JPH09199353A - 内燃機関の点火コイル - Google Patents
内燃機関の点火コイルInfo
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- JPH09199353A JPH09199353A JP8024831A JP2483196A JPH09199353A JP H09199353 A JPH09199353 A JP H09199353A JP 8024831 A JP8024831 A JP 8024831A JP 2483196 A JP2483196 A JP 2483196A JP H09199353 A JPH09199353 A JP H09199353A
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- Japan
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- iron core
- resin layer
- insulating resin
- core
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- Insulating Of Coils (AREA)
Abstract
た場合、鉄心と樹脂層の線膨張係数の相違によって開磁
路鉄心の各端面から熱硬化性絶縁樹脂層中にクラックが
発生、進行して絶縁破壊が起きるのを防止する。 【解決手段】 閉鎖した前端部に高圧端子6を有する樹
脂の前部筒4と、磁性金属板による円筒形の外装鉄心9
とを備え、前記外装鉄心の前端部を前部筒に嵌合して固
定し、外装鉄心で囲まれた内部の中心に開磁路鉄心3
と、開磁路鉄心よりも長さが短い1次コイル1と2次コ
イル2を夫々同心状に設け、前部筒の内部と、外装鉄心
の内部の途中まで注型した熱硬化性絶縁樹脂層11中に
1次コイルと2次コイル、及び開磁路鉄心の後端部を除
いて埋設し、上記熱硬化性絶縁樹脂層と外装鉄心の後端
との間に耐クラック性絶縁樹脂層12を設け、この耐ク
ラック性樹脂層中に開磁路鉄心の後端部を埋設する。
Description
筒に設けられたプラグホールに挿入し、プラグホールの
底にある点火プラグの頭部端子に高圧端子を押付け、点
火プラグに高電圧を印加する細長い筒形の点火コイルに
関する。
して、閉鎖した前端部に高圧端子を有する細長い樹脂の
筒形ケースの内部の中心に開磁路鉄心、その外に同心状
に内側に1次コイル、外側に2次コイルを配置すると共
に、開磁路鉄心の一端、又は両端に永久磁石を当接し、
前記筒形ケース中に注型した熱硬化性絶縁樹脂層中に開
磁路鉄心と、その端面に当接した永久磁石、及び1次コ
イル、2次コイルを固定したものが実開平4−2466
9号公報により公知である。
永久磁石と、熱硬化性絶縁樹脂とは線膨張係数が相違す
るので、点火コイルが熱的経験(低温−40℃〜高温+
130℃)を繰返し、熱ストレスがかゝると開磁路鉄心
の端面や、永久磁石の端面から絶縁樹脂層中にクラック
が発生、進行して絶縁破壊を起こすことがあり、点火コ
イルの信頼性を低下させる要因になる。
題点を解消するために開発されたもので、閉鎖した前端
部に高圧端子を有する樹脂の前部筒と、磁性金属板によ
る円筒形の外装鉄心とを備え、前記外装鉄心の前端部を
前部筒に嵌合して固定し、外装鉄心で囲まれた内部の中
心に開磁路鉄心と、開磁路鉄心よりも長さが短い1次コ
イルと2次コイルを夫々同心状に設け、前部筒の内部
と、外装鉄心の内部の途中まで注型した熱硬化性絶縁樹
脂層中に1次コイルと2次コイル、及び開磁路鉄心の後
端部を除いて埋設し、上記熱硬化性絶縁樹脂層と外装鉄
心の後端との間に耐クラック性絶縁樹脂層を設け、この
耐クラック性樹脂層中に開磁路鉄心の後端部を埋設した
ことを特徴とする。
1は1次コイル、2は2次コイル、3は開磁路鉄心、4
は樹脂の前部筒、9は磁性金属板による円筒形の外装鉄
心を示す。開磁路鉄心3は、図2に示すように、多数枚
の短冊形硅素鋼板を断面形状が円形に近くなるように積
層して構成した周知のもので、その長さの途中を1次ボ
ビン等の絶縁材で被い、1次コイル1はその絶縁材上に
巻付けてある。2次コイル2は、図では省略したが2次
ボビンの外周に分割巻きで巻いてある。1次コイルと2
次コイルは長さが等しく、その長さは閉磁路鉄心の長さ
より短い。
端子6を前向きに保持し、高圧端子の前端部はケースの
前端部5から突出する。高圧端子6は、例えば前部筒4
を成形する際にケースの前端部にインサートモールドで
固定してある。前部筒の前端部5の裏の中央には、開磁
路鉄心の前端部を挿入して同心状に保持する保持筒部7
を後向きに設けてある。又、前部筒の外周の後部には、
