JPH09196609A - 磁極位置検出装置 - Google Patents

磁極位置検出装置

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JPH09196609A
JPH09196609A JP8004358A JP435896A JPH09196609A JP H09196609 A JPH09196609 A JP H09196609A JP 8004358 A JP8004358 A JP 8004358A JP 435896 A JP435896 A JP 435896A JP H09196609 A JPH09196609 A JP H09196609A
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堅治 井上
Katsuyoshi Nakano
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Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単かつ安価な構成により、モータ側とドラ
イバ側との間の配線数を削減することができる磁極位置
検出装置を提供すること。 【解決手段】 リセット回路3からリセットパルスが出
力されると、選択制御部1は、セレクタ2a〜2bか
ら、順次、デジタルデータQA,QB,QZ=7→同デ
ジタルデータ=0→U,V,W相パルス→デジタルデー
タQA,QB,QZ=0→A,B,Z相パルスが出力さ
れるよう、選択信号S1,S2を出力する。一方、デー
タ検出部11は、入力されたデータの値が7から0にな
り、続いて0以外のデータが入力された時、それをU,
V,W相パルスと判断して初期磁極位置検出部27へ出
力する。そして、次にデータの値が0になり、続いて0
以外のデータが入力された時、それをA,B,Z相パル
スと判断して、A,B相パルスを方向判別器26へ、Z
相パルスをアップ/ダウンカウンタ28へ出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ACサーボモー
タの磁極位置を検出する磁極位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ACサーボモータのドライバ
は、モータの磁極位置、すなわち、回転子の磁石の回転
角度を検出し、検出した磁極位置に応じた電流をモータ
の各電機子巻線に供給している。ここで、従来のACサ
ーボモータにおける磁極位置の検出方法について、図3
および図4を参照して説明する。図3は、従来の磁極位
置検出装置の構成例を示すブロック図である。この図に
おいて、20は三相同期モータであり、図示せぬドライ
バからU相巻線20u 、V相巻線20v 、W相巻線20
w に、それぞれU相電流Iu 、V相電流Iv 、W相電流
Iw が供給され、これにより、回転子20aが回転す
る。ここで、各相電流Iu 、Iv 、Iw は、それぞれ正
弦波の電流であり、各相電流の1周期は、三相同期モー
タ20の1回転分に相当し、各相電流の位相は、互いに
120゜ずつずれている。
【0003】21は三相同期モータ20と一体化されて
設けられるパルスエンコーダであり、回転子20aの磁
極位置θ、すなわち、U相巻線20u と回転子20aの
磁石のN極との角度に応じて、図示せぬドライバ側に設
けられた角度データ出力部25へ図4に示す各種パルス
信号を出力する。図2に示す各種パルス信号の内容は、
以下の通りである。
【0004】A相パルス:回転子20aが1回転する
間、等回転角度毎に1,000〜2,000パルス出力
される。ここでは、例えば回転子20aが1回転する
間、1,000個のパルス出力されるものとする。 B相パルス:A相パルスと同様、回転子20aが1回
転する間、等回転角度毎に1,000個のパルスが出力
されるが、A相パルスの位相に対して90゜ずれてい
る。 Z相パルス:回転子20aの磁極位置θが、0゜にな
る毎に1パルス出力される。また、Z相パルスはA相パ
ルスと同期して出力され、そのパルス幅はA相パルスの
1周期分に相当する。 U相パルス:回転子20aの磁極位置θが180゜回
転する毎に、ハイレベルとローレベルとに交互に変化
