JPH09200222A - 共通バッファ型atmスイッチ - Google Patents

共通バッファ型atmスイッチ

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JPH09200222A
JPH09200222A JP895096A JP895096A JPH09200222A JP H09200222 A JPH09200222 A JP H09200222A JP 895096 A JP895096 A JP 895096A JP 895096 A JP895096 A JP 895096A JP H09200222 A JPH09200222 A JP H09200222A
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atm
common buffer
queue
cell
address
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Application number
JP895096A
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Akio Makimoto
明生 牧本
Tetsuo Kano
哲男 狩野
Takeshi Yasuda
武史 安田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】共通バッファ型ATMスイッチ特有の問題であ
る回線間の干渉を防止し、高スループットを可能とする
共通バッファ型ATMスイッチの構成方式を提供する。 【解決手段】書き込みアドレスポインタメモリ1106
は、共通バッファ型1104内にリストによって格納さ
れているATMセルの最後尾に位置するATMセルの格
納アドレスを保持し、キュー中間ポインタ1115は、
リストの中間に位置するATMセルの格納アドレスを保
持する。IABF容量モニタ1116は共通バッファ1
104の容量を監視し、容量が不足した場合、セル廃棄
制御部1112に対して起動命令を発行し、キュー中間
ポインタ1115の保持アドレスから書き込みアドレス
ポインタメモリ1106の保持アドレスの間に、リスト
構造によって共通バッファ1104内に格納されている
ATMセルを廃棄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ATM交換機内部
におけるATMスイッチが共通バッファ方式で構成され
る場合の、回線間の干渉の防止、及び、リソースの有効
利用を可能とする共通バッファ型ATMスイッチの構成
方式に関する。
【0002】
【従来の技術】ATM交換機内部におけるATMスイッ
チは、複数の入力回線から入力されるATMセルを、A
TMセルのヘッダ部分に付与された行き先表示により、
適切な出力回線へ振り分ける機能を有する。ATMスイ
ッチのアーキテクチャは、入力バッファ型、出力バッフ
ァ型、共通バッファ型に大別することができるが、この
中で共通バッファ型ATMスイッチの概要、及び、一般
的な構成について説明する。
【0003】従来技術による共通バッファ型ATMスイ
ッチの構成を、図1に示す。共通バッファ型ATMスイ
ッチでは、複数の入力回線101から入力するATMセ
ルを単一の共通バッファ104に一時的に格納する。こ
のとき、入力したATMセルを適切な出力回線111に
出力するため、ATMスイッチ内部ではATMセルのヘ
ッダに付与された行き先表示を参照し、同一の出力回線
111に向かうATMセルを、各出力回線111毎の鎖
状のリスト構造(以下、キューと称する)により共通バ
ッファ104内に格納する。同時に、各出力回線111
に対して適切なATMセルを出力するため、その出力回
線111に対応するキューの先頭からATMセルを取り
出し、そのATMセルを対応する出力回線111に出力
することにより、ATMセルのスイッチングを行う。こ
れらの機能を実現するための、共通バッファ型ATMス
イッチの動作の概要を以下に示す。
【0004】まず、各メモリについて簡単に説明する。
共通バッファ型ATMスイッチは、各キュー毎に、キュ
ーの先頭のATMセルが格納されているアドレスを保持
