JPH09199109A - 電池製造における電解液注入装置および電解液注入方法 - Google Patents

電池製造における電解液注入装置および電解液注入方法

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JPH09199109A
JPH09199109A JP8005873A JP587396A JPH09199109A JP H09199109 A JPH09199109 A JP H09199109A JP 8005873 A JP8005873 A JP 8005873A JP 587396 A JP587396 A JP 587396A JP H09199109 A JPH09199109 A JP H09199109A
Authority
JP
Japan
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electrolytic solution
battery container
hopper
opening
battery
Prior art date
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Application number
JP8005873A
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English (en)
Inventor
Fumihide Nagashima
文秀 長島
Fukuji Kawazu
福次 河津
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH09199109A publication Critical patent/JPH09199109A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、定められた量の電解液を一度に注入
でき、しかも液浸透に要する時間を大幅に短縮化させ、
電池製造上の作業性の向上と、電池に対する性能信頼性
の向上を図れる電池製造における電解液注入装置および
電解液注入方法を提供する。 【解決手段】内部に担体物質aが充填される電池容器K
を大気圧開放が可能である密閉室1に収容し、この密閉
室に真空ポンプ4を接続して密閉室内を真空の雰囲気と
し、上記電池容器の開口部に液溜め容器6を装着し、密
閉室内に電解液受け7を設けて定量の電解液を供給する
とともに、密閉室の排気作用がなされたのにもとづきそ
の電解液を上記液溜め容器へ注出し、密閉室を大気圧開
放して電解液の上部と下部とに圧力差を生じさせ、電解
液を担体物質に吸収させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばリチウム
イオン電池を製造する製造装置の一部を構成し、自動的
に電解液注入をなす電解液注入装置および電解液注入方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】電解質を多孔性の担体物質に吸収させた
り、あるいは他の方法によって電解質が流動しないよう
になっている1次電池が、通常、乾電池と呼ばれてい
る。本来、乾電池と言う名称は、製品の大部分を示すル
クラシェ電池に限定される。他の種類として、水銀電
池、ニッケル水素電池、アルカリ性亜鉛−二酸化マンガ
ン電池、空気復電池などがある。これら電池は、基本的
には、水溶液状電解質を担体物質に吸収させるか、ある
いはゲル状にして担体物質が流動しないようにしてい
る。
【0003】たとえばリチウムイオン電池においても、
基本構造は同一である。この種の電池を製造する工程の
概略を説明すると、図3(B)に示すように、担体物質
aを製造する。これは、(プラス)電極シートと、(マ
イナス)電極シートおよび、これらシート間に介在され
るセパレータセルを重ね合わせて一体化したものであ
る。
【0004】全体的に多孔性であり、たとえば矩形状に
形成される。その上端部には、小片である電極bが、適
宜な手段で固着される。担体物質aは、長手方向の一側
端から密に巻迴され、最終的に、一つの円柱体を形成す
る。
【0005】そして、同図(A)に示すように、円柱体
の担体物質aは、有底筒状をなす電池容器Kに、この上
面開口部から強制的に挿入され、充填される。上記電極
bは、電池容器K上端縁から上方へ突出する長さを有す
る。
【0006】このような担体物質を収容する電池容器を
多数本用意して、そのうちの複数本を、複数のますに仕
切られたキャリヤの、それぞれのます部分に挿着する。
そして、注入ノズルから電解液をそれぞれの電池容器内
に注入するのだが、上記担体物質aは多孔性であるとは
いえ、密に巻装された状態で電池容器内に強制的に挿着
されている。
【0007】しかも、ここに含まれる空気が電解液で逃
げ場を塞がれることになり、電解液は担体物質中に容易
には浸透しない。担体物質上面と電池容器上端縁との差
は、極く僅かであり、オーバーフローを避けながら一度
に注入可能な電解液の量もまた、僅かでしかない。
【0008】したがって、実際の電解液注入作業は、ま
すの一側部に位置する電池容器から、オーバーフローし
