JPH09196370A - ガスバルブ遮断装置 - Google Patents

ガスバルブ遮断装置

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JPH09196370A
JPH09196370A JP934596A JP934596A JPH09196370A JP H09196370 A JPH09196370 A JP H09196370A JP 934596 A JP934596 A JP 934596A JP 934596 A JP934596 A JP 934596A JP H09196370 A JPH09196370 A JP H09196370A
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JP
Japan
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lock
lock shaft
valve
gas
spring
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Withdrawn
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JP934596A
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English (en)
Inventor
Takashi Kihara
孝 木原
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)
  • Safety Valves (AREA)
  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小容量の電源で駆動可能で、どのようなガス
ボンベのタイプにも適用可能で、かつ遮断動作並びにリ
セット動作を迅速に行うことができるを提供する。 【解決手段】 感震装置からの信号により駆動される駆
動モータ3と、ガス通路途中に設けて該ガス通路を開通
または遮断させる摺動弁30を駆動するロックシャフト
と、摺動弁30を遮断する方向にロックシャフト13を
付勢するスプリング28と、摺動弁30が開通している
位置でロックシャフト13をスプリング28に抗してロ
ックするロック板12と、ロック板12をロックシャフ
ト13とのロック方向に付勢するスプリング9と、駆動
モータ3によって回転させられるとともに、該回転によ
ってロックシャフト13と係合しているロック板12を
ロック解除方向に移動させて外すカムギア8を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感震装置等により
家庭用LPGガスボンベ等のガスバルブを自動的に遮断
するガスバルブ遮断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地震発生時、設定加速度以上の加速度を
感知すると、ガスボンベのバルブを自動的に閉じ、ガス
漏れ等による事故を防ぐようにしたガスバルブ遮断装置
が知られている。例えば、ソレノイドを駆動源とした遮
断装置や、また、ガスボンベの地震による倒れを利用し
て、ガスバルブのロックピンを抜き、ガスバルブを遮断
する方式もある。
【0003】他に、実開昭62−50380号の技術が
ある。これは、ガスボンベのガス栓を直接回転させる係
止部材をガスボンベの上部に取り付け、感震器が作動し
て駆動モータを作動させ、駆動モータにより係止部材を
回転させてガス栓を回して閉止させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ソレノイド
を駆動源とした遮断装置では、電源に大容量を必要とす
るため、電源供給が可能な場所に設置が限られてしま
う。また、ガスボンベの地震等による倒れを利用して、
ガスバルブのロックピンを抜き、ガスバルブを遮断する
方式では、大容量のガスボンベ(例えば500kgボン
ベ等)では倒れ防止を予め施していたり、または寝かせ
て設置しているため、このガスボンベ遮断方式は小容量
(例えば家庭用LPGボンベ等)タイプにしか使用でき
ないという問題がある。
【0005】また、最後の従来技術では、ガス栓をモー
タにより回して閉じているので、完全に閉じるまで時間
がかかり、時間を短縮しようとすると、大容量のモータ
が必要であった。また、リセット、すなわちガス栓を開
くにも同様に時間がかかるものであった。
【0006】本発明の第1の課題は、小容量の電源で駆
動可能で、どのようなガスボンベのタイプにも適用可能
で、遮断動作並びにリセット動作を迅速に行えるガスバ
