JPH09194917A - 出銑口充填材の試験方法 - Google Patents

出銑口充填材の試験方法

Info

Publication number
JPH09194917A
JPH09194917A JP134196A JP134196A JPH09194917A JP H09194917 A JPH09194917 A JP H09194917A JP 134196 A JP134196 A JP 134196A JP 134196 A JP134196 A JP 134196A JP H09194917 A JPH09194917 A JP H09194917A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
furnace
slag
filler
taphole
iron
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP134196A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Omori
大森平男
Osamu Michihiro
修 道廣
Shoichi Tanigawa
谷川正一
Nobuyuki Motoma
源間信行
Yuji Ochiai
落合勇司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinagawa Refractories Co Ltd
Shinagawa Rozai Co Ltd
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Shinagawa Refractories Co Ltd
Shinagawa Rozai Co Ltd
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinagawa Refractories Co Ltd, Shinagawa Rozai Co Ltd, Kobe Steel Ltd filed Critical Shinagawa Refractories Co Ltd
Priority to JP134196A priority Critical patent/JPH09194917A/ja
Publication of JPH09194917A publication Critical patent/JPH09194917A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
  • Furnace Charging Or Discharging (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶銑及び/又は溶滓の影響を受ける状態で充
填された出銑口充填材の拡散形態、組織、及び溶銑及び
/又は溶滓との反応性を評価可能にする。 【解決手段】 模擬炉内にコークス、銑鉄及びスラグを
収容し、炉内に所定の圧力を加えた後所定の温度に加熱
して銑鉄及びスラグを溶融させた後、模擬炉側壁に開設
した充填口から出銑口充填材を充填し、所定の温度で所
定の時間保持した後、冷却し、出銑口充填材の状態を評
価することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、出銑口充填材の試
験方法に関し、特に充填された出銑口充填材の拡散形
態、組織、及び溶銑及び/又は溶滓との反応性を評価す
る出銑口充填材の試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、出銑口充填材の試験方法として
は、一般の耐火物試験と充填材試験とが採用されてい
る。耐火物の品質試験は、JIS規格に規定されてお
り、所定の形状に成形した試料を焼成し、線変化率試
験、強さ試験、気孔率試験及び比重試験等を行うもので
ある。また、侵食試験は、所定の形状に成形した試料に
ついて高周波誘導炉法等を用いて行われている。
【0003】一方、充填材試験は、充填材の押し出し圧
力を一定にして所定時間の押し出し量を測定する試験、
又は、押し出し速度を一定にしてその押し出し圧力を測
定する試験であり、この試験により充填性の評価が行わ
れていた。
【0004】しかし、これらの試験方法により得られた
出銑口充填材の品質特性、耐食性及び充填性等は理論的
なものであり、実炉での出銑口充填材の充填性及び充填
された出銑口充填材の特性を評価することは困難であっ
た。
【0005】そこで、本発明者らは、先にこのような問
題点を解決するために、例えば加熱したコークスを収容
した模擬炉内に、模擬炉側壁に開設した充填口から出銑
口充填材を充填し、一定時間放置した後、冷却し、この
出銑口充填材の充填状態を観察する実験方法を提案した
(特開昭62−179634)。この実験方法は、実炉
を模擬して充填した出銑口充填材の状態を観察すること
により、実炉における出銑口充填材の特性を評価するも
のであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、実炉内には
溶銑及び溶滓が存在しており、出銑口充填材はコークス
だけでなくこの溶銑及び溶滓とも接触し反応しながら焼
結する。そして、充填終了後も溶銑及び溶滓と反応し、
さらに焼結が進むことなどによりその状態が変化する。
【0007】従って、コークスのみを収容した模擬炉を
使用する実験方法では、溶銑又は溶滓と接触することに
よる物理的及び化学的影響がないために実炉とは状況が
大きく異なり、この評価結果を実炉に応用するには問題
があった。また、出銑口充填材を充填した後、放置して
冷却する方法では焼結条件を制御することができないた
め得られた評価の信頼性は低く、又、充填された出銑口
充填材の熱間での形態安定性及び組織安定性等を評価す
ることができなかった。
【0008】本発明は、上記の問題点を解消する出銑口
充填材の試験方法を提供することを目的とし、詳細に
は、溶銑及び/又は溶滓の影響を受ける状態で充填され
た出銑口充填材の拡散形態、組織、及び溶銑及び/又は
溶滓との反応性を評価する出銑口充填材の試験方法を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、模擬炉内にコ
ークス、銑鉄及びスラグを収容し、炉内に所定の圧力を
加えた後所定の温度に加熱して銑鉄及びスラグを溶融さ
せた後、模擬炉側壁に開設した充填口から出銑口充填材
を充填し、所定の温度で所定の時間保持した後、冷却
し、出銑口充填材の状態を評価することを特徴とし、こ
れによって従来の問題点を解決したものである。上記模
擬炉は温度制御できるものであり、高周波誘導炉が好ま
しい。上記方法によれば、模擬炉内には、コークス、溶
銑及び溶滓が存在し、実炉に非常に近い状態になってお
