JPH0919545A - 遊技盤の自動釘打ち装置 - Google Patents

遊技盤の自動釘打ち装置

Info

Publication number
JPH0919545A
JPH0919545A JP16900895A JP16900895A JPH0919545A JP H0919545 A JPH0919545 A JP H0919545A JP 16900895 A JP16900895 A JP 16900895A JP 16900895 A JP16900895 A JP 16900895A JP H0919545 A JPH0919545 A JP H0919545A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nail
game board
holder
cam
cam mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP16900895A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3721214B2 (ja
Inventor
Hatsumi Takahashi
初実 高橋
Shigeo Onuma
滋夫 大沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Heiwa Corp
Tohoku Seiki Ind Ltd
Original Assignee
Heiwa Corp
Tohoku Seiki Ind Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Heiwa Corp, Tohoku Seiki Ind Ltd filed Critical Heiwa Corp
Priority to JP16900895A priority Critical patent/JP3721214B2/ja
Publication of JPH0919545A publication Critical patent/JPH0919545A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3721214B2 publication Critical patent/JP3721214B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Dovetailed Work, And Nailing Machines And Stapling Machines For Wood (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品の消耗が少なく騒音が低く、廉価で生産
効率が高い遊技盤の自動釘打ち装置を提供する。 【解決手段】 XYテーブル22上にセットされた遊技
盤28に、釘供給部56からホルダ54に釘86を受け
取り、このホルダ54によって釘打ち付け位置へ運び、
この釘86をハンマ272で遊技盤28に打ち付ける各
動作の少なくとも1つ以上の動作をカム機構に連動して
行うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、盤面上に複数の釘
を立設して構成したパチンコ機等に用いる遊技盤の自動
釘打ち装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に用いられている遊技機には、パチ
ンコ機等の如く盤面上に複数の釘を立設した遊技盤を用
いて構成したものがある。
【0003】このような遊技盤は、釘打ち装置を用いて
盤面上の所定複数位置にそれぞれ釘を立設して製造され
る。
【0004】従来の釘打ち装置では、遊技盤材を一枚づ
つXYテーブル上にセットし、このXYテーブルをX軸
とY軸の2軸制御のサーボモータで駆動することによっ
て、遊技盤の釘を打つべき位置を、釘打ち機の釘打込み
位置に位置決めする。そして、釘打ち機では、エアシリ
ンダで駆動される釘を把持するためのホルダを、そのエ
アシリンダがストッパ部材に当って停止され、又はシリ
ンダエンドに当って停止されるまで駆動することによ
り、釘供給部の位置まで移動する。この釘供給部では、
釘供給部用エアシリンダをストッパ部材又はシリンダエ
ンドに当るまで駆動する動作によって、釘を1本づつホ
ルダに供給する。このように釘1本を供給されたホルダ
は、エアシリンダを駆動して、その釘を釘打込み位置に
移動する。次にエアシリンダで駆動されるハンマ部材に
より、このエアシリンダをストッパ部材又はシリンダエ
ンドに当るまで駆動する動作に連動して、ホルダに把持
された釘を遊技盤上に所定高さに打ち込む。 この後、
再びXYテーブルを移動して位置決めするとともに、ホ
ルダのエアシリンダを駆動して釘の供給動作を行い、エ
アシリンダを駆動してハンマ部材で釘を打ち込むという
動作を繰り返す。このようにして遊技盤上に複数の釘を
立設し終えると、XYテーブルから釘打ち込み済の遊技
盤材を取り外し、次の釘打ち込みをする遊技盤材をXY
テーブルにセットし、前述の釘打ち作業を繰り返す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の釘
打ち装置では、釘打ち機において、ホルダの移動、釘供
給部の釘供給動作、及びハンマ部材による釘打込み動作
は、エアシリンダを用いて行われていた。このようにエ
アシリンダを駆動源として用いた場合に、この釘打ち機
を長期間不使用後、再使用開始する場合、冬期の使用の
場合、若しくは、エアの供給バランスが崩れた場合に
は、エアシリンダの動作が遅くなるために、ホルダの移
動動作と釘供給部、又はハンマ部材による釘打込み動作
のタイミングがずれて、釘供給ミスを生じたり、盤面上
へ打込まれた釘が曲がったり、打込まれた釘の盤面から
の高さが不均一になる等の品質不良を生ずることがあ
る。このような品質不良の盤が作られること、これをチ
ェックして除き、又は修理せねばならず、さらには各エ
アシリンダの調整を行わねばならないため、釘打ち機の
稼働率が低下してしまうという問題がある。
【0006】また、エアシリンダの動作を制御するた
め、エアシリンダの駆動動作が、ストッパ部材、又はシ
リンダエンドに当たって停止するように構成すると、こ
のストッパ部材、又はシリンダエンドに衝突して停止す
るときの大きな衝撃により、エアシリンダに関する部品
の消耗が激しく、これらの部品の使用寿命が短くなり修
理費が嵩む。さらに消耗部品を頻繁に交換せねばならな
い場合には、釘打ち機を止めておく時間が長くなり、稼
働率をさらに低下させる。
【0007】また、エアシリンダがストッパ部材、又は
シリンダエンドに衝突したときに大きな衝撃音を発生す
るため、この騒音により工場環境を悪くするという問題
があった。
【0008】そこで、次のような改善策が考えられる。
まず、各エアシリンダが前進端位置、又は後進端位置に
至ったことを検出して、各工程の動作が終了したことを
確認してから、次の動作に移らせる。また、エアシリン
ダの停止端部に緩衝材を設けるとともに、エアシリンダ
を駆動制御して所定位置に位置決めして停止させる。こ
のようにすればエアシリンダの動作に関連して衝撃が発
生するのを防止できるが、このために各工程の動作の完
了を検出し、位置決め制御を行うと釘打ち装置が高価に
なるばかりでなく、その1サイクルの動作を実行するた
めのサイクルタイムが長くなり、作業効率も低下すると
いう問題があり、問題の根本的解決にはならない。
【0009】本発明は上述の問題点を考慮し、部品の消
耗が少なく、騒音が低く、しかも廉価で生産効率の高い
遊技盤の自動釘打ち装置を新たに提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
釘供給部から釘を受け取り、釘打ち付け位置へホルダで
移送し、ホルダに保持された釘をハンマで遊技盤に打ち
付ける動作をカム機構に連動して行うようにしたことを
特徴とする。これにより、カムの回転運動を、ホルダが
釘供給部で釘を受け取る動作、ホルダを釘供給部から釘
打ち付け位置へ移送する動作、釘をハンマで遊技盤に打
ち付ける動作に一義的に変換して動作させる。
【0011】請求項2に係る発明は、釘供給部から1本
づつホルダに供給される釘を、釘打ち付け位置に移送し
て、順次ハンマで遊技盤上へ打ち付ける遊技盤の自動釘
打ち装置において、ホルダを1つ以上装着し、間欠回転
動作をするカム機構によって間欠回転動作されることに
より、ホルダが少なくとも釘供給部と釘打ち込み位置と
の間を移動するロータリインデックスを具備することを
特徴とする。これにより、単数、又は複数のホルダを有
するロータリーインデックスを間欠回転動作するカム機
構で、ホルダを釘供給部から釘打ち込み位置へ間欠的に
移動する。
【0012】請求項3に係る発明は、釘供給部から1本
づつホルダに供給される釘を、釘打ち付け位置に移送し
て、順次ハンマで遊技盤上へ打ち付ける遊技盤の自動釘
打ち装置において、釘供給部の釘搬送部を並列して送ら
れて来る釘を往復動作によって1本づつ分離して送り出
すようにした釘分離送り部を、カム機構によって往復動
作させるようにしたことを特徴とする。これにより、釘
分離送り部をカム機構によって往復動作させることによ
り、釘を1本づつ分離して送り出す。
【0013】請求項4に係る発明は、釘供給部から1本
づつホルダに供給される釘を、釘打ち付け位置に移送し
て、順次ハンマで遊技盤上へ打ち付ける遊技盤の自動釘
打ち装置において、釘供給部の釘を1本づつ分離する釘
分離送り部から送られ、釘挿入補助機の通し溝に弾性的
に保持された各釘を、往復動作によって釘頭を押し、ホ
ルダに弾性的に挟持させるようにする釘押し込み機を、
カム機構によって往復動作させるように構成したことを
特徴とする。これにより、カム機構によって往復動作す
る釘押し込み機により、釘挿入補助機の通し溝内の釘を
ホルダへ押し込むようにする。
【0014】請求項5に係る発明は、請求項4記載の遊
技盤の自動釘打ち装置において、釘挿入補助機は、通し
溝内に釘押し込み機によってホルダに挟持されるまで押
し込まれた釘を通し溝から釘の軸線方向に直行する方向
へ引き出せるように構成され、通し溝に押し込まれる釘
に臨んで傾斜しないよう案内する補助部材を、釘押し込