ルブ遮断装置を提供することである。
【0007】本発明の第2の課題は、ロックシャフトの
ゴムパッキンが劣化して付着しガス遮断動作時に速やか
にロックシャフトが動作しなくても、確実にガス遮断を
行えるガスバルブ遮断装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題は、感震
装置からの信号により駆動される駆動モータと、ガス通
路途中に設けて該ガス通路を開通または遮断させる弁部
を駆動するロックシャフトと、前記弁部を遮断する方向
に前記ロックシャフトを付勢する第1の付勢部材と、前
記弁部が開通している位置に前記ロックシャフトと係合
し前記付勢部材に抗してロックするロック部材と、前記
ロック部材を前記ロックシャフトとの係合方向に付勢す
る第2の付勢部材と、前記駆動モータによって回転させ
られるとともに、該回転によって前記ロックシャフトと
係合している前記ロック部材をロック解除方向に移動さ
せて外すカム部材を備えた第1の手段により達成され
る。
【0009】上記第2の課題は、前記ロック部材はその
スライド方向とほぼ直交する方向にも移動可能に支持さ
れ、前記第2の付勢部材の付勢方向を、前記ロックシャ
フトの前記弁部の弁開動作方向側に傾けた第2の手段に
より達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は本発明に係るガスバルブ
遮断装置の一実施の形態を示す縦断面図、図2及び図3
は図1の一部を拡大して示す縦断面図、図4はガスバル
ブ遮断装置の一実施の形態の上ケースを取り外して示す
平面図、図5はガスバルブ遮断装置の一実施の形態のロ
ックシャフトのロック状態を示す平面図、図6はガスバ
ルブ遮断装置の一実施の形態のロックシャフトのロック
解除状態を示す平面図、図7は図3の縦断面図、図8は
図4の縦断面図、図9はカムギアの平面図、図10はロ
ック板の平面図である。
【0011】これらの図において、1は下ケース、2は
上シャーシ、3はモータ、4はウォームギア、5,6,
7は減速ギア、8はカムギア、9はスプリング、10は
検出スイッチ、11はガイド軸、12はロック板、13
はロックシャフト、14は下シャーシ、15は上ケー
ス、16はキャップ、17はリセット釦、18,19,
20はOリング、21はカムギア軸、22,23,24
はネジ、25はバルブ本体、26はスピンドル、27は
Oリング、28はスプリング、29はOリング、30は
摺動弁、31はスプリングである。
【0012】下ケース1は、図1及び図2及び図4に示
すように、上方が開口された有底円筒形状に形成され、
この下ケース1の開口部には略円板形状の上シャーシ2
が被せられてネジ23により締結固定されている。下ケ
ース1には、その底面の中央部から円筒部1aがロック
板12の下方近くまで立設され、円筒部1a内には貫通
孔1bが形成されている。
【0013】モータ3は例えば電源を電池とするもの
で、モータ3は、図4に示すように、下ケース1の底面
に取り付けられた下シャーシ14にネジ32により固定
されている。このモータ3の駆動軸にはウォームギア4
が取り付けられ、図4に示すように、ウォームギア4に
小歯車部及び大歯車部を有する各減速ギア5,6,7が
順次噛み合わされ、最終段の減速ギア7の小歯車部にカ
ムギア8が噛み合わされている。これらの減速ギア5,
6,7及びカムギア8のカムギア軸21の上下端は上シ
ャーシ2及び下シャーシ14に嵌合あるいはネジ22な
どによって支持されている。
【0014】カムギア8は、図2及び図5及び図9に示
すように、減速ギア7の小歯車部に噛み合っている歯車
部8aと、カムギア軸21を貫通させる貫通孔8bと、
歯車部8aの上面側に形成したカム部8cとから構成さ
れている。このカム部8cは略半周にわたって図5で反
時計方向にいくに従って中心からの距離が長くなるよう
にカム形状が形成されている。また、カムギア8にはホ
ームポジション検出用突起8dが突設されており、カム
ギア8が一回転してホームポジション検出用突起8dに
より検出スイッチ10のレバーを作動させると、モータ
3の電源が停止してカムギア8も図5の位置で停止す
る。
【0015】上シャーシ2には、図2及び図4に示すよ
うに、ロックシャフト13が挿通される挿通孔2aと、
ロック板12をスライド自在にガイドするためのガイド
孔2b及び切欠き部2cと、後述するロック板12の掛
け止め部12d並びにスプリング9を収納する開口部2
dが設けられている。
【0016】ロック板12には、図2及び図4及び図1
0に示すように、ロックシャフト13が挿通される挿通
孔12aと、カムギア8のカム部8cに当接するように
下方に切り起こされた係合片部12bと、この切り起こ
