JPH09195775A - エンジンの運転状態制御装置 - Google Patents

エンジンの運転状態制御装置

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JPH09195775A
JPH09195775A JP8006442A JP644296A JPH09195775A JP H09195775 A JPH09195775 A JP H09195775A JP 8006442 A JP8006442 A JP 8006442A JP 644296 A JP644296 A JP 644296A JP H09195775 A JPH09195775 A JP H09195775A
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JP
Japan
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exhaust
exhaust pipe
cylinder
engine
wall temperature
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JP8006442A
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English (en)
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Takeshi Motoyama
雄 本山
Yoshihiko Moriya
美彦 守屋
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多気筒エンジンにおいて各気筒の排気管壁温
を正確に検知し、検知した壁温をフィードバックして各
気筒に対してそれぞれ適正な排気脈動制御を行い、出力
及び燃費を向上させることができるエンジンの運転状態
制御装置を提供する。 【解決手段】 複数の気筒を有し、各気筒の燃焼室の排
気ガス出口に排気ガスを外部へ排出する排気管をそれぞ
れ設けたエンジンの運転状態制御装置において、上記排
気ガス出口から発せられる各気筒毎の排気ガス圧力波が
上記各排気管により反射されて上記排気ガス出口に戻る
タイミングを変更するタイミング変更手段を上記各気筒
毎に設ける一方、上記排気管のそれぞれに同排気管の壁
温を検知する壁温検知手段を設け、この壁温検知手段の
検知結果に基づき上記タイミング変更手段をそれぞれ別
個に動作させる制御手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多気筒エンジンの
排気系の温度変化に応じて点火時期や排気系の等価管長
可変手段等の各種制御量を制御し、気筒毎の排気ガス圧
力波が各排気管により反射されて上記排気ガス出口に戻
るタイミングを適正化するエンジンの運転状態制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、排気ガスの温度を検出してエ
ンジン制御にフィードバックし、これを排気脈動波の伝
搬時間の調整に利用することが提案されている。しかし
ながら、排気ガス自体の温度は絶えず変化するとともに
その変化量も大きいので、単に排気ガスの温度を検出す
るだけでは信頼性に欠け、それをエンジンの制御に利用
することは不可能であった。そこで、本出願人は、排気
ガスの温度の代わりに排気管の壁温を検出して燃料供給
量の制御にフィードバックすることにより排気脈動波の
伝搬時間を調節し、エンジンの運転に有効に利用する技
術を開示した(特願平7−100152号)。この技術
によれば、排気管壁温の変化が緩やかであるため、エン
ジンを精度よくかつ安定的に制御することができ、これ
により、当初の目的であるエンジンの出力および燃費の
向上が可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、排気管壁温
をフィードバックすることにより排気脈動を制御する場
合、排気管温度を正確に検出することを前提として、各
種デバイスを制御して排気脈動波の伝搬速度を変えるた
め、前記排気管壁温を正確に検出しなければ、返ってエ
ンジンの出力や燃費を低下させる結果となる。しかし、
輸送機器用エンジンの場合、排気管の沿って流れる或い
は衝突する走行風や、気象上の風の影響を受け、特に、
排気管が外部に露出している場合には、雨或いは降雪の
影響を受け易く、従って、全長に亘って温度が異なり、
その結果、排気脈動の伝搬速度はエンジンに近く排気管
壁温度が高い箇所程速く、エンジンから遠ざかり排気管
壁温度が低い箇所程遅くなる傾向にある。特に、多気筒
エンジンの場合、複数の排気管の形状を全く同一にし
て、全ての気筒の排気管を走行風や、気象条件に対して
同一条件の下に置くことは困難であるため、排気管毎の
その壁温の温度条件は異なる。また、定置して使用され
る発電機等用のエンジンにおいても、排気管に外風や雨
あるいは降雪が作用する場合も排気管等に受ける影響度
合いが異なり、排気管等の壁温の温度条件は異なる。
【0004】よって、本発明は、多気筒エンジンにおい
ても各気筒の排気管壁温を正確に検知し、検知した壁温
