JPH09199984A - 弾性表面波フィルタ - Google Patents

弾性表面波フィルタ

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JPH09199984A
JPH09199984A JP631396A JP631396A JPH09199984A JP H09199984 A JPH09199984 A JP H09199984A JP 631396 A JP631396 A JP 631396A JP 631396 A JP631396 A JP 631396A JP H09199984 A JPH09199984 A JP H09199984A
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JP
Japan
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propagation path
comb
shaped electrodes
acoustic propagation
surface acoustic
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Pending
Application number
JP631396A
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English (en)
Inventor
Hideo Onuki
秀男 大貫
Kazushi Watanabe
一志 渡辺
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小形、低損失で帯域外減衰量が大きい狭帯域弾
性表面波フィルタを得る。 【解決手段】櫛形電極4、7、5、8、6、9を弾性表
面波の伝搬方向に並べて配置した音響伝搬路2と、音響
伝搬路3とを平行に近接配置し、音響伝搬路2を形成す
る外側の櫛形電極4、7、6、9と、音響伝搬路3を形
成する中央の櫛形電極5、8とを電気的に並列に接続し
て端子対12とし、音響伝搬路2を形成する中央の櫛形
電極5、8と、音響伝搬路3を形成する外側の櫛形電極
4、7、6、9とを電気的に並列に接続して端子対13
とした。櫛形電極4、7、5、8、6、9の各間隙にダ
ミー電極を配置した。弾性表面波フィルタを複数個縦続
接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧電基板上に櫛形電
極を用いて構成する、比較的狭帯域な多重モードフィル
タに関する。
【0002】
【従来の技術】比較的狭帯域な多重モードフィルタに関
しては、たとえば特開昭59−131213号公報、あ
るいは特開昭61−192112号公報が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、音響
伝搬路で弾性表面波の伝搬方向と直交する方向に励振さ
れる複数の振動モードや、弾性表面波の伝搬方向に励振
される複数の振動モードを利用するものであるが、櫛形
電極の形状的制約がおおく、また帯域外減衰量の確保や
スプリアスの抑圧に課題を残している。
【0004】本発明の目的は、帯域外減衰量を確保しま
たスプリアスを抑圧した弾性表面波フィルタを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、発明では、圧電基板上に、3組の櫛形電極をこれら
が励振する弾性表面波の伝搬方向に並べて配置して第1
の音響伝搬路を形成し、同様に3組の櫛形電極を用いた
第2の音響伝搬路を弾性表面波の伝搬方向が第1の音響
伝搬路と平行となるように近接配置した。また、各音響
伝搬路で、櫛形電極の各組間の間隙にダミー電極を配置
した。また、第1の音響伝搬路を形成する3組の櫛形電
極の外側の2組の櫛形電極と、第2の音響伝搬路を形成
する3組の櫛形電極の中央の櫛形電極とを電気的に並列
に接続して第1の端子対とし、第1の音響伝搬路を形成
する3組の櫛形電極の中央の櫛形電極と、第2の音響伝
搬路を形成する3組の櫛形電極の外側の2組の櫛形電極
とを電気的に並列に接続して第2の端子対とした。ま
た、上記弾性表面波フィルタを複数個縦続接続した。
【0006】本発明に用いる櫛形電極には、λを弾性表
面波の波長として、λ/4幅の電極指を用いる。λ/4
幅の電極指を用いた櫛形電極は、その対数を多くすると
内部反射により共振子的な特性を示し、多対電極共振子
として知られている。本発明では3組の櫛形電極をこれ
らが励振する弾性表面波の伝搬方向に並べて配置して音