する読み出しアドレスポインタメモリ(以下、RAと称
する)107、キューの最後尾のATMセルが格納され
ているアドレスを保持する書き込みアドレスポインタメ
モリ(以下、WAと称する)106を有する。また、キ
ューの構造を保持するための次アドレスポインタメモリ
(以下、NPと称する)105、共通バッファの空きア
ドレスを蓄積、管理するための空きアドレスFIFO
(以下、IABFと称する)109を、各々1個ずつ有
する。
【0005】次に、ATMセルの共通バッファ104へ
の書き込みの動作とキュー構造の更新について説明す
る。図1において、入力回線1〜n(101)から入力
されたATMセルは多重部102により多重され、多重
されたATMセル流は、共通バッファ部104およびヘ
ッダ解析部103に送出される。ヘッダ解析部103は
ATMセルのヘッダから行き先表示部を切り出し(具体
的には、図10で示すATMセルフォーマットのVPI
の一部VCIの一部を切り出す)、その値(1〜n)を
WA106に送出する。WA106は、ヘッダ解析部1
03から受信したデータをアドレスとして、格納内容を
NP105に送出する。これと同時に、IABF109
は共通バッファ104の空きアドレスを共通バッファ1
04,WA106、および、NP105に送出する。共
通バッファ部104は、IABF109から受信したデ
ータをアドレスとして、多重部102から送出されたA
TMセルデータを格納する。NP105は、WA106
から受信したデータをアドレスとしてIABF109か
ら送出されたデータを格納する。またWA106は、ヘ
ッダ解析部103から受信したデータをアドレスとして
IABF109から送出されたデータを格納する。以上
の手順により、共通バッファ104へのATMセルの書
き込み、および、キュー構造の更新が完了する。この手
順を通して得られるキュー構造と各メモリの格納内容の
変化の例を、図8に示す。図8では、セル1からNがキ
ューX中でリスト構造を形成しており、このキューXに
対して、セル(N+1)を追加する図である。
【0006】次に、ATMセルの共通バッファからの読
み出しの動作とキュー構造の更新について説明する。図
1において、カウンタ108は1〜nの値をカウントす
る巡回カウンタであり、この1〜nの値は、出力回線1
11の回線番号に対応する。カウンタ108の出力は、
まずRA107に送出される。RA107はカウンタ1
08から受信したデータをアドレスとして格納データを
読み出し、共通バッファ104およびIABF109に
送出する。共通バッファ104はRA107から受信し
たデータをアドレスとして、格納しているATMセルデ
ータを読み出し、分離部110に送出する。IABF1
09は、RA107から受信したデータを空きアドレス
として格納する。またNP105は、カウンタ108か
ら受信したデータをアドレスとして格納データを読み出
し、RA107に出力する。RA107は、カウンタ1
08から受信したデータをアドレスとして、NP105
から受信したデータを格納する。最後に、分離部110
は、共通バッファ104から受信したATMセルデータ
を、カウンタ108から受信したデータに従い、対応す
る各出力回線111に振り分ける。以上の手順により、
共通バッファ104からのATMセルの読み出し、およ
び、キュー構造の更新が完了する。この手順を通して得
られるキュー構造と各メモリの格納内容の変化の例を、
図9に示す。図9では、セル1からNがキューX中でリ
スト構造を形成しており、このキューXから、セル1を
読み出す図である。
【0007】次に、各メモリの使用例を図6、図7に示
す。図6でNPはキューの構造を格納するメモリであ
り、共通バッファとNPは同一のサイズのアドレスが割
り当てられる。共通バッファには実際のセルが格納され
るが、キュー内でこのセルの次の位置に位置するセルの
格納アドレスは、NPに格納される。この関係を示す一
例を図6に示す。図6は、セルA−セルB−セルCのキ
ュー構造を表すための、共通バッファおよびNPのデー
タ内容である。まず、共通バッファのアドレス000に
は、セルAが格納されている。キュー内でセルAの次の
位置に位置するセルはセルBであるが、セルBの格納ア
