JPH09194440A - 粗製N,N′−ジフェニル−p−フェニレンジアミンを精製するための方法及び装置、及びオルガノシランのためのそれからなる安定剤 - Google Patents

粗製N,N′−ジフェニル−p−フェニレンジアミンを精製するための方法及び装置、及びオルガノシランのためのそれからなる安定剤

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JPH09194440A
JPH09194440A JP8345869A JP34586996A JPH09194440A JP H09194440 A JPH09194440 A JP H09194440A JP 8345869 A JP8345869 A JP 8345869A JP 34586996 A JP34586996 A JP 34586996A JP H09194440 A JPH09194440 A JP H09194440A
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Albert-Johannes Dr Frings
フリングス アルベルト−ヨハネス
Michael Dr Horn
ホルン ミヒャエル
Peter Jenker
イェンカー ペーター
Jaroslaw Dr Monkiewicz
モンキーヴィチュ ヤロスラフ
Hans-Guenther Srebny
シュレプニ ハンス−ギュンター
Burkhard Dr Standke
シュタントケ ブルクハルト
Bertram Trautvetter
トラウトフェッター ベルトラム
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Huels AG
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D11/00Solvent extraction
    • B01D11/02Solvent extraction of solids
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 粗製のDPPDを簡単で経済的な方法で精製
することが可能であり、工業的規模で適用することがで
きる方法。 【解決手段】 粗製N,N′ジフェニル−p−フェニレ
ンジアミン(DPPD)の精製方法において、粗製−D
PPDを炭化水素又は炭化水素混合物で抽出し、この抽
出液を吸着層を通過させ、この溶液から精製されたDP
PDを獲得することを特徴とする粗製N,N′−ジフェ
ニル−p−フェニレンジアミンの精製方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粗製のジフェニル
−p−フェニレンジアミン(DPPD)を精製するため
の方法及び装置、及び精製されたDPPDからなる安定
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】DPPDは、特に、カリウムメタクリレ
ートと3−クロロプロピル−トリメトキシシランとの反
応の際に、大規模工業的に安定剤として使用される。市
販のDPPDの使用は、この場合、特に色数に関して製
品の品質を悪化させることがある。残念ながら、市場に
おいては、工業的量のDPPDが工業的品質で提供され
るにすぎなかった。
【0003】粗製のDPPD、つまり市販のもしくは工
業的純度のDPPDは、一般に約85重量%の範囲内の
純度を有し、約15重量%の残りは主に反応されないか
又は十分に反応していない原料、例えばジフェニルアミ
ン、及び無機成分、例えば塩化鉄の形の鉄並びに塩素か
らなる。市販製品は灰色の材料であり、これは粉末の形
又はフレークの形で提供される。これとは異なり純粋な
DPPDは白色で、結晶性である。
【0004】文献中には、DPPDの精製のための多数
の方法が記載されている。DPPDを塩素化炭化水素又
は四塩化炭素から結晶させる(Beilstein 13, IV, 11
6)ことが可能である。この方法における欠点は、毒性
で環境を汚染する塩素化された溶剤を使用することであ
る。
【0005】もう一つの精製方法は、固形物蒸留(Fest
stoffdestillation)である。この方法は実験室におい
てうまく適用することができる。しかし、工業的規模で
の粗製のDPPDの精製のために、この固形物蒸留は、
工業的に費用がかかりすぎるため適当な方法ではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、粗製のDPPDを簡単で経済的な方法で精製するこ
とが可能であり、工業的規模で適用することができる方
法を提供することであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】粗製−DPPDを炭化水
素又は炭化水素からなる混合物で抽出し、この抽出液を
吸着層を通過させることにより、この場合生じた溶液か
ら簡単で経済的方法で、純粋なDPPDを有利に白色で
結晶した形で得ることが意想外に見出された。この方法
において、粗製−DPPDとして工業的DPPDも使用
することができる。
【0008】従って、本発明の対象は、粗製−DPPD
を炭化水素又は炭化水素混合物で抽出し、この抽出液を
吸着層に通し、この溶液から精製されたDPPDを獲得
することを特徴とする粗製のN,N′−ジフェニル−p
−フェニレンジアミン(DPPD)の精製のための方法
である。この精製は保護ガス下で実施するのが有利であ
る。
【0009】図1は本発明による方法を実施することが
できる装置の有利な実施態様の略図を示す。
【0010】従って、本発明の対象は、溶剤蒸発器
(1.1)、後続する凝集装置(1.2)を備え、この
凝集装置は溶剤導管(1.2.1)を介して抽出ユニッ
ト(1.3)と接続しており、この抽出ユニットはその
内側に粗製生成物の収容のための液体透過性の容器
(1.3.1)及び後続する吸着ユニット(1.3.
