JPH09200902A - 電気自動車用電源装置 - Google Patents

電気自動車用電源装置

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JPH09200902A
JPH09200902A JP2463896A JP2463896A JPH09200902A JP H09200902 A JPH09200902 A JP H09200902A JP 2463896 A JP2463896 A JP 2463896A JP 2463896 A JP2463896 A JP 2463896A JP H09200902 A JPH09200902 A JP H09200902A
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Toshibumi Koshizawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気自動車用電源装置は、駆動用モータに給
電するための主電源の他に、定格電圧の異なる電気負荷
に給電するため、主電源の電圧を変換した複数の副電源
系を有している。パワーステアリングに給電している副
電源系が失陥したとすると、パワーステアリングは効か
なくなるが他の副電源系の装置は正常に動作するので、
ハンドル操作が遅れ気味となるにも係わらず加速は通常
の如く行われる等となって、運転操作上危険な状態を招
いていた。 【解決手段】 各副電源系の電圧を電圧センサ20〜2
2により検出し、検出信号を故障警報装置2に入力し、
どの副電源系が失陥したかを判定する。いずれかの副電
源系が失陥した場合には、警報手段4で警報すると共
に、駆動用モータ制御装置3に指令を送って駆動用モー
タ7への出力を規制し、安全を確保する。警報の仕方や
出力規制の仕方は、失陥した副電源系に接続されている
電気負荷の重要度に応じて予め定めておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動用モータに給
電するための主電源のほかに、電装機器や制御回路等の
定格電圧の異なる電気負荷に給電するため、主電源の電
圧を変換した複数の副電源系を有する電気自動車用電源
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気自動車には駆動用モータが搭載され
ているが、駆動出力を高出力とするために、駆動用モー
タとしては高電圧定格のものが用いられる。それに応じ
て、駆動用モータを駆動するための主電源としては、高
電圧(例、約100V〜約300V)のバッテリが用い
られる。
【0003】しかし、電気自動車に搭載されている他の
電気機器は、コスト低減のために内燃機関自動車用の既
存のものを使用していることが多い。それらの定格電圧
は、次に示すように必ずしも同じではない。 灯火系電装品…12Vまたは24V 動力系電装品(空調コンプレッサ,パワーステアリン
グポンプ)…約50〜100V 制御装置(走行制御装置等)…12Vまたは24V その他の装置(装置冷却用ポンプ,冷却用ファン)…
それぞれの定格電圧
【0004】そのため、電気自動車用電源装置は、駆動
用モータに給電するための主電源のほかに、該主電源の
電圧を電圧コンバータにより前記各定格電圧に対応した
電圧に変換する幾つかの副電源系とから構成されてい
る。これらの副電源系は、起動,遮断等のタイミングは
連動されているが、その他の面では互いに関係を持つこ
となく動作している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
(問題点)前記のような電気自動車用電源装置において
は、何からの理由により或る副電源系の電圧が供給され
なくなるという故障(副電源系の失陥)が発生した場
合、その副電源系に接続される電気負荷の動作が停止さ
れ、一部の操作走行性能が喪失されて運転操作上危険な
状態となるが、従来は、そのことを報知する警報もされ
ないし、上記喪失に対応する安全処置も取られていない
という問題点があった。
【0006】(問題点の説明)例えば、走行中に何らか