をフィードバックして各気筒に対してそれぞれ適正な排
気脈動制御を行い、出力及び燃費を向上させることがで
きるエンジンの運転状態制御装置を提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係るエンジンの運転状態制御装
置は、複数の気筒を有し、各気筒の燃焼室の排気ガス出
口に排気ガスを外部へ排出する排気管をそれぞれ設けた
エンジンの運転状態制御装置において、上記排気ガス出
口から発せられる各気筒毎の排気ガス圧力波が上記各排
気管により反射されて上記排気ガス出口に戻るタイミン
グを変更するタイミング変更手段を上記各気筒毎に設け
る一方、上記排気管のそれぞれに同排気管の壁温を検知
する壁温検知手段を設け、この壁温検知手段の検知結果
に基づき上記タイミング変更手段をそれぞれ別個に動作
させる制御手段を設けたことを特徴としている。
【0006】また、本発明の請求項2に係るエンジンの
運転状態制御装置は、複数の気筒を有し、各気筒の燃焼
室の排気ガス出口にそれぞれ接続される気筒別上流排気
管と、前記気筒別排気管を下流で集合させて一体化した
下流排気管とからなる排気管を設けたエンジンの運転状
態制御装置において、上記排気ガス出口から発せられる
各気筒毎の排気ガス圧力波が上記各排気管により反射さ
れて上記排気ガス出口に戻るタイミングを変更するタイ
ミング変更手段を設け、前記気筒別上流排気管のそれぞ
れに同排気管の壁温を検知する壁温検知手段を設け、こ
の壁温検知手段の検知結果に基づき前記タイミング変更
手段を動作させる制御手段を設けたことを特徴としてい
る。前記請求項2に係るエンジンの運転状態制御装置に
おいては、タイミング変更手段を、各気筒毎に設けても
よく、また、各気筒別の上流排気管を集合させて一体化
した下流排気管に設けてもよく、また、両方に設けても
よい。また、本発明に係る制御装置は、エンジン回転数
又はエンジン負荷の少なくとも一方を検知する運転状態
検知手段と、該運転状態検知手段が検知すべき運転状態
に対応した目標壁温データを記憶する記憶手段とを有
し、運転状態検知手段の検知結果に基づいて前記目標壁
温データから求めた目標壁温と、前記壁温検知手段で検
知した壁温との差を小さくするように、前記タイミング
変更手段を動作させるように構成され得る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る内燃機関にお
けるエンジンの運転状態制御装置(以下、単に運転状態
制御装置と称する。)の幾つかの実施例を添付図面を参
照しながら説明する。
【0008】図1は本発明に係る運転状態制御装置で制
御される2サイクルエンジンを搭載した自動二輪車の概
略側面図であり、図中1は自動二輪車を示している。図
中2はヘッドパイプであり、このヘッドパイプ2は上端
にハンドル3を有する操舵軸(図示せず)を回動自在に
支持している。操舵軸には左右一対のフロントフォーク
5が連結されており、フロントフォーク5はそれらの間
に前輪6を回転可能に支持している。また、ヘッドパイ
プ2にはフレーム7が連結されている。フレーム7は前
端がヘッドパイプ2に固定された左右一対のメインフレ
ーム7aと、メインフレーム7aの後側からさらに後方
に伸びるリアフレーム7bと、メインフレーム7aの前
側から一度下方に伸びた後車両後方に略水平に伸び、そ
の後端がメインフレーム7aの後端部に連結しているダ
ウンチューブ7cとから成り、前記メインフレーム7a
の上側には燃料タンク8が搭載されている。図中9はス
イングアームを示しており、このスイングアーム9は、
後端部で後輪10を支持し、また前端部はメインフレー
ム7aに回動自在に軸支されている。図中11はエンジ
ンを示しており、このエンジン11はメインフレーム7
a及びダウンチューブ7cに懸架されている。
【0009】図2は前記エンジン11の概略上面図、図
3は前記エンジン11における第1気筒部分の概略縦断
面図である。図面に示すように、このエンジン11は、
第1〜第3までの3つの気筒11a,11b,11cを
有する並列3気筒2サイクルエンジンであり、シリンダ
ヘッド12、シリンダブロック13及びクランクケース
14,15を積層締結して構成されており、その内部に
各気筒11a〜11cのシリンダが画定され、また、シ
リンダヘッド12には各気筒11a〜11cに対応する
点火プラグ16(16a,16b,16c)が設けられ
ている。図3に示すように、各気筒11a〜11cのシ
リンダにはピストン17が各々摺動自在に配置されてお
り、前記ピストン17はコンロッド21を介してクラン
ク軸20に連結されている。前記シリンダはこのピスト
ン17によって燃焼室18とクランク室19とに区画さ
れている。尚、図中25は吸気管、26は掃気通路、ま
た、28はリードバルブを示しており、前記吸気管25
にはバタフライ型スロットル弁29及び気化器30が設
けられている。また、図中27は排気通路を示してお
り、この排気通路27は一端がシリンダに開口して排気
出口27aを構成し、他端には排気管31が連結してい
る。前記排気管は下流に膨脹室32を備え、この膨脹室
32の作用で排気出口から排気される排気ガスに圧力脈
動を生じさせ、排気行程初期には排気通路27の排気出
口27a付近を負圧にして燃焼室18からの排気ガスの