り、出銑口充填材は、加熱されたコークスの間を、又コ
ークスを押し退けて進行し、同時に溶銑及び溶滓と反応
しながら、これを押し退けて充填される。そして、所定
の温度で保持することによって、形態及び組織が変化
し、溶銑及び溶滓との反応が進行する。従って、これを
冷却して観察することにより、実炉に近い状態で充填さ
れた出銑口充填材の拡散形態、組織、及び溶銑及び/又
は溶滓との反応性を評価することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施例に使
用する実験装置を示す概略図である。実験装置1には、
模擬炉として高周波誘導炉を使用する。この模擬炉2は
有底円筒形状であり、側壁には出銑口充填材を充填する
ための円形の充填口3を開設してある。4は上記充填口
3を設けた模擬炉2の側壁に固着してある取付枠で、そ
の内部に充填口3よりも大径の出銑口充填材収納筒体5
を取付けてあり、この筒体5の中心を充填口3の中心に
合致させた状態でその先端開口面を側壁に密着し、固定
してある。6は取付枠4の内部に設置、支持された油圧
シリンダーで、そのロッドの先端にピストン体7を固着
してあり、このピストン体7を出銑口充填材収納筒体5
内に挿入してある。8は油圧シリンダー6に圧油を供給
する油圧ポンプ、9は筒体5内に収納される出銑口充填
材である。
【0011】次に、試験方法を説明すると、模擬炉2内
にコークス10、銑鉄11及びスラグ12を充填した
後、上部のおもり13を取りつけて所定の圧力、例え
ば、実炉の炉内圧力や炉項圧力と同じ値の圧力を加え、
所定の温度、例えば、実炉の溶銑温度と同じ温度に加熱
し、その温度で保持する。銑鉄及びスラグが溶融した
後、油圧ポンプ8から油圧シリンダー6に圧油を供給し
てこの油圧シリンダー6を作動させ、ピストン体7を前
進させて筒体5内に収納した出銑口充填材9を充填口3
から模擬炉2内に押し込む。出銑口充填材を押し込む量
や押し込む回数等は適宜設定した。
【0012】そして、この状態で所定の時間、例えば、
実炉の出銑作業時間と同じ時間保持して出銑口充填材を
焼結させると同時に溶融した銑鉄及びスラグとの反応を
行わせた後、冷却し、この出銑口充填材の拡散形態、組
織、及び溶銑及び/又は溶滓との反応状態を観察し、評
価する。この組織の評価は視覚的に行うとともに、強さ
試験、気孔率試験及び比重試験等を行ってもよい。
【0013】また、出銑口充填材を押し込んだ後の保持
時間を変えた場合についての試験を行い、これらの結果
を比較することによって、出銑口充填材の熱間での形態
安定性及び組織等を評価することができる。
【0014】図2に、本発明の実施例による結果の一例
を従来の一般の耐火物試験方法による結果と比較して示
した。使用した出銑口充填材は2種類で、骨材部分は同
じでバインダーのみを変えたものであり、1500℃に
3時間加熱した後、冷却した結果である。実炉での使用
結果では、バインダーA使用品のほうがバインダーB使
用品よりも低い耐用性を示した。
【0015】図2の結果より、従来の試験方法で得られ
た見掛気孔率及び嵩比重は、バインダーA使用品もバイ
ンダーB使用品もほぼ同じ値であった。これに対して、
本発明の実施例で得られた見掛気孔率及び嵩比重はバイ
ンダーA使用品とバインダーB使用品との間で差が認め
られた。
【0016】また、本発明の実施例において、切断面組
織及び侵食状況を観察した結果、バインダーA使用品は
内部に亀裂があり、溶銑及び溶滓による損傷が大きいの
に対して、バインダーB使用品は組織が良好で、溶銑及
び溶滓による損傷が小さかった。なお、コークスのみを
収容した模擬炉に出銑口充填材を充填した従来の試験方
法の場合には、溶銑及び溶滓との反応状態を評価するこ
とはできず、本発明の実施例で得られた結果にみられる
ような見掛気孔率及び嵩比重のバインダーA使用品とバ
インダーB使用品との間の差も認められなかった。この
ように、従来の方法では出銑口充填材の実炉での特性を
評価できない場合にも、本発明によれば評価することが
できる。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上詳記したとおり、模擬炉
内にコークス、銑鉄及びスラグを収容し、炉内に所定の
圧力を加えた後所定の温度に加熱して銑鉄及びスラグを
溶融させた後、模擬炉側壁に開設した充填口から出銑口
充填材を充填し、所定の温度で所定の時間保持した後、
冷却し、出銑口充填材の状態を評価することを特徴と
し、これにより実炉に近い状態で充填された出銑口充填
材の拡散形態、組織、及び溶銑及び/又は溶滓との反応
性を把握することができ、その結果を応用することで実
炉において優れた特性を示す出銑口充填材を開発するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による実験装置の例を示す図である。
【図2】 本発明の実施例と従来例の比較結果を示す図
である。
【符号の説明】
1…実験装置、2…模擬炉、3…充填口、4…取付枠、
5…筒体、6…油圧シリンダー、7…ピストン体、8…
油圧ポンプ、9…出銑口充填材、10…コークス、11
…銑鉄、12…スラグ、13…おもり。
フロントページの続き (72)発明者 源間信行 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内 (72)発明者 落合勇司 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 模擬炉内にコークス、銑鉄及びスラグを
    収容し、炉内に所定の圧力を加えた後所定の温度に加熱
    して銑鉄及びスラグを溶融させる段階、 銑鉄及びスラグを溶融させた後、模擬炉側壁に開設した
    充填口から出銑口充填材を充填し、所定の温度で所定の
    時間保持する段階、 所定の温度で所定の時間保持した後冷却する段階、 および、出銑口充填材の状態を評価する段階からなるこ
    とを特徴とする出銑口充填材の試験方法。
JP134196A 1996-01-09 1996-01-09 出銑口充填材の試験方法 Pending JPH09194917A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP134196A JPH09194917A (ja) 1996-01-09 1996-01-09 出銑口充填材の試験方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP134196A JPH09194917A (ja) 1996-01-09 1996-01-09 出銑口充填材の試験方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09194917A true JPH09194917A (ja) 1997-07-29

