JPH0919399A - 塗布用具 - Google Patents

塗布用具

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JPH0919399A
JPH0919399A JP17119195A JP17119195A JPH0919399A JP H0919399 A JPH0919399 A JP H0919399A JP 17119195 A JP17119195 A JP 17119195A JP 17119195 A JP17119195 A JP 17119195A JP H0919399 A JPH0919399 A JP H0919399A
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JP
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coating
wax
floor
application
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JP17119195A
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Noriyuki Sakamoto
敬之 坂本
Yoji Toma
洋二 当麻
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ワックス剤、艶出し洗浄剤等を手
を汚さずに、均一に床に塗布することができ、床の洗浄
処理が可能であるとともに、部屋の隅の狭い部分やテー
ブルの下面、手の入りずらい場所の作業にも使用できる
新規なワックス塗布用具の提供を目的とする。 【解決手段】 本発明は、連続気泡発泡体からなる塗布
部1と、この塗布部1に一体化されて前記塗布部1より
も硬い独立気泡発泡体からなる握り部2とを具備してな
り、前記塗布部1の側部の少なくとも一部に凸部1bを
設け、この凸部1bの上面を塗布面に対して30〜75
゜で傾斜する傾斜面1cとしてなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床等の保護、艶出
しに使用される液状ワックスの塗布、艶出し洗剤等によ
る床の洗浄、艶出し作業において、手を汚すことなく液
状ワックスや洗剤等を容易にムラ無く塗布できる塗布用
具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フローリング等の床にワックス処
理を行うには、事前に床面の埃、汚れ等を取り除くか、
あるいは、既にワックス等が塗布されている場合はワッ
クス除去用クリーナーにて古いワックスを除去した後に
新しいワックス処理を行うようにしている。また、近
年、このワックス作業を軽減するために、床面の汚れ除
去及び塗工済みワックス除去、並びに、ワックス塗布を
同時にできる艶出し洗浄剤が普及してきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記ワッ
クス処理を行う場合、事前にワックス剤を綿雑巾等に含
ませて擦過塗布するのが一般的であり、更に、洗浄も同
時に行うことができる艶出し洗浄剤を用いる場合におい
ても、ワックス剤塗布と同様に綿雑巾等に含ませて擦過
塗布するか、使用直前に艶出し洗浄剤を散布した上で綿
雑巾等にて塗り広げ、床の洗浄、艶出し処理を行うのが
一般的であった。これらの場合、綿雑巾等にワックスを
含ませる際においては、ワックスを充分に含浸させない
と塗布しずらく、また床面に散布する場合は逆に綿雑巾
がワックスを吸収して不経済な問題があった。更に、ど
ちらの方式であっても床面に対してワックスを均一に塗
布することは容易ではなく、綿雑巾にワックスが含浸さ
れているために、手が汚れたり、部屋の隅の狭い部分、
あるいはソファやテーブルなどの家具の下面側では作業
がやりにくい問題があった。
【0004】ところで、近年、自動車にワックス掛けを
行う場合などのために、実開平7ー12058号公報に
開示されているように、塗布用円形発泡スポンジの上面
に凹部付の補強板を接着して構成した塗布用スポンジ、
実開昭62ー93956号公報に開示されているよう
に、スポンジ状のブラシ本体の上部にプラスチック製把
持部付ベース部材を固定したワックス塗布用ブラシ、実
開昭61ー190973号公報に開示されているよう
に、スポンジに棒状の握り部を設けたワックス用スポン
ジが知られている。
【0005】ところが、これらの公報に記載されたスポ
ンジやブラシは、いずれも自動車用であるがために、こ
れらをフローリング等の床のワックス掛けに用いた場
合、手の汚れを少なくすることが難しく、その上、部屋
の隅の狭い部分、あるいはソファやテーブルなどの家具
の下面側では作業がやりにくい問題があった。また、こ
れら公報に記載のスポンジやブラシでは、部屋のコーナ
部や家具の下の狭い空間下の床面の隅々にワックスを確
実に塗布する作業を行い難い問題があった。
【0006】本発明は前記事情に鑑みてなされたもので
あり、ワックス剤、艶出し洗浄剤等を手を汚さずに、均
一に床に塗布することができ、床の洗浄処理が可能であ
るとともに、部屋の隅の狭い部分やテーブルの下面、手
の入りずらい場所の作業にも使用できる新規なワックス
塗布用具の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は前
記課題を解決するために、連続気泡発泡体からなる塗布
部と、この塗布部に一体化されて前記塗布部よりも硬い
独立気泡発泡体からなる握り部とを具備してなり、前記
塗布部の側部の少なくとも一部に凸部を設け、この凸部
の上面を塗布面に対して30〜75゜で傾斜する傾斜面
としてなるものである。前記塗布部を構成する連続気泡
発泡体として密度18.0〜30.0kg/m3、硬さ7.