外装鉄心9の前端部の内周を嵌合する環状段部8が設け
てある。
シールド部材)9の内周には、円筒形の緩衝シート10
が設けてある。外装鉄心は、例えば1巻き以上の長さ、
つまり円周以上の長さの硅素鋼板を円筒形に丸め、鋼板
の一部を内外に重合させて構成しても、1巻き以下の長
さの硅素鋼板を円筒形に丸め、割れ目9´を有するよう
に構成してもよい。又、鋼管などを所定の長さに輪切り
にして構成してもよいし、そのように輪切りにした鋼管
に軸方向の割れ目9´を1個所形成したものでもよい。
図示の実施例では1巻き以下の長さの硅素鋼板を円筒形
に丸めて構成したため割れ目9´を有するので、緩衝シ
ート10がその割れ目を内側から塞いでいる。外装鉄心
9の内径は、前部筒の環状段部8の外径と同じか、それ
より少し小さい。緩衝シート10にはアラミドポリマー
紙、合成樹脂のフィルム、ガラスクロスなどを使用す
る。緩衝シートは予め円筒状にしておいて外装鉄心に挿
入してもよいし、シート状のものを丸めながら外装鉄心
に挿入してもよい。
の前端部を前部筒の保持筒部7に挿入して同心状に保持
し、、その途中の回りの1次コイル1の外に2次コイル
を同心状に配置し、2次コイルの高圧端を高圧端子6に
電気的に接続し、外装鉄心9の前端部を緩衝シートごと
前部筒の環状段部8の外周に嵌合し、必要ならば接着し
て固定し、前部筒5の内部と、内周に緩衝シートを有す
る外装鉄心の内部の途中までに熱硬化性エポキシ樹脂な
どの熱硬化性絶縁樹脂を真空注型し、少なくとも1次コ
イルと2次コイルの全体、及び開磁路鉄心の途中までを
該絶縁樹脂層11中に埋設し、この絶縁樹脂層11の後
と、外装鉄心の後端との間に軟質エポキシ樹脂などの耐
クラック性樹脂を常圧注型で充填し、開磁路鉄心3の後
端部を耐クラック性樹脂層12中に埋設する。
型し、その熱硬化後に耐クラック性樹脂を常圧注型して
硬化させてもよいが、熱硬化性絶縁樹脂を真空注型後、
すぐに耐クラック性樹脂を注型し、両方の樹脂を同時に
硬化させてもよく、これにより硬化に要する時間を短縮
することができる。
用すると、耐絶縁性、耐熱性を向上させることができ
る。又、合成樹脂のフィルムを使用すると作業性、及び
コストの面で有利であり、ガラスクロスを使用すると、
絶縁樹脂や耐クラック性樹脂が浸透して固まるため樹脂
層11,12との密着性が向上する。
脂の後部筒13の外周に嵌合し、必要に応じ接着して固
定してある。この後部筒13は外周から突出するコネク
タ部14を有し、そこに一次端子15を貫通状に固定し
てあるので、樹脂11,12を注型する前に1次コイル
の電線などを1次端子15に接続しておく。そして、熱
硬化性絶縁樹脂注型後に耐クラック性樹脂を絶縁樹脂層
11の後から外装鉄心の後部、及び後部筒13の内部に
注型する。
端部を後部筒13の内周に嵌合し、必要に応じ接着して
固定してもよい。これにより外装鉄心に長さの長いもの
を使用でき、点火コイルの性能が向上する効果がある。
そして、外装鉄心の後端部を耐クラック性樹脂層12中
に位置させることにより外装鉄心の後端のエッジ部から
絶縁樹脂層10中にクラックが発生、進行するのを防止
することができる。
部筒7の前端から同心状に突出する前向き筒16に電気
絶縁性で、弾力を有する、例えば合成ゴム製の筒形ブー
ツ17を嵌めて延長状に保持し、この筒形ブーツを先頭
にしてエンジンのプラグホール18に挿入し、プラグホ
ールの底から突出する点火プラグ19の絶縁体の外に筒
形ブーツを弾力的に嵌めることにより高圧端子6を点火
プラグの頭部端子20に圧接する。
子を取付けたものを使用したが、後部筒は使用しなくて
もよいし、1次端子は別の個所に取付けてもよい。又、
前部筒4の環状段部8と、後部筒13には、夫々緩衝シ
ート11ごと外装鉄心10の前端部と、後端部とを嵌
め、必要に応じ接着したが、前部筒の環状段部8と、後
部筒に嵌めて固定するのは、外装鉄心の前端部と、後端
部だけで、緩衝シートの前端部と後端部は嵌めなくても
よい。
使用すると、外装鉄心と熱硬化性絶縁樹脂層は緩衝シー
トで遮られ直接接触しないため、絶縁樹脂層と外装鉄心
との熱膨張差により外装鉄心から絶縁樹脂層中にクラッ
クが入り、絶縁破壊を生じることがない。
路鉄心の前端部は樹脂の前部筒の前端部に設けた後向き
の保持筒部に挿入してあるため、開磁路鉄心の前端面か
ら熱硬化性絶縁樹脂層中にクラックが発生することがな
い。又、開磁路鉄心の後端部は耐クラック性樹脂層中に
埋設されているので、その後端面からクラックが発生し
ない。従って、絶縁破壊が起きない信頼性の高い点火コ
イルを提供することができる。又、耐クラック性樹脂と
して軟質エポキシ樹脂等の柔らかい樹脂を使用した場
合、例えば点火コイルの1次電流を制御するパワースイ
ッチ等をこの柔らかい樹脂層中に組込むことによって、