ドレスは002であるので、NPのアドレス000に
は、セルBの格納アドレス002が格納される。同様
に、NPのアドレス002にはセルCの格納アドレスの
005が格納される。NPのアドレス005には、キュ
ー内でセルCの次の位置に位置するセルの格納アドレス
が格納されるべきであるが、セルCがキューの最後尾の
場合、次のセルは存在しないため、NPのアドレス00
5には何が格納されていてもよい。
【0008】RA,WAはそれぞれキューの先頭、最後
尾を示すメモリであるが、図7にRA,WAの使用法の
一例を示す。図6の場合と同様にキューの構造は、セル
A−セルB−セルCであり、キューの先頭をセルA、最
後尾をセルCであるものとし、このキューの番号をx番
であるとする(x番目のキューに対するRA,WAをそ
れぞれ、RAx,WAxで表すものとする)。このと
き、RAxには、キューの先頭に位置するセルAの格納
アドレス000が格納され、WAxには、キューの最後
尾に位置するセルCの格納アドレス005が格納され
る。
【0009】上記の共通バッファ方式で問題となる点
は、ある特定の出力回線に対して過剰な負荷のトラヒッ
クがかかった場合、関係のない他の出力回線のセル廃棄
率に影響を与える点、つまり、異なる回線間で干渉が発
生する可能性がある点である。以下、この問題点につい
て説明する。
【0010】ある特定の出力回線に対して過剰な負荷の
トラヒックがかかった場合、ATMスイッチは共通バッ
ファの容量が許す限り、ATMセルを共通バッファに書
き込んでしまうため、その出力回線に対応するキューの
キュー長が長くなり、共通バッファの容量の大部分がこ
のキューに属するATMセルに占有されてしまう場合が
ある。そのような状態で、他の出力回線に出力されるA
TMセルが入力されると、その出力回線に出力されるA
TMセルのキューのキュー長は短いにもかかわらず、共
通バッファの容量が不足しているため、その入力ATM
セルが廃棄されてしまう場合がある。つまり、ある特定
出力回線への過剰な負荷のトラヒックが、関係のない他
の出力回線のセル廃棄率に影響を及ぼす可能性が考えら
れる。
【0011】この問題を解決するために一般的に用いら
れている方法は、各出力回線毎のキューのキュー長の最
大値を指定するためのキュー長しきい値を設定し、実際
のキュー長がこのキュー長しきい値に達した場合、それ
以上のATMセルのキューへの追加を許容せず、入力さ
れるATMセルの廃棄を行う方法である。この方式につ
いては、たとえば「帯域制御機能を有するATMスイッ
チングシステム」(電子情報通信学会論文誌 vol.J76-B
-I N011 pp.801-808)に掲載されている。この方式を取
り入れた共通バッファ型ATMスイッチの構成を図2に
示す。本図は、図1に対して、キュー長モニタメモリ
(図中ではQLMと表記)とキュー長しきい値メモリ
(図中ではQTHMと表記)が追加された形となってい
る(図2で必要な配線を一部省略している。QLM,Q
THMの周辺については図16に示す。)。QLMは、
各キューのキュー長をモニタする。具体的には、ATM
セルをキューに追加したとき、そのキューのキュー長を
インクリメントと、ATMセルをキューから読み出した
とき、そのキューのキュー長をデクリメントとする。ま
た、QTHMは、各キューのキュー長しきい値を格納す
る(この値は、上位プロセッサから書き込む)。ATM
セルが共通バッファに到着したとき、そのATMセルが
追加されるべきキューのキュー長とキュー長しきい値を
比較し、キュー長がキュー長しきい値を超過している場
合、そのATMセルのキューへの追加を許容しないこと
により、キュー長がキュー長しきい値を超過することを
防止する。図3、図4に、図2および図16で示す共通
バッファ型ATMスイッチのキュー構造更新の動作フロ
ーを示す。図3は、キューへのATMセルの書き込みの
フローであり、図4は、キューからのATMセルの読み
出しのフローである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記、従来の技術で説
明した、しきい値を設定する方法では共通バッファの全
体の容量に余裕がある場合でもATMセルを廃棄してし