響伝搬路を形成しており、音響伝搬路全体で見れば多対
電極共振子に似た構成となっている。多対電極共振子に
は種々の振動モードが存在するが、弾性表面波の伝搬方
向の振動モードとして、多対電極共振子の中央部が腹と
なる0次モードと、多対電極共振子の中に3個の腹がで
きる2次モードなどが知られている。したがって、本発
明の3組の櫛形電極で、中央の櫛形電極のみに電圧を印
加すれば0次モードが支配的に励振され、両側の櫛形電
極のみに電圧を印加すれば2次モードが支配的に励振さ
れる。本発明では第1の音響伝搬路で2次モードを、第
2の音響伝搬路で0次モードを支配的に励振している。
2個の音響伝搬路は近接して配置されるため弾性表面波
の伝搬方向と直交する方向にも音響的な結合が生じる。
すなわち、励振に用いていない第1の音響伝搬路の中央
櫛形電極および第2の音響伝搬路の両側櫛形電極で各振
動モードの音響的な結合が生じ、多重モードフィルタを
構成できる。以上説明したように本発明では多重モード
フィルタとして利用する振動モードを強制的に励振して
いるため不要なスプリアスが抑圧され、帯域外減衰量を
確保できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例を図
1により説明する。この実施例は圧電基板1上に形成し
た櫛形電極4、5、6、7、8、9で構成される。図1
で1は圧電基板の外形を示し、黒色部分は圧電基板1の
表面に形成したアルミやアルミ合金などの金属薄膜をフ
ォトリソグラフィなどの手法でパターン化した金属パタ
ーンを示す。圧電基板1には水晶などの圧電結晶を、利
用する波のモードにあわせて適当なカット角で切り出し
たものを用いることができる。3組の櫛形電極4、5、
6をこれらが励振する弾性表面波の伝搬方向に並べて配
置して第1の音響伝搬路2を形成し、同様に3組の櫛形
電極7、8、9を用いて第2の音響伝搬路3を形成し、
第1の音響伝搬路2と第2の音響伝搬路3を弾性表面波
の伝搬方向が平行となるように近接配置した。このため
に共通接地線10を用いている。共通接地線10を端子
11に接続し、櫛形電極4、8、6を端子12に接続
し、櫛形電極7、5、9を端子13に接続して多重モー
ドフィルタを構成している。この実施例の櫛形電極4、
5、6、7、8、9はλ/4幅の電極指を用いて、各対
数は100〜200対であるため、第1の音響伝搬路2
または第2の音響伝搬路3全体で見れば多対電極共振子
に似た構成となっている。このため第1の音響伝搬路2
または第2の音響伝搬路3全体での振動モードとして図
2にしめす0次モードと2次モードがあらわれる。この
実施例で端子12を入力端子として用いた場合には、第
1の音響伝搬路2では両側の櫛形電極4、6に電圧が印
加されて2次モードが支配的に励振され、第2の音響伝
搬路3では中央の櫛形電極8に電圧が印加されて0次モ
ードが支配的に励振される。第1の音響伝搬路2と第2
の音響伝搬路3とは平行に近接して配置されるため音響
的な結合が生じる。したがって、励振に用いていない櫛
形電極5、7、9から信号を取り出すことにより多重モ
ードフィルタとして動作する。この実施例では多重モー
ドフィルタとして利用する振動モードを強制的に励振し
ているため不要なスプリアスが抑圧され、帯域外減衰量
を確保できる。また、反射器を用いていないので小形化
が容易である。自明の事項ではあるが各振動モード間の
周波数差は各櫛形電極の対数、各櫛形電極間の距離、圧
電基板1の材料特性などによって求まり、フィルタの通
過帯域に対応する。また、二つの音響伝搬路の音響的な
結合を強くするためには音響伝搬路間の距離を短くする
必要があることも自明であるが、弾性表面波の伝搬方向
に直交する振動モードではなく、弾性表面波の伝搬方向
の振動モードを主として用い、これらの振動モードを強
制的に励振しているため、共通接地電極10の幅はオー
ミック損が許容できる範囲で細くすればよい。 本実施
例で通過帯域を250MHz近傍にした場合の特性例を図
3に示す。挿入損失、帯域外減衰量に関して、点線で示
した従来例に比べて優れた性能を示している。以上のよ
うに本実施例を用いれば小形で高性能な弾性表面波フィ
ルタを実現できる。
【0008】つぎに、本発明の第2の実施例を図4と図
5により説明する。この実施例は第1の実施例と同様で
あるが櫛形電極4と5の間にダミー電極21、櫛形電極
5と6の間にダミー電極22、櫛形電極7と8の間にダ
ミー電極23、櫛形電極8と9の間にダミー電極24を
設けている。このような構成とすることにより、第1の
音響伝搬路2または第2の音響伝搬路3全体で見たとき
に、多対電極共振子としての特性がより顕著となり、必