し、磁極位置θが0゜の時パルスが立ち上がる。また、
U相電流Iu の周期はU相パルスの周期に一致する。 V相パルス:U相パルスと同様のパルスであるが、U
相パルスの位相と120゜ずれている。また、V相電流
Iv の周期はV相パルスの周期に一致する。 W相パルス:U相パルス,V相パルスと同様のパルス
であるが、U相パルスの位相と240゜ずれ、V相パル
スの位相と120゜ずれている。また、W相電流Iw の
周期はW相パルスの周期に一致する。
【0005】25は図示せぬドライバ側に設けられた角
度データ出力部であり、パルスエンコーダ21から6本
の配線を通して出力される各種パルスに基づいて、磁極
位置θに対応する角度データθd を上記ドライバへ出力
する。また、ドライバは、角度データθd に基づいて三
相同期モータ20の各相巻線20u ,20v ,20wに
相電流Iu 、Iv 、Iw を供給する。26は方向判別器
であり、パルスエンコーダ21から出力されるA相パル
スが、B相パルスよりも90゜進んでいた場合、A相パ
ルスをアップカウントパルスUPとして出力し、A相パル
スがB相パルスよりも90゜遅れていた場合、A相パル
スをダウンカウントパルスDOWNとして出力する。
【0006】27は初期磁極位置検出部であり、ACサ
ーボモータの起動時にパルスエンコーダ21から出力さ
れたU,V,W相パルスから、ACサーボモータの起動
時の磁極位置θを推定し、初期角度データθs としてア
ップ/ダウンカウンタ28にセットする。アップ/ダウ
ンカウンタ28は、方向判別器26から出力されるアッ
プカウントパルスUP、または、ダウンカウントパルスDO
WNに従ってアップまたはダウンカウントし、そのカウン
ト値を角度データθd として図示せぬドライバに出力す
る。また、Z相パルスによって、カウント値をクリア
(カウント値=0)する。
【0007】次に、上述した磁極位置検出装置の動作に
ついて説明する。まず、ACサーボモータが起動される
と、初期磁極位置検出部27は、パルスエンコーダ21
から出力されるU,V,W相パルスを、磁極位置θのア
ブソリュートデータと見なし、それに基づいて初期角度
データθs を推定する。すなわち、図4において、U相
パルスを第1ビット(最下位ビット)、V相パルスを第
2ビット、W相パルスを第3ビット(最上位ビット)と
し、ハイレベルの時を「1」、ローレベルの時を「0」
と見なして、入力されたデータが「101」(5)であ
れば、磁極位置θは0゜≦θ<60゜、データが「00
1」(1)であれば、60゜≦θ<120゜、データが
「011」(3)であれば、120゜≦θ<180゜、
データが「010」(2)であれば、180゜≦θ<2
40゜、データが「110」(6)であれば、240゜
≦θ<300゜、データが「100」(4)であれば、
300゜≦θ<360゜の間にあるものとして、各デー
タが示す角度範囲の中間角度を、初期角度データθs と
してアップ/ダウンカウンタ28へ出力する。
【0008】例えば、ACサーボモータの起動時におい
て、磁極位置θが20゜であった場合、U相パルス、V
相パルスおよびW相パルスによるデータは「101」と
なり、よって、初期磁極位置検出部27は、0゜〜60
゜の中間角度である30゜に相当するデータを初期角度
データθs としてアップ/ダウンカウンタ28にセット
する。また、方向判別器26は、B相パルスの位相に対
するA相パルスの位相の進み、または、遅れによってア
ップカウントパルスUPまたはダウンカウントパルスDOWN
をアップ/ダウンカウンタ28に出力する。
【0009】これにより、アップ/ダウンカウンタ28
は、セットされた初期角度データθs を、アップカウン
トパルスUPまたはダウンカウントパルスDOWNに従って、
1ずつカウントアップまたはダウンし、角度データθd
として図示せぬドライバに出力する。これにより、ドラ
イバは、角度データθd に合わせて三相同期モータ20
の各相巻線20u,20v,20wに、120゜ずつ位
相をずらした正弦波電流を供給する。
【0010】やがて、回転子20aの磁極位置θが0゜
になると、パルスエンコーダ21からZ相パルスが1つ
出力され、これにより、アップ/ダウンカウンタ28の
カウント値がクリアされる。これ以後、アップ/ダウン
カウンタ28は、方向判別器26から出力されるアップ