5〜14.5kgのポリウレタンを用いることが好まし
く、握り部を構成する独立気泡発泡体としてポリエチレ
ンフォーム、もしくは、射出成型品としてのポリエチレ
ン、ポリプロピレンまたはABS樹脂のいずれかを用い
ることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明に係る塗布用
具の第1の例を示すもので、この第1の例の塗布用具A
は、長方形の板状の連続気泡発泡体からなる塗布部1
と、その上面に一体化された独立気泡発泡体からなる握
り部2とから構成されている。前記塗布部1の側部のう
ち、単辺側の側部に凸部1bが形成され、この凸部1b
の上面が塗布部1の底面1aに対して傾斜された傾斜面
1cとされている。この傾斜面1cの底面1aに対する
傾斜角度は、30〜75゜の範囲(この例では図2に示
すように60゜)に設定されている。なお、この塗布用
具Aの底面1aは、ワックス剤、艶出し洗浄剤等が塗布
される床面(塗布面)に押し付けられるので、前記傾斜
角度は床面に対する傾斜角度と同じになる。なおまた、
この傾斜面1cは、多少カーブする曲面であっても良
い。
【0009】前記塗布部1を構成する連続気泡発泡体
は、エーテル系、エステル系のウレタンなどにより形成
された連続気泡軟質発泡体からなり、特に反発弾性に優
れたポリウレタンフォームが好適に用いられる。また、
この塗布部1を構成する連続気泡発泡体は、艶出し洗浄
剤による床面の清掃、艶出しを容易に、かつ、均一に行
うために、密度18.0〜30.0kg/cm3、硬さ7.
5〜14.5kgのポリウレタンフォームが好適に用い
られる。この連続気泡発泡体において、密度18.0k
g/cm3、硬さ7.5kg未満では、反発弾性が小さい
ために、スムーズに床面に塗布しずらく、密度30.0
kg/cm3、硬さ14.5kgを越える場合は、擦過塗
布にて床との摩擦音が激しく、いずれの場合も本発明で
目的とするワックス塗布用具としては適していない。
【0010】より具体的には、ウレタンフォームとし
て、アキレス(株)の商品名アキレスエアロンQTタイ
プやHDタイプが反発力に優れ、ワックスの塗布、艶出
し洗浄剤による艶出しを均一に行う上で好ましい。な
お、ここで用いる連続気泡軟質発泡体は、前記商品に限
らず、密度18.0〜30.0kg/cm3、硬さ7.5〜
14.5kgの範囲のポリウレタンフォームであれば、
この例に限るものではない。 なお、前記ポリウレタン
フォームの硬さは、JIS.K6401に示されている
如く、50×300×300(mm)の試験片に対し、
0.5kg荷重時を元厚として、75%圧縮後、再度元
厚の25%まで圧縮して、20秒後の荷重(kg)を測
定したものである。また、密度は同様にJIS.K64
01に示されている如く、50×300×300(m
m)の試験片について測定したものである。
【0011】次に、握り部2は、ワックス、艶出し洗浄
剤が含浸されないように、独立気泡発泡体のポリエチレ
ンフォームやポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹
脂等の射出成形品にて形成されたもので、手で握りやす
いように横断面Ω状の把持部2aとこの把持部2aの下
部に連続する平板状の接続部2bとから構成されてい
る。そして、この握り部2の1つの側部には、前記塗布
部1の傾斜面1cに面一に連続する傾斜面2cが形成さ
れている。なお、この握り部2は、手で持つ部分である
ために、柔らか過ぎては好ましくないので、見かけ密度
(JISK-6767)で0.020〜0.200程度の
硬さを有することが好ましい。より具体的には、独立気
泡発泡体として、例えば、三和加工(株)商品名サンペ
ルカL1400などを用いることができ、発泡倍率とし
ては、握り部2の保持性より、角形形状の場合は、10
〜30倍、切削加工して形状加工する場合は、10〜2