まう可能性があり、共通バッファ型ATMスイッチのバ
ッファリソースを十分に利用することができない、とい
う点が問題となる。
【0013】本発明の目的は、ある特定出力回線への過
剰なトラヒックが他の出力回線のセル廃棄率に対して影
響を与えることなく、かつ、共通バッファ型ATMスイ
ッチのバッファリソースを十分に利用することが可能な
共通バッファ制御方式を提供することにある。
【0014】次に、第二の問題点について説明する。デ
ータ系の情報をATMで転送する場合、まずデータ情報
はパケット(パケットは可変長。パケットごとに長さが
異なる。)と呼ばれる単位に区切られ、さらにこのパケ
ットは、ATM網の入り口で48バイトごとに区切られ
る。この区切られた48バイトに対しては、行き先情報
などを含むヘッダと呼ばれる5バイトが付加され、53
バイトの固定長となりATM網内を転送される(この5
3バイトの情報を、ATMセルと呼んでいる)。同一パ
ケットに属するATMセルは、ATM網の出口でヘッダ
の除去を行った後組み立てられ、パケットを再生する。
このとき、あるパケットに属するATMセルがATM網
内で1セルでも廃棄されると、そのパケットは、ATM
網の出口での再生ができなくなり、パケット全体が廃棄
されてしまうことになる。つまり、ATM網内でデータ
系パケットに属するATMセルが1セルでも廃棄された
場合、そのパケットに属する他のATMセルは転送して
も意味がないということになる。本発明では、データ系
パケットに属するATMセルをまとめて廃棄する方法を
提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、各出力回線に対応するATMセルのキュー毎に、キ
ューの構造を格納する第一のメモリと、キューの先頭に
位置するATMセルの格納アドレスを格納する第二のメ
モリと、キューの最後尾に位置するATMセルの格納ア
ドレスを格納する第三のメモリと、キューの中間に位置
するATMセルの格納アドレスを格納する第四のメモリ
を設ける。さらに、第三のメモリに格納されたアドレス
と第四のメモリに格納されたアドレスの間にリスト構造
によって共通バッファに格納されているATMセルを廃
棄する手段を設ける。ここで、第四のメモリは、以下
(1),(2)のいずれかの方法で動作するものとす
る。また、セルを廃棄する手段は、共通バッファ全体の
容量が不足した場合に起動されるものとする。
【0016】(1)上記の他に、キューのキュー長の暫定
的しきい値を保持する第五のメモリを各キュー毎に持
ち、第四のメモリは、キューの先頭から数えてしきい値
の位置にあるATMセルの格納アドレスを格納する。た
だし、キュー長の暫定的しきい値が、実際のキュー長よ
りも大きい場合、第四のメモリはキューの最後尾に位置
するATMセルの格納アドレスを格納する。
【0017】(2)上記の他に、パケットの先頭に位置す
るATMセルを認知する手段を設け、第四のメモリは、
パケットの先頭に位置するATMセルが格納されている
アドレスを格納する。ただし、パケットの先頭に位置す
るATMセルが共通バッファ内に存在しない場合、第四
のメモリはキューの先頭に位置するATMセルの格納ア
ドレスを格納する。
【0018】上記手段により、ある特定の出力回線に対
して過剰な負荷のトラヒックがかかっている場合でも、
共通バッファの空き容量が不足しない限りATMセルを
共通バッファに書き込むため、全体のトラヒック量が小
さく、共通バッファ内の空き容量が十分多く存在する場
合は、過剰な負荷のトラヒックがかかっている回線のA
TMセルを廃棄することなく転送することが可能であ
る。逆に、共通バッファ内の全体の空き容量の不足によ
り他出力回線のATMセルの損失が発生しそうな場合は
これを検出し、過剰な負荷のトラヒックがかかっている
出力回線のセルを廃棄することにより、未然に他出力回
線のATMセルの損失を回避する。
【0019】さらに、1本の出力回線が1本のバーチャ
ルチャネル(以下、VCと称する)を含む場合(つま
り、出力回線内に複数のVCが多重されていない場
合)、上記前述の第四のメモリが(2)の動作をするこ
とにより、共通バッファの空き容量が不足した場合、ひ
とつのパケットに属する複数のATMセルをまとめて廃