またはダウンカウントパルスに従ってカウントを行い、
Z相パルスが出力されるとカウント値をクリアする、と
いう動作を繰り返す。
【0011】このように、上述した磁極位置検出装置で
は、U,V,W相パルスにより、起動時の磁極位置を推
定して、これを1ずつアップまたはダウンカウントして
角度データθd を生成し、最初のZ相パルスが出力され
た後は、Z相パルスによるカウント値のクリアと、アッ
プまたはダウンカウントパルスに従ったカウントとを交
互に行い、角度データθd を生成している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した磁
極位置検出装置では、磁極位置の検出に6種類のパルス
信号を使用しているため、ドライバとモータとの間の配
線数が多く、配線ケーブルやコネクタのコストアップに
つながるという問題があった。また、配線ケーブルの外
径が太くなるため、その取り扱いがしづらいという問題
があった。この欠点を解決するために、従来では、ドラ
イバ側とモータ側とにそれぞれモデムを設け、U,V,
W相パルスをシリアルデータに変換してパルスエンコー
ダから磁極位置検出部へ送信していた。
【0013】すなわち、パルスエンコーダ21および角
度データ出力部25間にA相,B相,Z相パルス用の3
本の配線を設け、まず、ACサーボモータの起動時にお
いて、U,V,W相パルスをパラレルデータとして扱
い、これをモータ側のモデムでシリアルデータに変換し
てZ相パルスの出力用配線を使って送信する。そして、
ドライバ側のモデムは、受信したシリアルデータを再度
パラレルデータに変換して初期磁極位置検出部27に出
力し、これにより、初期磁極位置検出部27は、入力さ
れたパラレルデータに基づいて、初期角度データθs を
アップ/ダウンカウンタ28にセットする。
【0014】これ以降、モータ側のモデムは、Z相パル
スの出力用配線にZ相パルスを出力し、アップ/ダウン
カウンタ28は、セットされた初期角度データθs を、
方向判別器26から出力されたアップまたはダウンカウ
ントパルスに従って1ずつアップまたはダウンカウント
し、最初のZ相パルスが出力された後は、A,B,Z相
パルスに基づいて角度データθd を出力する。しかしな
がら、この方法の場合、配線数を削減できるものの、標
準的なモデムICが使用できず、特殊なモデムICが必
要となるため、さらにコストがかさんでしまうという欠
点がある。
【0015】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであり、簡単かつ安価な構成により、モータ側
とドライバ側との間の配線数を削減することができる磁
極位置検出装置を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、同期モータの回転子の磁極位置に対応する対応する
第1の複数のパルス信号と、前記回転子が所定角度回転
する毎に出力される第2の複数のパルス信号とを、それ
ぞれ発生するパルス信号発生手段と、前記第1の複数の
パルス信号により前記同期モータの起動直後の回転子の
磁極位置を推定する初期磁極位置推定手段と、該初期磁
極位置推定手段が推定した磁極位置と、前記第2の複数
のパルス信号とに基づいて、前記回転子の回転角度に応
じたデータを出力する角度データ出力手段とからなる磁
極位置検出装置において、前記第1,第2の複数のパル
ス信号を、順次共通の配線を用いて出力すると共に、該
各複数のパルス信号を出力する前に、所定の値を有する
デジタルデータを発生して出力するパルス出力制御手段
と、前記デジタルデータの値を識別し、最初に入力され
た前記デジタルデータに引き続き入力される複数のパル
ス信号を、前記第1の複数のパルス信号として前記初期
磁極位置推定手段へ出力し、次に入力された前記デジタ
ルデータに引き続き入力される複数のパルス信号を、前
記第2のパルス信号として前記角度データ出力手段へ出
力する入力パルス制御手段とを具備することを特徴とす
る磁極位置検出装置である。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の磁極位置検出装置において、前記パルス出力制御手段
は、前記デジタルデータを発生するデータ発生手段と、