0倍の発泡が好ましい。
【0012】塗布部1と握り部2を接合するには、握り
部2をポリエチレンフォームで形成した場合、ポリエチ
レンフォームを熱溶解して塗布部1のポリウレタンフォ
ームと加圧接着して積層化する方法、あるいは、接着す
る方法で接合できる。接着剤にて貼合する場合の接着剤
仕様としては、主にポリエステル系もしくはポリエチレ
ン系ホットメルト接着剤や酢酸ビニル等のエマルジョン
系接着剤を使用し、加圧接着することが好ましい。握り
部2がポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂等の
射出成形品にて形成されている場合には、同様にホット
メルト系接着剤を使用することができ、酢酸ビニル等の
エマルジョン系接着剤を使用し加圧接着することもでき
る。
【0013】また、ポリエチレンフォームとポリウレタ
ンフォームとの接着剤としては、日本リルサン(株)製
の商品名ポリエステル系ホットメルト接着剤#103や
アビフォール社製のポリエチレン系ホットメルト接着剤
#2010などのパウダー化したものやフィルム化した
ものを用いることで充分な接着強度を得ることができ
る。更に、この際、接着剤塗布量としては、50g/m
2以上あれば充分な接着強度を有することができるが、
使用する液状ワックス、艶出し剤の組成によっては、特
に溶剤系の艶出し洗浄剤を使用する場合においては、接
着剤が組成中の溶剤によって溶解され、ポリウレタンフ
ォームが剥がれて塗布部1と握り部2とが分離するおそ
れがあるので、パウダー化したホットメルト接着剤を用
い、塗布量としては、100〜150g/m2の範囲が
好ましい結果を得ることができる。ところで、ポリウレ
タンフォームには酸化チタン等の着色剤やポリウレタン
フォームの汚れによる菌やカビの発生を防止するため
に、抗菌剤や防カビ剤を添加することもできる。
【0014】前記塗布用具Aは塗布部1に床用ワックス
あるいは艶出し洗浄剤を含浸させ、フローリング等の床
面にワックスを塗布する作業あるいはフローリング等の
床面に艶出し洗浄剤を塗布して洗浄する作業のために使
用する。即ち、塗布部1に床用ワックスあるいは艶出し
洗浄剤を含浸させると、塗布部1は連続気泡発泡体から
構成されているので、塗布部1の全体にワックスあるい
は艶出し洗浄剤が染み込む。そしてこの塗布用具Aの握
り部2を手で握って塗布部1を床面に押し付けて擦過塗
布することで床用ワックスあるいは艶出し洗浄剤を床面
に塗布することができる。また、この塗布部1に染み込
んだワックスあるいは艶出し洗浄剤は、握り部2が独立
気泡発泡体からなるので、握り部2側には移行しない。
従って手で握り部2を握って床面に塗布作業を行っても
手が汚れるおそれは少ない。
【0015】次に、床のコーナ部あるいは、ソファや椅
子の下などの狭い空間部分の床面にワックスあるいは艶
出し洗浄剤を塗布する場合に、塗布部1に凸部1bが設
けられ、しかも凸部1bの上面が傾斜面1cになってい
て凸部1bの先が細いので、これらの狭い空間部分に凸
部1bを容易に差し入れることができ、これにより塗布
部1の凸部1bを前記狭い空間に差し入れつつ塗布する
ことにより、これら狭い空間部分の床面にも容易に塗布
作業を行うことができる。そして、この際に、傾斜面1
bの傾斜角度が30〜75゜の範囲であれば、このよう
な狭い空間部にも塗布用具Aの凸部1bを容易に挿入す
ることができる。
【0016】なおここで、傾斜面1cの傾斜角度が30
゜未満では、ポリウレタンフォームからなる塗布部1の
傾斜面の傾斜角度が鋭角過ぎて傾斜面1b部分の反発弾
性が劣るようになって床面へのワックスあるいは艶出し
洗浄剤の塗布ムラを生じることになり、逆に傾斜角度が
75゜を越えるようであると、前記狭い空間部に傾斜面
1bを挿入できなくなり機能性に劣るとともに、部屋の
側面壁やイスやソファなどの家具の側面に握り部2が接