しにより形成されたカムギア軸21の挿通孔12cと、
一側縁の略中央に突設したスプリング9の一端を掛ける
掛け止め部12dとが設けられている。この挿通孔12
aは、図5に示すように、その左半分が半円形状で、右
半分が台形形状となっている。また、掛け止め部12d
は上シャーシ2の開口部2dから上方に屈曲形成され
て、これに掛けられたスプリング9はロック板12を図
7に示すようにやや左下方に引張ることになる。したが
って、スプリング9による付勢力の分力として、ロック
板12を図2の左方向に移動させる分力と、ロック板1
2を図2の下方に移動させる分力が生じる。
【0017】またロック板12には、その長手方向の両
端寄り上面にガイド軸11,11が、上シャーシ2のガ
イド孔2b及び切欠き部2cに挿入されて固定されてい
る。ガイド軸11,11の頭の下面とロック板12の上
面との長さは、図7に示すように、上シャーシ2の厚み
より距離aだけ長くしてある。これによりロック板12
はガイド孔2b及び切欠き部2cに沿って図4の左右方
向にガイドされると共に、図2及び図7の上下方向にも
上下動できる。
【0018】このスプリング9はその一端を上述したよ
うにロック板12の掛け止め部12dに掛け止めされ、
他端は上シャーシ2に穿設された掛け止め孔2eに掛け
止めされている。
【0019】下ケース1の貫通孔1bには、図2に示す
ように、ロックシャフト13が貫通されると共に、更に
ロックシャフト13の上端はロック板12の挿通孔12
a更に上シャーシ2の挿通孔2aから上方に突出されて
いる。ロックシャフト13と円筒部1aの内面との間に
はOリング20が介在されてシールされている。
【0020】ロックシャフト13は図2に示すように、
上部を小径部13aに、下部を大径部13bに形成され
ており、それらの境が段部13cとなっている。このロ
ックシャフト13の段部13cにロック板12の挿通孔
12aの縁部が係脱されてロックシャフト13のロック
・ロック解除が行われる。また、ロックシャフト13の
上端は下ケース1に被せられた上ケース15の丸孔15
aから更に突出され、その突出端に円板形状のリセット
釦17が取り付けられている。
【0021】この上ケース15はOリング19を介在し
て下ケース1にネジ24により締め付け固定されてい
る。また、上ケース15の上方に突設した円筒部15b
にはキャップ16がOリング18を介在させて嵌装され
ている。
【0022】一方、ロックシャフト13の下端は、図1
及び図2に示すように、バルブ本体25に上下動自在に
収納されたスピンドル26の上端面に当接している。
【0023】バルブ本体25は、図1及び図3に示すよ
うに、左方の流入口25aが図示しないガスボンベの供
給口に直接あるいは間接的に接続され、ガスは矢印の方
向に流れている。バルブ本体25内には右方に貫通して
ガス通路が形成され、このガス通路に摺動弁30が左右
方向に摺動自在にその小径部に嵌合されている。摺動弁
30には、ガス通路の小径部に嵌合される円筒部30a
と、円筒部30aに穿設され、該摺動弁30の左右方向
の移動によって開閉される4個の開口部30bと、円筒
部30aの左方の端部を閉塞してある頭部30cと、頭
部30cの外周の環状溝に嵌め込まれたOリング29と
が設けられている。摺動弁30はその頭部30cとバル
ブ本体25の支持部との間に配設されたスプリング31
によって図1及び図3の右方向(弁閉方向)に付勢され
ている。
【0024】摺動弁30は弁開状態(図1に示す位置、
及び図3に示す実線の位置)のとき、バルブ本体25の
左方のガス通路が、摺動弁30の開口部30bから円筒
部30a内、そして円筒部30aの右開口から右方のガ
ス通路へと連通されている。一方、弁閉状態のときは、
摺動弁30が右方に摺動して頭部30cのOリング29
がスプリング31によってバルブ本体25の小径部左側
開口縁に圧接されてシールしている(図3に示す破線の
位置)。
【0025】また、バルブ本体25のガス通路の小径部
には、図1及び図3に示すように、小径部の流路方向と
直交する方向にスピンドル収納孔25bが形成されてス
ピンドル26が上下動自在に収納されている。このバル
ブ本体25のスピンドル収納孔25bの上部は開口さ
れ、このスピンドル収納孔25bの開口と下ケース1の
貫通孔1bの下部開口とは、図1に示すように、連通孔
を有する連結部材33を介して連通されている。連結部
材33とバルブ本体25との間には、Oリング34が介
在されている。
【0026】そして、バルブ本体25のスピンドル収納
孔25bに収納されたスピンドル26の上部は、図1に
示すように、連結部材33の連通孔を貫通して下ケース
1の貫通孔1bから露出しているロックシャフト13の
下端面に当接している。また、スピンドル26と連結部
