JPH09198018A - 色空間変換装置 - Google Patents

色空間変換装置

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JPH09198018A
JPH09198018A JP8008111A JP811196A JPH09198018A JP H09198018 A JPH09198018 A JP H09198018A JP 8008111 A JP8008111 A JP 8008111A JP 811196 A JP811196 A JP 811196A JP H09198018 A JPH09198018 A JP H09198018A
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color space
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JP8008111A
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Yukiko Inoue
由紀子 井上
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色再現方法や色再現領域の異なる色空間の色
変換を、利用者の意図する色に柔軟に、かつ安易な操作
により行なう方法およびその装置を提供する。 【解決手段】 色指定手段11により指定された入力側
の任意の色の色空間上の座標値は指定座標記録手段12
に記録される。対応色指定手段13により指定された入
力側の色に対応させる出力側の色の色空間上の座標は対
応色座標記録手段14に記録される。色空間座標変換手
段15では、指定座標記録手段12に記録された座標値
と対応座標記録手段14に記録された座標値をパラメー
タとした関数によって入力信号16の座標値を写像し、
出力信号17を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は色空間の異なるメデ
ィア間の色空間変換に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスプレイやプロジェクタ、印刷機な
ど様々なデバイスにより様々な色の表現方法がある。近
年、各メディア間での色変換技術が大きな課題となって
いる。
【0003】従来の色再現方法や色再現領域の異なるメ
ディア間の色の変換方法には、変換式を用いたものやL
UTを用いたものがある。
【0004】以下に従来の色変換方法の一例について説
明する。図6は従来の色変換方法のブロック図を示すも
のである。図6において、101は入力手段、102は
色変換手段、103は出力手段である。
【0005】以上のように構成された色変換方法につい
て、以下その動作について説明する。
【0006】入力手段101の色空間上の色が、色変換
手段102によって変換され、出力手段103で色再現
される。
【0007】更に、従来の色変換方法では、入力手段の
色を出力手段で忠実に再現するために色彩計などによっ
て出力手段103により再現された色を測定し、色変換
手段102にフィードバックして、最適な値に設定する
制御手段を備えたものもある。
【0008】次に、色変換手段102について説明す
る。色変換手段として変換式を用いた方法については、
入力側の色空間も出力側の色空間もデバイスに依存しな
い場合は、各色空間の定義された変換式により、一意の
変換が可能であるが、入力側の色空間、または出力側の
色空間のいずれか一方でもデバイスに依存する場合は、
変換式で変換した後に、デバイス毎に色調整をしたり、
入力側の色空間からデバイスに依存しないカラースペー
ス(CIE−XYZ等の空間)に変換し、出力側の色空
間に変換する方法を用いたりする。
【0009】色変換手段としてLUTを用いた方法につ
いては、入力値の全てに対応する出力値を備えたLUT
を参照する方法と、入力値の代表点に対応する出力値を
備えたLUTを用いて補間演算をすることにより入力値
に対する出力値を求める方法がある。
【0010】後者のLUTは従来、入力色空間を均等あ
るいは、不均等に分割した格子点上の値とその値に対応
する出力色空間上の値によりテーブルが構成されてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の変換式を用いた方法では、異なる表色系の色空間の
変換毎に異なった変換式を用いなければならず、入力装
置や出力装置を表色系の異なるものに変更する毎に、変
換式を変更したり、専用の色変換手段を用いなければな
らないという問題があった。