2)を備えており、この吸着ユニットは抽出液導管
(1.3.3)を介して溶剤蒸発器(1.1)と接続さ
れており、この溶剤蒸発器の底側に、ゲート(1.1.
2)を介してフィルタユニット(1.4)が連結されて
おり、その際、濾液導管(1.4.1)は、ポンプ
(1.4.2)を介して溶剤蒸発器(1.1)に導かれ
ていることを特徴とするN,N′−ジフェニル−p−フ
ェニレンジアミン(DPPD)の精製のための装置でも
ある。本発明による装置は1つ以上の保護ガス導管
(1.2.2及び/又は1.4.3)を備えているのが
有利である。
【0011】図2に示された、本発明による有利な装置
の実施態様の場合、抽出ユニットが、粗製生成物の収容
のための液体透過性の抽出容器(2.3.1)並びにこ
の抽出容器と導管系(2.3.2)を介して接続してい
る吸着剤を含有する容器(2.3.3)からなることが
考慮される。この抽出ユニットは粗製生成物供給口
(2.3.4)及び/又は残留物排出口(2.3.5)
を備えているのが有利である。さらに、溶剤蒸発器
(1.1)、抽出ユニット(1.3)並びにフィルタユ
ニット(1.4)は材料供給ゲートもしくは材料排出ゲ
ートを備えていることもできる。
【0012】例えばこの固相/液相中のより良好な混合
又は液相中へのより良好な熱伝導を達成するために、本
発明による装置は、ユニット(1.3.1)、(2.
3.1)並びに(1.1)に関して撹拌ユニット又は混
合ユニットを備えていることができる。
【0013】精製されたDPPDの獲得に関して、本発
明による装置はフィルタユニット(1.4)の代わり
に、他の、固体/液体−系の分離のための公知の分離手
段、例えば遠心分離又はデカンタを備えていることもで
きる。
【0014】一般に、本発明による方法は次のように実
施される:溶剤蒸発器(1.1)中に炭化水素又は炭化
水素混合物を装入することができる。ここに装入される
抽出剤の量は、一般に、使用される装置又は設備の規模
に依存する。
【0015】一般に、全ての環状、脂肪族又は芳香族、
同様に非環状の、分枝又は非分枝の、3〜10個の炭素
原子を有する炭化水素が適している。抽出の実施のため
に、有利にペンタン、シクロペンタン、ヘキサン、シク
ロヘキサン、ベンゼン、トルエン、ヘプタン、シクロヘ
プタン等が使用される。本発明による方法において、特
にヘキサンを用いて抽出するのが有利であり、この場
合、ヘキサンとはヘキサンの全ての異性体並びにその異
性体混合物を表す。不飽和の環状もしくは非環状の炭化
水素、例えばシクロペンテン、ペンテン、シクロヘキセ
ン、シクロヘキサジエン、ヘキセン等も、本発明の方法
において抽出剤として用いられる。同様に飽和脂肪族、
不飽和脂肪族、環状、非環状及び芳香族の炭化水素の混
合物も本発明による方法に使用することができる。
【0016】原則として、溶剤蒸発器(1.1)は40
〜110℃の範囲内の温度で、常圧で運転される。こう
して気相の形に変換された溶剤成分は、有利に凝集装置
(1.2)を介して送られ、この場合生じた凝集液は溶
剤導管を介して抽出容器(1.3)へ供給される。
【0017】液体に対して透過性の抽出容器(1.3.