排気を促進させ、また、排気行程後期には排気通路27
の排気出口27a付近を正圧にして燃焼室18から漏れ
出す未燃混合気を再度燃焼室18に押し込み漏れ出しを
防止する。尚、図1〜図3中、符号33(33a〜33
c)はマフラを示している。
【0010】以上説明したように構成されたエンジンに
は、エンジン回転数検知手段35、及びスロットル開度
検知手段36が設けられ、また、各気筒11a〜11c
の排気管31(31a,31b,13c)には各々排気
管壁温検知手段37(37a,37b,37c)が設け
られている。前記排気管壁温検知手段37は、各排気管
31の側面に配置されており、これにより、例えば、燃
焼室18から排気された排気ガスが直接壁温検出手段3
7に当たることはなく、排気ガスそのものの温度に左右
されずに、適正な排気管壁温を検出できるようにしてい
る。また、エンジンは制御手段40を備え、この制御装
置40で前記各検知手段35,36,37から検知され
た情報に基づいて作動装置41(例えば、CDIユニッ
ト等)を操作し、点火プラグ16の点火時期を制御して
いる。
【0011】図4は前記制御装置の概略ブロック図であ
る。図面に示すようにこの制御装置40の演算部40a
には各検知手段35,36,37からの検知信号が入力
される。すなわち、エンジン11のスロットル弁29に
設けられたスロットル開度検知手段36(例えば、エン
ジン負荷センサ)は、スロットル開度信号THを制御装
置40に出力し、また、エンジン11のクランク軸20
に設けられたエンジン回転数検知手段35は制御装置4
0にエンジン回転数信号NEを出力する。また、各気筒
11a〜11cに対応する排気管31a〜31cに設け
られた排気管壁温検知手段37a〜37cは各排気管3
1a〜31cの壁温信号T(i)(但しi=1〜3)を
制御装置40に出力する。
【0012】また、制御装置40は、データメモリ40
bを備えており、このデータメモリ40bは、図5
(a)に示すように、スロットル開度THとエンジン回
転数NEとに対応する各気筒毎の点火時期の基準制御量
Io(i)(i=1〜3)を示す各種マップを記憶して
いる。なお、この実施例では制御装置40で点火時期を
制御するため、制御量Io(i)を点火時期の基準制御
量とした場合について説明するが、前記制御量Ioは、
排気タイミングや背圧バルブ開度など種々の他のデバイ
スの基本制御量であってもよく、従って、このデータメ
モリには、他のデバイスの制御量Io(i)をスロット
ル開度THとエンジン回転数NEに対応するマップとし
て記憶させることができる。尚、これらの他のデバイス
の制御については後述する。
【0013】図5(b)は、各排気管31における各壁
温検知手段36が設けられた部分の基準壁温To(i)
(i=1〜3)を、スロットル開度THとエンジン回転
数NEに対応させたマップであり、データメモリ40b
に記憶されている。ここで、基準壁温To(i)とは、
排気管温度をこの基準温度To(i)に保持すると、そ
の温度における音速と排気管長とが適応し、排気脈動効
果が十分に得られる温度のことを言い、実際には実験等
で求められるのが一般的である。制御装置40の演算部
40aは、スロットル開度検知手段36とエンジン回転
数検知手段35の検知結果に基づいて、これらの運転状
態に対応する各排気管の基準温度To(i)を、前記マ
ップから読み出すと共に、各排気管の基準温度To
(i)と各壁温検知手段37で検知された壁温の実際値
T(i)との温度差δT(i)(i=1〜3)を算出す
る。
【0014】また、データメモリは図5(c)に示すよ
うに、温度差δT(i)とエンジン回転数NEとに対応
する制御補正量δI(i)(i=1〜3)を示すマップ
を記憶している。このマップは、スロットル開度の全閉
状態を0%、全開状態を100%とした場合に、0%か
ら100%までを例えば10等分した場合の各スロット
ル開度の範囲毎に設けられている。このようなマップは
各気筒毎に設けられており、従って本実施例では図5
(c)に係るマップは全部で30個(10×3)とな
る。制御装置40の演算部40aは、スロットル開度検
知手段36の検知信号THに基づいて、図5(c)に係
るマップの中から、当該スロットル開度THに対応する
マップを選択し、上記温度差δT(i)とエンジン回転
数検知手段35の検知信号NEとに基づいて、前記選択
したマップから制御補正量δI(i)を読み出し、前記
点火時期基本制御量Io(i)を補正する。
【0015】上記処理を終了した後、制御装置40は、
補正した制御量(最終値)I(i)(I(1),I(2),I
(3))に基づいて作動装置41に作動信号を出力し、作
動装置41が対応する点火プラグ16を、制御装置40
から出力された制御量I(i)に基づく点火時期で点火
させ、排気ガス出口27aから発せられる各気筒毎の排
気ガス圧力波が各排気管31a〜31cにより反射され
て排気ガス出口27aに戻るタイミングを、運転状態に
応じた最適のタイミングに合わせる。本実施例では制御
装置40で点火プラグ16の点火時期を制御して、排気
ガス圧力波の排気ガス出口27aに戻るタイミングを調
節しているが、制御装置40によって制御されるデバイ
スは点火プラグに限られるものではなく、排気ガス出口
から発せられる各気筒毎の排気ガス圧力波が各排気管に