【0012】また、上記の従来の入力値の全てに対応す
る出力値を備えたLUTを参照する方法では、表現可能
なすべての色に対応するテーブルを有さなければなら
ず、大量のメモリを要するという問題があった。
【0013】また、従来の入力値の代表点に対応する出
力値を備えたLUTを用いて補間演算をすることにより
入力値に対する出力値を求める方法では、均等LUTを
用いて補間演算をして入力値に対する出力値を求める方
法を取っていたために、代表点の色は利用者の意図する
色に変換することができるが、その他の色は利用者の意
図する色からずれてしまうという問題があった。
【0014】不均等LUTを用いて補間演算をする方法
においても、任意の色を変換する時には、上記の均等L
UTを用いた方法と同様の問題があり、また、テーブル
の数を増やすことも容易にはできないという問題もあっ
た。
【0015】また、出力手段により再現された色を測定
し、色変換手段にフィードバックする制御手段を備えた
方法においても、LUTを用いる方法では、上記理由に
より、利用者が希望する色に調整することは容易ではな
いという問題があった。
【0016】更に、色がデバイスに依存する場合は、各
デバイスによって、変換式を用いる方法では変換式で変
換する以外に再度色調整をする必要があり、LUTを用
いる方法ではテーブルの値を書き換える必要があった。
【0017】本発明は上記従来の問題を解決するため
に、異なる表色系の色空間変換を一つの変換式で行うこ
とができ、表色系の異なる入力装置や出力装置毎に専用
の色変換手段を用いる必要がないということと、不均等
で、従来のLUTを用いた方法よりもテーブル数を大幅
に減少させた任意の数のテーブルを持つLUTを用いる
ことにより、メモリの使用容量を少なくすることができ
るということと、入力色空間上の任意の色を出力色空間
上の希望する任意の色に容易に、しかも忠実に変換、調
整することを可能とした色空間変換装置を提供すること
を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の色空間変換装置は、任意の表色系の色空間上
の一つ以上の座標値を記録する指定座標記録手段と、前
記座標記録手段に記録された座標値に対応させる前記表
色系の色空間とは異なる表色系の色空間上の座標値を記
録する対応座標記録手段と、入力された前記第一表色系
の色空間上の座標値を、前記座標記録手段に記録された
座標値と前記対応座標記録手段に記録された座標値をパ
ラメータとした関数によって写像し座標値を出力する色
空間座標変換手段を備える。
【0019】この構成によって、入力側の第一表色系の
色空間上の色を、色空間座標変換手段によって、出力側
の第二表色系の色空間上の利用者の意図する色に変換す
ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)以下本発明の第1の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0021】図1は本発明の本実施の形態の再現色空間
変換装置の構成を示すブロック図である。図1におい
て、11は色指定手段、12は指定座標記録手段、13
は対応色指定手段、14は対応座標記録手段、15は色
空間座標変換手段、16は入力信号、17は出力信号で
ある。
【0022】以上のように構成された色空間変換装置に
ついて、以下図1を用いてその動作を説明する。
【0023】色指定手段11により指定された入力側の
任意の色の色空間上の座標値は指定座標記録手段12に
記録される。
【0024】また、対応色指定手段13により指定され
た入力側の色に対応させる出力側の色の色空間上の座標
は対応色座標記録手段14に記録される。
【0025】色空間座標変換手段15では、指定座標記
録手段12に記録された座標値と対応座標記録手段14
に記録された座標値をパラメータとした関数によって入
力信号16の座標値を写像し、出力信号17を出力す
る。
【0026】次に、本実施の形態の色空間座標変換手段
の動作について説明を行なう。ここでは、動作の説明を
するために、カラーテレビの受像機を例に説明する。
【0027】入力側の色空間は伝送系に適した伝送三原
色信号である輝度信号と二つの色差信号で表されるYC
bCr空間、出力側の色空間はディスプレイで表示され
るRGB空間である。
【0028】入力信号16をx=(y,cb,cr)、
出力信号17をX=(r,g,b)とし、入力信号xと
出力信号Xとの関係を(数1)と定義する。
【0029】
【数1】
【0030】また、指定座標記録手段12に記録された
指定座標の数をn個(ただし、nは1以上の整数)とす