前記パルス信号発生手段から出力される第1の複数のパ
ルス信号、第2の複数のパルス信号、データ発生手段か
ら出力されるデジタルデータのうち、何れか1つを選択
して前記配線へ出力する選択手段と、該選択手段が選択
する信号を制御する選択制御手段とを具備してなり、該
選択制御手段は、前記選択手段が、前記同期モータの起
動後、まず、前記デジタルデータを選択し、次いで第1
の複数のパルスを選択するよう前記選択手段を制御し、
さらに、引き続き再度前記デジタルデータを選択し、次
いで第2の複数のパルスを選択するよう制御することを
特徴とする。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の磁極位置検出装置において、前記デジタルデ
ータの値が、前記第1の複数のパルス信号をデジタルデ
ータと見なした場合、そのデジタルデータが取り得ない
値であることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施形態について説明する。図1は、この発明の一実
施形態におけるACサーボモータの磁極位置検出装置の
構成を示すブロック図である。この図において、図3の
各部に対応する部分については同一の符号を付し、その
説明を省略する。図1に示す磁極位置検出装置が、図3
のものと異なる点は以下の通りである。
【0020】1は選択制御部(パルス出力制御手段)で
あり、所定のタイミングで3ビットのデジタルデータQ
A,QB,QZ(所定の値を有するデジタルデータ)を
出力すると共に、このデジタルデータQA,QB,Q
Z、パルスエンコーダ21(パルス信号発生手段)から
出力されるU,V,W相パルス(第1の複数のパルス信
号)、または、A,B,Z相パルス(第2の複数のパル
ス信号)のいずれかを選択する選択信号S1,S2を出
力する。ここで、上述したデジタルデータQA,QB,
QZは、ACサーボモータが電源投入後から完全に立ち
上がるまでの間、および、角度データ出力部10へ各種
パルス信号を出力する前に出力される、いわば境界信号
であり、0または7のいずれかの値をとる。
【0021】2a〜2cは3入力1出力のセレクタ(パ
ルス出力制御手段)であり、それぞれ選択制御部1から
出力される選択信号S1,S2に従って、各々入力端子
D1,D2,D3に入力された信号の内、何れか1つの
信号を、出力端子Qからドライバ側に設けられた角度デ
ータ出力部10へ出力する。ここで、セレクタ2aの入
力端子D1,D2,D3には、順に、パルスエンコーダ
21から出力されるA相パルス、U相パルス、選択制御
部1から出力されるデジタルデータの第1(最下位)ビ
ットQAが、それぞれ入力されている。
【0022】また、セレクタ2bの入力端子D1,D
2,D3には、順に、パルスエンコーダ21から出力さ
れるB相パルス、V相パルス、選択制御部1から出力さ
れるデジタルデータの第2ビットQBが、それぞれ入力
されている。また、セレクタ2cの入力端子D1,D
2,D3には、順に、パルスエンコーダ21から出力さ
れるZ相パルス、V相パルス、選択制御部1から出力さ
れるデジタルデータの第3(最上位)ビットQZが、そ
れぞれ入力されている。
【0023】そして、セレクタ2a〜2cは、選択制御
部1から出力される選択信号S1,S2が共に「0」の
時、入力端子D1に入力された信号を、S1が「1」、
S2が「0」の時、入力端子D2に入力された信号を、
S1が「0」、S2が「1」の時、入力端子D3に入力
された信号を、それぞれの出力端子Qから出力する。3
はリセット回路であり、ACサーボモータに電源が投入
された時に、選択制御部1に対し、パルス信号(リセッ
トパルス)を1つ出力する。ここで、上述した選択制御
部1,セレクタ2a〜2c,リセット回路3は、パルス
エンコーダ21と共に、モータ側に設けられている。
【0024】角度データ出力部10は、図3で示した角
度データ出力部25と同様、ドライバ側に設けられ、モ
ータ側から出力される各種信号に基づいて、図示せぬ三
相同期モータの磁極位置に対応する角度データθd を上
記ドライバへ出力する。11はデータ検出部(入力パル
ス制御手段)であり、セレクタ2a〜2cから出力され
る各パルス信号を3ビットのデジタルデータ(セレクタ
2aの出力が最下位ビット、セレクタ2cの出力が最上