み機のカム機構により駆動される押し込み動作に連動し
て釘の傾斜防止の案内が不用な状態で解離させるように
したことを特徴とする。これにより、釘押し込み機の通
し溝に臨み、この通し溝を通る釘がその軸線方向に移動
するよう案内する補助部材を、この補助部材部分を釘頭
が通るときにカム機構に連動して補助部材が通し溝から
離脱されるよう動作される。
【0015】請求項6に係る発明は、釘供給部から1本
づつホルダに供給される釘を、釘打ち付け位置に移送し
て、順次ハンマで遊技盤上へ打ち付ける遊技盤の自動釘
打ち装置において、ホルダを釘供給部から釘打ち付け位
置に移送する間に、ホルダに釘が保持されているか否か
を検出する検出手段を設けたことを特徴とする。これに
より、ホルダに保持されて釘供給部から釘打ち付け位置
に移送される釘の有無を検出手段が検出する。
【0016】請求項7に係る発明は、釘供給部から1本
づつホルダに供給される釘を、釘打ち付け位置に移送し
て、順次ハンマで遊技盤上へ打ち付ける遊技盤の自動釘
打ち装置において、ホルダを昇降動作可能かつ進退動作
可能に支持部材に装着し、カムに連動する昇降機構、及
びカムに連動する進退機構によってホルダを待機位置と
遊技盤面に接触する釘打ち位置との間を昇降、及び進退
の複合動作で移動操作するよう構成したことを特徴とす
る。これにより、ホルダをカムに連動する昇降機構、及
び進退機構による昇降及び進退の複合動作で、待機位置
と釘打ち位置との間を移動させる。
【0017】請求項8に係る発明は、釘供給部から1本
づつホルダに供給される釘を、釘打ち付け位置に移送し
て、順次ハンマで遊技盤上へ打ち付ける遊技盤の自動釘
打ち装置において、ハンマは、カム機構により往復動作
され、ホルダに保持された釘を打ち付ける動作を行うよ
うに構成されたことを特徴とする。これにより、カム機
構で往復動作されるハンマによって釘打ち動作を行う。
【0018】請求項9に係る発明は、釘供給部から1本
づつホルダに供給される釘を、釘打ち付け位置に移送し
て、順次ハンマで遊技盤上へ打ち付ける遊技盤の自動釘
打ち装置において、ホルダが釘打ち付け位置から釘供給
部へ復帰する間に、ホルダに保持されて残っている釘
を、カム機構により往復動作される釘排出機構によって
引き抜くように構成されたことを特徴とする。これによ
り、釘打ち付け位置から釘供給部へ復帰する間位置に配
置されたカム機構で往復動作される釘排出機構によっ
て、ホルダに保持されている釘を引き抜くようにする。
【0019】請求項10に係る発明は、テーブル上に複
数の遊技盤をセット可能とし、制御装置の指令に基づき
XY方向に移動して、遊技盤の釘打ち予定位置を順次釘
打込み位置に位置決め可能なXYテーブル部と、複数の
遊技盤に対応した複数の釘打込み位置で、それぞれカム
機構に連動して釘の打ち込み動作を行う釘打ち加工部
と、を有することを特徴とする。これにより、XYテー
ブル部にセットされた複数の遊技盤に、各々対応するカ
ム機構に連動する釘打ち加工部でこれら複数の遊技盤に
同時に釘打ち加工を行う。
【0020】請求項11に係る発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、7、8、9、10記載の遊技盤の自動
釘打ち装置において、カム機構は、XYテーブル部の所
要位置決め動作の終了後に、所要動作を実行するようカ
ム機構が停止されることがないよう動作速度が変更制御
されることを特徴とする。これにより、XYテーブルが
遊技盤を位置決めする動作の終了を待ってカム機構に連
動する加工動作が行われるようにするため、カム機構を
停止しないようにカム機構の動作速度が変更制御され
る。
【0021】請求項12に係る発明は、請求項10、1
1記載の遊技盤の自動釘打ち装置において、XYテーブ
ル上にセットされている遊技盤に前記釘が打ち付けられ
ているか否かを検出する釘検出装置を設けたことを特徴
とする。これにより、XYテーブル上にセットされてい
る遊技盤に釘が打ち付けられているか否かを釘検出装置
で検出する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の遊技盤の自動釘打
ち装置の本実施の形態例を図面によって説明する。本実
施の形態例の釘打ち装置は図1に示すように、装置本体
10にXYテーブル部12、カム機構による加工部1
4、釘供給装置16、操作盤18及び制御盤20を装着
して構成されている。
【0023】装置本体10に設けたXYテーブル部12
は、図2にも示すように、テーブル22を互いに直交す
るX軸方向、及びY軸方向に設置された図示しない摺動
案内部材上を摺動自在に装着されたいわゆるクロススイ
ライドで構され、かつX軸サーボモータ24とY軸サー
ボモータ26とにより、それぞれX軸とY軸方向に移動
動作される。また、X軸サーボモータ24とY軸サーボ
モータ26とは、それぞれ制御盤20に接続され、同時
に制御される。
【0024】本実施の形態例では、テーブル22上に2
つの遊技盤28を取り付けるため、第1治具30と、第
2治具32とが設置位置調整可能に設けられている。こ
れら第1治具30と第2治具32とにはそれぞれ一対の
基準ピン34が立設され、これら一対の基準ピン34を
利用し各遊技盤28を各第1治具30、第2治具32上
の所定位置に位置決めして取り付ける。なお、第1、第
2治具30、32にはそれぞれ遊技盤28の有無を検出
する手段が設けられている。
【0025】また、装置本体10のテーブル22に近接
した所定部所には、テーブル22上に取り付けられた2
つの遊技盤28に釘がそれぞれ立設されているか否かを
検出する釘検出装置36が設置されている。この釘検出
装置36は、光学式センサ、電磁気を利用したセンサ等
の種々のセンサで構成しても良い。
【0026】テーブル22に取り付けられた2つの遊技
盤28には、カム機構を利用した加工部14によりそれ
ぞれ釘打ち加工が行われる。この加工部14は、カム機
構に連動して釘供給動作、及び釘の打ち込み動作を実行
する。カム機構は、ACサーボモータ38の回転力を減
速機40を介してカム主軸42に伝達し、カムを回動す
るように構成されている。
【0027】カム主軸42には、ボルダ上下カム10
4、ホルダ前後カム106、ハンマ上下カム108、分
離カム110、押込みカム112、及び強制排出カム1
14の計6個のカムが2組設けられている。
【0028】カム主軸42には、回動力伝達用のプーリ
44が設けてあり、ギヤボックス46の従動プーリ48
との間にタイミングベルト50を巻装して回転力を伝達
する。このギヤボックス46はロータリーインデックス
52に接続され、従動プーリ48から入力した回転力を
ロータリーインデックス52に伝達する。
【0029】ロータリーインデックス52は、図3にも
示すように、テーブル22上の2個の遊技盤28に対応
するよう2個並べて配置されている。各ロータリーイン
デックス52には、釘を1本ずつ保持するためのホルダ
54が4個十文字状に配置されていて、これら4個のホ
ルダ54を一体的に回動して中心角90度ずつ置いた所
定の4分割角度位置に停止される構成にされている。す
なわち、ロータリーインデックス52内に間欠機構を装
着してギヤボックス46側から伝達された連続回転運動
を中心角90度回転後停止し、再回動するといった間欠
回転運動に変換することにより、4個のホルダ54をそ
れぞれ所定4部所に停止させる。
【0030】ロータリーインデックス52に用いる間欠
機構として一般に用いられているパラレル・カム又は、
ローラギヤ・カムを用いることができる。例えばパラレ
ル・カムは、共役カムの一種で、2枚の板カムにより2
列の複数個の従節ローラを順次送ることによって間欠運
動をさせるカムである。
【0031】ロータリーインデックス52の各ホルダ5
4が停止する4部所は、釘供給部56、釘有無検出部5
8、釘打ち部60及び釘排出部62である。
【0032】ロータリーインデックス52に装着される
ホルダ54は、図4に示す如く、一対の矩形部材66を
所定間隔を開け、これらの中間部を軸ピン68で軸支し
て先端部が開閉可能に構成されている。ホルダ54の先
端部は角を落して先細りとなるよう形成され、その一対
の矩形部材66の相対向する側面先端部には、一方の矩
形部材66を一部切除して釘を挾んで保持するための保
持部70にはV字状の保持溝部70Aが形成されてい
る。また、一対の矩形部材66後端部の相対向する側面
間には、圧縮コイルばね72が架設され、一対の矩形部
材66の先端部の間を弾性的に圧接する。
【0033】保持溝部70を設けた一方の矩形部材66
における図で上面に当る軸ピン68より先端側の所定位
置には、小柱体74が立設され、その前側面にローラ部
材76が軸着されている。
【0034】このように構成された各ホルダ54には、
図3に示す如く釘供給部56に各ホルダ54が至ると、
各々1本の釘が釘供給装置に接続された供給機78から
供給される。
【0035】この供給機78には、図5乃至図11に示
す如く、釘搬送部80と、釘分離送り部82と、釘渡し
部84とが設けられている。
【0036】釘搬送部80は、図1及び図2にも示す如
く釘供給装置16から釘渡し部84まで釘86を一列に
並べて搬送する。このため一対の長板を釘86の軸部を
通す間隔を開けて平行に配置し、一対の長板の上端辺上
に釘86の頭部を乗せて吊り下げる状態に整列させる。
そして一対の長板上端辺を釘86の頭部が摺動しながら
釘86が搬送される。
【0037】釘搬送部80の釘渡し部84側の端部近く
は、角45度で先端に向けて下向する斜向部81に形成
され、その斜向部分の一対の長板の側面には、これらを
一連に貫く開口88が穿設されている。また、釘搬送部
80の先端部には1本の釘86を釘渡し部84へ導入す
る導入口部90が設けてあり、その自由端部には、開閉
蓋92を設け、閉状態の開閉蓋92の上に釘86を保持
しておいて、供給タイミングに合わせ開閉蓋92を開
き、釘86を釘渡し部84へ落とし込むように構成され
ている。
【0038】釘分離送り部82には、図6、図7及び図
11に示すように釘搬送部80の下に直交する方向に配
設された摺動案内部材94上を摺動自在に動く摺動子材
96が釘搬送部80の両横にそれぞれ所定間隔を開けて
配置され、これらが一体的に動くよう連結されている。