1並びに2.3.1)並びに吸着剤を収容するための抽
出ユニットの底部(1.3.2並びに2.3.3)は、
ポリエステル、ポリアミド又は他のポリマーから製造す
ることができる繊維織物及び/又は金属織物からなる。
このような織物のメッシュ幅は通常0.01〜0.2m
mの範囲内にある。液体に対して透過性の抽出容器又は
吸着剤を収容するための底部は、セラミックの材料、例
えばG1−G4フリットからなることも可能である。
【0018】液体を透過する底部を備えている抽出ユニ
ット(1.3.2並びに2.3.3)の部分は、吸着剤
で積層されていてもよい。本発明による方法の場合、吸
着剤として有利にシリカゲル、例えばメルク社(Fa. ME
RCK)のシリカゲルが使用される。このような吸着層に
ついて、層厚は2cm〜30cmの範囲内にあるのが有
利であるが、この層はさらに厚くてもよい。例えば0.
063〜3.00mmの平均粒度を有するシリカゲルを
使用することができ、有利に0.063〜0.5mmの
平均粒度を有するシリカゲルを使用することができる。
特に有利に、本発明による方法の場合、0.20mm〜
0.5mmの平均粒度を有するシリカゲル、特に、45
0〜550m2/gのBET表面積を有するようなシリ
カゲルが使用される。通常の市販のDPPDを充填され
た液体透過性の抽出容器(1.3.1)は、吸着層
(1.3.2)の上方に配置されていることができる。
このように配置された抽出ユニット(1.3)は、一般
に気密に封止され、凝集液導管(1.2.1)を介して
溶剤が供給される。
【0019】抽出容器(1.3.1)及び吸着材料のた
めの容器(1.3.2)は、もちろんお互いに離れて配
置されていることもでき、その際、粗製抽出液は抽出容
器(2.3.1)から導管系(2.3.2)を介して吸
着材料のための容器(2.3.3)に供給することがで
きる;図2はこれについての有利な実施態様を表す。
【0020】抽出容器(1.3.1)又は装置ユニット
(2.3.1)中に装入された粗製−DPPDは抽出剤
で覆われるのが有利である。抽出容器(1.3並びに
2.3.1)は、一般に、抽出液搬出管(1.3.3も
しくは2.3.2)の最も高い箇所に相当する高さまで
充填される。この水準に達すると、抽出液はサイフォン
効果により溶剤蒸発器(1.1)中へ、もしくは吸着ユ
ニット(2.3.3)を介して溶剤蒸発器(1.1)中
へ流出する。
【0021】本発明による方法の場合、一般に、40〜
100℃の範囲内の温度で抽出される。この吸着も原則
として40〜100℃の範囲内の温度で実施される。吸
着層(1.3.2並びに2.3.3)は、この場合適当
な方法で抽出液中に含まれる粒子及び曇りの原因である
不純物は捕集され、溶剤蒸発器(1.1)中に流出され
る溶液は透明である。本発明による方法は、常圧、減圧
又は軽度に高めた圧力でも実施することができる。
【0022】導管(2.3.2並びに1.3.3及び
1.1.2)を含めた抽出ユニット(1.3並びに2.
3.1及び2.3.3)は、熱損失に対して断熱するこ
とが有利であることが示される。導管(2.3.2並び
に1.3.3及び1.1.2)を含めた抽出ユニット
(1.3並びに2.3.1及び2.3.3)は付随加熱
装置を備えていてもよい。
【0023】粗製−DPPDの抽出容器(1.3.1並
びに2.3.1)への供給は、不連続的又は連続的に行
うことができる。特に、本発明による方法を連続的に実
施するために、抽出容器(1.3並びに2.3.1)は
粗製−DPPDのための生成物供給装置(例えば2.