より反射されて排気ガス出口に戻るタイミングを変更す
ることのできるデバイスであれば、どのとうなものでも
よく、例えば、可変排気タイミング装置等、種々のもの
であり得る。尚、前記排気ガスが排気ガス出口に戻るタ
イミングを変更し得る他のデバイスについては後で説明
する。
【0016】次に、図6に示すフローチャートを参照し
ながら制御装置40の作用を順に説明する。始めに、制
御装置40の演算部40aは、エンジン回転数検知手段
35からエンジン回転数NEを、スロットル開度検知手
段36からスロットル開度THを各々入力し(ステップ
1)、次に各排気管壁温検知手段37a,37b,37
cから各排気管31a,31b,31cの実際の壁温T
(i)を入力し(ステップ2)、ステップ1で入力した
エンジン回転数NE及びスロットル開度THに基づいて
データメモリ40bに記憶した図5(a)に対応するマ
ップから各気筒11a、11b、及び11cにおける点
火時期の基本制御量Io(i)を読み出す(ステップ
3)。
【0017】次に、演算部40aでは、ステップ1で入
力したエンジン回転数NE及びスロットル開度THに基
づいてデータメモリ40bに記憶した図5(b)に対応
するマップから各排気管31a,31b,31cにおけ
る基準壁温To(i)を読み込み(ステップ4)、ステ
ップ2で入力した各排気管31a,31b,31cの実
際の壁温T(i)と基準壁温To(i)との温度差δT
(i)を算出する(ステップ5)。
【0018】次いで、演算部40aは、ステップ1で入
力したスロットル開度THに対応する図5(c)で示し
た各気筒別のマップから、ステップ1で入力したエンジ
ン回転数NEとステップ5で算出された温度差δT
(i)に基づいて制御補正量δI(i)を読み出し(ス
テップ6)、前記制御補正量δI(i)をステップ3で
読み込んだ基本制御量Io(i)に加算して、制御量の
最終値I(i)を算出し(ステップ7)、作動装置41
に出力する(ステップ8)。このようなアルゴリズム
は、エンジンの停止支持がなされるまえエンジンの点火
サイクル毎に行われ、エンジン停止と共に停止する(ス
テップ9)。また、上記した制御量の最終値I(i)を
演算して出力するまでのあるアルゴリズムは、一度に全
ての気筒11a,11b,11cの制御量I(i)(即
ち、I(1)、I(2)、I(3))を算出するように動作させ
てもよく(図7参照)、また、各気筒についてステップ
1〜ステップ8の処理を並行に行うように動作させても
よい(図8参照)。
【0019】以上の説明した本発明に係る運転状態制御
装置は、例えば、第1気筒11aについて、ステップ8
で算出される最終的な制御量I(1)が、基準制御量Io
(1)より小さい場合には、点火時期を、スロットル開度
THとエンジン回転数NEにより定められた基準点火時
期より遅く設定し、より温度の高い排気ガスを発生さ
せ、排気管31aにおける音速を高くして、排気ガスの
圧力波が排気ガス出口に戻る時間を早くする。このよう
に制御することにより、例えば第1気筒11aに対応す
る排気管31aの壁温T(1)が基準壁温To(1)より低
く、排気ガスの圧力波が排気ガス出口に戻るタイミング
が設計値よりも遅くなり排気脈動を利用することができ
ない状態の時等でも、排気ガスの圧力波の伝搬速度を上
げて圧力波の戻りタイミングを設計値に近づけるように
点火時期が補正され、排気ガスの排気脈動を有効に利用
して出力及び燃費を向上させることができる。
【0020】さらに、上記運転状態制御装置において
は、排気管壁温検知手段37を各排気管毎に設け、か
つ、データメモリ40bに各排気管毎の基準温度To
(i)及び制御補正量δI(i)に関するマップを記憶
させ、各排気管毎に別個に制御しているので、各排気管
の形状の相違や、また、配置の相違等の様々な条件の相
違に関係なく、各気筒毎に、最適な制御量I(i)を算
出することができ、その時の運転状態に合った最適な排
気脈動が、各気筒毎に得られ、その結果、出力及び燃費
を向上することができる。
【0021】図9(a)〜(d)は、図1〜図3に示し
たエンジンの排気管とは異なる形式の排気管における壁
温検出手段の配置位置を示している。図中50(a〜
d)は気筒を、また、51は排気管を各々示しており、
前記排気管51は、各気筒別に分岐された分岐管52
(a〜d)と、分岐管52の下流を集合して一体化した
集合管53とから成る。上記したような形式の排気管の
場合は、図9(a)〜(c)に示すように各分岐管52
に各々壁温検知手段54を設け、各排気管の反射波の戻
りタイミングに応じた各種デバイスの制御量を制御装置
を算出する。また、図9(d)に示す分岐管52c及び
52dのように、形状が類似し、その他の条件も類似し
ている複数の分岐管がある場合には、その何れか一方
(図9(d)の場合には分岐管52c)に、壁温検知手
段54を設け、係る検知手段の検知結果に基づいて算出
された制御量の最終値Iで、他方の分岐管(図9(d)
の場合には分岐管52d)に対応するデバイスも制御さ
れ得る。これは図8に示すように、下流が集合した形式
の排気管に限られず、図1〜図3に示した排気管のよう
に各々独立した排気管であっても、形状や配置位置等を
考慮してほぼ同じ条件になる排気管が複数存在する場合
には適用され得る。
