軸の外周側に配置され、軸方向に複
    数に分割されて積層され、内周面側が上記回転軸と係合
    され着脱可能に結合され、外周面側に回転子コイルを収
    納するスロットが複数個形成された回転子継鉄体と、上
    記回転子継鉄体に複数形成された冷却風導入孔と、上記
    各回転子継鉄体間に形成された半径方向の通風ダクトと
    を備えたことを特徴とする回転電機の回転子。
  8. 【請求項8】 回転軸の外周側に配置され、内周面側が
    上記回転軸に結合され、外周面側に半径方向の外側に延
    在するアーム部が複数個形成されたスパイダと、上記ス
    パイダの外周側に配置され、軸方向に複数に分割された
    コア層体が積層され、内周面側に上記スパイダのアーム
    部と相対するよう延在する脚部が複数個に形成され、上
    記脚部が上記スパイダのアーム部に着脱可能に結合さ
    れ、外周面側に回転子コイルを収納するスロットが複数
    形成された回転子コアと、上記回転子コアの各コア層体
    間に形成された半径方向のコアダクトと、上記回転子コ
    アの隣接する脚部と上記スパイダの隣接するアーム部間
    に形成された冷却風導入空間とを備えたことを特徴とす
    る回転電機の回転子。
  9. 【請求項9】 回転軸の外周側に配置され、内周面側が
    上記回転軸に結合されたリムと、上記リムの外周側に配
    置され、軸方向に複数に分割されたコア層体が積層さ
    れ、内周面側に上記リム外周側に延在する脚部が複数個
    に形成され、上記脚部が上記リムの外周部にに着脱可能
    に結合され、外周面側に回転子コイルを収納するスロッ
    トが複数形成された回転子コアと、上記回転子コアの各
    コア層体間に形成された半径方向のコアダクトと、上記
    回転子コアの隣接する脚部と上記リムの外周部との間に
    形成された冷却風導入空間とを備えたことを特徴とする
    回転電機の回転子。
  10. 【請求項10】 請求項8または9において、回転子コ
    アのコア層体は薄鋼板を円周方向に複数に分割して成る
    分割コア片を円周方向に一円状に配置すると共に軸方向
    に複数積層して構成したことを特徴とする回転電機の回
    転子。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし5に記載の何れかにお
    いて、相対する上記スパイダリムまたはリムと回転子コ
    アの少なくとも何れか一方に連通溝を形成したことを特
    徴とする回転電機の回転子。
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