3.4)並びに抽出残留物のための排出装置(例えば
2.3.5)を備えていることができる。同様に吸着剤
容器(例えば2.3.3)も消費されたシリカゲルの取
り出しのために、及び新たなシリカゲルの供給のために
適当なゲートを備えていることができる。精製されたD
PPDの製造のための装置の容量を向上させるためにこ
の種の装置が有利である。
【0024】本発明による装置は、有利に不活性ガス、
例えば窒素で覆われ(1.2.2もしくは1.4.
3)、その結果、装置中での引火性の混合物は生じな
い。
【0025】多数の抽出サイクルの後で、溶剤蒸発器
(1.1)中に精製されたDPPDが白色の、微結晶製
粉末として過飽和の溶液から晶出するのを観察すること
ができる。
【0026】粗製−DPPDの精製のための本発明によ
る方法は、不連続的又は連続的に実施することができ
る。この抽出容器(1.3.1並びに2.3.1)は装
置の不連続的な運転の場合、数回排出され、再度、粗製
−DPPDで充填され、その後、抽出は中断され、精製
された生成物は抽出剤から単離される。この場合、2〜
3回の排出工程もしくは充填工程が有利であり、その後
純粋なDPPDが単離される。吸着層(1.3.2並び
に2.3.3)は、一部又は全部を交換することができ
る。しかし、不純物が溶剤蒸発器(1.1)中へ到達さ
せずに同じ吸着層を介して数回の抽出を行うことも可能
である。抽出時間は一般に20〜60時間であり、その
結果、一般に精製工程での生成物の滞留時間は20〜6
0時間である。時空収率に関して約35時間の抽出時間
が有利であることが経験上示された。本発明の方法の場
合、使用した粗製−DPPDに対して一般に60〜85
%の収率が達成される、つまり、本発明による方法は、
有用生成物の損失なしで運転することができる。
【0027】抽出の完了の後、抽出剤及び精製された結
晶性のDPPDからなる懸濁液を、例えばフィルタ
(1.4)に導入し、分離する。この濾液は透明であ
り、一般に他の抽出のためにさらに精製せずに使用する
ことができる(1.4.1及び1.4.2参照)。しか
し、この濾液は、再利用の前に蒸留を行うことができ
る。
【0028】精製されて存在するDPPDは、例えば真
空中で乾燥されるか、又は窒素を導入しながら白色〜明
黄色の微結晶粉末として単離される。本発明による方法
で精製された製品は、主に>90%の純度、有利に>9
5%の純度、特に有利に97〜99%の純度を有する
(NMRスペクトル分析により測定)。本発明により精
製されたDPPDは、有利に142℃〜154℃の温度
範囲の溶融範囲を有しており、特に有利に、144℃〜
148℃のの温度範囲の溶融範囲を有する。これとは異
なり、市販の粗製のDPPDは約85%の純度及び12
4〜126℃の溶融範囲を示した。
【0029】本発明による方法により精製されたDPP
Dを、例えばMEMO(3−メタクリルオキシプロピル
トリメトキシシラン)の安定化のために使用した場合
(DE−PS3832621参照)、こうして得られた
製品は特に有利な色数により優れている。
【0030】本発明の方法の対象は、従って、一般式
I:
【0031】
【化2】
【0032】[式中、Rは水素原子又はメチル基を表
し、R1及びR2は同じ又は異なる1〜4個のC原子を有
するアルキル基又はフェニル基を表し、mは0又は1又
は2である]で示されるメタクリルオキシ基又はアクリ
ルオキシ基を含有するオルガノシランの安定化のため
の、本発明により精製されたDPPDの使用でもある。
【0033】さらに、本発明の対象は本発明により精製
されたDPPDのタイヤ製造のための使用である。
【0034】本発明による方法のもう一つの利点は、十
分に環境に優しい炭化水素の使用により、塩素化炭化水
素を抽出剤として使用する方法を回避できることであ
る。
【0035】
【実施例】本発明を次の実施例によりさらに詳説する。
【0036】例1 液体透過性の底部を有する抽出容器に、15mmの直径
を有するセラミック鞍状充填体4kgが混合されたメル
ク社のシリカゲル60(粒度0.2〜0.5mm)5.