ると、この指定座標の内、i個目の指定座標値をsi=
(yi,cbi,cri)(ただし、i=1,2,
3,...,n)とし、対応座標記録手段14に記録さ
れたn個の対応座標の内、i個目の対応座標値をdi=
(ri,gi,bi)(ただし、i=1,2,
3,...,n)とする。
【0031】(数1)において、Fr()、Fg()、
Fb()はそれぞれ(数2)の条件を満たす関数とす
る。
【0032】
【数2】
【0033】(数2)の条件を満たす関数としては、二
次曲線や標準偏差、サイン関数やコサイン関数を利用し
た関数などである。この(数2)を条件として(数1)
を解くことによりFr()、Fg()、Fb()を求め
ることができる。
【0034】色空間座標変換手段15では、入力信号x
が(数1)によって変換され、出力信号Xが得られる。
【0035】以上のように、本実施の形態の色空間変換
装置によれば、指定座標記録手段12に記録された入力
側の任意の色空間の座標値と、対応座標記録手段14に
記録された出力側の色空間の座標値を用いることによ
り、色空間座標変換手段15によって、入力側の色空間
や出力側の色空間がどのような表色系の色空間であって
も、同一の変換式で色空間変換を行なうことができる。
【0036】また、色指定手段11や、対応色指定手段
13を備えることにより、利用者の希望する色を指定す
ることができる。
【0037】なお、本実施の形態の色空間座標変換手段
では、色空間として均等色空間であるCIE−LUVや
CIE−Lab、コンピュータなどで良く利用されるH
SV空間やHLS空間、YUV空間などを利用しても同
様の効果がある。
【0038】(実施の形態2)以下、本発明の第2の実
施の形態の色空間変換装置について、図面を参照しなが
ら説明する。
【0039】図2は本実施の形態の色空間変換装置の構
成を示すブロック図である。図2において、21は色指
定手段、22は指定座標記録手段、23は対応色指定手
段、24は対応座標記録手段、25は色空間座標変換手
段、26は入力信号で、以上は図1の構成と同様のもの
である。図1と異なるのは、27の出力表示手段と、2
8の制御手段を設けた点である。以上のように構成され
た色空間変換装置について、以下図2を用いてその動作
を説明する。
【0040】色指定手段21により指定された入力側の
任意の色の色空間上の座標値は指定座標記録手段22に
記録される。
【0041】また、対応色指定手段23により指定され
た入力側の色に対応させる出力側の色の色空間上の座標
は対応色座標記録手段24に記録される。
【0042】色空間座標変換手段25では、指定座標記
録手段22に記録された座標値と対応座標記録手段24
に記録された座標値をパラメータとした関数によって入
力信号26の座標値を写像し、出力信号を出力する。
【0043】出力表示手段27では色空間座標変換手段
25によって色変換された出力信号を表示する。
【0044】制御手段28では出力表示手段27によっ
て表示された結果を判定して、色指定手段21や対応色
指定手段23を制御する。
【0045】本実施の形態における色空間座標変換手段
の動作は、実施の形態1と同様のものであるので、ここ
での動作説明は省略する。次に、本実施の形態の色空間
変換装置の動作について図2を参照しながら説明する。
ここでも実施の形態1と同様に、動作の説明をするため
に、カラーテレビの受像機を例に挙げることとする。
【0046】入力側の色空間は伝送系に適した伝送三原
色信号である輝度信号と二つの色差信号で表されるYC
bCr空間、出力側の色空間はディスプレイで表示され
るRGB空間である。
【0047】YCbCr空間上の座標値である入力信号
26は、実施の形態1と同様に色空間座標変換手段25
によってRGB空間上の座標値として出力される。この
出力が出力表示手段27であるカラーディスプレイに表
示される。制御手段28としては、利用者がディスプレ
イ上の出力を主観的に見て、調整したい色を選択し、指
定座標と対応座標を書き換える。
【0048】この方法を用いることにより、色変換に利
用者の意志を反映することができる。
【0049】以上のように、本実施の形態によれば、実
施の形態1の構成に加え、色指定手段21、対応色指定
手段23を制御する制御手段28を備えることにより、
出力結果を確認しながら、色指定手段21で指定座標値
を、対応色指定手段23で対応座標値を変更することに
より、色空間座標変換手段15によって、入力色空間上
の任意の数の任意の色を出力色空間上の希望する任意の
色に容易に、しかも忠実に変換、調整することができ
る。
【0050】なお、本実施の形態の色空間座標変換手段
では、色空間として均等色空間であるCIE−LUVや