棄することが可能となる。これにより、エンド・エンド
の品質を劣化させることなく、輻輳状態から自律的に回
避することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】図11に本発明の共通バッファ型
ATMスイッチの第一の構成を示す。ただし、本図中で
は必要な配線を一部省略している(詳細は図17および
図20で説明する)。図11で示す共通バッファ型AT
Mスイッチは、請求項1・2・3に対応するものであ
る。図11で、多重部、共通バッファ部、ヘッダ解析
部、NP、WA、RA、カウンタ、IABF、分離部の
動作は図1と同様であるので、この部分の動作について
は説明を省略する。また、本図中のキュー中間ポインタ
メモリ(図中ではQPと表記)は、各キューの、先頭か
ら数えてキュー長しきい値の位置に位置するATMセル
の格納アドレスを格納するメモリであるが、実際のキュ
ー長がキュー長しきい値よりも小さい場合は、QPは、
キューの最後尾に位置するATMセルの格納アドレスを
格納する(つまり、WAの格納内容と同一のデータを格
納する)。IABF容量モニタ部(図中ではIABF
MONと表記)は共通バッファの残容量を監視し、残容
量が不足した場合、セル廃棄制御部に対して起動信号を
送出する。セル廃棄制御部は、共通バッファの残容量が
不足した場合、前述の通りIABF容量モニタ部から起
動信号を受信し、共通バッファ内のATMセルを廃棄す
るために起動される。この廃棄動作のフローを図15に
示す。この動作により、キュー長しきい値を越えて共通
バッファ内に格納されたATMセルを共通バッファ内か
ら廃棄することが可能である。廃棄動作によるキュー構
造の変化を図19に示す。本図は、廃棄動作によりキュ
ー1からセル1−6,1−7が廃棄され、キュー2から
セル2−5が廃棄されることを示している。また、共通
バッファへのATMセル書き込みのシーケンスを、図1
2に示す。また、共通バッファからのATMセル読み出
しのシーケンスを、図13に示す。
【0021】次に、上記動作を実現するために必要な機
能ブロックを図20および図17に示す。図20はキュ
ー中間ポインタメモリの周辺について示し、図17は廃
棄制御部の詳細を示す。まず、キュー中間ポインタメモ
リ周辺について、図20を用いて説明する。
【0022】ヘッダ解析部2001は、ATMスイッチ
に到着したATMセルの行き先表示部を切り出し、セレ
クタ部に送出する。カウンタ2002は、1〜n(nは
キューの本数)を巡回的にカウントするカウンタであ
り、この値はキューの番号を意味する。タイミング制御
部2004は、共通バッファへの書き込みのタイミング
時には“0”を出力し、共通バッファからの読み出しの
タイミング時には、“1”を出力する。セレクタ200
3は、タイミング制御部2004からの信号によりセレ
クタ動作を行うセレクタであり、共通バッファへの書き
込みのタイミング時には、ヘッダ解析部2001からの
データを選択し、共通バッファからの読み出しのタイミ
ング時には、カウンタ2002からデータを選択する。
セレクタ2003の出力は、QTHM2005,QLM
2006,WA2007,QP2008のアドレスに入
力され、それぞれのメモリはこのアドレスに格納されて
いるデータを読み出し、出力する。QTHM2005の
出力とQLM2006の出力は、比較器2009(図中
ではCMPと略記)に入力される。比較器2009の出
力はセレクタ2010,2012のセレクト信号となっ
ており、QLM2006のデータがQTHM2005の
データよりも大きい場合、セレクタ2010は、QP2
008からのデータを選択し、セレクタ2012は、N
P2011からのデータを選択する。逆に、QLM20
06のデータがQTHM2005のデータ以下の場合、
セレクタ2010,2012ともに、WA2007から
のデータを選択する。最後に、セレクタ2013は、タ
イミング制御部2004からの信号によりセレクタ動作
を行い、共通バッファへの書き込みのタイミング時に
は、セレクタ2010からのデータを選択し、共通バッ
ファからの読み出しのタイミング時には、セレクタ20
12からのデータを選択する。セレクタ2013から出