5kgを充填した。この吸着層の上方に、ゲーベル・ウ
ント・プレングレ社(Fa. GOEBEL und PFRENGLE)の粗
製のDPPD10kgを有する液体透過性の抽出容器を
抽出容器の蓋部に懸吊した。
【0037】溶剤蒸発器中に、エルファブリック・ラー
ル社(Fa. OELFABRIK Lahr)のヘキサン(68℃の沸点
を有する異性体混合物)300lを装入した。この装置
は持続的に乾燥した窒素で覆われ、その結果、空気酸素
及び空気湿度は排除することができる。
【0038】この抽出剤を沸騰するまで加熱した。蒸留
器中では68℃の温度が測定された。凝集液は凝集液導
管を介して抽出容器中へ流入し、そこから抽出容器中の
充填状態に依存して溶解したDPPDと共に溶剤蒸発器
へ戻した。この抽出サイクルは60hの時空にわたって
繰り返された。その後、抽出容器の取り出しのために抽
出ユニットを開けた。残留物を抽出容器から除去した。
乾燥後の計量は1.5kgの残留物量であった。このシ
リカゲルは、新規のシリカゲル6kg(鞍状充填体4k
gを含む)と交換された。抽出容器に粗製のDPPD1
0kgを充填し、再度抽出容器中で使用した。36hの
抽出時間の後、残留物1.5kgが得られた。
【0039】溶剤蒸発器からの内容物はフィルタに送ら
れた。このフィルタケークをヘキサン約18kgで2回
洗浄し、真空中で同時に僅かな窒素を導入して乾燥し
た。純粋なDPPD16kgが明黄色の微結晶の粉末と
して得られた。これは粗製のDPPDの全体の使用量に
対して80%の収率に相当した。
【0040】例2 抽出のための使用量:シリカゲル60 4kg(0.2
〜0.5mm)=層の高さ55mm 使用されたシリカゲル1.5kg(黄色)=層の高さ2
5mm 鞍状充填体4kg;吸着層の全体の高さ=80mm ヘキサン400l(異性体混合物) 粗製DPPD9kg(フレーク状) 40.5hの抽出時間の後、残留物を測定して2.5k
gが生じた。6.5kgが抽出された。
【0041】例3 第1の抽出のための使用量: シリカゲル4kg 使用されたシリカゲル1.5kg 粗製DPPD(粉末)9kg ヘキサン400l 第2の抽出のための使用量: 未使用のシリカゲル60 3kg 使用されたシリカゲル60 3kg 鞍状充填体4kg 粗製のDPPD10kg(フレーク) 粗製のDPPD19kgから12.5kg=67%の純
粋なDPPDが白色粉末の形で単離された。
【図面の簡単な説明】
【図1】粗製−DPPDの精製方法のための装置の有利
な実施態様の略図を示す図。
【図2】特に抽出ユニットの実施態様に関する粗製−D
PPDの精製のためのもう一つの有利な装置を示す図。
【符号の説明】
1.1 溶剤蒸発器; 1.2 凝集装置; 1.3
抽出ユニット; 1.4 フィルタユニット; 1.
1.2、1.2.1、1.2.2、1.3.3、1.