CIE−Lab、コンピュータなどで良く利用されるH
SV空間やHLS空間、YUV空間などを利用しても同
様の効果がある。
【0051】また、本実施の形態では、制御手段28と
しては、利用者が出力表示手段を主観的に見て、調整し
たい色を選択し、指定座標と対応座標を書き換えたり増
減させたりする方法を用いたが、測色計により出力表示
手段上の色を測り、調整を行なう方法もある。
【0052】この方法を用いると、測色計により正確な
色を測ることができ、また、複数のデバイスにおいて、
同じ色を調整する時などにも有用である。
【0053】(実施の形態3)以下、本発明の第3の実
施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0054】図3は本実施の形態の色空間変換装置の構
成を示すブロック図である。同図において、31はディ
スプレイ、32は色指定手段、33は指定座標記録手
段、34はプリンタ、35は対応色指定手段、36は対
応座標記録手段、37は色空間座標変換手段である。以
上のように構成された色空間変換装置について、以下そ
の動作を説明する。
【0055】色指定手段32により指定された入力側の
色の色空間上の座標値は指定座標記録手段33に記録さ
れる。
【0056】また、対応色指定手段35により指定され
た入力側の色に対応させる出力側の色の色空間上の座標
は対応座標記録手段36に記録される。
【0057】色指定手段32としては、ディスプレイ上
に表示された画像を、利用者がマウスなどといった入力
装置で任意の色を指定する。
【0058】対応色指定手段35としては、プリンタか
ら出力された色見本から利用者が入力側の指定した色に
対応させたい色を選択する。
【0059】色空間座標変換手段37では、指定座標記
録手段32と対応色座標記録手段36に記録された各座
標値をパラメータとした関数によって入力側の色の座標
値を写像し、出力側に出力する。
【0060】以下、色空間座標変換手段について説明す
る。ここでは、動作を説明するために、入力側の色空間
としてRGB色空間を使用し、出力側の色空間としてC
MY空間を使用する。
【0061】ディスプレイ上の出力対象の色として色空
間座標変換手段37に入力されるRGB空間上の座標値
をx=(r,g,b)、色空間座標変換手段37によっ
て変換され、プリンタに入力されるCMY空間上の座標
値をX=(c,m,y)とし、座標値xと座標値Xとの
関係を(数3)と定義する。
【0062】
【数3】
【0063】ただし、(数3)において、f()は入力
される座標値xと指定座標記録手段33に記録された座
標値siとの距離をパラメータとする関数であり、(数
4)の条件を満たす関数とする。
【0064】
【数4】
【0065】また、(数3)におけるPck、Pmk、
Pykはk番目の指定座標値における変換定数である。
【0066】また、色指定手段32により指定座標記録
手段33に記録されたRGB空間上の指定座標の数がn
個(ただし、nは1以上の整数)であるとすると、この
指定座標の内、i個目の座標値をsi=(ri,gi,
bi)(ただし、i=1,2,3,...,n)、対応
色指定手段35により対応座標記録手段36に記録され
たCMY空間上のn個の指定座標の内、i個目の座標値
をdi=(ci,mi,yi)(ただし、i=1,2,
3,...,n)とする。
【0067】色空間座標変換手段37では、入力される
RGB空間上の座標値xは(数3)によって変換され、
出力されるCMY空間上の座標値Xが得られる。
【0068】次に、変換定数Pck、Pmk、Pykを
求め方について述べる。指定座標値siの対応座標値が
diになるためには、それぞれを(数3)に代入して、
(数5)の関係が成り立つ必要がある。
【0069】
【数5】
【0070】(数5)を行列式として書き換えると(数
6)のようになる。ここで、Ac、Am、Ayは(数
7)となる。
【0071】
【数6】
【0072】
【数7】
【0073】RGB空間上のi番目の座標値とk番目の
座標値の距離likは(数7)の中の式によって求めら
れる。
【0074】すべての指定値に対して距離lを求めるこ
とができるので、この結果をパラメータとして(数3)
における重み係数関数f()を求める。
【0075】(数6)において、対応座標値diとA
c、Am、Ayは既知であるので、この式を変形してA
c、Am、Ayの逆行列を用い(数8)とすることによ
り、変換定数Pck、Pmk、Pykを求めることがで
きる。
【0076】
【数8】
【0077】本実施の形態では、指定座標をレッド、グ
リーン、ブルー、シアン、マゼンタ、イエローの6色で