各摺動子材96にはそれぞれ支板98が立設され、各支
板98の所定位置には、それぞれ分離用支杆100、1
02の先端部が開口88内に出入可能に臨むように突設
されている。これらの分離用支杆100、102は、釘
86の一本分より若干大きい間隔を開けて平行となるよ
うに配置されている。そして、一対の摺動子材96が摺
動案内部材94上の2つの所定位置の間を1回往復動す
ることにより、 釘搬送部80の斜向部81上にある釘
86が2本の分離用支杆100、102の間に入り、さ
らにこの釘86がこの間から釘搬送部80の先端側へ1
本分離して送出される。このようにして釘86を1本ず
つ分離して送り出す。
【0039】この釘分離送り部82における釘分離動作
は、カム機構に連動して実行される。すなわち、図11
に示す如くこのカム機構は、カム主軸42の分離カム1
10の外周カム面に中間を装置本体に軸支された揺動従
節116の一端を転接させ、その他端を第1支杆118
によって、揺動部材120の一方の腕部に連動されてい
る。揺動部材120の基部は装置本体に軸支され、その
他方の腕部は、第2支杆122を介して摺動子材96に
連動されている。これにより、分離カム110の回動に
従って、摺動子材96が摺動案内部材94上を所定距離
往復動作する。
【0040】この釘分離送り部82のカム機構には、制
御板20で制御されるロックアップ装置121を設け
る。このロックアップ装置121は、揺動従節116の
第1支杆118を接続した端部近くに配置され、揺動従
節116に設けた受け板123をロックアップ装置12
1のロッドが押し上げて、揺動従節116が分離カム1
10からカムの最大リフト位置でも接触しないように切
り離された状態にロックアップし、釘86の供給を停止
する。
【0041】また、図5に示すように釘分離送り部82
で1本分離された直後では、二点鎖線で示すように釘8
6Aの先端部が図に向って右方向へ傾斜している。そこ
で、釘搬送部80にノズル91を設け、ノズル91にホ
ール93を介して図示しない圧搾空気供給源を接続し、
この圧搾空気供給源から送給された圧搾空気をノズル9
1から釘86Aの先端部に向けて噴射し、釘86Aの頭
を中心に先端側を図に向って時計方向に回動し、導入口
部90の前側面に釘を沿わせてから、釘86を開閉蓋9
2側へ落下させるように構成されている。
【0042】釘分離送り部82で分離された釘86は、
導入口部90から1本ずつ釘渡し部84へ送られる。釘
渡し部84は、釘挿入補助機124と、釘押込み機12
6とで構成されている。
【0043】釘挿入補助機124は、図5乃至図10に
示す如く構成されるもので、供給機78における釘搬送
部80の先端にある導入口部90の下側に配置される。
釘挿入補助機124には一対の挾持部材128、130
が設けられている。一方の挾持部材128は比較的長い
部材に形成され、その中間部を軸ピン132で軸支され
ている。他方の挾持部材130は比較的短い部材で形成
され、その基端部を軸ピン134で軸支されている。な
お、各軸ピン132、134の位置は、一対の挾持部材
128、130の先端からの距離が同等に設定されてい
る。
【0044】これらの挾持部材128、130は、図示
しないばね部材により、互いに接する方向に付勢されて
いる。また、一対の挾持部材128、130の間には、
釘86がこれらの挾持部材128、130を弾性的に押
し広げて釘86の長さ方向及びこれと直角方向へ通され
るようにする通し溝136が設けられている。
【0045】また、釘挿入補助機124の構造部には、
図8にも示すように導入口部90から送出された釘86
を通し溝136へ導くための略逆三角形状の案内溝13
8が形成されている。
【0046】この案内溝138と、通し溝136との境
部分には、釘横振れ防止機構の補助部材140先端指示
部を臨ませ、通し溝136へ挿入される釘86が進行方
向に対し横振れしないように案内させる。この補助部材
140は、図10にも示すように平面鉤形、及び側面鉤
形であり、その縦側部140Aがブロック部材142に
締結されている。
【0047】ブロック部材142は、その中央部を貫通
して固着された軸棒144によって釘挿入補助機124
の構造部に軸支されている。。ブロック部材142の補
助部材140の締結部と反対の側面部には、取付穴14
6が穿設され、この取付穴146に操作部材148と連
動する先端に球部150Aを形成した連動支杆150が
止着されている。
【0048】操作部材148は、略長方形状で、連動支
杆の球部150Aを挿入する連動溝148Aを形成する
とともに、中央部に突設した軸棒152を、図示しない
構造部に軸支させて設置されている。このブロック部材
142に設けた連動支杆150は、軸棒152より図で
上端部に偏心して位置されている。操作部材148の軸
棒152より図で下端部に偏心した位置には被操作部材
154が突設されている。
【0049】被操作部材154は、軸棒156の自由端
部にローラ部158を回動可能に取り付けナット160
で締結して構成される。また、被操作部材154と同様
に、軸棒162にローラ部164が軸支されナット16
6で締結されて成る操作補完部材168が、構造部に突
設されている。そして、被操作部材154の軸棒156
と、操作補完部材168の軸棒162との間には、引張
コイルばね170が架設され、被操作部材154を操作
補完部材168側へ近寄る方向に付勢する。
【0050】このように構成した釘横振れ防止機構は、
被操作部材154のローラ部158と、操作補完部材1
68のローラ部164との間に、図11に示した後述す
るくさび形部分を有する操作部材172を挿入して両者
間を押し広げる。
【0051】これにより被操作部材154は図10に矢
印A方向に押し動かされて、操作部材148を矢印B方
向に回動する。この動作に従って、連動支杆150は矢
印C方向に揺動し、ブロック部材142、及びこれと一
体の補助部材140を矢印D方向へ回動する。すると補
助部材140の先端支持部は、図8、及び図9からも分
るように通し溝136に沿う位置から離脱してこの通し
溝136内に挿通された釘86から解放される。
【0052】また、被操作部材154が操作部材172
から解放されると、引張コイルばね170の付勢力によ
って、前述とは逆の動作により、補助部材140の先端
指示部が通し溝136に沿う位置に復帰する。
【0053】釘渡し部84の釘押込み機126は、図5
及び図11に示す如く、装置本体10に固定されたレー
ル174に摺動自在に装着された台座176と、この台
座176に設置された釘押し部材178と操作部材17
2とを有する。
【0054】操作部材172には、下方に向いた自由端
に向けて先窄まりとなる左右一対の斜辺172Aと、そ
の中央から突出する細板状の突片172Bとが設けられ
ている。
【0055】この操作部材172は、所定位置まで下降
動作されると、その一対の斜辺172Aが、図6、及び
図10に示す被操作部材154と操作補完部材168と
の間に入り、一対の斜辺172Aが2つのローラ部15
8、164に転接しながら押し広げるようにして被操作
部材154を所定位置まで移動する。
【0056】釘押し部材178には、その先端部に案内
溝138内の釘86の頭部を押し操作するための丸棒状
の押し棒180が突設されている。尚、押し棒180の
先端部は釘86の頭部と同様な偏平な凹球面になってい
る。
【0057】この押し棒180は、図8及び図9にも示
すように案内溝138内に所定位置まで挿入され、その
頭部が釘86の頭部に当り、釘86を通し溝136内へ
押し込む。この動作の際、通し溝136の入口部におい
て、補助部材140が釘86を横振れしないよう案内す
るので、釘86は通し溝136に沿って真直に挿入され
る。これにより釘86の先端部はこの通し溝136の直
下に連通するよう位置したホルダ54の保持溝部70内
に挿入される。
【0058】この動作の際、押し棒180の先端が補助
部材140の位置に接近したとき、前述の操作部材17
2の作用で図6、及び図10に示す被操作部材154が
移動操作されこれに前述の如く連動して補助部材140
の先端支持部が通し溝136から離間しているので、押
し棒180は補助部材140に防げられることなく、釘
86の頭部を通し溝136内における補助部材140よ
り下の所定位置まで挿入する。
【0059】上述のような釘押し部材178と操作部材
172との動作は、図11に示すように台座176をカ
ム機構で連動して実行される。このため、カム主軸42
の押込みカム112の外周カム面には、基端部を装置本
体に軸支された従動部材182の自由端部に軸支した転
動部材184が転接されている。この従動部材182の
自由端部は第1支杆186によって第1揺動部材188
の一方の腕部に連動されている。第1揺動部材188の
基部は装置本体に軸支され、その他方の腕部は、第2支
杆190を介して第2揺動部材192の腕部に連動され
ている。第2揺動部材192の基部は装置本体に軸支さ
れ、その他方の腕部は第3支杆193を介して台座17
6に連動されている。これにより、押込みカム112の
回動に従って、台座176と一体に釘押し部材178と
操作部材172とを所定距離往復動作する。
【0060】上述のようにして、ホルダ54に釘86の
先端が支持されると、ロータリインデックス52が中心
角90度回動される。これにより、ホルダ54から突出
している釘86の頭部側は、釘挿入補助機124の通し
溝136から釘86の軸線に直角な横方向に、一対の挾
持部材128、130を押し拡げながら引き出される。
そしてホルダ54に支持された状態で図3に示す釘有無
検出部58へ搬送され停止される。
【0061】釘有無検出部58は、図12、及び図13
に示すように、装置本体10に吊下された2本の支柱1
94の自由端部にそれぞれホルダ54から突出している
釘86の胴部を検出するセンサ196を設けて構成され
ている。本実施の形態例ではセンサ196として光セン
サを用い、光センサ196の破線で示す光路198上に
釘86が位置して光路198を遮断する場合には釘86
が正常な状態に保持されていることを検出し、光路19
8が遮断されない場合には釘86無しと検出する。な
お、センサ196として電気的性質又は音を利用したセ
ンサ等種々のセンサを用いることができる。