4.1、1.4.2、1.4.3 導管; 1.3.1
抽出容器; 1.3.2 吸着ユニット;2.3.1
抽出容器; 2.3.2 導管; 2.3.3 吸着
ユニット; 2.3.4 供給口; 2.3.5 排出
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペーター イェンカー ドイツ連邦共和国 ラインフェルデン フ リードリッヒ−エーベルト−シュトラーセ 8 (72)発明者 ヤロスラフ モンキーヴィチュ ドイツ連邦共和国 ラインフェルデン ブ ルステルシュトラーセ 2 アー (72)発明者 ハンス−ギュンター シュレプニ ドイツ連邦共和国 デュルメン ハイトケ ムペ 25 (72)発明者 ブルクハルト シュタントケ ドイツ連邦共和国 レーラッハ クリショ ナシュトラーセ 25 (72)発明者 ベルトラム トラウトフェッター ドイツ連邦共和国 ラインフェルデン ア ムゼルシュタイク 5

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗製N,N′−ジフェニル−p−フェニ
    レンジアミン(DPPD)の精製方法において、粗製−
    DPPDを炭化水素又は炭化水素混合物で抽出し、この
    抽出液を吸着層を通過させ、この溶液から精製されたD
    PPDを獲得することを特徴とする粗製N,N′−ジフ
    ェニル−p−フェニレンジアミンの精製方法。
  2. 【請求項2】 精製を保護ガス下で実施する、請求項1
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 工業的DPPDを使用する、請求項1又
    は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 40〜100℃の範囲内の温度で抽出す
    る、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 ヘキサンを用いて抽出する、請求項1か
    ら4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 吸着剤としてシリカゲルを使用する請求
    項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 450〜550m2/gのBET表面積
    を有するシリカゲルを使用する請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 0.063〜0.5mmの平均粒度を有
    するシリカゲルを使用する請求項6又は7記載の方法。
  9. 【請求項9】 吸着を40〜100℃の範囲内の温度で
    実施する請求項1から8までのいずれか1項記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 精製プロセス中の生成物の平均滞留時
    間が20〜60時間である請求項1から9までのいずれ
    か1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 粗製−DPPDの精製を連続的に実施
    する請求項1から10までのいずれか1項記載の方法。
  12. 【請求項12】 精製されたDPPDが90%より高い
    純度を有する請求項1から11までのいずれか1項記載
    の方法。
  13. 【請求項13】 精製されたDPPDが95%より高い
    純度を有する請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 精製されたDPPDが142〜148
    ℃の温度範囲内の溶融範囲を有する請求項1から13ま
    でのいずれか1項記載の方法。
  15. 【請求項15】 N,N′−ジフェニル−p−フェニレ
    ンジアミン(DPPD)を精製するための装置におい
    て、溶剤蒸発器(1.1)、後続する凝集装置(1.
    2)を備え、この凝集装置は溶剤導管(1.2.1)を
    介して抽出ユニット(1.3)と接続されており、この
    抽出ユニットはその内側に粗製生成物の収容のための液
    体透過性の容器(1.3.1)及び後続する吸着ユニッ
    ト(1.3.2)を備えており、この吸着ユニットは抽
    出液導管(1.3.3)を介して溶剤蒸発器(1.1)
    と接続されており、この溶剤蒸発器の底側に、ゲート
    (1.1.2)を介してフィルタユニット(1.4)が
    連結されており、その際、濾液導管(1.4.1)は、
    ポンプ(1.4.2)を介して溶剤蒸発器(1.1)に
    導かれていることを特徴とするN,N′−ジフェニル−
    p−フェニレンジアミン(DPPD)を精製するための
    装置。
  16. 【請求項16】 1つ以上の保護ガス導管(1.2.2
    及び/又は1.4.3)を備えている、請求項15記載
    の装置。
  17. 【請求項17】 抽出ユニットが、粗製−生成物の収容
    のための液体透過性の抽出容器(2.3.1)及び導管系
    (2.3.2)を介してこれと結合している吸着剤を有
    する容器(2.3.3)からなる請求項15又は16記
    載の装置。
  18. 【請求項18】 抽出ユニットが、粗製−生成物供給口
    (2.3.4)及び/又は残留物排出口(2.3.5)
    を備えている請求項15から17までのいずれか1項記
    載の装置。
  19. 【請求項19】 精製されたDPPDからなる、一般式
    I: 【化1】 [式中、Rは水素原子又はメチル基を表し、R1及びR2
    は同じ又は異なる1〜4個のC原子を有するアルキル基
    又はフェニル基を表し、mは0又は1又は2である]で
    示されるメタクリルオキシ基又はアクリルオキシ基含有
    のオルガノシランの安定剤。
JP8345869A 1995-12-28 1996-12-25 粗製N,N′−ジフェニル−p−フェニレンジアミンを精製するための方法及び装置、及びオルガノシランのためのそれからなる安定剤 Abandoned JPH09194440A (ja)

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