【0022】以上は、本発明の運転状態制御装置に係る
タイミング変更手段として点火プラグを適用した例につ
いて説明しているが、前記タイミング変更手段は、排気
ガス出口から発せられる各気筒毎の排気ガス圧力波が上
記各排気管により反射されて上記排気ガス出口に戻るタ
イミングを変更することのできるものであれば、任意の
手段でよく、また一つに限定されるものではなく、複数
のタイミング変更手段を組み合わせて使用してもよい。
以下に、本発明のタイミング変更手段の他の実施例につ
いて幾つか説明する。尚、本発明の運転状態制御装置で
制御されるエンジンは、上記実施例の並列3気筒2サイ
クルエンジンに限定されず、複数の気筒を備えた任意の
エンジンに適用することができるが、以下の説明では、
特に構成を説明しないエンジンについては、便宜上、第
一実施例と同等のエンジンとして説明を行う。また、以
下の実施例はタイミング変更手段の他の実施例について
説明するものなので、各種センサや、制御装置の構成等
は省略しているが、特に説明のないものについては第1
実施例と同等か又は相当するものであり、勿論排気管壁
温検出手段は各排気管毎に設けられているものとする。
また、以下の実施例では、制御装置の構成、フローチャ
ート、及びデータメモリに記憶されたマップ等について
は省略してあるが、制御装置は、制御対象となるタイミ
ング変更手段の種類の応じて基本制御量や制御補正量等
の実際の値が異なるだけで、構成や処理方法は第一実施
例と同等である。
【0023】図10は本発明のタイミング変更手段に排
気タイミング可変バルブを適用した例を示す図である。
なお、図7までのものと同一符号は同一又は相当部分を
示す。この運転状態制御装置は、各気筒における排気通
路27の排気出口27a近くの上縁部分に排気タイミン
グ可変バルブ60が各々回動自在に設けられており、こ
の排気タイミング可変バルブ60で排気タイミングを変
化させることができるように構成されている。この排気
タイミング可変バルブ60は作動装置61により制御装
置40−2の指示で回転駆動される。
【0024】前記制御装置40−2の演算部40−2a
は、前記第1の実施例と同様、エンジン回転数、スロッ
トル開度、及び各排気管の壁温を対応する検知手段から
入力し、これらの情報及びデータメモリ部40−2bに
記憶したマップに基づいて、始めに各運転状態における
排気タイミング可変バルブ60の各気筒毎の基本制御量
Io2(i)を求め、これらの基本制御量Io2(i)
を、各排気管毎の排気管壁温T(i)と基準壁温To
(i)との温度差に基づいてマップから読み込んだ制御
補正量δI2(i)で補正して、制御量の最終値I2
(i)を求める。そして、前記制御補正量δI2(i)
が0よりも小さく、よって、対応する気筒の排気管の各
壁温T(i)が基準温度To(i)より低い傾向にある
ほど、排気タイミング可変バルブ60を開き始めるタイ
ミングを早め、これにより、排気ガスが高温の状態で排
気管内に排出されて排気管内での排気ガス温度が上昇す
る。その結果、排気圧力波が排気出口に戻るタイミング
が早くなって設計値に近づき、これにより、排気脈動を
有効に利用して出力及び燃費を向上させることができ
る。
【0025】図11は本発明のタイミング変更手段にブ
ランチ管及びブランチ開閉弁を適用し、排気管の等価管
長を変えることにより排気ガス圧力波の排気ガス出口に
戻るタイミングを制御する例を示す図である。なお、図
7までのものと同一符号は同一又は相当部分を示す。こ
の運転状態制御装置は、排気管31の上流側に開口する
ように接続形成されたブランチ管63と、このブランチ
管63の開口部を開閉するブランチ開閉弁64とを各排
気管毎に各々有し、ブランチ開閉弁64を開けてブラン
チ管63を排気管31に連通させると、排気管31の等
価管長が長くなるようにされており、各ブランチ開閉弁
64を制御装置40−3の出力信号に基づいて作動装置
65で作動するように構成されている。
【0026】この運転状態制御装置における前記制御装
置40−3の演算部40−3aは、前記第1の実施例と
同様、エンジン回転数、スロットル開度、及び各排気管
の壁温を対応する検知手段から入力し、これらの情報及
びデータメモリ部40bに記憶したマップに基づいて、
始めに各運転状態におけるブランチ開閉弁64の各気筒
毎の基本制御量Io3(i)を求め、これらの基本制御
量Io3(i)を、各排気管毎の排気管壁温T(i)と
基準壁温To(i)との温度差に基づいてマップから読
み込んだ制御補正量δI3(i)で補正して、制御量の
最終値I3(i)を求める。そして、前記制御補正量δ
I3(i)が0よりも小さく、よって対応する排気管3
1の壁温T(i)が基準温度To(i)より低い傾向に
あるほど、ブランチ開閉弁64を閉側に、また、前記壁
温T(i)が基準温度To(i)より高い傾向にあるほ
ど、ブランチ開閉弁64を開側に動作させ、これによ
り、例えば、排気管31の壁面温度が低いことによって
排気管31の等価管長が実質的に延長された状態にある
場合は、ブランチ開閉弁64を閉じて等価管長を短く
し、また逆の場合にはブランチ開閉弁63を開いて等価
管長を長くする。この結果、排気管の等価管長を常時理
想の長さで動作させることが可能になり、排気脈動を有