指定することで、見た目にほぼ正確な色空間変換ができ
る。
【0078】以上のように、本実施の形態によれば、指
定座標記録手段33と対応色座標記録手段36に記録さ
れた各座標値をパラメータとした関数を用いる色空間座
標変換手段37によって、入力色空間上の任意の色を出
力色空間上の希望する色に変換することができる。ま
た、異なる表色系の色空間変換を一つの変換式で行なう
ことができる。
【0079】また、色空間座標変換手段37において指
定座標記録手段33に記録された指定座標の距離をパラ
メータとした関数によって演算された結果を行列表現
し、その行列の逆行列を利用して変換を行なうことによ
り、効率的な計算ができる。
【0080】また、色指定手段32と対応色指定手段3
5を備えることにより、利用者の意図する色を容易に選
択することができる。
【0081】なお、出力は、利用者によって判断し、指
定座標記録手段33に記録される座標値、対応座標記録
手段36に記録される座標値数、値の変更を行なうこと
ができる。このことにより、利用者の感覚に一致する色
が得られる。
【0082】なお、指定色と対応色を自動的に指定する
色指定手段32および対応色指定手段35も考えられ
る。このことにより、利用者の負担を軽減し、かつ、異
なる表色系の色空間変換を一つの変換式で行なうことが
できる。
【0083】なお、デバイスであるディスプレイ31、
プリンタ34を他のデバイスに変更し、色空間としては
均等色空間であるCIE−LUVやCIE−Lab、コ
ンピュータなどで良く利用されるHSV空間やHLS空
間、YUV空間などを利用しても同様の効果がある。
【0084】なお、本実施の形態では(数4)の条件を
満たす関数f()としては、距離をパラメータとする関
数を用いたが、この他に、二次曲線や標準偏差、サイン
関数やコサイン関数を利用した関数などを用いた場合に
も同様の効果が期待できる。
【0085】さらに、指定座標記録手段33と対応座標
記録手段36に記録された座標値の対をLUTと考える
と、色空間座標変換手段として、このLUTを用いて補
間演算をすることにより入力値に対する出力値を求める
方法を用いても、同様の効果が得られる。
【0086】また、指定座標記録手段33と対応座標記
録手段36に記録された座標値を、任意に選び、変更す
ることができるため、利用者の意志を容易に反映でき、
さらに従来の入力値の代表点に対応する出力値を備えた
LUTを用いて補間演算をすることにより入力値に対す
る出力値を求める方法よりも格段に少ないテーブル数で
色変換することができる。
【0087】なお、本実施の形態では、(数3)の重み
係数関数f()は、C,M,Yの各成分に対してすべて
同一の重み係数関数を利用したが、各軸の成分に対して
異なる重み係数関数を利用した場合においても、本実施
の形態と同様の効果が期待できる。
【0088】(実施例4)以下本発明の第4の実施の形
態の色空間変換装置について図面を参照しながら説明す
る。
【0089】図4は本実施の形態の色空間変換装置の構
成を示すブロック図である。同図において、41は入力
手段、42は入力色領域表現手段、43は出力手段、4
4は出力色領域表現手段、45は比較手段、46は出力
色調整手段、47は指定座標記録手段、48は対応座標
記録手段、49は色空間座標変換手段である。
【0090】以上のように構成された色空間変換装置に
ついて、以下その動作を説明する。ここでは、動作を説
明するために、テレシネ系の色再現についてを例に挙げ
てみる。入力側の色空間はフィルム画像の色空間上の色
をスキャナで取り込んだ時の出力の定義するRGB空間
とし、出力側の色空間はNTSCディスプレイの色空間
RGB−NTSC空間とする。
【0091】入力手段41によりフィルム画像をスキャ
ンしRGBデータとして取り込む。入力色領域表現手段
42には、入力手段41で取り込むことのできる色の領
域が利用者に視覚的に理解できるように表現される。
【0092】出力色領域表現手段44には、出力手段4
3によって再現することのできる色の領域が利用者に視
覚的に理解できるように表現される。
【0093】比較手段45では、入力色領域表現手段4
2と出力色領域表現手段44に表現されている色領域
を、同じ条件下において比較する。
【0094】出力調整手段46では、比較手段45にお
いて出力手段43の色領域と比較された入力手段41の
色領域中の色で、出力手段43において表現できない色
をどのように変換するかを調整する。
【0095】指定座標記録手段47には、出力調整手段
46によって指定された入力手段41の色領域中の変換
したい色の座標値が記録される。
【0096】対応座標記録手段48には、指定座標記録