触して塗布がやり難くなる。また、この例の塗布用具に
あっては、握り部2の把持部2aの下側に板状の接続部
2bが形成されていて、この接続部2aが独立気泡発泡
体からなり、ある程度の弾性と硬さを有するので、床面
にワックスあるいは艶出し洗浄剤を塗布する場合にこの
接続部2aが使用者の手に適度な反発弾性感を与え、塗
布ムラや塗り残しを防止する。また、この接続部2aが
独立気泡発泡体からなり、塗布作業中に接続部2aが安
易に変形することがいないので、塗布部1に染み込まさ
れたワックスや艶出し洗浄剤を使用者の手に触れさせて
しまうおそれも少ない。更に、この例の塗布用具Aを用
いて床用に限らず、壁用ワックス剤、家具用ワックス剤
等の塗布作業を行っても良いのは勿論である。
【0017】図3は、本発明に係る塗布用具の第2の例
を示すもので、この第2の例の塗布用具Bは、長方形の
板状の連続気泡発泡体からなる塗布部11と、その上面
に一体化された独立気泡発泡体からなる握り部12とか
ら構成されている。そして、前記塗布部11の両側部の
うち、両単辺側の側部に凸部11bがそれぞれ形成さ
れ、この凸部11bの上面が塗布部11の底面11aに
対して傾斜された傾斜面11cとされている。この傾斜
面11cの底面11aに対する傾斜角度は、30〜75
゜の範囲に設定されている。
【0018】この第2の例の塗布部11と握り部12を
構成する材料は先に説明した例の塗布部1と握り部2の
場合と同等であり、この第2の例の塗布用具Bにおいて
も先の第1の例の塗布用具と同等の作用と効果を得るこ
とができる。なお、この第2の例においては、左右両側
に凸部11bを設けたので、どちらの側の凸部11bを
用いても床のコーナ部あるいは、ソファや椅子の下など
の狭い空間部分に凸部11bを容易に差し入れることが
でき、これら狭い空間部分の床面に容易に塗布作業を行
うことができる。従って、床のコーナ部あるいは、ソフ
ァや椅子の下などの狭い空間部分の床面にワックスある
いは艶出し洗浄剤を塗布する場合に、先の第1の例の塗
布用具Aよりも使いやすくなっている。
【0019】図4は、本発明に係る塗布用具の第3の例
を示すもので、この第3の例の塗布用具Cは、円板状の
連続気泡発泡体からなる塗布部21と、その上面に一体
化された独立気泡発泡体からなる円盤状の握り部22と
から構成されている。前記塗布部21の周縁全部には凸
部21bが形成され、この凸部21bの上面が、塗布部
21の底面21aに対して傾斜された傾斜面21cとさ
れている。この傾斜面21cの底面21aに対する傾斜
角度は、30〜75゜の範囲に設定されている。この第
3の例の塗布部21と握り部22を構成する材料は先に
説明した例の塗布部1と握り部2の場合と同等であり、
この第3の例の塗布用具Cにおいても先の第1の例の塗
布用具と同等の作用と効果を得ることができる。なお、
この例の構成の塗布用具Cは、塗布部21の全周に凸部
21bが形成され、これら凸部21bの上面全部が傾斜
面21cとされているので、塗布用具Cの全周のどの部
分であっても、床のコーナ部あるいは、ソファや椅子の
下などの狭い空間部分に凸部21bを容易に差し入れる
ことができ、これら狭い空間部分の床面に容易に塗布作
業を行うことができる。
【0020】図5は、本発明に係る塗布用具の第4の例
を示すもので、この第4の例の塗布用具Dは、長方形の
板状の連続気泡発泡体からなる塗布部31と、その上面
に一体化された独立気泡発泡体からなる握り部32とか
ら構成されている。前記塗布部31の側部全周には凸部
31bがそれぞれ形成され、この凸部31bの上面が塗
布部31の底面31aに対して傾斜された傾斜面31c
とされている。この傾斜面31cの底面31aに対する
傾斜角度は、30〜75゜の範囲に設定されている。こ
の第4の例の塗布部31と握り部32を構成する材料は