材33の連通孔内にはOリング27が介在されている。
【0027】スピンドル26の下部寄りは小径部26a
が形成され、さらに小径部26aの上端はテーパー状に
形成された円錐部26bと、円錐部26bの上端に連続
する大径部26cとが構成されている。これらの小径部
26a及び円錐部26b及び大径部26cにより摺動弁
動作カム部が構成され、摺動弁30の円筒部30aの右
端部が、スプリング31によりスピンドル26の小径部
26a、円錐部26b、もしくは大径部26cに圧接さ
れる。したがって、閉塞状態に摺動弁30があるとき
(図3の破線の状態)、スピンドル26が下動すること
によって円筒部30aの右端部が小径部26aから大径
部26cへ摺動し、摺動弁30が図1及び図3の左方向
にスプリング31に抗して移動させられ開状態となる。
一方、開状態に摺動弁30があるとき(図3の実線の状
態)、スピンドル26が上動することによって大径部2
6cから小径部26aへ移動し、摺動弁30が図3の右
方向にスプリング31により移動させられ弁閉状態とな
る。なお、スピンドル26の下端とスピンドル収納孔2
5bの底面との間にはスピンドル26を上方に付勢する
スプリング28が配設されている。さらに、図3に示す
ように、スピンドル26の上部を小径として段部26d
が形成され、この段部26dが連結部材33の連通孔に
形成された段部33aと突き当たることによってスピン
ドル26がバルブ本体25のスピンドル収納孔25bか
ら抜け落ちないようにしてある。
【0028】なお、35は図示しない感震器に装備され
た電池等の電源に接続されたモータ3の電源コードであ
る。
【0029】次に、前記ガスバルブ遮断装置のセット
(弁開)状態について説明する。本ガスバルブ遮断装置
は、バルブ本体25に取り付けられ、図1及び図5の状
態にセットされている(図2及び図3で実線で示す位
置)。すなわち、この状態では、ロックシャフト13及
びスピンドル26は図1の下方に押し下げられ、図1及
び図2及び図5に示すように、ロックシャフト13の段
部13cの上面にロック板12の挿通孔12aの右縁部
が係合し小径部13bの外周面に突き当たってロックシ
ャフト13及びスピンドル26はスプリング28のバネ
力に抗して図2の実線で示すロック位置に保持されてい
る。なお、ロック板12はスプリング9により図5の左
方(ロック)方向に付勢されてロック板12の係合片部
12bがカムギア8のカム部8cに圧接可能となってい
るが、図5の状態では係合片部12bはカム部8cに当
接していない。
【0030】また、この状態では図3の実線で示すよう
にロックシャフト13及びスピンドル26が下方位置に
あって、スピンドル26の大径部26cが摺動弁30の
円筒部30aの右上端に当接している。このようにして
図1に示すセット状態では、、摺動片30はスプリング
31に抗して最も左方に摺動された位置(図1で実線で
示す位置)にあって開口部30bが開放されて摺動弁3
0は弁開状態で保持されている。
【0031】なお、上下ケース15,1に抜け止めされ
て組み込まれたロックシャフト13はOリング20によ
りシールされており、一方、バルブ本体25側のスピン
ドル26は連結部材33で抜け止めされてOリング3
4,27によりシールされている。したがって、連結部
材33から突出しているスピンドル26の上端面を、上
下ケース15,1の下面から露出しているロックシャフ
ト13の下端面を突き合わせるように、上下ケース1
5,1を連結部材33及びバルブ本体25に取り付けら
れる。また、上下ケース15,1側のみを連結部材33
及びバルブ本体25側から取り外せる。
【0032】次に、前記ガスバルブ遮断装置の動作につ
いて説明する。前述したような弁開のセット状態(図1
及び図4)において、地震発生時、感震スイッチにより
設定加速度を検出すると、図示しないコントロール回路
によりモータ3を駆動させ、減速ギア5,6,7を介し
てカムギア8を図5にて時計回り方向に回転させる。カ
ムギア8が時計回り方向に回転すると、カム部8cによ
りロック板12の係合片部12bをスプリング9に抗し
て押し、ロック板12を次第に図2及び図5の右方向に
移動させ、カム部8c及びロック板12は最も右に偏奇
した図6の状態に至る。この図6の状態に到達する前
に、ロックシャフト13の段部13cの上面からロック
板12の挿通孔12aの右縁部が外れてロックシャフト
13及びスピンドル26はスプリング28のバネ力によ
り図1の上方に移動する。
【0033】そして、スピンドル26が図1の位置(及
び図3の実線の位置)から上方に移動すると、摺動弁3
0の円筒部30a右端が大径部26c外周面から円錐部
26b外周面上へ摺動していき、摺動弁30はスプリン