ない程度の液注入を行い、担体物質への完全浸透を待た
ずに、隣接する電池容器へ液注入をなす。
【0009】このようにして、順次、全ての電池容器K
への液注入を行ったら、今度は最初の電池容器Kに戻っ
て、液浸透状態を見る。完全な浸透がなされたことを確
認してから、再びオーバーフローしない程度のわずかの
量の液注入をなし、さらに次位の電池容器へ移る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以下、上述の作業を繰
り返し、液注入を数回に分けて行い、完了させる。僅か
な量の電解液を注入後、大気圧下に放置することによる
浸透作用を得、これを繰り返すところから、非常に時間
がかって作業性が悪い。
【0011】また電池容器内の担体物質に対して、浸透
させるべき電解液の量は計算から求められており、この
量から過剰になっても、過少になっても、所定の電池性
能が得られない。
【0012】そのため、注液する都度、その電解液を計
量し、個々の電池容器に対する合計注入量を計測しなけ
ればならない。たとえ自動計測をなすことを前提として
も、手間がかかって面倒であるし、それ以前の問題とし
て電解液を注液するポンプの誤差が蓄積されるので、注
入精度の向上を得られ難いものであった。
【0013】近時、大気圧下での自然的な電解液の注入
時間を短縮するため、電池容器内を真空引きする方法が
試みられている。すなわち、電池容器の上端部に電解液
の集溜容器を装着して液注入態勢をとり、電池容器とそ
の周辺を真空引きする。
【0014】しかるにこの場合、電解液を介して電池容
器内部を真空引きするので、内部の真空度が充分に上が
らない傾向にある。また、急激に真空引きを行うと、電
池容器内部の気体が急激に追い出されることとなり、集
溜容器の電解液まで飛び散ってしまう。逆に、真空排気
速度を緩やかにしても、真空度が上がれば電解液の飛散
は避けられないものであった。
【0015】本発明は、上述した事情に鑑みなされたも
のであり、その目的とするところは、定められた量の電
解液を一度に注入でき、液浸透に要する時間を大幅に短
縮化させ、電池製造上の作業性の向上と、電池に対する
性能信頼性の向上を図れる電池製造における電解液注入
装置および電解液注入方法を提供することにある。
【0016】上記目的を達成するために、第1の発明の
電池製造における電解液注入装置は、一端部に開口部を
有する電池容器内に、多孔性の担体物質を充填し、上記
電池容器の開口部側から電解液を注入して担体物質に吸
収させる電池製造における電解液注入装置において、内
部に上記担体物質が充填される電池容器を収容し、かつ
大気圧開放が可能である密閉室と、上記密閉室に接続さ
れ、密閉室内を真空の雰囲気にして、上記担体物質と上
記電池容器内部および電解液中に含有する気体を吸収除
去する真空排気手段と、上記電池容器の開口部に着脱自
在に装着され、少なくとも電池容器内の上記担体物質に
適応する所定量以上の量の電解液を集溜することができ
る漏斗状の補助集溜手段と、この密閉室内に設けられ、
定量の電解液を集溜するとともに、上記真空排気手段の
排気作用に基づきその電解液を上記補助集溜手段へ注出
する電解液供給手段とを具備し、この電解液供給手段の
電解液供給後は上記密閉室を大気圧開放して補助集溜手
段内に圧力差を生じさせ、上記電解液を上記担体物質に
吸収させることを特徴とする。
【0017】上記目的を達成するために、第2の発明の
電池製造における電解液注入装置は、一端部に開口部を
有する電池容器内に、多孔性の担体物質を充填し、上記
電池容器の開口部側から電解液を注入して担体物質に吸
収させる電池製造における電解液注入装置において、内
部に上記担体物質が充填される電池容器を収容する密閉
室と、上記密閉室に接続され、密閉室内を真空の雰囲気
にして、上記担体物質と上記電池容器内部および電解液
中に含有する気体を吸収除去する真空排気手段と、上記
電池容器の開口部に着脱自在に装着され、少なくとも電
池容器内の担体物質に適応する所定量以上の量の電解液
を集溜することができる漏斗状の補助集溜手段と、上記
密閉室内に設けられ、定量の電解液を集溜するととも
に、上記真空排気手段の排気作用に基づきその電解液を
上記補助集溜手段へ注出する電解液供給手段と、上記密
閉室に接続され、電解液供給手段が電解液を供給したの
に基づき密閉室内を加圧して上記補助集溜手段内に圧力
差を生じさせ、電解液を上記担体物質に吸収させる加圧
手段とを具備したことを特徴とする。
【0018】上記目的を達成するために、第3の発明の
電池製造における電解液注入方法は、一端部に開口部を
有する電池容器内に、多孔性の担体物質を充填し、上記
電池容器の開口部側から電解液を注入して上記担体物質
に吸収させる電池製造における電解液注入方法におい
て、内部に担体物質が充填される電池容器およびその周
辺を真空の雰囲気にして、上記担体物質と上記電池容器
内部に含有する気体を吸収除去する真空排気工程と、こ
の真空排気工程のあと、上記電池容器の上記開口部に担
体物質に適応する所定量の電解液を集溜する補助集溜工
程と、この補助集溜工程のあと、電池容器と電解液を大
気圧開放して、集溜された電解液周辺部に圧力差を生じ
させ、電解液を上記担体物質に吸収させる大気圧開放工