先に説明した第2の例の塗布部11と握り部12の場合
と同等であり、この第4の例の塗布用具Dにおいても先
の第2の例の塗布用具と同等の作用と効果を得ることが
できる。なお、この例の構成の塗布用具Dは、塗布部3
1の全周に凸部31bが形成され、これら凸部31bの
上面全部が傾斜面31cとされているので、塗布用具D
の全周のどの部分であっても、床のコーナ部あるいは、
ソファや椅子の下などの狭い空間部分に凸部31bを容
易に差し入れることができ、これら狭い空間部分の床面
に容易に塗布作業を行うことができる。
【0021】
【実施例】以下、実施例を挙げて説明するが、本発明は
これらの実施例に限定されるものではない。 「実施例1」以下の表1に示すポリウレタンフォームか
らなる塗布部とポリエチレンフォームからなる握り部を
ホットメルト系接着剤にて積層化して接合し、図1に示
す形状の塗布用具を作成し、更に以下に示す組成の艶出
し洗浄剤を用いてフローリング床面にて下記の試験方法
により評価した。
【0022】 (1)艶出し洗浄剤組成 a:スチレン/メタクリル酸エチル/アクリル酸=5/3/2 15重量% b:ジエチレングリコールモノエチルエーテル 3重量% c:モノエタノールアミン 0.1重量% d:リモネン 0.1重量% e:水 バランス 液性 pH=8.0 (2)試験法 フローリング床面上に前記組成の艶出し洗浄剤を適量散
布して、以下の表1に示す密度、硬さのポリウレタンフ
ォームの塗布部と、ポリエチレンフォームの握り部をホ
ットメルト系接着剤にて積層化して接合した塗布用具を
用い、均一塗布性、摩擦性、手の汚れ性を評価した。そ
の結果を以下の表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】*:本発明品 比較例はアサヒペン(株)商品名ワックススポンジ(独
立気泡発泡体のポリエチレンフォームと連続気泡発泡体
のポリエチレンフォームの積層体)を使用 評価基準 均一塗布性: ○問題なく塗布できる △:若干塗布で
きない部分を生じる ×塗布できない部分を生じる 摩擦音特性: ○なし △やや生じる ×あり 手の汚れ: ○汚れない △やや汚れる ×汚れる 表1に示す結果から、密度18.0〜30.0kg/cm
3、硬さ7.5〜14.5kgのポリウレタンフォームを
用いるならば、均一塗布性と摩擦音特性と手の汚れのい
ずれの面においても優れた塗布用具を提供できることが
わかる。
【0025】「実施例2」実施例1で用いたポリウレタ
ンフォームにおいて、密度25kg/m3、硬さ11k
gのものを用いて図6(a)、(b)、(c)に示す種
々の形状の塗布用具を作成し、実施例1で用いた艶出し
洗浄剤を用いて以下の表2に示す種々の部分の塗布試験
を行った。その結果を表2に示す。なお、図6(a)に
示す比較例の塗布用具は直方体状の握り部に板状の塗布
部を接着したものであり傾斜面を有していない構造であ
り、図6(b)に示す比較例の塗布用具は左側部を平面
山形に切断した形状であり傾斜面を有していない構造で
あり、図6(c)に示す実施例の塗布用具は図1に示す
構造の塗布用具と同等の構造である。
【0026】
【表2】 *本発明品
【0027】評価基準 ○:問題なく塗布可能
△:若干塗布できない部分あり ×:塗布できない部分あり 表2に示す結果から、本発明に係る構造であれば、テー
ブルの足周り、部屋のコーナ部、脚付家具などの下の空
間であっても艶出し洗浄剤を容易に塗布できることが明
らかである。
【0028】「実施例3」図1に示す構造の塗布用具に
おいて、傾斜面の傾斜角度(塗布部の底面、即ち床面等
の塗布面に対する傾斜角度)を20゜、30゜、65
゜、75゜、80゜、90゜の種々の値に設定して複数
の試験用の塗布用具を形成した。これら試験用の塗布用
具の構成材料として、実施例1で用いたポリウレタンフ
ォームにおいて、密度25kg/m3、硬さ11kgの