の理由で、パワーステアリングに給電している副電源系
が失陥したとすると、パワーステアリングは急に効かな
くなる。しかし、他の副電源系は正常であるから、制御
装置等の他の電気装置は正常に動作し、アクセルペダル
を踏めば、それに応じた速度で車両は走行する。従っ
て、ハンドル操作が重くて遅れ気味となるにも係わら
ず、走行速度は通常の如く加速され、運転操作上危険な
状態となる。従来は、個別の電気機器や装置についての
故障検出,バックアップ等が行われているものはあった
が、副電源系の失陥については、何ら警報あるいは安全
処置をとることは行われておらず、前記のような危険状
態を招来する余地があった。本発明は、このような問題
点を解決することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明では、駆動用モータ制御装置によって制御さ
れる駆動用モータに給電するための主電源と、前記駆動
用モータとは定格電圧が種々に異なる電気負荷に給電す
るため、前記主電源の電圧をそれら種々の定格電圧に対
応した電圧に変換する電圧コンバータにより構成される
複数個の副電源系とを具えた電気自動車用電源装置にお
いて、前記副電源系の電圧を検出する電圧検出手段と、
前記副電源系が失陥したことを警報する警報手段と、動
作電源が前記複数個の副電源系の電圧を変換してダイオ
ードOR接続によって供給され、前記電圧検出手段から
の電圧検出信号に基づき副電源系が失陥したか否かを判
定し、失陥と判定した時には前記警報手段に警報を発す
ると共に、前記駆動用モータ制御装置に前記駆動用モー
タへの出力を規制する信号を発する故障警報装置とを具
えることとした。
【0008】なお、前記警報手段による警報の仕方およ
び前記駆動用モータへの出力の規制の仕方を、失陥した
副電源系に応じて予め個別に定めておくことも出来る。
また、低速での前進,後退を可能とする程度に前記駆動
用モータへの出力を規制する限定走行手段を設け、副電
源系失陥時に前記駆動用モータへの出力を規制するため
の前記故障警報装置からの信号を、前記駆動用モータ制
御装置ではなく前記限定走行手段へ発するようにしても
よい。
【0009】(解決する動作の概要)主電源の電圧を変
換した複数個の副電源系の電圧を、それぞれ電圧センサ
により検出する。その電圧検出信号を故障警報装置に入
力し、どの副電源系が失陥したかを判定する。いずれか
の副電源系が失陥した場合には、警報手段で警報すると
共に、安全確保のため駆動用モータへの出力を規制す
る。警報の仕方や出力規制の仕方は、失陥した副電源系
に応じて予め定めておく。これにより、失陥した副電源
系に接続されている電気負荷の重要度に応じて、警報や
出力規制をすることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の電気自動車
用電源装置の実施形態を示す図である。図1において、
1は主電源、2は故障警報装置、2−1,2−2,2−
3はカウンタ、3は駆動用モータ制御装置、4は警報手
段、5はアクセルペダルセンサ、6はセレクタスイッ
チ、7は駆動用モータ、8〜13は電圧コンバータ、1
4〜16はダイオード、17は第1副電源、18は第2
副電源、19は第3副電源、20は第1電圧センサ、2
1は第2電圧センサ、22は第3電圧センサ、23は限
定走行手段である。
【0011】まず、構成について説明する。主電源1
は、駆動用モータ7を駆動するに足る高電圧(例、約1
00〜300V)のバッテリであり、駆動用モータ制御
装置3,電圧コンバータ8〜10に接続されている。電
圧コンバータ8は、主電源1の電圧を第1副電源系の電
圧V1 に変換するコンバータであり、その出力は第1副
電源(バッテリ)17に印加されて、それを充電すると
共に、駆動用モータ制御装置3に供給されている。駆動
用モータ制御装置3が、第1副電源系負荷となっている
が、供給される電圧V1 は、駆動用モータ制御装置3内
の制御回路等を動作させる電源として用いられる。
【0012】電圧コンバータ9は、主電源1の電圧を第
2副電源系の電圧V2 に変換するコンバータであり、そ
の出力は第2副電源(バッテリ)18に印加されて、そ