程とを具備したことを特徴とする。
【0019】上記目的を達成するために、第4の発明の
電池製造における電解液注入方法は、一端部に開口部を
有する電池容器内に、多孔性の担体物質を充填し、上記
電池容器の開口部側から電解液を注入して上記担体物質
に吸収させる電池製造における電解液注入方法におい
て、内部に担体物質が充填される電池容器およびその周
辺を真空の雰囲気にして、上記担体物質と上記電池容器
内部に含有する気体を吸収除去する真空排気工程と、こ
の真空排気工程のあと、上記電池容器の開口部に上記担
体物質に適応する所定量の電解液を集溜する補助集溜工
程と、この補助集溜工程のあと、電池容器および電解液
周辺を加圧雰囲気として、電解液周辺部に圧力差を生じ
させ、電解液を上記担体物質に吸収させる加圧工程とを
具備したことを特徴とする。
【0020】上記目的を達成するために、第5の発明の
電池製造における電解液注入装置は、一端部に開口部を
有する電池容器内に、多孔性の担体物質を充填し、上記
電池容器の開口部側から電解液を注入して上記担体物質
に吸収させる電池製造における電解液注入装置におい
て、一端に供給口体、他端に開口部が設けられるホッパ
と、このホッパの開口部に対向して設けられ、ホッパに
電解液を供給する液供給手段と、一端にホッパの上記供
給口体が接続され、他端に上記電池容器の開口部を閉成
する蓋体が接続される、可撓性を有する筒状の連結部材
と、この連結部材の中途部に対向して設けられ、上記液
供給手段がホッパへ電解液を供給するとき連結部材の中
途部を閉塞し、電解液供給時以外は連結部材から離間し
て開放する開閉手段と、上記ホッパの開口部に着脱自在
に設けられ、上記ホッパと連結部材を介して電池容器内
部を真空の雰囲気にして、上記担体物質と上記電池容器
内部に含有する気体を吸収除去する真空排気手段が接続
されるとともに、ホッパへ電解液が供給され開閉手段が
連結部材を開放したのにもとづきホッパ内を大気開放し
て電解液周辺部に圧力差を生じさせ、電解液を担体物質
に吸収させるホッパ開閉体とを具備したことを特徴とす
る。
【0021】上記目的を達成するために、第6の発明の
電池製造における電解液注入装置は、一端部に開口部を
有する電池容器内に、多孔性の担体物質を充填し、上記
電池容器の開口部側から電解液を注入して上記担体物質
に吸収させる電池製造における電解液注入装置におい
て、一端に供給口体、他端に開口部が設けられるホッパ
と、このホッパの開口部に対向して設けられ、ホッパに
電解液を供給する液供給手段と、一端にホッパの上記供
給口体が接続され、他端に上記電池容器の開口部を閉成
する蓋体が接続される、可撓性を有する筒状の連結部材
と、この連結部材の中途部に対向して設けられ、上記液
供給手段がホッパへ電解液を供給するとき連結部材の中
途部を閉塞し、電解液供給時以外は連結部材から離間し
て開放する開閉手段と、上記ホッパの開口部に着脱自在
に設けられ、上記ホッパと連結部材を介して電池容器内
部を真空の雰囲気にして、上記担体物質と上記電池容器
内部に含有する気体を吸収除去する真空排気手段が接続
されるとともに、ホッパへ電解液が供給され開閉手段が
連結部材を開放したのにもとづきホッパ内を加圧して電
解液周辺部に圧力差を生じさせ、電解液を担体物質に吸
収させる加圧手段が接続されるホッパ開閉体とを具備し
たことを特徴とする。
【0022】上記目的を達成するために、第7の発明の
電池製造における電解液注入方法は、一端部に開口部を
有する電池容器内に、多孔性の担体物質を充填し、上記
電池容器の開口部側から電解液を注入して上記担体物質
に吸収させる電池製造における電解液注入方法におい
て、上記担体物質を充填する電池容器内部を、電解液を
供給するためのホッパおよび可撓性を有する筒状で、上
記ホッパと電池容器とを連結する連結部材を介して真空
排気し、担体物質と電池容器内部に含有する気体を吸収
除去する真空排気工程と、この真空排気工程のあと上記
連結部材の中途部を閉塞して、電池容器内部の真空状態
を保持する閉塞工程と、この閉塞を保持した状態で上記
ホッパ内へ電解液を供給し、連結部材の閉塞部まで電解
液を集溜する電解液供給工程と、所定量の電解液がホッ
パに供給されたのにもとづき、連結部材の閉塞を解除す
るとともに上記ホッパ内を大気圧開放して電解液周辺部
に圧力差を生じさせ、電解液を担体物質に吸収させる大
気圧開放工程とを具備したことを特徴とする。
【0023】上記目的を達成するために、第8の発明の
電池製造における電解液注入方法は、一端部に開口部を
有する電池容器内に、多孔性の担体物質を充填し、上記
電池容器の開口部側から電解液を注入して上記担体物質
に吸収させる電池製造における電解液注入方法におい
て、上記担体物質を充填する電池容器内部を、電解液を
供給するためのホッパおよび可撓性を有する筒状で、上
記ホッパと電池容器とを連結する連結部材を介して真空
排気し、担体物質と電池容器内部に含有する気体を吸収
除去する真空排気工程と、この真空排気工程のあと上記
連結部材の中途部を閉塞して、電池容器内部の真空状態
を保持する閉塞工程と、この閉塞を保持した状態で上記
ホッパ内へ電解液を供給し、連結部材の閉塞部まで集溜
する電解液供給工程と、所定量の電解液がホッパに供給