効に利用して出力及び燃費を向上させることができるよ
うになる。
【0027】図12は本発明のタイミング変更手段にシ
リンダ長手方向の配置位置がメインの排気出口67と異
なる補助排気ポートを開閉する開閉バルブを適用し、排
気ガスが排気出口から出るタイミングを変えることによ
り排気ガス圧力波の排気ガス出口に戻るタイミングを制
御する例を示す図である。なお、図7までのものと同一
符号は同一又は相当部分を示す。このエンジンには、メ
インの排気出口67をバイパスする一対の補助排気出口
69,69が排気出口67より若干下方に形成されてお
り、運転状態制御装置は、前記補助排気出口69,69
を開閉する開閉バルブ70を各気筒毎に備え、制御装置
40−4からの信号に基づいて作動装置71で前記開閉
バルブ70を作動させることができるように構成されて
いる。
【0028】この運転状態制御装置における前記制御装
置40−4の演算部40−4aは、前記第一実施例と同
様、エンジン回転数、スロットル開度、及び各排気管の
壁温を対応する検知手段から入力し、これらの情報及び
データメモリ部40bに記憶したマップに基づいて、始
めに各運転状態における開閉バルブ70の各気筒毎の基
本制御量Io4(i)を求め、これらの基本制御量Io
4(i)を、各排気管毎の排気管壁温T(i)と基準壁
温To(i)との温度差に基づいてマップから読み込ん
だ制御補正量δI4(i)で補正して、制御量の最終値
I4(i)を求める。そして、前記制御補正量δI4
(i)が0よりも小さく、よって、対応する排気管31
の壁温T(i)が基準温度To(i)より低い傾向にあ
る場合には、補助排気出口64を開いて排気ガスをより
高温の状態で排出して排気ガス温度を上昇させ、排気圧
力波の排気出口に戻るタイミングを速くして設計値に近
づける。これにより、排気脈動を有効に利用して出力及
び燃費を向上させることができる。
【0029】図13は本発明のタイミング変更手段に背
圧調整弁73を適用した例を示す図である。なお、図7
までのものと同一符号は同一又は相当部分を示す。この
運転状態制御装置は、各排気管31における膨脹室32
の後部、所謂コンバジェントコーンの下流側に開閉自在
に配設された背圧調整弁73を各々有し、この背圧調整
弁73を制御装置40−5からの信号に基づいて作動装
置74で駆動させることができるように構成されてい
る。
【0030】この運転状態制御装置における前記制御装
置40−5の演算部40−5aは、前記第1の実施例と
同様、エンジン回転数、スロットル開度、及び各排気管
の壁温を対応する検知手段から入力し、これらの情報及
びデータメモリ部40−5bに記憶したマップに基づい
て、始めに各運転状態における背圧調整弁73の各気筒
毎の基本制御量Io5(i)を求め、これらの基本制御
量Io5(i)を、各排気管毎の排気管壁温T(i)と
基準壁温To(i)との温度差に基づいてマップから読
み込んだ制御補正量δI5(i)で補正して、制御量の
最終値I5(i)を求める。そして、前記制御補正量δ
I5(i)が0よりも小さく、よって、対応する気筒の
排気管の壁温T(i)が基準温度To(i)より低い傾
向にあるほど、背圧調整弁73を閉じて、排気管内の圧
力を上昇させ、排気圧力波の伝搬速度を上げる。その結
果、排気圧力波が排気出口に戻るタイミングが早くなっ
て設計値に近づき、これにより、排気脈動を有効に利用
して出力及び燃費を向上させることができる。
【0031】さらに、図14は、本発明の運転状態制御
装置を複数の気筒を有する4サイクルエンジンに適用し
た例を示す図である。図7までの実施例と同一符号の部
材は同一又は相当部材を示す。図中符号76は吸気バル
ブ、77は排気バルブであり、これらのバルブはカム7
8及び79を図中時計方向に回転させることにより駆動
される。ここで、排気バルブ77を駆動させるカム79
の回転開始位置を図中実線で示す位置から、二点鎖線で
示す位置まで制御装置40−6の信号に基づいて作動装
置80で連続的に変更できるように構成されており、カ
ム79の回転開始位置を図中二点鎖線で示す側へ移動さ
せるに従って、排気バルブ77が開くタイミングが早く
なる。
【0032】この運転状態制御装置における前記制御装
置40−6の演算部40−6aは、前記第一実施例と同
様、エンジン回転数、スロットル開度、及び各排気管の
壁温を対応する検知手段から入力し、これらの情報及び
データメモリ部40−6bに記憶したマップに基づい
て、始めに各運転状態におけるカム79の回転開始位置
の基本制御量Io6(i)を求め、これらの基本制御量
Io6(i)を、各排気管毎の排気管壁温T(i)と基
準壁温To(i)との温度差に基づいてマップから読み
込んだ制御補正量δI6(i)で補正して、制御量の最
終値I6(i)を求める。そして、前記制御補正量δI
6(i)が0よりも小さく、よって、対応する気筒の排
気管の壁温T(i)が基準温度To(i)より低い傾向
にあるほど、カム79の回転開始位置を排気バルブ77
が開き始めるタイミングを早くする方に動かし、排気ガ
スを高温の状態で排気管内に排出して排気管内での排気
ガス温度を上昇させる。その結果、排気圧力波が排気出
口に戻るタイミングが早くなって設計値に近づき、よっ
て排気脈動を有効に利用して出力および燃費を向上させ
ることができる。
