JPH0919523A - 調整可能なゴルフティー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 細長い部材とこの細長い部材に直交する固定
用の円板状部材とを備えたゴルフティーを提供する。 【解決手段】 細長い部材はその長手に沿い複数の切り
込み部を備え、また円板状部材は前記切り込み部と協働
する傾斜内縁部を有する中心穴を備えている。各切り込
み部は細長い部材の所定の区間に配置され、止めとして
作用する円板状部材が、ボールの高さを複数種類の標準
のゴルフクラブヘッドの１つに対して最適な位置に定め
ることができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はゴルフ用品に関す
る。ことに本発明は、クラブヘッドとの接触に先立って
ゴルフボールの上下方向の位置決めをする改良されたテ
ィーに係わる。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】全員参加スポーツのう
ち最も人気のあるものの１つであるゴルフではコースの
「攻略」に当たって３種類の主要な手段を使う。これら
の手段とは、ボールとクラブのセットとクラブヘッドに
対するボールの上下方向位置を調整するティーとであ
る。

【０００３】ゴルフティーは、通常木材またはプラスチ
ック材で作られ、カップ状の上端部とその反対側に芝地
に挿入するとがったまたはテーパ付の端部とを備える。
若干の極めて短いホールを除いて、正規のコースの各ホ
ールはボールをこのようなティーから打つことによって
始まる。

【０００４】ゴルフは心理的であると共に肉体的なゲー
ムであることが認識されている。熟練したゴルファーで
もわずかな変化によって「影響」を受け、そのスコアに
深刻な結果を招く。クラブヘッドに対するゴルフボール
の高さは、ゴルフ打球の高さ及び距離の両方に影響する
とされている。ほぼ全部のホールがティーアップから始
まるから、ゴルファーがボールをクラブヘッドに対して
適正な高さにティーアップしたことに前もって確信を抱
くことが極めて望ましい。

【０００５】しかしながら従来のゴルフティーではゴル
フボールの高さが多くの要因の影響を受けるままになっ
ている。これらの要因には、ゴルファーの「目」、ゴル
ファーの「感触」及び土の組成がある。このことは、ゲ
ームに付加的な「熟練」要因を導入し、ゴルファーが各
ホールの初めにボールに対しアドレスする際に不安と心
の乱れとを常に感ずるようになる。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、クラブヘッド
関連づけのためにゴルフボールを上下方向に位置決めす
る装置を提供することにより従来の前記した欠点を克服
するものである。このような装置は細長い部材を備えて
いる。この細長い部材は、一端部にゴルフボールを受け
入れるカップを有し、プレイする面に挿入するように他
端部にテーパを付けてある。前記細長い部材は、互いに
対向する端部を接ぐ軸線のまわりに対称である。円板状
部材が設けられている。前記細長い部材の軸線に沿う所
定の位置に、前記細長い部材と直交するように前記円板
状部材を調節可能に固定する手段が設けられていて、プ
レイする面より上方の所定の高さに前記カップを位置決
めする止め部材として作用する。

【０００７】本発明の前記したまた付加的な特徴及び利
点は、添付図面についての以下の詳細な説明から明らか
である。これらの図面を通じて同様な部品に同様な参照
数字を用いている。

【０００８】

【発明の実施の形態】添付図面で図１は、本発明による
ティー１６によってプレイする面１４より上方の所定の
高さに位置させたゴルフボール１２にゴルファー１０が
アドレスしている様子を示した図である。図１から明ら
かなようにゴルファー１０は、末端部にボール１２と接
触するヘッド２０を備えたゴルフクラブ１８を握ってい
る。「アイアン」及び「ウッド」の双方に多くの種類の
クラブヘッドが存在し、またこのようなゴルフクラブヘ
ッドは、ボールに接触する種々のサイズのフェース面
（すなわちクラブヘッドの底部すなわち「ヒール」から
接触面の頂部までの距離）により特徴づけられているこ
とはよく知られている。