【0062】このセンサ196の検出信号は、制御盤2
0に送られる。この釘有無検出部58は、2つのロータ
リーインデックス52の各々に対応して配置されるもの
で、これら両者のホルダ54に共に釘86が支持されて
いる場合には、図3に示す次の釘打ち部60で釘打ち動
作を実行し、いずれか又は両者のホルダ54に釘86が
支持されていないと検出された場合には釘打ち動作が行
われない。
【0063】釘有無検出部58で検出後、ロータリイン
デックス52が中心角90度回動され、図3に示す如く
ホルダ54が釘打ち部60まで移動される。
【0064】釘打ち部60の位置に送られたホルダ54
部分を図14乃至図18に示すように、各ホルダ54
は、それぞれ進退機構、及び昇降機構を介してロータリ
ーインデックス52に装着されている。
【0065】ホルダ54は、進退機構の機台198に装
着され、ホルダ54の底部には略台形状の押え部材20
0が取り付けられている。押え部材200の底面にはゴ
ム等で形成した弾性押え部材202が設けられている。
また、ロータリーインデックス52はXYテーブル22
の表面に対して傾斜して設けられているので、ホルダ5
4が釘打ち部60に位置したとき、押え部材200の底
面がXYテーブル22上の遊技盤28と平行になるよう
押え部材202の底面が斜状に形成されている。
【0066】ホルダ54を装着した機台198は、図に
向って横方向に延びる進退案内レール204に摺動自在
に装着されている。また、図17に示すように機台19
8に設けたブラケット206には支杆208を横に突設
し、進退案内レール204側に設けたブラケット210
の遊挿口に支杆208を挿通し、この支杆208の自由
端止め具と、ブラケット210との間に圧縮コイルばね
212を架設することによりホルダ54は図17に示す
後退位置に至るよう付勢されている。機台198には図
14に示すように鉤形に立ち上がる被操作用部材214
が設けられ、その自由端部に係合用ローラ216が軸支
されている。
【0067】進退案内レール204には直角に立ち上が
る支柱部材218が立設され、この支柱部材218に固
定された摺動支持部材220を介して、ロータリーイン
デックス52の縦レール222に摺動自在に装着され
る。支柱部材218の図で上部位置には支持用ローラ2
24が軸支されている。
【0068】この支持用ローラ224は、ロータリーイ
ンデックス52の周囲を取り巻くように装置本体10に
配置され、断面が中心側に開放する溝状に形成された案
内環226の溝226B内を転動するようにされてい
る。また、案内環226の釘打ち部60に対応する位置
は図18に示す如く所定幅切欠され、この切欠部226
Aには昇降操作部材228が配置されている。
【0069】昇降操作部材228には、案内環226の
断面形状と同じ溝228Aが設けてあり、切欠部226
Aに昇降操作部材228が合致されたとき、溝226B
と溝228Aが一致して連続され、一連の円環状溝が形
成される。
【0070】よって、支持用ローラ224は、環状に接
続された溝226Bと溝228A内を転動して周回可能
とされる。このため、支柱部材218に加わる荷重は、
支持用ローラ224を介して案内環226及び昇降操作
部材228で受けられるので、ホルダの機台198部分
が待機位置から自重で縦レール222に沿って降下する
ことなく、ホルダ54が釘供給部56、釘有無検出部5
8、釘打ち部60、及び釘排出部62の各位置を回転し
て移動可能とされる。
【0071】昇降操作部材228は、図18に示す如
く、従動用部材230に係留され、摺動保持部材232
を介して、装置本体に固定された縦レール234に沿っ
て移動自在に装着されている。
【0072】昇降操作部材228は、カム機構で昇降動
作されるもので、カム主軸42のホルダ上下カム104
の外周カム面には、基端部を装置本体に軸支された従動
部材236の自由端部に軸支した転動部材238が転接
されている。この従動部材236の自由端部は、支杆2
40によって揺動部材242の一方の腕部に連動されて
いる。揺動部材242の中央部は装置本体に軸支され、
その他方の腕部横側面にはローラ244が軸支されてい
る。この揺動部材242のローラ244は、従動用部材
230の横溝246内に転接されている。これにより、
ホルダ上下カム104の回動に従って、従動用部材23
0と一体に昇降操作部材228が所定距離往復動作す
る。このとき、釘打ち部60に位置するホルダ54は、
その支柱部材218の支持用ローラ224が昇降操作部
材228の溝228A内に位置し支持されている状態に
あるので、昇降操作部材228と一体的に昇降動作を行
う。
【0073】上述のようにしてホルダ54が待機位置か
ら昇降すると、その被操作用部材214の係合用ローラ
216が進退操作部材248の2つの挾持瓜250の間
に入る。進退操作部材248は、図17に示すように、
鉤形に形成され、摺動案内部材252を介して装置本体
に固定されたガイドレール254に摺動自在に装着され
る。
【0074】進退操作部材248はカム機構により進退
移動操作される。このカム機構では、カム主軸42のホ
ルダ前後カム106の外周カム面に、基端部を装置本体
に軸支された従動部材254の一方の腕部に軸したロー
ラ256が転接されている。従動部材254の他方の腕
部の中間位置は、第1支杆258によって揺動部材26
0の一方の腕部に連動されている。揺動部材260の基
端部は装置本体に軸支され、その他方の腕部は第2支杆
262によって進退操作部材248に連動されている。
これにより、ホルダ前後カム106の回動に従って、進
退操作部材248が所定距離前進後退の動作をする。こ
の動作の際、進退操作部材248の挾持瓜250の間に
係合用ローラ216が挾持されているので、機台198
とともにホルダ54は、進退操作部材248に連動して
前進後退の動作を行う。
【0075】上述したホルダ前後カム196に関するカ
ム機構には、図17に示すような制御盤20で制御され
るロックアップ装置288が設けられている。このロッ
クアップ装置288は、従動部材254の支杆258を
軸支している腕部の自由端部に設けた受け板部254A
の直下に配置されている。ロックアップ装置288は、
制御盤20の指令に基づいて、そのロッドが受け板部2
54Aを押し上げて、従動部材254がホルダ前後カム
106からカムの最大リフト位置でも接触しないように
ロックアップする。このロックアップ装置288のロッ
クアップ状態では、ホルダ前後カム106に連動する進
退操作部材248は、最後端位置に停留され、前進動作
を全く行わないことになる。
【0076】上述のように構成した釘打ち部60におけ
るホルダ54の進退機構、及び昇降機構は、前述の釘有
無検出部58で両ホルダ54とも釘86を保持している
と確認されたときに、釘打ち動作が行われる。この場
合、釘打ち部60においてホルダ54は、XYテーブル
22と共に移動される遊技盤28上にすでに打ち付けら
れて立設されている釘86を避けながら、ホルダ54で
保持している釘86を所定の打ち付け位置に運んで位置
決めするため、ホルダ54に昇降動作と進退動作を組み
合わせた図20の動作線図に示す如き動作をする。ま
ず、第1段階264として、図14の位置にあるホルダ
54をホルダ上下カム104の作用によって、盤面より
20ミリメートルの高さから12ミリメートル降下させ
る。第2段階266では図15に示すようにホルダ上下
カム104とホルダ前後カム106との両者の作用でホ
ルダ54が下に凸の円弧状軌跡を画くように6ミリメー
トルの降下と6ミリメートル前進の複合動作をさせる。
【0077】次に第3段階268ではホルダ前後カム1
06の作用でホルダ54を6ミリメートル前進させて停
止する。これに続いて、第4段階270ではまずホルダ
上下カム104の作用でホルダ54を2ミリメートル降
下し図16に実線で示す状態になってから、さらにホル
ダ54を1ミリメートル程度降下させ、図に1点鎖線で
示すように弾性押え部材202を遊技盤28の表面上に
圧接する。
【0078】このようにホルダ54を移動操作すること
によって、ホルダ54に保持された釘86を所定の釘打
込位置に位置決めでき、しかもすでに打ち付けられた釘
86の近傍に隣接して位置決めできる。さらに、この釘
86を釘打込位置に位置決めして保持した状態では、遊
技盤28の表面に圧接した弾性押え部材202が密着し
たときの摩擦力で、遊技盤28とホルダ54との位置が
ずれないように確実に支持できる。
【0079】このようにして、図16に示す如くホルダ
54が釘86を遊技盤28上の釘打ち位置に位置決めし
ている状態で、ハンマ272により釘86を遊技盤28
に、表面から所定角度をなし、かつ所定高さ突出するよ
うに打込む。
【0080】ハンマ272は、図19に示す如く基板2
74に一体的に取り付けられている。さらに基板274
には、ローラ部材76用の操作部材280が取り付けら
れている。この基板274は、摺動案内部材276を介
して装置本体に固定されたガイドレール278に摺動自
在に装着されている。尚、ハンマ272の釘打部272
Aは図24に示すように釘86の頭部が被るように、偏
平状の凹球面を有している。又、釘86の先端側はスク
リュー状に溝が形成されているので、釘を打込む際に、
釘が回転し、そのため釘の頭部がこすれて傷を受ける。
この傷を防止するために、ハンマ272は、図示しない
ベアリングを設けて、ハンマ272に対して、釘打部2
72Aを回転自由な構造としている。
【0081】ハンマ272、及び操作部材280を有す
る基板274は、カム機構により往復摺動操作される。
このカム機構では、カム主軸42のハンマ上下カム10
8の外周カム面に、基端部を装置本体に軸支された従動
部材282の自由端部に軸支したローラ284を転接さ
せる。この従動部材282の自由端部と、基板274と
は支杆286によって連動されている。これにより、ハ
ンマ上下カム108の回動に従って、基板274が所定
距離上下する往復動作をする。この動作の際、図16か
らも解るように、基板274の下降動作に伴って、ハン
マ272が釘86を遊技盤28に打ち込み、釘86がハ
ンマ272による動作によっても傾かなくなる程度の長
さまで打ち込まれた段階で、操作部材280がホルダ5
4のローラ部材76に当り、これを押しホルダ54の一
対の矩形部材66の保持溝部70Aの間を開かせ、保持