力されたデータは、QP2008に送出され、格納され
る。
【0023】以上の動作により、次に示す結果となる。
【0024】(1)共通バッファへのATMセル書き込み
サイクルのとき キューのキュー長がキュー長しきい値よりも大きい場
合、QPには、QPが以前に保持していたデータを格納
する。(QPの保持内容は変化しない。)キューのキュ
ー長がキュー長しきい値以下の場合、QPには、WAの
格納内容がコピーされる。
【0025】(2)キューのキュー長がキュー長しきい値
よりも大きい場合、QPには、QPの出力データをアド
レスとして読み出したNPの出力データが格納される。
【0026】キューのキュー長がキュー長しきい値以下
の場合、QPには、WAの格納内容がコピーされる。
【0027】次に、図17を用いてセル廃棄制御部の詳
細について説明する。セル廃棄制御部1701は、カウ
ンタ1702、変化検出部1708、レジスタ170
9,1710、セレクタ1711、比較器1712,1
713、OR回路1714から構成される。まず、共通
バッファの容量が不足し、セル廃棄制御部1701にセ
ル廃棄動作開始命令が発行されると、カウンタ1702
が動作を開始する。カウンタ1702は1〜n(nはキ
ューの本数)をカウントするカウンタであり、この値は
キューの番号を意味する。カウンタ1702は、このキ
ュー番号をQP1703およびWA1705に送出す
る。QP1703,WA1705は、カウンタ1702
から受信したデータをスドレスとして、格納データを出
力する。QP1703,WA1705から出力されたデ
ータは、比較器1712に入力され、両データが等しい
場合、カウンタ1702にインクリメント信号が送出さ
れ、そのキューの処理を終了する。逆に、両データが等
しくない場合、QP1703の出力データはレジスタ1
709に格納される。セレクタ1711は、変化検出部
1708からの信号によりセレクタ動作を行うが、カウ
ンタ起動直後、および、カウンタインクリメント直後は
レジスタ1709からのデータを選択し、NP1704
に送出する。NP1704は、セレクタから受信したデ
ータをアドレスとして格納データを読み出し、読み出し
たデータをレジスタ1710、比較器1713、バッフ
ァ1707に送出する。バッファ1707は、廃棄動作
による空きアドレスと、共通バッファ読み出しによる空
きアドレスの双方をIABF1706に格納するために
存在する。バッファ1707に対して、NP1704か
らのデータと読み出し後アドレスが同時に到着した場
合、いずれかを一時バッファ1707に格納し、他方を
IABF1706に出力する。比較器1713は、NP
1704からの出力とWA1705からの出力を比較
し、両データが等しい場合、カウンタ1702に対して
インクリメント信号が送出され、そのキューの処理を終
了する。あるキューの処理が終了したとき、WA170
5には、QP1703に格納されていたデータが格納さ
れる。以上の処理を繰り返し、カウンタ1702が1〜
nまで一周すると、廃棄処理が終了する。
【0028】次に、図14に本発明の共通バッファ型A
TMスイッチの、第二の構成を示す。ただし本図では、
必要な配線を一部省略している(詳細は図18で説明す
る)。本図で示す共通バッファ型ATMスイッチは、請
求項1・2・4に対応するものである。図14で、多重
部1402、共通バッファ部1404、ヘッダ解析部1
403、NP1405、WA1406、RA1407、
カウンタ1408、IABF1409、分離部1410
の動作は図1と同様であるので、この部分の動作につい
ては説明を省略する。図14で、パケット先頭認知部1
412は、あるパケットに属するATMセルのうち、先
頭のATMセルを認知するものである。データ系パケッ
トを、AAL(ATM Adaptation Layer)タイプ5
を用いてATMセル化・デセル化(パケット組み立て)
する場合、あるATMセルがパケットの先頭であること
を示すために、ATMセルのヘッダ内のPTIビットの
最下位ビットがセットされる(PTIビットについては
図10参照)ため、パケット先頭認知部1412では、
このビットを参照することにより到着するATMセルが
パケットの先頭であるか否かの判定を行う。キュー中間