れを充電すると共に、図示しない第2副電源系負荷
(例、灯火装置,空調装置)に供給されている。電圧コ
ンバータ10は、主電源1の電圧を第3副電源系の電圧
3 に変換するコンバータであり、その出力は第3副電
源(バッテリ)19に印加されて、それを充電すると共
に、図示しない第3副電源系負荷(例、ブレーキ倍力装
置,パワーステアリング装置)に供給されている。
【0013】駆動用モータ制御装置3は、駆動用モータ
7の回転を制御する装置であり、これには、アクセルペ
ダルセンサ5からのアクセル信号,セレクタスイッチ6
からの走行レンジ信号等の運転操作信号が入力され、出
力が駆動用モータ7へ供給される。また、駆動用モータ
制御装置3には、故障警報装置2からの出力の1つ(出
力規制信号…後で詳しく説明する)が入力される。な
お、駆動用モータ制御装置3には、前記したように動作
電源として第1副電源17が接続されている。
【0014】第1電圧センサ20,第2電圧センサ2
1,第3電圧センサ22は、それぞれ第1〜3副電源系
の電圧を検出するように配設され、それらからの検出信
号は故障警報装置2に入力される。故障警報装置2は、
CPUやメモリ等を含み、情報処理機能を有する装置で
あり、各電圧センサからの検出信号に基づき各副電源系
が正常か否かを判定し、異常と判定した時には、警報手
段4へ警報出力を発すると共に、駆動用モータ制御装置
3に駆動用モータ7への出力を規制する出力規制信号を
発する装置である。故障警報装置2に設けられているカ
ウンタ2−1〜2−3は、それぞれ第1〜3副電源系の
異常判定用のカウンタである。
【0015】限定走行手段23は、駆動用モータ7への
出力を規制するための他の手段の1例である。これを設
けた場合、駆動用モータ7への出力を規制する際には、
駆動用モータ制御装置3に出力規制信号を発して駆動用
モータ7への出力を規制させる代わりに、限定走行手段
23に信号を発して、駆動用モータ7への出力を規制す
ることになる。詳しくは後で図2,図3によって説明す
る。
【0016】警報手段4としては、例えば、ウォーニン
グランプが用いられる。ウォーニングランプは、第1,
3副電源系の失陥を警報するためには赤色のランプ、第
2副電源系の失陥を警報するためには黄色のランプとい
う具合に、各副電源系に接続されている電気負荷の重要
度に対応させて、個別に設けることが出来る。
【0017】電圧コンバータ11〜13は、故障警報装
置2および警報手段4を動作させるための電圧を生成す
るためのコンバータである。これらの出力は、ダイオー
ド14〜16を用いたいわゆるダイオードOR接続回路
を介して、故障警報装置2および警報手段4へ供給され
る。このようにして供給すれば、少なくとも1つの副電
源系が正常であれば、故障警報装置2および警報手段4
を動作させることが出来る。
【0018】次に、図1に示す電気自動車用電源装置の
動作について説明する。ドライバーが図示しないアクセ
ルペダルおよびセレクタを操作し、駆動用モータ制御装
置3にアクセルペダルセンサ5,セレクタスイッチ6か
らの信号が入力されると、それらに応じて、駆動用モー
タ7が制御される。もし、何らかの理由により第2副電
源系が失陥して、その電圧V2 が出なくなると、第2電
圧センサ21がそのことを検出して故障警報装置2に知
らせる。故障警報装置2では、失陥が瞬時的であり、直
ぐに正常に復帰する場合もあるので、そのような場合は
除外するための所定の処理(図4で説明する)を行った
上で、正常か異常かを判定する。
【0019】異常と判定された場合は、警報手段4に信
号を送って警報すると共に、駆動用モータ制御装置3に
信号を送り、駆動用モータ7に対し、安全を確保するた
めの出力規制措置を取らせる。この出力規制措置は、電
源失陥により動作が停止した電気負荷の重要度に応じて
定めることが出来る。電気自動車においては、全ての機
能(駆動,操舵,ブレーキ倍力等)がいずれかの電源系
からの給電に依存しているので、どの副電源系が失陥し
た場合にどの機能が失われるかは、簡単にしかも確実に
知ることが出来る。従って、運転操作上、どのような危
険状態になるかも予想することが出来るので、それに対