されていた釘86を開放する。この後、ハンマ272が
釘86を所定高さ位置まで打ち込む。
【0082】さらに、操作部材280がローラ部材76
に作用して、保持溝部70を開かせ釘86を解放してい
る間に、ホルダ54は、ホルダ上下カム104、及びホ
ルダ前後カム106の作用で、前述の図20に示す動作
と略逆の動作で図14に示す頭初位置に復帰する。ま
た、ホルダ54が打ち込まれた釘86から離れた段階
で、ハンマ272と操作部材280は、ハンマ上下カム
108の作用で、図14に示す遊技盤28に打ち付けら
れた釘86の頭より高い盤面より20ミリメートルの高
さの頭初位置に復帰する。
【0083】次に、前述の釘有無検出部58で両ホルダ
54の少なくとも1方に釘86が保持されていないこと
が検出されたときには、釘打ち回避動作が行われる。こ
の回避動作は、ロックアップ装置288により、従動作
部材254をロックアップし、進退操作部材248に前
進動作を行わせないことにより実行される。この場合に
は、ホルダ541はホルダ上下カム104の作用で昇降
動作だけを行うことになる。よって、ホルダ54が前進
されずホルダ54に釘が保持されていてもハンマ272
の直下に行かないのでハンマ272、及び操作部材28
0の昇降動作は空振りになる。このため2つのホルダ5
4のうち、釘86が保持されていたホルダ54は釘86
を保持した状態で図14に示す頭初位置に復帰する。
【0084】上述のように、釘打ち部60の位置で釘打
ち動作、又は釘打ち回避動作が完了すると、ロータリイ
ンデックス52が中心角90度回動され図3に示す如く
ホルダ54が釘排出部62まで移動される。なお、この
ときホルダ54は遊技盤28に打ち付けた釘86の頭よ
り高い位置を通るので、釘86と干渉することはない。
【0085】釘排出部62には図21、及び図22に示
すように、釘排出機構が装着されている。
【0086】この釘排出機構では、図示するように装置
本体に固定されたガイドレール290に摺動指示部材2
92を介して排出部材294が摺動自在に装着されてい
る。排出部材294は、そのホルダ側先端部に釘引き抜
き開口部296が設けられている。このため、排出部材
294の図21に向って右側部には、支持部298が一
体的に突設されている。支持部298の右端側には、一
段長く形成し、その自由端の支持部298側に小矩形突
部300を設けた引き抜き部材302が設けられてい
る。また、支持部298の左端側には、一段短く形成
し、その自由端の支持部298側に小矩形突部304を
設けた引き抜き部材306が設けられている。そして、
支持部298、2つの引き抜き部材302、306によ
って囲まれ、図21の紙面の前後、及び下方に開放する
釘引き抜き開口部296が形成されている。
【0087】排出部材294は、カム機構でガイドレー
ル290上を往復動作される。図22に示すように、こ
のカム機構は、カム主軸42の強制排出カム114の外
周カム面に、中間を装置本体に軸支された揺動従節31
0の一端のローラ311を転接させ、その他端を第1支
杆312によって、揺動部材314の一方の腕部に連動
されている。この揺動部材314の他方の腕部は、第2
支杆316を介して排出部材294に連動されている。
これにより、強制排出カム114の回動に従って、排出
部材294はガイドレール290上を所定の釘受け位置
から釘排出位置まで往復動作をする。そして、排出部材
294が図21に実線で示す釘受け位置にあるときに、
ホルダ54に保持されている釘86を釘引き抜き開口部
296内に導入可能とされる。すなわち、前述のXYテ
ーブル22上の2つの遊技盤28にそれぞれ対応する2
つの釘打ち部60に各々ホルダ54が来たときに、いず
れか一方のホルダ54に釘86が保持されていなかった
ため釘打ち動作が行なわれなかった場合に、その他方の
ホルダ54は釘86を保持したまま、図21に実線で示
す釘排出部62へ回動して来る。このとき、ホルダ54
に保持された釘86は、所定の釘受け位置に待機してい
た排出部材294の釘引き抜き開口部296内に導入さ
れる。次に、排出部材294がカム機構で矢印E方向へ
引き動作された際、2つの引き抜き部材302、306
が相俟って、その小矩形突部304が釘頭に引掛る等し
て、ホルダ54から釘86が引き外され、図示しない排
出容器内へ釘86が排出される。なお、この動作時に平
板308によって釘86が釘引き抜き開口部296から
一方の横側へ抜け落ちるのを防止できる。
【0088】上述の釘排出部62の位置での釘排出動作
は、ホルダ54に釘86が保持されていると否とにかか
わらず行なわれる。この釘排出動作完了後、ロータリイ
ンデックス52が中心角90度回動され、図3に示す如
く、ホルダ54が再び釘供給部56まで移動され前述し
た動作が繰り返される。
【0089】次に、本実施の形態例の自動釘打ち装置に
おけるカム主軸42に連動する2組の各カム機構のカム
曲線について説明する。まず、カム主軸42に巻掛伝導
機構で連動するカム機構によるロータリインデックス5
2の間欠機構は、図23の割付角の線図に示すように、
カム曲線はカム主軸42の回動が角0度から角90度ま
で回転する間にロータリーインデックス52の4つのホ
ルダ54を装着した回転軸は中心角90度回転する。そ
の後カム軸42の回動が角90度から角360度までの
間は停止している。
【0090】次に、ホルダ上下カム104は、カム主軸
42の回動が角0度から角70度までは不動で、角70
度から角147度までの間に従接端変位量18ミリメー
トルだけホルダ54を下降し、角147度から角158
度まで動作を停止し、角158度から角193度まで従
接端変位量3ミリメートルだけホルダ54を下降し、角
193度から角232度までホルダ54を停止する。さ
らに回動角が角232度から角267度までに従接端変
位量3ミリメートルだけホルダ54を上昇し、角267
度から角293度までホルダ54を停止し、角293度
から中心角77度回動するまでの間に従接端変位量18
ミリメートルだけホルダ54を上昇する。
【0091】次に、ホルダ前後カム106は、カム主軸
42の回動が角0度から角108,5度までは不動で、
角108,5度から角171,5度まで従接端変位量1
2ミリメートルだけホルダ54を前進させ、角171,
5度から角267度まで停止し、角267度から角33
0度まで従接端変位量12ミリメートルだけホルダ54
を後退させ、角330度から角360度までホルダ54
を停止させる。
【0092】なお、図23に示すホルダ上下カム104
とホルダ前後カム106の作用が相俟ってホルダ54に
前述した図20に示す如き動作を行なわせるものであ
る。
【0093】次に、ハンマ上下カム108は、カム主軸
42の回動が角0度から角150度までは不動で、角1
51度から角232度まで従接端変位量20ミリメート
ルだけハンマ272を下降させ、角232度から角27
9度まで停止し、角278度から角360度まで従接端
変位量20ミリメートルだけハンマ272を上昇させ
る。 次に、分離カム110は、カム主軸42の回動が
角0度から角63度までは不動で、角63度から角12
4度まで従接端変位量11ミリメートルだけ釘分離送り
部82の摺動子材96を一方へ移動し、角124度から
角299度まで停止し、角299度から角360度まで
に摺動子材96を復帰動作させることにより90度近辺
で開閉蓋92で保持されていた釘86が通し溝136に
落ちる。
【0094】次に、押し込みカム112は、カム主軸4
2の回動が角345度から角15度までに従接端変位量
5ミリメートルだけ釘押し込み機126の釘押し部材1
78と操作部材172とを緩やかに上昇し、釘86の頭
から押し棒180の凹球面が放れ、続けて角15度から
角90度までに従接端変位量25ミリメートルだけ押し
下げる。さらに、角90度から角255度まで停止し、
角255度から角345度まで釘押し部材178と操作
部材172とを従接端変位量30ミリメートルだけ押し
下げ、角345度から角360度まで従接端変位量2.
5ミリメートルだけ緩やかに上げる。なお、角345度
から角360度まで、及び角0度から角15度までの区
間は一連の緩やかな上げ動作を行なうことになる。
【0095】次に、強制排出カム114は、カム主軸4
2の回動が角0度から角90度までは不動で、角90度
から角200度までに従接端変位量25ミリメートルだ
け排出部材294を移動し、角200度から角250度
まで停止し、角250度から角360度までに排出部材
294を元の位置に復帰動作させる。なお、上述したカ
ム機構の各カム曲線に緩和曲線を用いて急激な加速度の
変化を防止し、自動釘打ち機の各動作が滑らかに、かつ
騒音を発生しないように構成する。
【0096】さらに、カム機構の各カム曲線は図23に
例示したものに限られるものではなく、各カム機構の必
要とする動作に合わせた各カム曲線となるように構成し
ても良い。さらに、各カム機構の連動用支杆の一部が弾
性的に伸縮するように構成し、一定以上の荷重が加わっ
たとき、この支杆の一部が縮んで荷重を吸収し、各カム
機構が破損することを防止するように構成することが望
ましい。
【0097】本実施の形態例の自動釘打ち装置で遊技盤
28に釘86を打ち付ける作業を行う場合には、あらか
じめ、各釘86を打ち付ける位置の座標を操作盤18を
用いて制御盤20に記憶させておく。そして、作業者が
XYテーブル22上の第1治具30と第2治具32との
各上にそれぞれ遊技盤28をセットする。すると、各治
具30、32の検出手段によって各治具30、32上に
それぞれ遊技盤28が有るか否かを検出し、制御盤20
は遊技盤28がない治具に対する釘打ち作業を行わない
ように制御する。また、誤って、釘打ち済の遊技盤28
を各治具30、32上にセットした場合には、釘検出装
置36で釘が打ってあることが検出されるので、制御盤
20は釘打ち作業を行わないよう制御する。
【0098】また、XYテーブル12の第1、第2治具
30、32上の各遊技盤28に釘86を打ち付ける作業
を行う場合には、まず制御盤20は、釘打ち位置の座標
データに基づいてX軸、Y軸のサーボモータ24、26
をそれぞれ駆動制御し、XYテーブル12を位置決めす
る。これと同時に釘打ち加工を行うカム機構のACサー
ボモータ38を駆動する。この際、制御部は、XYテー