されたのにもとづき、連結部材の閉塞を解除するととも
に上記ホッパ内を加圧して電解液周辺部に圧力差を生じ
させ、電解液を担体物質に吸収させる加圧工程とを具備
したことを特徴とする。
【0024】以上のような課題を解決する手段を備える
ことにより、第1の発明において、大気圧開放が可能で
ある密閉室に、内部に担体物質を充填する電池容器を収
容し、この密閉室内を真空の雰囲気にして、担体物質と
電池容器内部および電解液中に含有する気体を吸収除去
し、電解液を電池容器上部に供給したあと、密閉室を大
気圧開放して電解液上部と下部とに圧力差を生じさせ、
電解液を担体物質に吸収させる。
【0025】第2の発明において、密閉室に、内部に担
体物質を充填する電池容器を収容し、この密閉室内を真
空の雰囲気にして、担体物質と電池容器内部および電解
液中に含有する気体を吸収除去し、電解液を電池容器上
部に供給したあと、密閉室を加圧して電解液上部と下部
とに大きな圧力差を生じさせ、電解液を担体物質に吸収
させる。
【0026】第3の発明は、作用的に上記第1の発明に
等しい。第4の発明は、作用的に上記第2の発明に等し
い。第5の発明において、担体物質を充填する電池容器
内部を、ホッパおよび可撓性を有する筒状の連結部材を
介して真空排気し、連結部材の中途部を閉塞してホッパ
内へ電解液を供給し、このあと、連結部材を開放すると
ともにホッパ内を大気圧開放して電解液上部と下部とに
圧力差を生じさせ、電解液を担体物質に吸収させる。
【0027】第6の発明において、担体物質を充填する
電池容器内部を、ホッパおよび可撓性を有する筒状の連
結部材を介して真空排気し、連結部材の中途部を閉塞し
て、ホッパ内へ電解液を供給し、このあと、連結部材を
開放するとともにホッパ内を加圧して電解液上部と下部
とに大きな圧力差を生じさせ、電解液を担体物質に吸収
させる。第7の発明は、作用的に上記第5の発明に等し
い。第8の発明は、作用的に上記第6の発明に等しい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面にもとづいて説明する。図1は、電池製造工程中に用
いられる電解液注入装置を示す。図中1は密閉室であっ
て、その上面には、上蓋2によって開閉される開口部3
が設けられる。上蓋2の開閉は手動で行ってもよく、あ
るいは専用の自動開閉機構を備えてもよい。
【0029】いずれにしても、上蓋2の閉成時には、密
閉室1内を完全に密閉する構造としなければならない。
わずかな隙間があってもシール漏れにつながるので、避
ける必要がある。そして、充分な板厚を確保して、内部
の圧力変化に耐え得るよう頑丈に作られる。
【0030】一方、密閉室1の一側壁下部と他側壁上部
には、それぞれ導通管3a,3bが接続される。これら
導通管3a,3bの中途部には、それぞれ図示しない開
閉弁が設けられ、さらに一方の導通管3aを介して真空
ポンプ4が接続され、他方の導通管3bを介して加圧ポ
ンプ5が接続される。上記真空ポンプ4を主体として真
空排気手段が、かつ加圧ポンプ5を主体として加圧手段
が、それぞれ構成される。
【0031】上記密閉室1内部には、補助集溜手段であ
る漏斗状の液溜め容器6を着脱自在に取着した電池容器
Kが収納される。すなわち、上蓋2を開放することによ
り、液溜め容器6ごと電池容器Kを出し入れ自在であ
る。
【0032】上記液溜め容器6は、下端開口部を閉成し
た状態で、後述するように、電池容器K内の担体物質a
へ浸透すべき最適量の電解液を集溜することができ、さ
らにそれ以上の量の電解液を集溜できる余裕があること
が望ましい。
【0033】密閉室1内で、かつ液溜め容器6の上方部
位には、定量の電解液を集溜する電解液供給手段として
の電解液受け7が設けられる。この電解液受け7は、上
蓋2を開放した状態で密閉室1内に挿入される注液ノズ
ル8から電解液の供給を受け、一旦集溜するようになっ
ている。
【0034】そして電解液受け7は、ここに集溜する電
解液を上記液溜め容器6に移し換えるため、液溜め容器
6の上面開口部側に傾斜自在となるよう枢支される。上
記電解液受け7に電解液を供給する電解液供給手段とし
て、上記注液ノズル8と、このノズル8に接続される配
管系9および、この配管系9の中途部に設けられる開閉
弁とポンプおよび配管系の端部に連通する電解液タンク
(いずれも図示しない)とから構成される。
【0035】しかして、先に図6(A)および(B)に
て説明したように、電池容器K内に担体物質aを装着充
填する。そして、図1(A)で示すように、電池容器K
の開口部に液溜め容器6を装着して、これらを上蓋2を
開放した密閉室1内に収納する。
【0036】液溜め容器6と電池容器Kを密閉室1内の
所定位置に収納したら、上蓋2を閉成せず、そのままの
状態として注液ノズル8を電解液受け7に対向させ、か
つ電解液を注出する。所定量の電解液を電解液受け7内
に供給したら、注液を停止して注液ノズル8を密閉室1
外部に出し、上蓋2を閉成する。密閉室1内は完全に密
閉状態となる。
【0037】同図(B)に示すように、真空ポンプ4を
駆動する。この真空ポンプ4はタイマ制御されており、
所定時間だけ駆動して停止する。この間に、密閉室1内
は完全な負圧状態となり、これにともなって液溜り容器