応して適切な警報や出力規制を予め定めておけば、より
一層安全が確保される。
【0020】例えば、第1副電源系負荷は駆動用モータ
制御装置3であり、第2副電源系負荷は灯火装置,空調
装置等であり、第3副電源系負荷はブレーキ倍力装置,
パワーステアリング装置等であるとした場合、警報の仕
方および駆動用モータ7に対する出力規制措置は、失陥
した電源系に応じて予め次のように定めておくことが出
来る。
【0021】(1)第1副電源系が失陥した時(←駆動
用モータ制御装置) 警報…赤色ウォーニングランプを点灯 出力規制措置…駆動用モータ制御装置3に対し、走行中
断指令信号を発する (2)第2副電源系が失陥した時(←灯火,空調) 警報…黄色ウォーニングランプを点灯 出力規制措置…駆動用モータ制御装置3に対し、限定走
行指令信号を発する(なお、ここで「限定走行」とは、
前進,後退を可能とする程度の低速での走行のことを言
うことにする) (3)第3副電源系が失陥した時(←ブレーキ,パワー
ステアリング) 警報…赤色ウォーニングランプを点灯 出力規制措置…駆動用モータ制御装置3に対し、限定走
行指令信号を発する
【0022】図2は、図1中の限定走行手段23の1例
を示す図である。符号は図1のものに対応し、5−1は
可動接点、24は常閉リレー、24−1はリレーコイ
ル、24−2はリレー接点、25は抵抗である。アクセ
ルペダルセンサ5は、ポテンショメーターの構造とされ
ており、アクセルペダルの踏み込み量に応じて可動接点
5−1が移動される。可動接点5−1の電圧がアクセル
信号Sigとして、駆動用モータ制御装置3に入力され
る。R1 はポテンショメーター全体の抵抗値であり、R
2 は抵抗25の抵抗値であり、VAは全体に印加されて
いる電圧値である。
【0023】アクセルペダルセンサ5に直列に抵抗25
を接続し、その両端は常閉のリレー接点24−2で短絡
する。リレーコイル24−1は故障警報装置2に接続さ
れ、故障警報時に電流が流され、付勢される。リレーコ
イル24−1に電流が流されていない時は、リレー接点
24−2はオンであり、抵抗25は短絡されている。電
流が流された時はリレー接点24−2はオフとなり、抵
抗25はアクセルペダルセンサ5に直列接続される形と
なる。
【0024】図3は、アクセルペダルセンサ出力を示す
図である。符号は図2のものに対応している。横軸はア
クセルペダル踏込量であり、縦軸はアクセルペダルセン
サ出力(つまり、アクセル信号Sig)である。可動接点
5−1の位置は、アクセルペダル踏込量に応じて変化す
る。直線イは、常閉リレー24が付勢されていない場合
(リレー接点24−2オン)のアクセルペダルセンサ出
力の変化を示している。この場合は、抵抗25が短絡さ
れているから、電圧VA を可動接点5−1の位置で分圧
した電圧が、アクセルペダルセンサ出力となっている。
最大値はVA である。
【0025】直線ロは、常閉リレー24が付勢されてい
る場合(リレー接点24−2オフ)のアクセルペダルセ
ンサ出力の変化を示している。この場合は、抵抗25が
アクセルペダルセンサ5に直列接続されているから、そ
れらの直列接続体における可動接点5−1の位置の分圧
電圧が、アクセルペダルセンサ出力となっている。最大
値は、R1 A /(R1 +R2 )である。即ち、限定走
行手段23の常閉リレー24に、故障警報装置2から電
流が流された時は、アクセルペダルを最大に踏み込んで
も、アクセルペダルセンサ出力は通常の場合よりも遙か
に低いR1 A /(R1 +R2 )に留められる。これに
より、駆動用モータ7への出力は抑制され、限定走行と
される。
【0026】次に、本発明による電源系故障警報処理動
作を、図4のフローチャートによって説明する。この動
作は、主として故障警報装置2によって行われる。な
お、図1のカウンタ2−1〜2−3のカウンタ値を、そ
れぞれCNT1 ,CNT2 ,CNT3 で表している。ま
た、フローチャート中に現れる設定値K1 〜K4 の大き
さは、それぞれ0<K1 ,0<K2 ,0<K3 ,0<K
4 ≦MAXである。
【0027】ステップ1…カウンタに初期値を設定す
る。即ち、CNT1 ,CNT2 ,CNT3 の値を0とす