ブル12の移動量が一定距離以上になり、釘を打った位
置から次の釘を打つ位置へ移動するのに所定時間以上経
過する場合には、この移動にかかる時間に対応して、カ
ム機構のACサーボモータ38の回転速度を低速に調整
して停止しないようにし、XYテーブル12の位置決め
動作完了後に釘打ち動作が行われるようにする。これ
は、ACサーボモータ38を一担停止し、位置決め完了
を待って再スタートさせる場合には、ACサーボモータ
の特性上高速回転から停止動作への移行、及び停止状態
から高速回転への移行には多くの電力を消費し、時間も
必要となるため、ACサーボモータ38を停止させなく
ても位置合せの時間を待てるよう、ACサーボモータ3
8の回転速度を減速して対応するためである。このよう
に制御することにより、位置決めから釘打ちまでの一連
の動作を繰り返し行う作業のタクトタイムを短縮し、作
業効率を向上できる。さらに、2つの遊技盤28に同時
に釘打ち作業を行なえるので、作業性を向上できる。
【0099】本実施の形態例の釘打ち装置では、ロータ
リインデックス52に4つのホルダ54を装着し、これ
らの4つのホルダ54を利用して、カム主軸42の1回
転の間に釘供給、釘有無確認、釘打ち、釘排出の4つの
工程を同時に行なう。また、各ホルダ54は回転されて
これら4つの工程を順に回り、1サイクルの動作を実行
する。このように4つのホルダ54を用いて4つの動作
をカム機構で同時に行うので、4つの各動作間にタイミ
ングのずれを生じないようにできる。これとともに、1
つのホルダで逐次釘の供給を受け釘打ちのための動作を
おこなわせるのに比較して釘の供給と釘打ちを同時に行
えるので作業効率を向上できる。
【0100】また、釘有無検出部58でセンサ196に
より2つのホルダ54のいずれか又は両者に釘86が無
いことが検出された場合には、制御盤20は、次の釘打
ち部60で釘打ちを行わないようロックアップ装置28
8を作動させる制御をするとともに、この位置に釘86
を打ち付ける動作を再度行うよう制御する。さらに、こ
の釘86がホルダ54にないことが3回連続して検出さ
れた場合には制御盤20は釘打ち装置全体の動作を停止
する。
【0101】釘打ち部60でのハンマ272をカム機構
で駆動して釘86を打ち付ける作業は、カム曲線を調整
して、ハンマ272が釘86の頭にゆっくりと当り、打
ち終えるときもゆっくりとした動作で止まるようにし、
騒音が発生しないようにするとともに、打ち付けた釘8
6の頭の高さが一定になるようにする。また、各カム機
構では、カムの緩和曲線を利用して動作時に衝撃音を発
生しないようにしている。
【0102】本実施の形態例の自動釘打ち装置では、X
Yテーブル22の平面から直角上方の高さ位置を第1、
第2治具30、32の表面を基準に設定している。すな
わち、この第1、第2治具30、32に載置される各遊
技盤28の裏面を基準としていることになる。よって、
この裏面を基準に打ち付けた釘86の頭の高さ位置が定
まる。このため、本実施の形態例の自動釘打ち装置で製
作した遊技盤28をパチンコ機の機枠に取り付けて用い
る場合には、遊技盤28の平面に対する直角上方の高さ
位置の基準が一致するので、パチンコ機の組立精度を向
上でき、遊技盤28に打ち付けた釘86の頭部とパチン
コ機のガラス面との間隔を一定にできる。
【0103】釘排出部62では、釘打ち部60において
釘打ち回避動作がなされ、ホルダ54に保持されたまま
の釘86を排出するので、釘が保持されている状態のホ
ルダ54に釘供給部56で再度釘86が供給されるよう
な誤動作を防止できる。
【0104】上述のようにして、2つの遊技盤28にそ
れぞれ釘86を打ち付ける作業を終了すると、作業員に
は、完成した遊技盤28を取り去り、新たに釘打ちを行
う遊技盤28をXYテーブル22上の第1、第2治具3
0、32上にセットし、作業を再開する。なお、釘排出
部62で排出容器に排出された釘は適時、作業員が廃棄
する。
【0105】
【発明の効果】請求項1に係る発明では、遊技盤に対し
釘を打ち付けるための動作をカム機構で連動して行なう
ので、動作を一義的に確実に実行でき、しかも動作を滑
らかにでき、部品の消耗を減少し、騒音を低くでき、し
かもカム機構には高価な制御用装置が不要なので廉価な
遊技盤の自動釘打ち装置を提供できるという効果があ
る。
【0106】請求項2に係る発明では、間欠回転動作す
るカム機構によってロータリーインデックスを駆動する
ことにより、ホルダを所定間隔を置いて釘供給部から釘
打ち込み位置に送る動作を正確に実行できるという効果
がある。
【0107】請求項3に係る発明では、釘分離送り部を
カム機構によって往復動作させることにより、正確に釘
を1本づつ分離して送り出すようにできる。
【0108】請求項4に係る発明では、釘挿入補助機の
通し溝に保持された釘をカム機構で往復動作される釘押
し込み機によってホルダに狭持させるように押し込む動
作を正確かつ滑らかに実行できるという効果がある。
【0109】請求項5に係る発明では。釘挿入補助機の
通し溝を通させる釘の進行方向が曲がらないように案内
する補助部材をカム機構で、釘押し込み機の動作に連動
して適正なタイミングで通し溝から離脱させ、通し溝を
通る釘頭が補助部材に引掛かって動作を停止されるよう
なことを防止し、滑らかに作業を進められるという効果
がある。
【0110】請求項6に係る発明では、釘供給部と、釘
打ち位置との間で、ホルダに釘が保持されているか否か
を検出手段で検出し、釘の空打ち動作防止の用に供する
ことができるという効果がある。
【0111】請求項7に係る発明ではカムに連動する昇
降機構及び進退機構によって。ホルダを昇降及び進退の
複合動作により、待機位置から遊技盤の釘打ち位置ま
で、すでに打ち付けてある釘を避けるように正確に移動
させることができるという効果がある。
【0112】請求項8に係る発明では、カム機構でハン
マを滑らかに、かつ正確に往復動作させることにより、
ホルダに保持した釘を正確な高さに、騒音を出さないよ
う打ち付けることを可能とする。
【0113】請求項9に係る発明では、ホルダが釘打ち
付け位置から釘供給部へ復帰する間に、カム機構で往復
動作する釘排出機構によって、正確かつ滑らかな動作で
ホルダから釘を引き抜くので、釘を保持状態のホルダに
釘を保持させようとする誤動作を確実に防止できるとい
う効果がある。
【0114】請求項10に係る発明では、1つのXYテ
ーブルに複数の遊技盤をセットし、これらに同時に、カ
ム機構で動作される釘打ち加工部で釘打ち加工を行うの
で、複数の遊技盤を一度に製作でき、生産効率を向上で
きるという効果がある。
【0115】請求項11に係る発明では、XYテーブル
の位置決め動作が完了するまでの期間が長くなる場合に
は、この期間に対応してカム機構に連動する動作の速度
を遅くし、カム機構の釘打ち付けに関する動作のタイミ
ングを調整するので、カム機構を停止させたときに生ず
るカム機構の駆動エネルギ、及び時間のロスをなくし、
円滑に加工作業を実行できるという効果がある。
【0116】請求項12に係る発明では、XYテーブル
にセットされている遊技盤が釘打ち付け済か否かを釘検
出装置で検出するので、釘打ち付け済の遊技盤に再度釘
打ち付け作業を行なう誤動作を防止する用に供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遊技盤の自動釘打ち装置の本実施の形
態例を示す部分断面概略全体斜視図である。
【図2】本実施の形態例の自動釘打ち装置の全体構成を
説明するための概略側面図である。
【図3】本実施の形態例の自動釘打ち装置のロータリー
インデックス回りの作業配置を説明するための要部概略
平面図である。
【図4】本実施の形態例におけるホルダ部分を取り出し
て示す斜視図である。
【図5】本実施の形態例の自動釘打ち装置における釘供
給部分を示す部分側面図である。
【図6】本実施の形態例における釘の供給機部分を取り
出して示す斜正面側から見た斜視図である。
【図7】本実施の形態例における釘の供給機部分を取り
出して示す斜横側から見た斜視図である。
【図8】本実施の形態例における釘挿入補助機部分を取
り出して示す要部側面図である。
【図9】本実施の形態例における釘挿入補助機の補助部
材部分を取り出して示す要部平面図である。
【図10】本実施の形態例における釘挿入補助機の補助
部材部分を取り出して示す要部概略斜視図である。
【図11】本実施の形態例における釘分離送り部と、釘
押し込み機とのカム機構を説明するため要部を取り出し
て示す概略構成の斜視図である。
【図12】本実施の形態例におけるホルダに保持されて
いる釘の検出手段を示す要部側面図である。
【図13】本実施の形態例におけるホルダに保持されて
いる釘の検出手段を示す要部正面図である。
【図14】本実施の形態例の釘打ち付け位置におけるホ
ルダの昇降機構、及び進退機構部分を示す要部側面図で
ある。
【図15】本実施の形態例におけるホルダの釘打ち付け
のための動作状態要部を示す要部側面図である。
【図16】本実施の形態例におけるホルダの釘打ち付け
の作業状態を示す要部側面図である。
【図17】本実施の形態例におけるホルダの、カムに連
動する進退機構を示す要部概略斜視図である。
【図18】本実施の形態例におけるホルダの、カムに連
動する昇降機構を示す要部概略斜視図である。
【図19】本実施の形態例におけるハンマを往復動作す
るカム機構を示す要部概略斜視図である。
【図20】本実施の形態例におけるホルダの昇降及び進
退の複合動作の一例を示す動作説明線図である。
【図21】本実施の形態例における釘排出機構部分を示
す要部側面図である。
【図22】本実施の形態例におけるカムで往復動作され
る釘排出機構の構成を示すための要部概略斜視図であ
る。
【図23】本実施の形態例の自動釘打ち装置に用いるカ
ム曲線の一例を示すカム曲線図である。
【図24】本実施の形態例における針を打つハンマ部分
を示す拡大部分断面図である。
【符号の説明】
12 XYテーブル部 14 加工部 16 釘供給装置 22 XYテーブル 28 遊技盤 36 釘検出装置 54 ホルダ 56 釘供給部 58 釘有無検出部 60 釘打ち部 62 釘排出部 70 保持溝部 78 供給機 82 釘分離送り部 86 釘 136 通し溝 140 補助部材 306 引き抜き部材