6内部は勿論、電池容器K内部も負圧状態になる。した
がって、電池容器K内部と、ここに充填される担体物質
aに含浸する空気が完全に吸収除去される。
【0038】図2(C)に示すように、密閉室1の閉成
状態を保持して、電解液受け7を所定方向に傾斜し、こ
こに集溜する電解液を液溜め容器6に移し換える。液溜
め容器6と電池容器K内部とは連通しているが、密閉室
1内が依然として負圧状態にあるところから、電解液が
担体物質aへ容易には浸透しない。したがって、電解液
は液溜め容器6に溜まったままで、その最低液面と担体
物質aの上面とが一致する。
【0039】同図(D)に示すように、所定量の電解液
を移し終えたら、電解液受け7を元の姿勢に戻すととも
に上蓋2を開放する。今度は、密閉室1および液溜め容
器6内部が大気圧の条件下となる。
【0040】特に、液溜め容器6と電池容器K内部とは
電解液の上部に大気圧がかかり、電解液下部である担体
物質a側は負圧状態となって、電解液を境にその上下部
で顕著な圧力差が生じる。
【0041】電解液は、この顕著な圧力差に応じて徐々
に移動し、担体物質aに吸収されていく。そしてついに
は、全ての電解液が完全に担体物質aに吸収されて、そ
の注入が完了する。
【0042】結局、1度の電解液供給で、比較的短時間
で、担体物質aを充填する電池容器K内へ電解液を注入
できることとなり、作業時間の短縮を図れるとともに気
泡のない確実な液注入で、電池製造上の信頼性の向上を
得られる。
【0043】なお、大気圧開放での液注入より、さらに
注入時間の短縮化を図るため、最終工程である大気圧条
件下での電解液注入に代る方法を採用してもよい。すな
わち、同図(C)に示すような電解液受け7から液溜め
容器6へ電解液を供給した後、図3(E)に示すよう
に、上蓋2の閉成状態を継続したまま、加圧ポンプ5を
駆動する。
【0044】ここで密閉室1内は加圧され、室内および
液溜め容器6周辺は高圧の雰囲気に変わる。液溜め容器
6内の電解液液面にも高圧が加わり、負圧条件下にある
電解液下部の担体物質a側との圧力差が極めて大とな
る。
【0045】すなわち、電解液を境にして上下部の圧力
差は極めて大となり、液溜め容器6内の電解液は迅速に
担体物質aに吸収され、大気圧開放条件よりも短時間で
液注入が終了する。
【0046】図4に示すような電解液注入装置であって
もよい。図中10は、電池キャリアであって、内部に担
体物質aを充填した電池容器Kが支持される。ここで
は、電池容器Kの上面部は蓋板11で完全密封された状
態にあり、かつこの蓋板には注液口12が開口する。
【0047】上記注液口12には注液ノズル13が嵌合
される。この注液ノズル13の上端開口部には、連結部
材である可撓性材料からなるチューブ14が接続され
る。チューブ14は軸方向が上下方向に沿っていて、こ
の上端開口部はホッパ15の下端部に形成される供給口
体15aに接続される。
【0048】また、チューブ14の中途部には開閉手段
を構成する一対のピンチバルブ16,16が、チューブ
14を介して相対向して配置される。各ピンチバルブ1
6,16は同時に通断電されるようになっていて、通電
されたとき作動杆16a,16aが対向する方向に突出
して先端部がチューブ14を介して当接し、かつ断電状
態にあるとき互いの作動杆16a,16a先端が離間対
向する。
【0049】上記ホッパ15は、その上面部が開口して
おり、1本の電池容器Kに注入される電解液を集溜する
のに充分余裕をもった容積を有する。そして、この上面
開口部は蓋板17で開閉自在に閉成される。図では簡略
化して描いているが、蓋板17をホッパ15の上端開口
部に取着した状態で、ホッパ15内部を完全密封する構
成である。
【0050】また、上記蓋体17には、真空排気手段を
構成する配管18と、加圧手段を構成する配管19とが
設けられる。真空排気用配管18には、中途部に開閉弁
20が設けられ、端部に図示しない真空ポンプが設けら
れる。加圧用配管19には、中途部に開閉弁21が設け
られ、端部に図示しない加圧ポンプが設けられる。
【0051】特に、同図(B)のみに示すように、蓋体
17がホッパ15の上面開口部を開放した状態で、液供
給手段を構成する電解液供給ノズル22がホッパ15の
上面開口部に対向して、ホッパ15内に電解液を供給で
きるようになっている。
【0052】つぎに、このような電解液注入装置の電解
液注入を順に説明する。同図(A)に示すように、ホッ
パ15の上面開口部を蓋体17で閉塞する一方、真空排
気用配管18に設けられる開閉弁20を開放して、真空
ポンプを駆動する。この真空ポンプはタイマ制御されて
おり、所定時間だけ駆動して停止する。
【0053】この間に、ホッパ15内部は完全な負圧状
態となり、これにともなってチューブ14は勿論、電池
容器K内部も負圧状態になる。特に、電池容器K内部
と、ここに充填される担体物質aに含浸する空気が完全
に吸収除去される。
【0054】同図(B)に示すように、各ピンチバルブ
16,16に通電して作動杆16a,16aを突出さ
せ、互いの先端部相互をチューブ14を介して当接す
る。すなわち、各ピンチバルブ16,16によってチュ
ーブ14の中途部を閉塞する。