る。 ステップ2…第1電圧センサ20〜22から、各副電源
系の電圧の検出電圧V20〜V22を読み込む。 ステップ3…第1電圧センサ20からの検出電圧V
20が、設定値K1 以下かどうか調べる。K1 の値は、第
1副電源系の電圧としてこれ以下に低下されては困ると
いう電圧値に設定しておく。
【0028】ステップ4…設定値K1 以下であれば、カ
ウンタ値CNT1 が、最大値MAXより小かどうか調べ
る。カウンタ2−1を2進法のメモリで構成している場
合、カウンタ値が最大値MAXまで行っていれば、もし
次のステップ5で1を加算すると、桁上がりしてしま
い、メモリで表している値は0に戻ってしまう。そのよ
うになるのを予防するため、このステップ4の処理を行
い、最大値MAXより小でなければ、ステップ5をバイ
パスしてステップ8に進む。
【0029】ステップ5…カウンタ値CNT1 が、まだ
最大値MAXより小であれば、1を加算する。つまり、
第1副電源系の検出電圧V20が設定値K1 以下(異常電
圧値)であり、カウンタ値CNT1 が、まだ最大値MA
Xより小であれば、1を加算する。 ステップ6…第1副電源系の検出電圧V20が設定値K1
より大であれば、カウンタ値CNT1 が0かどうか調べ
る。カウンタ2−1を2進法のメモリで構成している場
合、カウンタ値が0となっていれば、もし次のステップ
7で1を減算すると、桁下がりしてしまい、メモリで表
している値は最大値MAXになってしまう。そのように
なるのを予防するため、このステップ6の処理を行い、
0であれば、ステップ7をバイパスしてステップ8に進
む。
【0030】ステップ7…カウンタ値CNT1 が0でな
ければ、1を減算する。つまり、第1副電源系の検出電
圧V20が設定値K1 より大(正常電圧値)であり、カウ
ンタ値CNT1 が0でなければ、1を減算する。 ステップ8〜12…第2副電源系の検出電圧V21,カウ
ンタ値CNT2 について、ステップ3〜7と同様の処理
をする。なお、設定値K2 は、第2副電源系の電圧とし
てこれ以下に低下されては困るという電圧値に設定され
ている。 ステップ13〜17…第3副電源系の検出電圧V22,カ
ウンタ値CNT3 について、ステップ3〜7と同様の処
理をする。なお、設定値K3 は、第3副電源系の電圧と
してこれ以下に低下されては困るという電圧値に設定さ
れている。
【0031】ステップ18…カウンタ値CNT1 が、設
定値K4 以上となっているかどうか調べる。カウンタ値
CNT1 は、ステップ5,7から理解されるように、図
4のフローチャートが1回流される度に、第1副電源系
の電圧が正常と判定されれば1減算され、異常と判定さ
れれば1加算される。従って、異常と判定される回数の
方が、正常と判定される回数より多くなると、カウンタ
値CNT1 は増加してゆく。設定値K4 は、異常と判定
される回数がこれ位の回数だけ多いと、第1副電源系の
電圧低下は瞬時的なものではないと判断することが出来
るということを目安にして設定される。 ステップ19,20…カウンタ値CNT2 ,CNT
3 が、設定値K4 以上となっているかどうか調べる。ス
テップ18と同じ趣旨である。
【0032】ステップ21…カウンタ値CNT1 ,CN
2 ,CNT3 のいずれかが設定値K4 以上であれば、
このステップに来る。いずれかの副電源系の電圧が異常
となったということであるが、異常となった副電源系に
応じて予め定めてあるやり方で、警報および出力規制動
作をする。例えば、ステップ19でカウンタ値CNT2
がK4 以上ということでステップ21に来た場合は、第
2副電源系(灯火,空調用電源)の失陥であるから、そ
れに応じて予め定めてある次のような警報,出力規制を
する。 警報…黄色ウォーニングランプを点灯 出力規制措置…駆動用モータ制御装置3に対し、限定走
行指令信号を発す 駆動用モータ制御装置3は、車両が限定走行する程度に
駆動用モータ7への出力を抑制する。もし、図2に示し
たような限定走行手段23を設けている場合であれば、
故障警報装置2からリレーコイル24−1に電流を流
す。
【0033】ステップ22…カウンタ値CNT1 ,CN