位ビット)とみなし、入力されたデジタルデータに応じ
て、セレクタ2a〜2cから出力された各パルス信号
を、適宜、初期磁極位置検出部27、または、方向判別
器26およびアップ/ダウンカウンタ28へ出力する。
【0025】ここで、上述した境界信号の検出は、例え
ば3入力のANDゲートを用いて境界信号の値が7の
時、ハイレベルの信号を出力させ、3入力のNORゲー
トを用いて境界信号の値が0の時、ハイレベルの信号を
出力させることによって実現することができる。また、
セレクタ2a〜2cから出力される各種パルスの、初期
磁極位置検出部27から方向判別器26およびアップ/
ダウンカウンタ28への切り換えは、例えば、入力され
る3ビットのデジタルデータを、初期磁極位置検出部2
7、または、方向判別器26およびアップ/ダウンカウ
ンタ28のいずれかに出力するセレクタを用意し、上述
した3入力のANDから出力されるハイレベル信号によ
り、継続的にオープン状態を維持するゲートを設け、こ
のゲートを通過した上記3入力のNORゲートの出力を
カウンタによってカウントし、そのカウント値を上記セ
レクタのセレクト信号として用いる方法が考えられる。
【0026】以下、上述した磁極位置検出装置の動作に
ついて、図1および図2を参照して説明する。図2は、
セレクタ2a〜2cから出力される各パルス信号の状
態、および、各パルス信号の各状態における選択制御部
1とデータ検出部11の動作の内容を示す図である。こ
の図において、(a)はセレクタ2aから出力されるパ
ルス信号、(b)はセレクタ2bから出力されるパルス
信号、(c)はセレクタ2cから出力されるパルス信号
を示し、(d)は選択制御部1の動作内容、(d)はデ
ータ検出部11の動作内容を示している。
【0027】まず、ACサーボモータの電源がONされ
ると、ドライバ側において角度データ出力部10の各部
がリセットされると共に、モータ側においては、リセッ
ト回路3からリセットパルスが出力され、選択制御部1
がリセットされる。そして、選択制御部1のリセットが
完了すると、選択制御部1は、まず、値が7の境界信号
を所定時間t1 の間出力する。すなわち、デジタルデー
タの各ビットQA,QB,QZを全て「1」を出力する
と共に、選択信号S1,S2として、それぞれ「0」
「1」を出力する。 ここで、上記所定時間t1 は、デ
ータ角度出力部10が、完全にリセット動作を完了させ
得る時間である。
【0028】そして、セレクタ2a〜2cの各出力端子
Qから、選択制御部1が出力したデジタルデータQA,
QB,QZが出力され、データ角度出力部10におい
て、リセット動作が完了すると、データ検出部11は、
入力されたデジタルデータが「7」であることを検知す
る。これにより、データ検出部11は、ACサーボモー
タが電源投入直後(初期状態)であることを認識して、
方向判別器26,初期磁極位置検出部27,アップ/ダ
ウンカウンタ28に対しては、何等の信号も出力しな
い。そして、所定時間t1 が経過すると、選択制御部1
は、値が0の境界信号を所定時間t2 の間出力する。す
なわち、選択信号S1,S2としてそれぞれ「0」
「1」を出力したまま、デジタルデータの各ビットQ
A,QB,QZを全て「0」を出力する。ここで、所定
時間t2 は、データ検出部11が境界信号の値を十分認
識し得る時間である。
【0029】これにより、データ検出部11は、前回入
力された境界信号の値が「7」、今回入力された境界信
号の値が「0」であることから、U,V,W相パルスの
入力待ち状態に入る。すなわち、現在の状態から、入力
されたデータが「0」でなくなった時、それをU,V,
W相パルスと判断して初期磁極位置検出部27へ出力す
る。そして、選択制御部1は、所定時間t2 が経過する
と、選択信号S1を「1」,S2を「0」にして、パル
スエンコーダ21から出力されるU,V,W相パルス
を、データ検出部11へ出力する。
【0030】データ検出部11は、入力されたU,V,
W相パルスを初期磁極位置検出部27へ出力し、初期磁
極位置検出部27は、入力されたU,V,W相パルスか
ら起動直後の磁極位置を推定し、アップ/ダウンカウン
タ28に初期角度データθsをセットする。次に、選択
制御部1において、初期角度データθs がアップ/ダウ