【0055】上記蓋体17をホッパ15の開口部から外
して開放する。そして、この上面開口部に電解液供給ノ
ズル22を対向し、かつ電解液を給出する。ホッパ15
の下端供給口体15aは開放しているが、ここに接続さ
れるチューブ14が上記ピンチバルブ16,16によっ
て閉塞されているので、電解液はこの閉塞部分まで溜ま
る。一方、ピンチバルブ16,16の閉塞部分から下方
部位であるチューブ14と電池容器K内部は、継続して
真空負圧状態が保持される。
【0056】図5(C)に示すように、所定量の電解液
をホッパ15に供給したあと、ピンチバルブ16,16
を断電して作動杆16a,16aを後退させチューブ1
4を開放する。ここで遮断されていた電解液はチューブ
14下部から電池容器K内へ流下する。
【0057】電池容器K内部には担体物質aが充填され
ているところから、電池容器K内へ電解液が流下した当
初は、電解液は担体物質aに容易には浸透せず、その最
低液面と担体物質aの上面とが一致する。
【0058】しかしながら、ホッパ15内部は大気圧開
放されているから、この内部の電解液液面も大気圧の条
件下となる一方、電解液下部である担体物質a側は負圧
状態である。
【0059】すなわち、電解液の上部に大気圧がかか
り、電解液下部は負圧状態となっており、電解液を境に
その上下部で顕著な圧力差が生じる。電解液は、この顕
著な圧力差に応じて徐々に移動し、担体物質に吸収され
ていく。そしてついには、全ての電解液が完全に担体物
質aに吸収されて、その注入が完了する。
【0060】この液注入装置においても、液注入時間の
短縮化を図るため、最終工程である大気圧条件下での電
解液注入に代る方法を採用してもよい。すなわち、図5
(B)に示すように、電解液供給ノズル22によるホッ
パ15内への電解液供給が終了したら、図6(C)に示
すようにピンチバルブ16,16を断電して作動杆16
a,16aを後退させチューブ14を開放する。ここで
遮断されていた電解液はチューブ14下部から電池容器
K内へ流下する。
【0061】このあと同図(D)に示すように、ホッパ
15の上面開口部を蓋体17で閉成し、かつ加圧用配管
19の開閉弁21を開放し、加圧ポンプを駆動する。ホ
ッパ15内の電解液液面に直接大きな圧力が加わり、こ
の電解液を境にして上下部の圧力差は極めて大となる。
したがって、ホッパ15内の電解液は極めて迅速に担体
物質aに吸収され、大気圧開放より短時間で液注入が終
了することとなる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように第1,第3の発明
は、内部に担体物質を充填する電池容器を密閉室に収容
し、この密閉室内を真空の雰囲気にして、電解液を電池
容器上部に供給し、密閉室を大気圧開放して電解液上部
と下部とに圧力差を生じさせ、電解液を担体物質に吸収
させる。
【0063】第2,第4の発明は内部に担体物質を充填
する電池容器を密閉室に収容し、この密閉室内を真空の
雰囲気にして、電解液を電池容器上部に供給し、密閉室
を加圧して電解液上部と下部とに大きな圧力差を生じさ
せ、電解液を担体物質に吸収させる。
【0064】第5,第7の発明において、内部に担体物
質を充填する電池容器を、ホッパおよび可撓性を有する
筒状の連結部材を介して真空排気し、連結部材の中途部
を閉塞してホッパ内へ電解液を供給し、連結部材を開放
するとともにホッパ内を大気圧開放して電解液上部と下
部とに圧力差を生じさせ、電解液を担体物質に吸収させ
る。
【0065】第6,第8の発明において、担体物質を充
填する電池容器内部を、ホッパおよび可撓性を有する筒
状の連結部材を介して真空排気し、連結部材の中途部を
閉塞してホッパ内へ電解液を供給し、連結部材を開放す
るとともにホッパ内を加圧して電解液上部と下部とに大
きな圧力差を生じさせ、電解液を担体物質に吸収させ
る。
【0066】いずれの発明においても、電池容器に対し
て、定められた量の電解液を一度に注入できて、作業性
がよい。しかも液浸透に要する時間が大幅に短縮化し
て、電池製造上の作業性の向上が得られるとともに、担
体物質に気泡が残るようなことがなく、電池に対する性
能信頼性の向上を図れるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)および(B)は、第1ないし第4の発明
の実施の形態を示す、電解液注入を順に説明する図。
【図2】(C)および(D)は、図1に引き続いて電解
液注入を順に説明する図。
【図3】(E)および(F)は、図2に引き続いて電解
液注入を順に説明する図。
【図4】(A)および(B)は、第5ないし第8の発明
の実施の形態を示す、電解液注入を順に説明する図。
【図5】(C)および(D)は、図4に引き続いて電解
液注入を順に説明する図。
【図6】(A)は、電池容器内に担体物質を挿入充填し
た図。(B)は、電池容器内に挿入すべく、担体物質を
巻装する作業説明図。
【符号の説明】
a…担体物質、 K…密閉室、 1…密閉室、 4…真空ポンプ、 5…加圧ポンプ、 6…液溜り容器、 7…電解液受け、 14…チューブ、 15…ホッパ、 15a…供給口体、 16…ピンチバルブ、 18…真空排気用配管、 19…加圧用配管、 20,21…開閉弁。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端部に開口部を有する電池容器内に、多