2 ,CNT3 が、いずれも設定値K4 以上でない場合
には、全ての副電源系の電圧は正常であるから、警報も
発しないし、駆動用モータ7への出力規制もしない。
【0034】電気自動車においては、主電源をエネルギ
ー源とする複数個の副電源系が存在しているが、いずれ
かの副電源系が失陥した場合、それに接続されている電
気負荷(例、パワーステアリング装置)は動作を停止す
るが、他の副電源系に接続されている電気負荷は依然と
して正常に動作することになる。これでは、車両運転操
作上の機能がアンバランスとなり、危険な状態となる
が、前記した如き本発明によれば、動作を停止した電気
負荷に見合うように駆動用モータへの出力を規制するの
で、車両の走行運転は安全側に導かれる。
【0035】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の電気自動車用
電源装置では、複数個の副電源系の電圧を、それぞれ電
圧センサにより検出し、その電圧検出信号を故障警報装
置に入力して、どの副電源系が失陥したかを判定する。
そして、いずれかの副電源系が失陥した場合には、警報
手段で警報すると共に、安全確保のため駆動用モータへ
の出力を規制するが、警報の仕方や出力規制の仕方は、
失陥した副電源系に応じて予め定めておくので、失陥し
た副電源系に接続されている電気負荷の重要度に応じ
て、適切な警報や出力規制をすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電気自動車用電源装置のブロック構
成図
【図2】 限定走行手段の1例を示す図
【図3】 アクセルペダルセンサ出力を示す図
【図4】 本発明による電源系故障警報処理動作を説明
するフローチャート
【符号の説明】
1…主電源、2…故障警報装置、2−1,2−2,2−
3…カウンタ、3…駆動用モータ制御装置、4…警報手
段、5…アクセルペダルセンサ、5−1…可動接点、6
…セレクタスイッチ、7…駆動用モータ、8〜13…電
圧コンバータ、14〜16…ダイオード、17…第1副
電源、18…第2副電源、19…第3副電源、20…第
1電圧センサ、21…第2電圧センサ、22…第3電圧
センサ、23…限定走行手段、24…常閉リレー、24
−1…リレーコイル、24−2…リレー接点、25…抵

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動用モータ制御装置によって制御され
    る駆動用モータに給電するための主電源と、前記駆動用
    モータとは定格電圧が種々に異なる電気負荷に給電する
    ため、前記主電源の電圧をそれら種々の定格電圧に対応
    した電圧に変換する電圧コンバータにより構成される複
    数個の副電源系とを具えた電気自動車用電源装置におい
    て、前記副電源系の電圧を検出する電圧検出手段と、前
    記副電源系が失陥したことを警報する警報手段と、動作
    電源が前記複数個の副電源系の電圧を変換してダイオー
    ドOR接続によって供給され、前記電圧検出手段からの
    電圧検出信号に基づき副電源系が失陥したか否かを判定
    し、失陥と判定した時には前記警報手段に警報を発する
    と共に、前記駆動用モータ制御装置に前記駆動用モータ
    への出力を規制する信号を発する故障警報装置とを具え
    たことを特徴とする電気自動車用電源装置。
  2. 【請求項2】 前記警報手段による警報の仕方および前
    記駆動用モータへの出力の規制の仕方が、失陥した副電
    源系に応じて予め個別に定めてあることを特徴とする請
    求項1記載の電気自動車用電源装置。
  3. 【請求項3】 低速での前進,後退を可能とする程度に
    前記駆動用モータへの出力を規制する限定走行手段を設
    け、副電源系失陥時に前記駆動用モータへの出力を規制
    するための前記故障警報装置からの信号を、前記駆動用
    モータ制御装置ではなく前記限定走行手段へ発すること
    を特徴とする請求項1記載の電気自動車用電源装置。
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