要な振動モードの励振が容易となる。このため通過帯域
内での振幅変動を少なくできる。また、図5に示すよう
に、ダミー電極21、22、23、24を接地すること
により、オーミック損をより小にできるから挿入損失、
帯域外減衰量に関してより優れた性能を得ることができ
る。
【0009】つぎに、本発明の第3の実施例を図6によ
り説明する。この実施例は図4に示した第2の実施例を
2段縦続接続したものである。このような構成とするこ
とにより帯域外減衰量を大きくすることができる。ま
た、中間端子31にインダクタンスを接続してチューニ
ングすることにより通過帯域幅を若干広げることができ
る。
【0010】つぎに、本発明の第4の実施例を図7によ
り説明する。この実施例は図4に示した第2の実施例と
同様であるが第1の音響伝搬路2および第2の音響伝搬
路3の両側に反射器41、42、43、44を設けてい
る。このような構成とすることにより、第1の音響伝搬
路2および第2の音響伝搬路3への振動エネルギ閉じ込
めが強まるため音響的な結合も強くなり挿入損失、帯域
外減衰量に関してより優れた性能を得ることができる。
フィルタの大きさよりも性能が優先される用途に適して
いる。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、反射器を用いない場合
でも挿入損失、帯域外減衰量に関して優れた性能を得る
ことができるから、小形で高性能な弾性表面波フィルタ
を実現できる。また、チップサイズを小さくできるため
経済性に優れている。反射器を用いる場合は挿入損失、
帯域外減衰量に関してより優れた性能を得ることができ
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す説明図。
【図2】本発明の実施例における振動モードを示す特性
図。
【図3】本発明の実施例における弾性表面波フィルタの
特性図。
【図4】本発明の第二実施例を示す説明図。
【図5】本発明の第三実施例を示す説明図。
【図6】本発明の第四実施例を示す説明図。
【図7】本発明の第五実施例を示す説明図。
【符号の説明】
1…圧電基板、 4、5、6、7、8、9…櫛形電極、 2…音響伝搬路、 3…音響伝搬路、 10…共通接地線、 11、12、13…端子。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電基板上に、3組の櫛形電極をこれらが
    励振する弾性表面波の伝搬方向に並べて配置して第1の
    音響伝搬路を形成し、前記3組の櫛形電極を用いた第2
    の音響伝搬路を弾性表面波の伝搬方向が前記第1の音響
    伝搬路と平行となるように近接配置したことを特徴とす
    る弾性表面波フィルタ。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記第1の音響伝搬路
    および前記第2の音響伝搬路で、前記櫛形電極の各組間
    の間隙にダミー電極を配置した弾性表面波フィルタ。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記第1の音
    響伝搬路を形成する前記3組の櫛形電極の外側の2組の
    櫛形電極と、前記第2の音響伝搬路を形成する前記3組
    の櫛形電極の中央の櫛形電極とを電気的に並列に接続し
    て第1の端子対とし、前記第1の音響伝搬路を形成する
    前記3組の櫛形電極の前記中央の櫛形電極と、前記第2
    の音響伝搬路を形成する前記3組の櫛形電極の前記外側
    の2組の櫛形電極とを電気的に並列に接続して第2の端
    子対とした弾性表面波フィルタ。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3において、前記弾性
    表面波フィルタを複数個縦続接続した弾性表面波フィル
    タ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112444275A (zh) * 2019-08-28 2021-03-05 株式会社东芝 传感器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112444275A (zh) * 2019-08-28 2021-03-05 株式会社东芝 传感器
CN112444275B (zh) * 2019-08-28 2023-07-07 株式会社东芝 传感器

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