ンカウンタ28にセットされるまでを見込んだ時間t3
が経過すると、選択制御部1は、デジタルデータの各ビ
ットQA,QB,QZを全て「0」(すなわち、デジタ
ルデータの値は「0」)を出力すると共に、選択信号S
1,S2として、それぞれ「0」「1」を、データ検出
部11が境界信号の値を十分認識し得る時間t4 の間出
力する。
【0031】そして、データ検出部11において、境界
信号の値が「0」であることを検知し、前回入力された
境界信号の値が「0」であることから、U,V,W相パ
ルスの出力が終了したことを認識し、A,B,Z相パル
スの入力待ち状態に入る。すなわち、U,V,W相パル
スの後に出力される境界信号が入力されてから、時間t
4 経過後に入力されるパルス信号をA,B,Z相パルス
と判断して、A,B相パルスを方向判別器26へ、Z相
パルスをアップ/ダウンカウンタ28へ出力する。そし
て、選択制御部1は、上述した状態から所定時間t4 が
経過すると、選択信号S1,S2を共に「0」にして、
パルスエンコーダ21から出力されるA,B,Z相パル
スを、データ検出部11へ出力する。
【0032】これにより、データ検出部11は、入力さ
れたA,B相パルスとZ相パルスとを、それぞれ方向判
別器26とアップ/ダウンカウンタ28とへ出力し、方
向判別器26は、入力されたB相パルスの位相に対す
る、A相パルスの位相の進み、または、遅れに応じて、
アップ/ダウンカウンタ28へアップカウントパルスUP
またはダウンカウントパルスDOWNを出力する。また、ア
ップ/ダウンカウンタ28は、入力されたカウントパル
スに応じて、セットされた初期角度データθs を1ずつ
アップカウントまたはダウンカウントする。そして、最
初のZ相パルスが出力された後は、Z相パルスによるカ
ウント値のクリアと、アップまたはダウンカウントパル
スに従ったカウントとを交互に行い、角度データθd を
生成している。
【0033】このように、本実施形態の磁極位置検出装
置においては、U,V,W相パルスをデジタルデータと
見なした時、そのデータが取り得ない値(0および7)
を境界信号として用い、これに基づいて各種パルス信号
を判別するので、シリアル−パラレル変換など行うこと
なく、各種パルス信号用の配線を共用でき、簡単かつ安
価な構成により、配線数を削減することができる。
【0034】なお、本実施形態では、境界信号のうち、
ACサーボモータの初期状態を示す境界信号の値を7、
各種パルス信号を出力する前に出力される境界信号の値
を0としたが、各境界信号の値、0,7を入れ替えても
よい。また、ACサーボモータの初期状態を示す境界信
号と、次にU,V,W相パルスを出力する前に出力され
る境界信号との間、選択制御部1からドライバ−モータ
間の配線の断線をチェックするための信号を出力するよ
うにしてもよい。さらに、選択制御部1へ出力されるリ
セットパルスは、リセット回路3によらず、外部、例え
ばドライバ側から出力するようにしても良い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および2
に記載の発明によれば、第1,第2の複数のパルス信号
を、順次共通の配線を用いて出力すると共に、該各複数
のパルス信号を出力する前に、所定の値を有するデジタ
ルデータを発生して出力するパルス出力制御手段と、前
記デジタルデータの値を識別し、最初に入力された前記
デジタルデータに引き続き入力される複数のパルス信号
を、前記第1の複数のパルス信号として前記初期磁極位
置推定手段へ出力し、次に入力された前記デジタルデー
タに引き続き入力される複数のパルス信号を、前記第2
のパルス信号として前記角度データ出力手段へ出力する
入力パルス制御手段とを具備するので、各種信号を出力
するための配線を共用することができ、モータ側とドラ
イバ側との間の配線数を削減することができる。
【0036】また、請求項3に記載の発明によれば、前
記デジタルデータの値を、前記第1の複数のパルス信号
をデジタルデータと見なした場合、そのデジタルデータ
が取り得ない値とするので、シリアル−パラレル変換
や、特殊なプロトコルを用いたデータ通信などを行うこ
となく、簡単かつ安価な構成により、モータ側とドライ