手段47に記録された色に対応する出力手段43におい
て表示したい色の座標値が記録される。
【0097】色空間座標変換手段49では、指定座標記
録手段47と対応色座標記録手段48に記録された各座
標値をパラメータとした関数によって入力側の色の座標
値を写像し、出力側に出力する。
【0098】入力手段41に入力されたRGBデータ
は、色空間座標変換手段49によってRGB−NTSC
データに変換され、出力手段43によって色再現され
る。
【0099】次に、本実施の形態の出力色調整手段46
について図5を参照しながら説明する。図5において入
力色領域表現手段52と出力色領域表現手段54と比較
手段55と出力色調整手段56A、56Bは図4の各手
段と同様のものとする。
【0100】入力色領域表現手段52には、入力側の色
空間の色の領域が、出力色領域表現手段54には、出力
側の色空間の色の領域が表現される。
【0101】比較手段55では、入力色領域表現手段5
2と出力色領域表現手段54に表現されている色領域
を、同じ条件下において比較する。
【0102】出力調整手段56Aでは、比較手段55に
おいて比較された入力側の色領域が出力側の色領域を有
効に活用でき、また、入力側の任意の色が出力側の任意
の色になるようにマウスなどのポインティングデバイス
を使って調整する。
【0103】出力調整手段56Bの太線の内側は出力調
整手段56Aにおいて調整された後の入力側の色領域を
表したものである。
【0104】図4の指定座標記録手段47には出力調整
手段56Bの矢印の始点の座標が、対応座標記録手段4
8には出力調整手段56B矢印の終点の座標が記録され
る。
【0105】本実施の形態の色空間座標変換手段の動作
は、実施の形態1、3と同様のものであるので、ここで
の動作説明は省略する。
【0106】従来のテレシネ系では、フィルム画像をテ
レビ信号に変換してカラーCRT上に画像を再現する
と、色再現範囲の共通部分のみが再現されるので色再現
範囲が狭くなる。しかし、本実施の形態の比較手段4
5、出力色調整手段46を備えることにより、出力手段
43の色再現領域を有効に活用し、従来表現することの
できなかった色範囲の映像も利用者の主観において不自
然に感じられない範囲で表現することが可能である。
【0107】また、入力色領域表現手段52、出力色領
域表現手段54を備えることにより、入力側の色領域、
出力側の色領域を利用者が目で確認することができる。
【0108】また、指定座標記録手段47に記録される
指定座標と対応座標記録手段48に記録される対応座標
が、それぞれ出力調整手段56Bの矢印の始点の座標と
終点の座標であるということで、色空間座標変換手段4
9における変換の内容が利用者に理解しやすくなる。
【0109】なお、出力は、利用者によって判断し、指
定座標記録手段47に記録される座標値、対応座標記録
手段48に記録される座標値数、値の変更を行なうこと
ができる。このことにより、利用者の感覚に一致する色
が得られる。
【0110】なお、入力手段41としてディスプレイや
テレビの送信機等を、出力手段43としてプリンタやデ
ィスプレイ等を用いても良い。
【0111】また、本実施の形態では、入力、出力の色
空間として色領域の異なるRGB色空間を用いたが、均
等色空間であるCIE−LUVやCIE−Lab、コン
ピュータなどで良く利用されるHSV空間やHLS空
間、YUV空間、CMY空間などを利用しても同様の効
果がある。
【0112】
【発明の効果】以上のように本発明は指定座標記録手
段、対応座標記録手段、色空間座標変換手段を設けるこ
とにより、異なる表色系び色空間変換、異なる色領域を
持つ色空間を同一の変換式によって変換することができ
る。
【0113】また、制御手段を設けることにより、出力
結果を容易に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の色空間変換装置の
構成を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施の形態の色空間変換装置の
構成を示すブロック図
【図3】本発明の第3の実施の形態の色空間変換装置の
構成を示すブロック図
【図4】本発明の第4の実施の形態の色空間変換装置の
構成を示すブロック図
【図5】同実施の形態における出力色調整手段の説明図
【図6】従来の色空間変換装置の構成の一例を示す図
【符号の説明】
11,21,32 色指定手段 12,22,33,47 指定座標記録手段 13,23,35 対応色指定手段 14,24,36,48 対応座標記録手段 15,25,37,49 色空間座標変換手段 17 制御手段 42,52 入力色領域表現手段 44,54 出力色領域表現手段 45,55 比較手段 46,56A,56B 出力色調整手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 9/67 H04N 1/40 D