ポインタメモリ(図中ではQPと表記)1413は、各
キュー毎にパケットの先頭を示すATMセルが格納され
ているアドレスを保持するが、新たにパケットの先頭に
位置するATMセルが到着するごとに、保持内容を更新
する。IABF容量モニタ部1414は共通バッファ1
404の残容量を監視し、残容量が不足した場合、セル
廃棄制御部1416に対して起動信号を送出する。セル
廃棄制御部1416は、共通バッファ1404の残容量
が不足した場合、前述の通りIABF容量モニタ部14
14から起動信号を受信し、共通バッファ1404内の
ATMセルを廃棄するために起動される。この廃棄動作
のフローを図5に、セル廃棄制御部1416の構成を図
17に示すが、この動作およびセル廃棄制御部1416
の構成は、前記第一の構成で説明したものと同様である
ので説明を省略する。この廃棄動作により、共通バッフ
ァ1404内に格納されているATMセルのうち、同一
パケットに属するATMセルを集中的に廃棄することが
可能である。
【0029】次に、上記動作を実現するための機能ブロ
ックについて、図18を用いて説明する。
【0030】まず多重部から、ATMスイッチに到着し
たATMセルのデータが、ヘッダ解析部1801および
パケット先頭認知部1802に送出される。ヘッダ解析
部1801は、受信したデータから行き先表示を切り出
し、セレクタ1803に送出する。パケット先頭認知部
1802は、受信したATMセルのPTIビットを参照
し、このATMセルがパケットの先頭に位置するものか
否かを判定し、パケットの先頭であるとき(つまり、受
信したATMセルのPTIの最下位ビットが“1”のと
き)、QP1804に対して“1”を送出する。この信
号QP1804の書き込みイネーブルに接続されてお
り、“1”のとき、QP1804にデータを書き込むこ
とになる。セレクタ1803は、セル廃棄制御部180
6からの信号によりセレクタ動作を行うが、通常時(セ
ル廃棄動作実行中以外)はこの信号は“0”に固定され
ており、セレクタ1803はヘッダ解析部1801から
のデータを選択する。つまり、パケットの先頭に位置す
るATMセルが到着したとき、QP1804には、ヘッ
ダ解析部からの信号をアドレスとして、IABF180
5からのデータが書き込まれることになる。ここで、I
ABF1805からのデータとは、ATMセルの、共通
バッファへの格納アドレスを表すものである。
【0031】本図で、セル廃棄制御部1806周辺はセ
ル廃棄動作中以外は動作しないため、ここでの説明を省
略する。
【0032】
【発明の効果】本発明の第一の効果は、共通バッファ型
ATMスイッチに特有の問題である出力回線同士の干渉
を防止可能な点である。本発明の第二の効果は、共通バ
ッファ型ATMスイッチのバッファリソースの効果的な
利用を可能とし、ATMスイッチのスループット向上を
実現する点である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来方式による共通バッファ型ATMスイッチ
の構成例を示すブロック図。
【図2】従来方式による共通バッファ型ATMスイッチ
の他の構成例を示すブロック図。
【図3】従来方式による共通バッファ型ATMスイッチ
へのATMセル書き込み動作のフローチャート。
【図4】従来方式による共通バッファ型ATMスイッチ
からのATMセル読み出し動作のフローチャート。
【図5】本発明による共通バッファ型ATMスイッチの
ATMセル廃棄シーケンスの動作例を示すフローチャー
ト。
【図6】共通バッファ型ATMスイッチのメモリの使用
方法の説明図。
【図7】共通バッファ型ATMスイッチの他のメモリの
使用方法の説明図。
【図8】共通バッファ型ATMスイッチへのATMセル
書き込み時のリスト構造の変化の説明図。
【図9】共通バッファ型ATMスイッチからのATMセ
ル読み出し時のリスト構造の変化の説明図。
【図10】本発明で使用するATMセルのフォーマット
を示した説明図。
【図11】本発明による共通バッファ型ATMスイッチ
の構成例を示すブロック図。
【図12】本発明による共通バッファ型ATMスイッチ
へのATMセル書き込みの動作のフローチャート。
【図13】本発明による共通バッファ型ATMスイッチ