    孔性の担体物質を充填し、上記電池容器の開口部側から
    電解液を注入して担体物質に吸収させる電池製造におけ
    る電解液注入装置において、 内部に上記担体物質が充填される電池容器を収容し、か
    つ大気圧開放が可能である密閉室と、 上記密閉室に接続され、密閉室内を真空の雰囲気にし
    て、上記担体物質と上記電池容器内部および電解液中に
    含有する気体を吸収除去する真空排気手段と、 上記電池容器の開口部に着脱自在に装着され、少なくと
    も電池容器内の上記担体物質に適応する所定量以上の量
    の電解液を集溜することができる漏斗状の補助集溜手段
    と、 この密閉室内に設けられ、定量の電解液を集溜するとと
    もに、上記真空排気手段の排気作用に基づきその電解液
    を上記補助集溜手段へ注出する電解液供給手段とを具備
    し、 この電解液供給手段の電解液供給後は上記密閉室を大気
    圧開放して補助集溜手段内に圧力差を生じさせ、上記電
    解液を上記担体物質に吸収させることを特徴とする電池
    製造における電解液注入装置。
  2. 【請求項2】一端部に開口部を有する電池容器内に、多
    孔性の担体物質を充填し、上記電池容器の開口部側から
    電解液を注入して担体物質に吸収させる電池製造におけ
    る電解液注入装置において、 内部に上記担体物質が充填される電池容器を収容する密
    閉室と、 上記密閉室に接続され、密閉室内を真空の雰囲気にし
    て、上記担体物質と上記電池容器内部および電解液中に
    含有する気体を吸収除去する真空排気手段と、 上記電池容器の開口部に着脱自在に装着され、少なくと
    も電池容器内の担体物質に適応する所定量以上の量の電
    解液を集溜することができる漏斗状の補助集溜手段と、 上記密閉室内に設けられ、定量の電解液を集溜するとと
    もに、上記真空排気手段の排気作用に基づきその電解液
    を上記補助集溜手段へ注出する電解液供給手段と、 上記密閉室に接続され、電解液供給手段が電解液を供給
    したのに基づき密閉室内を加圧して上記補助集溜手段内
    に圧力差を生じさせ、電解液を上記担体物質に吸収させ
    る加圧手段とを具備したことを特徴とする電池製造にお
    ける電解液注入装置。
  3. 【請求項3】一端部に開口部を有する電池容器内に、多
    孔性の担体物質を充填し、上記電池容器の開口部側から
    電解液を注入して上記担体物質に吸収させる電池製造に
    おける電解液注入方法において、 内部に担体物質が充填される電池容器およびその周辺を
    真空の雰囲気にして、上記担体物質と上記電池容器内部
    に含有する気体を吸収除去する真空排気工程と、 この真空排気工程のあと、上記電池容器の上記開口部に
    担体物質に適応する所定量の電解液を集溜する補助集溜
    工程と、 この補助集溜工程のあと、電池容器と電解液を大気圧開
    放して、集溜された電解液周辺部に圧力差を生じさせ、
    電解液を上記担体物質に吸収させる大気圧開放工程とを
    具備したことを特徴とする電池製造における電解液注入
    方法。
  4. 【請求項4】一端部に開口部を有する電池容器内に、多
    孔性の担体物質を充填し、上記電池容器の開口部側から
    電解液を注入して上記担体物質に吸収させる電池製造に
    おける電解液注入方法において、 内部に担体物質が充填される電池容器およびその周辺を
    真空の雰囲気にして、上記担体物質と上記電池容器内部
    に含有する気体を吸収除去する真空排気工程と、 この真空排気工程のあと、上記電池容器の開口部に上記
    担体物質に適応する所定量の電解液を集溜する補助集溜
    工程と、 この補助集溜工程のあと、電池容器および電解液周辺を
    加圧雰囲気として、電解液周辺部に圧力差を生じさせ、
    電解液を上記担体物質に吸収させる加圧工程とを具備し
    たことを特徴とする電池製造における電解液注入方法。
  5. 【請求項5】一端部に開口部を有する電池容器内に、多
    孔性の担体物質を充填し、上記電池容器の開口部側から
    電解液を注入して上記担体物質に吸収させる電池製造に
    おける電解液注入装置において、 一端に供給口体、他端に開口部が設けられるホッパと、 このホッパの開口部に対向して設けられ、ホッパに電解
    液を供給する液供給手段と、 一端にホッパの上記供給口体が接続され、他端に上記電
    池容器の開口部を閉成する蓋体が接続される、可撓性を
    有する筒状の連結部材と、 この連結部材の中途部に対向して設けられ、上記液供給
    手段がホッパへ電解液を供給するとき連結部材の中途部
    を閉塞し、電解液供給時以外は連結部材から離間して開
    放する開閉手段と、 上記ホッパの開口部に着脱自在に設けられ、上記ホッパ
    と連結部材を介して電池容器内部を真空の雰囲気にし
    て、上記担体物質と上記電池容器内部に含有する気体を
    吸収除去する真空排気手段が接続されるとともに、ホッ