バ側との間の配線数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態における磁極位置検出装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】同磁極位置検出装置において、モータ側からド
ライバ側へ出力される各種パルス信号の状態、および、
選択制御部1とデータ検出部11の動作内容を説明する
ための説明図である。
【図3】従来の磁極位置検出装置の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図4】同磁極位置検出装置のパルスエンコーダから出
力される各種パルス信号を説明するための説明図であ
る。
【符号の説明】
1……選択制御部、2a,2b,2c……セレクタ、3
……リセット回路、10,25……角度データ出力部、
11……データ検出部、21……パルスエンコーダ、2
6……方向判別器、27……初期磁極位置検出部、28
……アップ/ダウンカウンタ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期モータの回転子の磁極位置に対応す
    る第1の複数のパルス信号と、前記回転子が所定角度回
    転する毎に出力される第2の複数のパルス信号とを、そ
    れぞれ発生するパルス信号発生手段と、 前記第1の複数のパルス信号により前記同期モータの起
    動直後の回転子の磁極位置を推定する初期磁極位置推定
    手段と、 該初期磁極位置推定手段が推定した磁極位置と、前記第
    2の複数のパルス信号とに基づいて、前記回転子の回転
    角度に応じたデータを出力する角度データ出力手段とか
    らなる磁極位置検出装置において、 前記第1,第2の複数のパルス信号を、順次共通の配線
    を用いて出力すると共に、該各複数のパルス信号を出力
    する前に、所定の値を有するデジタルデータを発生して
    出力するパルス出力制御手段と、 前記デジタルデータの値を識別し、最初に入力された前
    記デジタルデータに引き続き入力される複数のパルス信
    号を、前記第1の複数のパルス信号として前記初期磁極
    位置推定手段へ出力し、次に入力された前記デジタルデ
    ータに引き続き入力される複数のパルス信号を、前記第
    2のパルス信号として前記角度データ出力手段へ出力す
    る入力パルス制御手段とを具備することを特徴とする磁
    極位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記パルス出力制御手段は、 前記デジタルデータを発生するデータ発生手段と、 前記パルス信号発生手段から出力される第1の複数のパ
    ルス信号、第2の複数のパルス信号、データ発生手段か
    ら出力されるデジタルデータのうち、何れか1つを選択
    して前記配線へ出力する選択手段と、 該選択手段が選択する信号を制御する選択制御手段とを
    具備してなり、該選択制御手段は、前記選択手段が、前
    記同期モータの起動後、まず、前記デジタルデータを選
    択し、次いで第1の複数のパルスを選択するよう前記選
    択手段を制御し、さらに、引き続き再度前記デジタルデ
    ータを選択し、次いで第2の複数のパルスを選択するよ
    う制御することを特徴とする請求項1に記載の磁極位置
    検出装置。
  3. 【請求項3】 前記デジタルデータの値は、前記第1の
    複数のパルス信号をデジタルデータと見なした場合、そ
    のデジタルデータが取り得ない値であることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の磁極位置検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20000055856A (ko) * 1999-02-10 2000-09-15 밍 루 차량용 영구 자석형 동기 모터의 회전자 위치 검출 방법
CN109738799A (zh) * 2019-01-22 2019-05-10 浙江众邦机电科技有限公司 一种电机磁极相位角的检测方法、装置及设备

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