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釘供給部から釘を受け取り、釘打ち付
    け位置へホルダで移送し、前記ホルダに保持された前記
    釘をハンマで遊技盤に打ち付ける動作をカム機構によっ
    て行うように構成したことを特徴とする遊技盤の自動釘
    打ち装置。
  2. 【請求項2】 釘供給部から1本づつホルダに供給さ
    れる釘を、釘打ち付け位置に移送して、順次ハンマで遊
    技盤上へ打ち付ける遊技盤の自動釘打ち装置において、 前記ホルダを1つ以上装着し、間欠回転動作をするカム
    機構によって間欠回転動作されることにより、前記ホル
    ダが少なくとも前記釘供給部と前記釘打ち込み位置との
    間を移動するロータリーインデックスを具備することを
    特徴とする遊技盤の自動釘打ち装置。
  3. 【請求項3】 釘供給部から1本づつホルダに供給さ
    れる釘を、釘打ち付け位置に移送して、順次ハンマで遊
    技盤上へ打ち付ける遊技盤の自動釘打ち装置において、 前記釘供給部の釘搬送部に並列して送られて来る前記釘
    を往復動作によって1本づつ分離して送り出すようにし
    た釘分離送り部を、カム機構によって往復動作させるよ
    うにしたことを特徴とする遊技盤の自動釘打ち装置。
  4. 【請求項4】 釘供給部から1本づつホルダに供給さ
    れる釘を、釘打ち付け位置に移送して、順次ハンマで遊
    技盤上へ打ち付ける遊技盤の自動釘打ち装置において、 前記釘供給部の前記釘を1本づつ分離する釘分離送り部
    から送られ、釘挿入補助機の通し溝に弾性的に保持され
    た前記各釘を、往復動作によって前記釘頭を押し、前記
    ホルダに弾性的に挟持させるようにする釘押し込み機
    を、カム機構によって往復動作させるように構成したこ
    とを特徴とする遊技盤の自動釘打ち装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の遊技盤の自動釘打ち装
    置において、 前記釘挿入補助機は、前記通し溝内に前記釘押し込み機
    によって前記ホルダに挟持されるまで押し込まれた前記
    釘を前記通し溝から前記釘の軸線方向に直行する方向へ
    引き出せるように構成され、前記通し溝に押し込まれる
    前記釘に臨んで傾斜しないよう案内する補助部材を、前
    記釘押し込み機のカム機構により駆動される押し込み動
    作に連動して前記釘の傾斜防止の案内が不用な状態で解
    離させるようにしたことを特徴とする遊技盤の自動釘打
    ち装置。
  6. 【請求項6】 釘供給部から1本づつホルダに供給さ
    れる釘を、釘打ち付け位置に移送して、順次ハンマで遊
    技盤上へ打ち付ける遊技盤の自動釘打ち装置において、 前記ホルダを前記釘供給部から釘打ち付け位置に移送す
    る間に、前記ホルダに釘が保持されているか否かを検出
    する検出手段を設けたことを特徴とする遊技盤の自動釘
    打ち装置。
  7. 【請求項7】 釘供給部から1本づつホルダに供給さ
    れる釘を、釘打ち付け位置に移送して、順次ハンマで遊
    技盤上へ打ち付ける遊技盤の自動釘打ち装置において、 前記ホルダを昇降動作可能かつ進退動作可能に支持部材
    に装着し、カムに連動する昇降機構、及びカムに連動す
    る進退機構によって前記ホルダを待機位置と前記遊技盤
    面に接触する釘打ち位置との間を昇降、及び進退の複合
    動作で移動操作するよう構成したことを特徴とする遊技
    盤の自動釘打ち装置。
  8. 【請求項8】 釘供給部から1本づつホルダに供給さ
    れる釘を、釘打ち付け位置に移送して、順次ハンマで遊
    技盤上へ打ち付ける遊技盤の自動釘打ち装置において、 前記ハンマは、カム機構により往復動作され、前記ホル
    ダに保持された前記釘を打ち付ける動作を行うように構
    成されたことを特徴とする遊技盤の自動釘打ち装置。
  9. 【請求項9】 釘供給部から1本づつホルダに供給さ
    れる釘を、釘打ち付け位置に移送して、順次ハンマで遊
    技盤上へ打ち付ける遊技盤の自動釘打ち装置において、 前記ホルダが釘打ち付け位置から前記釘供給部へ復帰す
    る間に、前記ホルダに保持されて残っている前記釘を、
    カム機構により往復動作される釘排出機構によって引き
    抜くように構成されたことを特徴とする遊技盤の自動釘
    打ち装置。
  10. 【請求項10】 テーブル上に複数の遊技盤をセット
    可能とし、制御装置の指令に基づきXY方向に移動し
    て、前記遊技盤の釘打ち予定位置を順次釘打込み位置に
    位置決め可能なXYテーブル部と、 前記複数の遊技盤に対応した複数の前記釘打込み位置
    で、それぞれカム機構に連動して前記釘の打ち込み動作
    を行う釘打ち加工部と、 を有することを特徴とする遊技盤の自動釘打ち装置。
  11. 【請求項11】 請求項1、2、3、4、5、6、
    7、8、9、10記載の遊技盤の自動釘打ち装置におい
    て、 前記カム機構は、XYテーブル部の所要位置決め動作の
    終了後に、所要動作を実行するよう前記カム機構が停止
    されることがないようその動作速度が変更制御されるこ
    とを特徴とする遊技盤の自動釘打ち装置。
  12. 【請求項12】 請求項10、11記載の遊技盤の自
    動釘打ち装置において、 前記XYテーブル上にセットされている遊技盤に前記釘
    が打ち付けられているか否かを検出する釘検出装置を設
    けたことを特徴とする遊技盤の自動釘打ち装置。
JP16900895A 1995-07-04 1995-07-04 遊技盤の自動釘打ち装置 Expired - Lifetime JP3721214B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16900895A JP3721214B2 (ja) 1995-07-04 1995-07-04 遊技盤の自動釘打ち装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16900895A JP3721214B2 (ja) 1995-07-04 1995-07-04 遊技盤の自動釘打ち装置