からのATMセル読みだし動作のフローチャート。
【図14】本発明による共通バッファ型ATMスイッチ
の他の構成例を示すブロック図。
【図15】本発明による共通バッファ型ATMスイッチ
のATMセル廃棄シーケンスの他の動作例を示すフロー
チャート。
【図16】従来技術による共通バッファ型ATMスイッ
チでキュー長制御を行うブロックの構成例を示すブロッ
ク図。
【図17】本発明による共通バッファ型ATMスイッチ
でATMセル廃棄を行うブロックの構成例を示すブロッ
ク図。
【図18】図14の補足説明図。
【図19】本発明による共通バッファ型ATMスイッチ
のATMセル廃棄の説明図。
【図20】図11の補足説明図。
【符号の説明】
1101…入力回線、 1102…多重部、 1103…ヘッダ解析部、 1104…共通バッファ部、 1105…次アドレスポインタメモリ、 1106…書き込みアドレスポインタメモリ、 1107…読み出しアドレスポインタメモリ、 1108…カウンタ、 1109…空きアドレスFIFO、 1110…分離部、 1111…出力回線、 1112…セル廃棄制御部、 1113…キュー長モニタメモリ、 1114…キュー長しきい値メモリ、 1115…キュー中間ポインタメモリ、 1116…IABF容量モニタ部、 1117…バッファ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】共通バッファ型ATMスイッチであって、
    各出力回線に対応するキュー毎に、キューの構造を記憶
    する第一の記憶手段と、キューの先頭に位置するATM
    セルの格納アドレスを記憶する第二の記憶手段と、キュ
    ーの最後尾に位置するATMセルの格納アドレスを記憶
    する第三の記憶手段と、キューの中間に位置するATM
    セルの格納アドレスを記憶する第四の記憶手段を有し、
    前記第三の記憶手段に記憶されたアドレスから前記第四
    の記憶手段に記憶されたアドレスの間に、リスト構造に
    よって共通バッファ内に格納されているATMセルを廃
    棄する手段を有することを特徴とする共通バッファ型A
    TMスイッチ。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記共通バッファの容
    量が不足した場合、前記ATMセル廃棄手段によりAT
    Mセルを廃棄することにより、共通バッファの空き容量
    を確保する共通バッファ型ATMスイッチ。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記各出力回線に対応
    するキュー毎に、キュー長の暫定的しきい値の値を記憶
    する第五の記憶手段を有し、前記第四の記憶手段が、キ
    ューの先頭から数えて暫定的しきい値の位置に格納され
    ているATMセルの格納アドレスを記憶する共通バッフ
    ァ型ATMスイッチ。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記複数のATMセル
    を含むパケットの先頭に位置するATMセルを認知する
    手段を有し、前記第四の記憶手段は、パケットの先頭に
    位置するATMセルが到着する毎に、記憶内容を解放す
    るとともに前記パケットの先頭に位置するATMセルの
    格納アドレスを格納する共通バッファ型ATMスイッ
    チ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6567407B1 (en) 1998-02-20 2003-05-20 Nec Electronics Corporation ATM switch circuit capable of increasing use efficiency of address memory, and ATM switch circuit controlling method

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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