パワースイッチ等に加わる熱応力を樹脂で吸収できると
いう効果もある。
せず、外装鉄心にケースの役目をさせる。この外装鉄心
は開磁路鉄心と共に略々閉磁路を構成し、点火コイルが
外部から磁気的影響を受けないように保護する。そし
て、外装鉄心の割れ目は、点火コイルの動作時に外装鉄
心の表面に生じ易い不要な渦電流を減少する。
面図である。
の断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 閉鎖した前端部に高圧端子を有する樹脂
の前部筒と、磁性金属板による円筒形の外装鉄心とを備
え、前記外装鉄心の前端部を前部筒に嵌合して固定し、
外装鉄心で囲まれた内部の中心に開磁路鉄心と、開磁路
鉄心よりも長さが短い1次コイルと2次コイルを夫々同
心状に設け、前部筒の内部と、外装鉄心の内部の途中ま
で注型した熱硬化性絶縁樹脂層中に1次コイルと2次コ
イル、及び開磁路鉄心の後端部を除いて埋設し、上記熱
硬化性絶縁樹脂層と外装鉄心の後端との間に耐クラック
性絶縁樹脂層を設け、この耐クラック性樹脂層中に開磁
路鉄心の後端部を埋設したことを特徴とする内燃機関の
点火コイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8024831A JPH09199353A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | 内燃機関の点火コイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8024831A JPH09199353A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | 内燃機関の点火コイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09199353A true JPH09199353A (ja) | 1997-07-31 |
Family
ID=12149150
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8024831A Pending JPH09199353A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | 内燃機関の点火コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09199353A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7075401B2 (en) | 2003-12-03 | 2006-07-11 | Denso Corporation | Small-diameter ignition coil |
JP2007242763A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-20 | Hanshin Electric Co Ltd | 内燃機関用点火コイル |
-
1996
- 1996-01-19 JP JP8024831A patent/JPH09199353A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7075401B2 (en) | 2003-12-03 | 2006-07-11 | Denso Corporation | Small-diameter ignition coil |
JP2007242763A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-20 | Hanshin Electric Co Ltd | 内燃機関用点火コイル |
JP4701108B2 (ja) * | 2006-03-07 | 2011-06-15 | 阪神エレクトリック株式会社 | 内燃機関用点火コイル |
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RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
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A521 | Written amendment |
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A02 | Decision of refusal |
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