Related Child Applications (4)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005228144A Division JP3970896B2 (ja) 2005-08-05 2005-08-05 遊技盤の自動釘打ち装置
JP2005228363A Division JP3938778B2 (ja) 2005-08-05 2005-08-05 遊技盤の自動釘打ち装置
JP2005228581A Division JP3910619B2 (ja) 2005-08-05 2005-08-05 遊技盤の自動釘打ち装置
JP2005228504A Division JP3970897B2 (ja) 2005-08-05 2005-08-05 遊技盤の自動釘打ち装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0919545A true JPH0919545A (ja) 1997-01-21
JP3721214B2 JP3721214B2 (ja) 2005-11-30

Family

ID=15878635

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16900895A Expired - Lifetime JP3721214B2 (ja) 1995-07-04 1995-07-04 遊技盤の自動釘打ち装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3721214B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103600386A (zh) * 2013-12-03 2014-02-26 广州厚邦木业制造有限公司 地板打钉设备
CN108789686A (zh) * 2018-08-03 2018-11-13 南通金固德包装材料有限公司 一种适用于集装箱墙板的自动化装钉设备
US12046222B2 (en) 2013-12-06 2024-07-23 Intelliterran, Inc. Synthesized percussion pedal and looping station
US12046223B2 (en) 2013-12-06 2024-07-23 Intelliterran, Inc. Synthesized percussion pedal and looping station

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103600386A (zh) * 2013-12-03 2014-02-26 广州厚邦木业制造有限公司 地板打钉设备
US12046222B2 (en) 2013-12-06 2024-07-23 Intelliterran, Inc. Synthesized percussion pedal and looping station
US12046223B2 (en) 2013-12-06 2024-07-23 Intelliterran, Inc. Synthesized percussion pedal and looping station
CN108789686A (zh) * 2018-08-03 2018-11-13 南通金固德包装材料有限公司 一种适用于集装箱墙板的自动化装钉设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP3721214B2 (ja) 2005-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4545731B2 (ja) 棒材供給機および棒材加工システム
CN1153531C (zh) 滑扣-拉手组装设备
KR101252037B1 (ko) 부품 자동 삽입기의 부품 공급장치
CN115939905A (zh) 机器人高速插针机
JPH0919545A (ja) 遊技盤の自動釘打ち装置
JP3910619B2 (ja) 遊技盤の自動釘打ち装置
US4782588A (en) Door hinge applicator
CN110253952B (zh) 一种包装盒全自动智能铆钉设备
CN110116226B (zh) 柱件的侧孔全自动加工设备
CN217618989U (zh) 一种风扇机头组装机
JP3970896B2 (ja) 遊技盤の自動釘打ち装置
JP3938778B2 (ja) 遊技盤の自動釘打ち装置
JP3970897B2 (ja) 遊技盤の自動釘打ち装置
CN108326617A (zh) 可控式零件自动出料装置
US5435681A (en) Pusher device for plate-form articles
CN210632861U (zh) 一种用于滚丝机的送料装置
US9963811B2 (en) Device for separating needles
JP3043576B2 (ja) 遊戯盤の釘打ち機械および遊戯盤の自動搬送装置
CN220463480U (zh) 一种上料机构及通过式磨床
CN221739149U (zh) 一种多段式送扣装置
US4843900A (en) Apparatus for moving a head member
CN215401593U (zh) 一种全自动点样机
CN211680414U (zh) 一种金钢笔笔尖焊接设备
JP3953286B2 (ja) 釘打ち装置
JP3995344B2 (ja) 遊戯盤の釘打ち機械

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041102

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20041102

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20041105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050614

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050912

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080916

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090916

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090916

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100916

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110916

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120916

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130916

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term