【０００９】図２は図１の線２内の部分の拡大側面図で
ある。図２は、ゴルフボール１２が本発明のティー１６
上に配置されている状態を詳細に示している。図２に明
らかなように、このゴルフティー１６は、ほぼ円筒形の
細長い部材２４の上端部にゴルフボール１２を受け入れ
るための通常のカップ２２を備えている。またこの図２
には円板状部材２６が示されており、該円板状部材２６
は細長い部材２４の所定の切り込み部と協働して、プレ
イする面１４より上方にカップ２２の高さを設定するた
めの止め部材として作用する。図２に明らかなように、
クラブヘッド２０は良好に定められたヒット面（フェー
ス）２８を備えている。

【００１０】図２と共に、ゴルフボール１２がティー１
６上に着座している状態の拡大正面図を示す図３に示す
ように、最適に位置決めされたティーのカップ２２の高
さは、ボールの約半分がヒット面２８の上方にあるよう
にゴルフボール１２をクラブヘッド２０に対して位置さ
せる。後述するように、円板状部材２６と協働するティ
ーの細長い部材２４の長手に沿って配置される切り込み
部は「標準」のクラブヘッドサイズに対して選定されて
いる。このように、ある標準寸法のクラブヘッドに対し
ては、円板状部材２６をはめることにより、カップ２２
に着座させたゴルフボールの上半分がクラブヘッドのフ
ェースの上方に位置させる高さになるようにする、円板
状部材２６と係合する切り込み部が存在する。このよう
にしてゴルファーは、クラブヘッドに対するゴルフボー
ルのパーフェクトな位置決めを保証する、円板状部材の
設定を選定することができる。

【００１１】図４は、プレイする面より上方のカップ２
２の高さを決める上下方向の止め部材として作用する、
前記した円板状部材２６の斜視図である。円板状部材２
６の中心の穴３０は、細長い部材２４の切り込み部に部
材２６を緊密にはめ込むための斜面とされている内面３
２を備えている。このことは、本発明によるゴルフティ
ーの縦断面図を例示した図５に明瞭に示されている。

【００１２】図４に示すように、円板状部材２６はその
中央よりずれた位置に内部穴３４を有する。この分出穴
３４は、細長い部材２４に対する円板状部材２６の位置
決め調整を容易にするために設けられている。また図４
と共に図５に示すように、分出内部穴３４の直径は細長
い部材２４の直径より大きい。ゴルファーがティー上の
ボールの高さを調整しようとすれば、このゴルファーは
円板状部材２６を細長い部材２４の長手方向軸線に直交
する方向に押して、この円板状部材２６と細長い部材２
４との係合を解き、ずらして配置された内部穴３４を細
長い部材２４の軸線と同心に位置させるようにすること
によってこの調整ができる。該分出内部穴３４の直径は
細長い部材２４の外径より大きいから、次いで円板状部
材２６を別の切り込み部位置に自由に動かして再位置決
めすることができ、従って円板状部材２６より上方のカ
ップ２２の高さを再設定することができる。円板状部材
２６を選択した切り込み部に動かすと、該穴３４を再び
細長い部材の中心軸からずらして該細長い部材を中心穴
３０の傾斜した内面３２に再びはめ込むように円板状部
材２６を押すことにより、該細長い部材２４を円板状部
材２６の該中心穴３０の内面に係合させることができ
る。

【００１３】図５に示すように、切り込み部３６、３
８、４０、４２、４４、４６、４８、５０は、細長い部
材２４と円板状部材２６との所定の係合点を設けるべく
細長い部材２４の長手方向に沿い互いに不規則な間隔で
離間している。前述したように、各切り込み部３６乃至
５０の配置は、ゴルフボールとクラブヘッドが互いに最
適な位置決めができるようにスタンダードなゴルフクラ
ブヘッドに対して選定されている。

【００１４】本発明のゴルフティーは、弾性材料から形
成されており、好適にはコーンスターチのような生分解
できる材料を含む軟質のプラスチック材から形成され、
ドライバーまたはアイアンに傷跡を残さない材料とされ
ている。すなわちこのティーは、クラブ、ゴルフコース
の芝刈り機の刃のいずれも傷つけないものである。本発
明のティーは色分けしたプラスチック材から形成するこ
とができる。このようにしてゴルファーは、あるいくつ
かの特定のクラブヘッドと共に使用するいくつかのティ
ーを調整することができ、かつティーアップの際に種々
のクラブヘッドに対し自信をもって使用できる。