ものを用いた。そして、以下の表3に示す種々の部分の
塗布試験を行った。その結果を表3に示す。
【0029】
【表3】 * 本発明品
【0030】表3に示す結果から、傾斜面の角度を30
゜〜75゜の範囲とした構造であれば、テーブルの足周
り、部屋のコーナ部、脚付家具などの下の空間であって
も艶出し洗浄剤を容易に塗布できることが明らかであ
る。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、連
続気泡発泡体からなる塗布部と、この塗布部に一体化さ
れて前記塗布部よりも硬い独立気泡発泡体からなる握り
部とを具備してなり、前記塗布部の側部の少なくとも一
部に凸部を設け、この凸部の上面を塗布面に対して30
〜75゜で傾斜する傾斜面として、凸部の先端を細くし
ているので、床のコーナ部あるいは、ソファや椅子の下
などの狭い空間部分の床面にワックスあるいは艶出し洗
浄剤を塗布する場合に、これらの狭い空間部分に凸部を
容易に差し入れることができ、これら狭い空間部分の床
面等の塗布面に容易に塗布作業を行うことができる。そ
して、この際に、傾斜面の傾斜角度が30〜75゜の範
囲であれば、このような狭い空間部にも塗布用具を容易
に挿入することができると同時に、塗布部に適度な反発
弾性を与えることができ、塗布ムラを生じることなく塗
布作業ができる。
【0032】次に、塗布部に床用ワックスあるいは艶出
し洗浄剤を含浸させると、塗布部は連続気泡発泡体から
構成されているので、塗布部の全体にワックスあるいは
艶出し洗浄剤を容易に染み込ませることができる。そし
て、この塗布部を床面等の塗布面に押し付けて擦過塗布
することで床面等の塗布面に床用ワックスあるいは艶出
し洗浄剤を均一にムラ無く塗布できる。また、この塗布
部に染み込んだワックスあるいは艶出し洗浄剤は、握り
部が独立気泡発泡体からなるので、握り部側には移行し
ない。従って握り部を握って床面に塗布作業を行っても
手が汚れるおそれを少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る塗布用具の第1の例を示す斜視
図である。
【図2】 図1に示す塗布用具の側面図である。
【図3】 本発明に係る塗布用具の第2の例を示す斜視
図である。
【図4】 本発明に係る塗布用具の第3の例を示す斜視
図である。
【図5】 本発明に係る塗布用具の第4の例を示す斜視
図である。
【図6】 図6は実施例2で用いた種々の塗布用具の形
状を示すもので、図6(a)は比較例1の塗布用具の斜
視図、図6(b)は比較例2の塗布用具の斜視図、図6
(c)は実施例の塗布用具の斜視図である。
【符号の説明】
A、B、C、D…塗布用具、1、11、21、31…塗
布部、2、12、22、32…握り部、1b、11b、
21b、31b…凸部、1c、11c、21c、31c
…傾斜面。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続気泡発泡体からなる塗布部と、この
    塗布部に一体化されて前記塗布部よりも硬い独立気泡発
    泡体からなる握り部とを具備してなり、前記塗布部の側
    部の少なくとも一部に凸部を設け、この凸部の上面を塗
    布面に対して30〜75゜で傾斜する傾斜面としてなる
    ことを特徴とする塗布用具。
JP17119195A 1995-07-06 1995-07-06 塗布用具 Withdrawn JPH0919399A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023234261A1 (ja) * 2022-05-30 2023-12-07 国立大学法人東京大学 印刷方法、電子デバイスの製造方法および多孔質部材

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