    パへ電解液が供給され開閉手段が連結部材を開放したの
    にもとづきホッパ内を大気開放して電解液周辺部に圧力
    差を生じさせ、電解液を担体物質に吸収させるホッパ開
    閉体とを具備したことを特徴とする電池製造における電
    解液注入装置。
  6. 【請求項6】一端部に開口部を有する電池容器内に、多
    孔性の担体物質を充填し、上記電池容器の開口部側から
    電解液を注入して上記担体物質に吸収させる電池製造に
    おける電解液注入装置において、 一端に供給口体、他端に開口部が設けられるホッパと、 このホッパの開口部に対向して設けられ、ホッパに電解
    液を供給する液供給手段と、 一端にホッパの上記供給口体が接続され、他端に上記電
    池容器の開口部を閉成する蓋体が接続される、可撓性を
    有する筒状の連結部材と、 この連結部材の中途部に対向して設けられ、上記液供給
    手段がホッパへ電解液を供給するとき連結部材の中途部
    を閉塞し、電解液供給時以外は連結部材から離間して開
    放する開閉手段と、 上記ホッパの開口部に着脱自在に設けられ、上記ホッパ
    と連結部材を介して電池容器内部を真空の雰囲気にし
    て、上記担体物質と上記電池容器内部に含有する気体を
    吸収除去する真空排気手段が接続されるとともに、ホッ
    パへ電解液が供給され開閉手段が連結部材を開放したの
    にもとづきホッパ内を加圧して電解液周辺部に圧力差を
    生じさせ、電解液を担体物質に吸収させる加圧手段が接
    続されるホッパ開閉体とを具備したことを特徴とする電
    池製造における電解液注入装置。
  7. 【請求項7】一端部に開口部を有する電池容器内に、多
    孔性の担体物質を充填し、上記電池容器の開口部側から
    電解液を注入して上記担体物質に吸収させる電池製造に
    おける電解液注入方法において、 上記担体物質を充填する電池容器内部を、電解液を供給
    するためのホッパおよび可撓性を有する筒状で、上記ホ
    ッパと電池容器とを連結する連結部材を介して真空排気
    し、担体物質と電池容器内部に含有する気体を吸収除去
    する真空排気工程と、 この真空排気工程のあと上記連結部材の中途部を閉塞し
    て、電池容器内部の真空状態を保持する閉塞工程と、 この閉塞を保持した状態で上記ホッパ内へ電解液を供給
    し、連結部材の閉塞部まで電解液を集溜する電解液供給
    工程と、 所定量の電解液がホッパに供給されたのにもとづき、連
    結部材の閉塞を解除するとともに上記ホッパ内を大気圧
    開放して電解液周辺部に圧力差を生じさせ、電解液を担
    体物質に吸収させる大気圧開放工程とを具備したことを
    特徴とする電池製造における電解液注入方法。
  8. 【請求項8】一端部に開口部を有する電池容器内に、多
    孔性の担体物質を充填し、上記電池容器の開口部側から
    電解液を注入して上記担体物質に吸収させる電池製造に
    おける電解液注入方法において、 上記担体物質を充填する電池容器内部を、電解液を供給
    するためのホッパおよび可撓性を有する筒状で、上記ホ
    ッパと電池容器とを連結する連結部材を介して真空排気
    し、担体物質と電池容器内部に含有する気体を吸収除去
    する真空排気工程と、 この真空排気工程のあと上記連結部材の中途部を閉塞し
    て、電池容器内部の真空状態を保持する閉塞工程と、 この閉塞を保持した状態で上記ホッパ内へ電解液を供給
    し、連結部材の閉塞部まで集溜する電解液供給工程と、 所定量の電解液がホッパに供給されたのにもとづき、連
    結部材の閉塞を解除するとともに上記ホッパ内を加圧し
    て電解液周辺部に圧力差を生じさせ、電解液を担体物質
    に吸収させる加圧工程とを具備したことを特徴とする電
    池製造における電解液注入方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003059485A (ja) * 2001-08-09 2003-02-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電解液注入方法及び装置
JP2016511919A (ja) * 2013-01-30 2016-04-21 ツェーエムヴェーテック テヒノロギー ゲーエムベーハーCMWTEC technologie GmbH 蓄電池のセルを電解液で充填するための装置および方法
CN111740069A (zh) * 2020-07-23 2020-10-02 湖南宝特瑞能新能源有限责任公司 一种可调节加注量的锂离子电池生产用电解液加注装置
EP4166827A4 (en) * 2021-08-26 2024-01-24 Wuxi Lead Intelligent Equipment Co Ltd VALVE CORE, PINCH VALVE AND BATTERY ELECTROLYTE FILLING DEVICE

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