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】任意の表色系(以下、第一表色系と記す)
    の色空間上の一つ以上の座標値を記録する指定座標記録
    手段と、 前記指定座標記録手段に記録された座標値に対応させる
    前記表色系の色空間とは異なる表色系(以下、第二表色
    系と記す)の色空間上の座標値を記録する対応座標記録
    手段と、 入力された前記第一表色系の色空間上の座標値を、前記
    指定座標記録手段に記録された座標値と前記対応座標記
    録手段に記録された座標値をパラメータとした関数によ
    って写像し座標値を出力する色空間座標変換手段とを備
    えたことを特徴とする色空間変換装置。
  2. 【請求項2】指定色を指定する色指定手段と、 前記色指定手段で指定した前記指定色に対応する変換色
    を指定する変換色指定手段とを備えることを特徴とする
    請求項1記載の色空間変換装置。
  3. 【請求項3】色空間座標変換手段は、 第一表色系の色空間上の入力座標値を、指定座標記録手
    段に記録された指定座標の第一表色系の色空間上での距
    離をパラメータとした関数によって写像し、第二表色系
    の色空間上の座標値を出力するよう構成されたことを特
    徴とする請求項1または2記載の色空間変換装置。
  4. 【請求項4】色空間座標変換手段は、 第一表色系の色空間上の入力座標値を、指定座標記録手
    段に記録された指定座標の第一表色系の色空間上での距
    離をパラメータとした関数によって演算し、その結果を
    行列要素とした行列の逆行列を演算し、前記逆行列と前
    記対応座標記録手段に記録された座標値の乗算を行な
    い、結果を指定座標における変換定数とした関数によっ
    て写像し、第二表色系の色空間上の座標値を出力するよ
    う構成されたことを特徴とする請求項1または2記載の
    色空間変換装置。
  5. 【請求項5】指定座標記録手段と対応座標記録手段とを
    制御する制御手段を備え、 前記制御手段は、色空間座標変換手段によって変換され
    た色の座標値を第二表色系の色空間上の得たい色(以
    下、変換色と記す)の座標値に再記録するよう構成され
    たことを特徴とする請求項1〜4何れかに記載の色空間
    変換装置。
  6. 【請求項6】色空間座標変換手段は、 入力された第一表色系の色空間上の座標値を、指定座標
    記録手段によって記録された座標値と、対応座標記録手
    段によって記録された座標値を条件とした補間または補
    外によって定めた関数によって写像し、座標を出力する
    よう構成された請求項1記載の色空間変換装置。
  7. 【請求項7】第一表色系の色空間上の入力値の色領域と
    第二表色系の色空間上の出力値の色領域とを比較する比
    較手段と、 比較された色領域を調整する調整手段とを備えたことを
    特徴とする請求項1〜6何れかに記載の色空間変換装
    置。
  8. 【請求項8】第一表色系の色空間上の入力値の色領域を
    表現する入力色領域表現手段と、 第二表色系の色空間上の出力値の色領域を表現する出力
    色領域表現手段とを備えたことを特徴とする請求項7記
    載の色空間変換装置。
  9. 【請求項9】指定座標記録手段には、調整手段において
    調整される前の指定座標値が記録され、 対応座標記録手段には、前記調整手段において調整され
    た後の座標値が記録されるよう構成された請求項7また
    は8記載の色空間変換装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2363021A (en) * 2000-04-07 2001-12-05 Discreet Logic Inc Modifying image colours by transforming from a source colour volume to a destination colour volume
JP2020010262A (ja) * 2018-07-11 2020-01-16 株式会社ミマキエンジニアリング 色測定方法、色調整方法、及び印刷システム

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