【0033】また、図15は、図8に示したように、上
流が各気筒に連結され、下流が集合して一体にされた排
気管を有するエンジンに本発明の運転状態制御装置を適
用し、下流の集合部分にタイミング変更手段を設けて、
排気管の等価管長を変更できるようにした例を示す図で
ある。図7までの実施例と同一符号の部材は同一又は相
当部材を示し、また、排気壁温検知手段は、各気筒に連
結された上流部分に各々設けられているものとする。図
中81は排気管を示しており、この排気管81は前述の
ように各気筒に連結するように分岐された上流管81a
と、下流で前記上流管81aを集合させ一体化した下流
集合管81bとから成り、前記上流管81aには各々排
気管壁温検知手段が設けられている。また、前記下流集
合管81bは制御装置40−7の信号に基づいて作動装
置83によって軸方向に移動可能な可変式膨脹室82を
備えており、これにより運転状態に応じて排気管の管長
を自由に変更することができるようになっている。84
は大気への出口である。
【0034】この運転状態制御装置における前記制御装
置40−7の演算部40−7aは、前記第1の実施例と
同様、エンジン回転数及びスロットル開度を入力し、こ
れらの情報に基づいてデータメモリ部40−7bに記憶
したマップから可変式膨脹室82の位置の基本制御量I
o7を読み込む。次に各排気管の壁温T(i)を対応す
る検知手段から入力し、次式に従って、これらの壁温T
(i)の平均壁温Tを求める。尚、次式においてC
(i)(但しi=1〜3)は、各壁温検知手段の取付環
境を考慮して各壁温T(i)に対して重みづけをするた
めの係数である。 T=[C(1)*T(1)+C(2)*T(2)+C
(3)*T(3)]/[C(1)+C(2)+C(3)] 次に、当該平均壁温Tと予めデータメモリ部40−7b
にマップの形式で記憶されている基準平均壁温Tとの温
度差に基づいてマップから制御補正量δI7を読み込
み、この制御補正量δI7で基準制御量Io7を補正し
て制御量の最終値I7を求める。そして、前記制御補正
量δI7が0よりも小さく、よって、対応する気筒の排
気管の壁温が基準温度より低い傾向にあるほど、作動装
置83で可変膨脹室82を膨脹室が狭くなる方向に作動
して排気管長を短くし、排気圧力波が排気出口に戻るタ
イミングを早くして設計値に近づけ、排気脈動を有効に
利用して出力及び燃費を向上させることができるように
する。
【0035】尚、各排気管の壁温T(i)の平均Tを求
める際の重みづけ係数C(i)は、各排気管の形状、配
置位置、及び気候条件等も考慮して、影響度の大小に応
じて決められる。例えば、図8(c)に示すように、3
本の分岐管を有し、これらの3本の分岐管の1本だけが
直線的形状をなし、他の二つが屈曲形状を成している場
合等は、直線形状の方が影響度が高いため、上流排気管
52a,52b,52cの順に、係数C(1)=2.
5、C(2)=5.0、C(3)=2.5のように設定
する。
【0036】以上説明した各実施例では、点火プラグ1
6や排気タイミング可変バルブ60等の種々タイミング
変更手段を別々の運転状態制御装置で各々制御する例に
ついて説明しているが、これは本実施例に限定されるこ
となく、複数のタイミング変更手段を一つの運転状態制
御装置で同時に制御するように構成してもよいことはも
ちろんである。
【0037】
【発明の効果】以上説明した本発明に係るエンジンの運
転状態制御装置によれば、各気筒毎に排気管が連結され
た複数の気筒を有するエンジンにおいて、排気管のそれ
ぞれに同排気管の壁温を検知する検知手段を設け、これ
らの検知手段の情報、即ち、各排気管の壁温に基づい
て、タイミング変更手段を制御して、排気ガス圧力波の
排気ガス出口に戻るタイミングを調節しているので、形
状や配置等の条件が異なる複数の排気管においても各排
気管の壁温を正確に検知することができ、従って排気脈
動が有効に利用できエンジンの出力及び燃費を向上させ
ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の運転状態制御装置の第一実施例を適
用した2サイクルエンジンを搭載する自動二輪車の概略
側面図である。
【図2】 第一実施例が適用されたエンジン11の概略
上面図である。
【図3】 エンジン11における第1気筒部分の概略縦
断面図である。
【図4】 第一実施例に係る制御装置の概略ブロック図
である。
【図5】 (a)〜(c)は第一実施例におけるエンジ
ンの制御マップを各々示している。
【図6】 第一実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】 第一実施例における各気筒の点火時期と制御
装置の演算時期との関係の一例を示す図である。
【図8】 第一実施例における各気筒の点火時期と制御
装置の演算時期との関係の他の例を示す図である。
【図9】 (a)〜(d)は、図9は排気管の別の形態
を示す図である。
【図10】 タイミング変更手段の別の実施例である。
【図11】 タイミング変更手段の別の実施例である。
【図12】 タイミング変更手段の別の実施例である。
【図13】 タイミング変更手段の別の実施例である。
【図14】 エンジン及びタイミング変更手段の別の実
施例である。
【図15】 タイミング変更手段の別の実施例である。