【００１５】以上、本発明をその好適な実施例について
説明したが、本発明は実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された発明の範囲を逸脱しな
いで種々の変化変型を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるティー上に配置したボールにアド
レスするゴルファーの正面図である。

【図２】ゴルフボールが本発明によるティー上に配置さ
れ、それと公知のゴルフクラブヘッドとの関係とを示す
拡大側面図である。

【図３】ゴルフボールが本発明によるティー上に所定の
高さで配置され、それと公知のゴルフクラブヘッドとの
関係を示す拡大正面図である。

【図４】本発明によるティーの上下方向位置を定める上
下方向の止めとして作用する円板状部材の斜視図であ
る。

【図５】協働する細長い部材及び円板状部材を備えた本
発明によるゴルフティーの縦断面図である。

【符号の説明】

１２ ゴルフボール １４ プレイする面 １６ ティー ２０ クラブヘッド ２２ カップ ２４ 細長い部材 ２６ 円板状部材 ３２ 傾斜付内面 ３４ 分出内部穴 ３６、３８、４０、４２、４４、４６、４８、５０ 切
り込み部

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上下方向にゴルフボールを位置決めして
   クラブヘッドと関係づけるための装置であって、該装置
   は細長い部材と円板状部材とを有し、該細長い部材はそ
   の一端部にゴルフボールを収容するためのカップを有
   し、他端部はプレイする面に挿入するためにテーパが付
   けられていて、該細長い部材は該両端部を結ぶ軸線に関
   して対称形とされていて、 該細長い部材の軸線に沿う所定の位置で該細長い部材に
   直交するように該円板状部材を調整可能に固定し、該プ
   レイする面より上方の所定の高さに該カップを位置決め
   する止めとして作用する手段を該装置がさらに有するこ
   とを特徴とするゴルフボール位置決め装置。
2. 【請求項２】 前記円板状部材はそのほぼ中心に傾斜し
   た面を有する中心穴を含み、前記細長い部材は、前記円
   板状部材の傾斜した面の中心穴に収容される、前記軸線
   に沿って離間する複数の切り込み部を含むことを特徴と
   する請求項１に記載のゴルフボール位置決め装置。
3. 【請求項３】 前記円板状部材はさらに、前記中心穴か
   ら分出した内部穴を含むことを特徴とする請求項２に記
   載のゴルフボール位置決め装置。
4. 【請求項４】 前記細長い部材がほぼ円筒形であること
   を特徴とする請求項３に記載のゴルフボール位置決め装
   置。
5. 【請求項５】 前記分出した内部穴はほぼ円形であっ
   て、前記分出した内部穴の直径が前記細長い部材の直径
   より大きいことを特徴とする請求項４に記載のゴルフボ
   ール位置決め装置。
6. 【請求項６】 選択されたゴルフクラブヘッドに関して
   最適な高さでゴルフボールを選択的に上下方向に位置決
   めできるように、選択したゴルフクラブヘッドに関連し
   て前記複数の切り込み部が前記細長い部材に沿って配置
   されていることを特徴とする請求項５に記載のゴルフボ
   ール位置決め装置。
7. 【請求項７】 前記円板状部材が弾性材料により形成さ
   れていることを特徴とする請求項６に記載のゴルフボー
   ル位置決め装置。
8. 【請求項８】 前記細長い部材及び前記円板状部材がソ
   フトプラスチック材から形成されていることを特徴とす
   る請求項７に記載のゴルフボール位置決め装置。
9. 【請求項９】 前記細長い部材及び前記円板状部材が生
   分解可能なプラスチック材から形成されていることを特
   徴とする請求項８に記載のゴルフボール位置決め装置。
10. 【請求項１０】 前記細長い部材及び前記円板状部材が
    色分けされていることを特徴とする請求項９に記載のゴ
    ルフボール位置決め装置。