グ31に押されながら次第に図3の右方向にバルブ本体
25の小径部内を移動し、遂には摺動弁30の円筒部3
0a右端は図3に破線で示す小径部26aに当接する。
この図3に破線で示す摺動弁30の位置では、開口部3
0bがバルブ本体25の小径部内面に位置されると共に
Oリング29により摺動弁30とバルブ本体25のガス
通路内壁間がシールされて摺動弁30は弁閉状態とな
り、ガスバルブの遮断動作が行われる。
【0034】なお、カムギア8は図6の状態の後も更に
モータ3により時計回り方向に回転され、ホームポジシ
ョン検出突起部8dを検出スイッチ10により検出する
と、コントロール回路によりモータ3が停止されてカム
ギア8も図5の位置で停止する。なお、この状態では前
記セット時と異なってロック板12はスプリング9によ
り左方に移動しているが、ロックシャフト13の大径部
13bがロック板12の挿通孔12aから上方に突出し
ているので(図2の破線で示す位置)、ロック板12の
挿通孔12aの右縁部がロックシャフト13の大径部1
3bの外周面に突き当たた状態となっている。
【0035】このようにして、ガスバルブ遮断動作が行
われたガスバルブ遮断装置のリセット操作について以下
説明する。
【0036】ガスバルブ遮断装置をリセット、すなわち
図1の状態及び図4の状態に戻すには、キャップ16を
上ケース15の円筒部15bから取外して、ロックシャ
フト13上端のリセット釦17を露出させる。このリセ
ット釦17は、上述したように、ガスバルブの遮断動作
後はスプリング28により上方に押し上げられている
(図2で破線で示す位置)。このリセット釦17をスプ
リング28に抗して上から押し下げると、ロックシャフ
ト13及びスピンドル26も押し下げられる。そしてス
ピンドル26の下動により摺動弁30の円筒部30aの
右端が小径部26aから円錐部26b、そして大径部2
6cへと摺接していき、摺動弁30はスプリング31に
抗して左方に摺動され開口部30bが開放されて図1
(図3の実線)で示す弁開状態となる。また同時にロッ
クシャフト13が下動すると、スプリング9のバネ力に
よりロックシャフト13の大径部13bの外周面に突き
当たっていたロック板12の挿通孔12aの縁部が、そ
の段部13cの上面に落ちて係合し、ロックシャフト1
3及びスピンドル26を図1に示すロック状態に保持し
てリセット操作が完了する。
【0037】ところで、前述した動作説明では、説明を
明瞭にするためにスプリング9及びロック板12の動作
の1つを省略してある。以下、その動作を説明する。上
述したような装置では、通常、図1で示す状態(ロック
状態)のまま長期間経過する。ゴム等からなるOリング
20,27が圧縮されたまま長期間放置されていると、
Oリング20,27が下ケース1の円筒部1a内壁及び
連結部材33の連通孔内壁に圧接されて貼り付く。この
ような状態になっていると、上述したガスバルブ遮断動
作が行われ、ロック板12のロックが解除されてロック
シャフト13及びスピンドル26が上動可能になっても
速やかに上昇せず、遅れて上昇したときには既にロック
板12が図6の位置から再びロック位置(図5の位置)
に戻ってロック状態となってしまい、ロックシャフト1
3及びスピンドル26が上昇できない事態となる。前記
実施の形態では、このような動作不良を防ぐことができ
る。
【0038】すなわち、上述したようにガスバルブの遮
断動作が作動されると、カムギア8が回転してロック板
12がスプリング9のバネ力に抗して図1の右方に移動
し、ロック板12の挿通孔12aの右縁部がロックシャ
フト13の段部13cの上面から外れる。すると、スプ
リング9のバネ力はロック板12を図7の下方向にも作
用しているので、ロック板12はガイド軸11の余裕分
aだけ下方に移動する。つまり、図7の状態から、ロッ
ク板12が右方向に移動して、ロック板12がロックシ
ャフト13の段部13cの上面から外れると、ロックシ
ャフト13が上昇しなくても、図8に示すように、スプ
リング9のバネ力によりロック板12が余裕分aだけ下
降してロック板12の挿通孔12aの右縁部がロックシ
ャフト13の大径部13bの外周に突き当たる位置とな
る。
【0039】したがって、ロック板12がカムギア8に
よって右方に動作された後、左方に移動してきた時に、
ロックシャフト13のロックが解除されてロックシャフ
ト13が上昇しなくても、ロック板12は図8に示すよ
うに余裕分aだけ下降しているので、ロック板12の挿
通孔12aの右縁部はロックシャフト13の大径部13
bの外周に突き当たってロック板12はロックシャフト
13をロックせず、その後のロックシャフト13のスプ
リング28により上昇動作を妨げない。
【0040】前記実施の形態にあっては、感震装置から