Family

ID=11498802

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP134196A Pending JPH09194917A (ja) 1996-01-09 1996-01-09 出銑口充填材の試験方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09194917A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008045166A (ja) * 2006-08-14 2008-02-28 Kurosaki Harima Corp マッド材の充填特性評価方法、及び充填特性評価装置
KR101320809B1 (ko) * 2012-03-29 2013-10-21 현대제철 주식회사 고로 샤프트부의 반응성 모사장치
CN110243180A (zh) * 2019-06-18 2019-09-17 中国科学院重庆绿色智能技术研究院 一种高温旋转管式炉

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008045166A (ja) * 2006-08-14 2008-02-28 Kurosaki Harima Corp マッド材の充填特性評価方法、及び充填特性評価装置
KR101320809B1 (ko) * 2012-03-29 2013-10-21 현대제철 주식회사 고로 샤프트부의 반응성 모사장치
CN110243180A (zh) * 2019-06-18 2019-09-17 中国科学院重庆绿色智能技术研究院 一种高温旋转管式炉

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100427909C (zh) 测量熔融物质的冷却曲线的方法和装置
IE47340B1 (en) Fluid cooling of glass molds
JPH09194917A (ja) 出銑口充填材の試験方法
US3813944A (en) Molten metal sampling device
TW377396B (en) Refractory wall structure and a method for repairing a furnace provided with a refractory wall structure
JP5391707B2 (ja) 石炭の膨張性試験方法
US4105191A (en) Crucible for the thermal analysis of aluminum alloys
US4208563A (en) Welding method using a break away flux dam
JPS61246636A (ja) 溶鋼連続測温用保護管
KR20030081527A (ko) 용융된 금속 내에 가스를 주입하는 내화 플러그 또는 내화벽돌
Mocek Multiparameter assessment of the gas forming tendency of foundry sands with alkyd resins
SuzUKi et al. On Die Casting of Cast Iron: Study on Die Casting of Ferrous Alloys, 3rd Report
JPH06308014A (ja) 不定形耐火物の充填実験方法
SU1666547A1 (ru) Способ упрочнени футеровки тепловых агрегатов
EP3356782A1 (en) Sampling device and method for sampling a liquid or viscous material
Devsingh Manufacturing and Testing of Lost Foam Casting Products
GB2337822A (en) Material characterisation
MXPA04012257A (es) Tubo portador para sensores.
Maienschein et al. Reactions of TATB‐Based Explosive with Molten Metal
JPH0476573B2 (ja)
Lin et al. Selection of Casting Powder
JPH0941026A (ja) 真空脱ガス装置用浸漬管
JPH0116028Y2 (ja)
JPH0618520A (ja) 耐火物の耐食性評価方法
Roshkonyanu et al. Effect of thermal shocks on corrosion and erosion properties of linings