【符号の説明】
1 自動二輪車 2 ヘッドパイプ 3 ハンドル 5 フロントフォーク 6 前輪 7 フレーム 7a メインフレーム 7b リアフレーム 7c ダウンチューブ 8 燃料タンク 9 スイングアーム 10 後輪 11 エンジン 11a 第1気筒 11b 第2気筒 11c 第3気筒 12 シリンダヘッド 13 シリンダブロック 14 クランクケース 15 クランクケース 16 点火プラグ 17 ピストン 18 燃焼室 19 クランク室 20 クランク軸 21 コンロッド 25 吸気管 26 掃気通路 27 排気通路 27a 排気出口 28 リードバルブ 29 バタフライ型スロットル弁 30 気化器 31 排気管 32 膨脹室 33 マフラ 35 エンジン回転数検知手段 36 スロットル開度検知手段 37 排気管壁温検知手段 40 制御装置 40a 演算部 40b データメモリ 41 作動装置 50 気筒 51 排気管 52 分岐管 53 集合管 54 壁温検知手段 60 排気タイミング可変バルブ 61 作動装置 63 ブランチ管 64 ブランチ開閉弁 67 排気出口 69 補助排気出口 70 開閉バルブ 71 作動装置 73 背圧調整弁 74 作動装置 76 吸気バルブ 77 排気バルブ 78 カム 79 カム 80 作動装置 81 排気管 81a 上流管 81b 下流集合管 82 可変式膨脹室 83 作動装置 TH スロットル開度信号 NE エンジン回転数信号 T(i) 壁温信号(実際値) To(i) 基準壁温 δT(i) 温度差 Io(i) 点火時期基本制御量 δI(i) 制御補正量 I(i) 制御量(最終値)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 43/00 301 F02D 43/00 301B 45/00 360 45/00 360C F02P 5/15 F02P 5/15 K

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の気筒を有し、各気筒の燃焼室の排
    気ガス出口に排気ガスを外部へ排出する排気管をそれぞ
    れ設けたエンジンの運転状態制御装置において、 上記排気ガス出口から発せられる各気筒毎の排気ガス圧
    力波が上記各排気管により反射されて上記排気ガス出口
    に戻るタイミングを変更するタイミング変更手段を上記
    各気筒毎に設ける一方、 上記排気管のそれぞれに同排気管の壁温を検知する壁温
    検知手段を設け、 この壁温検知手段の検知結果に基づき上記タイミング変
    更手段をそれぞれ別個に動作させる制御手段を設けたこ
    とを特徴とするエンジンの運転状態制御装置。
  2. 【請求項2】 複数の気筒を有し、各気筒の燃焼室の排
    気ガス出口にそれぞれ接続される気筒別上流排気管と、
    前記気筒別排気管を下流で集合させて一体化した下流排
    気管とからなる排気管を設けたエンジンの運転状態制御
    装置において、 上記排気ガス出口から発せられる各気筒毎の排気ガス圧
    力波が上記各排気管により反射されて上記排気ガス出口
    に戻るタイミングを変更するタイミング変更手段を設
    け、 前記気筒別上流排気管のそれぞれに同排気管の壁温を検
    知する壁温検知手段を設け、 この壁温検知手段の検知結果に基づき前記タイミング変
    更手段を動作させる制御手段を設けたことを特徴とする
    エンジンの運転状態制御装置。
  3. 【請求項3】 前記タイミング変更手段を各気筒毎に設
    けたことを特徴とする請求項2に記載のエンジンの運転
    状態制御装置。
  4. 【請求項4】 前記タイミング変更手段を前記下流排気
    管に設けたことを特徴とする請求項2又は3に記載のエ
    ンジンの運転状態制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段が、 エンジン回転数又はエンジン負荷の少なくとも一方を検
    知する運転状態検知手段と、 該運転状態検知手段が検知すべき運転状態に対応した目
    標壁温データを記憶する記憶手段とを有し、 運転状態検知手段の検知結果に基づいて前記目標壁温デ
    ータから求めた目標壁温と、前記壁温検知手段で検知し
    た壁温との差を小さくするように、前記タイミング変更
    手段を動作させることを特徴とする請求項1〜4の何れ
    か一項に記載のエンジンの運転状態制御装置。
JP8006442A 1996-01-18 1996-01-18 エンジンの運転状態制御装置 Pending JPH09195775A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7895832B2 (en) 2007-06-28 2011-03-01 Harley-Davidson Motor Company Group, Inc. Performance exhaust system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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