の信号により駆動される駆動モータ3と、ガス通路途中
に設けて該ガス通路を開通または遮断させる摺動弁30
を駆動するロックシャフトと、摺動弁30を遮断する方
向にロックシャフト13を付勢するスプリング28と、
摺動弁30が開通している位置でロックシャフト13を
スプリング28に抗してロックするロック板12と、ロ
ック板12をロックシャフト13とのロック方向に付勢
するスプリング9と、駆動モータ3によって回転させら
れるとともに、該回転によってロックシャフト13と係
合しているロック板12をロック解除方向に移動させて
外すカムギア8を備えたため、小容量の電源で駆動可能
で、どのようなガスボンベのタイプにも適用可能で、か
つ遮断動作並びにリセット動作を迅速に行うことができ
る。
【0041】また、ロック板12はそのスライド方向と
ほぼ直交する方向にも移動可能に支持され、ロック板1
2に対するスプリング9の全体の付勢方向を、ロック板
12のロックシャフト13とのロック方向より開通位置
方向側に傾けたため、ロックシャフト13のゴムパッキ
ンが劣化して付着してガス遮断動作時に速やかにロック
シャフト13が動作しなくても、確実にガス遮断を行う
ことができる。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、小容量の
電源で駆動可能で、どのようなガスボンベのタイプにも
適用可能で、かつ遮断動作並びにリセット動作を迅速に
行うことができる。
【0043】請求項2記載の発明によれば、ロックシャ
フトのゴムパッキンが劣化して付着しガス遮断動作時に
速やかにロックシャフトが動作しなくても、確実にガス
遮断を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガスバルブ遮断装置の一実施の形
態を示す縦断面図である。
【図2】図1の一部を拡大して示す縦断面図である。
【図3】図1の一部を拡大して示す縦断面図である。
【図4】本発明に係るガスバルブ遮断装置の一実施の形
態の上ケースを取り外して示す平面図である。
【図5】本発明に係るガスバルブ遮断装置の一実施の形
態のロックシャフトのロック状態を示す平面図である。
【図6】本発明に係るガスバルブ遮断装置の一実施の形
態のロックシャフトのロック解除状態を示す平面図であ
る。
【図7】図3の縦断面図である。
【図8】図4の縦断面図である。
【図9】カムギアの平面図である。
【図10】ロック板の平面図である。
【符号の説明】
3 駆動モータ 8 カムギア 9 スプリング 12 ロック板 13 ロックシャフト 26 スピンドル 28 スプリング 30 摺動弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感震装置からの信号により駆動される駆
    動モータと、 ガス通路途中に設けて該ガス通路を開通または遮断させ
    る弁部を駆動するロックシャフトと、 前記弁部を遮断する方向に前記ロックシャフトを付勢す
    る第1の付勢部材と、 前記弁部が開通している位置に前記ロックシャフトと係
    合し前記付勢部材に抗してロックするロック部材と、 前記ロック部材を前記ロックシャフトとの係合方向に付
    勢する第2の付勢部材と、 前記駆動モータによって回転させられるとともに、該回
    転によって前記ロックシャフトと係合している前記ロッ
    ク部材をロック解除方向に移動させて外すカム部材を備
    えたことを特徴とするガスバルブ遮断装置。
  2. 【請求項2】 前記ロック部材はそのスライド方向とほ
    ぼ直交する方向にも移動可能に支持され、 前記第2の付勢部材の付勢方向を、前記ロックシャフト
    の前記弁部の弁開動作方向側に傾けたことを特徴とする
    請求項1記載のガスバルブ遮断装置。
JP934596A 1996-01-23 1996-01-23 ガスバルブ遮断装置 Withdrawn JPH09196370A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100346099C (zh) * 2002-10-04 2007-10-31 松下电器产业株式会社 断路阀
WO2009136715A3 (ko) * 2008-05-06 2010-02-25 주식회사 대우일렉트로닉스 가스히터용 밸브

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CN100346099C (zh) * 2002-10-04 2007-10-31 松下电器产业株式会社 断路阀
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